JP2830006B2 - カセットテープデッキ - Google Patents

カセットテープデッキ

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JP2830006B2
JP2830006B2 JP1025560A JP2556089A JP2830006B2 JP 2830006 B2 JP2830006 B2 JP 2830006B2 JP 1025560 A JP1025560 A JP 1025560A JP 2556089 A JP2556089 A JP 2556089A JP 2830006 B2 JP2830006 B2 JP 2830006B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカセットテープデッキに関し、特にテープの
巻取り終了時におけるリール軸の停止によりテープエン
ドを検出し、所要の切換機構を動作させるテープエンド
検出機構を改善したものである。
〔発明の概要〕
本発明によるカセットテープデッキはテープエンド検
出機構を、リール軸の停止時にピックアップレバーを所
要方向に押圧移動させる検出回転体にはピックアップレ
バーを押圧する押圧部と、リール軸の回転時においては
所定範囲内で移動させる初段案内部と、リール軸の回転
時に初段案内部による揺動位置から押圧部の軌跡上に揺
動案内する終段案内部とを夫々所要の間隔で離隔して形
成したことにより、リール軸がテープ巻取り終了により
停止してもピックアップレバーは検出回転体の初段の案
内部により所定位置まで移動されなければ次段以上の案
内部により押圧部の軌跡上には移動されず、従ってテー
プ巻取り終了後、直ぐにはピックアップレバーは押圧部
により押圧されることなく、即ちリール軸が停止しても
検出回転体が所要角度回転されなければ切換機構は動作
されずリール軸間においてテープにたるみが生じている
場合のテープエンドの誤検出が防止され、またテープが
たるんだ状態のまま切換動作され反転走行されることに
よるピンチローラーへのからみつき、走行不良等を防止
できることになる。
〔従来の技術〕
この種のカセットテープデッキ、即ち一対のリール軸
の少なくとも一方のリール軸にフリクション連結された
ピックアップレバーが、駆動手段から駆動力が伝達され
て回転される検出ギヤに設けられた案内部によって揺動
されるようになされ、このピックアップレバーはリール
軸の停止時に所定位置まで揺動されて検出ギヤに設けら
れた押圧部によって押圧移動されて、リール軸の停止時
における特有の動作を行なう所要の切換機構を動作させ
るように構成したテープエンド検出機構を備えたカセッ
トテープデッキを本出願人は先に提案した(特願昭63−
303663号)。
このカセットテープデッキは第3図乃至第6図に示す
如く構成される。
図において、(1)はカセット式テープデッキのメイ
ンシャシを示し、供給側リール駆動軸(以下S側リール
軸と云う)(2)と巻取り側駆動軸(以下T側リール軸
と云う)(3)が軸支され、この両リール軸(2),
(3)には夫々ギヤ(4),(5)が同心状に固定され
ており、S側リール軸(2)のギヤ(4)にはメインシ
ャシ(1)に軸支された巻戻しギヤ(6)が噛合されて
いる。
一方、T側リール軸(3)のギヤ(5)と巻戻しギヤ
(6)の間に位置してテイクアップレバー(7)が軸支
されて、この一端(外端)部には切換ギヤ(8)が枢着
されており、この切換ギヤ(8)はテイクアップレバー
(7)の枢着軸と同軸に軸支された連動ギヤ(9)に噛
合されると共にテイクアップレバー(7)の揺動動作に
よりT側ギヤ(5)と巻戻しギヤ(6)に切換え噛合さ
れるように成されている。またテイクアップレバー
(7)の他端(内端)部下面にはメインシャシ(1)の
裏面側に臨む突子(10)が突設されてこの突子(10)と
メインシャシ(1)との間にトグルバネ(11)が架張さ
れており、このトグルバネ(11)によりテイクアップレ
バー(7)は両回動方向へ強制的に偏倚されて、切換ギ
ヤ(8)がT側ギヤ(5)又は巻戻しギヤ(6)に確実
に噛合されるように成されている。
また、メインシャシ(1)にはS側リール軸(2)に
対応するリバース走行側キャプスタン(以下RVS側キャ
