JP2830911B2 - 移動通信システムおよびその送信電力制御方法、基地局無線装置とそれに使用される上位局 - Google Patents

移動通信システムおよびその送信電力制御方法、基地局無線装置とそれに使用される上位局

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JP2830911B2
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動通信システムに
関し、特にCDMA方式の移動通信システムに特有なソ
フトハンドオフ時の上り通信チャネルの送信電力制御に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、移動通信システムには種
々の多元接続方式が採用されている。その中の1つであ
るCDMA(code division multiple access )方式
は、各回線に特定の符号を割り当て、同一搬送周波数の
変調波をこの符号でスペクトル拡散して同一中継器に送
信し、受信側ではおのおの符号同期をとり、所望の回線
を識別する多元接続方式であり、SSMA(spread spe
ctrum multiple access )方式とも呼ばれる。
【0003】CDMA方式の移動通信システムは、複数
の端末(移動局)と、中継器としての基地局無線装置と
を有する。上述したように、複数の端末が同一搬送周波
数で通信をするため、CDMA方式の移動通信システム
では、基地局無線装置と通信している端末からの上り通
信チャネルの受信エネルギを端末の位置に関係なく均一
にする必要がある。
【0004】この基地局無線装置での受信エネルギを均
一とするため、CDMA方式の移動通信システムでは、
TIA(Telecommunications Insustry Association )
/EIA(Electronic Industries Association )/I
S−95に記述されているような、上り通信チャネルの
送信電力制御を行っている。
【0005】まず、図7を参照して、CDMA方式の移
動通信システムの構成について説明する。CDMA方式
の移動通信システムは、上位局1と、第1乃至第n(n
は2以上の整数)の基地局無線装置2´−1,2´−
2,…,2´−nと、複数の端末(図面では1つの端末
3のみ図示する)とを有する。
【0006】上位局1は上位局側音声符号部10と音声
フレーム信号選択部20とを有する。上位局1には第1
乃至第nの基地局無線装置2´−1〜2´−nが接続さ
れる。第1の基地局無線装置2´−1は、m個(mは2
以上の整数)の第1のチャネル制御部30´−1−1,
30´−1−2,…,30´−1−mと、第1のチャネ
ル側送信機(TX)40−1と、第1のチャネル側受信
機(RX)50−1と、第1のチャネル側アンテナ60
−1とから構成される。第2乃至第nの基地局無線装置
2´−2〜2´−nも第1の基地局無線装置2´−1と
同様な構成を有する。端末3は第1乃至第nの基地局無
線装置2´−1〜2´−nがカバーしている第1乃至第
nのサービスエリア(図示せず)を移動して通信を行
う。
【0007】次に、図7に示したCDMA方式の移動通
信システムの動作について説明する。
【0008】端末3からの第1の基地局無線装置2´−
1を介して上位局1に送信される上り通信チャネルの信
号は、第1の基地局無線装置2´−1の第1のチャネル
側アンテナ60−1を介して第1のチャネル側受信機5
0−1で復調される。第1のチャネル側受信機50−1
で復調された信号は、第1の基地局無線装置2´−1に
実装されたいずれか1つのチャネル制御部、例えばチャ
ネル制御部30´−1−1を使用して復号された後、図
11に示ような音声フレーム信号300となる。音声フ
レーム信号300は音声データ310と音声データ信号
品質情報320とから構成される。第1の基地局無線装
置2´−1で生成された音声フレーム信号300は、第
1の基地局無線装置2´−1と上位局1とを接続してい
る回線を介して、上位局1に送られる。
【0009】上位局1に送られた音声フレーム信号30
0は、音声フレーム信号選択部20を経由して上位局側
音声符号部10に入力され、音声信号に変換される。音
声フレーム信号選択部20は、第1乃至第nの基地局無
線装置2´−1〜2´−nから送られてくる音声フレー
ム信号300の中から、音声データ信号品質情報320
により最も信号品質の良い信号を選択して上位局側音声
符号部10に送る。この音声フーレム信号選択部20に
第1乃至第nの基地局無線装置2´−1〜2´−nから
音声フレーム信号300が送られるのは、端末3が第1
乃至第nの基地局無線装置2´−1〜2´−nと通信し
ているソフトハンドオフ時である。
【0010】ソフトハンドオフは、複数の端末が同一搬
送周波数で通信しているCDMA方式の移動通信システ
ムにおける、各基地局無線装置のサービスエリア境界の
端末からの上り通信チャネルの送信電力を抑えて上り方
向の干渉を軽減するため、また、基地局無線装置からの
上り通信チャネルの送信電力を抑えて下り方向の干渉を
軽減するための手段である。
【0011】一方、上位局1から第1の基地局無線装置
2´−1を介して端末3へ送る信号は、先ず音声信号が
上位局側音声符号部10で符号化され、接続されている
第1の基地局無線装置2´−1のチャネル制御部30´
−1−1に送られる。送られた信号は、チャネル制御部
30´−1−1で符号化され、チャネル側送信機40−
1で変調され、チャネル側アンテナ60−1を介して端
末3に下り通信チャネルを使って送信される。
【0012】次に、図8および図9を参照して、上り通
信チャネルの送信電力制御について説明する。図8は、
上り通信チャネルの送信電力制御方法について詳細な内
容を説明するために、図7で説明した第1の基地局無線
装置2´−1にあるm個の第1のチャネル制御部30´
−1−1〜30´−1−mの中から、端末3と通信する
時に使われるチャネル制御部30´−1−1だけを取り
出したブロック図である。図9は図8の端末3のブロッ
ク図である。
【0013】図8に示されるように、基地局無線装置2
´(添字省略)のチャネル制御部30(添字を省略す
る)は、チャネル側主制御部31とチャネル側符号化部
32とチャネル側復号化部33と送信電力制御部34と
チャネル側下り拡散コード発生部35とチャネル側上り
拡散コード発生部36とを有する。また、図9に示され
るように、端末3は端末側アンテナ71と端末側受信機
72と端末側送信機73と出力ゲイン制御部74と端末
側下り拡散コード発生部75と端末側復号化部76と端
末側符号化部77と端末側上り拡散コード発生部78と
端末側音声符号部79とを有する。
【0014】図8を参照して、基地局無線装置2´で
は、端末3からの上り通信チャネルの信号をチャネル側
アンテナ60(添字を省略する)を介して受信し、チャ
ネル側受信機50(添字を省略する)で復調する。チャ
ネル側受信機50で復調した信号は、端末固有な拡散コ
ードを使って相関復調された後、送信電力制御部34、
およびチャネル側復号化部33に入力される。端末固有
な拡散コードは、上位局1が端末3に通信チャネルを割
り当てる時、同時に端末3と通信する基地局無線装置2
´のチャネル制御部30のチャネル側上り拡散コード発
生部36に設定される。送信電力制御部34では、端末
3からの上り通信チャネルのビットあたりの受信エネル
ギと干渉エネルギとの比である受信Eb/N0を測定
し、この測定した受信Eb/N0とチャネル側主制御部
31から設定された基準Eb/N0と比較して、端末3
の送信電力を制御する送信電力制御信号を生成する。
【0015】より具体的には、基準Eb/N0より受信
Eb/N0の方が大きい場合は、端末3は過剰な電力で
送信していることなるので、上り送信電力を下げること
を指示する送信電力制御信号を生成する。逆に、基準E
b/N0より受信Eb/N0の方が小さい場合は、端末
3は過少な電力で送信していることになるので、上り送
信電力を上げることを指示する送信電力制御信号を生成
する。
【0016】チャネル側主制御部31が設定する基準E
b/N0は、すべての端末で同じ通信品質を保つことが
できる様に、全てのチャネル制御部30に同じ値を設定
する。送信電力制御部34で生成した送信電力制御信号
はチャネル側符号化部32に出力される。
【0017】チャネル側符号化部32では、上位局1か
ら送られた音声フレーム信号300を符号化した後に送
信電力制御信号を載せる。チャネル側符号化部32から
出力された信号は、基地局無線装置固有な拡散コードで
拡散された後、チャネル側送信機40からチャネル側ア
ンテナ60を介して端末3に下り通信チャネルを使って
送信される。基地局無線装置固有な拡散コードは、端末
3が基地局無線装置2´を識別するために、基地局無線
装置毎に異なる。この基地局無線装置固有な拡散コード
はチャネル側下り拡散コード発生部35から発生され
る。
【0018】図9を参照して、基地局無線装置2´から
