JP2835957B2 - 光ファイバおよびその製造方法並びに該光ファイバを用いた光ファイバタップ - Google Patents

光ファイバおよびその製造方法並びに該光ファイバを用いた光ファイバタップ

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JP2835957B2 JP63292523A JP29252388A JP2835957B2 JP 2835957 B2 JP2835957 B2 JP 2835957B2 JP 63292523 A JP63292523 A JP 63292523A JP 29252388 A JP29252388 A JP 29252388A JP 2835957 B2 JP2835957 B2 JP 2835957B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、それ自体通信用として使用可能な程度に
低損失であって、その布設後にその屈折率分布を変更し
うる光ファイバ及びその製造方法並びに前記光ファイバ
を用いた光ファイバタップに関するものである。
(従来の技術) 従来の低損失光ファイバは、石英ガラスを主成分と
し、コア部やクラッド部にドーパントを添加することに
より所望の屈折率分布を得ていた。
(発明が解決しようとする課題) 従来の前記技術で得られた光ファイバの屈折率は、温
度変化や外力に対して非常に安定であることが知られて
いる。そのため例えば、一度製造した光ファイバに外部
から光を入射したり、逆に光ファイバから光を取り出し
たりするには光ファイバに曲げを与えることが一般的に
行われている。曲げは光ファイバの機械的強度の面から
は寿命の低下をもたらすので、好ましいことではない。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の観点からそれ自体光通信用として
使用可能な程度に低損失であり、かつ布設後に屈折率分
布を変えることができる光ファイバおよびその製造方法
並びにこのファイバを用いた光ファイバタップを提供す
るもので、その概要は以下のとおりである。
請求項1の発明は、コアの周りに順次第1、第2のク
ラッドが形成されてなる石英ガラス系光ファイバであっ
て、構成するガラスの高温での粘度が第1のクラッドが
最も高くなるように設定された光ファイバ母材を少なく
とも100g以上の張力で線引されたものであって、残留応
力は集中的に第1のクラッドに残留されて屈折率が低下
し、コアおよび第2クラッドに比較して第1のクラッド
の屈折率差が0.2%以上存在することを特徴とする光フ
ァイバである。
請求項2の発明は、コアの周りに順次第1、第2のク
ラッドを形成してなる石英ガラス系光ファイバを製造す
るに際して、各層を構成するガラスの高温に於ける粘度
が第1クラッドが最も高くなるように、光ファイバ母材
の状態で設定し、この母材を少なくとも100g以上の張力
で線引することにより、残留応力を集中的に第1のクラ
ッドに残留させてその屈折率を低下させ、コアおよび第
2のクラッドに比較した屈折率差を0.2%以上生じるよ
うにすることを特徴とする光ファイバの製造方法であ
る。
請求項3の発明は、少なくとも一方が請求項(1)記
載の光ファイバを一方に用いた一対の光ファイバ同士を
局部的に接触させ、この接触部を融着してその融着熱に
より請求項(1)記載の光ファイバ部分の第1のクラッ
ドに集中的に残留していた応力の一部もしくは全部を開
放して、その融着部の屈折率を変化させてなる光ファイ
バタップである。
(作用) この請求項1及び2の発明は物とその製造方法である
から実質的に表裏一体であるので一括して説明する。こ
こに用いられる光ファイバ母材は、コアの周りに複数層
例えば第1、第2の2層のクラッドを有する母材であっ
て、第1のクラッドの高温時の粘性を前記コア及び第2
のクラッド層のそれよりも高くしてなるものである。か
かる母材を線引きしてファイバ化することで、線引張力
の多くの部分をこの第1のクラッドに分担させることが
できる。つまり母材が加熱され細められて光ファイバに
なるときに溶融状態から第1のクラッド層が真先に固化
する。何故ならば、第1のクラッド層を構成するガラス
が最も高温での粘性が高いからである。
また、他の部分は未だ溶融状態にあって、線引張力を
弾性的に分担しない。弾性的に応力分担した第1のクラ
ッドガラスの歪みは、その後暫く光ファイバが走行して
冷却して行く間に、コアや第2のクラッドガラスが固化
してしまうので元に戻ることができず、大きく残留する
ことになる。
かくして第1のクラッドに応力が残留し、その結果屈
折率が変化させられ、もってコアとの屈折率差が制御せ
しめられた光ファイバとなる。この線引張力は、得られ
る光ファイバの屈折率分布に大きな関わりを持ってお
り、線引張力を増す程コア−クラッド間の屈折率差を大
きくとることができる。
第3の請求項の発明は、少なくとも一方が第1の請求
項で得られた一対のファイバ同士を局部的に添接して融
着するので、その熱によって溶融前にクラッドに残留し
ていた歪みが解消される。その結果この部分のクラッド
の屈折率が下に戻り、コアとクラッドとの屈折率差が小
さくなり、ファイバ中を伝搬していた光のエネルギーが
コアの外に大きくしみ出し、もう一方の光ファイバへの
光の結合が容易になる。これにより一方の光線路から光
の一部を取出す光ファイバタップが得られる。
