JP2834366B2 - 屋根瓦 - Google Patents
屋根瓦Info
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
きに用いる屋根瓦に関する。
瓦としては、全体形状がほぼ方形平板状を呈する金属製
であって、表面側に突出する係止突条を棟側縁部に沿っ
て有すると共に裏面側を凹設して形成した収容溝を有す
るものがある。この種の屋根瓦では、野地板上に瓦葺き
する際には、屋根流れ方向で一つ軒先側に配置される他
の屋根瓦の係止突条に収容溝を上方から外嵌させるよう
にして棟側へ順次葺上げられると共に、屋根流れ方向と
直交する方向で隣り合う他の屋根瓦との接合部の裏面側
には、同接合部からその裏面側に侵入する水分を屋根流
れ方向軒先側へ排水する水切ジョイナが介装されるのが
一般的である。
ョイナは、屋根流れ方向と直交する方向に並ぶ屋根瓦間
より侵入する水分を外部へ排水する重要な部材である
が、従来では、この水切ジョイナを屋根瓦とは別個に梱
包して現場に搬入していたため、各屋根瓦を順次瓦葺き
する際に作業者が水切ジョイナを入れ忘れることがあ
り、このため、その入れ忘れが原因で早期に雨漏れが生
じることがあった。
の屋根瓦との連結のためだけではなく、屋根流れ方向下
方から上方へ侵入しようとする雨水をせき止める役目を
も有する。しかし、強い風雨等のために雨水が一旦その
係止突条を乗り上げてしまうと、今度はその侵入した雨
水が係止突条の存在によって下方へ排出されなくなって
屋根瓦のラップ部分内に滞留し、屋根瓦の釘打ち部等か
ら建物内部に浸透して雨漏れの原因となる場合があっ
た。
る水切ジョイナの入れ忘れを確実に防止し、あるいは雨
水が屋根瓦のラップ部分内に滞留するのを防止すること
により、建物の屋根の防水性を向上させることを目的と
する。
本発明は次の技術的手段を講じた。即ち、請求項1記載
の発明は、表面側に突出する係止突条5 を棟側縁部に沿
って有しかつ裏面側に突出する掛止部9 を軒先側縁部に
沿って有する屋根瓦であって、屋根流れ方向で一つ軒先
側に配置される他の屋根瓦の係止突条5 に掛止部9を上
方から掛止させるようにして連結され、屋根流れ方向と
直交する方向で隣り合う他の屋根瓦との接合部13裏面側
に、該接合部13からその裏面側に侵入する水分を屋根流
れ方向下方へ排水する水切ジョイナ12が設けられる屋根
瓦において、前記係止突条5 と掛止部9 間の連結を阻止
しうる位置に、前記水切ジョイナ12を取りはずし可能に
備えていることを特徴とする。
出する係止突条5 を棟側縁部に沿って有しかつ裏面側に
突出する掛止部9 を軒先側縁部に沿って有する屋根瓦で
あって、屋根流れ方向で一つ軒先側に配置される他の屋
根瓦の係止突条(5) に掛止部9 を上方から掛止させるよ
うにして連結され、屋根流れ方向と直交する方向で隣り
合う他の屋根瓦との接合部13裏面側に、該接合部13から
その裏面側に侵入する水分を屋根流れ方向下方へ排水す
る水切ジョイナ12が設けられる屋根瓦において、前記係
止突条5 の棟側を沿って流れる水分19を水切ジョイナ12
側へ落下させるべく、当該係止突条5 の棟側に位置する
流水部8 の両端部を切欠いて形成した排水部18を棟側端
部に備えていることを特徴とする。
ョイナ12を取りはずさない限り、屋根瓦1 の掛止部9 を
他の屋根瓦1 の係止突条5 に連結させることができず、
従って屋根瓦1 の施工時に当該水切ジョイナ12を入れ忘
れることがない。請求項2記載の発明では、係止突条5
に棟側の水分19は排水部18を通って水切ジョイナ12へ落
下するため、係止突条5 の棟側に雨水が滞留することが
ない。
述する。図1乃至図7において、1は本実施例で採用し
た金属製屋根瓦を示している。この屋根瓦1 は、薄手の
方形板状に形成されたアルミ合金製の瓦本体2 と、瓦本
体2 の裏面のほぼ全面に接着された発泡樹脂等よりなる
断熱材3 とを備え、断熱材3 の裏面には、当該屋根瓦1
の短辺方向に延びる多数の通気溝4 が形成されている。
棟側に向けられる縁部には、瓦本体2 の表面側に突出す
る係止突条5 が同瓦本体2 の長手方向に延設されてお
り、この係止突条5 は、先端が瓦本体2 の短辺方向中央
側へ向くように配向されている。係止突条5 の更に棟側
縁よりには、瓦本体2 の表面側に膨出された水切突条6
が係止突条5 と平行に設けられ、瓦本体2 の棟側縁は表
面側に折り曲げられてはぜ折り部7 とされ、これによ