プスタンと云う)(12)とT側リール軸(3)に対応す
るフォワード走行側キャプスタン(以下FWD側キャプス
タンと云う)(13)が貫通軸支され、この夫々のキャプ
スタン(12),(13)には中心部にキャプスタンギヤを
有するるプーリー状のフライホイール(14),(15)が
メインシャシ(1)の裏面側において固定されている。
(16)はメインシャシ(1)の表面側に、両リール軸
(2),(3)方向へ摺動可能に備えられたプレイレバ
ーで、このプレイレバー(16)は外縁側には立上り壁面
(17)が形成され、また操作子(18)が突設されてお
り、外縁側にはこのプレイレバー(16)の摺動において
テイクアップレバー(7)の突子(10)に両側から対応
することになる一対のガイド爪片(19),(20)が屈曲
状に対向して延設されている。このプレイレバー(16)
の立上り壁面(17)の内側中央部にヘッド(21)がホル
ダー(22)を介して取付けられ、そしてこのプレイレバ
ー(16)はメインシャシ(1)との間に圧縮コイルスプ
リング(23)を介装することにより常時外方、即ちリー
ル軸(2),(3)から離れる方向に偏倚されるように
成されている。
なお、前述したヘッドホルダー(22)の両側面の内側
端縁にはテープガイド(22a),(22b)が形成され、下
部の両側に横方向に取付部(22c),(22d)が突設され
ている。
(24)は一対のピンチローラ(25),(26)をキャプ
スタン(12)と(13)の間隔よりやや広い間隔で軸支し
たピンチレバーで、プレイレバー(16)に立上り壁面
(17)の内側に沿って横方向、即ちプレイレバー(16)
の摺動方向に対して直交する方向に摺動可能に配され、
プレイレバー(16)に突設した爪片(16a),(16b)と
立上り壁面(17)に形成した爪片(17a),(17b)によ
り支持されており、このピンチレバー(24)の内縁側に
はアーム片(24a)が突設されて、この先端下面側には
係合ピン(27)が突設されてプレイレバー(16)を通し
てメインシャシ(1)に形成した略逆三角形状の窓孔
(1a)から裏面側に突出されている。
このピンチレバー(24)に対するピンチローラ(2
5),(26)の軸支はピンチレバー(24)の両側部にコ
字状の軸支部(24b),(24c)を設けていわゆるパッチ
ン止めにより行なうように構成されている。
(28)はメインシャシ(1)の裏面側に横方向、即ち
プレイレバー(16)の摺動方向に対して直交する方向に
摺動可能に配された切換レバーで、リール軸と相対する
側の縁部のほぼ中央部に前述したテイクアップレバー
(7)の突子(10)を所要間隔で挟む一対の係合爪(29
a),(29b)を有する係合アーム(29)を突設してあ
り、また一端部にはDIRレバー(30)に係合される突子
(31)とシャットオフレバー(38)と係合する爪(33)
が突設され、他端部には後述するピックアップレバーに
当接する当接縁(34a),(34b)が形成されている。そ
して、この切換レバー(28)の中央部には一対の脚片部
(35a),(35b)を有するネジリコイルバネ(35)が、
脚片部(35a),(35b)を前縁側から所要間隔で離間し
て突出するように取付けてあり、この両脚片部(35
a),(35b)の先端部(35a1),(35b1)は夫々外方に
屈曲されてその間隔部は前述したピンチレバー(24)の
係合ピン(27)に対向されている。
そしてこの切換レバー(28)はトグルバネ(36)によ
り両摺動方向へ強制的に偏倚されるようになされてい
る。
この切換レバー(28)を切換操作するDIRレバー(3
0)はメインシャシ(1)に軸支されて、この先端部に
切換レバー(28)の突子(31)に所要の間隙aを於いて
対応して係合される凹状の係合部(30a)が形成されて
おり、また先端の一側部には押圧突片(30b)が突設さ
れ、さらに軸支部から横方向に腕片(30c)が突設され
てのこ先端がメインシャシ(1)に設けられた凸部(3
7)に乗上げるように摺接されてDIRレバー(30)はクリ
ックストップ的に回動されるようになされている。
(32)はモードレバーでメインシャシ(1)に軸支さ
れて切換レバー(28)の爪(33)に対応する係合爪(38
a)を有するシャットオフレバー(38)がバネ部材(3
