JP2831252B2 - E級プッシュプル電力増幅回路 - Google Patents

E級プッシュプル電力増幅回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はE級プッシュプル電力増
幅回路に関するものであり、例えば、無電極放電灯の点
灯装置の高効率高周波電力増幅器として利用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のE級シングル・エンデッド電力増
幅回路を図15に示す。図中、1は高周波発振器、2は
E級電力増幅回路、3は負荷を表す。E級電力増幅回路
2は、直流電源7に直列接続されたスイッチング素子Q
aと、直流電源7からの入力電流を略一定にするための
インダクタLaと、スイッチング素子Qaに並列接続さ
れたコンデンサCaと、動作周波数付近に共振点を持つ
共振用コイルLと共振用コンデンサCの直列回路から成
っている。ここで、スイッチング素子Qaに並列接続さ
れたコンデンサCaはスイッチング素子Qaの出力容量
で代用あるいは一部を共用しても良い。
【0003】理想的なE級動作をした場合のスイッチン
グ素子Qaの両端電圧Vaと、スイッチング素子Qaに
流れる電流Iaの波形を図16に示す。E級動作の特徴
は、電圧Vaの値及び傾きが0になると同時に電流Ia
が流れ出すため、スイッチング素子Qaがオフからオン
に移行するときのスイッチング損失がほぼ0となる点で
ある。このため、E級電力増幅回路を用いると、高周波
においても高効率の電力増幅が実現できる。
【0004】図15のE級シングル・エンデッド電力増
幅回路を高出力化すると、スイッチング素子Qaにおけ
る損失も高出力化に伴って増大し、発生する熱によりス
イッチング素子Qaの温度が上昇する。このスイッチン
グ素子Qaの温度上昇のために、図15のE級シングル
・エンデッド電力増幅回路では、高出力化が制限される
ことがある。
【0005】そこで、図15のE級シングル・エンデッ
ド電力増幅回路をもとに、図17に示すように、2つの
スイッチング素子Qa,Qbを用いたE級プッシュプル
電力増幅回路が考案されている。この回路では、スイッ
チング素子QaとコンデンサCaの並列回路にインダク
タLaを直列接続した回路と、スイッチング素子Qbと
コンデンサCbの並列回路にインダクタLbを直列接続
した回路を直流電源7に対して並列的に接続している。
インダクタLa,Lbの各一端は直流電源7の一方の電
極に接続されており、インダクタLa,Lbの各他端の
間には、動作周波数付近に共振点を持つ共振用コイルL
と共振用コンデンサCの直列回路が接続されている。共
振用コイルLは出力トランスTの漏れインダクタンスを
用いている。出力トランスTの2次巻線には負荷Rが接
続されている。スイッチング素子Qa,Qbは交互にオ
ン・オフされるものであり、その駆動信号源1a,1b
は、例えば、図15の高周波発振器1の出力を図18に
示すようなセンタータップ付きのトランスにより逆位相
の2つの信号に変換して得られるものである。図17の
ようなE級プッシュプル電力増幅回路とすることで、ス
イッチング素子での損失を2つのスイッチング素子Q
a,Qbで分担させることができ、各スイッチング素子
Qa,Qbの損失に伴う温度上昇を抑えることができる
ため、E級電力増幅回路の高出力化が可能となる。
【0006】図17のE級プッシュプル電力増幅回路の
理想状態での動作波形を図19に示す。図19のよう
に、それぞれのスイッチング素子Qa,Qbに加わる電
圧Va,Vbが0で且つ電圧Va,Vbの傾きが0にな
ると同時にそれぞれのスイッチング素子Qa,Qbに電
流Ia,Ibが流れ始めるため、スイッチング素子Q
a,Qbがオフからオンに移行するときのスイッチング
損失をほぼ0とすることができ、高周波においても高効
率電力増幅が実現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】E級プッシュプル電力
増幅回路のような共振系を用いた電力増幅回路の設計に
おいては、図19に示すような理想状態又はそれに近い
状態で動作させることが、高効率電力増幅を実現する上
で重要である。しかし、高周波回路においては、実装上
のプリント基板の銅箔パターンが、インダクタンス又は
キャパシタンスとして働く。このため、図17のE級プ
