JP2824904B2 - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2824904B2
JP2824904B2 JP9251370A JP25137097A JP2824904B2 JP 2824904 B2 JP2824904 B2 JP 2824904B2 JP 9251370 A JP9251370 A JP 9251370A JP 25137097 A JP25137097 A JP 25137097A JP 2824904 B2 JP2824904 B2 JP 2824904B2
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徹 品川
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICカードに関
し、詳しくは、ICカード自体がそれが接続される機器
に対してマスターとして動作することができ、端末とし
てのインテリジェント機能を持たせることができるよう
なICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のICカードに関する他の装置との
データ授受動作としては、例えば、外部装置の1つであ
るホストコンピュータにICカードが装着された場合に
は、ホストコンピュータから発信されたコマンド群をI
Cカードの内部制御プログラムが解読し、この内容に従
ってメモリのアクセス、例えばデータの書込み、読出し
及び消去を実行し、その結果をコマンドのレスポンスと
してホストコンピュータに返答するシーケンスに従って
データの授受が行われている。このような動作方法で
は、常に、ホストコンピュータがマスター状態にあっ
て、ICカードはスレーブの状態となる。したがって、
ICカード自ら外部に対して動作の要求などをする機能
がない。そのために、ICカードは、単純なデータファ
イルの機能に終始しており、カード内部にマイクロプロ
セッサを有しているにかかわらず、インテリジェント性
に欠ける欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、一枚のICカー
ドで種々の機能を持たせて、あるときは、銀行用にある
ときは病院用に、またあるときには、クレジット用にと
各種の用途に使用できるようにすることがICカードに
要求されている。このような要求を満たすためには、I
Cカードにおけるマイクロプロセッサの処理機能の拡大
が必要であって、そのときどきで種々の異なるデータ処
理をしなければならない。しかも、そのデータ処理量は
増加し、この増加は、内蔵されるメモリの記憶容量の増
大をまねき、ICカードという限られた空間の中に多種
多様な情報を記憶しなければならなくなっている。ま
た、システムが相違する種々の外部装置との間で種々の
情報のやりとりも必要となる。
【0004】しかし、ICカードの容積には限界がある
ため、取り扱う情報量が膨大となってもそれに対応した
記憶容量を確保できない可能性がある。そこで、情報の
選択が必要となるが、現在の伝送システムでは、ICカ
ード側が主体となったシステムではないために、データ
処理量に対応した高密度に集積化したICの高密度実装
が要求されている。これによりある程度の解決が望める
としても、それには限界がある。この発明は、このよう
な従来技術の問題点を解決するものであって、ICカー
ドを主体としてデータの伝送を行うことができ、種々の
処理機能付けができるICカードを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明のICカードにおける手段は、ICカ
ードが装着される情報処理装置あるいはこの情報処理装
置を介して他のICカードとの間でデータの授受をする
ICカードにおいて、データの授受を行う相手に対して
自己をマスター及びスレーブのいずれの処理状態にも設
定しかつあらかじめ選択されたいずれか一方の処理状態
に設定する状態設定手段と、相手をマスター及びスレー
ブのいずれか他方に設定する状態情報を送信情報に加え
て相手に送信する送信手段とを有するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】このように、ICカードに自己を
マスター及びスレーブのいずれか一方とする状態設定手
段を設けて、さらに、相手に対しては、いずれか他方に
設定する状態情報を送出するようにしているので、IC