9)により連結されており、このシャットオフレバー(3
8)はメインシャシ(1)に突設された係合ピン(40)
に移動可能に支持されてモードレバー(32)を回動操作
することによりバネ部材(39)を介して切換レバー(2
8)に対して接離動作され、この接近状態で、係合爪(3
8a)が爪(33)に対向され、また、この状態でDIRレバ
ー(30)の一方向の回動により押圧突片(30b)が係合
爪(38a)に係合されるようになされている。
そして、このモードレバー(32)にも軸支部から横方
向に腕片(32a)が突設されてこの先端がメインシャシ
(1)に設けられた凸部(41)を乗越えるように摺接さ
れて、モードレバー(32)はクリックストップ的に回動
されるようになされている。
本例においては、このモードレバー(32)とシャット
オフレバー(38)とバネ部材(39)は樹脂材により一体
的に成形されている。
(42)はロックプレートで、メインシャシ(1)の裏
面側に切換レバー(28)と平行して横方向に摺動可能に
配されて一体に形成されたバネ部材(43)により一方向
に偏倚されてプレイレバー(16),早送りレバー(4
4),巻戻しレバー(45)の動作状態でロックし、操作
レバー(46)の操作により摺動されてロックを解除する
ようになされ、このロックプレート(42)の摺動偏倚方
向の端部にはシャットオフレバー(32)と対応する被押
圧部(42a)が形成されている。
早送りレバー(44)の先端にはT側リール軸(3)の
ギヤ(5)と噛合するギヤ(47)が、また巻戻しレバー
(45)の先端には巻戻しギヤ(6)と噛合するギヤ(4
8)が夫々軸支されている。
(49)はメインシャシ(1)の裏面側に軸支され、T
側リール軸(3)と対応するキャプスタン(13)のフラ
イホイール(15)と一体的のキャプスタンギヤ(15a)
と、連動ギヤ(9)と同軸で一体的に回転される中間ギ
ヤ(50)の間に噛合される検出ギヤで、第5図に示すよ
うにメインシャシ(1)の裏面と対向する面の外周側に
内カム(51)が形成され、中心部に内カム(51)と対応
して外カム(52)が形成されており、この内カム(51)
と外カム(52)の間に位置して径方向に押圧突部(53)
が突設されている。この押圧突部(53)には外周方向の
第1の押圧部(53a)と中心方向の第2の押圧部(53b)
が形成されている。
(54)はメインシャシ(1)の裏面と検出ギヤ(49)
との間に配されて、T側リール軸(3)の下端部(3a)
に移動可能に係合されたピックアップレバーで、先端に
上下方向に係合突子(55)が設けられてこの上半部がメ
インシャシ(1)の裏面に形成された案内凹部(56)に
係合されて下半部が検出ギヤ(49)のカム形成面側に臨
むようになされており、このピックアップレバー(54)
はT側リール軸(3)の下端部(3a)にフリクション連
結され、その先端部とリール軸下端部(3a)との間に引
張りコイルスプリング、即ちフリクションスプリング
(57)が架張されて常時一方へ移動偏倚されている。
また、案内凹部(56)は、検出ギヤ(49)の軸支部近
傍から外周側にかけて形成すると共に第1と第2の案内
部(56a)と(56b)が分岐状に形成されている。
また、前述したキャプスタン(12),(13)に固定さ
れたフライホイール(14),(15)とモータ(58)のモ
ータ軸に取付けられた駆動プーリ(59)との間には図示
せざるもフライホイール(14)とフライホール(15)と
が互いに逆方向に回転駆動されるようにゴムベルトが架
け渡されている。
また、前述したプレイレバー(16)の立上り壁面(1
7)の外面には膨大頭部を有する係合ピン(61)が突設
されており、一方ヘッド(21)に接続されるフレキシブ
ル配線基板が係止される。
次に以上のように構成される本例のカセット式テープ
デッキの動作を説明するに先ずフォワード走行について
説明し、続いてリバース走行について説明する。
フォワード走行は第4図に示すように、DIRレバー(3
0)をフォワード側に回動すると切換レバー(28)が突
子(31)を介して図において左側に押圧摺動され、トグ
ルバネ(36)により、この摺動位置に保持される。この
状態でテイクアップレバー(7)は突子(10)が切換レ