ッシュプル電力増幅回路を実装すると、銅箔パターンの
インピーダンス等によって、2つのスイッチング素子Q
a,Qbの間で図20に示すように動作状態にずれが生
じてしまうことがある。したがって、2つのスイッチン
グ素子Qa,Qbを同時に図19に示すような理想状態
又はそれに近い状態で動作させるように調整することが
困難になるという事態が起こりやすい。これにより、図
17のE級プッシュプル電力増幅回路では、図19に示
すような理想状態のE級電力増幅回路が有している電力
増幅効率を得ることは困難であることが多い。
【0008】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、E級プッシュプ
ル電力増幅回路において、2つのスイッチング素子を理
想状態又はそれに近い状態で動作させることが容易な回
路構成を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のE級プッシュプ
ル電力増幅回路では、上記の課題を解決するために、図
1に示すように、直流電源7の一方の電極に各一端を接
続された第1及び第2のインダクタLa,Lbと、直流
電源7の他方の電極と第1及び第2のインダクタLa,
Lbの各他端の間にそれぞれ接続された第1及び第2の
スイッチング素子Qa,Qbと、第1及び第2のスイッ
チング素子Qa,Qbを交互にオン/オフさせる駆動手
段1a,1bと、第1及び第2のスイッチング素子Q
a,Qbのそれぞれに並列に接続された第1及び第2の
コンデンサCa,Cbと、第1及び第2のインダクタL
a,Lbの前記各他端の間に接続された共振回路と、前
記共振回路を構成する要素のいずれかに並列的に接続さ
れた負荷回路から成るE級プッシュプル電力増幅回路に
おいて、前記共振回路は直列に接続された順に第1、第
2、第3の3要素Z1,Z2,Z3から成り、両端の第
1及び第3の要素Z1,Z3は略等しいインピーダンス
を有することを特徴とするものである。ここで、第1及
び第3の要素Z1,Z3が容量性インピーダンスのとき
は、第2の要素Z2は誘導性インピーダンスとし、第1
及び第3の要素Z1,Z3が誘導性インピーダンスのと
きは、第2の要素Z2は容量性インピーダンスとなるよ
うにする。ただし、この容量性要素や誘導性要素は、各
々の内部インピーダンスが使用周波数付近において、容
量性・誘導性を有していれば良く、内部構成は限定しな
い。
【0010】
【作用】従来のE級シングル・エンデッド電力増幅回路
では、図17に示すコンデンサCとインダクタLの2要
素で構成していた共振回路を、本発明のE級プッシュプ
ル電力増幅回路では、図1に示すように、直列接続され
た第1、第2、第3の3要素Z1,Z2,Z3で構成
し、両側の第1及び第3の要素Z1,Z3のインピーダ
ンスは略等しくし、且つ、第1及び第3の要素Z1,Z
3と第2の要素Z2の一方が容量性のときに他方は誘導
性とすることにより、略対称にE級プッシュプル電力増
幅回路を構成・実装することができ、2つのスイッチン
グ素子Qa,Qbを同時に図19に示すような理想状態
又は理想状態に近い状態で動作させることが容易にでき
るようになる。
【0011】
【実施例】図2は本発明の第1実施例の回路図である。
以下、その回路構成について説明する。一対のスイッチ
ング素子Qa,Qbは、パワーMOSFETで構成され
ており、そのドレイン・ソース間にはコンデンサCa,
Cbが並列接続されている。このコンデンサCa,Cb
の全部又は一部はパワーMOSFETの出力容量で共用
又は代用しても良い。各パワーMOSFETのソースは
接地されて直流電源7の負極に接続されており、ドレイ
ンはインダクタLa,Lbを介して直流電源7の正極に
接続されている。Vddは直流電源7の電圧を意味して
いる。各パワーMOSFETのドレイン間には、コンデ
ンサC1とインダクタL2とコンデンサC3を順に直列
接続して成る共振回路が接続されている。両側のコンデ
ンサC1,C3の容量は略等しく、中央のインダクタL
2には負荷Rが並列接続されている。この共振回路は、
スイッチング素子Qa,Qbの動作周波数付近に共振点
を有している。スイッチング素子Qa,Qbは交互にオ
ン・オフされるものであり、その駆動信号源1a,1b
は、例えば、図15の高周波発振器1の出力を図18に
示すようなセンタータップ付きのトランスにより逆位相
の2つの信号に変換して得られるものである。また、各
