JP2824960B2 - 固定粒の製造方法および固定粒の製造装置 - Google Patents

固定粒の製造方法および固定粒の製造装置

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JP2824960B2
JP2824960B2 JP8126195A JP8126195A JP2824960B2 JP 2824960 B2 JP2824960 B2 JP 2824960B2 JP 8126195 A JP8126195 A JP 8126195A JP 8126195 A JP8126195 A JP 8126195A JP 2824960 B2 JP2824960 B2 JP 2824960B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は固定粒の製造方法およ
び固定粒の製造装置、更に詳しくは、セルロース材を粉
砕して得た粉砕粉の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ
硬い表面粒を固定させて形成される固定粒を製造する方
法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願発明に関連のある技術として、PC
T JP94/00351号(国際公開番号;WO94
/20280号)に記載された「セルロース系微粉粒、
木質様成形品および木質様製品」の技術について簡単に
説明する。原料としてのセルロース材を粉砕して得た粉
砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この粉粒
の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固定
させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合
し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成形
または射出成形により所望形状に成形する。すると、天
然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも手
触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品の製造方
法及び木質様製品を提供することができる。
【0003】更に詳しく説明する。原料としてのセルロ
ース材を粉砕して得た粉砕粉は、そのままでは粒形状を
なさず、その多くが繊維がひげ状に突出した状態となっ
ており、樹脂に配合して用いた際にひげ状の繊維相互が
絡みあって凝集状態を作りだすことが多く、樹脂材料に
対し均一に分散されないこととなってしまう。そこで、
粉砕粉を磨砕処理して、嵩比重を高めた粉粒とすること
によって、絡みあったりせず、均一に分散させることが
必要となる。
【0004】また、このような粉粒をそのままの状態で
直接樹脂に混合して成形すると、粉粒及び樹脂の特性、
機能のみで成形品の特性あるいは機能が決定され、粉粒
の柔らかさあるいは流動性の悪さ等が影響して、作業性
が悪く、押出時に焼き付けを起こしたり、成形品がもろ
くなってしまうことがあった。そこで、粉粒の外周面
に、該粉粒よりも小径で、かつ硬い表面粒(例えば、無
機質材、金属材またはプラスチック材のうちの1または
複数の材料)を固定させることによって固定粒を形成
し、その固定粒を樹脂に混合して成形することとした。
そうすれば、流動性の向上が図れることから作業性が向
上すると共に、成形品の特性を表面粒の選択によって変
更させることが可能となることが見いだされたからであ
る。
【0005】嵩比重を高めるための摩砕処理は、撹拌手
段により粉砕用ボールを上下、円周方向に撹拌して、こ
の粉砕用ボール相互間で摩擦の作用により粉砕する容器
回転型などのボールミルを用いた手段を選択していた。
粉砕用ボールを用いたボールミルによって加工すると、
大きさの均一化が図れるだけでなく、ひげ状の繊維部分
をなくすことができ、更にはボールミルの中に表面粒を
添加することによって、表面粒の固定をも同時に行うこ
とができるということが見いだされたからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に製造した固定粒に樹脂及び顔料を混合し、かつ溶融さ
せ、所望形状に成形するに当たっては、固定粒の含水率
が低いほど望ましいことが解ってきた。できあがった固
定粒を乾燥させることによって含水率を低めたものとそ
うでないものとで最終的な成形品の質を比べたところ、