バー(28)の係合アーム(29)の一方の係合爪(29b)
に係合して押され、時計方向に回動されるが、この状態
では突子(10)プレイレバー(16)の一方のガイド爪片
(19)の屈曲端部(19a)の先端内に当接されて回動が
規制され外端の切換ギヤ(8)はT側リール軸(3)の
ギヤ(5)に近接された状態で保持されている。
そこで、プレイレバー(16)を操作子(18)を押圧す
ることにより内方へ摺動させるとガイド爪片(19)の屈
曲端部(19a)がテイクアップレバー(7)の突子(1
0)から離れ、このためテイクアップレバー(7)は規
制が解除されてトグルバネ(11)により時計方向に回動
偏倚され切換ギヤ(8)がT側リール軸(3)のギヤ
(5)に噛合される。
一方、プレイレバー(16)上に装着されるピンチレバ
ー(24)もプレイレバー(16)と一体に内方へ移動され
ることによりアーム片(24a)の下面側に突設された係
合ピン(27)が切換レバー(28)に取付けられたネジリ
コイルバネ(35の一方の脚片部(35b)に、その屈曲先
端部(35b1)に当接して案内されて摺接し、これにより
ピンチレバー(24)はプレイレバー(16)に対して左方
向に摺動され、右側のピンチローラ(26)が、これと対
応する一方のキャプスタン(13)にネジリコイルバネ
(35)の偏倚力により圧接されてフォワード走行状態と
なる。
次にリバース走行について説明すると、この場合はDI
Rレバー(30)をリバース側に回動する。
このDIRレバー(30)のリバース側の回動により、切
換レバー(28)が突子(31)を介して図において右側に
押圧摺動され、この摺動位置にトグルバネ(36)の反転
弾力により保持される。
この状態でテイクアップレバー(7)は突子(10)が
切換レバー(28)の係合アーム(29)の他方の係合爪
(29a)に係合して押され、反時計方向に回動されて突
子(10)がプレイレバー(16)の他方のガイド爪片(2
0)の屈曲端部(20a)の先端内に当接されて回動が規制
され、切換ギヤ(8)はS側リール軸(2)のギヤ
(4)に噛合する巻戻しギヤ(6)に近接された状態で
保持される。
また、この切換レバー(28)の右側摺動によりネジリ
コイルバネ(35)も一体に右側に移動位置されている。
そこで、プレイレバー(16)を前述したフォワード走
行操作と同様に内方へ摺動させるとガイド爪片(20)の
屈曲端部(20a)がテイクアップレバー(7)の突子(1
0)から離れテイクアップレバー(7)は規制が解除さ
れてトグルバネ(11)により反時計方向に回動偏倚され
切換ギヤ(8)が巻戻しギヤ(6)に噛合される。
一方、プレイレバー(16)と一体に内方へ移動される
ピンチレバー(24)はその係合ピン(27)が右側に移動
位置されているネジリコイルバネ(35)の他方の脚片部
(35a)に、その屈曲先端部(35a1)に当接案内されて
摺接することにより右方向に摺動されて左側のピンチロ
ーラ(25)が、これと対応する他方のキャプスタン(1
2)にネジリコイルバネ(35)の偏倚力により圧接され
てリバース走行状態となる。
以上のフォワード走行及びリバース走行の切換動作は
プレイレバー(16)を押圧摺動しロックした状態、即ち
プレイ状態においても行なえるもので、この場合、フォ
ワード切換動作、即ち切換レバー(28)の左側摺動と同
時に切換ギヤ(8)はT側リール軸(3)のギヤ(5)
に噛合されると共にピンチレバー(24)はネジリコイル
バネ(35)の一方の脚片部(35b)の押圧弾力により左
方向へ摺動され、右側ピンチローラ(26)は一方のキャ
プスタン(13)に圧接される。
また、リバース切換動作、即ち切換レバー(28)の右
側摺動と同時に切換ギヤ(8)はS側リール軸(2)の
ギヤ(4)に噛合される巻戻しギヤ(6)に噛合される
と共にピンチレバー(24)はネジリコイルバネ(35)の
他方の脚片部(35a)の押圧弾力により右方向へ摺動さ
れ左側ピンチローラ(25)は他方のキャプスタン(12)
に圧接される。
以上のフォワードプレイ及びリバースプレイ動作はテ
ープデッキにテープカセットを装填した状態、即ち両リ
ール軸(2),(3)がリールハブに嵌合され、両キャ
プスタン(12),(13)がキャプスタン挿入孔に挿入さ
れた状態で行なわれる。