(実施例1) 光ファイバ用プリフォームとして、中心のコア部はGe
O2が約2.5重量%ドープされたSiO2ガラスとし、その周
りの第1のクラッド部が純粋なSiO2ガラスで、更にその
周りの第2のクラッド部が塩素が0.6重量%ドープされ
たSiO2ガラスからなっているものを用意した。このプリ
フォームを線引き張力を変えてコア径約11.5μm、第1
のクラッド径約40μm、第2のクラッド径約125μmの
ファイバにしたところ、第1〜3図に示すとおりであっ
た。
ここで、第1図は、線引張力20gの場合で、コア1と
第1のクラッド2との比屈折率差は0.15%,第1のクラ
ッド2と第2のクラッド3との比屈折率差は0.04%程度
である。
第2図は、線引張力100gの場合で、コア1と第1のク
ラッド2との比屈折率差は0.20%,第1のクラッド2と
第2のクラッド3との比屈折率差は0.09%程度である。
第3図は、線引張力250gの場合で、コア1と第1のク
ラッド2との比屈折率差は0.30%,第1のクラッド2と
第2のクラッド3との比屈折率差は0.19%程度である。
なお、図中破線は、SiO2の屈折率分布を示している。
このような屈折率分布の差異は、ドーパントそのものに
よるのではなくて、光ファイバに残留する応力によって
生じた弾性効果によるものである。つまりGeO2がドープ
されたコア1、塩素がドープされた第2のクラッド3の
粘度は、高温でいずれも第1のクラッド2のそれよりも
かなり小さくなり、線引歪みの多くを第1のクラッド2
が分担している様子が理解できる。
因みに第3図の光ファイバの伝送損失は1.3μmの波
長において約1db/kmであったがそれなりに長距離伝送用
に適うものであった。
上記各図から判るように、少なくとも、第2図、第3
図に示したように線引張力100g以上としたものは、コア
及び第2クラッドとは明確な比屈折率差のものが得られ
るので好ましい。
(実施例2) 実施例1に於ける第3図の光ファイバと、コア径40μ
m、クラッド径125μm、比屈折率差0.5%のGeO2ドープ
SiO2コア−SiO2クラッドファイバとを500μmの長さに
わたって添接して融着した。前者のファイバに光を送り
込んだところ約5%の光エネルギーが添接部から後者の
ファイバに取り出すことができた。このことは、請求項
3に示した光ファイバタップが得られることを示してい
る。
(発明の効果) この発明は、以上のように2層のクラッドのうち第1
のクラッドをコアおよび第2のクラッドよりも高温での
粘度が大になるようにしたので、線引時の残留応力がこ
の第1のクラッドに集中して残留したままで、それによ
り屈折率分布が制御されたファイバが得られ、その残留
応力を開放することで製造後にファイバの屈折率分布を
自在に可変できるファイバを得ることができる。またこ
のファイバが屈折率分布を自在に可変できることを利用
することにより、他のファイバと一部接触させて、この
接触部を融着させて残留応力を開放して屈折率分布を変
え両ファイバ間で光のやりとりをする光ファイバタップ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜第3図は、この発明の実施例による各ファイバの
屈折率分布を示す説明図。 図において、1:コア、2:第1のクラッド、3:第2のクラ
ッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−94944(JP,A) 特開 昭60−154215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/22,6/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアの周りに順次第1、第2のクラッドが
    形成されてなる石英ガラス系光ファイバであって、ガラ
    スの高温での粘度が第1のクラッドが最も高くなるよう
    に設定された光ファイバ母材が少なくとも100g以上の張
    力で線引されたものであって、残留応力が集中的に第1
    のクラッドに残留されて屈折率が低下し、コアおよび第
    2のクラッドに比較して第1のクラッドの屈折率差が0.
    2%以上存在することを特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】コアの周りに順次第1、第2のクラッドを
    形成してなる石英ガラス系光ファイバを製造するに際し
    て、各層を構成するガラスの高温における粘度が第1の
    クラッドが最も高くなるように、光ファイバ母材の状態
    で設定し、この母材を少なくとも100g以上の張力で線引
    することにより、残留応力を集中的に第1のクラッドに
    残留させてその屈折率を低下させ、コアおよび第2のク
    ラッドに比較した屈折率差を0.2%以上生じるようにす
    ることを特徴とする光ファイバの製造方法。
  3. 【請求項3】少なくとも一方が請求項(1)記載の光フ
    ァイバを一方に用いた一対の光ファイバ同士を局部的に
    接触させ、この接触部を融着してその融着熱により請求
    項(1)記載の光ファイバ部分の第1のクラッドに集中
    的に残留していた応力の一部もしくは全部を開放して、
    その融着部の屈折率を変化させてなる光ファイバタッ
    プ。
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