JP2831733B2 - 塗膜転写シート - Google Patents
塗膜転写シートInfo
- Publication number
- JP2831733B2 JP2831733B2 JP1264581A JP26458189A JP2831733B2 JP 2831733 B2 JP2831733 B2 JP 2831733B2 JP 1264581 A JP1264581 A JP 1264581A JP 26458189 A JP26458189 A JP 26458189A JP 2831733 B2 JP2831733 B2 JP 2831733B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- paint
- coating film
- coating
- base film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
表面を塗装仕上げした塗装製品の表面キズ、或いはヒビ
割れ等を補修したり、所要の文字やマークを任意の対象
物に貼り付けたりすることのできる塗膜転写シートに関
する。
故等によって表面キズの発生し易い自動車のボディ等を
補修するための技術としては、一般に自動車修理工場に
おいて板金、塗装の熟練者が外板を成形し、そのキズ部
分に同色の塗料をスプレーで塗布する方法があった。
て同色の塗料を調合しなければならないのであるが、こ
の色合わせは相当の熟練を積んだ者でも非常に手間がか
かり、極めて作業能率が悪いという欠点があった。
て、予め近似したカラーの塗料を容器に噴射ガスと共に
詰めてエアゾールスプレー方式によって補修箇所に吹き
つける方法が採られるようになった。
式によれば、吹きつけムラを生じ易いばかりでなく、所
要箇所のみ奇麗に補修しようとすれば、その部分の周辺
部も塗装する必要があり、また、その他の部分を養生紙
で覆う必要があるなど、簡単には行い難いという問題が
あると共に自動車の塗装が各社の独自の調合にかかるカ
ラーで行われるので、微妙に異なる非常に多数の種類の
カラーのスプレーを準備しなければならないという問題
がある。
量の容器の入った塗料を小さな刷毛で補修塗りするとい
う方法もある。
きくなり、均一な仕上がりにならないこととボカシ塗り
ができないため、周辺部の違和感が生じ、美しい仕上が
りにならない。
ーを準備しなければならない。
調合と塗布の手間を省く方法並びにスプレー方式乃至エ
アゾールスプレー方式の欠点を解消する方法として、所
定の色の色材(顔料、塗料など)を樹脂に混入練成し、
これをシート状に成形し、そして、これを補修するべき
箇所の大きさに適宜裁断し、別途接着剤を用いて固着す
る技術が開発された。
材と樹脂との相溶性の問題から、塩化ビニル系の樹脂に
限られてくるのであるが、塩化ビニル系の樹脂が耐候性
並びに耐光性に欠けるところから、こうした樹脂シート
を自動車のボディ等に張り付けるのは不十分であった。
れに混入した色材の色をそのまま発現させるには所要の
厚みが必要となるが、こうした厚みのあるシートを補修
用として自動車のボディに貼り付けると、そのシート周
縁において自動車のボディ表面との間に段差を生じ、補
修の仕上がりが、塗装を施したように奇麗に行い得ない
ばかりでなく、段差の部分に汚れがたまり易く、美観上
好ましくないという問題もあった。
浴びているパールメタリック塗装した塗膜の微妙な色相
に対応することは、非常に困難である。
性をもつ最も進歩的な粘着方式を採用しながら、自動車
ボディー等の本来の塗料と同じ各種カラーを比較的容易
に調合して準備でき、しかも、耐候性並びに耐光性に優
れたところの塗料自体を用いることを大前提とし、しか
も奇麗に仕上げることができるようにするために、塗膜
を転写する方向で研究した。
化ビニル系の樹脂に混入練成するのではなく、剥離可能
な離型剤処理をした保護シートの一面に接着剤を塗布し
ておき、その上に塗料を塗布して塗膜を形成し、その
後、前記保護シートを塗膜から剥離し、自動車のボディ
ー等に接着しようとした(特公昭61−47719号)が、 塗膜は薄くて脆いため、うまくシートから剥離出来な
い、 シートから剥離出来たとしても、薄くて脆い塗膜のた
め、割れたり、欠けたりして取り扱いが大変難しい、 自動車等のボディーに貼り付ける時、塗膜が薄く、接
着剤の接着力が強いため、シワ、弛み等がないように貼
り付けるのは難しい、 また、貼り付けた後、修正をしようとしても不可能で
あり、削り取るしか方法がない、 という不都合があった。
シートからの剥離はやり易くなるが、本来、塗膜そのも
のが、それ程強度をもつものではないから、割れたり欠
けたりし易く、貼着時のシワ、弛みの解消にもならず、
修正も不可能である。
の間に段差を生じ、仕上がりが奇麗でないばかりか段差
に汚れがたまり易く、美観上好ましくないという問題も
発生する。
ィルムを貼り合わせる方法もあるが、本来的な解決に結
びつかなかった。
ムを剥がして取り除かねばならず、却って手間がかかる
という不都合も生じた。
するべく、請求項(1)において、 少なくとも一面に離型処理を施された保護シートの該
離型処理面に、接着剤層を設け、該接着剤層に10乃至30
ミクロンのポリエステルのベースフィルムの一側面を固
着し、該ベースフィルムの他側面に、該ポリエステルベ
ースフィルムと塗料の接着性を助長させるプライマーを
塗布し、この上に塗料を25乃至80ミクロンの厚みの塗膜
として固着する、 という手段を講じたのである。
炭化水素、脂肪族炭化水素、エステル系溶剤、ケトン系
溶剤、アルコール系溶剤には溶けにくい高重合度のもの
が好ましい。
ミクロンが好ましい。
クロン以上では、ベースフィルムと塗膜の合計膜厚が厚
くなり過ぎて、補修面と周縁部との段差が生じ、美観上
好ましくないばかりか、段差に汚れが溜まり易く、極め
て不都合である。
