JP2823383B2 - 地盤改良材注入工法 - Google Patents

地盤改良材注入工法

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JP2823383B2
JP2823383B2 JP10543891A JP10543891A JP2823383B2 JP 2823383 B2 JP2823383 B2 JP 2823383B2 JP 10543891 A JP10543891 A JP 10543891A JP 10543891 A JP10543891 A JP 10543891A JP 2823383 B2 JP2823383 B2 JP 2823383B2
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勉 大矢
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤改良材注入工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、種々の注入工法が提供されている
が、比較的注入効果の高いものとしては、 (1) 二重管複合注入工法 (2) 二重管ダブルパッカー注入工法 が上げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の二重管複合注入
工法により、図9又は図10に示す注入モニターM1、
M2でグラウト材すなわちセメントミルクAと硬化材E
の注入を行う場合、両者A、EがモニターM1、M2の
内部で混合されるので、モニター内部の一部分Gの閉塞
が懸念される。また、一時注入でグラウトパッカーD
(図5参照)を形成するための硬化材Bが必要で、これ
らの材料による流路の切換えが多くなり、切換えや作業
が面倒になる。このため、グラウト材であるセメントミ
ルクの注入では、二重管ダブルパッカー注入工法が適し
ているが、二重管複合注入工法に比べ、施工手順と施工
装置が複雑で、手間がかかり、また、工事費も高くなる
不具合がある。
【0004】本発明は、モニター内部の閉塞を防止する
と共に、施工手順、施工装置及び流路切換えを簡単化し
た地盤改良材注入工法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による地盤改良材
注入工法によれば、複段複数の吐出口を備えた外筒と、
それらの吹出口のうちの中段吐出口の上方まで延びグラ
ウト材流路に接続された内筒と、硬化材流路に接続され
た前記内外筒間の環状隙間に挿通され硬化材の圧力で下
降したときに前記吐出口に対向する逆止弁を備えた内方
吐出口を設けて上段吐出口を前記環状隙間に連通したス
リーブと、流路切換手段とを備えた注入モニターにより
削孔し、グラウト材流路に切換えて外筒底部からグラウ
ト材を充填し、硬化材流路に切換えてスリーブを下動し
て上段吐出口から瞬結硬化材を注入し、先に充填したグ
ラウト材と混合瞬結してグラウトパッカーを形成し、グ
ラウト材流路に切換え、上段以外の吐出口及び外筒底部
からグラウト材を注入モニター全周の地盤に注入して地
盤を改良するものである。
【0006】
【好ましい実施の態様】上記逆止弁は、縮径部に設けた
内方吐出口を覆うゴムリングで形成するのが好ましい。
【0007】また、両流路に二連グラウトポンプの両ポ
ンプをそれぞれ介装し、流路切換手段は、両流路にそれ
ぞれ介装したリターンバルブで構成し、両バルブの開閉
で流路を切換えるのが好ましいが、両流路にそれぞれ別
個のグラウトポンプを介装し、両ポンプのON、OFF
で流路を切換えることができる。
【0008】グラウト材としてはセメントミルク又はゲ
ル化時間の長い溶液グラウトが用いられ、そして硬化材
としては一次注入の場合は瞬結硬化材を用い、二次注入
の場合は緩結硬化材を用いる。
【0009】
【作用】上記のように構成された地盤改良材注入工法に
おいては、削孔し、グラウト材流路に切換えて外筒の底
部からグラウト材を充填し、その後、硬化材流路に切換
え、上段吐出口から瞬結硬化材を注入してグラウトパッ
カーを形成し、グラウト材が上方に流出するのを阻止
し、そしてグラウト材流路に切換え、上段以外の吐出口
及び外筒の底部からグラウト材を注入し、地盤改良を行
う。
【0010】したがって、グラウト材と硬化材はモニタ
ーの内部では異なる流路で流れるので、モニターの外部
で混合瞬結し、モニター内部の閉塞は、確実に防止され
る。また、施工手順と流路の切換とは、極めて簡単化さ
れる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0012】図1及び図3には、本発明を実施する注入
モニターMが示されている。このモニターMは、外筒1
と、内筒6と、両筒1、6間の環状隙間Sに上下に摺動
自在に挿入されたスリーブ10とから概略構成されてい
る。
【0013】外筒1の下端部には、ビット2が設けら
れ、周面には、複段複数(図示の例では3段4個)の上
段吐出口3a、中段吐出口3b及び下段吐出口3c(以
下総称する場合は符号3を用いる)が円周等配に穿設さ
れている。そして、ビット2の上方には、ボールバルブ
4と、スリーブ10のストッパ5とが設けられている。
内筒6は、下端部6aが後記する中段内方吐出口11b
の上縁部までの長さに形成されている。
【0014】スリーブ10には図5に示すように、下端
部10aがストッパ5に係止された状態で、外筒1の上
段、中段及び下段吐出口3a、3b及び3cに対向する
上段内方吐出口11a、中段内方吐出口11b及び下段
内方吐出口11c(以下総称する場合は符号11を用い
る)が穿設されている。そのスリーブ10は図3に示す
ように、常態では若干上方に位置し、スリーブ10の外
周により吐出口3を閉じるようになっている。この内方
吐出口11は、スリーブ10に形成された縮径部10b
に穿設され、その縮径部10b内には、内方吐出口11
を覆う逆止弁であるゴムリング12が設けられている。
そして、上段内方吐出口11aは、環状通路13により
隙間Sに連通されている。
【0015】図7には、流路切換手段の一例が示されて
いる。前記内筒6には、管路L1により流量圧力測定器
FP、リターンバルブV1及び二連グラウトポンプPの
一方のポンプP1を介してセメントミルクAのタンクT
1に接続され、リターンバルブV1の戻り管路R1は、
タンクT1に接続されている。他方、環状隙間Sは、管
路L2によりリターンバルブV2及び二連グラウドポン
プPの他方のポンプP2を介して瞬結硬化材Bのタンク
T2に接続され、リターンバルブV2の戻り管路R2
は、タンクT2に接続されている。そして、2個のリタ
ーンバルブV1、V2の開閉で、グラウト材であるセメ
ントミルクA及び瞬結硬化材Bの流路を切換えるように
なっている。
【0016】図8には、流路切換手段の別の実施例が示
されている。内筒6は、管路L3により流量圧力測定器
FP及びグラウトポンプP3を介して前記タンクT1に
接続され、環状隙間Sは、管路L4により前記グラウト
ポンプP3より小型のグラウトポンプP4を介して前記
タンクT2に接続されている。そして、2台のグラウト
ポンプP3、P4のON、OFFによりセメントミルク
A及び瞬結硬化材Bの流路を切換えるようになってい
る。
【0017】前記グラウト材Aとしては、公知のセメン
トミルク、セメントベントナイト又は水ガラス等から選
ばれたものが用いられる。また、瞬結硬化材Bには、セ
メントミルクAが、セメントミルク又はセメントベント
ナイトの場合は、硬化材(例えば電気化学株式会社製の
デンカES)が用いられ、セメントミルクが水ガラスの
場合は、セメントミルクが用いられる。
【0018】次に、図2ないし図6を参照して注入の態
様を説明する。
【0019】先ず、管路L1又はL3を図示しない水ポ
ンプに接続し、内筒6に水を送ると共に、モニターMを
回転し、ビット2及び圧力水Cにより削孔する(ステッ
プS1及び図3)。次いで、管路L1又はL3をセメン
トミルクタンクT1に接続し、流路を切換えて内筒6に
セメントミルクAを圧送し、外筒1の先端から外筒1の
周囲にシールグラウトすなわちセメントミルクAを充填
する(ステップS2及び図4)。次いで、流路を切換
え、環状隙間SをタンクT2に接続して瞬結硬化材Bを
圧送する。すると、硬化材Bの圧力によりスリーブ10
が押し下げられてストッパ5に係止され、スリーブ10
の内方吐出口11と外筒1の吐出口3とが対向する。し
たがって、硬化材Bは、上段内方吐出孔13aからゴム
リング12を押し拡げて上段吐出口3aから噴出し、外
筒1の周囲のセメントミルクAと混合し、周辺にグラウ
トパッカーDを形成する。このように外筒1の外部で瞬
結硬化材BとセメントミルクAとが混合瞬結するので、
注入モニターMの内部における両者A、Bの硬化による
閉塞は、確実に防止される(ステップS3及び図5)。
次いで、流路を切換え、内筒6をタンクT1に接続して
セメントミルクAを中段及び下段内方吐出口11b、1
1c及び中段及び下段吐出口3b、3c及び外筒1の底
部からモニターMの全周の地盤に注入する(ステップS
4及び図6)。以後、モニターMを若干引き上げてステ
ップS3、S4を繰返して行い、所定範囲の地盤を改良
して注入を終る。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、モニター内部の閉塞を確実に防止すると共
に、施工手順、流路切換え及びモニターの構造を簡単化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する注入モニターを示す分解斜視
図。
【図2】注入工程図。
【図3】削孔工程を説明する側断面図。
【図4】シールグラウト充填工程を説明する側断面図。
【図5】硬化材注入工程を説明する側断面図。
【図6】セメントミルク注入工程を説明する側断面図。
【図7】流路切換手段の一例を示す管路図。
【図8】流路切換手段の別の例を示す管路図。
【図9】従来の二重管複合注入工法に用いるモニターの
一例を示す側断面図。
【図10】従来の二重管複合注入工法に用いるモニター
の別の例を示す側断面図。
【符号の説明】
A・・・セメントミルク B・・・瞬結硬化材 C・・・水 D・・・グラウトパッカー G・・・モニター内部の一部分 P・・・二連グラウトポンプ P1〜P4・・・グラウトポンプ S・・・環状隙間 T1・・・セメントミルクのタンク T2・・・瞬結硬化材のタンク V1、V2・・・リターンバルブ 1・・・外筒 2・・・ビット 3a・・・上段吐出口 3b・・・中段吐出口 3c・・・下段吐出口 4・・・ボールバルブ 5・・・ストッパ 6・・・内筒 10・・・スリーブ 11a・・・上段内方吐出口 11b・・・中段内方吐出口 11c・・・下段内方吐出口 12・・・ゴムリング 13・・・環状通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−172088(JP,A) 特開 昭62−55314(JP,A) 特開 昭61−18613(JP,A) 特開 平1−198916(JP,A) 実開 平2−5428(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/12 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複段複数の吐出口を備えた外筒と、そ
    れらの吹出口のうちの中段吐出口の上方まで延びグラウ
    ト材流路に接続された内筒と、硬化材流路に接続された
    前記内外筒間の環状隙間に挿通され硬化材の圧力で下降
    したときに前記吐出口に対向する逆止弁を備えた内方吐
    出口を設けて上段吐出口を前記環状隙間に連通したスリ
    ーブと、流路切換手段とを備えた注入モニターにより削
    孔し、グラウト材流路に切換えて外筒底部からグラウト
    材を充填し、硬化材流路に切換えてスリーブを下動して
    上段吐出口から瞬結硬化材を注入し、先に充填したグラ
    ウト材と混合瞬結してグラウトパッカーを形成し、グラ
    ウト材流路に切換え、上段以外の吐出口及び外筒底部か
    らグラウト材を注入モニター全周の地盤に注入して地盤
    を改良することを特徴とする地盤改良材注入工法。
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JP3993805B2 (ja) * 2002-08-28 2007-10-17 大成建設株式会社 薬液注入工法
KR100793407B1 (ko) * 2007-07-31 2008-01-11 주식회사 인성이앤씨 케이싱과 2단일체형 패커를 이용한 그라우팅 주입장치 및그 주입방법

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