送信された下り通信チャネルの信号は、端末3の端末側
アンテナ71を介して、端末側受信機72で復調され
る。端末側受信機72で復調された信号は、端末側下り
拡散コード発生部75から出力された基地局無線装置固
有な拡散コードを使って相関復調される。端末側下り拡
散コード発生部75に設定する基地局無線装置固有な拡
散コードは、端末3に通信チャネルを割り当てる毎に上
位局1から通知される。同時に異なる基地局無線装置と
通信するソフトハンドオフ時には、上位局1から2つの
拡散コードが割り当てられ、端末側下り拡散コード発生
部75から2つの拡散コードが出力される。
【0019】相関復調された信号は、端末側復号化部7
6で音声フレーム信号300と送信電力制御信号とに分
離され、音声フレーム信号300は端末側音声符号部7
9へ、送信電力制御信号は出力ゲイン制御部74へ送ら
れる。端末側音声符号部79へ送られた音声フレーム信
号300は端末側音声符号部79によって音声信号に変
換される。
【0020】端末3から基地局無線差装置2´を介して
上位局1に送る信号は、端末側音声符号部79から出力
された信号を端末側符号化部77で符号化した後、端末
側上り拡散コード発生部78から出力された端末固有な
拡散コードで拡散する。拡散された信号は、出力ゲイン
制御部74で送信電力制御信号によって出力を制御され
て端末側送信機73に送られる。端末側送信機73で変
調された信号が端末側アンテナ71を介して基地局無線
装置2´に送信される。
【0021】以上説明したように、基地局無線装置で
は、端末から基地局無線装置に送られる上り通信チャネ
ルの受信エネルギから、端末の送信電力制御信号を生成
し、下り通信チャネルで端末に送り、受信した端末で
は、送られた送信電力制御信号にしたがって上り通信チ
ャネルの送信電力を制御しているので、基地局無線装置
で受信されるEb/N0を、基準Eb/N0に維持し
て、通信チャネルの信号品質を保つことができる。
【0022】次に、図8、図10および図11を用い
て、CDMA方式に特有なソフトハンドオフ時の送信電
力制御について説明する。
【0023】前述したように、CDMA方式では、すべ
ての基地局無線装置で同一搬送周波数を使って通信して
いるために、ある端末が2つ以上の異なる基地局無線装
置と同時に通信するソフトハンドオフができる。
【0024】図10はソフトハンドオフ時における、シ
ステムの接続形態を表した図である。端末3が第1の基
地局無線装置2´−1がカバーする第1のサービスエリ
ア(セル)4−1と第2の基地局無線装置2´−2がカ
バーする第2のサービスエリア(セル)4−2とが重な
ったエリアにいる場合、端末3は2つの基地局無線装置
2´−1および2´−2と同時に通信することができ
る。これが、ソフトハンドオフである。ここで、サービ
スエリアは、そこに配置された基地局無線装置からの下
り通信チャネルの信号が端末で受信可能なエリアを示し
ている。ここで、基地局無線装置は、それ自身がカバー
するサービスエリア内にいる端末からの上り通信チャネ
ルの信号は勿論、そのサービスエリア外でかつそれに近
いところにいる端末からの上り通信チャネルの信号をも
受信できることに注意されたい。
【0025】端末3から基地局無線装置2´−1および
2´−2へ送る上り通信チャネルの信号は、上り通信チ
ャネルに割り当てた周波数f2を使い、端末固有な拡散
コードC3で拡散して送信される。2つの基地局無線装
置2´−1および2´−2では、上位局1から設定され
た端末固有な拡散コードC3を使って端末3からの上り
通信チャネルの信号を受信する。受信した後は、図8を
用いて説明したように、それぞれの基地局無線装置2´
−1および2´−2毎に、受信Eb/N0と基準Eb/
N0とを比較して送信電力制御信号を生成して、生成し
た送信電力制御信号を下り通信チャネルの信号に載せ、
下り通信チャネルに割り当てた周波数f1を使って、基
地局無線装置固有な拡散コードC1およびC2で拡散し
て送信する。下り通信チャネルの周波数f1は、すべて
の基地局無線装置で使用しているため、基地局無線装置
毎に、固有な拡散コードを使って拡散し、端末3が基地
局無線装置2´−1および2´−2を識別できるように
している。
【0026】ソフトハンドオフ中の端末3は、2つの基
地局無線装置2´−1および2´−2からの下り通信チ
ャネルの信号を受信するために、基地局無線装置毎の拡
散コードC1およびC2を使って受信する。端末3で
は、2つの基地局無線装置2´−1および2´−2から
受信した送信電力制御信号の内容が一致していたなら
ば、その送信電力制御信号の内容にしたがって、上り送
信電力を制御する。しかし、2つの基地局無線装置2´
−1および2´−2から受信した送信電力制御信号の内
容が異なっていたならば、端末3は送信電力を下げるよ
うに制御する。2つの基地局無線装置2´−1および2
´−2から受信した送信電力制御信号の内容が異なるの
は、いずれか一方の基地局無線装置での上り通信チャネ
ルの受信Eb/N0が、他方の基地局無線装置のそれよ
り高くなっていることを意味している。このような場
合、端末3は、受信Eb/N0の高い基地局無線装置か
らの送信電力制御信号にしたがって、上り送信電力を制
御すれば、端末3からの上り通信チャネルの品質を維持
できるからである。このような2つの基地局無線装置2
´−1および2´−2から受信した送信電力制御信号の
内容が異なるのは、ソフトハンドオフ中の端末3がいず
れかの基地局無線装置に近づいた場合に頻繁に起こる。
【0027】例えば、端末3が第2の基地局無線装置2
´−2に近づくとしよう。この場合、第2の基地局無線
装置2´−2で受信する上り通信チャネルの受信Eb/
N0は基準Eb/N0を上回る。これは、端末3が第2
の基地局無線装置2´−2に近づくことにより伝搬損失
が減少するが、端末3の送信電力は制御する前の電力で
送信しているためである。第2の基地局無線装置2´−
2では、受信する上り通信チャネルの受信Eb/N0は
基準Eb/N0を上回っているので、上り送信電力を下
げるような送信電力制御信号を端末3に送る。一方、第
1の基地局無線装置2´−1で受信した上り通信チャネ
ルの受信Eb/N0は基準Eb/N0を下回る。これ
は、端末3が第1の基地局無線装置2´−1から遠ざか
ることにより伝搬損失が増加するが、端末3の送信電力
は制御する前の電力で送信しているためである。第1の
基地局無線装置2´−1では、受信した上り通信チャネ
ルの受信Eb/N0は基準Eb/N0を下回っているの
で、上り送信電力を上げるような送信電力制御信号を端
末3に送る。2つの基地局無線装置2´−1および2´
−2から異なる送信電力制御信号を受信した端末3は、
第2の基地局無線装置2´−2の送信電力制御信号に従
うため、上り通信チャネルの送信電力を下げるのであ
る。
【0028】したがって、端末3からの上り通信チャネ
ルの信号品質は第2の基地局無線装置2´−2より第1
の基地局無線装置2´−1の方が悪くなることが多い。
しかしながら、一般に移動通信システムでは、電波の強
さが時間的に変動することが頻繁に起きるため、伝搬距
離の近い方が良好な信号品質であるとは限らない。
【0029】このため、上位局1では2つの基地局無線
装置2´−1および2´−2か送られてくる音声フレー
ム信号300の音声データ品質情報320により、品質
の良い方を選択する音声フレーム信号選択部20を備え
ている。
【0030】本発明に関連する先行技術として次に述べ
るものが知られている。例えば、特開平5−25209
8号公報(以下、先行技術1と呼ぶ)には、トラフィッ
ク量の大きい市街地や構内等からトラフィック量の小さ
い郊外や過疎地等までを一括してカバーできるようにす
るとともに、周波数利用効率を効率良く使用でき、更に
はハンドオフによるトラフィック量の増加を抑圧できる
ようにした「移動通信システム」が開示されている。す
なわち、先行技術1に開示された移動通信システムは、
複数のセルで構成され、少なくとも各セルに1つの無線
基地局を持ち、移動局がこれらのセルでカバーされるエ
リア内を移動しうる移動通信システムにおいて、該複数
のセルを、極小のセルから極大のセルまで種々のセル半
径を有するセルで構成している。また、移動局はセルの
大きさに応じて送信電力を可変する手段を備えている。
具体的には、移動局は、送信部に、制御信号に従って信
号の振幅を増減する可変増幅器を備えている。
【0031】また、特表昭61−502576号公報
(以下、先行技術2と呼ぶ)には、第2局において送信
機の出力レベルを第1局で設定レベル範囲で受信される
ように調整すると共に、第1局に対して適切な送信電力
レベルを指示することにより、チャンネル共用局での干
渉を防止するようにした「無線電話の送信電力制御」が
開示されている。すなわち、先行技術2では、セル式移
動電話システムのセル基地に設けられる制御処理ユニッ
トは、加入者入力からのコマンドを受信して加入者とイ
ンタフェースし、デコーダ回路を通して移動局とインタ
