JP2831389B2 - 磁気デイスク駆動装置 - Google Patents

磁気デイスク駆動装置

Info

Publication number
JP2831389B2
JP2831389B2 JP1191349A JP19134989A JP2831389B2 JP 2831389 B2 JP2831389 B2 JP 2831389B2 JP 1191349 A JP1191349 A JP 1191349A JP 19134989 A JP19134989 A JP 19134989A JP 2831389 B2 JP2831389 B2 JP 2831389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
magnetic
support
magnetic disk
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1191349A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0358344A (ja
Inventor
信一 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARUPUSU DENKI KK
Original Assignee
ARUPUSU DENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARUPUSU DENKI KK filed Critical ARUPUSU DENKI KK
Priority to JP1191349A priority Critical patent/JP2831389B2/ja
Publication of JPH0358344A publication Critical patent/JPH0358344A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2831389B2 publication Critical patent/JP2831389B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、デイスク状に形成された磁気記録媒体に
対し、情報の書き込みおよび/または読み出しを行う磁
気デイスク駆動装置に関する。
〔従来の技術〕
デイスク状に記録された磁気記録媒体、すなわち磁気
デイスクに対し、情報の書き込み/読み出しを行う磁気
デイスク駆動装置は、パーソナルコンピユータやワード
プロセツサ等の情報処理装置の外部記憶装置として現在
では広く用いられている。これらの情報処理装置の一つ
に静止画像信号を記録/再生するためのスチルビデオフ
ロツピデイスク駆動装置と称されるものがある。このデ
イスク駆動装置は、スチルビデオフロツピカメラに搭載
され、感光フイルムを用いたカメラと同様の操作によ
り、スチルビデオフロツピデイスクに画像情報を記録す
るようになつている。
この種のデイスク駆動装置の一例として、特公昭61−
41058号公報に開示された磁気記録再生装置がある。こ
の磁気記録再生装置は、回転駆動機構と、この回転駆動
機構に装填されるカートリツジと、このカートリツジ内
に収納され、回転駆動機構によつて回転駆動される回転
磁気シートと、この回転磁気シートの半径方向に沿つて
カートリツジに設けられた開口部と、この開口部に挿設
された回転磁気シート面に対向するカートリツジとは別
体構造の安定板と、この安定板の内面部に一体的に取り
付けられ先端部が前記開口部における回転磁気シートの
記録面に対向するように安定板表面から所定の寸法だけ
突出するように設けられた磁気ヘツドと、この磁気ヘツ
ドを安定板とともに回転磁気シートの半径方向に移動さ
せるヘツド移動機構とを具備し、前記安定板は磁気ヘツ
ド近傍で回転磁気シートが一定のスペースを保つて浮上
走行できるに充分な幅、長さおよび表面精度を有するこ
とを特徴としている。そして、この構成により、磁気ヘ
ツドと一体的に設けた安定板がカートリツジの裏壁の作
用を一部負担することになるので、その安定板の精度を
出してやることによつて磁気ヘツドと磁気シートとの相
対的位置関係を最適状態に安定に保つことができ、これ
により、良好な記録、再生をなし得るという効果を謳つ