カードは、あらかじめ選択されたいずれか一方の処理状
態のICカードとして動作することができる。そして、
相手は他方の処理状態に設定できる。その結果、ICカ
ードは自己の処理機能に応じてマスターとなることがで
き、各種のプログラムやデータを他の装置から入手で
き、端末装置的な処理が可能となる。したがって、種々
の処理機能をハードウエアの負担を大きくすることなく
実現することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。図1は、そのICカードの内部
回路のブロック図、図2は、ステータス情報とモード情
報テーブルの一例を示す説明図、図3は、この発明のI
Cカードを適用したICカードを使用するICカード伝
送システムのブロック図、そして、図4は、その伝送デ
ータのフォーマットの説明図である。図1において、2
は、ICカードであって、挿着された装置に対して自己
の状態をマスターか、スレーブかのいずれかに設定する
ことができるものである。このICカード2は、外部と
の信号の授受を行う外部インタフェース21と、RAM
23と、マスクROM24と、プログラム及びデータを
格納するEEPROM25と、これらとバス等により接
続され、これらを制御するマイクロプロセッサ22とで
構成されている。なお、この例では前記のような構成と
しているが、これらの各要素の組合せ及びICチップの
数を限定するものではなく、ゲートアレイ等の各種のハ
ードウエア回路或いはその他の論理回路等が加えられ、
又は前記回路の一部がこれら回路に置き換えられていて
もよい。
【0008】ここで、データの書込み、読出し、暗証番
号等の確認情報の照合、特定の処理プログラムの起動、
通信制御処理等を行う基本的な処理プログラムは、マス
クROM24に記憶されている。また、図3におけるス
テータス設定手段6は、ダウンロードによりEEPRO
M25に格納されたステータス設定処理プログラム27
aがマイクロプロセッサ23により起動されることで実
行され、ICカード2をマスター状態とスレーブ状態と
のいずれかの動作状態に設定する。EEPROM25に
は、自己の状態をマスターか、スレーブかのいずれかに
設定するためにステータス設定手段6による参照される
ステータスデータが記憶されたステータス情報領域26
と、モード情報テーブル5と、銀行関係データ処理、シ
ョッピング関係データ処理、病院関係データ処理等の各
種のアプリケーションに応じた複数の処理プログラムを
記憶したアプリケーション処理プログラム群27及びそ
のデータ等とが格納されている。
【0009】なお、ステータス設定処理プログラム27
aは、モード識別情報13(図4参照)或いは内部で発
生したこれに対応するモード情報に基づいてステータス
情報領域からその動作モードに必要なステータスをIC
カード2内部に設定する。そして、自らマスター又はス
レーブになるときには、内部でモード情報を発生してス
テータス情報領域26を参照してモード番号を得て、こ
のモード番号からモード情報テーブル5を参照して相手
方に対して設定するモード情報と相手方がマスター/ス
レーブとして動作するときに自己がそれに対応して動作
するための処理プログラムとを選択する。
【0010】このステータス情報領域26は、図2
(a)に示すように、マスター/スレーブビットと個別
ステータス情報とからなるモード識別情報に応じてアク
セスされ、モード識別情報対応にモード番号と個別のス
テータスを実現するための各種のパラメータとを格納し
ている。なお、処理プログラムの起動が不要なときに
は、ステータス情報領域26においてモード番号を書込
まなれけばよい。これは、例えば、スレーブ状態に入っ
たときのある個別ステータスでモード番号が記憶されて
いなければ、それによりスレーブ状態で動作が保持さ
れ、これにより伝送相手となるホストコンピュータ1
(図3参照)とICカード2との両者の状態が固定され
る。また、スレーブ状態において所定の処理プログラム
を起動した後にその状態に保持する場合には、後述する
モード情報テーブル5の個別ステータス情報の欄55
(図2の(b)参照)の個別ステータス情報を書込まな
けばよい。
【0011】そこで、ICカード2は、伝送されたモー
ド情報13或いは内部で発生したモード情報に基づいて
このステータス情報領域26のデータによりマスター或
いはスレーブの状態に設定されることになるが、以上の
構成による機能と同様な機能がホストコンピュータ1に
