JP2833075B2 - 接点装置 - Google Patents

接点装置

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JP2833075B2
JP2833075B2 JP1318670A JP31867089A JP2833075B2 JP 2833075 B2 JP2833075 B2 JP 2833075B2 JP 1318670 A JP1318670 A JP 1318670A JP 31867089 A JP31867089 A JP 31867089A JP 2833075 B2 JP2833075 B2 JP 2833075B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばリモートコントロールリレー等のリ
レーに用いられる接点装置に関するものである。
[従来の技術] 負荷設備の省電力のために力率改善用コンデンサが用
いられる機器が多くなっているが、このような負荷を電
磁継電器等で制御する場合、投入時に非常に大きな突入
電流が流れる。負荷の定格や配線の長さにもよるが、数
百Aから場合によっては1,000Aを超える突入電流が流れ
る場合がある。
従来、例えば特開昭56−15522号公報に示される電磁
継電器では、このような大きな突入電流に耐えられず、
比較的少ない回数で接点の接触点が溶着するために非常
に大きい電磁継電器や電磁接触器を使う場合が多かっ
た。
コンデンサ負荷の突入電流の時間は一般的に非常に短
く、数10μsecから1msec程度が多い。溶着が発生するの
は、接点が投入された時に流れる短時間の突入電流によ
り接触部が熔融し、それが冷えて固まるためである。
従って、耐溶着性を向上させるためには、第16図に示
すように、熔融した接触点から、熔融していない接触点
に移動させることが有効な手段となる。
[発明が解決しようとする課題] 第18図は従来の接点装置の構成図を示し、板バネ14の
先端には可動接点15が固着されており、この可動接点15
と相対する固定接点20が固定端子板19に固着されてい
る。同図(a)は接点投入時を示し、同図(b)は動作
終了後を示している。ここで、同図(a)のXは溶着部
を示し、同図(b)のYは熔融部を、Zは接触点を夫々
示している。
第18図に示すように、接点の耐溶着性を向上させるた
め有効な手段として、熔融した接触点から、熔融してい
ない接触点に移動させるようにしているが、従来の電磁
継電器では、接点が摺動するのは、接点が接触してから
最終接圧が出されるまでの非常に短い距離しかない。接
圧を大きくすれば、摺動距離も大きくなり、耐溶着性も
向上するが、接圧を大きくするのは電磁継電器にとって
電磁石に負担が掛り限界がある。
ところで他の従来例として、リモートコントロールリ
レー(以下「リモコンリレー」と称する)では、一般に
電力線の制御が行なわれるが、このリレーの負荷側にお
いて短絡事故が発生した場合は短絡電流が流れることに
なる。配線用リレーの位置付けにあるリモコンリレーで
はこの短絡性能が必要である。
一般に、数A程度のリレーにおいて問題となるとは、
短絡電流通過時に電磁反発力が発接し、接圧が低下ある
いは接点開離が起こり、そのために接点の溶着、破壊が
起こる。
本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであり、接
点圧を増大せずに接触点を大きく移動させて、耐溶着性
の向上を図ることを目的とした接点装置を提供するもの
である。
また、短絡事故が発生した場合の接点の溶着破壊を防
止することを目的とした接点装置を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために請求項1の発明では、固定
接点を有する固定端子板と、前記固定接点と相対する可
動接点を固着し、接圧を出す板バネとを備えた接点装置
において、前記板バネの長手方向と直交する方向にその
板バネの幅より突出する導電板を、前記可動接点ととも
に前記板バネの先端に一体に設け、前記導電板に対向し
て前記固定接点を有する固定端子板を配設し、前記板バ
ネの幅より突出している導電板の突出部分に磁性体を固
着したことを特徴とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記
固定接点を有する固定端子板の前記磁性体に対向する面
とは反対側の面に別の磁性体を固着し、この別の磁性体
の両側端部を、前記固定接点を有する固定端子板の両側
から前記導電板の突出部分方向に対向させたことを特徴
とする。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明におい