含水率が低いもののほうが質がよいという結果が出たの
である。この原因は、固定粒の温度を上昇させる工程、
例えば溶融において、固定粒に含まれていた水分が細か
い気泡となり、その気泡が最終的な成形品の質に影響を
及ぼしているからであると推測できる。
【0007】しかしながら、従来の固定粒の製造に際し
て、固定粒の含水率を積極的に下げるための工夫はして
いなかった。本発明が解決すべき課題は、含水率の低い
固定粒の製造技術を提供することにある。ここで、請求
項1ないし請求項4記載の発明の目的は、含水率の低い
固定粒の製造方法を提供することである。
【0008】また、請求項5および請求項6記載の発明
の目的は、含水率の低い固定粒の製造装置を提供するこ
とである。更に、請求項7記載の発明の目的は、請求項
5および請求項6記載の発明の目的に加え、固定粒の製
造中の温度、水分などをチェックし、製造される固定粒
の品質の均一化を図ることができる固定粒の製造装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1に記載された固
定粒の製造方法とは、セルロース材を粉砕して得た粉砕
粉の外周面に、その粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒
を固定させて固定粒を形成するとともに、その固定粒の
形成の際に固定粒の温度を上昇させることとしたことを
特徴とする。
【0010】ここにいう「粉砕粉」とは、最大でも35
0ミクロンメートル四方以下のメッシュを通過可能であ
るまでにセルロース材を粉砕した「粉砕粒」の他、その
「粉砕粒」を磨砕処理して嵩比重を高めた「粉粒」をも
含む概念であるとする。以下の請求項でも同様である。
また、「固定粒の形成の際に固定粒の温度を上昇させ
る」方法としては、請求項3および請求項4にて明示す
る手段の他、粉砕粉の外周面に表面粒を固定させる際に
発生する熱を積極的に利用する手段、例えばボールミル
を用いて粉砕粉と表面粒とを混合して固定粒を製造する
製造装置に冷却が不要であるような耐熱性を備えさせる
手段を含む。
【0011】請求項2に記載された固定粒の製造方法
は、請求項1に記載された固定粒の製造方法を技術的に
限定したものであり、セルロース材を粉砕して得た粉砕
粉と、その粉砕粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを混合
するための混合容器(14)内に収納し、その混合容器(14)
を回転させることによって粉砕粉と表面粒とを混合し、
衝撃力を与える衝撃手段によって粉砕粉の表面に表面粒
を固定させて固定粒を形成するとともに、その固定粒の
形成の際に固定粒の温度を上昇させることとしたことを
特徴とする。
【0012】ここにいう「衝撃手段」とは、混合容器(1
4)の内部において混合容器(14)の回転軸とずれた回転軸
(22)を中心にして混合容器(14)の回転方向とは逆方向
に、混合容器(14)よりも高速で回転することによって固
定粒を形成する衝撃工具(20)によって達成する手段の
他、高速で振動または往復運動するようなハンマー装置
のようなものも含む概念であるとする。
【0013】請求項3に記載された固定粒の製造方法
は、請求項2に記載された固定粒の製造方法を技術的に
限定したものであり、固定粒の形成の際に固定粒の温度
を上昇させる手段は、混合容器(14)の内部に温風を吹き
込むこととしたことを特徴とする。請求項4に記載され
た固定粒の製造方法は、請求項2に記載された固定粒の
製造方法を技術的に限定したものであり、固定粒の形成
の際に固定粒の温度を上昇させる手段は、混合容器(14)
の外表面を熱することとしたことを特徴とする。
【0014】請求項5に記載された固定粒の製造装置
は、機台(11)と、その機台(11)に対して回転可能であ
り、且つセルロース材を粉砕して得た粉砕粉とその粉砕
粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを収納して混合可能な
混合容器(14)と、その混合容器(14)の内部において混合
容器(14)の回転軸とずれた回転軸を中心にして混合容器
(14)の回転方向とは逆方向に、混合容器(14)よりも高速
で回転することによって粉砕粉の表面に表面粒を固定さ
せて固定粒を形成する衝撃工具(20)と、混合容器(14)の
内部に温風を吹き込むための温風吹き込み装置(50)とを
備えたことを特徴とする。
【0015】請求項6に記載された固定粒の製造装置
は、機台(11)と、その機台(11)に対して回転可能であ
り、且つセルロース材を粉砕して得た粉砕粉とその粉砕
粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを収納して混合可能な
混合容器(14)と、その混合容器(14)の内部において混合
容器(14)の回転軸とずれた回転軸を中心にして混合容器
(14)の回転方向とは逆方向に、混合容器(14)よりも高速
で回転することによって粉砕粉の表面に表面粒を固定さ
せて固定粒を形成する衝撃工具(20)と、混合容器(14)の
外表面を熱する容器ヒーター(70)とを備えたことを特徴
とする。
【0016】請求項7に記載された固定粒の製造装置
は、請求項5または請求項6に記載された固定粒の製造
装置を技術的に限定したものであり、混合容器(14)の内
部には、混合容器(14)内の環境を検知するための環境セ
ンサーを備えたことを特徴とする。
【0017】
【作 用】請求項1に記載された固定粒の製造方法は、
以下のような作用をなす。セルロース材を粉砕して得た
粉砕粉の外周面に、その粉砕粉よりも小径でかつ硬い表
面粒を固定させて固定粒を形成する。そして、その固定
粒の形成の際に固定粒の温度を上昇させる。すると、製
造されてゆく固定粒に含まれる水分が蒸発し、含水率を
低下させた固定粒を製造できる。
【0018】請求項2に記載された固定粒の製造方法
は、以下のような作用をなす。すなわち、衝撃手段は、
混合容器(14)内の粉砕粉、表面粒に衝撃を与え、粉砕粉
の表面に表面粒が固定され、固定粒が形成される。そし
て、その固定粒の形成の際に固定粒の温度を上昇させ
る。すると、製造されてゆく固定粒に含まれる水分が蒸
発し、含水率を低下させた固定粒を製造できる。
【0019】請求項3に記載された固定粒の製造方法
は、請求項2記載の固定粒の製造方法と異なり、以下の
ような作用をなす。すなわち、固定粒の形成の際、混合
容器(14)の内部に温風を吹き込み、固定粒の温度を上昇
させる。すると、製造されてゆく固定粒に含まれる水分
が蒸発し、含水率を低下させた固定粒を製造できる。
【0020】請求項4に記載された固定粒の製造方法
は、請求項2記載の固定粒の製造方法と異なり、以下の
ような作用をなす。すなわち、固定粒の形成の際、容器
ヒーター(70)を作動させて混合容器(14)の外表面を熱
し、固定粒の温度を上昇させる。すると、製造されてゆ
く固定粒に含まれる水分が蒸発し、含水率を低下させた
固定粒を製造できる。
【0021】請求項5に記載された固定粒の製造装置
は、以下のような作用をなす。まず、混合容器(14)の内
部にセルロース材を粉砕して得た粉砕粉と、その粉砕粉
よりも小径で且つ硬い表面粒とを収納する。そして、機
台(11)に対して、混合容器(14)を回転させる。一方、衝
撃工具(20)を、混合容器(14)よりも高速で逆回転させ
る。すると、高速で逆回転する衝撃工具(20)によって衝
撃を与えられ、粉砕粉の表面に表面粒が固定し、固定粒
が形成される。
【0022】この固定粒の形成の際、混合容器(14)の内
部に温風を吹き込み、固定粒の温度を上昇させる。する
と、製造されてゆく固定粒に含まれる水分が蒸発し、含
水率を低下させた固定粒を製造できる。請求項6に記載
された固定粒の製造装置は、請求項5に記載された固定
粒の製造装置とは異なる作用として、以下のような作用
をなす。
【0023】固定粒の形成の際、容器ヒーター(70)を作
動させて混合容器(14)の外表面を熱し、固定粒の温度を
上昇させる。すると、製造されてゆく固定粒に含まれる
水分が蒸発し、含水率を低下させた固定粒を製造でき
る。請求項7に記載された固定粒の製造装置は、請求項
5または請求項6に記載された固定粒の製造装置とは異
なる作用として、以下のような作用をなす。
【0024】すなわち、環境センサーによって、粉砕粉
と表面粒との混合時や、衝撃工具(20)による固定粒の形
成時における混合容器(14)内の環境を検知することがで
きる。その環境に応じて、混合容器(14)内の温度を調製
したりして、製造される固定粒の品質をよりよい状態に
調製する。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、
更に詳しく説明する。ここで使用する図面は、図1乃至
図2である。図1は、本発明に係る固定粒の製造装置の
一実施例を示すための概念図である。図2は、本発明に
係る固定粒の製造装置の第二の実施例を示すための概念
図である。
【0026】まず、第一の実施例について図1を参照さ
せながら説明する。この実施例に係る製造装置は、攪拌
混合装置10であり、装置全体の土台となる機台11
と、その機台11に対して固定された攪拌用モーター1
2と、その攪拌用モーター12によって回転する回転軸
13と、その回転軸13の回転によって、伝達ギア13
