JP2836002B2 - スパイラル鋼管の外周長測定方法 - Google Patents

スパイラル鋼管の外周長測定方法

Info

Publication number
JP2836002B2
JP2836002B2 JP25358293A JP25358293A JP2836002B2 JP 2836002 B2 JP2836002 B2 JP 2836002B2 JP 25358293 A JP25358293 A JP 25358293A JP 25358293 A JP25358293 A JP 25358293A JP 2836002 B2 JP2836002 B2 JP 2836002B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface wave
receiver
transmitter
wave propagation
steel pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25358293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0783644A (ja
Inventor
雅司 平光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP25358293A priority Critical patent/JP2836002B2/ja
Publication of JPH0783644A publication Critical patent/JPH0783644A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2836002B2 publication Critical patent/JP2836002B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパイラル鋼管の外周長
測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スパイラル鋼管の製造工程で、その造管
中に管外周長(平均外径)をオンライン測定すること
は、製品管品質を維持する上で最も重要な管理項目の1
つである。
【0003】然るに、鋼管の外周長測定方法としては、
下記(1) 〜(3) がある。 (1) 特開昭58-83207号公報に記載の方法 この方法は、被測定物体に巻き付けた帯状体あるいは線
状体の一端を該被測定物体に密着固定させる固定端子
と、該帯状体あるいは線状体の他端には一定張力を加え
る装置を設け、さらに、前記帯状体あるいは線状体上
に、固定端から被測定物体の外周長を含むある一定の長
さ位置に基準点を定めて、該基準点と固定端までの直線
長さを測定する装置及び前記基準点までの一定長さと前
記直線部の実測長さとの差から物体の外周長を演算する
装置とを用いる方法である。
【0004】(2) 特開昭 58-108406号公報に記載の方法 この方法は、被測定鋼管の架台面に対して所定の角度θ
方向から被測定鋼管に向けて光を放射する投光器と、該
被測定鋼管を挟んで投降器の反対側に設置された2以上
の光検出器と、該光検出器を被測定鋼管の径に応じて反
対方向に移動させる( 1+cos θ):( 1−cos θ)の
比率の異なるピッチのねじ部を有するスクリュー機構と
を有するものを用いる方法である。
【0005】(3) 特開平4-164207号公報に記載の方法 この方法は、被測定鋼管の外周表面上の1点に衝撃を付
与し、このようにして前記鋼管内に発生した表面波を、
前記1点を含む前記鋼管の外周表面上で且つ前記鋼管の
軸線と直交する1つの平面上の他点で検出して、前記表
面波が前記鋼管内を伝播して前記1点から前記他点に至
る伝播時間を測定し、そして、このようにして測定した
前記表面波の伝播時間と前記表面波の固有の伝播速度と
に基づいて、前記鋼管の外周長を演算する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の従
来技術(1) 〜(3) には、それぞれ以下の如くの問題点が
ある。
【0007】(1) の方法は、管外周に帯状体等(巻尺)
を接触させ、張力をかけるものとなるため、帯状体等の
耐久性確保に困難があり、測定精度の維持に困難があ
る。
【0008】(2) の方法は、光軸の数(1〜4個程度)
に対応する個数の代表外径しか測定できず、管外周の全
長連続的な平均外径を求めることができない。例えば、
管外周形状がいびつであるとき、管外周長の測定精度は
著しく低いものとなる。
【0009】スパイラル鋼管の外周長測定は内面溶接直
後に行なう必要があり、この場合には、管外面が未溶接
であって表面波が通らず、(3) の方法は実用できない。