ている。
この従来例では、磁気シートと安定板との間で生じる
ベルヌーイ効果を利用し、安定板から一定の高さに磁気
シートを位置させることを意図しているが、磁気シート
と安定板との初期位置が所定の間隔以上離れていると安
定板と磁気シートとの間でベルヌーイ効果が効果的に生
じない虞がある。すなわち、ハブと磁気シートとの取り
付け精度、あるいはカートリツジを水平方向に装着する
か垂直方向に装着するかという装着方向の違いによつて
は、上記状態が現出する虞がある。また、この発明にお
ける安定板は、単に、磁気シートと安定板との間隔を規
定するためのもので、安定板から磁気ヘツドを突出させ
たばあい、磁気ヘツドに加わるロード圧を適切に制御す
ることはできなかつた。
一方、上記磁気シートの安定板に対する間隔を規制
し、意図するロード圧を得ることができるものとして、
本出願人は特開昭63−229662号公報に開示されたデイス
ク駆動装置を既に提案している。このデイスク駆動装置
は、デイスク状に形成された磁気記録媒体を回転駆動
し、磁気ヘツドを介して情報の記録または再生を行う磁
気デイスク駆動装置において、磁気ヘツドを凹陥部内で
突出支持する磁気ヘツド支持体と、磁気記録媒体を介し
て前記磁気ヘツド支持体と対向する位置に配設され、そ
の磁気ヘツド支持体からの磁気記録媒体の最大離間位置
を規制する規制手段とを備えた構成になつている。そし
て、この構成により、凹陥部を利用して流体力学的な作
用によつて積極的に磁気記録媒体を吸引し、安定した磁
気ヘツドとの相対関係を具現するとともに、規制手段に
よつて磁気記録媒体の剥離を防止しているので、規制手
段の高さ位置を調整する必要もなく、優れたフレーム画
像を実現できるという効果を謳つている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記本出願人に出願に係るデイスク駆動装置
をもつてしても、まだ、磁気デイスクのワウ・フラツタ
に不安が生じる場合が出てきた。すなわち、磁気デイス
クを回転自在に収納するデイスクカートリツジのケース
の磁気ヘツド配設側の裏面、これは前者の従来例でいう
裏壁であるが、この裏壁の精度によつては、磁気デイス
クが高速で回転しているため、開口縁部で生じる気流に
よつて磁気ディスクにフラツタリングを生じさせ、磁気
ヘツド支持体に対向する側の規制手段だけではその影響
を完全には吸収することができない場合があった。この
場合には、磁気ディスクが磁気ヘツド支持体に対向する
位置に回転してきたときにまだ磁気デイスクのばたつき
が収束しておらず、フラッタリングの影響がワウ・フラ
ツタに悪影響を与えているものと推察される。なお、上
記裏壁の精度とは、ライナの形状、磁気ヘッド挿入口の
縁部の形状の差を含むもので、これらの形状がメーカに
よって大きく異なり裏壁の精度はこの形状の差に左右さ
れていた。
この発明は、上記のような技術的背景に鑑みてなされ
たもので、その目的は、ワウ・フラツタ特性に優れた磁
気デイスク駆動装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、磁気ヘツドと、この磁気ヘツドを支持す
る板状の支持体と、磁気デイスクを介して前記磁気ヘツ
ドと対向する側の少なくとも前記支持体のデイスク回転
方向直前に配設され、前記支持体からの磁気デイスクの
位置を支持体に対向する側から規制する第1の規制手段
とを備え、磁気デイスクを回転駆動し、磁気ヘツドを介
して情報の書き込みおよび/または読み出しを行う磁気
ディスク駆動装置において、前記磁気ヘッドは前記支持
体に形成された磁気ディスクを吸引するための凹陥部内
で突出支持され、前記支持体の磁気ディスク回転方向上
流側にあたる前縁部に磁気ディスクから先端が離間する
ように傾斜した傾斜面を形成し、前記支持体の少なくと
も空気流入側に相当する部分に前記磁気ディスクの位置
を支持体側から規制する第2の規制手段を設けるととも
に、前記第2の規制手段の磁気ディスクに面する部分の
高さを、前記支持体の上面と前記傾斜面の先端部との間
に設定することによって達成される。
〔作 用〕
上記手段によれば、磁気ヘツドを支持する支持体の磁
気デイスク回転方向上流側に、支持体に対する磁気デイ
スクの離間位置を第1の規制手段によつて磁気デイスク
を介して支持体と対向する側で規制し、第2の規制手段