Aを介して回転する円筒形の混合容器14と、その混合
容器14内の空気を入れ換えることができる換気装置と
を備えている。この混合容器14は、セルロース材を粉
砕して得た粉砕粉と、その粉砕粉よりも小径で且つ硬い
表面粒とを収納して混合するためのものである。
【0027】機台11は、回転軸13の軸方向を垂直と
するように攪拌用モーター12を固定している。また、
混合容器14を回転可能に支持する上下方向支持具15
や、混合容器14が水平方向に移動しないように回転可
能に支持する水平方向支持ギア13Bの支持軸たるギア
軸13Cをも固定している。本実施例では、攪拌用モー
ター12として、2速モーター(0.25kw/0.37kw)を採
用しており、その回転速度は1000rpmから600
0rpm程度であり、伝達ギア13Aを介して回転する
混合容器14の回転速度は、10rpmから100rp
m程度である。
【0028】なお、ここにいう「粉砕粉」は、最大でも
350ミクロンメートル四方以下のメッシュを通過可能
であるまでにセルロース材を粉砕した粉砕粉である。な
お、この装置によって製造される固定粒を用いて製造さ
れる成型品の品質上、150ミクロンメートル四方以下
のメッシュを通過可能であるまでに粉砕した粉砕粉が好
ましい。粉砕粉は、嵩比重を高めるための磨砕処理まで
を行った「粉粒」であるとより好ましいが、ここでは1
50ミクロンメートル四方のメッシュを通過可能である
までに粉砕した「粉砕粒」を採用した。
【0029】攪拌混合装置10には、混合容器14の内
部において粉砕粉の表面に表面粒を固定させて固定粒を
形成するための衝撃工具20と、混合容器14の底部に
積み重なった粉砕粉および表面粒またはすでに形成され
た固定粒を巻き上げるための巻き上げ装置30とを備え
ている。この衝撃工具20は、混合容器14の外部に設
置された衝撃用モーター21と、その衝撃用モーター2
1によって回転する回転軸22と、その回転軸22の回
転によって混合容器14の内部で回転する主軸23と、
その主軸23と直角をなすように設けられた羽根状のア
ジテーター24とを備えている。回転軸22および主軸
23は垂直方向をなすが、混合容器14の回転軸13の
軸方向とはずれた位置としている。
【0030】また、衝撃用モーター21は、混合容器1
4の回転方向とは逆方向に、混合容器14よりも高速で
回転する。本実施例では、3速(0.25kw/0.5kw/1.0k
w)のモーターを採用した。アジテーター24の形状
は、単純な丸棒状でも十分であるが、本実施例では、詳
しい図示は省略するものの、アジテーター24に衝突し
た粉体を混合容器14の底面へ押し付けることができる
ような形状としている。従って、アジテーター24に衝
突した粉体は、混合容器14の底面へも衝突するように
される。
【0031】また、アジテーター24は、磨耗に強い材
質による表面硬化処理を行ってある。例えば、カーボ
ン、窒化カーバイトなどである。従来のボールミルによ
る製造装置におけるセラミックボールは消耗品であった
が、本実施例におけるアジテーター24は消耗品ではな
い耐磨耗品である。衝撃用モーター21の回転による主
軸23の速度は、3000rpm程度としているが、混
合材料の量、攪拌時間などの条件によっては1000r
pm以下でも固定粒の形成は可能であるし、6000r
pm以上の速度を出すこともでき、その場合でも固定粒
の形成は可能である。
【0032】巻き上げ装置30は、混合容器14の外部
に設置された巻き上げ用モーター31と、その巻き上げ
用モーター31によって回転する回転軸32と、その回
転軸32の回転によって混合容器14の内部で回転する
主軸23と、その主軸23の先端において二股に枝分か
れする枝軸34,34と、その枝軸34のひとつの先端
において混合容器14の底部に積み重なった粉砕粉およ
び表面粒を保持するスコップ部35とを備えて形成され
ている。
【0033】なお、スコップ部35が固定されたのとは
別の枝軸34の先端には、最大でも350ミクロンメー
トル四方以下のメッシュを通過可能であるまでにセルロ
ース材を粉砕した粉砕粒に対し、磨砕処理を施して嵩比
重を高めた粉粒を形成できる磨砕装置を備えている。そ
の磨砕装置とは、この実施例においては、混合容器14
の底面に接して回転するローラー装置40である。粉砕
粉が嵩比重を高めるための磨砕処理までを行った「粉
粒」である場合には、このローラー装置40を設けなく
てもよい。しかし、粉砕粉が嵩比重を高めるための磨砕
処理までを行った「粉粒」である場合であっても、この
ローラー装置40を設けていれば、後述のように固定粒
の品質を高めることができる。
【0034】なお、混合容器14の側面が円筒形をなし
