JP2830941B2 - 映像判定装置 - Google Patents

映像判定装置

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JP2830941B2
JP2830941B2 JP1273110A JP27311089A JP2830941B2 JP 2830941 B2 JP2830941 B2 JP 2830941B2 JP 1273110 A JP1273110 A JP 1273110A JP 27311089 A JP27311089 A JP 27311089A JP 2830941 B2 JP2830941 B2 JP 2830941B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、高速で移動する物体の形状や文字の読み
取り判定などに用いられる映像判定装置に係り、得に、
競艇競技におけるスタート判定および着順判定に好適な
映像判定装置に関する。
「従来の技術」 競馬、競輪等の着順判定には、スリット式カメラが広
く使用されている。このスリット式カメラの概略構成
は、第4図に示す通りである。この図において、1はレ
ンズ、2はスリット2aを有するスリット板、3はフィル
ムであり、これらは、カメラケースC内に収められてい
る。そして、ゴールライン4上の物体像がレンズ1及び
スリット2aを通してフィルム3上に結像するように配置
し、フィルム3を、ゴールライン4上を通過する移動物
体(この場合、競走馬)5に対応した速度で、かつ移動
物体5の移動方向と逆方向へ移動して巻き替えることに
より、第5図に示すように、ゴールライン4上を通過し
た移動物体像5,5…のみが時間の経過とともに連続的に
フィルム3に写し込まれる。この場合、ゴールライン4
上の静止物体(例えば背景)の像は常にスリット2aを通
過してフィルム3に達しているので、フィルム3の移動
方向へ沿って帯状に写し込まれ、実際の形状としては写
し込まれない。また、フィルム3の移動を一時停止した
場合、スリット2aを通過した光線がフィルム3の一線上
に連続的に到達するため、第5図に示すように、フィル
ム3の移動方向と直交する方向へ、黒線状の表示マイク
L1およびL2が写し込まれる。ここで、審判員は、現像さ
れたフィルム3を目視してゴールライン4上を通過した
複数の移動物体5の着順を判定するが、フィルム3上に
記録された表示マイクL1およびL2により、時間経過のと
ぎれている個所を容易に識別することができる。
しかしながら、上述したスリット式カメラを用いて着
順を判定する方法では、スリット式カメラをゴールライ
ン4の見通し線M上に配置しなければならず、また全て
の移動物体5がゴールライン4を通過した後、スリット
式カメラからフィルム3を取り出して現像処理を施し、
そして現像済みのフィルム3を判定資料として審判員の
手に渡さなければならない。したがって、全ての移動物
体5がゴールした後、判定資料となる現像済みのフィル
ム3が審判員の手に渡るまでには、たとえ高速現像処理
が可能なフィルム3を用いたとしても、ある程度の時間
が必要であり、判定作業の迅速化を図る際の阻害要因と
なっていた。
ところで、競馬、競輪などに類似する競技として競艇
(モーターボート競走)がある。この競技の概要を説明
すると、審判の本走スタート合図によって各艇がコース
を周回し始め、前記本走スタート合図から所定時間(通
常120秒)経過した後のスタート時刻、具体的には競艇
場の大時計が零時(0度)の位置を通過すると同時に競
走が開始されるいわゆるフライングスタートの方式が採
用されている。したがって、大時計が零時を通過する際
にスタートラインに最も近い位置を走行している艇が、
最も良い条件でスタート条件を切って第1コーナへ達
し、その後も有利にレースを展開することができること
になる。
このように、スタートは競技の有利不利を左右する最
も重要な要素ということができるから、各競技者は、前
記スタート時刻丁度にスタートラインを通過し得るよう
に操縦することが必要とされる。そして、このように微
妙なタイミングで艇を操縦するのは至難の技であるか
ら、場合によっては、スタート時刻前にスタートライン
を通過してしまうフライング、あるいは、フライングを
おそれるあまりスタート時刻から大きく遅れてスタート
ラインを通過してしまう出遅れのミスを犯す場合もあ
る。
そこで競艇競技においては、上記フライングおよび出
遅れの有無を厳格に判定すべく着順判定の場合と同様の
写真をスタート判定にも利用するようにしている。加え
て、競艇競技においては、各選手のスタートタイミング
の把握状況を観客に認識させるため、本スタートに先立
っていわゆるスタート練習を行わせ、このスタート練習
におけるフライングの有無の判定結果を本スタート前に
観客に公表することも行われているから、1レースにつ
いて、判定用の写真を少なくとも3回撮影する必要があ
り、その処理を迅速に対処しなければならない。しか
し、前述したスリット式カメラを用いた方法では前述し
たように現像処理等に時間がかかるので、迅速な判定が
行えない問題がある。
そこで本出願人は、スタート練習およびスタートにお
けるフライングの有無の判定と、ゴールの判定とを容易
に行うことができるスタート画像録画装置として特願昭
62−332449(特開平1−174174号公報)を先に提案し
て、上述した問題を解決している。
このスタート画像録画装置は、スタートライン(ゴー
ルライン)4上を通過する移動物体5を、一次元配列さ
れた複数の感光素子を有するラインセンサカメラによっ
て垂直方向に撮像し、このラインセンサカメラから出力
される映像出力信号を順次デジタルの画素データに変換
して画素メモリに記憶し、その後、その画像メモリから
必要な画面に対応した画素データを読み出してアナログ
の映像信号に変換し、この変換された映像信号をモニタ
テレビに供給することによって、所望の画像をモニタテ
レビに表示させるものである。このような構成におい
て、審判長からの本走スタートの合図によって艇が航行
を開始した後の経過時間を測定し、例えば大時計が0秒
となる以前の所定の時間に録画を開始するとともに、0
秒以降の所定時間経過後に録画を中断させ、更に、0秒
という時刻のデータを該時刻に記録された画像データと
共に記憶させるようにしたので、0秒時にスタートライ
ンより前方に存在した移動物体、あるいは、0秒から所
定時間以上遅れてスタートラインを通過した移動物体を
確実に確認することができる。従って、上述したスター
ト練習およびスタートにおけるフライングの有無の判定
と、ゴールの判定を迅速化することができる。
「発明が解決しようとする問題点」 上述した競艇競技においては、レース開催前日のいわ
ゆる前検日のスタート練習が行なわれるが、そのスター
ト練習は通常6艇を1組として、1組当たり4回のスタ
ート練習を数組が行うものであり、上述した大時計の0
秒信号に基づいて所定時間毎に行なわれる。また、この
スタート練習においては、レース開催当日のスタートと
同様な判定を行うと共に、スタート練習を実際のレース
に反映させるために、選手自身が自分の行ったスタート
の状況をモニタテレビを見て確認する必要がある。
ところで、前検日のスタート練習は、その回数が多い
ため、全てのスタート練習をなるべく早く消化させたい
という要求がある。このためには、多数回に亙る練習を
効率よく記録するとともに、練習と確認とを並行して行
えるようにすることが必要である。例えば、各組のスタ
ート練習を連続して録画すること、および、ある組がス
タート練習を行っている間に、スタート練習を終えた別
の組の選手が上陸して自己のスタート画像を見て確認し
得るようにすることである。しかしながら、従来の装置
にあっては、一定数のスタート画像を記録するようなメ
モリ構成になっておらず、また、任意の画像を読み出す
ようなアクセス手段も設けられていなかった。従って、
従来装置にあっては、スタート画像の連続録画や記録画
像の選択等は行うことができず上記要求を満たすことは
できなかった。
また、従来装置においては、審判長からのスタート合
図に基づく信号と0.5秒前信号の双方があった時に、所
定のタイミングで自動録画を行うようになっていた。し
かし、前検日には審判長のスタート合図がないため、自
動録画を行うことができず、係員が0秒付近のタイミン
グを見計らって録画スイッチを押すという手動録画を行
わざるを得なかった。このため、従来装置にあっては、
係員が操作タイミングを誤ると、スタート練習の録画を
良好に行うことができないという問題が発生した。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、ス
タート練習を連続して録画することができるとともに、
録画した画像のうち任意なものを適時読み出すことがで
きて、かつ、所定のタイミングにおいて自動録画を行う
ことができる映像判定装置を提供することを目的として
いる。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、所定の基準線上を通過する移動物体の前
記基準線に沿う1ライン分の像を、1電荷蓄積時間毎に
一次元配列された複数の感光素子によって同時に取り込
むと共に、前記各感光素子から出力される各画像信号を
映像出力信号として順次出力するラインセンサカメラ
と、前記ラインセンサカメラの映像出力信号を順次画素
データに変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータ
から所定の時間内に出力される1画面分の画素データを
記憶し得る記憶エリア単位で区分し、前記A/Dコンバー
タから出力される画素データを1画面単位で前記各記憶
エリアに振り分けて記憶すると共に、前記A/Dコンバー
タから供給される画素データを順次記憶することによ
り、時間的に連続した複数画面分の画素データを格納し
得るビデオメモリと、該ビデオメモリから読み出された
画素データを映像信号に変換するD/Aコンバータと、前
記D/Aコンバータから出力される映像信号に基づいて静
止画像を表示するモニタテレビとを有するレーススター
ト画像及びゴール画像を録画する映像判定装置におい
て、 前記映像判定装置は競艇場の大時計から供給される0
秒信号に連動して所定の時間毎にスタート画像を録画す
る制御手段を設けると共に、競艇競技の前検日のスター
ト練習に用いるためにスタート画像のみを連続して撮像
・記憶する特殊モードを備え、該特殊モードにおいて
は、前記複数の記憶エリアをスタート画像のみを記憶す
るスタート画像録画領域単位でさらに区分し、該スター
ト画像録画領域単位毎に前記競艇場の大時計から供給さ
れる0秒信号に連動して順次くり返しスタート画像のみ
を複数回撮像・記憶すると共に、該順次記憶されたスタ
ート画像記録領域単位に順次番号を付与することによ
り、該番号に対応して設けられた前検日スタート画像選
択スイッチにより前記複数回のスタート画像の中から任
意のスタート画像を選択してモニタテレビに表示するこ
とを特徴としている。
「実施例」 以下、図面を参照し、この発明の一実施例について説
明する。
第1図(イ)はこの発明の一実施例による映像判定装
置の構成を示すブロック図であり、この実施例の映像判
定装置は、大きく分けて、ラインセンサカメラ6、画像
記憶装置7と、コントロールボックス8と、モニタテレ
ビ9とから構成されている。そして前記ラインセンサカ
メラ6はゴールライン4と平行な見通し線M上に配置さ
れ、また、画像記憶装置7、コントロールボックス8、
モニタテレビ9は建物内の操作員および審判員が操作お
よび判定を行う場所に設置されている。
ラインセンサカメラ6はレンズ10と、CCD(Cha rge C
oupled Device;電荷結合デバイス)ラインセンサ11と、
出力増幅器12とから構成されている。前記ラインセンサ
11は一次元配列された1024画素分のフォトダイオード
(感光素子)を有する光電変換部13と、出力用シフトレ
ジスタ部14とから構成されており、ゴールライン4上を
垂直方向に撮像するように配置されている。そして、ゴ
ールライン4上を通過する移動物体5の物体像は、レン
ズ10を介して光電変換部13上に結像し、この光電変換部
13において電気信号(電荷)に変換され、1電荷蓄積時
間毎に、外部から供給される走査タイミング信号STS1
(フォトトランスファパルス)に同期して、各画素毎、
同時に(並列に)出力用シフトレジスタ部14へ転送さ
れ、さらに走査タイミング信号STS2(転送パルス)に同
期して出力用シフトレジスタ部14から出力増幅器12へ出
力され、この出力増幅器12によって増幅されて垂直走査
映像信号VVSとして出力される。また、モニタテレビ9
は、1125本の走査線を有し、広帯域の増幅回路と14イン
チ高解像度CRT(陰極線管)により高解像度の画像を再
現することができるものである。
次に、画像記憶装置7において、21はラインセンサカ
メラ6から供給されるアナログの垂直走査映像信号VVS
を、各画素毎にその濃淡(明るさ)に対応した8bitのデ
ジタル画素データPDに変換するA/D(アナログ/デジタ
ル)コンバータであり、垂直走査映像信号VVSのレベル
が所定の範囲内で最も低い場合、画素データPDとして
“00000000"を出力し、垂直走査映像信号VVSのレベルが
所定の範囲内で最も高い場合、画素データPDとして“11
111111"を出力する。このA/Dコンバータ21から出力され
た画素データPDは切換回路20を介してビデオメモリ22の
データ入力端DIへ供給される。この切換回路20は、通常
A/Dコンバータ21から供給される画素データPDをビデオ
メモリ22へ供給する一方、後述する制御回路23から切換
信号KSが供給された場合、A/Dコンバータ21から供給さ
れる画素データPDに代えて黒色画素データBPD(=“000
00000")をビデオメモリ22へ供給するものである。この
ビデオメモリ22は、A/Dコンバータ21から出力された画
素データPDを制御回路23の制御の下に順次記憶するもの
であり、第1図(ロ)に示すようにM1〜M24までの24の
メモリ領域を有している。そのメモリ領域M1〜M24に
は、1画素分の256階調の濃淡情報である8bitの画素デ
ータPDによって構成される1フレーム分(1画面分)の
画素データを、一つのメモリ領域に対して1フレームづ
つ記憶させることができ、最大24フレームまで記憶させ
ることができる。
制御回路23はコントロールボックス8からの指示の下
に、ビデオメモリ22の書き込み動作および読み出し動作
の制御、A/Dコンバータ21およびD/Aコンバータ24の変換
タイミングの制御等を行うもので、画素データPDの書き
込み及び読み出し時においては、ビデオメモリ22へアド
レスデータADを供給すると共に、RAS(ロウ・アドレス
・ストローブ)信号、CAS(カラム・アドレス・ストロ
ーブ)信号、WE(ライト・イネーブル)信号を供給す
る。この場合、書き込み時においては、1フレームを水
平方向1024ドット×垂直方向1024ドットで構成し、読み
出し時においては、1フレームを水平方向1024ドット×
垂直方向1024ドットで構成する。
24はビデオメモリ22のデータ出力端DOから出力される
水平読出画素データHPDを映像信号VSに変換するD/A(デ
ジタル/アナログ)コンバータ、25は映像信号VSに複合
同期信号SYNC及びスケール信号SSを合成し、複合映像信
号CVSを出力する映像同期合成回路、26は複合同期信号S
YNC及びこの複合同期信号SYNCに対応した同期信号DSを
発生する同期信号発生回路、27は制御回路23から供給さ
れるスケール設定信号SSSに基づいてスケール信号SSを
生成するスケール信号発生回路、28はタイマ28aを有し
て構成され、制御回路23から供給されるタイマ制御信号
TCSに基づいて経過時間データTDを生成するタイムデー
タ発生回路である。
次に、コントロールボックス8は、操作員によって操
作され、前検モード時および本走モード時において、制
御回路23に対して各種動作の指示を行うものである。こ
こで前検モードとはレース開催日前のいわゆる前検日の
スタート練習におけるスタート画像を録画/再生するモ
ードであり、本走モードとはレース開催当日のスタート
練習、スタートおよびゴールの各画像を録画/再生する
モードである。
まず、コントロールボックス8において、100は前検
モードを選択する前検モード選択スイッチであり、この
スイッチ100によって、前検モードが選択されると、ス
イッチ100の内部に組み込まれたLED(発光ダイオード)
100aが点灯して、競艇場の大時計から供給される0秒信
号OSSに連動して所定の経過時間毎にスタート練習の画
像を録画することができる。この録画には、ビデオメモ
リ22の第1メモリ領域M1から第24メモリ領域M24が使用
される。第1,第2メモリ領域M1およびM2に1回目のスタ
ート練習画面の画素データPD、第3,第4のメモリ領域に
2回目のスタート練習画面の画素データPD、…、第23,
第24メモリ領域M23,M24に12回目のスタート練習画面の
画素データPDが順次記憶される。また、101はスタート
練習記録数を表示する前検日スタート練習録画表示器で
ある。
102は前検日スタート録画終了スイッチである。この
前検日スタート録画終了スイッチ102は、前記したスタ
ート練習画像の録画を中断するスイッチであり、このス
イッチ102が押されると、内部に組み込まれたLED102aが
点灯して、ビデオメモリ22に順次行なわれている画素デ
ータPDの書き込みが中断して、再び1フレーム目から書
き込みが行なわれる。
S1〜S16はビデオメモリ22に記憶されたスタート練習
の画像を選択する前検日スタート画像選択スイッチであ
る。この前検日スタート画像選択スイッチS1〜S16は、
第1図(ロ)に示すように、ビデオメモリ22の第1メモ
リ領域M1から第24メモリ領域M24に記憶されたうちの各
スタート0秒〜1秒表示画像に各々対応しており、いづ
れかのスイッチS1〜S16を押すことによって、そのスイ
ッチに対応するメモリ領域に記憶されたスタート練習画
像の再生を制御回路23に指示する。
符号103は本走モード選択スイッチである。この本走
モード選択スイッチ103が押されると、内部に組み込ま
れたLED103aが点灯して、本走モードが選択され、以降
記述する各スイッチによって、スタート練習、スタート
およびゴールの各画像を記録/再生することができる。
30は録画開始/中断スイッチであり、この録画開始/中
断スイッチ30が押されると、LED30aが点灯して録画モー
ドとなる。同時に録画モード表示用LED31が点灯し、制
御回路23による画素データPDの書き込み動作が開始さ
れ、スタート練習画像が記憶される。スタート練習画像
録画を終了すると、LED30aが消灯し、スタート画像録画
モードとなる。再び押されると、LED30aが点灯し、スタ
ート画像録画を開始する。スタート画像録画を終了する
と、LED30aが消灯し、ゴール画像録画モードとなる。再
び押されると、LED30aが点灯し、ゴール画像録画を開始
する。ゴール画像録画モード期間中に録画開始/中断ス
イッチ30が再び押されると、LED30aが消灯し、制御回路
23による書き込み動作が一時中断される。更に、録画開
始/中断スイッチが30が押されると、制御回路23による
書き込み動作が再開され、24フレーム分の書き込みが終
了した時点で録画モードが解除され、LED30aおよび録画
モード表示用LED31が共に消灯する。
符号33は、図示しない切替スイッチの操作によって自
動モードにされたか手動モードにされたかを表示するLE
Dであり、このLED33が点灯している間は、外部から供給
される本走スタート信号ETSにより、自動的にスタート
画面の録画が行われるようになっている。ここで自動モ
ードとは、外部に設けられたスタートスイッチAから供
給される本走スタート信号ETSの入力後、前記タイムデ
ータ発生回路28から供給された所定時刻のタイムデー
タ、および競艇場の大時計から供給される0秒信号OSS
を利用して、所定の経過時間毎に録画を開始/中断し、
その後、スタート画面を取り終えた後、手動操作による
録画が可能な状態となるモードである。一方、手動モー
ドとは、開始/中断スイッチ30により録画の開始および
停止を制御するモードである。
また、符号104は1レース目のスタート練習を録画す
るファーストレース録画スイッチ、105は最終レースの
スタートおよびゴールを録画するラストレース録画スイ
ッチである。
また、符号34は録画状態をテストするテストモードス
イッチである。このテストモードスイッチ34をONにする
とテストモードとなり、このテストモードにおいて、テ
スト用録画スイッチ35をONとすることによって、1画面
分の録画が行なわれ、その録画した画像をテレビモニタ
9に表示することができる。そして、その表示された画
像状態を確認しながらラインセンサカメラ6のピント合
わせ等を行い、所定品質の画像とする。
また符号32-1〜32-8及び32a〜32dは、現在、制御回路
23がビデオメモリ22のどのアドレスに対して画素データ
PDの書き込みまたは読み出しを行っているのかを画面番
号別に表示するLEDである。
36はコピーモードスイッチであり、このコピーモード
スイッチ36が押されると、内部に組み込まれたLED36aが
点灯してコピーモードとなる。このコピーモードは1レ
ースにおけるスタート練習およびスタートおよびゴール
の各画面をテレビモニタ9に表示するモードであり、こ
のコピーモードにおいて、制御回路23は第1番目の画面
に対応した画像データPDをビデオメモリ22から順次読み
出す、これにより、モニタテレビ9には第1番目の画面
が表示される。また、37はコピー開始スイッチ、38コピ
ースクロールスピード設定つまみであり、前述したコピ
ーモード時において、コピー開始スイッチ37が押される
と、内部に組み込まれたLED37aが点灯し、コピースクロ
ールスピード設定つまみ38で設定された移動速度で、モ
ニタテレビ9によって表示されている静止画が水平方向
へスクロールし、最終の画面までスクロールした時点で
LED37aが消灯する。
符号110はDAT(Digital Audio Tape Recorder)モー
ドスイッチであり、このDATモードスイッチ110をONとす
ることによってDATモードにすることができる。このDAT
モードはビデオメモリ22に接続されさ図示せぬDATに、
前検日のスタート練習、レース当日のスタート練習およ
びスタートおよびゴールの画像を録画し、この録画され
た画像をテレビモニタ9に表示するモードであり、この
DATモードにおいて、DAT書込スイッチ111をONとし、更
にDATスタートスイッチ112をONとすることによって、ビ
デオメモリ22に記憶された画像をDATに記録させること
ができる。また、DAT読出スイッチ113をONとして、DAT
スタートスイッチ112をONとすることによって、DATに記
録された画像をテレビモニタ9に表示させることができ
る。
41はタイムスタートスイッチであり、このタイムスタ
ートスイッチ41は、手動でタイムスタートする場合に操
作され、その操作により、内部に組み込まれたLED41aが
点灯するようになっている。そして、タイムスタートス
イッチ41が操作され、あるいは、前記本走におけるスタ
ート信号ETSが入力されると、これと同時にタイムデー
タ発生回路28内のタイマ28が計時動作を開始し、タイム
データ発生回路28から1/10秒単位毎、または1/100秒単
位毎に経過時間データTDコントロールボックス8の経過
時間表示器42およびA/Dコンバータ21に各々供給され
る。43はタイムオン/オフスイッチであり、このスイッ
チ43が押されると、内部に組み込まれたLED43aが点灯
し、ここで録画モードあった場合は、タイムデータ発生
回路28から出力された通過時間データTDがA/Dコンバー
タ21において画素データPDに重畳され、、ビデオメモリ
22内に書き込まれる。また、44はタイムリセットスイッ
チであり、このスイッチ44が押されると、経過時間表示
器42がリセットされる。また、45は図示せぬタイムスタ
ート信号切替スイッチが外部側に切り替えられたことを
表示する表示ランプであり、タイムスタート信号切換ス
イッチの操作によって表示ランプ45が点灯している間
は、前述したタイムスタートスイッチ41に代えて、審判
長により操作されるスタートスイッチAから供給される
外部タイムスタート信号ETSによってタイマ28aが計時動
作を開始するとともに、0秒信号OSSにより、タイマ28A
がリセットされて再度計時が開始される。なお上記タイ
マ28aの計時動作は録画モードが終了した時点で停止す
る。
50はビデオアウトオン/オフスイッチであり、このス
イッチ50が押されると内部に組み込まれたLED50aが点灯
し、制御回路23を介してイレース信号ESが映像同期合成
回路25に供給され、映像同期合成回路25から複合映像信
号CVSとして、何も表示しないブラック信号が出力され
る。
51はラインセンサカメラ6から出力される垂直走査映
像信号VVSのピーク値を表示する映像信号レベルメータ
であり、ラインセンサカメラ6のレンズ10の絞り値を設
定する際に使用される。
52はライト/レフト切替スイッチであり、移動物体5
がラインセンサカメラ6の前方を右から左に移動する場
合はライト側にセットし、逆の場合はレフト側にセット
する。これにより、ビデオメモリ22に画素データPDを書
き込む際のアドレスの指定順番が切替わり、モニタテレ
ビ9の表示画面上は実際の移動物体5の移動方向と同じ
向きに移動物体像が表示される。なお、競艇競技は通常
左回りで行われるから、このライト/レフト切替スイッ
チはレフト側で使用される。
53はラインセンサカメラ6内のラインセンサ11の1ラ
イン毎のスキャンスピード(光電変換素部13の1電荷蓄
積時間、すなわち、走査タイミング信号STS1(フォトト
ランスファパルス)から次の走査タイミング信号STS1ま
での時間)を切り替えるためのラインスキャンタイム切
替スイッチであり、2msec(0.5KHz)、1msec(1KHz)、
0.5msec(2KHz)、0.25msec(4KHz)の内の何れかに切
り替えることができる。
更に、54T・54・55はモニタテレビ9に表示すべき画
像をスタート練習時の画像、スタート時の画像、もしく
はゴール時の画像に切り替える選択スイッチであり、こ
のスイッチ54T・54・55の操作により、ビデオメモリ22
の所定エリア内の画素データを読み出してモニタテレビ
9に表示するようになっている。
57はスクロールモードスイッチであり、このスイッチ
57が押されると、LED56が点灯し、スクロールモードと
なる。57aはスクロールジョイスティックであり、スク
ロールモード時において、モニタテレビ9に表示されて
いる静止画のスクロール方向およびスクロール速度を指
定するものである。58はスクロール速度を3段階に調整
するスクロールスピード設定つまみである。また、59は
ビデオスケールオン/オフスイッチであり、このスイッ
チ59が押されると、内部に組み込まれたLED59aが点灯
し、スケール信号発生回路27によって生成されたスケー
ル信号SSが映像同期合成回路25で映像信号VSに重畳さ
れ、モニタテレビ9の表示画面上に縦方向、すなわちラ
インセンサ11の走査方向と平行なビデオスケールライン
が表示される。この場合、ビデオスケールポジション設
定つまみ60によってスケールラインの左右方向の位置が
設定される。
次に、上述した構成の映像判定装置を用いて前検日に
行われるスタート練習の録画を行う際の手順について説
明する。
この録画が行なわれる前検日のスタート練習は通常6
艇を1組として、まず、1組目が4回練習を行い、次に
2組目が4回、次に3組目が4回、…と順次行なわれ
る。
最初に、スタート練習の録画を行う前に、カメラ等の
調整を行う。この調整は、まず、ラインスキャンタイム
切替スイッチ53を操作し、ボート(移動物体5)の概略
の移動スピードに応じて、ラインセンサ11のスキャンス
ピード(光電変換部13の1電荷蓄積時間)を設定する。
これは、ボートの移動速度に比較してラインセンサ11の
スキャンスピードが速すぎると、実際のボートの物体像
よりも水平方向(ボートの移動方向)に伸びた物体像が
ビデオメモリ22に書き込まれ、逆に、スキャンスピード
が遅すぎると、水平方向に縮まった物体像がビデオメモ
リ22に書き込まれてしまうためであり、競艇の場合、ス
キャンサイクルを1ミリ秒(1/1000秒)に設定するよう
にしている。次に、ラインセンサカメラ6で白色物体を
写し、レベルメータ51の指針が所定の値をオーバーしな
いようにラインセンサカメラ6の絞り値を調整し、この
ラインセンサカメラ6をゴールライン4の見通し線M上
に配置する。さらに、ボートの移動方向に応じてライト
/レフト切替スイッチ52を切り替え設定し、録画前の調
整を終える。
次に、スタート練習画像の録画を自動モードか手動モ
ードかを、図示しない切換スイッチの操作によって設定
する。自動モードとは外部に設けられたスタートスイッ
チAから供給される本走スタート信号ETSの入力後、前
記タイムデータ発生回路28から供給された所定時刻のタ
イムデータおよび競艇場の大時計から供給される0秒信
号OSSを利用して、所定の経過時間毎に録画を開始/中
断するモードである。一方、手動モードとは、開始/中
断スイッチ30により録画の開始を制御するモードであ
る。
次に、スタート練習画像の録画を行う。まず、1組目
の1回目スタート練習の開始に際し、前検モード選択ス
イッチ100を押して前検モードに設定する。自動モード
に設定されている場合は、外部に設けられたスタートス
イッチAから供給される本走スタート信号ETSの入力よ
り、タイムデータ発生回路28から経過時間表示器42にタ
イムデータTDが供給される。これによってスタート時か
らの経過時間が経過時間表示器42に順次表示される。ま
た、制御回路23に内蔵されたカウンタ23aもカウントを
開始する。そして、大時計CLから制御回路23に供給され
る0秒信号OSSが入力される0.5秒前になると、制御回路
23からアドレスデータADがビデオメモリ22へ供給され
る。これと同時に、ラインセンサカメラ6から供給され
る垂直走査映像信号VVSがA/Dコンバータ21で画素データ
PDに変換され、この画素データPDが切換回路20を介して
ビデオメモリ22の第1メモリ領域M1に書き込まれ、録画
が開始される。そして、画像取り込み開始後0.53秒経過
すると、0秒信号OSSが大時計CLから制御回路23に供給
されて、制御回路23に内蔵されたカウンタ23aの時間カ
ウント値がクリアされる。その後1.5秒経過すると録画
が停止する。上記動作により、ビデオメモリ22に1回目
の画素データPDが記憶されると、制御回路23から前検日
スタート練習録画表示器101に、録画回数の信号が供給
され、これにより前検日スタート練習録画表示器101に
録画回数の「1」が表示される。次に、1組目の2回目
のスタート練習が開始されると、上記と同様にして、そ
の画像データPDが作成され、この画素データPDがビデオ
メモリ22の第3,第4メモリ領域M3およびM4に記憶され
る。次に、3回目および4回目のスタート練習画像の画
素データPDが、それぞれ第5,第6メモリ領域M5,M6およ
び第7,第8メモリ領域M7,M8に記憶される。以下同様に
して、2組目以降のスタート練習の画素データPDがメモ
リ領域M9〜M24に順番に記憶される。
次に、前記した録画をモニタテレビ9に写しだし、各
選手が各自のスタートの確認を行う場合は、前検日スタ
ート画面選択スイッチS1〜S16のいずれかのスイッチを
押す。例えば、5回目のスタート練習画像を見たい場
合、スイッチS5を押す。スイッチS5が押されると、制御
回路23からビデオメモリ22にアドレスデータADが供給さ
れ、第9,第10メモリ領域M9,M10に記憶されたスタート練
習画像のデータがD/Aコンバータ24および映像同期合成
回路25を介して、モニタテレビ9に供給される。この結
果、第3図に示すような画像がテレビモニタ9に写し出
される。そして、その写し出された映像によって、各選
手が各々のスタートを確認することができる。また、こ
のスイッチS1〜S16によるスタート画像の確認は、他の
組がスタート練習を行っている時でも、そのスタート練
習画像の画素データPDがビデオメモリ22に書き込まれて
いる時でなければ可能である。これによって、例えば第
2組目がスタート練習を行っているときに、スタート練
習を終えた第1組目の選手が上陸してその録画が行なわ
れたスタート画像を見て確認することができる。
また、手動モードの場合は、開始/中断スイッチ30を
ボートがスタートライン通過直前に押すことによりスタ
ート練習画像の録画が開始され、上記自動モードでの録
画開始以降の動作を行う。
次に、レース当日の着順判定を行う際の手順について
説明する。
最初に、上述したと同様にカメラ等の調整を行ってか
ら録画に移行する。
まず、審判長がスタートスイッチAを操作することに
より、タイムデータ発生回路28からタイムデータTDが供
給され、スタート時(マイナス120秒)から経過時間が
経過時間表示器42に順次表示されるとともに、制御回路
23に内蔵されたカウンタ23aがタイムデータTDをカウン
トすることにより、経過時間が認識される。
前記スタートスイッチAの操作から119.5秒経過して
マイナス0.5秒となると録画が開始され、制御回路23が
アドレスデータADをビデオメモリ22へ順次供給し、これ
と同時に、ラインセンサカメラ6から供給される垂直走
査映像信号VVSがA/Dコンバータ21で画素データPDに変換
され、この画素データPDが切換回路20を介してビデオメ
モリ22に順次供給される。そして、A/Dコンバータ21か
ら出力された画素データPDはビデオメモリ22の第1番目
の画面F1に対応した第1のメモリ領域M1から垂直方向、
すなわち、ラインセンサ11の長さ方向に順次書き込まれ
る。そして、画像取り込み開始後0.5秒経過すると、本
走スタートから120秒経過後の0秒信号OSSが大時計CLか
ら供給されて、制御回路23に内蔵されたカウンタ23aの
時間カウント値がクリアされ、その後1.5秒経過すると
録画が停止される。また前記0秒信号OSSの入力により
タイムデータTDが一旦クリアされた後再度スタートし、
その後の経過時間が順次経過時間表示装置42に表示され
る。
また、タイムオン/オフスイッチ43がオンとされてい
た場合は、録画開始(マイナス0.5秒)からの経過時間
が1/10秒経過する毎にこれを示す時間表示線TLが第3図
のように画面の上部に表示されるようにビデオメモリ22
に書き込まれ、特に、フライング判定に必要な0秒を表
すラインL0と、出遅れ判定に必要な1秒経過を表すライ
ンL1とが、図中実線で示すように画面に書き込まれる。
さらに、前記録画が開始されると同時に、経過時間毎
に、モニタテレビ9に第2図に示すようなスタート画像
が表示され、このスタート画像に基づいて審判員がスタ
ートを判定することができ、したがって、スタート後直
ちにフライングの有無の判定を行うことができる。すな
わち、スタート画像において、0秒示すラインL0より前
方に撮影されている艇はフライング、1秒経過を示すラ
インL1より後方に撮影されている艇は出遅れと直ちに判
定され、失格となる。
さらに艇がコースを所定回数周回してゴールしそうに
なると、これを操作員が判断して録画開始/中断スイッ
チ30を操作し、ゴールライン(スタートラインと共通)
を通過する艇を次々に撮影してゴール画像を得る。すな
わち、先頭のボートがゴールライン4を通過する直前に
おいて録画開始/中断スイッチ30を押すと、録画モード
となり、制御回路23がアドレスデータADをビデオメモリ
22へ順次供給し、これと同時に、ラインセンサカメラ6
から供給される垂直走査映像信号VVSがA/Dコンバータ21
で画素データPDに変換され、この画素データPDが切換回
路20を介してビデオメモリ22に順次供給される。そし
て、A/Dコンバータ21から出力された画素データPDはビ
デオメモリ22の前記スタート画像を記録したエリアより
後のエリアに、矢印V方向(垂直方向)に順次書き込ま
れる。このゴール画像のデータの記憶には、スタート画
像を記憶した残りのメモリ領域が使用され、またゴール
はスタートに比してばらつくものであるから、スタート
に比して長時間に亙る画像が撮影される。また、大きく
遅れてゴールする艇がある場合には、ゴール撮影のため
に予測された時間よりさらに長時間を要する場合がある
から、上述した録画モード時において、録画開始/中断
スイッチ30を操作して録画を一時中断する必要がある。
すなわち、録画中に録画開始/中断スイッチ30が押され
ると、書き込み動作が一時中断される。次いで、再び録
画開始/中断スイッチ30が押されると、制御回路23が切
換回路20へ切換信号KSを供給し、これにより、切換回路
20がA/Dコンバータ21から供給される画像データPDに代
えて黒色画素データBPDをビデオメモリ22へ供給し、次
いで、制御回路23が所定のアドレスを順次ビデオメモリ
22に供給した後、通常の書き込み動作を開始する。
次いで、レースが終了すると、選択スイッチ54T・54
・55の操作により、あるいは、自動的にモニタテレビ9
がゴール画面を表示する状態となり、さらに、コントロ
ールボックス8のスクロールモードスイッチ57を押す
と、スクロールモードとなる。
以降、スクロールジョイスティック57aを操作するこ
とにより、所望の画面を捜し出して着順判定を行う。こ
の場合、上述した録画モード時において、画像の取り込
みを一時中断した個所が、黒色線状の表示マークによっ
て表示されるので、時間の経過のとぎれている個所を明
確に識別することができる。また、ビデオアウトスケー
ルオン/オフスイッチ59を押してオンとし、ボートが表
示されているモニタテレビ9の表示画面上に縦方向のビ
デオスケールラインをスーパーインポーズさせて表示
し、ビデオスケールポジション設定つまみ60を操作して
スケールラインを左右方向に移動する。これにより、例
えばモニタテレビ9の表示画面に、複数のボートが重な
り合うように表示されている場合においても、スケール
ラインをボートの前端部などに合わせることで、着順を
迅速に、かつ正確に判定することができる。
なお、前述のスタート判定においては、通常、0秒ラ
インおよび1秒経過ラインを挾んで0.1秒程度の時間に
亙る画像を用いれば十分であるが、著しいフライングあ
るいは出遅れが生じた場合に画面を縮小して表示するこ
とによりさらに広い範囲の画像を参照させ、あるいは、
ゴール判定の場合と同様にスクロールを利用して広範囲
の画面を順次表示させればよい。
また、競艇競技においては、レースに先立って選手に
スタートのタイミングを把握させるためのスタート練習
が行われ、このスタート練習においても同様のフライン
グ判定を行う必要があるが、この場合、レースの場合と
同様に、審判長からのスタート信号ETS、および、大時
計からの0秒信号OSSが得られるから、これらの信号を
利用して本走と同様に画像を記録することができる。す
なわち、本走の場合と同様にマイナス0.5秒からプラス
1.5秒までの画像が録画される。なお、このスタート練
習にあってはゴールの判定が不要であるから、開始/中
断スイッチ30の操作によるゴール画像の録画は行われな
い。
したがって、上述した構成によれば、本走スタートの
合図によって艇が航行を開始した後の経過時間を測定