り、係止突条5 とはぜ折り部7 との間に、流水部8が構
成されている。
に屋根の軒先側に向けられる縁部には、上記係止突条5
に上方から掛止される掛止部9 が裏面側に屈曲形成され
ている。また、断熱材3 の軒先側端部でかつ裏面側に
は、段差部10が長手方向に延設されていて、この段差部
10と瓦本体2 の掛止部9 とで収容溝11が形成されてい
る。
如く、屋根流れ方向と直交する方向で互いに隣り合う各
屋根瓦1 の接合部13裏面側に介装され、接合部13からそ
の裏面側に侵入した水分を屋根流れ方向軒先側へ排水す
るためのものである。この水切ジョイナ12は、図5に示
すように、屋根瓦1 の短辺長よりも長い短冊状の金属板
体14よりなり、金属板体14の幅方向両側縁と上側縁を表
面側にはぜ折りすることにより止水部15が形成されてい
ると共に、下側縁を裏面側に屈曲することにより前記係
止突条5 への引掛部16が形成されている。また、水切ジ
ョイナ12は、金属板体14を表面側へ膨出して形成した三
本の水切突条17を有し、この水切突条17は互いに平行で
かつ金属板体14の長手方向に延設されている。
に、水切ジョイナ12は、屋根瓦1 の収容溝11内に接着剤
又は強制挿入等によって仮止着されている。即ち各屋根
瓦1 は、それぞれその施工前において水切ジョイナ12を
収容溝11内に取りはずし可能に備え、その収容溝11より
水切ジョイナ12を取りはずさない限り他の屋根瓦1 の係
止突条5 へ掛止部9 を引っ掛けられないようになってお
り、これにより、屋根瓦1 を瓦葺きする際において水切
ジョイナ12を入れ忘れるのを防止している。
られているので、図6に示すように、各屋根瓦1 を水切
ジョイナ12と共に重ねてもかさばることがなく、屋根瓦
1 を梱包するに際しての荷物をコンパクト化することが
できる。また、本実施例では、図7(a) に示すように、
前記流水部8 の両端部には、同両端部を切欠いて形成し
た排水部18が構成されている。従って、図7(b) に示す
ように、隣接する屋根瓦1 を接合部13で重合させた場合
に、両屋根瓦1 の流水部8 がこの排水部18によって縁切
れされるようになっており、これにより、流水部8 内を
流れる水分19は接合部13裏面側の水切ジョイナ12に受け
止められ、この水切ジョイナ12によって屋根流れ方向下
方へ排水される。
水切ジョイナ12を用いた建物の屋根の施工例を示す。同
図において、20は屋根下地材としての野地板で、その下
面に固着した垂木21で支持されていると共に、上面には
防水シート(アスファルトルーフィング)22 が敷込めら
れている。各屋根瓦1 は、この防水シート22上におい
て、掛止部9 を先に設置した他の屋根瓦1 の係止突条5
に掛止させることによって順次棟側に向かって葺上げら
れる。
すように、各屋根瓦1 の収容溝11内に設けておいた水切
ジョイナ12を取りはずし、その引掛部16を既に設置して
ある屋根瓦1 の係止突条5 に掛止させて水切ジョイナ12
をセットする。そして、図1(a) に示すように、左右で
隣り合う屋根瓦1 の接合部13を水切ジョイナ12で下から
受けるようにしてその両屋根瓦1 を一つ軒先側の屋根瓦
1 に連結した後、流水部8 にシール釘23を打込むことに
より当該屋根瓦1 を野地板20に固定する。
屋根瓦1 を設置しようとしても、その掛止部9 を他の屋
根瓦1 の係止突条5 に連結できないため、従来問題とな
っていた水切ジョイナ12の入れ忘れを確実に防止するこ
とができる。また、図2に示すように、水切ジョイナ12
はその引掛部16を一つ軒先側の係止突条5 に上から引掛
けるようにして連結されているので、屋根瓦1 の接合部
13や前記排水部18から水切ジョイナ12に受け止められた
水分24は、同ジョイナ12の引掛部16と屋根瓦1 の掛止部
9 との間より外部へ排水されるようになっている。
が、本発明はこれに限られるものではない。即ち、水切
ジョイナ12の屋根瓦1 に対する取付位置については、要
は屋根瓦1の係止突条5 と掛止部9 間の連結を阻止でき
る位置であればよく、例えば、水切ジョイナ12を係止突
条5 に接触した状態で仮止めしておくことにしてもよ
い。
部8 内、即ち係止突条5 の棟側に沿って流れる水分19を
裏面側に落下させうるものであればよく、図8又は図9
に示すように、接合部13の棟側端部を半円状又はコ字状
に切欠き、屋根瓦1 の接合状態において流水部8 内に丸
孔25又は角孔26を形成することにより、排水部18を構成
することもできる。
明によれば、水切ジョイナを取りはずさない限り屋根瓦
を他の屋根瓦に連結できないので、当該水切ジョイナを
挿入し忘れることがなく、雨漏りの原因の一つが確実に
防止でき、ひいては建物の屋根の防水性を向上させるこ
とができる。
部の棟側端部に設けた排水部から係止突条に沿って流れ
る水分が水切ジョイナへ落下するので、屋根瓦のラップ
部分、即ち係止突条の棟側で雨水が滞留することがな
く、建物の屋根の防水性を向上させることができる。
の断面図である。
面図である。
合前、 (b)は接合後を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面側に突出する係止突条(5) を棟側縁
部に沿って有しかつ裏面側に突出する掛止部(9) を軒先
側縁部に沿って有する屋根瓦であって、屋根流れ方向で
一つ軒先側に配置される他の屋根瓦の係止突条(5) に掛
止部(9) を上方から掛止させるようにして連結され、屋
根流れ方向と直交する方向で隣り合う他の屋根瓦との接
合部(13)裏面側に、該接合部(13)からその裏面側に侵入
する水分を屋根流れ方向下方へ排水する水切ジョイナ(1
2)が設けられる屋根瓦において、 前記係止突条(5) と掛止部(9) 間の連結を阻止しうる位
置に、前記水切ジョイナ(12)を取りはずし可能に備えて
いることを特徴とする屋根瓦。 - 【請求項2】 表面側に突出する係止突条(5) を棟側縁
部に沿って有しかつ裏面側に突出する掛止部(9) を軒先
側縁部に沿って有する屋根瓦であって、屋根流れ方向で
一つ軒先側に配置される他の屋根瓦の係止突条(5) に掛
止部(9) を上方から掛止させるようにして連結され、屋
根流れ方向と直交する方向で隣り合う他の屋根瓦との接
合部(13)裏面側に、該接合部(13)からその裏面側に侵入
する水分を屋根流れ方向下方へ排水する水切ジョイナ(1
2)が設けられる屋根瓦において、 前記係止突条(5) の棟側を沿って流れる水分(19)を水切
ジョイナ(12)側へ落下させるべく、当該係止突条(5) の
棟側に位置する流水部(8) の両端部を切欠いて形成した
排水部(18)を棟側端部に備えていることを特徴とする屋
根瓦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4110274A JP2834366B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 屋根瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4110274A JP2834366B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 屋根瓦 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05302405A JPH05302405A (ja) | 1993-11-16 |
JP2834366B2 true JP2834366B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=14531535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4110274A Expired - Fee Related JP2834366B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 屋根瓦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2834366B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2502749B2 (ja) * | 1989-05-26 | 1996-05-29 | 大同鋼板株式会社 | 屋根板の接続構造 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP4110274A patent/JP2834366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05302405A (ja) | 1993-11-16 |
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