インダクタLa,Lbは略等しい誘導性インピーダンス
を呈し、各コンデンサCa,Cbも略等しい容量性イン
ピーダンスを呈する。これにより、回路全体がスイッチ
ング素子Qa,Qbに関して対称的に構成されている。
また、この回路を実装するプリント基板は、銅箔パター
ンが略対称的となるように構成し、高周波的な回路定数
が対称的となるように設計するものである。この回路は
本発明の効果が得られる構成のうち、もっとも部品点数
が少なくても済む利点がある。
【0012】図3は本発明の第2実施例の回路図であ
る。本実施例では、図2に示した第1実施例において、
インダクタL2の箇所に出力トランスTの1次巻線を接
続し、その2次巻線に負荷Rを接続したものである。負
荷Rの一端は回路のグランドに接続されている。この実
施例では、出力トランスTの漏れインダクタンスをイン
ダクタL2として利用して、誘導性インピーダンスを呈
する第2の要素としている。また、コンデンサC1,C
3は略等しい容量性インピーダンスを有する第1及び第
3の要素を構成している。この実施例では、図2に示し
た第1実施例と比較すると、出力トランスTを用いて高
周波出力を取り出しているので、取り出した高周波出力
の一端を回路のグランドに接続することができ、同軸ケ
ーブルやコネクタ等で出力を取り扱いやすくすることが
できる。
【0013】図4は本発明の第3実施例の回路図であ
る。本実施例では、図3に示した第2実施例において、
出力トランスTの1次巻線を略2等分して、そのセンタ
ータップを回路のグランドに接続したものである。略2
等分された1次巻線の漏れインダクタンスL2a,L2
bを合成すると、図3に示した第2実施例のインダクタ
L2と等しくなる。本実施例では、図3に示した第2実
施例と比較すると、略2等分されたインダクタL2の中
点が回路のグランドに接続されているために、回路から
放射される高周波ノイズを減少させることができると共
に、高周波に対しても各素子の端子電圧を安定させるこ
とができ、回路全体の動作を安定させる効果がある。
【0014】図5は本発明の第4実施例の回路図であ
る。本実施例では、出力トランスT1の1次巻線、コン
デンサC2、出力トランスT3の1次巻線を順に直列接
続して共振回路を構成している。出力トランスT1とT
3の2次巻線は直列に接続されて、負荷Rに接続されて
いる。負荷Rの一端は回路のグランドに接続されてい
る。出力トランスT1,T3の漏れインダクタンスはイ
ンダクタL1,L3として利用して、誘導性インピーダ
ンスを呈する第1、第3の要素としている。本実施例で
は、2つの出力トランスT1,T3を用いて高周波出力
を取り出すことができるため、出力トランスに対する損
失熱設計を簡単にする効果があると共に、E級プッシュ
プル電力増幅回路において、高効率増幅を実現するため
に重要な共振回路のインダクタンス値調整を簡単にする
効果がある。
【0015】図6は本発明の第5実施例の回路図であ
る。本実施例では、図5に示した第4実施例において、
中央の第2要素としてのコンデンサC2を略2等分し
て、2つのコンデンサC2a,C2bの直列回路で構成
し、コンデンサC2a,C2bの接続点を回路のグラン
ドに接続したものである。略2等分されたコンデンサC
2a,C2bを合成すると、図5に示した第4実施例の
コンデンサC2と等しくなる。本実施例では、図5に示
した第4実施例と比較すると、略2等分されたコンデン
サC2の中点が回路のグランドに接続されているため
に、回路から放射される高周波ノイズを減少させること
ができると共に、高周波に対しても各素子の端子電圧を
安定させることができ、回路全体の動作を安定させる効
果がある。
【0016】図7は本発明の第6実施例の回路図であ
る。本実施例では、一対のスイッチング素子Qa,Qb
を構成するMOSFETのドレイン間に、インダクタL
1とコンデンサC2とインダクタL3を順に直列接続し
て成る共振回路が接続されている。中央のコンデンサC
2の両端には、出力トランスT2の1次巻線が接続され
ている。出力トランスT2の2次巻線には負荷Rが接続
されている。負荷Rの一端は回路のグランドに接続され
ている。出力トランスT2の漏れインダクタンスとコン
デンサC2の合成インピーダンスは、第2の要素を構成
しており、動作周波数付近において容量性となるように
回路定数を設定している。この回路では、コンデンサC
2から高周波出力を取り出しているため、インダクタL
1、コンデンサC2、インダクタL3によってローパス
フィルタが形成され、出力に現れる電力の高調波成分を
減少させる効果がある。また、出力トランスT2の2次
側回路が無負荷状態になり、1次側回路からみたインピ
ーダンスが短絡状態になっても、漏れインダクタンスに
よって共振回路を流れる電流が制限され、スイッチング
素子Qa,Qbが大電流によって破壊されることを防ぐ
効果がある。
【0017】図8は本発明の第7実施例の回路図であ
る。本実施例では、図7に示した第6実施例において、
中央の第2要素としてのコンデンサC2を略2等分し
て、2つのコンデンサC2a,C2bの直列回路で構成
し、コンデンサC2a,C2bの接続点を回路のグラン
ドに接続したものである。略2等分されたコンデンサC
2a,C2bを合成すると、図7に示した第6実施例の
コンデンサC2と等しくなる。出力トランスT2の1次
巻線には、漏れインダクタンスによるインダクタL2が
存在するが、コンデンサC2a,C2bと合成したイン
ピーダンスは、動作周波数付近において容量性となるよ
うに回路定数を設定している。本実施例では、図7に示
した第6実施例と比較すると、略2等分されたコンデン
サC2の中点が回路のグランドに接続されているため
に、高周波成分はコンデンサC2を通って回路グランド
に接続されるため、前記のローパスフィルタとしての効
果が増大し、高調波抑制効果が増すと共に、回路から放
射される高周波ノイズを減少させることができ、且つ、
高周波に対しても各素子の端子電圧を安定させることが
でき、回路全体の動作を安定させる効果がある。
【0018】図9は本発明の第8実施例の回路図であ
る。本実施例では、一対のスイッチング素子Qa,Qb
を構成するMOSFETのドレイン間に、コンデンサC
1とインダクタL2とコンデンサC3を順に直列接続し
て成る共振回路が接続されている。両端のコンデンサC
1,C3には、それぞれ出力トランスT1,T3の1次
巻線が接続されている。出力トランスT1とT3の2次
巻線は直列に接続されて、負荷Rに接続されている。負
荷Rの一端は回路のグランドに接続されている。出力ト
ランスT1,T3の漏れインダクタンスによるインダク
タL1,L3はコンデンサC1,C3と並列的に接続さ
れるが、その合成インピーダンスは、動作周波数付近に
おいて容量性となるように回路定数を設定されている。
この回路では、2つのコンデンサC1,C3の両端から
高周波出力を取り出すため、図7及び図8の回路と同様
に、出力に対してローパスフィルタを形成し、出力に現
れる電力の高調波成分を減少させる効果を有すると共
に、スイッチング素子の破壊を防止する効果がある。ま
た、出力トランスが2分割されるので、図5及び図6の
回路と同様に、出力トランスに対する損失熱及びインダ
クタンス値の設計を容易にする効果もある。
【0019】図10は本発明の第9実施例の回路図であ
る。本実施例では、図9に示した第8実施例において、
中央の第2要素としてのインダクタL2を略2等分し
て、2つのインダクタL2a,L2bの直列回路で構成
し、インダクタL2a,L2bの接続点を回路のグラン
ドに接続したものである。このとき、直流電源からイン
ダクタLa、インダクタL1、インダクタL2a又はイ
ンダクタLb、インダクタL3、インダクタL2bを通
り、回路のグランドに通じる直流経路が形成されるの
で、この直流経路を遮断するために、2つのインダクタ
ンスL2a,L2bにそれぞれコンデンサC2a,C2
bを直列的に接続している。各コンデンサC2a,C2
bの値は略等しく設定されている。略2等分されたイン
ダクタL2a,L2bとコンデンサC2a,C2bの合
成インピーダンスは、動作周波数付近において誘導性と
なり、図9に示した第8実施例のインダクタL2と等し
くなるように設定されている。また、図9に示した第8
実施例と比較すると、略2等分されたインダクタL2の
中点が回路のグランドに接続されているために、回路か
ら放射される高周波ノイズを減少させることができると
共に、高周波に対しても各素子の端子電圧を安定させる
ことができ、回路全体の動作を安定させる効果がある。
【0020】以上の実施例では、負荷Rは抵抗の記号で
示してきたが、例えば、放電灯のようなものであっても
良い。その一例として、高周波電磁界により放電、発光
する無電極放電灯を負荷とした実施例を図11に示す。
図中、4は無電極放電灯、5は無電極放電灯4の近傍に
巻回された誘導コイル、6は増幅回路と放電灯4のイン
ピーダンスを整合させて、電力を効率良く供給するため
のマッチング回路である。なお、以上の各実施例におい
て、各回路の定数は、E級動作を行うように調整される
ことは言うまでもない。
【0021】ところで、E級プッシュプル電力増幅回路
の設計において、図19に示すような理想的な電圧波
形、電流波形を得るには共振周波数の設計が重要にな
る。そのため、しばしば定数の微調整が必要になる。そ
の一例として、共振用コイルのインダクタンスを調整す
る場合がある。図17のようなシングル・エンデッド回
路の場合、高周波ではインダクタLとしては空心コイル
が良く用いられ、調整は比較的容易である。ところが、
図12のようなE級プッシュプル回路では、共振用イン
ダクタL2は鉄心に巻かれた出力トランスTと共用にな
っているため、そのインダクタンスの調整は困難であ
る。また、設計時にも、漏洩インダクタンスを考慮し
て、インダクタンス値を設計しなければならず、トラン
スの機能とインダクタンス値を両立させるのは非常に困
難である。そこで、出力トランスTは理想トランスとし
て設計し、共振用インダクタL2を例えば図13のよう
に前記トランスTと共振用コンデンサC1又はC3の間
に設ければ、共振用インダクタL2を空心コイルとする
ことができ、微調整は容易になる。ところが、この図1
3のように構成すると、E級プッシュプル電力増幅回路
を実装する際に、対称性が崩れてしまう。高周波を扱う
回路では、上述のように、プリント基板の銅箔パターン
がインダクタンスとして働くことがあり、実装上、対称
でないということは、素子の定数が対称でないことと等
価になる。したがって、図12のようなプッシュプル回
路では、ドライブ回路から出力の共振回路まで対称に構
成することが理想的である。そこで、前記トランスの両
側に共振用コイルを設けることが考えられるが、それで
は、素子数が増すだけでなく、バランス良く調整するこ
とも困難である。したがって、図14に示すように、理
想トランスTの2次巻線側の回路に共振用の空心コイル
L2を設けることが好ましい。これにより、対称構成を
崩さなくて済むため、銅箔パターンにより回路定数が非
対称になることも回避できる。また、回路動作の調整は
前記空心コイルL2により容易に行える。さらに、出力
トランスTの漏洩インダクタンスを設ける必要がないの
で、出力トランスTの設計が容易になる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、共振回路を用いたE級
プッシュプル電力増幅回路において、直列に接続された
順に第1、第2、第3の3要素から成る共振回路を備
え、両端の第1及び第3の要素は略等しいインピーダン
スとしたので、共振回路は対称的となり、中央の第2の
要素が誘導性であれば、両側の第1、第3の要素は容量
性となり、中央の第2の要素が容量性であれば、両側の
第1、第3の要素は誘導性となるものであり、このよう
に共振回路を対称的に構成することによって、実装時の
銅箔パターンの長さの違いを無くすことができるととも
に、回路間の高周波的な結合も均一にすることができ、
2つのスイッチング素子を理想状態又はそれに近い状態
で動作させることが比較的容易に出来るようになる。
【0023】また、負荷回路を中央の第2の要素に接続
すれば、負荷回路にスイッチングノイズが現れにくいと
いう利点がある。さらに、負荷回路を両側の第1及び第
3の要素に並列的に接続すれば、結合用の出力トランス
に対する損失熱設計を簡単化できると共に、E級プッシ
ュプル電力増幅回路において、高効率増幅を実現するた
めに重要な共振回路のインダクタンス値の調整を簡単化
できる効果がある。
【0024】また、前記共振回路の3つの要素のうち、
中央の第2の要素をインピーダンスが第2の要素と略等
しくなるように直列接続された第4及び第5の2つの要
素に置き換えて、第4及び第5の要素の接続点を回路の
グランドに接続すれば、中央の第2の要素の中点が回路
のグランドに接続されていることになるために、回路か
ら放射される高周波ノイズを減少させることができると
共に、高周波に対しても各素子の端子電圧を安定させる
ことができ、回路全体の動作を安定させる効果がある。
【0025】また、スイッチング素子として電界効果ト
ランジスタのように出力容量を有する素子を用いて、そ
の出力容量をそれぞれ第1及び第2のコンデンサの全部
又は一部として用いたり、負荷回路をトランスを介して
接続し、このトランスの漏れインダクタンスを共振回路
の誘導性要素として用いれば、部品点数を少なくできる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の回路図である。
【図3】本発明の第2実施例の回路図である。
【図4】本発明の第3実施例の回路図である。
【図5】本発明の第4実施例の回路図である。
【図6】本発明の第5実施例の回路図である。
【図7】本発明の第6実施例の回路図である。
【図8】本発明の第7実施例の回路図である。
【図9】本発明の第8実施例の回路図である。
【図10】本発明の第9実施例の回路図である。
【図11】本発明の第10実施例の回路図である。
【図12】本発明の第2実施例の負荷を接地しない回路
例を示す回路図である。
【図13】本発明に対する比較例として示した共振回路
の回路図である。
【図14】本発明の第11実施例の回路図である。
【図15】第1の従来例の回路図である。
【図16】第1の従来例の動作を示す波形図である。
【図17】第2の従来例の回路図である。
【図18】第2の従来例に用いる駆動信号源の回路図で
ある。
【図19】第2の従来例の理想状態での動作を示す波形
図である。
【図20】第2の従来例の理想状態からずれた状態での
動作を示す波形図である。
【符号の説明】
Qa 第1のスイッチング素子 Qb 第2のスイッチング素子 La 第1のインダクタ Lb 第2のインダクタ Ca 第1のコンデンサ Cb 第2のコンデンサ Z1 第1の要素 Z2 第2の要素 Z3 第3の要素 R 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿南 真一 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 熊谷 祐二 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 岡本 太志 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 西村 広司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 片岡 省三 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 デレック ブレイ 米国 カリフォルニア州 94022 ロス アルトス、 ホウソン アヴェニュウ、 41 (56)参考文献 特開 平1−217895(JP,A) 特開 昭63−62190(JP,A) 特開 平4−355505(JP,A) 特開 平7−170133(JP,A) 特開 平7−170129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 3/217 H05B 41/24 - 41/29

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の一方の電極に各一端を接続
    された第1及び第2のインダクタと、直流電源の他方の
    電極と第1及び第2のインダクタの各他端の間にそれぞ
    れ接続された第1及び第2のスイッチング素子と、第1
    及び第2のスイッチング素子を交互にオン/オフさせる
    駆動手段と、第1及び第2のスイッチング素子のそれぞ
    れに並列に接続された第1及び第2のコンデンサと、第
    1及び第2のインダクタの前記各他端の間に接続された
    共振回路と、前記共振回路を構成する要素のいずれかに
    並列的に接続された負荷回路から成るE級プッシュプル
    電力増幅回路において、前記共振回路は直列に接続され
    た順に第1、第2、第3の3要素から成り、両端の第1
    及び第3の要素は略等しいインピーダンスを有すること
    を特徴とするE級プッシュプル電力増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記共振回路の第1の要素が容量性、
    第2の要素が誘導性、第3の要素が容量性の要素である
    ことを特徴とする請求項1記載のE級プッシュプル電力
