JP2832168B2 - ウェビング位置調節装置 - Google Patents

ウェビング位置調節装置

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JP2832168B2
JP2832168B2 JP7197424A JP19742495A JP2832168B2 JP 2832168 B2 JP2832168 B2 JP 2832168B2 JP 7197424 A JP7197424 A JP 7197424A JP 19742495 A JP19742495 A JP 19742495A JP 2832168 B2 JP2832168 B2 JP 2832168B2
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pin
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井上嘉津美
磯永一誠
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Takata Corp
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PPONDA GIKEN KOGYO KK
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices
    • B60R22/20Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height
    • B60R22/201Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height with the belt anchor connected to a slider movable in a vehicle-mounted track
    • B60R22/202Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height with the belt anchor connected to a slider movable in a vehicle-mounted track the slider comprising spring-actuated locking means
    • B60R22/203Anchoring devices adjustable in position, e.g. in height with the belt anchor connected to a slider movable in a vehicle-mounted track the slider comprising spring-actuated locking means the locking means being movably mounted on the slider

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に使用されている
シートベルト装置に用いられて、ウェビングの高さ位置
を調節するためのウェビング位置調節装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両においては、車両の座席
にシートベルト装置が付設されている。このような車両
用のシートベルト装置の一例として、従来、3点式シー
トベルト装置がある。この3点式シートベルト装置のシ
ートベルトは、乗員の肩、胸および腹部を拘束支持する
ショルダーベルトと、このショルダーベルトに連続して
形成され乗員の腰を拘束支持するラップベルトとからな
っている。
【0003】ところで、シートベルトを構成するウェビ
ングは、緊急時における乗員を効果的に拘束することお
よび通常乗車時の乗員が圧迫感等を受けることなく快適
に乗車できること等により乗員に対してできるだけその
乗員に正しくフィットした位置にかけることが望まれ
る。特に、ショルダーベルトは乗員の肩から胸を通って
腹部まで支持するようになるので、より一層フィットし
た位置にかけられることが求められる。一方、乗員には
子供や大人、あるいは同じ大人でも体格の大きい者や小
さい者等がおり、乗員の体格は種々異なる。そこで、ウ
ェビングの位置を調節可能にして、種々異なる体格の乗
員に対して、その乗員毎にウェビングができるだけ快適
にフィットした位置にかけられるようにするシートベル
ト用ウェビング位置調節装置が従来からシートベルト装
置に備えられている。
【0004】従来のこのようなウェビング位置調節装置
として、特開平1-273749号公報に開示されているウェビ
ング位置調節装置がある。図12に示すように、このウ
ェビング位置調節装置は、車体に固定されかつ上下方向
に直列に配設された所定数の位置決め孔101を有する
ガイドレール102、このガイドレール102に案内摺
動自在に設けられかつウェビング103を案内支持する
スリップジョイント104が取り付けられたスライダ1
05、このスライダ105に所定量相対摺動可能に設け
られかつ中空部106を形成する一対の側壁107を有
する操作ボタン108、スライダ105に摺動可能に設
けられかつ一端が操作ボタン108の中空部106内に
相対移動可能に嵌入されるとともに他端がガイドレール
102の位置決め孔101の一つに嵌脱可能なロックピ
ン109、このロックピン109の一端部に嵌着される