によつて支持体を配設した側でも磁気デイスクの離間位
置を規制するので、磁気デイスクがフラツタリングによ
つてばたついたとしても、支持板に対向する位置にくる
ときには、そのばたつく範囲が上記二つの規制手段によ
つて規制される範囲内に納まることになる。これによ
り、支持体に対し磁気デイスクが安定した状態で対向す
ることになり、ワウ・フラツタに対する悪影響を解消さ
せることが可能になる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施の一例を図面を参照して説明す
る。
図は全て、この発明の実施例に係るスチルビデオフロ
ツピデイスク駆動装置(以下、SVF装置と称する)を説
明するためのものである。
上記第1図ないし第9図において、SVF装置は枠体1
と、枠体1の上面で第2図上下方向に摺動可能なスライ
ド板2と、デイスクカートリツジ50を保持するホルダ4
と、磁気ヘツド5を搭載したキヤリツジ6と、このキヤ
リツジ6をデイスクの半径方向に移送するキヤリツジ移
送機構7と、デイスクが載置されるターンテーブル8
と、ターンテーブル8を回転駆動するモータ9とから主
に構成されている。
このSVF装置によつて駆動されるデイスク51を収容し
たデイスクカートリツジ50は、第10図および第11図に示
すように磁気シートを円盤状に形成した磁気記録媒体と
してのデイスク51と、このデイスク51を収納する硬質の
合成樹脂材からなるケース50aとから主に構成されてい
る。デイスク51の中央部には、ターンテーブルの中央部
のハブ嵌入部にあたる固定軸(またはスピンドル軸)に
嵌装するための軸挿入孔51aが形成されているととも
に、環状の磁性体51bが一体的に取り付けられたハブ51c
が設けられており、ケース50aの中央部の固定軸挿入口5
0bから露出している。ハブ51cの軸挿入孔51aには、ま
た、前記固定軸に対して軸心が一致するように、2つの
斜面51dに対して固定軸のまわりのガイドリングを押圧
するように弾性構造の押圧部51eが形成されている。上
記ハブ51cに設けられた磁性体51bは、固定軸のまわりを
高速回転するターンテーブルに一体的に設けられた環状
のマグネツトと互いに対向する位置に配されており、こ
のマグネツトの磁力により吸着されるようになつてい
る。これにより、ターンテーブルが回転すると、マグネ
ツトの磁気吸着作用により、マグネツトが前記磁性体51
bを吸着して一体的に回転し、記録等が行われる。
ケース50aには、前記固定軸挿入口50bの他に、磁気ヘ
ツドが挿入される磁気ヘツド挿入口50c、位置決めピン
が挿嵌される位置決めピン挿入孔50dが形成されている
とともに、磁気ヘツド挿入口50cを開閉するスライド式
のシヤツタ50eが取り付けられている。また、ケース50a
の側面にはローデイングのための前記係合溝50jが予め
形成されている。
一方、SVF装置の枠体1は、断面略U字状に金属板を
折曲して形成されており、側板16には第11図に示すよう
に1個所、側板17には第5図に示すように2個所、それ
ぞれガイド(案内)溝18,19,20が切溝されている。これ
らのガイド溝18,19,20が略L字形に形成されており、そ
れぞれ、枠体1の底板1aに対して平行な水平部18a,19a,
20aと、垂直な垂直部18b,19b,20bとを有している。ま
た、側板17には、第1図,第5図に示すようにスライド
板2をデイスクカートリツジ挿入側Aへスライド動作さ
せるための操作レバー36が突出する長孔状の案内溝43が
形成されている。さらに、この側板17には第1,2,5,6図
に示されるように係合レバー58の係合部58aの背面部58b
と突片58cの当接部17aと、背面部58bと突片58cの逃げ用
の開口17b,17cがそれぞれ形成されている。このうち、
突片58c用の開口17cは、ホルダ4のローデイング動作時
の軌跡と対応させて一部が曲線状に形成されている。そ
して、この枠体1のデイスクカートリツジ挿入側Aの開
口部には、前面板45が取り付けられている。
前面板45は、第1図ないし第3図に示すように上部側
にデイスクカートリツジ挿入口46が形成され、デイスク
カートリツジ50の非挿入時にデイスクカートリツジ挿入
口46を閉鎖するドア47が、この挿入口46の上部背面に常
時閉方向に付勢された状態で軸支され、下部背面には、
前面板45に沿つてスライド動作するシヤツタが配設され