即ち、DIRレバー(30)をフォワード側又はリバース
側に切換えてプレイレバー(16)を押圧摺動しロックプ
レート(42)によりロックさせるとテープは一方のキャ
プスタン(13)とピンチローラ(26)、又は他方のキャ
プスタン(12)とピンチローラ(25)により挟圧される
と共にヘッド(21)がテープカセット内に中央窓から挿
入されてテープに当接される。
この状態でモータ(58)が駆動されてキャプスタン
(12)及び(13)がフライホイール(14)及び(15)を
介して互いに逆方向に回動されると共に、テイクアップ
レバー(7)の切換ギヤ(8)に一方のフライホイール
(15)の回転がキャプスタンギヤ(15a)から検出ギヤ
(49),中間ギヤ(50),連動ギヤ(9)を介して伝達
され、この切換ギヤ(8)の回転はT側リール軸(3)
にはギヤ(5)を介して、またS側リール軸(3)には
巻戻しギヤ(6),ギヤ(4)を介して伝達されてT側
リール軸(3)又はS側リール軸(2)が回動される。
このT側リール軸(3)又はS側リール軸(2)が回
動されることによりテープカセット内のテープはフォワ
ード走行又はリバース走行される。
次に、検出ギヤ(49)とピックアップレバー(54)か
ら成るテープエンド検出と自動切換を行なう機構を第5
図及び第6図を参照して説明する。
この構成において、検出ギヤ(49)はキャプスタン
(13)の回動によりキャプスタンギヤ(15a)を介して
一方向に回動され、ピックアップレバー(54)はT側リ
ール軸(3)の回転方向の力をフリクションスプリング
(57)を介して受けて揺動される。
即ち、T側リール軸(3)がフォワード走行方向に回
転されている状態では、ピックアップレバー(54)は係
合突子(55)が検出ギヤ(49)の内カム(51)の内周に
摺接し、第5図I−IIに示す範囲で揺動され、またT側
リール軸(3)がリバース走行方向に回転されている状
態ではピックアップレバー(54)は係合突子(55)が検
出ギヤ(49)の外カム(52)の外周に摺接して同図III
−IVに示す範囲で揺動される。
そして、テープエンドでT側リール軸(3)が停止す
ると、ピックアップレバー(54)は、フォワード走行状
態においては第5図のII位置に、リバース走行状態にお
いては同図のIV位置に夫々位置、即ちセンタリングされ
ることになる。
この状態で検出ギヤ(49)はさらに回動されるのでこ
の検出ギヤ(49)に突設された押圧突部(53)がピック
アップレバー(54)の係合突子(55)を、IIの位置にあ
るときはその第1の押圧部(53a)により、またIVの位
置にあるときは第2の押圧部(53b)によりけっとばし
が行なわれ、フォワード走行、リバース走行の自動切換
が行われる。
ここでピックアップレバー(54)はフォワード走行時
とリバース走行時のセンタリング位置を変え、また押圧
突部(53)によるけっとばし位置をかえることによって
係合突子(55)の上端部は、メインシャシ(1)に形成
された案内凹部(56)に案内されて異なる二方向に移動
され、このピックアップレバー(54)の移動によって、
直接ピックアップレバー(54)を左右、即ちリバース走
行方向とフォワード走行方向に切換えるようになされて
いる。
この案内凹部(56)の第1の案内部(56a)と第2の
案内部(56b)には夫々切換レバー(28)の第1と第2
の案内縁(34b)と(34a)が対応されている。
即ち、フォワード走行終端においては第6図AのII点
にセンタリングされたピックアップレバー(54)はその
係合突子(55)が検出ギヤ(49)の回動により押圧突部
(53)の第1の押圧部(53a)により案内凹部(56)の
第1の案内部(56a)の方向に押圧され、この第1の案
内部(56a)側に臨んだ状態にある切換レバー(28)の
第1の案内縁(34b)に当接してこの案内縁(34b)を押
圧し、これにより切換レバー(28)は右方向、即ちリバ
ース走行方向に摺動され、リバース走行に切換えられ
る。
また、リバース走行終端においては第6図BのIV点に
センタリングされたピックアップレバー(54)は係合突
子(55)が案内突部(53)の第2の押圧部(53b)によ
り案内凹部(56)の第2の案内部(56b)の方向に押圧
され、この第2の押圧部(56b)側に臨んだ状態にある