フェースする。制御処理ユニットはデコーダからの誘導
されるRSSI信号に応動して自身の送信機の電力レベ
ルを計算し、加入者ユニットで受信される信号が予め定
められた範囲になるように調整する。更に制御処理ユニ
ットは加入者ユニットの送信電力が予め定められた範囲
で受信されるように適切な電力レベルを無線チャンネル
を通して指示する。このようにして干渉を防止する。
【0032】さらに、特開平4−290098号公報
(以下、先行技術3と呼ぶ)には、交換機に接続された
ビル構内や市街地における広域コードレス電話の移動通
信方式に関し、基地局のサービスエリアを通話中に変更
した際にも中断することなく移動交換を行うことを目的
とした「移動通信方式」が開示されている。この先行技
術3では、各基地局間の電界強度が等しくなるセル境界
線を、中央局が予め学習しておき、各基地局が移動機の
電界強度を測定することによって移動機の位置と移動速
度を算出することによって、目的を達成する。このよう
にして、(a)セルの形状が複雑がビル構内でも移動交
換の演算則が単純化できる。(b)移動機がセル境界線
に到達する時間を算出することによって緊急度を判定
し、演算処理量を低減できる。(c)ソフトな基地局切
換えの移動交換が、簡単な演算則で実現でき、通話品質
が向上する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のCDM
A方式の移動通信システムには次に述べるような問題点
がある。
【0034】第1の問題点は、セル半径が異なるセルを
カバーする基地局無線装置とソフトハンドオフしている
端末が、セル半径の大きいセルをカバーする基地局無線
装置に近づきソフトハンドオフのエリアから外れた時、
従来の送信電力制御で上り送信電力を制御すると、端末
はセル半径の大きなセルをカバーする基地局無線装置と
のみ通信する(その基地局無線装置からの下り通信チャ
ネルの信号しか受信できない)ために、送信電力を急源
に上げる。このため、セル半径の小さいセルをカバーす
る基地局無線装置では、この基地局無線装置と通信して
いる他の端末の受信エネルギより十分大きな干渉エネル
ギを受信することになる。つまり、他の端末の受信Eb
/N0が基準Eb/N0より低くなる。これにより、他
の端末では、受信Eb/N0を基準Eb/N0と等しく
するため、送信電力を上げる。このことは、セル半径の
小さいセルの干渉エネルギを更に上げることになり、セ
ルで収容できる加入者容量が減少する。第2の問題点
は、セル半径の小さいセルにいる端末は、送信電力を上
げる必要があるため、消費電力が増加し、そのバッテリ
の寿命が短くなることである。
【0035】図12を用いてその理由を説明する。図1
2は、セル半径の小さい第1のセル4−1をカバーする
第1の基地局無線装置2´−1だけと接続されている第
1の端末3−1と、第1の基地局無線装置2´−1とセ
ル半径の大きい第2のセル4−2をカバーする第2の基
地局無線装置2´−2との間でソフトハンドオフを行っ
ている第2の端末3−2とを想定したシステムの接続形
態図である。
【0036】第2の端末3−2がソフトハンドオフのエ
リアである位置P0にいる場合、第2の端末3−2は両
方の基地局無線装置2´−1および2´−2から下り通
信チャネルの信号を受信することができ、上り送信電力
制御は、両方の基地局無線装置2´−1および2´−2
からの送信電力制御信号に従い行われる。この場合、第
2の基地局無線装置2´−2では、第2の基地局無線装
置2´−2と第2の端末3−2との間の距離があるた
め、第1の基地局無線装置2´−1と比較すると、十分
なエネルギで受信できない。これに対し、第1の基地局
無線装置2´−1では、十分なエネルギで受信できる。
したがって、第2の端末3−2の送信電力は、ほぼ第1
の基地局無線装置2´−1からの送信電力制御信号に従
って制御されることになり、第2の基地局無線装置2´
−2での受信Eb/N0は基準Eb/N0を下回った状
態が続く。
【0037】つまり、この位置P0の第2の端末3−2
は、下り通信チャネルの信号を両方の基地局無線装置2
´−1および2´−2から受信できるが、上り通信チャ
ネルの信号は、第1の基地局無線装置2´−1でしか受
信Eb/N0が基準Eb/N0を満たさないことにな
る。
【0038】次に、セル半径の大きな第2のセル4−2
をカバーする第2の基地局無線装置2´−2よりセル半
径の小さい第1のセル4−1をカバーする第1の基地局
無線装置2´−1に近いが、第1の基地局無線装置2´
−1の第1のサービスエリア4−1を外れるような位置
P1に第2の端末3−2が移ったとしよう。この場合、
第2の端末3−2は第2の基地局無線装置2´−2から
の下り通話チャネルの信号しか受信することができず、
第2の端末3−2の上り送信電力制御は、第2の基地局
無線装置2´−2からの送信電力制御信号により従い行
われる。
【0039】この場合、第2の端末3−2はそれとの間
の距離の遠い第2の基地局無線装置2´−2からの送信
電力制御信号によって制御されているため、それとの距
離の近い第1の基地局無線装置2´−1で受信するエネ
ルギは大きくなる。このエネルギが全て第1の基地局無
線装置2´−1では干渉エネルギとなり、第1の端末3
−1の受信Eb/N0が基準Eb/N0より低くなる。
このため、第1の基地局無線装置2´−1は第1の端末
3−1に対して送信電力を上げるように制御する。
【0040】このような理由により、第1の基地局無線
装置2´−1では、各端末が余分な電力で送信すること
になり、そのセルの干渉エネルギを更に上げることにな
り、セルで収容できる加入者容量が減少する。また、端
末では、送信電力を上げる必要があるため、消費電力が
増加し、そのバッテリの寿命が短くなることになる。
【0041】尚、先行技術1は、移動局がセルの大きさ
に応じて送信電力を可変することを開示しているだけで
あり、基地局無線装置での移動局からの受信エネルギに
応じて(換言すれば、基地局無線装置と移動局との間の
距離に応じて)、移動局の送信電力を可変するものとは
全く技術思想が異なる。また、先行技術1では、移動局
の送信部の可変増幅器に供給する制御信号をどのように
して生成するかについての具体的な記載がない。先行技
術2は、チャネルを共用する局の間の干渉が生じないよ
うに無線電話送信機の電力をダイナミックに制御する技
術を開示している。しかしながら、先行技術2は移動局
がソフトハンドオフのエリアから外れたときの上述した
問題点には気付いていないし、当然にその問題点を解決
するための手段を提示していない。先行技術3は、移動
機が基地局のサービスエリアを通話中に変更した際にも
通話を中断することなく移動交換を行う技術を開示して
いるだけあり、移動機の送信電力を制御するものとは全
く異なる技術思想である。
【0042】そこで、本発明の課題は、トラヒック量に
よりセル半径を変えることが必要となっても、セル半径
の異なるセル間のソフトハンドオフを実現させることが
できるCDMA方式の移動通信システムを提供すること
にある。
【0043】本発明の他の課題は、セルで収容できる加
入者容量を減少することがない移動通信システムを提供
することにある。
【0044】本発明のさらに他の課題は、端末の送信電
力を抑制し消費電力を低くして、端末のバッテリの寿命
を長くすることができる移動通信システムを提供するこ
とにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明による一態様による移動通信システムは、夫
々のサービスエリアをカバーする複数の基地局無線装置
と、前記サービスエリアを移動して前記複数の基地局無
線装置との間で無線通信を行う少なくとも1台の移動局
と、前記複数の基地局無線装置と接続された上位局とを
有する移動通信システムにおいて、前記複数の基地局無
線装置の各々は、前記移動局から受信した上り通信チャ
ネルの信号に基づいて、前記移動局の送信電力を制御す
るための送信電力制御信号を求める手段と、該求めた送
信電力制御信号を前記上位局に送る手段とを有し、前記
上位局は、前記複数の基地局無線装置から受信した複数
の送信電力制御信号の中から、前記移動局の送信電力を
最も低くするような送信電力制御信号を選択する手段
と、該選択した送信電力制御信号を前記移動局と通信し
ている基地局無線装置に対して送る手段とを有し、前記
複数の基地局無線装置の各々は、前記上位局からの送信
電力制御信号を受信する手段と、該受信した送信電力制
御信号を前記移動局へ送信する手段とを有し、前記移動
局は、通信している基地局無線装置からの送信電力制御
信号を受信する手段と、該受信した送信電力制御信号に
基づいて前記送信電力を制御する手段とを有することを
特徴とする。
【0046】本発明による別の態様による移動通信シス
テムは、夫々のサービスエリアをカバーする複数の基地
局無線装置と、前記サービスエリアを移動して前記複数
の基地局無線装置との間で無線通信を行う少なくとも1
台の移動局とを有する移動通信システムにおいて、前記