ている。シヤツタは、一対のレバーのそれぞれ一端側で
支持されて常時ばねによつて開方向に付勢されており、
デイスクカートリツジ50のロード時に上記ドア47のかわ
りにデイスクカートリツジ挿入口46を閉鎖するようにな
つている。
また、枠体1の底板1aには、第1図に示す上側安定板
40のパツド40a部分の端部と当接し、パツド40aの高さを
調整する基準となるピン1tが立設されている。パツド40
aはパツド40aに螺合した調整ねじ40bの先端を上記ピン1
tの上端に当接させて回動することにより高さ調整がで
きるように設定されている。
スライド板2は、枠体1の底板1a側で、図示しない第
1の付勢手段としての引張りコイルばねにより常時デイ
スクカートリツジ挿入方向(矢印B方向)、すなわち反
デイスクカートリツジ挿入側Qへ付勢されているととも
に、その側板11および側板12には前記枠体1の側板16,1
7のガイド溝18,19,20に対応して、第9図に示すような
カム溝80が形成されている。
これらのカム溝80は、デイスクカートリツジ挿入側A
に向つて下り勾配の傾斜部81と、これに連なる枠体1の
底板1a側の水平部82とからなつている。そして、ホルダ
4の側面側に突起した突起21,22,23が、これらのカム溝
80を介して、ガイド溝18,19,20にそれぞれ挿通されてい
る。カム溝80が形成されたスライド板2は、特に図示は
していないが、枠体1の底板1aの上面に立設されたピン
に遊挿された、例えばリングやスピードワツシヤなどの
抜止め部材により、底板1aの上面において、デイスクカ
ートリツジ50の挿入・排出方向と平行な方向にスライド
自在に取り付けられている。
ホルダ4は、第1図および第2図に示すように、デイ
スクカートリツジ挿入側Aからみて両側に、断面略コの
字形のデイスクカートリツジ50の保持部53と、反底板側
で両保持部53を連結する上面板54とを備えている。側板
16側のホルダ4の側面55には、第7図に示すように前記
突起21を支持するばね片57が垂下され、側板17側の側面
56には、前記突起22,23が取り付けられるとともに、デ
イスクカートリツジ50のケース50aの側面に形成された
係合溝50jに先端が係合する係合レバー58が配設されて
いる。
その他に、ホルダ4の上面板54には、パルスジエネレ
ートセンサ39が挿入される挿入口59と、デイスク51の高
さ位置規制手段としての安定板40のパツド40a部が挿入
されるパツド挿入口60が開口されている。また、挿入口
59縁部にはハブ51cを押圧可能な架端部54aが、さらにそ
の近傍には、パルスジエネレートセンサ39を支持する支
持板61が取り付けられ、側面55側には線ばねからなるシ
ヤツタ閉鎖ばね67が取り付けられている。加えて、上面
板54には、突部30aを介してデイスクカートリツジ50の
ケース50aを押圧する押えばね30が取り付けられてい
る。
第1の規制手段としての上側安定板40は、枠体1のパ
ツド挿入口60の反デイスクカートリツジ挿入側Qの背板
1e部分に設けられた安定板取付部1m,1n間にねじ62を介
して揺動自在に軸支され、ねじ62の外周に巻回されたコ
イルばね63によつて、常時枠体1の底板1a方向に付勢さ
れている。また、枠体1の反デイスクカートリツジ挿入
側Qには、第8図に示すようにイジエクトレバー66とロ
ツクレバー29が支軸66bを介してそれぞれ揺動自在に取
り付けられている。上記安定板40は、デイスクカートリ
ツジ50のアンロード時には、ホルダ4の上面によつて、
枠体1の側板16,17の最上端から出ない高さまで押し上
げられ、パツド40aがデイスクカートリツジ50の出し入
れに際し、デイスクカートリツジ50に対して退避し、ロ
ード時に、後述の磁気ヘツド5のデイスク回転方向上流
側に当接して、磁気ヘツド5に対するデイスク51の高さ
位置を規制するようになつている。さらに、この反デイ
スクカートリツジ挿入側Qの端部には、ロード完了時に
後述のイジエクトレバー66に当接して、これを枠体1の
同側Qに押圧する押圧部4tが設けられている。
一方、同一の支軸66bに軸支されるロツクレバー29
は、常時ばね65により第8図時計方向に付勢されてお
り、スライド板2が最もデイスクカートリツジ挿入側A
に位置したときにロツクレバー29の突起29bが第5図に
示すような係止溝44に係止して、スライド板2の位置を