    増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記共振回路の第1の要素が誘導性、
    第2の要素が容量性、第3の要素が誘導性の要素である
    ことを特徴とする請求項1記載のE級プッシュプル電力
    増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記共振回路の第1、第2、第3の要
    素のうち、第2の要素に負荷回路を並列的に接続したこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のE級
    プッシュプル電力増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記共振回路の第1、第2、第3の要
    素のうち、第1及び第3の要素に負荷回路を並列的に接
    続したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載のE級プッシュプル電力増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記共振回路の3つの要素のうち、中
    央の第2の要素をインピーダンスが第2の要素と略等し
    くなるように直列接続された第4及び第5の2つの要素
    に置き換えて、第4及び第5の要素の接続点を直流電源
    の前記他方の電極に接続したことを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載のE級プッシュプル電力増幅回
    路。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2のスイッチング素子
    は出力容量を有する素子であり、その出力容量をそれぞ
    れ第1及び第2のコンデンサの全部又は一部として用い
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    E級プッシュプル電力増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記出力容量を有する素子は電界効果
    トランジスタであることを特徴とする請求項7記載のE
    級プッシュプル電力増幅回路。
  9. 【請求項9】 前記負荷回路はトランスを介して接続
    され、前記トランスの漏れインダクタンスを前記共振回
    路の誘導性要素として用いることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれかに記載のE級プッシュプル電力増幅回
    路。
  10. 【請求項10】 前記負荷回路はトランスを介して接続
    され、前記トランスは漏れインダクタンスが略ゼロで、
    相互インダクタンスが略無限大の略理想トランスであ
    り、前記トランスの2次巻線に負荷回路と直列的に空心
    コイルを接続したことを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれかに記載のE級プッシュプル電力増幅回路。
  11. 【請求項11】 前記負荷回路は、無電極放電灯と、無
    電極放電灯の近傍に巻回された誘導コイルと、インピー
    ダンスを整合させて電力を効率良く供給するためのマッ
    チング回路とから構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至10のいずれかに記載のE級プッシュプル電力
    増幅回路。
  12. 【請求項12】 プリント基板に実装され、銅箔パター
    ンによるインピーダンスが第1及び第2のスイッチング
    素子に対して均一となるように構成したことを特徴とす
    る請求項1乃至11のいずれかに記載のE級プッシュプ
    ル電力増幅回路。
  13. 【請求項13】 第1及び第2のインダクタは略等しい
    誘導性インピーダンスを呈し、第1及び第2のコンデン
    サは略等しい容量性インピーダンスを呈することを特徴
    とする請求項1乃至12のいずれかに記載のE級プッシ
    ュプル電力増幅回路。
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