ているので、混合容器14の側面に接して回転するロー
ラー装置40であってもよい。また、ローラー装置40
に回転動力源を備えず、混合容器14の内壁面に接する
ことによって回転させることもできる。混合容器14の
底部には、形成された固定粒を混合容器14の下方へ落
下させることができる落下蓋14Aを設けている。な
お、混合容器14の底の内面は、形成された固定粒を効
率的に落下させるため、凹部、凸部のないフラットな面
としていることが望ましい。
【0035】また、図示は省略しているが、混合容器1
4の内部には、センサーを備えている。ここにいうセン
サーとは、温度を摂氏0ないし200度、水分を0ない
し6%の範囲で測定できる環境センサーである。そし
て、その測定値をもとにアジテーター24の回転速度
や、温風吹き込み装置50の温風温度や温風量などを制
御可能としている。
【0036】混合容器14内の空気を入れ換えることが
できる換気装置は、混合容器14内に空気を入れ換える
ために混合容器14の上部に設けた換気口16,16
と、混合容器14内に空気を送り込むための温風吹き込
み装置50と、混合容器14内の空気を抜くための脱気
装置60とを組み合わせたものである。換気口16,1
6には、図示を省略しているが、フィルターを設けてい
る。
【0037】また、温風吹き込み装置50は、送り込む
空気から異物を取り除くためのフィルター51と、送り
込まれる空気の動力源となる投入ポンプ52と、送り込
まれる空気を暖めるエアヒーター53とを備えている。
なお、図示は省略するものの、温風吹き込み装置50か
ら送り込まれる空気は、乾燥空気であることが望ましい
ので、この実施例では空気を送り込むのに用いられる投
入ポンプ52にドライヤーを設けている。さらに、温風
吹き込み装置50から送り込まれる空気は、巻き上げ装
置30の枝軸34,34やスコップ部35付近など、混
合される粉体が積もりやすい場所に吹き付けるようにし
てあると、固定粒の製造効率を高めるので好ましい。
【0038】脱気装置60は、混合容器14内の空気を
抜くための吸引ポンプ61と、混合容器14内の粉体が
混合容器14の外に出ることを防ぐためのフィルター6
2とを備えている。次に、上記した実施例の作用につい
て説明する。まず、セルロース材を粉砕して得た粉砕粉
と、その粉砕粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを混合す
るための混合容器14内に収納させる。
【0039】機台11に固定された攪拌用モーター12
が、回転軸13を介して混合容器14を60rpmにて
回転させると、粉砕粉と表面粒とが混合して混合材料が
形成される。その混合材料に対しては、衝撃手段によっ
て衝撃力が与えられることによって粉砕粉の表面に表面
粒を固定させ、固定粒が形成される。すなわち、衝撃手
段たる衝撃工具20は、およそ3000rpmにて回転
する衝撃用モーター21によって回転する回転軸22お
よび主軸23を中心にして、混合容器14の回転方向と
は逆方向にアジテーター24が回転する。混合材料は攪
拌用モーター12によって衝撃工具20の周りを回転す
るが、アジテーター24がその混合材料とは逆方向にし
かも高速で回転しているので、混合材料はアジテーター
24にたたきつけられ、その直後に一部は混合容器14
の内壁面にもたたきつけられる。これらの作用によっ
て、粉砕粉の表面に表面粒が固定され、固定粒が形成さ
れる。
【0040】上記作用の途中においては、混合容器14
内および混合材料の環境をセンサーにて検知するととも
に、エア投入装置50を作動させて混合容器14内へ常
に暖かい空気を吹き込み、製造時に発生する水蒸気を脱
気装置60によって運び去っている。このため、混合攪
拌中に発生した水蒸気は排出され、結露の発生も防止さ
れる。
【0041】また、センサーの検知結果に応じてアジテ
ーター24の回転速度や温風吹き込み装置50が吹き込
む空気の量や温風の温度を制御し、固定粒の品質向上を
図る。例えば、混合容器14内の温度が異常に上昇して
しまった場合には、温風吹き込み装置50のエアヒータ
ー53の作動を停止させて吹き込む空気の温度を下げる
とともに吹き込み量を増やして混合容器14内の温度を
下げ、固定粒の品質向上を図ることもできる。
【0042】粉砕粉と表面粒との混合時や、衝撃工具2
0による固定粒の形成時において、混合容器14の底部
には、粉砕粉および表面粒または固定粒が積み重なる。
その積み重なった粉砕粉および表面粒または固定粒を巻
き上げ装置30によって巻き上げる。すなわち、巻き上
げ用モーター31、回転軸32、主軸33、枝軸34を