ついても設けられている。これについては同様であるの
でここでは割愛する。さて、ICカード2の動作は、図
6に示すような動作となる。リーダライタ8に挿入され
たICカード2は、電源投入(“ON”)によりまず初
期設定の状態となる。その後、ステータス設定処理プロ
グラム27aが起動されてモード設定状態に移行し、電
源“ON”時に指定されているモード情報が内部で発生
してステータス情報領域26がアクセスされて、自己が
マスター状態かスレーブ状態のいずれかに移行する。
【0012】そこで、電源“ON”時の内部で発生する
モード情報がマスター状態を示していれば、マスタモー
ドに、スレーブ状態を示していれば、スレーブモードに
ICカード2が設定される。なお、電源“ON”時のス
レーブ状態のときには、通常、相手方対してのモード情
報の送出等の送信はしない。そして、動作状態において
は、ICカード2(又はホストコンピュータ1)は、マ
スター状態或いはスレーブステータスのいずれかに移行
するときには、ステータス設定処理プログラム27aが
起動され、スレーブ状態において、起動する処理プログ
ラムは原則としてマスター側からの指令で指定される。
スレーブ側は、自らスレーブ状態となるときは別とし
て、単にホストコンピュータ1(マスターがICカード
のときにはICカード2)からの情報を受けて動作して
処理プログラムが起動されるだけであるので、相手方よ
りのモード情報13によりスレーブ状態にされるときに
は、モード情報13の相手方からの受信に応じて行わ
れ、スレーブ状態になったときに、相手方に応答信号を
返すだけである。
【0013】一方、マスターに設定されるときには、相
手方にモード識別情報13を伝送してそれに対する応答
があった後で相手側がスレーブ状態に設定されたことを
待って行われ、マスター状態に入り、その応答後に指定
された処理プログラムが起動されて実行されることにな
る。なお、動作状態において、ステータスが現在のステ
ータスと一致しているときには、モード情報を受けても
モードに対応するステータスの設定、切換えは行われな
い。そのために、ステータス設定処理プログラム27a
には、受信したマスター/スレーブのステータスと現在
実行しているマスター/スレーブのステータスとを比較
して一致しているか否かの判定をする処理が含まれてい
て、この判定の結果に応じて図6のステータス設定状態
に移行する。
【0014】図2(b)は、相手方に設定するモード情
報と自己がマスター/スレーブになったときに処理する
処理プログラム名及びその先頭アドレス、処理プログラ
ムが起動されるときに必要なパラメータを記憶したモー
ド情報テーブル5の具体例である。このモード情報テー
ブル5は、最初の欄がモード番号欄51であり、次の欄
52がそのモードにおいて実行する処理を識別する処理
番号、その次の欄53がそのモードで動作するプログラ
ムの先頭ドレス、次の欄54がプログラムが動作する上
で必要なプログラム名、属性等のパラメータ、そして、
最後が相手方モード情報に付加する個別ステータス情報
の欄55である。なお、この個別ステータス情報欄55
に情報が記憶されていないときは、相手方に対する情報
の伝送が行われず、単に、欄52,53,54により指
定される処理プログラムが起動されるだけである。
【0015】そこで、ICカード2がICカードリーダ
・ライタ8に装着されたとき、ICカード2からマスタ
ーを示すモード情報の伝送がない限りは、通常の処理と
なり、前記したようにICカード2がスレーブとなるの
で、ホストコンピュータ1は、ICカード2が装着され
てから一定時間の間伝送情報待ち状態に入って、ICカ
ード2からモード設定状態のコマンド(ステータス設定
手段6の起動のコマンド)の情報伝送がないときに、ホ
ストコンピュータ1は、自らマスターに対応するモード
情報を内部で発生して、そのステータス情報領域をアク
セスし、ここで得られたモード番号に基づきモード情報
テーブル5を参照して処理すべきプログラムの情報と相
手方に対する個別ステータス情報を得てこれとスレーブ
とする情報を加えてモード情報13を生成する。そし
て、相手方に対するステータス設定処理プログラム27
aを起動するコマンドを付加して前記の生成したモード
情報をモード情報13としてICカード2に送出する。
そして、そのステータスに内部を設定して相手方の応答
を待って、モード情報テーブル5の処理プログラムを起
動する。
【0016】なお、動作中において、ステータス設定手