て、可撓性を有する導体の一端を、前記板バネの先端に
一体に設けられている導電板に接続して、前記可撓性を
有する導体と前記板バネとを並列的に接続し、前記導体
の他端を、前記板バネの基端が固定されている固定端子
板に固着したことを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項2の発明において、前記
別の磁性体は略コ字状に形成されるとともに孔を穿設
し、該孔に前記固定接点を有する固定端子板に突設され
ている突起を挿入してかしめ固定したことを特徴とす
る。
[作用] 請求項1の発明では、固定接点を有する固定端子板
と、前記固定接点と相対する可動接点を固着し、接圧を
出す板バネとを備えた接点装置において、前記板バネの
長手方向と直交する方向にその板バネの幅より突出する
導電板を、前記可動接点とともに前記板バネの先端に一
体に設け、前記導電板に対向して前記固定接点を有する
固定端子板を配設し、前記板バネの幅より突出している
導電板の突出部分に磁性体を固着したので、接点投入の
際、板ばねの弾性による板バネの大略長手方向の接点接
触ポイントのずれとともに、前記磁性体に吸引力が生
じ、その結果板バネの長手方向に対して略直交方向にも
接点接触ポイントのずれが生じて接点の耐溶着性が向上
する。
また大きな突入電流が流れた場合には、磁性体の吸引
力も大きくなり、導電板を固定端子板により強く吸引さ
せて接圧を増加させるとともに、接点接触ポイントのず
れもより大きくなって、接点の耐溶着性が向上する。
更に、大きな突入電流が流れた場合には前記磁性体に
より、導電板を固定端子板に吸引させて接圧を増加させ
ることができ、そのため接点溶着や接点破壊の防止がで
きる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記
固定接点を有する固定端子板の前記磁性体に対向する面
とは反対側の面に別の磁性体を固着し、この別の磁性体
の両側端部を、前記固定接点を有する固定端子板の両側
から前記導電板の突出部分方向に対向させたので、導電
板側の磁性体と固定端子板側の別の磁性体とで磁気回路
を構成してより大きな吸引力を得て、一層大きな接圧を
得ることができ、接点溶着や、接点破壊の一層の防止が
図れる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明におい
て、可撓性を有する導体の一端を、前記板バネの先端に
一体に設けられている導電板に接続して、前記可撓性を
有する導体と前記板バネとを並列的に接続し、前記導体
の他端を、前記板バネの基端が固定されている固定端子
板に固着したので、請求項1、2の発明の作用に加え
て、大きな突入電流や、大きな短絡電流が発生しても、
可撓性を有する導体により大きな電流をバイパスされる
ことにより板バネの溶断を防止できる。
請求項4の発明では、請求項2の発明において、前記
別の磁性体は略コ字状に形成されるとともに孔を穿設
し、該孔に前記固定接点を有する固定端子板に突設され
ている突起を挿入してかしめ固定したので、請求項2の
発明の作用に加えて、突起と孔とのかしめ固定により固
定端子板と別の磁性体との正確な位置決めを行う。
[実施例1] 第1図〜第3図は本発明に係る接点装置の第1の実施
例を示すものである。固定接点20を有する固定端子板19
と、その固定接点20と相対する可動接点15を固着し接圧
を出す板バネ14とを備えた接点装置において、その板バ
ネ14の長手方向に直交する方向にその板バネ14の幅より
突出する導電板16を、前記可動接点15とともに前記板バ
ネ14の先端に固着し、前記導電板16に対向して固定端子
板19を配設し、その導電板16の板バネ14の幅より突出し
た部分及び/又は前記固定端子19において前記導電板16
の部分に対応する位置に、磁性体1を固着する。
このように板バネ14側に磁性体1を固着することで、
可動接点15と固定接点20との接点間の耐溶着性を向上さ
せることができ、また磁性体1と固定端子板19とを対向
して配設していることで、突入電流より大きな短絡電流
が発生しても、固定端子板19側に磁性体1を吸引させて
電磁反発を防止することができる。さらに大きな突入電
流や大きな短絡電流が流れても、可撓性を有する導線18
により短絡電流をバイパスさせることで、板バネ14の溶
断を防止することができる。従って接点間の耐溶着性に
優れ、大きな短絡電流が流れても接点が破損しないリレ
ーを得ることができる。
次に本発明に係る接点装置の接点開閉部の動作状態に
ついて述べる。固定端子板19に固着した固定接点20への
接点投入時において、磁性体1により板バネ14の先端部