介して回転するスコップ部35が、混合容器14の底部
に積み重なっていた粉砕粉および表面粒または固定粒を
巻き上げ、衝撃工具20による固定粒の形成を効率化す
る。表面粒および固定粒が巻き上げられれば、衝撃工具
20によって固定粒の表面に更に表面粒が固定され、固
定粒の品質が向上する。
【0043】スコップ部35と同時に回転しているロー
ラー装置40は、混合容器14の底面に接してローラー
が転がる。すると、ローラー装置40と混合容器14の
底面との間に粉砕粒を挟み込んで潰して密度を高め、そ
れに対して表面粒を固定すれば、固定粒ができる。固定
粒をローラー装置40と混合容器14の底面との間に挟
み込んで潰した場合には、表面粒の固定を確実なものと
する。
【0044】攪拌混合装置10を作動させて約20分程
で、固定粒を完成させる。固定粒が形成された後、混合
容器14の底部に設けられた落下蓋14Aを開放し、混
合容器14の下方へ落下させることによって、固定粒を
極めて簡単に回収する。通常、約30秒ほどですべて回
収できる。次に、上記した実施例の効果について説明す
る。
【0045】上記実施例においてエア投入装置50を作
動させた場合と、作動させない場合とで、固定粒の含水
率を比較したところ、作動させると2.5%、作動させ
ないと3.8%となり、作動させた場合のほうが含水率
を確実に低めることが解った。また、混合容器14に混
入する前の固定粒を、他の適宜手段によって乾燥させる
よりも均一に乾燥できた。
【0046】次に、図2に基づいて、第二の実施例につ
いて説明する。第二の実施例は、エア投入装置50を備
えた第一の実施例と異なり、混合容器14の外表面を熱
する容器ヒーター70を備えている。この容器ヒーター
70は、混合容器14の周面の一部に接し、その接した
面を暖めるヒーターである。混合容器14は熱が伝わり
やすい、例えば鋼製の容器としている。暖まりやすいが
さめやすくもあるので、容器ヒーター70の外側から混
合容器14を断熱材で覆うなどの設備を備えてもよい。
【0047】固定粒の製造時には混合容器14は回転す
るので、混合容器14の周面はほぼ均一に暖められ、そ
の結果固定粒の形成の際に固定粒の温度を上昇させるこ
とができる。固定粒の温度を上昇させることができるの
で、固定粒の含水率を低めることができ、発生する水蒸
気を脱気装置60によって運び去っている。このため、
混合攪拌中に発生した水蒸気は排出され、結露の発生も
防止される。
【0048】次に、図示は省略するものの、第三の実施
例について説明する。第三の実施例の攪拌混合装置は、
第一および第二の実施例と異なり、混合容器の回転軸を
垂直方向から30度ほど斜めにずらし、また、巻き上げ
装置を設けていない。混合容器の回転軸を垂直方向から
30度ほど斜めにずらし、衝撃工具の回転軸を混合容器
の下寄りに備えると、粉砕粉および表面粒に衝撃を与え
つつ、混合容器の下部に積み重なる粉砕粉および表面粒
を巻き上げるので、巻き上げ装置を設けなくて済む。
【0049】混合容器の回転軸は、垂直方向からは斜め
にずれているので、粉砕粉や表面粒の種類などの条件に
よっては、粉砕粉と表面粒との混合、固定粒の形成を効
率化できる。比重が重い表面粒と比重が軽い粉砕粉とが
効率よく攪拌できる。
【0050】
【発明の効果】請求項1ないし請求項4記載の発明によ
れば、含水率の低い固定粒の製造方法を提供することが
できた。また、請求項5および請求項6記載の発明によ
れば、含水率の低い固定粒の製造装置を提供することが
できた。
【0051】請求項7記載の発明によれば、更に、固定
粒の製造中の温度、水分などをチェックし、製造される
固定粒の品質の均一化を図ることができる固定粒の製造
装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固定粒の製造装置の一実施例を示
すための概念図である。
【図2】本発明に係る固定粒の製造装置の第二の実施例
を示すための概念図である。
【符号の説明】
10 攪拌混合装置 11 機台 12 攪拌用モーター 13 回転軸 13A 伝達
ギア 13B 水平方向支持ギア 13C ギア
軸 14 混合容器 14A 落下
蓋 15 上下方向支持装置 16 換気
口 20 衝撃工具 21 衝撃
用モーター 22 回転軸 23 主軸 24 アジテーター 30 巻き上げ装置 31 巻き
上げ用モーター 32 回転軸 33 主軸 34 枝軸 35 スコ
ップ部 36 かき混ぜ棒 40 ローラー装置 50 温風吹き込み装置 51 フィ
ルター 52 吹き込みポンプ 53 エア
ヒーター 60 脱気装置 61 吸引