複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局から受信し
た上り通信チャネルの信号に基づいて、当該移動局の送
信電力を制御するための送信電力制御信号を求める手段
と、該求めた送信電力制御信号を前記複数の基地局無線
装置に送信する手段と、受信した複数の送信電力制御信
号の中から、前記移動局の送信電力を最も低くするよう
な送信電力制御信号を選択する手段と、該選択した送信
電力制御信号を前記移動局へ送信する手段とを有し、前
記移動局は、通信している基地局無線装置からの送信電
力制御信号を受信する手段と、該受信した送信電力制御
信号に基づいて前記送信電力を制御する手段とを有する
ことを特徴とする。
【0047】また、本発明の一態様による移動通信シス
テムの送信電力制御方法は、夫々のサービスエリアをカ
バーする複数の基地局無線装置と、前記サービスエリア
を移動して前記複数の基地局無線装置との間で無線通信
を行う少なくとも1台の移動局と、前記複数の基地局無
線装置と接続された上位局とを有する移動通信システム
における、前記移動局の送信電力を制御する方法であっ
て、前記複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局か
ら受信した上り通信チャネルの信号に基づいて、前記移
動局の送信電力を制御するための送信電力制御信号を求
めて、該求めた送信電力制御信号を前記上位局へ送り、
前記上位局は、前記複数の基地局無線装置から受信した
複数の送信電力制御信号の中から、前記移動局の送信電
力を最も低くするような送信電力制御信号を選択し、該
選択した送信電力制御信号を前記移動局と通信している
基地局無線装置に対して送り、前記複数の基地局無線装
置の各々は、前記上位局からの送信電力制御信号を受信
し、該受信した送信電力制御信号を前記移動局へ送信
し、前記移動局は、通信している基地局無線装置からの
送信電力制御信号を受信し、該受信した送信電力制御信
号に基づいて前記送信電力を制御することを特徴とす
る。
【0048】本発明の別の態様による移動通信システム
の送信電力制御方法は、夫々のサービスエリアをカバー
する複数の基地局無線装置と、前記サービスエリアを移
動して前記複数の基地局無線装置との間で無線通信を行
う少なくとも1台の移動局とを有する移動通信システム
における、前記移動局の送信電力を制御する方法であっ
て、前記複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局か
ら受信した上り通信チャネルの信号に基づいて、当該移
動局の送信電力を制御するための送信電力制御信号を求
め、該求めた送信電力制御信号を前記複数の基地局無線
装置に送信し、受信した複数の送信電力制御信号の中か
ら、前記移動局の送信電力を最も低くするような送信電
力制御信号を選択し、該選択した送信電力制御信号を前
記移動局へ送信し、前記移動局は、通信している基地局
無線装置からの送信電力制御信号を受信し、該受信した
送信電力制御信号に基づいて前記送信電力を制御するこ
とを特徴とする。
【0049】さらに、本発明の一態様による基地局無線
装置は、移動通信システムの移動局と無線通信を行う基
地局無線装置において、前記移動局から受信した上り通
信チャネルの信号に基づいて前記移動局の送信電力を制
御するための送信電力制御信号を求める手段と、該求め
た送信電力制御信号を上位局へ送る手段と、該上位局か
ら送信電力制御信号を受信する手段と、該受信した送信
電力制御信号を前記移動局へ送信する手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0050】上記態様による基地局無線装置と共に使用
される前記上位局は、複数の基地局無線装置から送られ
てきた複数の送信電力制御信号の中から、前記移動局の
送信電力を最も低くするような送信電力制御信号を選択
する手段と、該選択した送信電力制御信号を前記移動局
と通信している基地局無線装置に対して送る手段とを有
することを特徴とする。
【0051】本発明の別の態様による基地局無線装置
は、移動通信システムの移動局と無線通信を行う基地局
無線装置において、前記移動局から受信した上り通信チ
ャネルの信号に基づいて前記移動局の送信電力を制御す
るための送信電力制御信号を求める手段と、該求めた送
信電力制御信号を複数の基地局無線装置に送信する手段
と、受信した複数の送信電力制御信号の中から、前記移
動局の送信電力を最も低くするような送信電力制御信号
を選択する手段と、該選択した送信電力制御信号を前記
移動局へ送信する手段とを有することを特徴とする。
【0052】
【作用】基地局無線装置で受信したエネルギに基づいて
生成された送信電力制御信号を、上位局或いは専用線を
介して端末と通信している全ての基地局無線装置に送
り、端末の送信電力が最も低くなるような送信電力制御
信号を端末に送信している。このため、トラヒック量に
よりセル半径を変えることが必要となっても、セル半径
の異なるセル間のソフトハンドオフを実現させ、セルで
収容できる加入者容量を減少することなく、更に端末の
送信電力を抑制し、消費電力を低くして、端末のバッテ
リの寿命を長くすることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0054】図1を参照して、本発明の第1の実施形態
によるCDMA方式の移動通信システムについて説明す
る。図示の移動通信システムは、上位局1Aと、第1お
よび第2の基地局無線装置2−1および2−2と、端末
3とを有する。上位局1Aに第1および第2の基地局無
線装置2−1および2−2が接続されている。
【0055】上位局1Aは上位局側音声符号部10と、
音声フレーム信号選択部20と、送信電力信号選択部2
1と、第1および第2の上位局信号多重部22−1およ
び22−2と、第1および第2の上位局信号分離部23
−1および23−2とから構成される。上位局側音声符
号部10は音声信号を符号および復号する。音声フレー
ム信号選択部20は、ソフトハンドオフ時に2つの基地
局無線装置2−1および2−2から送られる上り音声フ
レーム信号300の中から音声データ信号品質情報32
0により最も品質の良好な信号を選択する。送信電力信
号選択部21は、2つの基地局無線装置2−1および2
−2から送られる送信電力制御信号の中から端末3の送
信電力が最も下がるように送信電力制御信号を選択す
る。第1および第2の上位局信号多重部22−1および
22−2は、上位局側音声符号部10から出力される音
声フレーム信号300と送信電力制御選択部21で選択
された送信電力制御信号を多重してそれぞれ第1および
第2の基地局無線装置2−1および2−2に送る。第1
および第2の上位局信号分離部23−1および23−2
は、それぞれ第1および第2の基地局無線装置2−1お
よび2−2から送られて来た信号を音声フレーム信号3
00と送信電力制御信号とに分離する。
【0056】第1の基地局無線装置2−1は、m個の第
1のチャネル制御部30−1−1,30−1−2,…,
30−1−mと、それぞれの第1のチャネル制御部30
−1−1〜30−1−mからの信号を変調する第1の基
地局側送信機40−1と、端末3からの信号を復調する
第1の基地局側受信機50−1と、第1の基地局側アン
テナ60−1とから構成される。
【0057】m個の第1のチャネル制御部30−1−1
〜30−1−mの各々は、第1の主制御部31−1と、
第1の基地局側符号化部32−1と、第1の基地局側復
号化部33−1と、第1の基地局側送信電力制御部34
−1と、第1の基地局側下り拡散コード生成部35−1
と、第1の基地局側上り拡散コード生成部36−1と、
第1の基地局無線装置信号分離部37−1と、第1の基
地局無線装置信号多重部38−1とから構成される。
【0058】第1の基地局無線装置信号分離部37−1
は上位局1Aから送られた信号を音声フレーム信号30
0と送信電力制御信号とに分離する。第1の基地局側符
号化部32−1は第1の基地局無線装置信号分離部37
−1からの音声フレーム信号300を符号化した後に送
信電力制御信号を載せる。第1の基地局側下り拡散コー
ド生成部35−1は第1の基地局側符号化部32−1か
らの信号を拡散するコードである基地局無線装置固有な
拡散コードを生成する。第1の基地局側上り拡散コード
生成部36−1は第1の基地局側受信機50−1からの
信号を相関復調するコードである端末固有な拡散コード
を生成する。第1の基地局側復号化部33−1は相関復
調した信号を復号して音声データ310とその音声デー
タの品質情報から構成される音声フレーム信号300を
生成する。第1の基地局側送信電力制御部34−1は拡
散復調した信号から受信エネルギと干渉エネルギの比で
ある受信Eb/N0を求めて、求めた受信Eb/N0と
第1の主制御部31−1から設定された基準Eb/N0
とを比較して上り通信チャネルの送信電力制御信号を生
成する。第1の基地局無線装置信号多重部38−1は音
