JP2821916B2 - ブラシ - Google Patents

ブラシ

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    • A46B2200/1053—Cosmetics applicator specifically for mascara

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  • Brushes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧品を施すブラシに関する。
このブラシは、とくにマスカラをまつげに施すのに適
しているが、又毛染めのような毛髪の処置に使うことも
できる。
〔発明の背景〕
一般にブラシは、複数の剛毛を心に横方向に植付ける
ことによつて作る。この心は板の形にしてもよい。別の
形状のブラシ心はらせん形によりあわせた針金から成る
２本の分枝により形成する。剛毛はこれ等のよりあわせ
た分枝により形成したらせん内に固定する。この種のブ
ラシはマスカラを施すのに極めて広く使われている。
ブラシに比較的柔らかい剛毛を設けるときは、ブラシ
を化粧品の溜め容器から取出す際に生ずるぬぐい作用を
受けると、剛毛には少量の化粧品だけしか残らない。こ
のようにしてできる化粧は薄くなる。さらに柔らかい剛
毛を心に対し押し付けるときは、まつげは、化粧の間に
相互に重なつて倒れる剛毛の間に入ることができない。
ブラシに比較的こわい剛毛を設けてあると比較的柔ら
かい剛毛を混ぜてあつてもなくても、こわい方の剛毛
は、とくにこれ等の剛毛に毛管みぞを設けた場合にぬぐ
い後に化粧品が比較的多量に残る。各剛毛の間の空間を
増すことによりまつげを十分に分離することができる
が、まつげに付着する化粧品の量はとくにまつげの長手
にわたつて可変であり、得られる化粧は、柔らかい方の
剛毛の効果がこわい方の剛毛により相殺されるので必ず
しも満足は得られない。
本発明は、比較的柔らかい剛毛とこれ等の比較的柔ら
かい剛毛より短い比較的こわい剛毛との混合により形成
した複数の剛毛を植付けた心を備え、前記の比較的こわ
い剛毛の外端部を前記の比較的柔らかい剛毛の外端部よ
り前記ブラシ心に一層近くしたブラシにある。
比較的柔らかい剛毛が比較的こわい剛毛より長いブラ
シにより満足が得られるようになり又これと同時にまつ
げに付着させる一定量の化粧品を取上げまつげをくしけ
ずりなめらかにすることができることが分つた。さらに
これ等は化粧品のかたまりを生じないでまつげの極めて
自然の化粧のできる利点がある。
剛毛のこわさの差は直径を変えることにより得られ
る。この方法は好適である。たとえばナイロン又はポリ
エステルの繊維から形成した剛毛の場合には、比較的柔
らかい剛毛は10/100mmより細い直径を持つが、比較的こ
わい剛毛は10/100mmより太く一般に30/100mmより細い直
径を持つ。
ブラシ剛毛はこわくても柔らかくても、動物の毛又は
合成の毛たとえばナイロン又はポリエステルの毛でよ
い。
剛毛とくに比較的太い直径を持つこわい剛毛の横断面
は可変の形状を持つことができる。横断面は、中実の円
形形状、中空の円形形状又は多重ローブ形とくに３ロー
ブ形又は蹄鉄形の形状でよい。中空の又は毛管みぞを持
つ剛毛は、これ等がマスカラ用又は毛髪用の化粧品の溜
めとして作用するので有利である。この種の剛毛はたと
えば米国特許第4,993,440号及び米国特許第4,887,622号
の各明細書に記載してある。
こわい剛毛及び柔らかい剛毛は規則正しく配分するこ
とができる。
本発明の１実施例では比較的こわい剛毛の外端部は、
比較的柔らかい剛毛の端部を位置させた第２の表面とは
異なる輪郭を持つ第１の表面に位置させてある。この第
１表面は第２表面の内側に位置させてある。第１表面及
び第２表面の輪郭はブラシの心に直交する断面において
円形なるべくは互いに同心の円形にするのが有利であ
る。
第２の表面の輪郭は多角形なるべくは三角形にでき
る。この場合軸線のまわりの本ブラシの位置により化粧
を変えることのできる利点がある。
本発明の第２の実施例では、一般に最も太い直径を持
つ比較的こわい剛毛は、複数の小さいかぎ形を形成する
ようにして切れ込みを付けてある。それぞれ端部に小さ