が好ましいが、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、紙等、その他通常用いられ
るシート乃至は、フィルム素材であれば、適宜用いて良
い。
油系ワックス等の公知の手段によって適宜行えばよい。
種塗料とは密着しにくい。
ースフィルムと塗料の両方に親和性を有し、エステル系
溶剤及び/又はケトン系溶剤に溶解可能なポリエステル
樹脂を予め塗布しておくことによって、所定の塗料を固
着することができたのである。
ルメタリック塗料、メタリック塗料でも良い。
の乾性油、天然樹脂、フェノール・エポキシ・メラミン
・ポリビニール・ポリエステル・アクリル・ウレタン等
の合成樹脂、硝化綿・CAB等の繊維素系樹脂が任意に単
独または混合して用いられる。
料を初めとする着色顔料、体質顔料、防錆顔料、その他
特殊顔料(所謂パール顔料、螢光顔料、蓄光顔料、導電
性顔料等)を任意に単独または混合して使用できる。
剤、表面調整剤、消泡剤、粘稠度調整剤、希釈剤、紫外
線吸収剤等を任意に用いてよい。
オレフィンパウダー、ウレタンパウダー等の合成樹脂の
粒子、顆粒体、粉体や皮革粒子、繊維等の天然物の粒体
や粉体、ファイバーも自由に用いてよい。
するし、80ミクロン以上ではベースフィルムと塗膜の合
計膜厚が厚くなり過ぎて補修面と周縁部との段差が生
じ、美観上好ましくないばかりか、段差に汚れが溜まり
易く、極めて不都合である。
ればよい。
ておくとより便利である。
料の両方に親和性を有するポリエステル樹脂を予め塗布
しておくことによって、ベースフィルムと塗料とを固着
できるのである。
することによって、適当な柔軟性をもつ複合塗膜になる
ので、保護シートから剥離し易く、割れたり欠けたりす
ることもなく、貼り付け時のシワや弛みも解消された。
膜にすることによって、貼り付け後の修正も、補修部分
を加熱することによって、容易に行える。
している。
解できよう。
みのポリエステルフィルムを用い、その一側面にシリコ
ン皮膜2の塗布によって離型機能を付与した。
クロンのアクリル系の接着剤層3を設けてある。
テルのベースフィルム4の一側面を固着した。
を10ミクロン塗布し、乾燥してその上にアクリルウレタ
ン系メタリック塗料6を30ミクロンの厚みの塗膜として
形成した。
前までに達する切れ目7を入れた。
ム4から剥離し、自動車ボディー、バイクのボディー、
洗濯機のキズに対して、離型処理を施された保護シート
を剥がして貼り付けた。
かった。
った。
部を加熱したところ、剥がし易くなり、修正位置に貼着
できた。
一側面にシリコン皮膜の塗布によって離型機能を付与し
た。
ンのアクリル系の接着剤層を設けた。
ンの厚味の塗膜として形成した。(特公昭61−47719
号) その後、保護シートを塗膜から剥離したが塗膜が薄い
ため剥がしにくく、剥がれた塗膜が手にまとわりついて
割れてしまった。
ボディーのキズ部分に貼り付けようとしたら塗膜が部分
的にボディーに吸い寄せられうまく平滑に貼着できなか
った。
なかったので#150サイドペーパーで削り取った。
した。
を150ミクロンの膜厚の塗膜として形成した。
うまく剥がれるが、やはり手にまとわりついたり割れた
り欠けたりした。
やはり平滑には貼りにくく若干のシワも発生した。
がれなかったので#150サンドペーパーで削り取った。
所、3ケ月で周縁部とボディー表面との間の段差に汚れ
が黒くたまり、見苦しくなった。
しようとして、塗膜の上にフィルムを貼り合わせる方法
を考えた。
(保護シート)の一側面にシリコン皮膜により剥離処理
をした。
ドフィルムを称する)の一側面にアクリルウレタン系メ
タリック塗料を30ミクロンの塗膜とに形成し、その上に
20ミクロンのアクリル系接着剤層を設けた。
ルフィルム(保護シート)と塗膜及び接着剤層を形成し
た。
ム)を剥離層と接着剤層が向い合うように空気が入らな
いよう重ね合わせた。
を剥離しようとすると保護シートが剥がれたりガードフ
ィルムが剥がれたりしてうまく剥離できない。
に貼着した。
かかった。
がす力で部分的に塗膜が浮き上った。そこで軟かい布で
再度押えて貼着した。
がれなかったので#150サンドペーパーで削り取った。
比できるように次表を示す。
剥離する際の容易性を言う。
て言う。
き、シワ、タルミや補修周縁部との間の段差等を含む仕
上がりの奇麗なことを言う。
貼着位置を変更乃至修正しようとした際に取り外し及び
再貼着の難易性を言う。
貼着と較べて極めて薄い膜で構成できて、修正箇所とそ
の周縁部との段差が殆ど目立たず、仕上がりが良い。
しているので、非常に強く、容易には破れないのであ
る。
ライマーによって強力に一体化できているので、両者が
剥離することなく長期に亘って用いることができる。
化されているので、自動車等の補修箇所への貼着作業が
容易であるのみならず、修正も簡単に行える。
わせて用いることができるという利点もある。
図である。 1……保護シート、2……シリコン皮膜 3……接着剤層、4……ベースフィルム 5……プライマー、6……塗料 7……切れ目
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも一面に離型処理を施された保護
シート1の該離型処理面に、接着剤層3を設け、該接着
剤層3に10乃至30ミクロンのポリエステルのベースフィ
ルム4の一側面を固着し、該ベースフィルム4の他側面
に、該ポリエステルベースフィルム4と塗料6の接着性
を助長させるプライマー5を塗布し、この上に塗料6を
25乃至80ミクロンの厚みの塗膜として固着した 塗膜転写シート。 - 【請求項2】上記プライマー5が、該ポリエステルベー
スフィルム4と、塗料の両方に、親和性を有するエステ
ル系溶剤及び/又はケトン系溶剤に溶解可能なポリエス
テル樹脂である 請求項(1)に記載の 塗膜転写シート。 - 【請求項3】上記塗料6がパールメタリック塗料である 請求項(1)に記載の 塗膜転写シート。