声フレーム信号300と送信電力制御信号とを多重化す
る。
【0059】第2の基地局無線装置2−2も第1の基地
局無線装置2−1と同様の構成を有する。すなわち、第
2の基地局無線装置2−2は、m個の第2のチャネル制
御部30−2−1,30−2−2,…,30−2−m
と、それぞれの第2のチャネル制御部30−2−1〜3
0−2−mからの信号を変調する第2の基地局側送信機
40−2と、端末3からの信号を復調する第2の基地局
側受信機50−2と、第2の基地局側アンテナ60−2
とから構成される。m個の第2のチャネル制御部30−
2−1〜30−2−mの各々は、第2の主制御部31−
2と、第2の基地局側符号化部32−2と、第2の基地
局側復号化部33−2と、第2の基地局側送信電力制御
部34−2と、第2の基地局側下り拡散コード生成部3
5−2と、第2の基地局側上り拡散コード生成部36−
2と、第2の基地局無線装置信号分離部37−2と、第
2の基地局無線装置信号多重部38−2とから構成され
る。
【0060】端末3は図9を参照して従来の技術で説明
した構成と同様の構成を有する。図6に図1の端末3の
構成を示す。
【0061】端末3は、端末側アンテナ71と、端末側
受信機72と、端末側送信機73と、出力ゲイン制御部
74と、端末側下り拡散コード発生部75と、端末側復
号化部76と、端末側符号化部77と、端末側上り拡散
コード発生部78と、端末側音声符号部79とから構成
される。
【0062】端末側受信機72は端末側アンテナ71を
介して第1および第2の基地局無線装置2−1および2
−2からの信号を受信する。端末側下り拡散コード発生
部75は端末側受信機72で復号された信号を相関復調
するために使う基地局無線装置固有な拡散コードを発生
する。端末側復号化部76は相関復調された信号を復号
した後、復号した信号を音声フレーム信号300と送信
電力制御信号とに分離する。端末側音声符号部79は音
声フレーム信号300を音声信号に変換し、音声信号を
音声フレーム信号300に変換する。端末側上り拡散コ
ード発生部78は端末固有な拡散コードを発生する。出
力ゲイン制御部74は端末側復号化部76からの送信電
力制御信号により、上り通信チャネルの送信電力を制御
する。端末側送信機73は出力ゲイン制御部74からの
信号を変調して、端末側アンテナ71を介して送信す
る。
【0063】次に、図1、図2および図6を参照して、
本発明の第1の実施形態によるCDMA方式の移動通信
システムの動作について説明する。図1は端末3が第1
および第2の基地局無線装置2−1および2−2と通信
をしていることを想定している。端末3から送信された
上り通信チャネルの信号は第1の基地局無線装置2−1
と第2の基地局無線装置2−2とで受信される。
【0064】第1の基地局無線装置2−1では、第1の
基地局側アンテナ60−1を介して第1の基地局側受信
機50−1に入力された信号を復調する。復調された信
号は、端末3毎に1つの第1のチャネル制御部30−1
(添字省略)が割り当てられる。第1のチャネル制御部
30−1に入力された復調信号は、第1の基地局側上り
拡散コード発生部36−1から出力された端末固有な拡
散コードC3で相関復調される。相関復調された信号
は、第1の送信電力制御部34−1と第1の基地局側復
号化部33−1に送られる。第1の送信電力制御部34
−1では、上り通信チャネルのビット当たりの受信エネ
ルギと干渉エネルギの比である受信Eb/N0を測定し
て、この測定した受信Eb/N0と第1の主制御部31
−1から設定された基準Eb/N0とを比較する。第1
の主制御部31−1が設定する基準Eb/N0は、すべ
ての端末で同じ通信品質を保つことができる様に、すべ
ての第1のチャネル制御部30−1−1〜30−1−m
で同じ値が設定される。
【0065】基準Eb/N0より受信Eb/N0の方が
大きい場合は、端末3は過剰な電力で送信していること
になるので、第1の送信電力制御部34−1は上り送信
電力を下げることを指示する送信電力制御信号を生成す
る。逆に、基準Eb/N0より受信Eb/N0の方が小
さい場合は、端末3は過少な電力で送信していることに
なるので、第1の送信電力制御部34−1は上り送信電
力を上げることを指示する送信電力制御信号を生成す
る。第1の送信電力制御部34−1で生成した送信電力
制御信号と、第1の基地局側復号化部33−1で生成さ
れた音声フレーム信号300とを第1の基地局無線装置
信号多重部38−1で多重化して上位局1Aに送る。
【0066】同様に、第2の基地局無線装置2−2で
も、端末3の上り通信チャネルの信号を受信して、上位
局1に音声フレーム信号300と送信電力制御信号とを
多重化して上位局1Aに送る。
【0067】上位局1Aでは、第1および第2の基地局
無線装置2−1および2−2から送られた多重信号を、
それぞれ、第1および第2の上位局信号分離部23−1
および23−2で、音声フレーム信号300と送信電力
制御信号とに分離して、音声フレーム信号300は音声
フレーム信号選択部20へ、送信電力制御信号は送信電
力制御信号選択部21へ送る。
【0068】音声フレーム信号選択部20では、第1お
よび第2の上位局信号分離部23−1および23−2か
ら送られた音声フレーム信号の中から、音声フレーム信
号300の音声データ信号品質情報320により品質の
良い音声フレーム信号300を選択して、上位局側音声
符号部10へ送る。図11に示されるように、音声フレ
ーム信号300は、音声データ310と音声データ信号
品質情報320とから構成される。上位局側音声符号部
10は音声フレーム信号300を音声信号に変換する。
【0069】一方、送信電力制御信号選択部21は、送
られてきた送信電力制御信号の中から、端末3の送信電
力が最も下がるような送信電力制御信号を選択して、第
1および第2の上位局信号多重部22−1および22−
2に送る。
【0070】図2を参照して、送信電力制御信号選択部
21の処理について詳細に説明する。送信電力制御信号
選択部21は、第1の基地局無線装置2−1と接続され
ている第1の上位局信号分離部23−1からの送信電力
制御信号Aと、第2の基地局無線装置2−2と接続され
ている第2の上位局信号分離部23−2からの送信電力
制御信号Bとを比較する(ステップ200)。もし、送
信電力制御信号Aの方が送信電力制御信号Bより大きけ
れば、送信電力制御信号選択部21は送信電力制御信号
Bを選択する(ステップ210)。もし、送信電力制御
信号Bの方が送信電力制御信号Aより大きければ、送信
電力制御信号選択部21は送信電力制御信号Aを選択す
る(ステップ210)。送信電力制御信号選択部21は
選択した送信電力制御信号を出力する。
【0071】この処理により、1つの基地局無線装置で
も端末からの送信電力を下げるような制御をする場合
は、全ての基地局無線装置から送信電力を下げることを
指示する送信電力制御信号が端末に送信させる。全ての
基地局無線装置で端末からの送信電力を上げる必要があ
る場合に限り、全ての基地局無線装置から送信電力を上
げることを指示する送信電力制御信号が端末に送信され
ることになる。
【0072】第1および第2の上位局信号多重部22−
1および22−2では、上位局側音声符号部10からの
音声フレーム300と送信電力制御信号選択部21で選
択された送信電力制御信号とを多重化して、それぞれ接
続された第1および第2の基地局無線装置2−1および
2−2に送る。
【0073】第1の基地局無線装置2−1では、上位局
1Aから送られた信号を、第1の基地局無線装置信号分
離部37−1で音声フレーム信号300と送信電力制御
信号とに分離して、第1の基地局側符号化部32−1に
送る。第1の基地局側符号化部32−1で音声フレーム
信号300を符号化して、送信電力制御信号を載せる。
第1の基地局側符号化部32−1から出力された信号
は、第1の基地局側下り拡散コード発生部35−1から
出力された第1の基地局無線装置固有な拡散コードC1
で拡散され、第1の基地局側送信機40−1で変調され
て、第1の基地局側アンテナ60−1を介して端末3に
送られる。
【0074】同様に、第1の基地局無線装置2−2から
も、同じ音声フレーム信号300と送信電力制御信号を
第2の基地局無線装置固有な拡散コードC2で拡散し
て、第2の基地局側アンテナ60−2から送信される。
【0075】第1および第2の基地局無線装置2−1お
よび2−2から送信された下り通信チャネルの信号は、
端末3の端末側アンテナ71を介して、端末側受信機7
2で復調される。端末側受信機72で復調された信号
は、端末側下り拡散コード発生部75から出力される第
1および第2の基地局無線装置固有な拡散コードC1お
よびC2を使って相関復調される。端末側下り拡散コー
ド発生部75に設定する基地局無線装置固有な拡散コー
ドは、端末3に通信チャネルを割り当てる毎に上位局1
から通知される。同時に異なる基地局無線装置と通信す
るソフトハンドオフ時には、端末側下り拡散コード発生
部75から2つの拡散コードが出力される。相関復調し