【0010】本発明は、スパイラル鋼管の外周長測定方
法において、管外周長を高精度に測定することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スパイラル鋼管の外周長測定方法において、溶接シ
ーム部の両側の鋼管表面上に表面波の発信子と受信子を
配置し、発信子から受信子へ至る表面波伝播経路が溶接
シーム部を横切らないように設定し、表面波伝播速度と
発信子から受信子への表面波伝播時間とから、発信子か
ら受信子への表面波伝播経路長を求め、発信子と受信子
のそれぞれが溶接シーム部に対してなす位置と、上述の
発信子から受信子への表面波伝播経路長とから、上記溶
接シーム部を通る管外周長を算定するようにしたもので
ある。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において更に、前記発信子と受信子とを溶接シー
ム部の両側の管表面上で、管軸と平行をなす直線上に配
置し、それら発信子と受信子とを結ぶ直線上で、発信子
と受信子のそれぞれが溶接シーム部に対してなす距離を
、Lとし、発信子から受信子への表面波伝播経路
長をLABとするとき、管外周長を
【数2】 により算定するようにしたものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において更に、前記鋼管表面上における管
外周長測定領域の近傍で溶接シーム部を挟まない2位置
に表面波伝播速度較正用の発信子と受信子とを設け、こ
の発信子から受信子への表面波伝播時間と、上記2位置
の既知間隔長とから、表面波伝播速度を求め、この表面
波伝播速度を請求項1に記載の表面波伝播経路長を求め
るための表面波伝播速度として用いるようにしたもので
ある。
【0014】
【作用】 発信子から受信子に至る表面波は、溶接シーム部を横
切ることなく伝播するから、溶接シーム部の影響を受け
ることのない表面波伝播経路長を求めることができる。
そして、この表面波伝播経路長と、発信子と受信子のそ
れぞれが溶接シーム部に対してなす位置とから、該溶接
シーム部を通る管外周長を高精度に算定できる。
【0015】鋼管表面上で溶接シーム部から 150mm以
上離れた位置に発信子と受信子を配置すれば、溶接シー
ム部からの熱影響はほとんど無視できるものの、周囲温
度により母材温度が変動し、表面波伝播速度が変動す
る。そこで、上記では表面波伝播速度を一定としても
良いが、測定精度向上には表面波伝播速度の温度補正を
行なう必要がある。そして、鋼管表面上における管外周
長測定領域の近傍で溶接シーム部を挟まない2位置に表
面波伝播速度較正用の発信子と受信子とを設け、この発
信子から受信子への表面波伝播時間と、上記2位置の既
知間隔長とから、表面波伝播速度を求めるものとすれ
ば、この表面波伝播速度を上記の表面波伝播経路長を
求めるための表面波伝播速度として用いることにより、
管外周長の測定精度を向上できる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施状態を示す模式図、図2
は本発明の原理を示す模式図、図3は本発明における表
面波伝播速度の補正原理を示す模式図である。
【0017】図1のスパイラル造管機10にあっては、
成形機11によって帯板1をスパイラル状に成形し、内
面溶接機(不図示)によって内面溶接を施し、外面溶接
機12によって外面溶接を施し、スパイラル鋼管2を製
造する。尚、帯板1の進入角はβである。
【0018】内面溶接機と外面溶接機12の間には、外
周長測定ヘッド13が配置される。外周長測定ヘッド1
3は、溶接シーム部3の両側の管表面上で、管軸と平行
をなす直線AB上の2位置に表面波(超音波)の発信子
21と受信子22を配置する。そして、発信子21から
受信子22へ至る表面波伝播経路LABが溶接シーム部3
を横切らないように設定してある。この表面波伝播経路
ABはスパイラル状になっている。
【0019】然るに、スパイラル鋼管2の外周長は下記
(1) 〜(4) により算定される(図2)。
【0020】(1) 表面波伝播速度をVとする。
【0021】(2) 発信子21から受信子22へ表面波を
発信し、発信子21から受信子22への表面波伝播時間
ABを求める。
【0022】(3) 上記(1) の表面波伝播速度Vと、上記
(2) の発信子21から受信子22への表面波伝播時間t
ABとから、発信子21から受信子22への表面波伝播経
路長LABを求める。 LAB=V・tAB
【0023】(4) 発信子21と受信子22のそれぞれが
溶接シーム部3(O点)に対してなす位置(L1 、L
2 )と、上述の発信子21から受信子22への表面波伝
播経路長LABとから、上記溶接シーム部3(O点)を通
る管外周長L0 を算定する。
【0024】即ち、発信子21と受信子22とを結ぶ管