し、例えば大時計が0秒となる以前の所定の時間に録画
を開始するとともに、0秒以降の所定時間経過後に録画
を中断させ、さらに、0秒という時刻のデータを該時刻
に記録された画像データとともに記憶させるようにした
から、スタートの前後に亙ってスタートラインを通過す
る移動物体の画像を記憶し、記憶された0秒時の画像を
読み出して表示させることにより、0秒時にスタートラ
インより前方に存在した移動物体、あるいは、0秒から
所定時間以上遅れてスタートラインを通過した移動物体
を確実に確認することができ、したがって、例えば競艇
のスタート判定等に利用されてスタート判定を迅速化す
ることができる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、競艇のスタ
ート練習を連続して一画面単位で録画することができる
とともに、スタートの練習の録画に並行して録画した画
像のうち任意なものを迅速に表示および確認することが
でき、かつ、モード切換により録画対象に応じて録画単
位(記憶エリア)を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)はこの発明の一実施例の構成を示すブロッ
ク図、同図(ロ)は(イ)に示すビデオメモリ22のメモ
リ領域を表した図、第2図は同実施例装置の動作を示す
タイミングチャート、第3図はモニタテレビに表示され
るスタート画像を示した図、第4図は従来のスリット式
カメラの構成を示す概略構成図、第5図は従来のスリッ
ト式カメラによってフィルム上に写し込まれた静止画像
を説明するための図である。 4……ゴールライン(基準線)、5……移動物体、6…
…ラインセンサカメラ、7……画像記憶装置、8……コ
ントロールボックス、9……モニタテレビ(表示部)、
11……CCDラインスキャンイメージセンサ、20……切換
回路、21……A/Dコンバータ、22……ビデオメモリ(記
憶手段)、23……制御回路(制御手段)、23a……カウ
ンタ(計時手段)、24……D/Aコンバータ、25……映像
同期合成回路(表示制御手段)、28……タイムデータ発
生回路、28a……タイマ、30……録画開始/中断スイッ
チ、34……テストモードスイッチ、54T・54・55……画
面選択スイッチ(第2読出制御手段)、57……スクロー
ルジョイスティック、100……前検モード選択スイッチ
(選択手段)、103……本走モード選択スイッチ(選択
手段)、S1〜S16……前検日スタート画面選択スイッチ
(第1読出制御手段)、A……本走スタートスイッチ、
CL……大時計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成川 栄次郎 神奈川県藤沢市小塚400 池上通信機株 式会社藤沢工場内 (56)参考文献 特開 昭63−12051(JP,A) 特開 平1−174174(JP,A) 特開 平1−185079(JP,A) 特開 昭61−203789(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の基準線上を通過する移動物体の前記
    基準線に沿う1ライン分の像を、1電荷蓄積時間毎に一
    次元配列された複数の感光素子によって同時に取り込む
    と共に前記各感光素子から出力される各画素信号を映像
    出力信号として順次出力するラインセンサカメラと、前
    記ラインセンサカメラの映像出力信号を順次画素データ
    に変換するA/Dコンバータと、前記A/Dコンバータから所
    定の時間内に出力される1画面分の画素データを記憶し
    得る記憶エリア単位で区分し、前記A/Dコンバータから
    出力される画素データを1画面単位で前記各記憶エリア
    に振り分けて記憶すると共に、前記A/Dコンバータから
    供給される画素データを順次記憶することにより、時間
    的に連続した複数画面分の画素データを格納し得るビデ
    オメモリと、該ビデオメモリから読み出された画素デー
    タを映像信号に変換するD/Aコンバータと、前記D/Aコン
    バータから出力される映像信号に基づいて静止画像を表
    示するモニタテレビとを有するレーススタート画像及び
    ゴール画像を録画する映像判定装置において、 前記映像判定装置には競艇場の大時計から供給される0
    秒信号に連動して所定の時間毎にスタート画像を録画す
    る制御信号を設けると共に、競艇競技の前検日のスター
    ト練習に用いるためのスタート画像のみを連続して撮像
    ・記憶する特殊モードを備え、該特殊モードにおいて
    は、前記複数の記憶エリアをスタート画像のみを記憶す
    るスタート画像録画領域単位でさらに区分し、該スター
    ト画像録画領域単位毎に前記競艇場の大時計から供給さ
    れる0秒信号に連動して順次くり返しスタート画像のみ
    を複数回撮像・記憶すると共に、該順次記憶されたスタ
    ート画像録画領域単位に順次番号を付与することによ
    り、該番号に対応して設けられた前検日スタート画像選
    択スイッチにより前記複数回のスタート画像の中から任
    意のスタート画像を選択してモニタテレビに表示するこ
    とを特徴とする映像判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01185079A (ja) * 1988-01-20 1989-07-24 Konica Corp スチルビデオカメラ

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