ポンプ 62 フィルター 70 容器ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 1:00 (56)参考文献 特開 平8−276424(JP,A) 特開 昭53−17657(JP,A) 特開 昭62−83029(JP,A) 特開 平5−269742(JP,A) 特開 平6−73231(JP,A) 特開 昭61−100405(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29B 9/00 - 9/16 B01J 2/00 - 2/30 B27N 1/00 - 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉の外周
    面に、その粉砕粉よりも小径でかつ硬い表面粒を固定さ
    せて固定粒を形成するとともに、その固定粒の形成の際
    に固定粒の温度を上昇させることとしたことを特徴とす
    る固定粒の製造方法。
  2. 【請求項2】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉と、そ
    の粉砕粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを混合するため
    の混合容器内に収納し、その混合容器を回転させること
    によって粉砕粉と表面粒とを混合し、衝撃力を与える衝
    撃手段によって粉砕粉の表面に表面粒を固定させて固定
    粒を形成するとともに、その固定粒の形成の際に固定粒
    の温度を上昇させることとしたことを特徴とする請求項
    1記載の固定粒の製造方法。
  3. 【請求項3】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉と、そ
    の粉砕粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを混合するため
    の混合容器内に収納し、その混合容器を回転させること
    によって粉砕粉と表面粒とを混合し、衝撃力を与える衝
    撃手段によって粉砕粉の表面に表面粒を固定させて固定
    粒を形成するとともに、混合容器の内部に温風を吹き込
    むこととしたことによって固定粒の形成の際に固定粒の
    温度を上昇させることとしたことを特徴とする固定粒の
    製造方法。
  4. 【請求項4】セルロース材を粉砕して得た粉砕粉と、そ
    の粉砕粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを混合するため
    の混合容器内に収納し、その混合容器を回転させること
    によって粉砕粉と表面粒とを混合し、衝撃力を与える衝
    撃手段によって粉砕粉の表面に表面粒を固定させて固定
    粒を形成するとともに、混合容器の外表面を熱すること
    によって固定粒の形成の際に固定粒の温度を上昇させる
    ことを特徴とする固定粒の製造方法。
  5. 【請求項5】機台と、その機台に対して回転可能であ
    り、且つセルロース材を粉砕して得た粉砕粉とその粉砕
    粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを収納して混合可能な
    混合容器と、その混合容器の内部において混合容器の回
    転軸とずれた回転軸を中心にして混合容器の回転方向と
    は逆方向に、混合容器よりも高速で回転することによっ
    て粉砕粉の表面に表面粒を固定させて固定粒を形成する
    衝撃工具と、混合容器の内部に温風を吹き込むための温
    風吹き込み装置とを備えたことを特徴とする固定粒の製
    造装置。
  6. 【請求項6】機台と、その機台に対して回転可能であ
    り、且つセルロース材を粉砕して得た粉砕粉とその粉砕
    粉よりも小径で且つ硬い表面粒とを収納して混合可能な
    混合容器と、その混合容器の内部において混合容器の回
    転軸とずれた回転軸を中心にして混合容器の回転方向と
    は逆方向に、混合容器よりも高速で回転することによっ
    て粉砕粉の表面に表面粒を固定させて固定粒を形成する
    衝撃工具と、混合容器の外表面を熱する容器ヒーターと
    を備えたことを特徴とする固定粒の製造装置。
  7. 【請求項7】混合容器の内部には、混合容器内の環境を
    検知するための環境センサーを備えたことを特徴とする
    請求項5または請求項6に記載された固定粒の製造装
    置。
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