が振動し、可動接点15が固定接点20と摺動接触しながら
移動する。このように磁性体1を設けることにより、そ
の磁性体1が持つ質量による慣性に起因して板バネ14の
先端部が振動し、板バネ14と直交する方向に接触点が移
動して振動する。接点表面の熔融範囲と接触点の移動軌
跡は第16図に示すようになり、接点間が溶着する場合
は、点線で示す熔融範囲a内に摺動距離が含まれている
場合で、上記のように振動することにより、熔融範囲a
から接触点が移動する。なお、熔融範囲aの中央のb点
が投入時の接触点を示し、この接触点bから伸びるcの
部分で摺動し、さらに矢印dに示すように可動接点15が
振動する。
すなわち可動接点15の投入時、突入電流により接触点
bの近傍が熔融する。同時に接触点が第16図中の符号c
のように摺動し、その後摺動しながら磁性体1による振
動により、接触点は第16図中の符号dに示すように上下
方向に振動し、熔融範囲aより離れるように移動する。
実験によると、磁性体1の振動変位と、突入電流波形
と、接点波形は第17図に示すような関係になり、突入電
流が流れた後、振動が完了し、その後、磁性体1が最大
振幅を抑えている。従って、可動接点15が投入され、接
触点が熔融した後に、磁性体1による接触点の移動があ
るので接点間の耐溶着性が向上する。実験の条件は、可
動接点15の径が3mm、厚み0.4mmのもので、可動接点15の
下方に約0.1grの磁性体1を付けた場合である。
本実施例では、上記のように接点の接触点の移動が大
きくなるため、耐溶着性が向上する作用があるが、さら
に以下のような効果がある。
第17図は、突入電流の時間が短い場合であるが、突入
電流時間が長い場合、例えば、磁性体1の最大振幅を抑
える時に、突入電流がピーク値になるような場合を想定
すると、磁性体1が最大振幅を抑えた時に、接点圧を増
大する方向に力が掛かっているので、このときは接点圧
が大きくなる。従って接触抵抗は小さくなるので、ジュ
ール熱は小さく、接触点の熔融が小さい。また、磁性体
1が最大振幅を抑えた後、逆方向に振れ始めるが、この
とき冷却され始めた熔融部分を引き外す力が強いので、
耐溶着性を向上させることができる。
なお、導電板16を板バネ14より上方に突設して、可動
接点15の上方の導電板16の部分に磁性体1を固着するよ
うにしてもよい。
[実施例2] 次に第2の実施例について説明する。第4図に示すよ
うに、接圧を出す板バネ14と、電流を流す導電板16と、
可動接点15とを一体にかしめて可動バネブロックを形成
する。また、導電板16の下部であって固定接点20を固着
した固定端子板19側に向けて鉄片のような磁性体17を取
着する。
今、第5図に示す矢印の向きに電流iが流れた時に磁
界φが発生し、磁性体17は固定端子板19に吸引される。
この吸引力により両接点15,20の接圧が上がる。また、
逆方向に電流が流れた時も同様の吸引力が発生する。
第6図は、平板の磁性体17を使った場合を示してお
り、第7図は、コ字形の磁性体17を使った場合の磁界
(図中の点線)の状態を示している。
さらに、第8図に示すように、吸引力を上げるため
に、導電板16、固定端子板19の両方に磁性体17,21を取
り付けるようにしてもよい。このときの磁界(図中の破
線)を第9図に示している。
第10図は、磁性板21の固定端子板19への取り付け方法
を示しており、固定端子板19の面に突起19aを突設し、
また、磁性体21には、孔21aを穿接している。そして突
起19aを孔21aに挿入してかしめることにより、磁性体21
を固定端子板19に固着している。従って固定端子板19と
磁性体21との位置決めを正確に行なうことができる。
また、第11図に示すように磁性体21を固定端子板19を
囲むように折り曲げることで、導電板16に取り付けた磁
性体17との対向面積が増加して吸引力を向上させること
もできる。
ところで、磁性体17,21の種類としては、 磁性体を別に取り付けるもの(平板、コ字形)。
磁性材を貼り合わせた材料を導電板16、固定端子板
19に使う。
導電板16の材料として、磁性のあるものを使う。
などがある。
次に、本接点装置を用いたリモコンリレーは、例えば
監視制御システムに用いられるものであり、そのシステ
ムは、時分割多重伝送により監視制御を行なうものであ
る。システム構成としては、中央制御装置と、中央制御
装置から信号線を介して接続される端末器等で構成さ
れ、各端末器には負荷が接続されたり、監視用端末器と
しては負荷を制御するスイッチが接続されたりしてい
る。そして、ある端末器にはリモコンリレーが接続さ
れ、中央制御装置からの伝送信号にて端末器を介して該
リモコンリレーが駆動され、負荷を制御するようになっ
ている。