規定するようになつている。この位置は、ホルダ4が最
も前面板45に近接し、かつターンテーブル8から最も離
間してデイスクカートリツジ挿入口46とカートリツジ挿
入口28が同レベルにあるデイスクカートリツジ3のロー
デイングのための待機位置である。
キャリッジ6は第8図に示すように、ステッピングモ
ータ24および間欠駆動ねじ25が形成されたスクリユーシ
ヤフト26等からなるキヤリツジ移送機構7によつて、ガ
イドシヤツト27に沿つてデイスク51の半径方向に移送さ
れ、キヤリツジ6の右端側に設けられた磁気ヘツド5を
所望の記録トラツク位置に位置させて記録再生が行われ
る。
この磁気ヘツド5は、第12図ないし第15図に示すよう
に、平面視略長方形の支持体5cの略中央部の貫通孔5jに
貫通させて支持固定されており、この支持体5cを介して
デイスク51の回転平面と略平行にベース部分5k側からキ
ヤリツジ6に取り付けられている。支持体5cは、周縁部
5dがデイスク回転方向(矢印R方向)下流側の辺5gを除
いて中央部5eよりも若干高く形成され、周縁部5dの内側
に上記辺5g側が解放されたような凹陥部5fが形成されて
いる。なお、この実施例の場合、支持体5cの回転方向に
略平行な辺の長さは8mm、これに直角な方向の辺の長さ
は5mmに設定され、凹陥部5fは深さ70μm、幅H1=3.6m
m、解放端の幅H2=2.4mm、磁気ヘツド5の回転方向上流
側に半径2.2mmの円弧で切り欠いたような形状に形成し
てある。なお、これらの寸法は種々の設計条件に応じて
適宜変更されることはいうまでもない。また、この支持
板5cのデイスク回転方向上流側にあたる前縁部5hは、第
12図からもわかるように所定の角度(例えば2度)で切
り落とされるような斜めの平面になつており、この平面
部分が回転するデイスクに対し正圧となる。さらに、こ
の支持板5cでは、前述のベルヌーイ効果により、上記凹
陥部5fが回転するデイスクに対して負圧になり、周縁部
5dに対向する部分よりデイスク51を上記凹陥部5fの底面
側に吸引し、デイスク51の可撓性によつて磁気ヘツド5
に対して適正なロード圧が付与できるように意図されて
いる。また、この適正なロード圧を付与するために、こ
の実施例ではさらに、磁気ヘツド5のギヤツプ形成部分
を周縁部5dよりも若干量突出させている。
キヤリツジ6には、上記支持板5cのデイスク回転方向
上流側に直前に、少なくとも支持板5cに対する空気流入
幅にあたる前縁部5hの幅と同一の幅に形成された第2の
規制手段としての下側安定板6aが固設されている。この
固設位置は、前述の上側安定板40のパツド40aと略対向
する位置にこの実施例では設定されている。また、下側
安定板6aの上面6bの高さは、支持板5cの周縁部5dと同程
度、もしくは、周縁部5dの上面から傾斜した上記前縁部
5hの下端5iと同水準までの間dに設定することが好まし
い。なお、この実施例では、キヤリツジ6にこの下側安
定板6aを固設してあるので、磁気ヘツド5のシーク時に
は磁気ヘツド5とともに下側安定板6aも移動するが、こ
の外に、例えば、第16図および第17図に示すように磁気
ヘツド5のシーク範囲にわたつて、予め下側安定板6aを
径方向に移動不能に固定するように構成してもよい。
これを具体的に説明すると、第17図に示すように、底
板1aに中空のパイプ6hがかしめて立設・固定され、この
パイプ6h内に下側安定板6aと一体に形成された移動部材
6iを図において上下方向に移動自在に遊挿する。一方、
移動部材6iには、底板1a側から挿入され、首部でねじ位
置が規制された調整ねじ6jが螺合するとともに、スプリ
ング6jによつて常時上方向に弾性付勢されている。これ
により、調整ねじ6jを回動すると、移動部材6iは上下に
移動し、下側安定板6aの高さ方向の調整が可能になる。
これに対し、上側安定板40のパツド40aの高さは前述の
調整ねじ40bの先端を下側安定板6aに当接させてその調
整ねじ40bを回動させることによつて前述のピン1tの場
合と同様に調整することができる。このようにして、径
方向には移動不能ではあるが、高さ方向は調整自在な下
側安定板6aとすることができる。
また、第8図反デイスクカートリツジ挿入側Qの枠体
1上には、モータ70が設けられている。さらに、このモ
ータ70の駆動軸側には減速歯車群71が設けられ、減速歯