切換レバー(28)の第2の案内縁(34b)に当接して押
圧し、これにより切換レバー(28)は左方向、即ちフォ
ワード走行方向に摺動され、フォワード走行に切換えら
れる。
以上の構成においてピックアップレバー(54)のフリ
クションをとる引張りコイルスプリング、即ちフリクシ
ョンスプリング(57)はピックアップレバー(54)が検
出ギヤ(49)の案内突部(56)により押圧されて移動し
た場合のリターンスプリングを兼ねている。
また、テープが装填されていない状態で巻戻し操作し
てもT側リール軸(3)は回動されないため切換動作が
繰返し行なわれることになるが、これを防止するため
に、プレイ動作時以外はピックアップレバー(54)を防
止バネ(70)により検出ギヤ(49)の外カム(52)に常
時押しつけており、プレイ動作時はプレイレバー(16)
の先端に突設した係合ピン(71)により防止バネ(70)
を押してピックアップレバー(54)から離隔するように
成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述したテープレコーダにおけるテープエンド検出と
自動切換を行なう機構は検出ギヤの内カム、外カムによ
るピックアップレバーの押圧部の軌跡上への移動は検出
ギヤの一周以内で行なわれるのでピックアップレバーが
移動されて押圧部により押圧されるまでの時間は長くと
も検出ギヤの一回転の時間未満であり、そのためリール
軸間においてテープにたるみが生じている場合において
はテープエンドの誤検出のおそれがあり、またテープが
たるんだ状態のまま反転走行されることによるピンチロ
ーラーへのからみつきが生じてるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところはリール軸が停止されてからのテープエ
ンド検出時間を検出ギヤ等の検出回転体の回転時間に関
係なく長く設定できるようにテープエンド検出機構を改
善したカセットテープデッキを提供しようとするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明によるカセットテー
プデッキは、一対のリール軸の少ないとも一方のリール
軸にフクリション連結されたピックアップレバーと、駆
動手段から駆動力が伝達されて回転され、リール軸の停
止時にピックアップレバーを所要方向に押圧移動させる
検出回転体とを備え、この検出回転体にはピックアップ
レバーを押圧する押圧部と、リール軸の回転時において
は所定範囲内で揺動させる初段案内部と、リール軸の停
止時に初段案内部による揺動位置から押圧部の軌跡上に
揺動案内する終段案内部とを夫々離隔して設けて構成し
たものである。
〔作用〕
以上の構成により、ピックアップレバーはリール軸の
回転時においてはリール軸の回転により検出回転体の初
段案内部方向に回動されて当接し、この案内部に沿って
案内されて所定範囲内で揺動され、この状態でリール軸
がテープの巻取り終了により停止されると初段案内部の
最大変位部による揺動位置で停止されてこの状態で検出
回転体の回転により終段案内部が当接し、この終段案内
部により案内されて押圧部の軌跡上に移動させる。
そこで、検出回転体がさらに回転されるとピックアッ
プレバーは押圧部により押圧されて所定方向に移動され
テープエンドが検出されると共にこのピックアップレバ
ーの移動により切換機構が作動される。
このように本発明の構成によればリール軸が停止して
も検出回転体が所定の角度、例えば初段案内部と終段案
内部の位置関係により360゜以上回転しなければピック
アップレバーは押圧移動されず、従ってリール軸の停止
からテープエンド検出までの時間が長くなりテープエン
ド検出が正確に行なえると共に他の動作、即ち切換機構
の動作を確実に行なうことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図を参照し
て説明するに、この実施例において第3図乃至第6図に
示す先願の構成例と同一部材には同一の符号を付してそ
の詳細な説明を省略する。
この実施例におけるテープエンド検出機構を構成する
キャプスタンギヤ(15a)と、連動ギヤ(9)と同軸で
一体的に回転させる中間ギヤ(50)の間に噛合される検