軸と平行をなす直線AB上で、発信子21と受信子22
のそれぞれが溶接シーム部3に対してなす距離をL1
2(図2(A))とし、発信子21から受信子22へ
の表面波伝播経路長をLABとするとき、管外周長Lo
を、
【数3】 により算定する。図2(B)は図2(A)の要部展開図
である。
【0025】尚、発信子21と受信子22は、図2にお
けると逆に、発信子21をライン下流側に、受信子22
のライン上流側に配置しても良い。
【0026】尚、上記(1) 〜(4) は信号処理装置30に
よりなされる。信号処理装置30が算定した管外周長L
0 は表示器31にて管外周長そのもの、もしくは管平均
外径に換算されて表示される。
【0027】また、信号処理装置30は、算定した管外
周長L0 とその目標値との偏差△Lに基づき、成形機1
1をして外周長制御情報に供する。
【0028】次に、図3による表面波伝播速度Vの温度
補正方法について説明する(図3)。
【0029】上記スパイラル造管機10において、発信
子21と受信子22とを結ぶ直線ABの延長上で、発信
子21から受信子22の反対側に距離L3 離れた位置に
受信子23を配置する。このとき、発信子21と受信子
23は、表面波伝播速度較正用となり、溶接シーム部3
を挟まない2位置(A、C)に設けられるものとなる。
発信子21は表面波伝播速度較正用として兼用されるも
のとなり、受信子22、23の両方向に向けて表面波を
発信する。発信子21とが別個の表面波伝播速度較正用
として専用される発信子21Aを設けても良い。
【0030】そして、表面波伝播速度較正用としての発
信子21、受信子23にあっては、下記(a) 〜(d) によ
り上述の温度補正を行なう。
【0031】(a) 発信子21と受信子23の設置間隔長
3 (固定値)を既知として把握する。
【0032】(b) 発信子21から受信子23Aへ表面波
を発信し、発信子21から受信子23への表面波伝播時
間tACを求める。
【0033】(c) 上記(a) の間隔長L3 と、上記(b) の
表面波伝播時間tACとから、較正用の表面波伝播速度V
a を求める。 Va =L3 /tAC
【0034】(d) 管外周長測定用として定められる前述
(1) の表面波伝播速度Vとして、上記Va を用いること
により、周囲温度、母材温度の影響を受けることなく、
前述(4) の管外周長L0 をより高精度で測定できる。
【0035】以下、本実施例の作用について説明する。 発信子21から受信子22に至る表面波は、溶接シー
ム部3を横切ることなく伝播するから、溶接シーム部3
の影響を受けることのない表面波伝播経路長L ABを求め
ることができる。そして、この表面波伝播経路長L
ABと、発信子21と受信子22のそれぞれが溶接シーム
部3に対してなす位置とから、該溶接シーム部3を通る
管外周長L0 を高精度に算定できる。
【0036】上記の表面波伝播経路長LABを求める
ための表面波伝播速度Vとして、較正用の表面波伝播速
度Va を用いることにより、管外周長L0 の測定精度を
向上できる。
【0037】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の発
信子と受信子を用いる外周長測定タイミングは、造管の
進行に伴って連続的になされても良く、あるいは所定の
間隔をおいてなされるものであっても良い。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スパイラ
ル鋼管の外周長測定方法において、管外周長を高精度に
測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施状態を示す模式図である。
【図2】図2は本発明の原理を示す模式図である。
【図3】図3は本発明における表面波伝播速度の補正原
理を示す模式図である。
【符号の説明】
1 帯板 2 スパイラル鋼管 3 溶接シーム部 10 スパイラル造管機 21 発信子 22 受信子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパイラル鋼管の外周長測定方法におい
    て、 溶接シーム部の両側の鋼管表面上に表面波の発信子と受
    信子を配置し、 発信子から受信子へ至る表面波伝播経路が溶接シーム部
    を横切らないように設定し、 表面波伝播速度と発信子から受信子への表面波伝播時間
    とから、発信子から受信子への表面波伝播経路長を求
    め、 発信子と受信子のそれぞれが溶接シーム部に対してなす
    位置と、上述の発信子から受信子への表面波伝播経路長
    とから、上記溶接シーム部を通る管外周長を算定するこ
    とを特徴とするスパイラル鋼管の外周長測定方法。
  2. 【請求項2】 前記発信子と受信子とを溶接シーム部の
    再側の管表面上で、管軸と平行をなす直線上に配置し、