とともに操作ボタン108の一対の側壁107にそれぞ
れ穿設された直角三角形の貫通孔110間に掛け渡され
たピン111、およびロックピン109を常時位置決め
孔101の方向へ付勢するリターンスプリング112を
備えている。
【0005】このように構成されたウェビング位置調節
装置においては、図示のロックピン109が最上位置に
ある位置決め孔101に嵌合されている状態から、操作
ボタン108を手動により下方へ押動すると、最初に操
作ボタン108がスライダ105に対して相対的に下方
へ移動し、これにともないピン111が貫通孔110の
斜辺面113に案内されて図において右方へリターンス
プリング112のばね力に抗して移動する。このピン1
11の右動により、ロックピン109も図において右方
へ移動し、ロックピン109が最上位置の位置決め孔1
01から脱出し、スライダ105が摺動可能な状態とな
る。操作ボタン108を更に下方へ押動すると、スライ
ダ105がガイドレール102に案内されて操作ボタン
108とともに下方へ移動する。ロックピン109が乗
員の体格に最も適切に対応するウェビングの位置に近い
位置決め孔101に来たとき、操作ボタン108から手
を離すと、操作ボタン108はリターンスプリング11
4のばね力により上方へスライダ105に対して相対移
動するとともに、ロックピン109がリターンスプリン
グ112のばね力により左方へ移動してその位置決め孔
101に嵌合する。これにより、ウェビング103の高
さ位置が乗員の体格に応じた最も適切な位置に調節され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ウェビング位置調節装置においては、操作ボタン10
8、ロックピン109、ピン111およびリターンスプ
リング112をスライダ105に組み付ける場合、組付
作業の工数をより少なくすることから、ピン111をロ
ックピン109に予め嵌着しておくことが考えられる。
しかしながら、ピン111をロックピン109に予め嵌
着すると、ロックピン109はスライダ105を貫通す
ることができない。したがって、ロックピン109のピ
ン111嵌着部を先にスライダ105の操作ボタン10
8側に貫通させかつ操作ボタン108の貫通孔110に
対向させた状態でピン111をロックピン109に嵌着
させなければならない。このため、組付作業の工数が多
くなるばかりでなく、ロックピン109のピン111嵌
着部をリターンスプリング112のばね力に抗した状態
で貫通孔に対向させなければならなく、その位置合わせ
に手間がかかり、ロックピン109の組付性が悪いとい
う問題がある。
【0007】また、このようなウェビング位置調節装置
においては、ロックピン109を付勢するリターンスプ
リング112がスライダ105のガイドレール102側
内に収容支持されているとともに、操作ボタン108が
スライダ105のガイドレール102と反対側に設けら
れている。このため、ウェビング位置調節装置の厚みが
厚くならざるを得ないばかりでなく、ロックピン109
に嵌着されたピン111が操作ボタン108の側壁10
7の貫通孔110に掛け渡される関係上、ロックピン1
09の長さが長くならざるを得ない構造となっている。
その結果、ウェビング位置調節装置を例えばセンタピラ
ー等の車体の狭い場所に取り付ける場合、ウェビング位
置調節装置の取付が簡単ではなく、手間がかかるという
問題が生じる。しかも、操作ボタン108の貫通孔11
0およびこの貫通孔110に掛け渡されたピン111が
乗員に見えてしまうので、見栄えが良好でない。
【0008】そこで、ピン111を覆うカバーを設ける
とともにリターンスプリング112をスライダ105を
貫通させてこのカバーに収容支持させることにより、ピ
ン111をロックピン109のガイドレール102によ
り近い箇所に嵌着してロックピン109の長さをより短
くしかつウェビング位置調節装置の厚みをより薄くする
とともに、ピン111が乗員から見えないようにするこ
とが考えられる。
【0009】しかしながら、このようにカバーを設けた
場合には、このカバーにより貫通孔110およびロック
ピン109のピン111嵌着部が見えなくなるため、ス
ライダ105に操作ボタン108、ロックピン109、
リターンスプリング112およびカバーを組み付けた後
にピン111を貫通孔110に貫通させながらロックピ
ン109に嵌着することはほとんど不可能となる。この
ため、ピン111を予めロックピン109に嵌着し、こ
のピン111が嵌着されたロックピン109を組み付け
ることが考えられる。しかし、この場合にはピン111
を中空部106内に侵入させる必要があるが、ピン11
1を一対の側壁107間に掛け渡す方向にした状態では
ピン111が一対の側壁107に当たって侵入すること
ができないため、ピン111を上下方向となるように回
動させた状態、すなわちロックピン109を所定量回動
させた状態でピン111を中空部106内に侵入させ、
しかもピン111が貫通孔110に対向しかつピン11
1が一対の側壁107間に掛け渡す方向に回動可能にな
った位置を見計らってロックピン109を回動させなけ
ればならない。したがって、この場合でも前述と同様に
ロックピン109の組付がきわめて面倒になるという問
題が生じる。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ロックピンをきわめて簡
単に組み付けることができるようにしてロックピンの組
付性を向上することのできるウェビング位置調節装置を
提供することである。また、本発明の他の目的は、ロッ
クピンの従動ピンを外から見えないように設けることの
できるウェビング位置調節装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、車体に取り付けられ、長手方
向に所定数の係止部が形成されているガイドレールと、
このガイドレールにその長手方向に摺動自在に設けられ
ウェビング支持部材が取り付けられる移動部材と、この
移動部材に前記係止部に対して係脱する方向に移動自在
に設けられたロックピンと、このロックピンを前記係止
部に係止する方向に常時付勢する付勢手段と、前記移動
部材に摺動自在に設けられるとともにカム面が形成され
た一対の側壁を前記ロックピンを挟むように有し、前記
移動部材に対して摺動することにより前記ロックピンの
前記係脱する方向の移動を制御する制御部材と、前記ロ
ックピンとT字状に形成されるように前記ロックピンに
設けられるとともに、両端部が前記カム面にそれぞれ係
止して前記制御部材の摺動による前記カム面の移動に従
動することにより、前記ロックピンの係脱を制御する従
動ピンとを備え、前記一対の側壁に、前記ロックピンが
前記係止部から脱出する方向と同方向に開口する切欠溝
が形成されているとともに、前記カム面はこの切欠溝に
形成されていることを特徴としている。
【0012】また請求項2の発明は、前記移動部材の前
記ロックピン設置個所にカバー部材が設けられ、このカ
バー部材は底板と両側板と天井板とから前記制御部材の
摺動方向に開口する断面四角形の筒状に形成されてお
り、前記ロックピンの一部が前記カバー部材の前記底板
を貫通して前記カバー部材内に位置しているとともに、
前記カバー部材の前記底板に、前記従動ピンが通過可能
な第1開口が、前記従動ピンが前記カム面に係止したと
きにおける前記従動ピンの方向と同方向に延出するよう
に穿設されており、更に前記制御部材が前記カバー部材
に摺動自在に設けられていることを特徴としている。
【0013】更に請求項3の発明は、前記カバー部材の
前記底板と前記天井板との間に円筒状の柱が設けられて
おり、前記カバー部材内に位置する前記ロックピンの一
部が前記柱の内部に摺動自在に嵌合されているととも
に、前記柱に前記従動ピンが摺動可能な第2開口が前記
底板の前記第1開口に連続して前記柱の長手方向に穿設
されていることを特徴としている。
【0014】
【作用】このような構成をした本発明に係るウェビング
位置調節装置においては、ロックピンの係脱を制御する
従動ピンを、全体形状がT字状となるように有するロッ
クピンを制御部材に組み付ける際、従動ピンの方向を切
欠溝のカム面との係止方向にするとともに従動ピンを制
御部材の一対の側壁が従動ピンと移動部材との間を通過
可能となる位置にした状態で、付勢手段の付勢力に抗し
てロックピンを保持し、この状態で制御部材の一対の側
壁に設けられている切欠溝を従動ピンと移動部材との間
に位置させた後、ロックピンの保持を解除すれば、付勢
手段の付勢力によりロックピンが移動し、従動ピンが制
御部材の一対の側壁に設けられた切欠溝の開口部分から
切欠溝内に進入してカム面に係止することにより、ロッ
クピンが制御部材に組み付けられるようになる。したが
って、ロックピンの組付の際、ロックピンを回動して従
動ピンの方向を制御部材の長手方向、すなわちカム面と
の係止方向と異なる方向にする必要がなくなる。これに
より、従来のようなロックピンの回動作業が不要となる
ので、ロックピンの組付作業がきわめて簡単になるとと
もに、組付作業の工数が低減する。
【0015】また、請求項2の発明においては、従動ピ
ンがカム面に係止する方向と同方向にされた状態で第1
開口を通ってカバー部材内に位置するようになるので、
従動ピンがカバー部材で隠蔽されるようになる。したが
って、見栄えが良好になる。更に請求項3の発明におい
ては、これらに加えてロックピンが柱の内周面に案内さ
れることにより、ロックピンはスムーズにかつ確実に移
動するようになる。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明に係るウェビング位置調節装置の一
実施例を示す分解斜視図であり、図2はこの実施例の縦
断面図である。
【0017】図1に示すように、本実施例のウェビング
位置調節装置1は、ガイドレール2、本発明の移動部材
に相当するロックピン位置調整スライダ3、がた止め兼
消音部材4、ロックピン5、従動ピン6、ロックピン付
勢スプリング7、カラー8、カバー部材9、本発明の制
御部材に相当するロックピン制御スライダ10、リター
ンスプリング11、ナット12、およびカバープレート
13、およびリベット14を備えている。
【0018】ガイドレール2は金属の細長い板状の本体
15を有し、この本体15の両側縁には、一対のレール
部16,17がその両側縁部を折り曲げることにより長
手方向にかつ互いに平行に設けられている。本体15の
中央部には、所定数(図示例では5個)の係止孔18,
18,…が等間隔を置いて一列に配設されている。図2
にも明瞭に示すように、これらの係止孔18,18,…の
図1において右側縁における本体15の部分には、係止
孔18,18,…に向かって下がる方向に傾斜する傾斜面
19,19,…がそれぞれ形成されている。これらの係止
孔18,18,…は本発明の係止部に相当している。ま
た、本体15の中央部の図1において左端部には、この
本体15の中央部を盛り上げて形成された突起状のスト
ッパ20が設けられている。更に、本体15の中央部の
図1において左右両端部には、取付ボルト77,78
(図2に図示)が貫通する取付孔21,22が穿設され
ている。
【0019】ロックピン位置調整スライダ3は金属の長
方形の板状の本体23を有し、この本体23の両側縁に
は、ガイドレール2の一対のレール部16,17にそれ
ぞれ摺動可能に嵌合する一対のU字状の溝24,25が
その両側縁部をU字状に折り曲げることにより長手方向
にかつ互いに平行に設けられている。また、本体23の
中央部には、ロックピン5がこの本体23に対して相対
摺動自在に貫通する孔26、リベット14が貫通するリ
ベット孔27およびナット12が貫通するナット貫通孔
28がそれぞれ穿設されている。ナット貫通孔28の内
周面には、長手方向に延びる互いに平行な一対の平面部
28a,28bが形成されている。
【0020】がた止め兼消音部材4は樹脂の長方形の板
状の本体29を有し、この本体29の両側縁の所定位置
には、ロックピン位置調整スライダ3の一対のU字状の
溝24,25の内周面に嵌合するU字状の溝形成部が本
体29の一側縁につき2個ずつ形成されている(図1で
は、本体29の一側のみの溝形成部30,31が示され
ているが、溝形成部は他側にも同様に設けられてい
る)。また、本体29の中央部には、円形孔32,33
および矩形状孔34がそれぞれロックピン位置調整スラ
イダ3の孔26、リベット孔27およびナット貫通孔2
8に対応して穿設されている。円形孔32,33は、そ
れぞれ対応する孔26、リベット孔27の径よりも大き
い径に設定されているとともに、矩形状孔34はナット
12の頭部12aとほぼ同じ形状にかつ頭部12aが遊
嵌可能な大きさに設定されている。そして、がた止め兼
消音部材4はロックピン位置調整スライダ3の一対のU
字状の溝24,25が形成される側の面に、各孔32,3
3,34がそれぞれ各孔26,27,28に対応する位置
でがた止め兼消音部材4自身の若干の変形による若干の
弾性力により密着されるようになっている。
【0021】ロックピン5は大小径部からなる段付の円
柱体で形成されており、その大径部5aには径方向の貫
通孔35が穿設されているとともに、その小径部5bに
は環状溝36が形成されている。この貫通孔35に従動
ピン6が嵌着されてロックピン5と従動ピン6とはほぼ
T字状に組み付けられる(図5に図示)とともに、環状
溝36にc字状のカラー8が嵌合されて小径部5bの外
周面とほぼ同一面の外周面が形成されるようになってい
る。
【0022】図3に示すようにカバー部材9は、樹脂か
らなりその長手方向ほぼ半分が断面四角形の筒状部37
aとされているとともに残りの部分が四角形の筒状部3
7aの底板37bが延設された平板部37cとされた本
体37を有している。この筒状部37aにより強度が増
大されており、したがって筒状部37aはウェビング位
置調整装置1の操作部の補強部材となっている。本体3
7の両側縁には、案内溝38,39が長手方向にかつ互
いに平行に設けられている。後述するように、これらの
案内溝38,39に沿ってロックピン制御スライダ10
が摺動案内されるようになっている。
【0023】また、図4に詳細に示すように本体37の
筒状部37aの中央部には、底板37bから天井板37
dを突き抜けて突出する円筒状の柱40が立設されてい
る。これらの柱40および底板37bには、底板37b
側に開口する有底の断面円形の軸方向穴41が設けられ
ている。この軸方向穴41の径はロックピン5の大径部
5aが摺動自在に嵌合可能な大きさに設定されている。
更に、図4および図5に詳細に示すように、本体37の
長手方向と直交する方向の柱40の側壁には、軸方向穴
41を柱40の外に連通する一対の開口42,43が柱
40の長手方向に設けられているとともに、更に図6に
明瞭に示すように底板37bには、これらの開口42,
43に連続する一対の開口44,45が本体2の長手方
向と直交する方向、すなわち後述する従動ピン6が傾斜
面55,58に係合する方向と同じ方向に延出するよう
にして穿設されている。開口42,43は従動ピン6が
貫通摺動可能な大きさに、また開口44,45は従動ピ
ン6が通過可能な大きさにそれぞれ設定されている。
【0024】図4および図5に示すように、軸方向穴4
1内には、ロックピン5が摺動自在に挿入されるととも
に、ロックピン5と軸方向穴41の底部との間にロック
ピン付勢スプリング7が収容されるようになっている。
一方、筒状部37aの両側板37e,37fの外側面に
は、それぞれ取付案内溝46,47が長手方向に形成さ
れている。また、柱40の上端にはスライダガーニッシ
ュ取付部48が形成されている。更に図4および図6に
示すように、平板部37cの端縁には下方に延びる垂直
壁49が立設されており、図6に示すようにこの垂直壁
49の中央にはリターンスプリング11の一端側を案内
支持するスプリング案内支持突起50が長手方向に突設
されている。更に、垂直壁49の下端には筒状部37a
方向に延びる突出部51が設けられており、この突出部
51によりロックピン位置調整スライダ3の本体23の
端部が係止される係止溝52が形成されている。更に、
筒状部37aの底板37bにはリベット14が貫通する
リベット孔53が穿設されている。
【0025】図7に示すように、ロックピン制御スライ
ダ10は樹脂から二股状に形成され、一対の側壁54
a,54b、これらの両側壁54a,54bを連結する連
絵kつぶ54cおよびこの連結部54cから長手方向延
びる平弁部54dからなる本体54を有している。一方
の側壁54aには。傾斜面55と垂直面56とからなる
上方、すなわちロックピン6が係止孔18から脱出する
方向と同方向に開口したカム溝60が形成されている。
カム溝57,60は本発明の切欠溝に相当するととも
に、傾斜面55,58は本発明のカム面に相当してい
る。
【0026】また、一対の側壁54a,54bの下端に
は、それぞれカバー9の案内溝38,39に摺動自在に
嵌合されるガイド部61,62が設けられている。これ
らのガイド部61,62の外側縁には、それぞれ案内溝
38,39の垂直面に当接可能な円弧状の小突起63,6
4,65が2個ずつが形成されている(ガイド部61側
の小突起の1個は図示されていない)。一対のガイド部
61,62の間の間隔は柱40の外径より大きく設定さ
れている。更に、平板部54dの端には下方へ延びる垂
直壁66が立設されており、図2に示すようにこの垂直
壁66の中央にはリターンスプリング11の他端側を案
内支持するスプリング案内支持突起67が長手方向に突
設されている。
【0027】ナット12は頭部12aとねじ部12bと
からなるとともに、これらの頭部12aおよびねじ部1
2bの外周面の一部が直線状に切断されて互いに平行な
一対の平面部12c,12dが形成されている。このナ
ット12はそのねじ部12bがロックピン位置調整スラ
イダ3のナット貫通孔28を貫通するとともに、その頭
部12aががた止め兼消音部材4の矩形状孔34に嵌合
するようになっている。そして、ロックピン位置調整ス
ライダ3の平面部28aとナット12の平面部12cと
が対向するとともにロックピン位置調整スライダ3の平
面部28bとナット12の平面部12dとが対向し、こ
れによりナット12がロックピン位置調整スライダ3に
対して相対回転不能とされる。
【0028】カバープレート13はナット12が相対回
動不能に貫通する貫通孔68を有するとともに、筒状部
37aの取付案内溝46,47にそれぞれ嵌合される嵌
合部69,70が設けられている。図2に示すように、
このカバープレート13はスライダガーニッシュ71の
ウェビング挿通孔72を通してガイドレール2が車室内
から見えないようにしている。
【0029】このウェビング位置調節装置1を組み立て
るには、図8に示すようにまずカバー9の柱40の軸方
向穴41内にロックピン付勢スプリング7を挿入した
後、ロックピン5の貫通孔35に予め従動ピン6が嵌着
されているとともに環状溝36にカラー8が嵌合されて
いるT字状に形成されたロックピン5を、従動ピン6が
その設置方向であるカバー部材9の長手方向と直交する
方向となるようにした状態で軸方向穴41内に嵌挿す
る。このとき、図9に示すように従動ピン6はカバー部
材9の長手方向と直交する方向となっているから、底板
37bの開口44,45および柱40の側壁の開口42,
43と整合するので、従動ピン6がこれらの開口44,
45,42,43にスムーズに嵌入され、ロックピン5は
簡単に軸方向穴41内に嵌挿される。そして、図10に
示すように、従動ピン6がロックピン制御スライダ10
の側壁54a,54bより高い位置となる所定量だけ、
ロックピン5を軸方向穴41内に挿入した状態で保持す
る。
【0030】次に、リターンスプリング11の一端をカ
バー部材9のスプリング案内支持突起50に嵌合支持さ
せるとともにリターンスプリング11の他端をロックピ
ン制御スライダ10のスプリング案内支持突起67に嵌
合支持させた状態で、ロックピン制御スライダ10のガ
イド部61,62をそれぞれカバー部材9の案内溝38,
39に嵌挿した後、ロックピン制御スライダ10を案内
溝38,39に案内させながらカバー部材9の筒状部3
7aの方へ摺動させる。このとき、ガイド部61,62
の円弧状小突起63,64,65が案内溝38,39の垂
直面に当接することにより、ロックピン制御スライダ1
0がカバー部材9の長手方向に対してほとんど傾くこと
がないので、ロックピン制御スライダ10はスムーズに
摺動するようになる。
【0031】図示のように、ロックピン制御スライダ1
0のカム溝57,60における垂直面56,59が従動ピ
ン6を通過したとき、このロックピン制御スライダ10
をその位置に保持し、その状態でロックピン5の保持を
解除すると、ロックピン5はロックピン付勢スプリング
7のばね力により軸方向穴41から抜け出る方向、すな
わち図10において下方へ移動する。従動ピン6がカム
溝57,60の傾斜面55,58に当接すると、ロックピ
ン5はそれ以上は下方へは移動しなく、従動ピン6がカ
ム溝57,60に係止した状態に保持される。その後
で、ロックピン制御スライダ10の保持を解除すると、
リターンスプリング11のばね力により、ロックピン制
御スライダ10はカバー部材9から抜け出る方向、すな
わち図10において右方向へ移動する。カム溝57,6
0の垂直面56,59が従動ピン6に当接すると、ロッ
クピン制御スライダ10はそれ以上は右方へは移動しな
く、カム溝57,60の垂直面56,59が従動ピン6に
係止した状態に保持される。こうして、従動ピン6とカ
ラー8とが予め組み付けられたロックピン5、ロックピ
ン付勢スプリング7、ロックピン制御スライダ10およ
びリターンスプリング11が、図4に示すようにカバー
部材9に組み付けられる。この図4に示す状態では、従
動ピン6がカム溝57,60の最下位置にあり、したが
ってロックピン5はカバー部材9から最大に突出した状
態となっている。
【0032】一方、がた止め兼消音部材4をロックピン
位置調整スライダ3の一対のU字状の溝24,25が形
成される側の面に、各孔32,33,34がそれぞれ各孔
26,27,28に対応させて密着するようにして組み付
ける。次いで、前述のようにロックピン5およびロック
ピン制御スライダ10が組み付けられたカバー部材9
を、ロックピン位置調整スライダ3に組み付ける。この
カバー部材9の組付は、図2および図4に示すようにカ
バー部材9の係止溝52をロックピン位置調整スライダ
3の本体23の端部に係止させた状態で、カバー部材9
のリベット孔53をロックピン位置調整スライダ3のリ
ベット孔27に整合させ、その後リベット14をこれら
のリベット孔53,27に嵌挿してこのリベット14を
かしめることにより、カバー部材9をロックピン位置調
整スライダ3に組み付ける。両リベット孔27,53が
整合した状態では、軸方向孔41がロックピン位置調整
スライダ3の孔26に整合するようになっており、した
がってこのようにカバー部材9がロックピン位置調整ス
ライダ3に組み付けられた状態では、図2に示すように
ロックピン5は孔26,32を貫通して突出するように
なる。
【0033】次に、カバープレート13の嵌合部69,
70をそれぞれ筒状部37aの取付案内溝46,47に
嵌合させるとともに、カバープレート13の貫通孔68
をロックピン位置調整スライダ3のナット貫通孔28に
整合させる。その後で、図2に示すようにナット12の
ねじ部12bをロックピン位置調整スライダ3側から貫
通させるとともに、ボルト73をこのナット12に螺合
して、ボルト73の頭部73aとナット12の頭部12
aとの間に、ロックピン位置調整スライダ3およびカバ
ープレート13を挟圧、固定する。こうして、ロックピ
ン位置調整スライダ3に、ロックピン5、カバー部材
9、ロックピン制御スライダ10、カバープレート13
がそれぞれ組み付けられる。なお、図2に示すようにこ
のボルト73の頭部73aにはウェビング74を案内支
持するスリップアンカ75がボルト73の軸回りに揺動
可能に取り付けられている。
【0034】この状態のロックピン位置調整スライダ3
のU字状の溝24,25をそれぞれガイドレール2のレ
ール部16,17に嵌合させることにより、ロックピン
位置調整スライダ3をガイドレール2に摺動自在に組み
付ける。このとき、U字状の溝24,25とレール部1
6,17との間には、がた止め兼消音部材4の溝形成部
30,31が介在するようになるので、ロックピン位置
調整スライダ3はガイドレール2にがたつくことなくし
かも摺動音がほとんど生じることなく組み付けられる。
【0035】一方、スライダガーニッシュ71のガイド
溝85に操作部材76の摺動案内部76bを嵌合させか
つ操作ノブ76aをリブ83に当接させることにより、
操作部材76をスライダガーニッシュ71に組み付け
る。
【0036】そして、図2に示すようにまず取付ボルト
77,78によってガイドレール2を車体例えばセンタ
ピラー80の所定位置に、係止孔18周縁部の傾斜面1
9が上となるようにして上下方向に取り付ける。次に、
カバー部材9のスライダガーニッシュ取付部48に、操
作部材76が組み付けられたスライダガーニッシュ71
を取り付ける。こうして、本実施例のウェビング位置調
節装置1が組み立てられる。最後に、スライダガーニッ
シュ71の操作部71aとウェビング挿通孔72、およ
び操作部材76の操作ノブ76a以外の部分を覆うよう
にセンタピラーガーニッシュ79をセンタピラー80に
取り付ける。
【0037】なお、操作部材76をロックピン制御スラ
イダ10と一体に形成する、換言すればロックピン制御
スライダ10を操作部材76の機能も有するように形成
することもできる。
【0038】次に、このように構成された本実施例のウ
ェビング位置調節装置1の作動を説明する。図2に示す
ように、ウェビング位置調節装置1は、ロックピン5が
上から2番目の係止孔18に係合していて、ロックピン
位置調整スライダ3が上下方向に移動不能な状態にある
とする。この状態では、スリップアンカ75は上下動で
きなく、その位置が固定されている。乗員の体格が小さ
い等のため、スリップアンカ75の位置をこの状態から
下へ下げる必要がある場合は、まず操作部材76を下方
へ押してロックピン制御スライダ10を操作部材76と
ともに下方へ移動させる。このとき、連結部54cによ
って操作部材76の操作力が両側壁54a,54bにほ
ぼ均等に伝達されるので、ロックピン制御スライダ10
はスムーズに移動する。このロックピン制御スライダ1
0の下方への移動にともない、従動ピン6がカム溝5
7,60の傾斜面55,58に案内されて図2において左
方へ移動するので、ロックピン5も左方すなわち係止孔
18から脱出する方向へ移動する。更なるロックピン制
御スライダ10の下方への移動により、二点鎖線で示す
ようにカム溝57,60の傾斜面55,58の最上位置が
従動ピン6の位置に来たとき、ロックピン5が係止孔1
8から完全に脱出する。これにより、ロックピン位置調
整スライダ3は上下方向に移動可能となる。この状態
で、スライダガーニッシュ71の操作部71aを摘んで
スライダガーニッシュ71を操作部材76とともに下方
へ押すことにより、ロックピン位置調整スライダ3が下
方へ移動する。
【0039】ウェビングが乗員の体格に最もフィットし
た状態となったとき操作部材76を解放すると、ロック
ピン制御スライダ10はリターンスプリング11のばね
力により上方へ移動するとともに、ロックピン5がロッ
クピン付勢スプリング7のばね力により右方へ移動す
る。このとき、ロックピン5が係止孔18に完全に対向
している場合は、ロックピン5は係止孔18内に嵌合
し、ロックピン位置調整スライダ3の上下動が不能とな
る。これにより、スリップアンカ75が新しい位置に設
定保持され、ウェビングはその乗員の体格に最もフィッ
トした状態となる。また、ロックピン5が互いに隣接す
る係止孔18,18間のガイドレール2に対向している
場合は、ロックピン5は係止孔18,18間のガイドレ
ール2に当接して係止孔18に嵌合しないが、スライダ
ガーニッシュ71を上下方向のうち乗員の所望の方へ移
動させてロックピン5の位置を微調整することにより、
ロックピン5を係止孔18内に嵌合させる。これによ
り、ウェビングはその乗員の体格にほぼフィットした状
態となる。なお、このロックピン位置調整スライダ3の
下方への移動は、ロックピン位置調整スライダ3がスト
ッパ20に当接することにより規制される。
【0040】また逆に乗員の体格が大きい等のため、ス
リップアンカ75の位置を図2に図示の状態から上へ上
げる必要がある場合は、まず前述のスリップアンカ75
を下げる場合と同様に操作部材76を下方へ押してロッ
クピン5を係止孔18から完全に脱出させ、ロックピン
位置調整スライダ3を上下方向に移動可能にする。この
状態から、前述のスリップアンカ75を下げる場合とま
ったく逆に、スライダガーニッシュ71を操作部材76
とともに上へ押すことによりロックピン位置調整スライ
ダ3を上方へ移動させる。これ以降の操作は、前述のス
リップアンカ75を下げる場合とまったく同じであるの
で、その説明は省略する。なお、ロックピン5が図2に
示す係止孔18以外の係止孔18に係止している場合に
も、ウェビング位置調節装置1は同様に作動する。
【0041】このように構成された本実施例のウェビン
グ位置調節装置においては、従動ピン6が予め組み付け
られたロックピン5をロックピン制御スライダ10に組
み付ける際、従動ピン6を本来の設置方向であるロック
ピン制御スライダ10の長手方向と直交する方向にした
状態で、ロックピン5をカバー部材9の軸方向穴41内
に、従動ピン6がロックピン制御スライダ10の両側壁
54a,54bが通過可能となる位置になるまで単に押
し込んだ後、カム溝57,60が従動ピン6に対向する
位置までロックピン制御スライダ10をカバー部材9に
対して単に相対摺動させるだけで、ロックピン5をロッ
クピン制御スライダ10に組み付けることができる。す
なわち、ロックピン5とロックピン制御スライダ10と
を単に直線運動させるだけで、ロックピン5をロックピ
ン制御スライダ10に簡単に組み付けることができるよ
うになる。したがって、ロックピンを回動させる必要は
ないので、前述の従来のようなロックピンの回動操作が
不要となり、ロックピンの組付作業がきわめて簡単にな
るとともに、組付作業の工数が低減する。
【0042】また、カム溝57,60の傾斜面55,58
が従動ピン6を案内することから所定長さに設定される
ので、ロックピン制御スライダ10の長手方向における
カム溝57,60の長さがかなり大きく設定される。し
たがって、従動ピン6とカム溝57,60とを対向させ
る位置制御は高精度で行う必要はないので、従動ピン6
の組付作業は更に一層簡単になる。
【0043】しかも、従動ピン6はカム溝57,60に
必ずしも対向させる必要はなく、図11に示すように従
動ピン6を側壁54a,54bのカム溝57,60以外の
部分に対向させるだけでもよい。この場合には、ロック
ピン5の押し込みを解放することにより、ロックピン5
が図11において下方へ移動して従動ピン6が側壁54
a,54bのカム溝57,60以外の部分に当接するよう
になるが、このように従動ピン6が側壁54a,54b
に当接した状態で、ロックピン制御スライダ10を更に
カバー部材9に対して更に押し込む方向に摺動させれば
よいことになる。このことからも、従動ピン6の組付作
業は更に一層簡単になる。
【0044】更に、本実施例においては、従動ピン6を
ロックピン5に予め組み付けることができるので、組付
ラインでの従動ピン6の組付作業が不要となり、組付ラ
インでの作業工数が低減する。
【0045】更に、カバー部材9の筒状部37a内に従
動ピン6が位置するようになるので、従動ピン6はカバ
ー部材9により隠蔽されるようになる。したがって、見
栄えが良好になる。
【0046】更に、ロックピン5が柱40の軸方向穴4
1の内周面に案内されるので、ロックピン5はスムーズ
にかつ確実に移動するようになる。
【0047】更に、ロックピン5を付勢するロックピン
付勢スプリング7がロックピン制御スライダ10の両側
壁54a,54bの間に設けられるので、ロックピン5
の長さを短くすることができる。これにより、ウェビン
グ位置調節装置1の厚みがその分薄くなるので、ウェビ
ング位置調節装置をセンタピラー等の車体の狭い場所に
取り付ける場合でも、取付が簡単になる。
【0048】更に、カバープレート13がスライダガー
ニッシュ71のウェビング挿通孔72を通しての車室内
からの視野を遮って、ガイドレール2が見えないように
なっているので、ロックピン位置調整スライダ3がガイ
ドレール2のどの位置にあっても、見栄えが良好なもの
となる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るウェビング位置調節装置によれば、ロックピンの
組付の際、ロックピンの回動作業が不要となるので、ロ
ックピンの組付作業をきわめて簡単にできるとともに、
組付作業の工数を低減できる。したがって、ロックピン
の組付性が向上する。
【0050】また、請求項2の発明によれば、従動ピン
がカバー部材で隠蔽されるので、見栄えが良好になる。
更に請求項3の発明によれば、ロックピンの作動をスム
ーズにかつ確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るウェビング位置調節装置の一実
施例を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示す実施例の縦断面図である。
【図3】 図1に示す実施例に用いられているカバー部
材の斜視図である。
【図4】 図3に示すカバー部材の一部を切り欠いて示
すカバー部材の側面図である。
【図5】 図4におけるV-V線に沿う断面図である。
【図6】 図3に示すカバー部材の下面図である。
【図7】 図1に示す実施例に用いられているロックピ
ン制御スライダの斜視図である。
【図8】 ロックピンの組付作業を説明し、ロックピン
の組付作業の開始を示す図である。
【図9】 図8におけるIX-IX線に沿う断面図である。
【図10】図1に示す実施例におけるロックピンの組付
作業の一例を説明し、ロックピンの組付作業中の従動ピ
ンとカム溝とを対向させた状態を示す図である。
【図11】図1に示す実施例におけるロックピンの組付
作業の他の例を説明し、ロックピンの組付作業中の従動
ピンとロックピン制御スライダの側壁のカム溝以外の部
分とを対向させた状態を示す図である。
【図12】従来のウェビング位置調節装置の一例を示
す、図2と同様の縦断面図である。
【符号の説明】
1…ウェビング位置調節装置、2…ガイドレール、3…
ロックピン位置調整スライダ、4…がた止め兼消音部
材、5…ロックピン、6…従動ピン、7…ロックピン付
勢スプリング、8…カラー、9…カバー部材、10…ロ
ックピン制御スライダ、11…リターンスプリング、1
2…ナット、13…カバープレート、14…リベット、
16,17…レール部、18…係止孔、19…傾斜面、
20…ストッパ、21,22…取付孔、24,25…U字
状の溝、26…孔、27…リベット孔、28…ナット貫
通孔、30,31…溝形形成部、32,33…円形孔、3
4…矩形状孔、35…貫通孔、36…環状溝、37a…
筒状部、37b…底板、37d…天井板、37e,37
f…側板、38,39…案内溝、40…柱、41…軸方
向穴、42,43,44,45…開口、46,47…取付案
内溝、48…スライダガーニッシュ取付部、50…スプ
リング案内支持突起、52…係止溝、53…リベット
孔、54a,54b…側壁、55,58…傾斜面、56,
59…垂直面、57,60…カム溝、61,62…ガイド
部、63,64,65…小突起、67…スプリング案内支
持突起、68…貫通孔、69,70…嵌合部、71…ス
ライダガーニッシュ、72…ウェビング挿通孔、73…
ボルト、74…ウェビング、75…スリップアンカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 22/20 B60R 22/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取り付けられ、長手方向に所定数
    の係止部が形成されているガイドレールと、このガイド
    レールにその長手方向に摺動自在に設けられウェビング
    支持部材が取り付けられる移動部材と、この移動部材に
    前記係止部に対して係脱する方向に移動自在に設けられ
    たロックピンと、このロックピンを前記係止部に係止す
    る方向に常時付勢する付勢手段と、前記移動部材に摺動
    自在に設けられるとともにカム面が形成された一対の側
    壁を前記ロックピンを挟むように有し、前記移動部材に
    対して摺動することにより前記ロックピンの前記係脱す
    る方向の移動を制御する制御部材と、前記ロックピンと
    T字状に形成されるように前記ロックピンに設けられる
    とともに両端部が前記カム面にそれぞれ係止して前記
    制御部材の摺動による前記カム面の移動に従動すること
    により、前記ロックピンの係脱を制御する従動ピンとを
    備え、前記一対の側壁に、前記ロックピンが前記係止部
    から脱出する方向と同方向に開口する切欠溝が形成され
    ているとともに、前記カム面はこの切欠溝に形成されて
    いることを特徴とするウェビング位置調節装置。
  2. 【請求項2】 前記移動部材の前記ロックピン設置個所
    にカバー部材が設けられ、このカバー部材は底板と両側
    板と天井板とから前記制御部材の摺動方向に開口する断
    面四角形の筒状に形成されており、前記ロックピンの一
    部が前記カバー部材の前記底板を貫通して前記カバー部
    材内に位置しているとともに、前記カバー部材の前記底
    板に、前記従動ピンが通過可能な第1開口が、前記従動
    ピン前記カム面に係止したときにおける前記従動ピン
    の方向と同方向に延出するように穿設されており、更に
    前記制御部材が前記カバー部材に摺動自在に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のウェビング位置調
    節装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材の前記底板と前記天井板
    との間に円筒状の柱が設けられており、前記カバー部材
    内に位置する前記ロックピンの一部が前記柱の内部に摺
    動自在に嵌合されているとともに、前記柱に前記従動ピ
    ンが摺動可能な第2開口が前記底板の前記第1開口に連
    続して前記柱の長手方向に穿設されていることを特徴と
    する請求項2記載のウェビング位置調節装置。
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