出ギヤ(49)はメインシャシと対向する面にピックアッ
プレバー(54)の案内部として外周側に内カム(51)が
形成され、中心部に外カム(52)が形成されているが、
この実施例においては中心部の外カム(52)は初段案内
部としての第1のカム部(52a)と終段案内部としての
第2のカム部(52b)とに分離して形成されており、そ
して先の例と同様に内カム(51)と外カム(52)〔(52
a),(52b)〕との間の中間部に押圧突部(53)が突設
されている。
前述した外カム(52)の第1のカム部(52a)と第2
のカム部(52b)との間及び第1のカム部(52a)と押圧
突部(53)との間はピックアップレバー(54)の係合突
子(55)が通過可能な間隔に保持されており、第1のカ
ム部(52a)は大径部(52a1)の回転軌跡が押圧突部(5
3)の第2の押圧部(53b)の回転軌跡より小径となるよ
うに形成され、また第2のカム部(52b)は大径部(52b
1)の回転軌跡が前述した第2の押圧部(53b)の回転軌
跡よりピックアップレバー(54)の係合突子(55)の半
径分だけ小径となり、小径部(52b2)の回転軌跡が前述
した第1のカム部(52a)の大径部(52a1)の回転軌跡
と略同径となるように形成されている。
なお、内カム(51)の回転軌跡は押圧突部(53)の第
1の押圧部(53a)の先端部の回転軌跡よりも小径に形
成されている。
このように構成されるテープエンド検出機構の検出ギ
ヤ(49)は先の例と同様にキャプスタン(13)の回動に
よりキャプスタンギヤ(15a)を介して一方、第1図に
おいて矢印方向に回動され、ピックアップレバー(54)
はT側リール軸(3)の回転方向の力をフリクションス
プリング(57)を介して受けて揺動される。
いま、T側リール軸(3)がフォワード走行方向に回
転されているとするとピックアップレバー(54)は外方
へフリクション回動されて係合突子(55)が検出ギヤ
(49)の内から(51)の内周に摺接し、内外方向に第1
図のI−IIに示す範囲で揺動され、この状態でテープエ
ンドによりT側リール軸(3)が停止すると内カム(5
1)により内方に揺動された状態、即ちセンタリングさ
れて係合突子(55)は第1図のIIの位置に停止される。
この状態で検出ギヤ(49)がさらに回転されるとピッ
クアップレバー(54)の係合突子(55)は第2図Aに示
すように押圧突部(53)の第1の押圧部(53a)により
案内凹部(56)の第1の案内部(56a)方向に押圧され
てテープエンド検出が行われると共に、切換レバー(2
8)をリバース走行方向に摺動させリバース走行に切換
えられる。
そして、この実施例においてはT側リール軸(3)が
リバース走行方向に回転されるとピックアップレバー
(54)は内方へフリクション回動されて係合突子(55)
が検出ギヤ(49)の外カム(52)の第1のカム部(52
a)に摺接されてこの外周カム面に沿うことにより第1
図のIII−IVに示す範囲で移動され、この状態でテープ
エンドによりT側リール軸(3)が停止すると結合突子
(55)は第1のカム部(52a)の大径部(52a1)により
押された位置、即ち、第1図のIVの位置で一旦停止され
た状態となって初段のセンタリング状態となる。
そこで、検出ギヤ(49)がさらに回転されて外カム
(52)の第2のカム部(52b)がピックアップレバー(5
4)の係合突子(55)に対応されると第2のカム部(52
b)の小径部(52b2)は第1のカム部(52a)の大径部
(52a1)と回転軌跡が略同径となるように形成されてい
るので係合突子(55)は第2のカム部(52b)に乗り上
げるように摺接してその大径部(52b1)により外方に押
され第1図のVの位置に達し、第2のカム部(52b)が
通過することによりピックアップレバー(54)はこの位
置で停止され終段のセンタリング状態となる。
このピックアップレバー(54)の終段センタリングに
おける係合突子(55)は第2のカム部(52b)の大径部
(52b1)が押圧突部(53)の第2の押圧部(53b)の回
転軌跡より係合突子(55)の半径分だけ小径に形成され
ていることにより押圧突部(53)の第2の押圧部(53
b)の回転軌跡上に位置することになる。
この状態で検出ギヤ(49)がさらに回転されるとピッ