次に、本接点装置を用いたリモコンリレーについて説
明する。第12図はリモコンリレー全体の分解斜視図を示
し、第13図はリモコンリレーの外観斜視図を示してい
る。絶縁材からなるベース11の上面の中央にはコイルブ
ロックAが配置され、ベース11より一体に突設した隔壁
12の外側には主接点ブロックBが配置され、他方には補
助接点ブロックCが配設される。導電性の固定端子板13
の上端部には導電性の板バネ14の基部が固着され、固定
端子板13はベース11に穿孔した孔11aに挿通してベース1
1に配置されるようになっている。板バネ14の先端の一
面には可動接点15が固着され、他面には導電板16が固着
される。そして、これら可動接点15、板バネ14及び導電
板16は3層に固着されている。
つまり、板バネ14と導電板16とを可動接点15で同時に
かしめて固着している。また導電板16の下部には磁性体
17が固着してある。そして導電板16の下部と固定端子板
13の中央部分との間に、板バネ14と平行して可撓性の導
体18をスポット溶接して接続している。ベース11の孔11
bに配設される導電性の固定端子板19の上端部には可動
接点15と相対する固定接点20が固着され、また、中央部
分には略コ字型の磁性体21が設けられている。この主接
点ブロックBにて比較的大きい電流を開閉するようにし
ている。
主接点ブロックBとは反対側に配置される補助接点ブ
ロックCは以下のように構成されている。すなわち、ベ
ース11の孔11cに挿通して配置される補助端子板22の上
端部には固定接点23を固着し、この固定接点23と相対す
る可動接点26を先端に固着した板バネ25の基部は補助端
子板24の上端部に固着されている。そして、補助端子板
24はベース11の孔11dに挿通して配置されるようになっ
ている。この補助接点ブロックCにより信号電流を開閉
するようにしている。
次に、主接点ブロックBと補助接点ブロックCとの間
のベース11の上面中央に配置されるコイルブロックAに
ついて説明する。L型に折曲されたヨーク27の一片には
四角状の孔27aが穿設され、他片の両端部から磁極片28
が夫々対向して立設してある。略T字型の鉄心29がコイ
ル枠31の内部を挿通して、先端の突部29aがヨーク27の
孔27aに嵌合してかしめ固着され、鉄心29がヨーク27に
磁気結合して固定される。鉄心29の端部はコイル枠31よ
り出ていて、両側面を磁極面30としている。コイル枠31
の外周面にはコイル32が巻装され、コイル枠31の一方の
厚肉とした鍔部33には、コイル32の端末と接続される3
つのコイル端子34が埋設してある。
鍔部33の上面に突台33aが形成されており、この突台3
3aに上面開口で円形の軸孔35が形成してある。このコイ
ルブロックAの両側に上記主接点ブロックBと補助接点
ブロックCを配置して、両ブロックB,C間の絶縁の確保
を容易にしている。
コイルブロックAの上方に配置される可動ブロックD
は、可動枠36、2枚のアマチュア37及び永久磁石38等か
ら構成されている。絶縁体からなる回動枠36の一端には
回動軸40が垂設されていて、回動軸40がコイル枠31の軸
孔35に軸支されて、可動枠36が回動可能となっている。
可動枠36の他端の下面には、第12図に示すように永久磁
石38を挟持した2枚のアマチュア37a,37bが配置されて
固着され、可動枠36の一方の側部から板バネ14を駆動す
る腕部41が形成されている。ガードを構成するこの腕部
41は、第14図に示すように隙間をあけて突部42,43が形
成してあり、両突部42,43間のスリット44に板バネ14を
配設している。
このスリット44は下面及び側方が開口しており、板バ
ネ14を容易にスリット44に配置できるようになってい
る。また、腕部41とは反対側には突起45が一体に突設さ
れていて、この突起45により補助接点ブロックCの板バ
ネ25を駆動するようにしている。
上記各部材を配設したベース11には箱状で下面開口の
絶縁材からなるカバー46が覆設されるものであり、可動
ブロックDをコイルブロックAの上に配設した場合に
は、第14図に示すように、主接点ブロックBの板バネ14
を可動枠36のスリット44内に収め、突起45を補助接点ブ
ロックCの板バネ25の内側に位置せしめている。また、
鉄心29の磁極面30と磁極片28との間に形成された一対の
空隙の間に両アマチュア37a,37bを位置させている。こ
のように可動ブロックDをコイルブロックAの上側に配
置して有極電磁石ブロックを形成している。そして、コ
イル32の励磁によりアマチュア37の内側面を交互に鉄心
29の磁極面30及びヨーク27の磁極片28に吸引させて、可
動枠36を回動させ、主接点ブロックB及び補助接点ブロ
ックCを駆動するようにしている。
ところで、コイル32は2巻線であり、上述のようにコ
イル端子34に接続されているが、コイル端子34は1本が
共通端子34aで、他は主接点をオンするセット端子34bと
主接点をオフするリセット端子34cである。
今、第14図は非励磁状態を示し、一方のアマチュア37
aが鉄心29に、他方のアマチュア37bは磁極片38に永久磁
石38の磁束にて夫々吸引され、主接点ブロックBの両接
点15,20は開成状態である。また、可動枠36は反時計方
向に付勢されているため、可動枠36の突起45が補助接点
ブロックCの板バネ25を弾接して、両接点23,26を開成
状態としている。そしてセット端子34bと共通端子34aに
電圧を印加すると、コイル32が励磁されて一方のアマチ
ュア37bは鉄心29の磁極面30に、また、他方のアマチュ
ア37aは磁極片28に夫々吸引され、可動枠36は回動軸40
を軸として時計方向に回動して第15図に示すようなオン
状態となる。
つまり、可動枠36が時計方向に回動することで、腕部
41にて主接点ブロックBの板バネ14を付勢して両接点1
5,20を閉成し、また、突起45が板バネ25より離れて、板
バネ25自体の復帰力にて復帰することで、両接点23,26
が閉成する。この第15図の状態で、リセット端子34cと
共通端子34aに電圧を印加すると、第14図の状態に復帰
することになる。このように、可動ブロックDにより、
主接点ブロックBと補助接点ブロックCとを連動して駆
動しているため、補助接点ブロックCの出力により、主
接点ブロックBの状態を検知することができる。
ここで、主接点の主接点ブロックBには、板バネ14と
並列に可撓性を有する18を接続しているため、短絡電流
のような大電流が流れた場合には、電流が板バネ14と可
撓性を有する導体18とに分流して、板バネ14の溶断を防
止すると共に、板バネ14の発熱も低減できるので、可動
枠36のバネ駆動部である腕部41の溶融も防止している。
また短絡電流が流れた場合には、導電板16及び端子板19
に設けた磁性体17,21で吸引力を発生させ、接点の電磁
反発を防止するようにしている。なお、板バネ24の電流
耐量を上げるためには、板バネ14自体の断面積を増やせ
ばよいが、この場合はバネ荷重が大きくなってしまい、
可動ブロックDの電磁石の吸引力との整合が困難となっ
てしまう。
しかし本実施例では、断面積の小さい板バネ14だけを
押すので、従来のリレーと同様のバネ荷重にすることが
できる。また、本実施例では、導電板16に可撓性を有す
る導体18を取り付けているが、可動接点15の裏面等に直
接可撓性を有する導体18を接続するようにしてもよい。
なお、本発明の実施例では、主接点側がフレクシャー
で、補助接点側がリフトオフタイプとなっているが、特
にこれに限定されるものではない。また、補助接点側は
信頼性を向上させるために接点23,26に金メッキ等を施
している。
[発明の効果] 請求項1の発明は、固定接点を有する固定端子板と、
前記固定接点と相対する可動接点を固着し、接圧を出す
板バネとを備えた接点装置において、前記板バネの長手
方向と直交する方向にその板バネの幅より突出する導電
板を、前記可動接点とともに前記板バネの先端に一体に
設け、前記導電板に対向して前記固定接点を有する固定
端子板を配設し、前記板バネの幅より突出している導電
板の突出部分に磁性体を固着したので、接点投入の際、
板ばねの弾性による板バネの大略長手方向の接点接触ポ
イントのずれとともに、前記磁性体に吸引力が生じ、そ
の結果板バネの長手方向に対して略直交方向にも接点接
触ポイントのずれが生じて接点の耐溶着性が向上すると
いう効果があり、特に大きな突入電流が流れた場合に
は、磁性体の吸引力も大きくなり、導電板を固定端子板
により強く吸引させて接圧を増加させるとともに、接点
接触ポイントのずれもより大きくなって、接点の耐溶着
性が向上し、更に、大きな突入電流が流れた場合には前
記磁性体により、導電板を固定端子板に吸引させて接圧
を増加させることができ、そのため接点溶着や接点破壊
の防止ができるという効果がある。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記
固定接点を有する固定端子板の前記磁性体に対向する面
とは反対側の面に別の磁性体を固着し、この別の磁性体
の両側端部を、前記固定接点を有する固定端子板の両側
から前記導電板の突出部分方向に対向させたので、導電
板側の磁性体と固定端子板側の別の磁性体とで磁気回路
を構成してより大きな吸引力を得て、一層大きな接圧を
得ることができ、接点溶着や、接点破壊の一層の防止が