た信号は、端末側復号化部76で復号化された後、音声
フレーム信号300は端末側音声符号部79へ、送信電
力制御信号は出力ゲイン制御部74に送られる。端末側
音声符号部79に送られた信号は、端末側音声符号部7
9によって音声信号に変換される。
【0076】端末3から上位局1Aへの上り通信信号
は、端末側音声符号部79から出力され信号が端末側符
号化部77で符号化された後、端末側上り拡散コード発
生部78から出力された端末固有な拡散コードで拡散さ
れる。拡散された信号は、出力ゲイン制御部74で、端
末側復号化部76からの送信電力制御信号によって出力
を制御されて端末側送信機73に送られ、端末側送信機
73で変調された信号が端末側アンテナ71を介して第
1および第2の基地局無線装置2−1および2−2に送
信される。
【0077】以上のような方式を用いて、基地局無線装
置で受信されるEb/N0を、基準Eb/N0に維持し
ている。
【0078】次に、本発明の第1の実施の形態の効果に
ついて説明する。本発明の第1の実施の形態は、端末か
らの信号を2つの基地局無線装置で受信し、その受信エ
ネルギから端末の送信電力を制御する送信電力制御信号
を生成して上位局に送り、上位局では、端末の送信電力
が最も低くなるような送信電力制御信号を選択して2つ
の基地局無線装置を介して端末に送っているので、トラ
ヒック量によりセル半径を変えることが必要となって
も、セル半径の異なるセル間のソフトハンドオフを実現
させ、セルで収容できる加入者容量を減少することな
く、更に端末の送信電力を抑制し消費電力を低くして、
端末のバッテリの寿命を長くすることができる。
【0079】[実施例1]次に、本発明の第1の実施の
形態の一実施例の動作を詳細に説明する。
【0080】図3を参照すると、例えば、第2の端末3
−2が位置P0(図12参照)から位置P1に移動して
通信している場合を想定する。位置P1とは、位置P1
と第1の基地局無線装置2−1との間の距離をL1と
し、位置P1と第2の基地局無線装置2−2との間の距
離をL2とすると、距離L1の方が距離L2より短くな
るような位置である(L1《L2)。つまり、第2の端
末3−2は、第2の基地局無線装置2−2より第1の基
地局無線装置2−1に近い位置P1で通信をしているこ
とになる。
【0081】第2の端末3−2から送信された上り通信
チャネルの信号は、第2の基地局無線装置2−2と第1
の基地局無線装置2−1とで受信される。第1の基地局
無線装置2−1での受信Eb/N0=5dB、第2の基
地局無線装置2−2での受信Eb/N0=2dBとな
る。このように、第2の基地局無線装置2−2の受信E
b/N0の方が第1の基地局無線装置2−1の受信Eb
/N0よりも低いのは、第1の基地局無線装置2−1に
比べて第2の基地局無線装置2−2の方が伝搬損失が大
きいためである。また、上り通信チャネルの信号品質で
ある誤り率を1%に保つため、2つの基地局無線装置2
−1および2−2の基準Eb/N0は7dBに設定され
ている。第1の基地局無線装置2−1では、第2の端末
3−2の送信電力を(7−5)dBすなわち2dB上げ
ることを指示する送信電力制御信号を生成し上位局1A
に送る。一方、第2の基地局無線装置2−2では、第2
の端末3−2の送信電力を(7−2)dBすなわち5d
B上げることを指示する送信電力制御信号を生成し上位
局1Aに送る。
【0082】上位局1Aでは、第2の端末3−2の送信
電力が最も低くなるように、第1の基地局無線装置2−
1からの送信電力制御信号を選択する。上位局1は、選
択した送信電力制御信号、つまり、第2の端末3−2の
送信電力を2dB上げることを指示する送信電力制御信
号を2つの基地局無線装置2−1および2−2を介して
第2の端末3−2に送る。第2の端末3−2は、受信し
た送信電力制御信号にしたがい送信電力2dB上げる。
第2の端末3−2が送信電力を2dB上げることによ
り、第1の基地局無線装置2−1での受信Eb/N0は
基準Eb/N0と同じ7dBとなる。
【0083】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0084】図4を参照すると、本発明の第2の実施の
形態によるCDMA方式の移動通信システムは、第1お
よび第2の基地局側送信電力制御部34−1および34
−2で生成した送信電力制御信号を上位局1に送らず、
第1および第2の専用線インタフェース部81−1およ
び81−2に送り、第1および第2の基地局無線装置2
−1および2−2を専用線80で接続して、その専用線
80を介して送信電力制御信号の送受信を行っている点
で、上記第1の実施の形態と異なる。
【0085】すなわち、本発明の第2の実施の形態で
は、上位局1は図7に示した従来の上位局1と同様の構
成を有しているが、図1に示した第1および第2の基地
局無線装置2−1および2−2を後述するような第1お
よび第2の基地局無線装置2A−1および2A−2に変
更している。第1および第2の基地局無線装置2A−1
および2A−2は、チャネル制御部の構成が第1および
第2の基地局無線装置2−1および2−2のものと相違
している。第1の基地局無線装置2A−1はm個の第1
のチャネル制御部30A−1−1,30A−1−2,
…,30A−1−mを含み、第2の基地局無線装置2A
−2はm個の第2のチャネル制御部30A−2−1,3
0A−2−2,…,30A−2−mを含む。
【0086】第1の基地局無線装置2A−1のm個の第
1のチャネル制御部30A−1−1〜30A−1−mの
各々は、第1の基地局無線装置信号分離部37−1と第
1の基地局無線装置信号多重部38−1の代わりに、第
1の専用線インタフェース部81−1を有している点を
除いて、第1の基地局無線装置2−1のm個の第1のチ
ャネル制御部30−1−1〜30−1−mの各々と同様
の構成を有する。同様に、第2の基地局無線装置2A−
2のm個の第2のチャネル制御部30A−2−1〜30
A−2−mの各々は、第2の基地局無線装置信号分離部
37−2と第2の基地局無線装置信号多重部38−2の
代わりに、第2の専用線インタフェース部81−2を有
している点を除いて、第2の基地局無線装置2−2のm
個の第2のチャネル制御部30−2−1〜30−2−m
の各々と同様の構成を有する。
【0087】第1の基地局無線装置2A−1において、
第1の専用線インタフェース部81−1は、第1の送信
電力制御部34−1から送られる第1の送信電力制御信
号に通信している端末3の識別番号と第1の基地局無線
装置2A−1の識別番号とを付加して第1の送信電力制
御パケットを生成して専用線80に出力する。同時に、
第1の専用線インタフェース部81−1は、通信してい
る端末3の識別番号と一致した送信電力制御パケットを
探して受信する。第1の専用線インタフェース部81−
1は、受信した送信電力制御パケットが全て揃った後、
それら送信電力制御パケットの中から端末3の送信電力
が最も低くなるような送信電力制御信号を選択して第1
の基地局側符号化部32−1に送る。
【0088】同様に、第2の基地局無線装置2A−2に
おいて、第2の専用線インタフェース部81−2は、第
2の送信電力制御部34−2から送られる第2の送信電
力制御信号に通信している端末3の識別番号と第2の基
地局無線装置2A−2の識別番号とを付加して第2の送
信電力制御パケットを生成して専用線80に出力する。
同時に、第2の専用線インタフェース部81−2は、通
信している端末3の識別番号と一致した送信電力制御パ
ケットを探して受信する。第2の専用線インタフェース
部81−2は、受信した送信電力制御パケットが全て揃
った後、それら送信電力制御パケットの中から端末3の
送信電力が最も低くなるような送信電力制御信号を選択
して第2の基地局側符号化部32−2に送る。
【0089】上位局1は、第1および第2の基地局無線
装置2A−1および2A−2に、端末3が通信している
基地局無線装置を、端末の識別番号と基地局無線装置の
識別番号を使って通知する。このため、各基地局無線装
置では、端末の識別番号毎に、いくつの送信電力制御パ
ケットが送られてくるかを知ることができる。
【0090】尚、第1および第2の基地局無線装置2A
−1および2A−2を接続している専用線80として
は、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)を
使用できる。
【0091】次に、本発明の第2の実施の形態の動作を
図面を参照して詳細に説明する。
【0092】端末3からの信号を受信して第1および第
2の送信電力制御部34−1および34−2で第1およ
び第2の送信電力制御信号を生成する動作は、上述した
第1の実施の形態の動作と同一のため、その説明を省略
する。
【0093】第1の基地局無線装置2A−1では、第1
の送信電力制御部34−1で生成された第1の送信電力
制御信号が第1の専用線インタフェース部81−1に送
られる。第1の専用線インタフェース部81−1は、送
られてきた第1の送信電力制御信号に、通信している端
末3の識別番号と第1の基地局無線装置2A−1の識別
番号とを付加して第1の送信電力制御パケットとし、専
用線80に出力する。第2の基地局無線装置2A−2で
も、第1の基地局無線装置2A−1と同様な動作で専用
線80に第2の送信電力制御パケットを出力する。第1
および第2の基地局無線装置2A−1および2A−2の
第1および第2の専用線インタフェース部81−1およ
び81−2の各々では、専用線80に流れている送信電
力制御パケットの中から、通信している端末3の識別番
号と一致する送信電力制御パケットを探して受信する。
このとき、第1および第2の専用線インタフェース部8
1−1および81−2では、上位局1から通知された端
末の識別番号毎の基地局無線装置の識別番号により、全
ての送信電力制御パケットが揃ったことを判断する。
【0094】全ての送信電力制御パケットが揃った後、
第1および第2の基地局無線装置2A−1および2A−
2の第1および第2の専用線インタフェース部81−1
および81−2では、受信した送信電力制御パケットの
中から端末3の送信電力が最も低くなるような送信電力
制御信号を選択して、それぞれ第1および第2の基地局
側符号化部32−1および32−2に送る。選択した送
信電力制御信号が第1および第2の基地局側符号化部3
2−1および32−2から端末3に送られ、端末3の送
信電力を制御する動作は、第1の実施の形態の動作と同
一なので、説明を省略する。
【0095】[実施例2]次に、本発明の第2の実施の
形態の一実施例の動作を詳細に説明する。
【0096】図5を参照して、上位局局1の配下に第1
乃至第8の基地局無線装置2A−1,2A−2,2´−
3、2A−4,2A−5,2´−6,2A−7,および
2A−8を配置している。第1、第4および第7の基地
局無線基地局2A−1,2A−4,2A−7がカバーす
る第1、第4および第7のセル4−1,4−4,4−7
のセル半径が小さく、第2、第3、第5、第6および第
8の基地局無線基地局2A−2,2´−3,2A−5,
2´−6,および2A−8がカバーする第2、第3、第
5、第6および第8のセル4−2,4−3,4−5,4
−6および4−8のセル半径が大きい。セル半径が異な
るセルと接している第1、第2、第4、第5、第7およ
び第8の基地局無線装置2A−1,2A−2,2A−
4,2A−5,2A−7,および2A−8を専用線8で
接続して送信電力制御パケットの送受信を行う。ただ
し、セル半径が同じセルと接している第3および第6の
基地局無線装置2´−3および2´−6では、従来の送
信電力制御方式により端末の送信電力を制御できるの
で、専用線80を接続する必要はない。
【0097】図5は、セル半径の小さい第1のセル4−
1をカバーする第1の基地局無線装置2A−1とセル半
径の大きい第2のセル4−2をカバーする第2の基地局
無線装置2A−2との間で第1の端末3−1が通信して
おり、セル半径の小さい第7のセル4−7をカバーする
第7の基地局無線装置2A−7とセル半径の大きい第8
のセル4−8をカバーする第8の基地局無線装置2A−
8との間で第2の端末3−2が通信していることを示し
た接続形態図である。
【0098】第1の端末3−1の上り通信チャネルの信
号は、第1および第2の基地局無線装置2A−1および
2A−2で受信される。セル半径の小さい第1のセル4
−1をカバーする第1の基地局無線装置2A−1から
は、第1の端末3−1の送信電力を下げることを指示す
る第1の送信電力制御信号に端末の識別番号NT =1と
基地局無線装置の識別番号NB =1とを付加した第1の
送信電力制御パケットを専用線80に出力する。一方、
セル半径の大きい第2のセル4−2をカバーする第2の
基地局無線装置2A−2からは、第1の端末3−1の送
信電力を上げることを指示する第2の送信電力制御信号
に端末の識別番号NT =1と基地局無線装置の識別番号
NB =2とを付加した第2の送信電力制御パケットを専
用線80に出力する。
【0099】同様に、第2の端末3−2の上り通信チャ
ネルの信号は、第7および第8の基地局無線装置2A−
7および2A−8で受信される。セル半径の小さい第7
のセル4−7をカバーする第7の基地局無線装置2A−
7からは、第2の端末3−2の送信電力を下げることを
指示する第7の送信電力制御信号に端末の識別番号NT
=2と基地局無線装置の識別番号NB =7とを付加した
第7の送信電力制御パケットを専用線80に出力する。
一方、セル半径の大きい第8のセル4−8をカバーする
第8の基地局無線装置2A−8からは、第2の端末3−
2の送信電力を上げることを指示する第8の送信電力制
御信号に端末の識別番号NT =2と基地局無線装置の識
別番号NB =8とを付加した第8の送信電力制御パケッ
トを専用線80に出力する。
【0100】この場合、専用線80上には、4種類の送
信電力制御パケット(第1、第2、第7および第8の送
信電力制御パケット)が流れていることになる。
【0101】次に、第1の基地局無線装置2A−1で
は、端末の識別番号NT =1の送信電力制御パケットを
受信する。基地局無線装置の識別番号NB が1と2に等
しい第1および第2の送信電力制御パケットを受信した
後、第1の基地局無線装置2A−1は、第1の端末3−
1の送信電力が最も低くなるような送信電力制御信号で
ある、基地局無線装置の識別番号NB =1の方の送信電
力制御信号を選択して、第1の端末3−1に送信する。
同様に、第2の基地局無線装置2A−2では、端末の識
別番号NT =1の送信電力制御パケットを受信する。基
地局無線装置の識別番号NB が1と2に等しい第1およ
び第2の送信電力制御パケットを受信した後、第2の基
地局無線装置2A−2は、第1の端末3−1の送信電力
が最も低くなるような送信電力制御信号である、基地局
無線装置の識別番号NB =1の方の送信電力制御信号を
選択して、第1の端末3−1に送信する。第1の端末3
−1は、第1および第2の基地局無線装置2A−1およ
び2A−2から送られてきた送信電力制御信号にしたが
った送信電力で上り通信チャネルを送信する。
【0102】同様に、第2の端末3−2と通信している
第7および第8の基地局無線装置2A−7および2A−
8でも専用線80から第7および第8の送信電力制御パ
ケットを受信して、第2の端末3−2に送信電力制御信
号を送る。
【0103】第2の実施の形態では、セル半径が異なる
エリアの基地局無線装置を専用線(LAN)で接続し
て、端末の送信電力を制御する送信電力制御信号の送受
信を行う。このため、上位局の負荷を軽減することがで
きる。また、セル半径が異なるエリアだけの基地局無線
装置を専用線(LAN)で接続しているので、第1の実
施の形態の上位局と基地局無線装置を接続している回線
より少ない伝送容量が利用できる。
【0104】尚、本発明は上述した実施の形態には限定
せず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が
可能である。たとえば、第1および第2の実施の形態で
は、2つの基地局無線装置を用いて説明してきたが、基
地局無線装置の数には制限はない。また、上述した実施
の形態では、多元接続方式としてCDMA方式を採用し
た場合について説明したが、TDMA方式やFDMA方
式の移動通信システムにも適用できる。
【0105】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
では、各基地局無線装置は端末の送信電力制御信号を上
位局に送る手段を有し、上位局は受信した送信電力制御
信号の中から最も端末の送信電力を低くするような送信
電力制御信号を選択する手段と、端末と通信している基
地局無線装置に対して選択した送信電力制御信号を送る
手段とを有し、各基地局無線装置は上位局からの送信電
力制御信号を受信する手段を有し、各基地局無線装置は
受信した送信電力制御信号を通信している端末に送信し
ているので、セル半径の異なるセルをカバーする基地局
無線装置とソフトハンドオフしている端末が、セル半径
の大きいセルをカバーする基地局無線装置に近づきソフ
トハンドオフのエリアから外れた場合にでも、両基地局
無線装置で受信エネルギから送信電力制御信号を生成し
て上位局に送り、上位局で端末の送信電力が最も低くな
るような送信電力制御信号をこの端末と通信している基
地局無線装置を介して端末へ送っている。このため、ト
ラヒック量によりセル半径を変えることが必要となって
も、セル半径の異なるセル間のソフトハンドオフを実現
させ、セルで収容できる加入者容量を減少することがな
い。また、端末の送信電力を抑制し消費電力を低くし
て、端末のバッテリの寿命を延ばすことができる。
【0106】また、上位局を介することなく端末と通信
している基地局無線装置に、送信電力制御信号を送受信
する手段と、受信した送信電力制御信号の中から端末の
送信電力を最も低くするような送信電力制御信号を選択
手段とを設けることにより、上位局の負荷を軽減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるCDMA方式
の移動通信システムを示すシステム構成図である。
【図2】図1に示した移動通信システムの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるCDMA方式
の移動通信システムの接続形態図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるCDMA方式
の移動通信システムを示すシステム構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるCDMA方式
の移動通信システムの接続形態図である。
【図6】図1および図4に図示した移動通信システムに
用いられる端末を示すブロック図である。
【図7】従来のCDMA方式の移動通信システムを示す
システム構成図である。
【図8】図7に図示した移動通信システム中の基地局無
線装置の構成を詳細に示すブロック図である。
【図9】図8に図示した移動通信システムに用いられる
端末を示すブロック図である。
【図10】ソフトハンドオフ時における従来のCDMA
方式の移動通信システムの接続形態図である。
【図11】音声フレーム信号の構成図である。
【図12】ソフトハンドオフのエリアから外れた場合に
おける従来のCDMA方式の移動通信システムの接続形
態図である。
【符号の説明】
1,1A 上位局 2−1,2−2,2A−1,2A−2 基地局無線装
置 3,3−1,3−2 端末(移動局) 4−1,4−2 サービスエリア(セル) 21 送信電力制御信号選択部 22−1,22−2 上位局信号多重部 23−1,23−3 上位局信号分離部 30−1−1〜30−2−m,30A−1−1〜30A
−2−m チャネル制御部 37−1,37−2 基地局無線装置信号分離部 38−1,38−2 基地局無線装置信号多重部 80 専用線 81−1,81−2 専用線インタフェース部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々のサービスエリアをカバーする複数
    の基地局無線装置と、前記サービスエリアを移動して前
    記複数の基地局無線装置との間で無線通信を行う少なく
    とも1台の移動局と、前記複数の基地局無線装置と接続
    された上位局とを有する移動通信システムにおいて、 前記複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局から受
    信した上り通信チャネルの信号に基づいて、前記移動局
    の送信電力を制御するための送信電力制御信号を求める
    手段と、該求めた送信電力制御信号を前記上位局に送る
    手段とを有し、 前記上位局は、前記複数の基地局無線装置から受信した
    複数の送信電力制御信号の中から、前記移動局の送信電
    力を最も低くするような送信電力制御信号を選択する手
    段と、該選択した送信電力制御信号を前記移動局と通信
    している基地局無線装置に対して送る手段とを有し、 前記複数の基地局無線装置の各々は、前記上位局からの
    送信電力制御信号を受信する手段と、該受信した送信電
    力制御信号を前記移動局へ送信する手段とを有し、 前記移動局は、通信している基地局無線装置からの送信
    電力制御信号を受信する手段と、該受信した送信電力制
    御信号に基づいて前記送信電力を制御する手段とを有す
    ることを特徴とする移動通信システム。
  2. 【請求項2】 夫々のサービスエリアをカバーする複数
    の基地局無線装置と、前記サービスエリアを移動して前
    記複数の基地局無線装置との間で無線通信を行う少なく
    とも1台の移動局とを有する移動通信システムにおい
    て、 前記複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局から受
    信した上り通信チャネルの信号に基づいて、当該移動局
    の送信電力を制御するための送信電力制御信号を求める
    手段と、該求めた送信電力制御信号を前記複数の基地局
    無線装置に送信する手段と、受信した複数の送信電力制
    御信号の中から、前記移動局の送信電力を最も低くする
    ような送信電力制御信号を選択する手段と、該選択した
    送信電力制御信号を前記移動局へ送信する手段とを有
    し、 前記移動局は、通信している基地局無線装置からの送信
    電力制御信号を受信する手段と、該受信した送信電力制
    御信号に基づいて前記送信電力を制御する手段とを有す
    ることを特徴とする移動通信システム。
  3. 【請求項3】 夫々のサービスエリアをカバーする複数
    の基地局無線装置と、前記サービスエリアを移動して前
    記複数の基地局無線装置との間で無線通信を行う少なく
    とも1台の移動局と、前記複数の基地局無線装置と接続
    された上位局とを有する移動通信システムにおける、前
    記移動局の送信電力を制御する方法であって、 前記複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局から受
    信した上り通信チャネルの信号に基づいて、前記移動局
    の送信電力を制御するための送信電力制御信号を求め
    て、該求めた送信電力制御信号を前記上位局へ送り、 前記上位局は、前記複数の基地局無線装置から受信した
    複数の送信電力制御信号の中から、前記移動局の送信電
    力を最も低くするような送信電力制御信号を選択し、該
    選択した送信電力制御信号を前記移動局と通信している
    基地局無線装置に対して送り、 前記複数の基地局無線装置の各々は、前記上位局からの
    送信電力制御信号を受信し、該受信した送信電力制御信
    号を前記移動局へ送信し、 前記移動局は、通信している基地局無線装置からの送信
    電力制御信号を受信し、該受信した送信電力制御信号に
    基づいて前記送信電力を制御することを特徴とする移動
    通信システムの送信電力制御方法。
  4. 【請求項4】 夫々のサービスエリアをカバーする複数
    の基地局無線装置と、前記サービスエリアを移動して前
    記複数の基地局無線装置との間で無線通信を行う少なく
    とも1台の移動局とを有する移動通信システムにおけ
    る、前記移動局の送信電力を制御する方法であって、 前記複数の基地局無線装置の各々は、前記移動局から受
    信した上り通信チャネルの信号に基づいて、当該移動局
    の送信電力を制御するための送信電力制御信号を求め、
    該求めた送信電力制御信号を前記複数の基地局無線装置
    に送信し、受信した複数の送信電力制御信号の中から、
    前記移動局の送信電力を最も低くするような送信電力制
    御信号を選択し、該選択した送信電力制御信号を前記移
    動局へ送信し、 前記移動局は、通信している基地局無線装置からの送信
    電力制御信号を受信し、該受信した送信電力制御信号に
    基づいて前記送信電力を制御することを特徴とする移動
    通信システムの送信電力制御方法。
  5. 【請求項5】 移動通信システムの移動局と無線通信を
    行う基地局無線装置において、前記移動局から受信した
    上り通信チャネルの信号に基づいて前記移動局の送信電
    力を制御するための送信電力制御信号を求める手段と、
    該求めた送信電力制御信号を上位局へ送る手段と、該上
    位局から送信電力制御信号を受信する手段と、該受信し
    た送信電力制御信号を前記移動局へ送信する手段とを有
    することを特徴とする基地局無線装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された基地局無線装置と
    共に使用される前記上位局であって、複数の基地局無線
    装置から送られてきた複数の送信電力制御信号の中か
    ら、前記移動局の送信電力を最も低くするような送信電
    力制御信号を選択する手段と、該選択した送信電力制御
    信号を前記移動局と通信している基地局無線装置に対し
    て送る手段とを有することを特徴とする上位局。
  7. 【請求項7】 移動通信システムの移動局と無線通信を
    行う基地局無線装置において、前記移動局から受信した
    上り通信チャネルの信号に基づいて前記移動局の送信電
    力を制御するための送信電力制御信号を求める手段と、
    該求めた送信電力制御信号を複数の基地局無線装置に送
    信する手段と、受信した複数の送信電力制御信号の中か
    ら、前記移動局の送信電力を最も低くするような送信電
    力制御信号を選択する手段と、該選択した送信電力制御
    信号を前記移動局へ送信する手段とを有することを特徴
    とする基地局無線装置。
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