車群71の最終段の歯車の出力端がスライド板2の同挿入
側Qの一部に係止可能になつており、イジエクト特にそ
の出力端がスライド板2の一部に係止してスライド板2
をデイスクカートリツジ挿入側Aすなわち前面板45方向
にスライドさせることができる。
次に、上記のように構成されたデイスク駆動装置の動
作について説明する。
第1図はデイスクカートリツジ50の挿入前のデイスク
駆動装置の概略を示す斜視図で、この状態のとき、スラ
イド板2は、ばね10の弾性力に抗して最もデイスクカー
トリツジ挿入側Aすなわち前面板45に最も近接した位置
にあつて、ロツクレバー29の突起29bが係止溝44に係止
し、第2図矢印Bで示されるデイスクカートリツジ挿入
方向の移動を阻止されている。
スライド板2が上記アンロード位置にあるときは、ホ
ルダ4の側面55,56側に突出した突起21,22,23は、第5
図に示すように、枠体1の側板16,17に形成されたガイ
ド溝18,19,20の水平部18a,19a,20aに位置し、最も前面
板45のデイスクカートリツジ挿入口46に近接し、かつ、
デイスクカートリツジ挿入口46と同レベルの位置にあ
る。この位置は、デイスクカートリツジ50の待機位置で
あつて、かつ、デイスクカートリツジ50の排出位置であ
る。
上記アンロード状態からデイスクカートリツジ50を前
面板45のデイスクカートリツジ挿入口46へ挿入すると、
ドア47を押し開けながらデイスクカートリツジ50がホル
ダ4内に進み、イジエクトレバー66を押し、小突起66e
が切欠き溝29fの突起29eの側壁に当接する。この時点
で、係合レバー58の係合部58aがデイスクカートリツジ5
0のケース50aの係合溝50jに係合している。そして、さ
らに矢印B方向に押圧すると、ロツクレバー29の突起29
eを押して、ロツクレバー29を図示反時計方向に回動さ
せる。このとき、ちようど係合レバー58の背面部58bが
枠体1の側板部17aの内面に当接して、係合レバー58と
ケース50aとが離脱不能となり、ホルダ4とデイスクカ
ートリツジ50が一体的に動作することになる。
そして、さらにイジエクトレバー66が押圧されると、
小突起66eが突起29eの上記側壁をより一層押圧し、ロツ
クレバー29を反時計方向に回動させる。これにより、突
起29bが係止溝44が外れ、ロツクが解除される。
上記のように、ロツクレバー29のスライド板2のロツ
クが解除されると、スライド板2は、図示しないばねの
弾性力により、第2図矢印B方向へ移動し、第2図に示
す位置から、自動的に第6図に示す位置まで導入され
る。この過程で、ホルダ4の突起21,22,23をカム溝80の
傾斜部81のデイスクカートリツジ挿入側Aの端面で第3
図および第7図左方向に押し、突起21,22,23をガイド溝
18,19,20の水平部18a,19a,20aに沿つて移動させる。そ
して、突起21,22,23がガイド溝18,19,20の垂直部18b,19
b,20bに至ると、突起21,22,23は垂直部18b,19b,20bに沿
つて下方に移動する。この移動により突起21,22,23がカ
ム溝13,14,15の下側の水平部82に至ると第7図および第
9図に示す位置で停止し、デイスク50のターンテーブル
8上へローデイングが行われる。
この動作に平行して、安定板40も回動し、パツド40a
がホルダ4およびデイスクカートリツジ50内に侵入し
て、デイスク51の磁気ヘツド5に対する位置を規定す
る。このときのパツド40aの底面は、前記高さ調整ピン1
tの先端に当接し、支持体5の周縁部5dの端面からほぼ5
0μm程度の高さ位置にくるように設定されている。
上記のように、ローデイングされたデイスクカートリ
ツジ50のデイスク51の記録再生が終了すると、図示しな
いカメラ側のイジエクトボタンを押す。これにより、前
記モータ70が回転し、減速歯車群71を駆動する。そし
て、図示しない機構を介してスライド板2を前記第2図
の位置まで戻す。すると、ホルダ4の突起21,22,23がカ
ム溝80の傾斜部81の反デイスクカートリツジ挿入側Qの
面に当接し、突起21,22,23をガイド溝18,19,20の垂直部
18b,19b,20bに沿つて押し上げ、第5図の位置に戻る。
この過程で、ばね65の弾性力によりロツクレバー29の突
起29bが、スライド板2の係止溝44に係止して、スライ
ド板2を第5図に示す位置、すなわちアンロードもしく