図れるという効果がある。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明におい
て、可撓性を有する導体の一端を、前記板バネの先端に
一体に設けられている導電板に接続して、前記可撓性を
有する導体と前記板バネとを並列的に接続し、前記導体
の他端を、前記板バネの基端が固定されている固定端子
板に固着したので、請求項1、2の発明の効果に加え
て、大きな突入電流や、大きな短絡電流が発生しても、
可撓性を有する導体により大きな電流をバイパスされる
ことにより板バネの溶断を防止できるという効果があ
る。
請求項4の発明では、請求項2の発明において、請求
項2の発明において、前記別の磁性体は略コ字状に形成
されるとともに孔を穿設し、該孔に前記固定接点を有す
る固定端子板に突設されている突起を挿入してかしめ固
定したので、請求項2の発明の効果に加えて、突起と孔
とのかしめ固定により固定端子板と磁性体との正確な位
置決めができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る接点装置の接点ブロックが装着さ
れたリレーの分解斜視図、第2図(a)(b)は同上の
リレーの横断面図及び縦断面図、第3図は同上の接点ブ
ロックの要部を示す分解斜視図、第4図は同上の接点装
置の他の例を示す斜視図、第5図は同上の接点装置の動
作説明図、第6図は同上の磁性体が平板の場合の動作説
明図、第7図は同上の磁性体がコ字型の場合の動作説明
図、第8図は同上の磁性体を、導電板と固定端子板の両
方に取り付けた場合の斜視図、第9図は同上の側面図、
第10図は同上の磁性体を固定端子板に対して取り付ける
状態を示す分解斜視図、第11図は同上の磁性体を固定端
子板に対して取り付けた状態の他の例を示す斜視図、第
12図はリモコンリレー全体の分解斜視図、第13図はリモ
コンリレー全体の外観斜視図、第14図はリモコンリレー
のオフ状態を示す断面図、第15図はリモコンリレーのオ
ン状態を示す断面図、第16図は接点接触部の接触軌跡状
態の説明図、第17図は磁性体の振動変位と、突入電流波
形と、接点波形の説明図、第18図は従来例の接点装置の
説明図である。 1,17,21は磁性体、13,19は固定端子板、14は板バネ、15
は可動接点、20は固定接点、16は導電板、18は可撓性を
有する導体、19aは突起、21aは孔である。
フロントページの続き (72)発明者 本庄 崇俊 北海道帯広市西25条北1丁目2番1号 帯広松下電工株式会社内 (72)発明者 近藤 秀也 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 北村 常弘 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−31760(JP,U) 実開 平3−13649(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定接点を有する固定端子板と、前記固定
    接点と相対する可動接点を固着し、接圧を出す板バネと
    を備えた接点装置において、前記板バネの長手方向と直
    交する方向にその板バネの幅より突出する導電板を、前
    記可動接点とともに前記板バネの先端に一体に設け、前
    記導電板に対向して前記固定接点を有する固定端子板を
    配設し、前記板バネの幅より突出している導電板の突出
    部分に磁性体を固着したことを特徴とする接点装置。
  2. 【請求項2】前記固定接点を有する固定端子板の前記磁
    性体に対向する面とは反対側の面に別の磁性体を固着
    し、この別の磁性体の両側端部を、前記固定接点を有す
    る固定端子板の両側から前記導電板の突出部分方向に対
    向させたことを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 【請求項3】可撓性を有する導体の一端を、前記板バネ
    の先端に一体に設けられている導電板に接続して、前記
    可撓性を有する導体と前記板バネとを並列的に接続し、
    前記導体の他端を、前記板バネの基端が固定されている
    固定端子板に固着したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の接点装置。
  4. 【請求項4】前記別の磁性体は略コ字状に形成されると
    ともに孔を穿設し、該孔に前記固定接点を有する固定端
    子板に突設されている突起を挿入してかしめ固定したこ
    とを特徴とする請求項2記載の接点装置。
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