段6(ステータス設定処理プログラム27a)の起動コ
マンドが送出され、指定されるステータスと現在のステ
ータスと不一致のときは、モード設定状態に移行して、
自己を他の状態、例えば、マスターからスレーブ状態に
する。また、スレーブからマスターになるときには、相
手方に対してステータス設定処理プログラム27aを起
動するコマンドとスレーブを示すモード情報13とを送
出する。このように、モード切換えを行う必要の生じた
場合には、ステータス設定処理プログラム27aが起動
され、ステータス設定手段6により次のステータス設定
状態に移行して次のステータスになる。このようにする
ことにより、ホストコンピュータ1をマスターとし、I
Cカード2をスレーブとした通常の処理、或いはICカ
ードをマスターとし、ホストコンピュータ1をスレーブ
とする処理を行うことができる。
【0017】次にICカード2とホストコンピュータ1
との伝送処理について図3に従って説明すると、ICカ
ード2が装着され、ICカード2とデータの授受を行う
ホストコンピュータ1は、その内部にICカードリーダ
・ライタ部を有している。ICカード2は、このICカ
ードリーダ・ライタ部に装着され、ホストコンピュータ
1との間でデータ交換を行う。なお、ICカードリーダ
・ライタ部とICカード2とは、通常、コネクタで接続
されるか、コイル等を介して電磁結合され、非接触状態
で接続される。3は、ホストコンピュータ1からICカ
ードリーダ・ライタ部を介してICカード2に対して送
出されるコマンド列であり、4は、このコマンド列3に
対するICカード2からのレスポンス列である。コマン
ド列3とレスポンス列4のフォーマットの詳細は、図4
に示すように、その先頭部分に先頭を示す開始コード1
1が設けられ、次にコマンドコード又はレスポンスコー
ド12、そしてモード識別情報13、送信データ14、
最後に終了コード15と続く構成となっている。
【0018】ここで、モード識別情報13は、ホストコ
ンピュータ1とICカード2とに記憶されたそれぞれの
モード情報テーブル5から選択されるものであって、こ
のモード情報テーブル5には、マスター/スレーブのい
ずれかに設定したときに、その処理状態で個別的に動作
する処理プログラムの動作状態の場合を生成する下位の
ステータス又は/及びその場合の処理プログラムを選択
するための情報となる個別的なプログラム対応の複数の
個別モード情報が記憶されている。
【0019】さて、前記コマンド列3とレスポンス列4
のモード識別情報13は、これらモード情報テーブル5
のうちから選択された1つのモード情報であり、ホスト
コンピュータ1とICカード2とは、相手方のモード情
報テーブル5に記憶されたモード情報に基づいて自己の
処理状態を切り換えて、マスターとなったり、スレーブ
となり、かつ特定の処理状態に設定される。したがっ
て、このモード情報は、マスターとするかスレーブとす
るかの指定ビット情報といかなる個別的処理状態、例え
ば、銀行取引処理、ショッング取引処理、病院の受診処
理等の各種の処理状態の1つに設定するのかの状態情報
(個別ステータス情報)とから構成されていて、個別ス
テータス情報は、その状態で動作するプログラムの選択
情報にもなっている。すなわち、ここでのモード情報
は、マスター状態となるかスレーブ状態となるかを示す
大きな意味での状態情報とその下で設定される個別的な
モード情報とからなる。この個別的なモード情報は、マ
スター状態又はスレーブ状態において各種の処理に対応
して設定される個別的な処理状態を設定する個別ステー
タス情報として使用されるとともに、個別的に選択され
た状態において動作する処理プログラムを選択する情報
にもなり、実際の処理モードを決定する。
【0020】ここで、ホストコンピュータ1とICカー
ド2には、それぞれ送信データから前記モード識別情報
を解読して、自己の動作状態を相手方から指定された動
作モードに設定する状態設定手段(ステータス設定手
段)6と、送信データに付加するモード情報をモード情
報テーブル5の中から選択して送信データに付加するモ
ード情報送信手段7とがそれぞれ設けられている。そし
て、モード情報送信手段7により付加されたその時のモ
ード情報がモード識別情報13としてマスター/スレー
ブ関係の設定又は変更に際して伝送データ14とともに
送信時のコマンド列3又はレスポンス列4となって送ら
れる。ICカード2がホストコンピュータ1に装着され
た時点では、通常、ホストコンピュータ1は、まず、マ
スターとなり、ホストコンピュータ1がこれから行う処
理に対応する動作状態を指定するコード(個別ステータ
ス情報)をモード情報テーブル5の中から選択し、これ
とICカード2をスレーブに指定する情報とをモード識
別情報13として構成して送信する。
【0021】ICカード2は、ホストコンピュータ1か
らの送信データを受けると、それがステータス設定手段
6を起動するステータス設定のコマンドであるときに、
このコマンドによりステータス設定手段を起動してステ
ータスを設定をする。これは、ステータス設定手段6に
よりモード識別情報13を解読して、ICカード2をホ
ストコンピュータ1により指定されたスレーブ状態とし
て、自己のステータスをモード識別情報13で指示され
た処理状態(個別ステータスの処理状態)にして以後の
処理を行う。そして、前記モード識別情報13を解読し
た結果、自己がマスターとなって処理するものであれ
ば、その後にある個別ステータス情報に基づき自己のメ
モリのステータス情報領域26(図1参照)に記憶され
た、その状態情報に対するモード番号を得て、このモー
ド番号(これは、個別ステータス情報からそのステータ
スで動作させる処理プログラムを選択するための番号に
なる)に基づき、相手方、すなわち、ホストコンピュー
タ1をスレーブとして行う処理に対応する動作状態を相
手方に設定するコード(相手方の個別ステータス情報)
をモード情報テーブル5の中から選択し、これとスレー
ブとからなるモード識別情報13を構成してレスポンス
列4に組入れて、ホストコンピュータ1に返信する。そ
して、ICカード2自体は、ステータス設定手段6によ
り自己のステータスをマスターに変更する処理をする。
なお、この場合、相手方がスレーブになった応答を待っ
てそのステータスでの実際の処理プログラムが起動され
る。
【0022】その結果、以後は、ホストコンピュータ1
がスレーブとなり、ICカード2がマスターとなって、
ICカード2側からホストコンピュータ1に特定のプロ
グラムとか、データ転送の要求を出して、そのときの動
作で必要なプログラムとかデータを得る。そして、必要
に応じて、再び、ICカード2は、ホストコンピュータ
1がマスターとなるモード情報を送り、スレーブとな
り、ホストコンピュータ1がマスターとなって元の状態
に戻り、通常のICカードとしての動作処理をする。
【0023】以上は、ICカード2側を主体として説明
しているが、最初からホストコンピュータ1側がスレー
ブとなり、ICカード2側がマスターとなるモード情報
をホストコンピュータ1からICカード2に対して送っ
て、ICカード2がマスターとなってもよい。この場
合、ホストコンピュータ1側を主体として、ICカード
2の前記の動作すべてをホストコンピュータ1に負わ
せ、ホストコンピュータ1の前記の動作をICカード2
に負わせてこれらを入れ替えて、相互の立場を逆転させ
て動作させてもよい。
【0024】さらに、これとは別に、後述するように、
ICカード2側が主体となって動作し、最初からマスタ
ーとなり主体となって動作し、ICカード2が前記のホ
ストコンピュータ1と同様な動作をして、ホストコンピ
ュータ1がICカード2と同じような立場でスレーブと
なることからスタートするようにしてもよい。このよう
にすることにより、ICカード2をマスターとしてその
ときどきに応じた情報処理をさせることができ、インテ
リジェントな動作が可能である。しかも、ICカード2
における処理機能の種類がたとえ多くなっても、ホスト
コンピュータ1側がスレーブとなることから後からホス
トコンピュータ1側から選択的に転送してもらえるの
で、ある種のプログラムは、ICカード2側に持たせな
くても済む。また、このことはデータについても同様で
ある。
【0025】このような送受信方法おいて、ICカード
2を用いてショッピング等を行う場合には、ホストコン
ピュータ1とICカード2との間でコマンド列3及びそ
のコマンド列3に対するICカード2のレスポンス列4
の送受信を必要なだけ行う。この時のコマンド列3及び
レスポンス列4の中の送信データ14は、その都度、モ
ード識別情報13で示す方法に従いいずれか一方の側が
マスターとなり、いずれか他方の側がスレーブとなる。
そこで、通常のショッピングでは、ホストコンピュータ
1は、ICカード2をスレーブとしてデータの授受を行
うが、ショピング内容によってICカード側において特
別な処理として他のデータを必要としたときには、IC
カード2側がマスターとなり、ホストコンピュータ1に
要求を出して、そのデータ(又はプログラム)を得るよ
うな処理ができる。また、ICカード2を病院等で使用
する場合には、まず、ICカード2がマスターに設定さ
れて、そのときの診察に必要なデータをスレーブ側とな
ったホストコンピュータ1側から転送してもらって、ホ
ストコンピュータ1との間でデータ授受を行うことがで
きる。
【0026】ところで、ICカードリーダ・ライタ8
は、ホストコンピュータに内蔵させることなく、図5に
示すように、ICカード2をICカードリーダ・ライタ
8に装着し、ICカードリーダ・ライタ8とホストコン
ピュータ1とを回線或いはワイヤで接続して処理を行う
ようにしてもよい。この場合を例としてさらに詳細に各
部の構成について説明する。リーダライタ8は、通常、
内部にマイクロプロセッサとメモリとを有していて、そ
の基本的な機能としては、ホストコンピュータ1と、I
Cカード2の間に接続され、主にICカード2の挿入機
構を有し、挿入されたICカード2に対し、電源、クロ
ック、リセット等の信号を送出してICカード2を動作
させ、ホストコンピュータ1と、ICカード2間の伝送
データの受け渡しを行うインタフェースの役割を果たし
ている。なお、ICカードリーダ・ライタ8は、その仕
様に応じて、この他、各種の機能があるので、前記のよ
うなインタフェースの機能に限定されないことはもちろ
んである。
【0027】以上は、ホストコンピュータ1がICカー
ド2が装着されて一定時間後にマスターとなり動作する
例であるが、ICカード2がマスターとなり、ICカー
ド2が最初から動作することも可能である。これは、I
Cカード2がICカードリーダ・ライタ8等に装着され
たときに内部で発生するモード情報がマスターとなるモ
ードのときに行われる。ICカード2がICカードリー
ダ・ライタ8に装着されると、ICカードリーダ・ライ
タ8から電源の供給を受けて、初期設定状態からモード
設定状態へと移行し、ここで、最初に得られるモード情
報の指定がマスター状態であれば、ICカード2は、マ
スター状態となり、ホストコンピュータ1に対してその
ステータス設定処理プログラム27aを起動するコマン
ドと処理モードとスレーブを指定するモード情報13を
送出する。そして、ICカード2は、マスター状態に入
り、相手方からの応答を待ってモード情報テーブル5の
最初の行の処理プログラムを起動する。
【0028】このことにより、ICカード2をマスター
とし、ホストコンピュータをスレーブとしたとする最初
の処理が行われる。ICカード2がマスターとなったと
きには、例えば、ホストコンピュータ1に対して、IC
カード2内で必要なデータの読出し指示、またデータの
書込み指示等を行うことができる。また、ICカード2
では処理能力の不足により実行できない処理等をホスト
コンピュータ1に指示して処理させ、その処理結果をI
Cカード2が受取る。このように、ICカード2がマス
ターとなり独自の処理を実行する。なお、この実施例に
おいては、モード情報テーブル又はステータス領域をE
EPROM25上に設定したが、RAM24上に設定す
ることも可能である。この場合、電源投入時のステータ
スは、スレーブ又はマスターとなるようにあらかじめ別
に設定できるようにしておく必要がある。なお、モード
情報テーブルは、必ずしもテーブルの形式を採る必要は
ない。ステータス情報領域も同様である。さらに、これ
らを合わせて1つのテーブルとしてもよいことももちろ
んである。
【0029】実施例では、ホストコンピュータとICカ
ードとのデータの授受を例としているが、ICカードと
他のICカードとを2台のリーダライタ8を用いて接続
して或いはさらに通信制御装置等を介して接続してIC
カード同士のデータの授受をすることが可能である。こ
の場合には、初期状態において一方のICカードがマス
ターに設定され、他方のICカードがスレーブに設定さ
れるような関係になる。なお、実施例のように、モード
情報テーブルとステータス情報領域をEEPROM25
上に設定するか、RAM24上に設定するようにすれ
ば、ICカード等に対して動作後にこれら情報の設定が
可能であるので、モード情報の送出を2枚のICカード
2に対して行うことができる。カードそれぞれにモード
を設定するためにマスタとなるホストコンピュータ1或
いは、もう1枚のICカード2を用いることも可能であ
る。実施例では、ICカード2の相手がホストコンピュ
ータである例を示しているが、これは、相手のICカー
ド自体がステータス設定手段とか、モード情報を有する