はイジエクト完了位置に保持し、これとほぼ同時に係合
レバー58の係合溝59jとの係合状態が解除されて、デイ
スクカートリツジ50はねじりコイルばね66sの弾性力に
よりイジエクトレバー66を付勢し、作動端66gがデイス
クカートリツジ50のケース50aに当接し、下側にシヤツ
タが下がつて開放された前面板45のデイスクカートリツ
ジ挿入口46から第2図矢印D方向へ飛び出してイジエク
トされる。このイジエクト過程で、シヤツタ閉鎖ばね67
の突起67aがシヤツタ34の一部に係止して、デイスクカ
ートリツジ3のシヤツタ34は閉鎖される。
また、スライド板2の復帰動作に関連して上側安定板
40のパツド40aも上方に移動し、デイスクカートリツジ5
0のイジエクト時には、パツド40aはホルダ4から完全に
退避している。
上記のように上側安定板40と下側安定板6aを支持板5c
のデイスク回転方向上流側に配設したときのワウ・フラ
ツタと、モータ(スピンドルモータ)9の駆動電流をメ
ーカ毎に計測した実測値を次の表に示す。
なお、この場合、無負荷状態のワウ・フラツタは0.01
10%、モータ9の駆動電流は25.6mAである。
上記表から明らかなように、下側安定板6aを導入する
ことによつて一般的にワウ・フラツタが向上し、メディ
アの種類によつては駆動電流が大幅に減少したものがあ
ることが認められた。これは、ケース50aの磁気ヘツド
挿入口50cの開口縁50pで発生したフラツタリングが有効
に抑えられているからであると推察される。
〔発明の効果〕
これまでの説明で明らかなように、本発明によれば、
磁気ディスクを吸引するための支持体に対向する位置に
磁気ディスクが達する前に、磁気ディスクのばたつきを
両規制手段によって規定される範囲に抑え込むことがで
きるので、磁気ディスクを吸引してヘッドタッチを得る
形式の磁気ディスク駆動装置のワウ・フラッタ特性の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は全てこの発明を説明するためのもので、第1図は実
施例に係るSVF装置の斜視図、第2図はアンロード状態
のSVF装置の平面図、第3図は同正面図、第4図は同背
面図、第5図は同左側面図、第6図はロード状態のSVF
装置の平面図、第7図は同右側面図、第8図はホルダを
外したSVF装置の平面図、第9図はカム溝とガイド溝の
関係を示す説明図、第10図は使用されるデイスクカート
リツジの平面図、第11図は同底面図、第12図は実施例に
係る支持体と下側安定板との関係を示す一部断面説明
図、第13図は磁気ヘツドを支持した支持体とデイスクの
関係を示す説明図、第14図は支持体の平面図、第15図は
支持体の縦断面図、第16図は他の実施例に係る安定板と
支持体とディスクカートリッジとの関係を示す要部平面
図、第17図は第16図の要部断面図である。 5……磁気ヘツド、5c……支持体、6……キヤリツジ、
6a……下側安定板、8……ターンテーブル、40……上側
安定板、40a……パツド、50……デイスクカートリツ
ジ、51……デイスク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを支持する
    板状の支持体と、磁気ディスクを介して前磁気ヘッドと
    対向する側の少なくとも前記支持体のディスク回転方向
    直前に配設され、前記支持体からの磁気ディスクの位置
    を支持体に対向する側から規制する第1規制手段とを備
    え、磁気ディスクを回転駆動し、磁気ヘッドを介して情
    報の書き込みおよび/または読み出しを行う磁気ディス
    ク駆動装置において、 前記磁気ヘッドは前記支持体に形成された磁気ディスク
    を吸引するための凹陥部内で突出支持され、 前記支持体の磁気ディスク回転方向上流側にあたる前縁
    部に磁気ディスクから先端が離間するように傾斜した傾
    斜面を形成し、 前記支持体の少なくとも空気流入側に相当する部分に前
    記磁気ディスクの位置を支持体側から規制する第2の規
    制手段を設けるとともに、 前記第2の規制手段の磁気ディスクに面する部分の高さ
    を、前記支持体の上面と前記傾斜面の先端部との間に設
    定したことを特徴とする磁気ディスク駆動装置。