- 【請求項4】上記塗料6がメタリック塗料である 請求項(1)に記載の 塗膜転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1264581A JP2831733B2 (ja) | 1989-10-11 | 1989-10-11 | 塗膜転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1264581A JP2831733B2 (ja) | 1989-10-11 | 1989-10-11 | 塗膜転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03126537A JPH03126537A (ja) | 1991-05-29 |
JP2831733B2 true JP2831733B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=17405279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1264581A Expired - Fee Related JP2831733B2 (ja) | 1989-10-11 | 1989-10-11 | 塗膜転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2831733B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3753353B2 (ja) * | 1998-03-16 | 2006-03-08 | 株式会社サクラクレパス | 塗装補修方法及び塗装補修道具 |
CN109868073B (zh) * | 2018-12-11 | 2023-06-02 | 浙江世窗光学薄膜制造有限公司 | 一种具有自修复功能的改色膜及其制备方法 |
JP7049710B2 (ja) * | 2021-01-14 | 2022-04-07 | 直文 竹本 | 衝撃吸収材 |
-
1989
- 1989-10-11 JP JP1264581A patent/JP2831733B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03126537A (ja) | 1991-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4661182A (en) | Method and composition for repairing minor surface damage to coated surfaces | |
US6110317A (en) | Decorative design method and products | |
JPS62218200A (ja) | プレマスクしたデカルコマニア | |
MXPA04006007A (es) | Articulos y metodos para aplicar color sobre superficies. | |
GB2361439A (en) | Adhesive decorative film used to colour surfaces | |
US20080216946A1 (en) | Adhesive tape | |
JP2831733B2 (ja) | 塗膜転写シート | |
JP4688989B2 (ja) | 塗装用粘着テープおよび塗装用粘着テープを用いた塗装方法 | |
US20040237433A1 (en) | Decorative pattern application kit | |
JPH11106686A (ja) | メタリック仕上げ法 | |
US6645554B1 (en) | Method of using a multi-purpose flexible coating compound | |
JP2004314025A (ja) | 高耐久性と剥離除去性を併せ持つ複合塗膜型塗装方法 | |
JP2020189276A (ja) | ガラス瓶のフルカラー着色方法及びフルカラー着色ガラス瓶 | |
JP2001001454A (ja) | 化粧材及び化粧材の製造方法 | |
JP2000108599A (ja) | マーキング用転写フィルム及びその製造方法 | |
JP2873111B2 (ja) | 板材の着色塗装方法 | |
JPH08183005A (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JP3826803B2 (ja) | 塗膜の補修方法 | |
JP2514497B2 (ja) | 樹脂塗膜形成方法 | |
JP4406975B2 (ja) | 化粧無機質板 | |
JP2008100199A (ja) | 自動車車体の補修塗装方法 | |
JP3916725B2 (ja) | 多彩模様塗装面の補修シート及び補修シートセット並びに補修方法 | |
JPH05318317A (ja) | ショットブラストによる金属の着色方法 | |
JPH0222028B2 (ja) | ||
AU695797B2 (en) | Improvements in colour matching |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070925 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080925 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080925 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090925 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |