JP2833316B2 - 複合体及びその製造方法 - Google Patents

複合体及びその製造方法

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JP2833316B2 JP478492A JP478492A JP2833316B2 JP 2833316 B2 JP2833316 B2 JP 2833316B2 JP 478492 A JP478492 A JP 478492A JP 478492 A JP478492 A JP 478492A JP 2833316 B2 JP2833316 B2 JP 2833316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合体及びその製造方
法、特に、発泡体層と表皮材層とを備えた複合体及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ドアトリム等の車輌用内装材
や家庭用の風呂マットは、クッション性を与えるための
発泡体層と、発泡体層を美装するための表皮材層とを備
えた複合体から構成されている。この種の複合体は、発
泡体シートと表皮材シートとが接着された積層シートを
用意し、この積層シートを金属製プレス板により所定形
状に裁断すると製造できる。
【0003】ところが、上述の製造方法によれば、発泡
体層の裁断面が露出するので、外観の良好な複合体が得
られない。そこで、一般的な複合体では、周縁部の発泡
体を削除して表皮材のみとし、表皮材を発泡体の裏面に
巻き込んでタッカーや接着剤等により固定し、外観を向
上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の複合体の製
造方法は、表皮材を固定するための作業が必要になる等
作業工数が多く、複合体を容易に製造できない。このた
め、前記従来の複合体は、良好な外観を維持しながら低
コスト化を図るのが困難である。本発明の目的は、外観
の良好な複合体を容易に実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明1に係る複合体は、
加熱成形加工可能な発泡体層と、発泡体層に接着された
表皮材層とを備えている。そして、表皮材層が発泡体層
と接着状態で発泡体層の側端面を覆い、かつ発泡体層の
側端面近傍部分が加熱成形加工されている。発明2に係
る複合体は、加熱成形可能な発泡体層と、発泡体層の表
面側に接着された表皮材層と、発泡体層の裏面側に配接
された基材層とを備えている。そして、表皮材層が発泡
体層と接着状態で発泡体層及び基材層の側端面を覆い、
かつ、発泡体層の側面近傍付近が加熱成形加工されてい
る。 発明3に係る方法は、発明1または2の複合体であ
って、表皮材層の端部の全てが、発泡体層の側端面また
は発泡体層及び基材層の側端面に接着している。 発明4
に係る方法は、発明1の複合体を製造する方法であっ
て、以下の工程を含んでいる。 ◎加熱成形加工可能な発泡体シートと表皮材シートとが
接着された積層シートを用意する工程。 ◎積層シートを成形加工可能な温度に加熱する工程。 ◎加熱された状態の積層シートを、厚さ0.1〜10m
mのプレス刃によって表皮材シート側から押圧して所定
形状に変形させつつ裁断する工程。 発明5に係る方法
は、発明2の複合体を製造する方法であって、以下の工
程を含んでいる。 ◎加熱成形可能な発泡体シートと表皮材シートとからな
る積層シートを用意する工程。 ◎積層シートを成形加工可能な温度に加熱し、基材の上
に表皮材シートを上にして積層シートを重ねる工程。 ◎過熱された状態の積層シート及び基材を、厚さが0.
1〜10mmのプレス刃により表皮材シート側から押圧
して所定形状に変形させつつ裁断する工程。 発明6に係
る方法は、発明4または5の方法であって、プレス刃が
片刃であり、かつ、片刃の刃先斜面側を外側にして裁断
する。
【0006】
【作用】第1の発明に係る複合体は、表皮材層が発泡体
層と接着状態で発泡体層の端面を覆っているので、表皮
材層に皺や膨れ等が少なく、外観が良好である。また、
この複合体は、第2の発明の製造方法により容易に製造
できる。第2の発明に係る製造方法では、加熱された積
層シートを上述の厚さのプレス刃により表皮材シート側
から押圧すると、それに伴って積層シートが圧縮され、
やがて裁断される。これにより、表皮材層が発泡体層と
接着状態で発泡体層の端面を覆っている、第1の発明に
係る複合体が得られる。
【0007】
【実施例】図1及び図2に、本発明の一実施形態に係る
複合体を示す。図において、複合体1は、基材層2と発
泡体層3と表皮材層4とを備えた3層構造を有してお
り、矩形の板状である。前記複合体1を構成する基材層
2は、たとえばポリプロピレン樹脂,ポリエチレン樹
脂,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS
樹脂)等のシート、ダンボール、繊維ボード等である。
これらの機材は、本実施例の複合体1の使用目的に応じ
て適宜選択され得る。発泡体層3を構成する発泡体は、
独立起泡を有する公知の発泡体により構成されたもので
ある。具体的には、ポリエチレン系樹脂発泡体、ポリプ
ロピレン系樹脂発泡体、ポリ塩化ビニル系樹脂発泡体及
びポリウレタン系樹脂発泡体等の一般的は発泡体が利用
できる。表皮層4は、発泡体3を美装するための層であ
り、たとえばポリ塩化ビニル樹脂シート、ポリオレフィ
ン系樹脂シート、繊維織物、繊維編物、ポリウレタン樹
脂系合成皮革、スエード調繊維等公知の材料が用いられ
得る。
【0008】この複合体1は、図の上面から側面にかけ
てなだらかに湾曲しており、図の下面を除く全体が表皮
材層4により覆われている。次に、前記複合体1の製造
方法について説明する。まず、図3に示すように、シー
ト状の発泡体シート3aに表皮材シート4aが接着され
た積層シート5を用意する。この積層シート5では、発
泡体層3の厚みは1〜50mm、さらに3〜30mmが
好ましい。また、表皮材層4の厚みは、30〜1200
μm、さらに30〜1000μmが好ましい。
【0009】次に、前記積層シート5をプレス成形機に
セットする。プレス成形機6は、図4に示すように、下
型7と上型8とを備えている。下型7は、図上面が平坦
に構成されており、その面はゴム等の弾性部材9により
覆われている。一方、上型8は、製造する複合体1の形
状に合わせたプレス刃10を備えている。プレス刃10
は、金属製であり、図5に示すように、厚さTが0.1
〜10mm、好ましくは0.5〜1.5mmに設定され
ている。Tが0.1mm未満の場合は、刃の強度が弱く
プレス圧力に耐えない。逆に、10mmを超えると、積
層シート5のプレス時に発生する、発泡体シート3aの
気泡の破壊によるガスが発泡体シート3aと表皮材シー
ト4aとの間に流入し、複合体1の表皮材層4に膨れや
皺等の外観不良の生じるおそれがある。
【0010】プレス刃10を構成する金属は、たとえば
鉄,銅,真鍮,ステンレス,アルミニウム等が例示でき
るが、特に、線膨張係数が0.10×10-4〜0.30
×10-4、特に0.10×10-4〜0.20×10-4
ものが好ましい。線膨張係数が0.30×10-4を超え
る場合は、生産ショット数が多い場合や連続使用時に、
プレス刃10が熱変形を起こすおそれがある。逆に、
0.10×10-4未満の場合は、プレス刃10を加工す
るのが困難になる。
【0011】上述のプレス成形機6による積層シート5
の成形では、まず下型7の図上面中央部に基材層2用の
材料2aを配置する。そして、材料2a上に積層シート
5を配置する。積層シート5は、表皮材シート4aがプ
レス刃10と対向するよう配置する。なお、理解の便の
ため、図では材料2aの厚みを強調している。なお、下
型7上に配置する積層シート5は、予め成形可能な温度
に加熱しておく。積層シート5の加熱は、たとえば、遠
赤外線ヒータにより積層シート5の両面から行う。
【0012】次に、上型8を下降させて、プレス刃10
により積層シート5を裁断する。ここでは、図6に示す
ように、上型8が下降するにしたがってプレス刃10が
積層シート5を徐々に押圧する。この際、発泡体シート
3a及び表皮材シート4aが徐々に圧縮される。そし
て、図7に示すように、プレス刃10が積層シート5を
裁断すると表皮材シート4aは発泡体シート3aの端面
から基材層2の端面を覆う。この状態で積層シート5が
自然冷却すると、積層シート5の裁断部分の形状はこの
状態で維持される。これにより、裁断面が滑らかに湾曲
した、上述の複合体1が得られる。
【0013】なお、プレス刃10が積層シート5を完全
に裁断したときには、プレス刃10の先端は、下型7に
直接当接せずに弾性部材9に当接するので、損傷しにく
い。このようにして製造された複合体1は、ドアトリム
等の車輌用内装材、フロアマット、家庭用の台所用マッ
ト,風呂用マット,玄関マット、ショルダーバックの肩
掛け部のパッド材等として用いられ得る。
【0014】なお、積層シート5の裁断時には、プレス
成形により、同時に文字や模様等を表皮材層4面に形成
してもよい。
【0015】
【発明の効果】第1の発明に係る複合体は、発泡体層の
端面が表皮材層により覆われているので、外観が良好で
ある。第2の発明に係る複合体の製造方法では、積層シ
ートを成形可能な温度に加熱した後に、所定の厚さのプ
レス刃により表皮材シート側から所定形状に裁断してい
る。したがって、本発明によれば、外観の良好な複合体
が少ない工数で容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る複合体の斜視図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】前記複合体を製造するために用いられる積層シ
ートの縦断面図。
【図4】前記実施例を製造するために用いられるプレス
成形機の一部切欠き正面図。
【図5】前記プレス成形機の拡大部分図。
【図6】前記実施例を製造するための一工程を示す縦断
面部分図。
【図7】前記実施例を製造するための他の一工程を示す
縦断面部分図。
【符号の説明】
1 複合体 3 発泡体層 3a 発泡体シート 4 表皮材層 4a 表皮材シート 5 積層シート 10 プレス刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱成形加工可能な発泡体層と、前記発泡
    体層に接着された表皮材層とを備え、 前記表皮材層が前記発泡体層と接着状態で前記発泡体層
    の側端面を覆い、かつ前記発泡体層の側端面近傍部分が
    加熱成形加工されている複合体。
  2. 【請求項2】 加熱成形可能な発泡体層と、前記発泡体層
    の表面側に接着された表皮材層と、 前記発泡体層の裏面側に配接された基材層とを備え、 前記表皮材層が前記発泡体層と接着状態で前記発泡体層
    及び基材層の側端面を覆い、かつ、前記発泡体層の側面
    近傍付近が加熱成形加工されている複合体。
  3. 【請求項3】 前記表皮材層の端部の全てが、前記発泡体
    層の側端面または前記発泡体層及び基材層の側端面に接
    着している、請求項1または2に記載の複合体。
  4. 【請求項4】 加熱成形加工可能な発泡体シートと表皮材
    シートとが接着された積層シートを用意する工程と、前
    記積層シートを成形加工可能な温度に加熱する工程と、
    加熱された状態の前記積層シートを、厚さ0.1〜10
    mmのプレス刃によって前記表皮材シート側から押圧し
    て所定形状に変形させつつ裁断する工程とを含むことに
    より、請求項1に記載の複合体を製造する複合体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 加熱成形可能な発泡体シートと表皮材シー
    トとからなる積層シートを用意する工程と、前記積層シ
    ートを成形加工可能な温度に加熱し、基材の上に表皮材
    シートを上にして前記積層シートを重ねる工程と、過熱
    された状態の前記積層シート及び基材を、厚さが0.1
    〜10mmのプレス刃により前記表皮材シート側から押
    圧して所定形状に変形させつつ裁断する工程とを含むこ
    とにより、請求項2に記載の複合体を製造する複合体の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記プレス刃が片刃であり、かつ、片刃の
    刃先斜面側を外側にして裁断する、 請求項4または5に
    記載の複合体の製造方法。
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