    それら発信子と受信子とを結ぶ直線上で、発信子と受信
    子のそれぞれが溶接シーム部に対してなす距離をL
    とし、発信子から受信子への表面波伝播経路長をL
    ABとするとき、管外周長を 【数1】 により算定する請求項1記載のスパイラル鋼管の外周長
    測定方法。
  3. 【請求項3】 前記鋼管表面上における管外周長測定領
    域の近傍で溶接シーム部を挟まない2位置に表面波伝播
    速度較正用の発信子と受信子とを設け、この発信子から
    受信子への表面波伝播時間と、上記2位置の既知間隔長
    とから、表面波伝播速度を求め、この表面波伝播速度を
    請求項1に記載の表面波伝播経路長を求めるための表面
    波伝播速度として用いる請求項1または2記載のスパイ
    ラル鋼管の外周長測定方法。
JP25358293A 1993-09-17 1993-09-17 スパイラル鋼管の外周長測定方法 Expired - Lifetime JP2836002B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25358293A JP2836002B2 (ja) 1993-09-17 1993-09-17 スパイラル鋼管の外周長測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25358293A JP2836002B2 (ja) 1993-09-17 1993-09-17 スパイラル鋼管の外周長測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0783644A JPH0783644A (ja) 1995-03-28
JP2836002B2 true JP2836002B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=17253385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25358293A Expired - Lifetime JP2836002B2 (ja) 1993-09-17 1993-09-17 スパイラル鋼管の外周長測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2836002B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0783644A (ja) 1995-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06186020A (ja) 走行ウェブの厚さ測定装置及びウェブ厚ゲージ
JP2836002B2 (ja) スパイラル鋼管の外周長測定方法
JP4425690B2 (ja) スパイラル鋼管の外周長測定方法及びその装置並びにスパイラル鋼管の製造方法及びその設備
JPH05240621A (ja) 管の外径・肉厚測定装置
JP2001201333A (ja) 帯状体の幅方向反り検出方法及び検出装置
JP2001116733A (ja) 超音波センサ及び材料測定装置
JPH09189589A (ja) 流量計測装置
JPH06194128A (ja) 外径測定装置
JPH07306029A (ja) 圧延ロールの形状測定装置
JPH06185933A (ja) スパイラル状成型円筒物の直径測定方法及び装置
KR102179231B1 (ko) 거리 측정용 초음파 장치
JPH04371393A (ja) フラックス入り溶接ワイヤのフラックス充填率検知方法
JPS593208A (ja) カツプリング結合長測定器の較正装置
JPH0212004A (ja) 波付管肉厚測定装置
JPH0619270B2 (ja) 電縫管溶接部内面研削形状の検知方法
JPS589365B2 (ja) 溶接開先ギヤツプの測定方法
JP3514633B2 (ja) 突き合わせ融着部の検査方法およびその装置
JP3209475B2 (ja) 電縫管内面ビード切削形状の測定方法
JP2001165867A (ja) 表面検査装置
SU868568A1 (ru) Способ контрол качества сварных соединений по сигналам акустической эмиссии
JPH0123042B2 (ja)
JPH04122811A (ja) 管内面ビード切削異常監視装置
JPH09126746A (ja) 厚さ計
JPH03289501A (ja) 金属製線条体ピッチ測定装置
JPH04125465A (ja) 超音波検査装置及び検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980908