JP1191349A 1989-07-26 1989-07-26 磁気デイスク駆動装置 Expired - Lifetime JP2831389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1191349A JP2831389B2 (ja) 1989-07-26 1989-07-26 磁気デイスク駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1191349A JP2831389B2 (ja) 1989-07-26 1989-07-26 磁気デイスク駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0358344A JPH0358344A (ja) 1991-03-13
JP2831389B2 true JP2831389B2 (ja) 1998-12-02

Family

ID=16273095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1191349A Expired - Lifetime JP2831389B2 (ja) 1989-07-26 1989-07-26 磁気デイスク駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2831389B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032781A (ja) * 1983-08-01 1985-02-19 Rikagaku Kenkyusho γ−カプロラクトンの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59215073A (ja) * 1983-05-20 1984-12-04 Sony Corp 磁気記録再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0358344A (ja) 1991-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE35396E (en) Cartridge shutter actuating device in .Iadd.a Magneto optical .Iaddend.recording and/or reproducing apparatus
JP2917488B2 (ja) 光ディスク記録及び/又は再生装置
US5481423A (en) Disc cartridge loading apparatus
US5815344A (en) Disc cartridge loading apparatus
JP2001229643A (ja) ディスクカートリッジ
JP2831389B2 (ja) 磁気デイスク駆動装置
JPS62109256A (ja) デイスク駆動装置
JP2845283B2 (ja) 磁気ディスク駆動装置
JP3082428B2 (ja) ディスクカートリッジローディング装置
JP2552577Y2 (ja) デイスク駆動装置
JPS62200569A (ja) デイスク駆動装置
US6522621B1 (en) Disc cassette
KR100277610B1 (ko) 기록매체의 기록 및 재생 장치
JP3082427B2 (ja) ディスクカートリッジローディング装置
JPH06150509A (ja) ディスク装置
US4853806A (en) Apparatus for regulating the force rendered to a magnetic disc by a magnetic head in a rotary magnetic disc device
JPH0770128B2 (ja) デイスク駆動装置
JP2553578B2 (ja) デイスク駆動装置
JP3082429B2 (ja) ディスクカートリッジローディング装置
JP2964882B2 (ja) 磁気テープ駆動装置
JP2998581B2 (ja) ディスク装置
JPH035015Y2 (ja)
JP3380387B2 (ja) 記録媒体カートリッジのイジェクト機構
JPS63229662A (ja) 磁気デイスク駆動装置
JPH0640415B2 (ja) デイスクカ−トリツジ装着機構