クアップレバー(54)の係合突子(55)は第2図Bに示
すように押圧突部(53)の第2の押圧部(53b)により
係合状態で案内突部(56)の第2の案内部(56b)の方
向に押圧されてテープエンド検出が行なわれると共に切
換レバー(28)をフォワード走行方向に摺動させ、フォ
ワード走行に切換えられる。
このようにピックアップレバー(54)はリール軸
(3)の停止により停止された状態で検出ギヤ(49)の
外カム(52)により初段センタリングの後、終段センタ
リングが行なわれるてテープエンド検出、切換レバー
(28)の切換動作を行なうのでリール軸(3)の回転停
止からテープエンド検出までに時間が長くなり、即ちこ
の実施例の図示の構成においては検出ギヤ(49)が360
゜以上回転されなければテープエンド検出が行えないこ
とになるのでテープにたるみが生じている場合はテープ
が一方のリール軸側に完全に巻取られた状態でテープエ
ンド検出が行なわれることになって誤検出、切換の誤動
作等を防止することができる。
また、図示の例ではピックアップレバーのセンタリン
グを二段階で行なうようになされているが、これを三段
階、四段階等、センタリングを多段階に分ければリール
軸の停止後、検出ギヤが二回転、三回転等した後テープ
エンド検出が行なわれることになり、その検出時間をさ
らに長く設定することができる。
また、前述したピックアップレバーの多段階センタリ
ングは分割カムにより行なっているが二段目のカムをス
パイラル状に形成して検出ギヤを数回回転させなければ
テープエンド検出が行なわれないようにする機構も考え
られ、この場合も最後の押圧部との間にピックアップレ
バーの係合突子が通過できる間隙を設ける必要がある。
なお、この実施例においては検出ギヤの外カムを分割
多段カムに形成したが、内カムも同様分割多段カムとし
て形成できるものであり、これは前述した説明から容易
に理解できるので説明を省略した。
また本発明の趣旨を逸脱しない範囲で他の各部材の構
成、形状等を種々変更できることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、リール軸の回転停止か
らテープエンド検出までの時間を長く設定できるのでテ
ープエンド検出を正確に行なえると共に他の動作例えば
オートリバース機におけるテープ走行切換動作を確実に
行なうことができてテープたるみによる走行不良等の支
障をほぼ完全に防止できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるカセットテープデッキの一例の要
部の平面図、第2図は同、動作説明図、第3図はカセッ
トテープデッキの平面図、第4図は同、裏面図、第5図
は同、テープエンド検出部の平面図、第6図は動作説明
図である。 図中、(3)はリール軸、(15a)はキャプスタンギ
ヤ、(49)は検出ギヤ、(51)は内カム、(52)は外カ
ム、(52a)は第1のカム部、(52b)は第2のカム部、
(53)は押圧突部、(54)はピックアップレバー、(5
5)は係合突子である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動される一対のリール軸間において
    走行される磁気テープが何れか一方のリール軸側に巻取
    られることによりリール軸が停止してテープエンドが検
    出され、所要の切換機構を動作させるようにしたカセッ
    トテープデッキであって、 一対のリール軸の少なくとも一方のリール軸にフリクシ
    ョン連結されるピックアップレバーと、 駆動手段から駆動力が伝達されて回転され、リール軸の
    停止時にピックアップレバーを所要方向に押圧移動させ
    る検出回転体とを備え、 この検出回転体にはピックアップレバーを押圧する押圧
    部と、リール軸の回転時においては所定範囲内で揺動さ
    せる初段案内部と、リール軸の停止時に初段案内部によ
    る揺動位置から押圧部の軌跡上に揺動案内する終段案内
    部とを夫々所要の間隔で離隔して設けたことを特徴とす
    るカセットテープデッキ。
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