同様な機能のICカードであっても、また、各種の端末
装置であってもよく、能動的な動作をするICカード、
ICカードリーダ・ライタ等を含めて、いわゆる情報処
理装置一般でよい。
【0030】また、実施例における伝送フォーマットは
一例であって、このようなものに限定されるものではな
い。そして、このようにモード識別情報をもつ伝送フォ
ーマットで伝送することがマスター/スレーブの設定或
いは変更時に用いられれば十分である。したがって、マ
スター/スレーブの設定或いは変更のためのモード情報
は必要となるが、モード識別情報のうち相手方をある処
理状態に設定する個別ステータスの状態情報は必ずしも
必要ではない。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明にあっては、ICカードに自己をマスター及びスレ
ーブのいずれか一方とする状態設定手段を設けて、さら
に、相手に対しては、いずれか他方に設定する状態情報
を送出するようにしているので、ICカードは、あらか
じめ選択されたいずれか一方の処理状態のICカードと
して動作することができる。そして、相手は他方の処理
状態に設定できる。その結果、ICカードは自己の処理
機能に応じてマスターとなることができ、各種のプログ
ラムやデータを他の装置から入手でき、端末装置的な処
理が可能となる。したがって、種々の処理機能をハード
ウエアの負担を大きくすることなく実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、そのICカードの内部回路のブロック
図である。
【図2】図2は、ステータス情報とモード情報テーブル
の一例を示す説明図であって、(a)は、モード情報テ
ーブルの具体例の説明図、(b)は、処理プログラムを
選択する場合のモード情報テーブルの具体例の説明図で
ある。
【図3】図3は、この発明のICカードを適用したIC
カードシステムのブロック図である。
【図4】図4は、その伝送データのフォーマットの説明
図である。
【図5】図5は、ICカードシステムの他の構成説明図
である。
【図6】図6は、そのICカードの動作状態の説明図で
ある。
【符号の説明】 1…ホストコンピュータ、2…ICカード、3…コマン
ド列、4…レスポンス列、5…モード情報テーブル、6
…ステータス設定手段、7…モード情報送信手段、11
…開始コード、12…コマンドコード又は レスポンス
コード、13…モード識別情報、14…送信データ、1
5…終了コード。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードが装着される情報処理装置ある
    いはこの情報処理装置を介して他のICカードとの間で
    データの授受をするICカードにおいて、前記データの
    授受を行う相手に対して自己をマスター及びスレーブの
    いずれの処理状態にも設定しかつあらかじめ選択された
    いずれか一方の処理状態に設定する状態設定手段と、前
    記相手をマスター及びスレーブのいずれか他方に設定す
    る状態情報を送信情報に加えて前記相手に送信する送信
    手段とを有するICカード。
  2. 【請求項2】前記状態設定手段は、前記相手から前記状
    態情報を受けたときに、それを解読して自己をマスター
    及びスレーブのいずれか他方に設定するものである請求
    項1記載のICカード。
  3. 【請求項3】状態情報は、マスター状態となるかスレー
    ブ状態となるかを示す情報と、用途に対応してそれぞれ
    設けられた複数の処理プログラムの1つを実行するため
    に必要とされる処理状態を前記相手に設定するためにそ
    してこれを自己が受けたときには自己に設定するために
    前記用途に対応して設けられた状態設定の情報とからな
    ることを特徴とする請求項2記載のICカード。
  4. 【請求項4】状態情報は、マスター状態となるかスレー
    ブ状態となるかを示す情報と、用途に対応してそれぞれ
    設けられた複数の処理プログラムの1つを前記相手が実
    行するためにそしてこれを自己が受けたときには自己が
    実行するために前記複数の処理プログラムの1つを選択
    する選択情報とからなることを特徴とする請求項2記載
    のICカード。
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