いかぎ形を形成したこれ等の剛毛は、まつげや毛髪に一
層よくひつかかりまつげや髪を容易に平滑にする利点が
ある。
これら等の剛毛は一般に研磨することによつて切れ込
みを付ける。
剛毛を研磨するには、比較的こわい剛毛及び比較的柔
らかい剛毛をブラシの心に固定した後にブラシに対して
行うのがよい。この場合研磨は、本来こわい剛毛に実質
的な効果を持ち同時にこわい剛毛を短くし端部に小さい
かぎ形を形成するように切れ込みを付けることができ
る。他方又研磨の間に柔らかい剛毛は砥石から曲がつて
逃げ、実際上短くされないし又切れ込みを付けられな
い。このようにして研磨作業により短い方のこわい剛毛
と長い方の柔らかい剛毛とを備えた本発明によるブラシ
が得られる。
〔実施例〕
第１図は、まつげにマスカラを施す普通の形式のブラ
シ１を示す。ブラシ１は、心部分に対して横方向に取付
けた複数の剛毛4,5を支えるよりあわせた針金から成る
２本の分枝により形成したほぼ直線形の心２により構成
してある。心２は取手３に固定してある。
第１図ではブラシ１は円すい形の形状を持ち、大きい
方の横横断面の取手３に隣接して位置させてある。剛毛
はらせん形に配置され各巻き輪にはこわく短い剛毛４と
長く柔らかい剛毛５とを設けてある。これ等は剛毛は規
則正しく配置してある。柔らかく長い剛毛５の端部とこ
わく短い剛毛４の端部とはそれぞれ円すい面を形成す
る。こわく短い剛毛４の端部により形成した円すい面は
柔らかく長い剛毛５により形成した円すい面の内側にあ
る。
ブラシ１は次のようにして作る。こわい剛毛４及び柔
らかい剛毛５はＵ字を形成する針金から成る２条の分枝
の間に導入する。次いで２条の分枝は互いによりあわせ
る。次いで各剛毛4,5は心２のよりあわせた分枝の間に
固定する。各剛毛4,5を取付けた後はこのブラシはほぼ
円筒形の形状を持つ。ブラシ１はせん断機により普通の
方法で円すい形の形状にする。円すい形の形状を持つブ
ラシ１は引続いて研磨する。研磨はたとえば、ブラシ１
を心２の軸線のまわりに回転させると共に砥石を反対方
向に回転させることによつて行う。砥石は柔らかい剛毛
５をそのままに残す。又こわい剛毛４は短くされ、それ
ぞれ端部にかぎ形に切れ込みを付ける。短いこわい剛毛
の端部により形成した表面は実施する研磨作業により可
変にできる。
第２図はブラシの心２に直交する横断面を示す。この
場合長く柔らかい剛毛５の端部により形成した表面の輪
郭25と短くこわい剛毛４の端部により形成した表面の輪
郭24とは、ブラシ心２を中心とする互いに同心の円形で
ある。
第３図はブラシ31の横断面を示す。この場合長く柔ら
かい剛毛35は円形37の輪郭を持つ表面を形成し、短くこ
わい剛毛34は等辺三角形36の輪郭を持つ表面を形成す
る。三角形36の対称中心はブラシ31の心32上にある。
本発明によればそれぞれ基部をこわい剛毛により支え
られた柔らかい剛毛は倒れないで自然の化粧ができる。
まつげは、互いに分離され平滑になり、化粧品のかた
まりは生じないでまつげ全長にわたり化粧することがで
きる。
柔らかい剛毛はこわい剛毛を越えた表面で細くするこ
とができる。こわい剛毛は化粧品の溜めを形成する。
以上本発明をその実施例について詳細に説明したが本
発明はなおその精神を逸脱しないで種種の変化変型を行
うことができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の１実施例によるマスカラブラシの縦断
面図、第２図は第１図のブラシの拡大断面図である。第
３図は本発明の１変型の横断面図である。 １……ブラシ、２……心、4,5……剛毛
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A45D 34/04 A46B 9/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】比較的柔らかい剛毛とこれ等の比較的柔ら
    かい剛毛より短い比較的こわい剛毛との混合により形成
    した剛毛を横方向に植付けた心を備え、前記の比較的こ
    わい剛毛の外端部を前記の比較的柔らかい剛毛の外端部
    より前記ブラシ心に一層近くしたブラシ。
  2. 【請求項２】比較的こわい剛毛の外端部を、比較的柔ら
    かい剛毛の端部を位置させた第２の表面とは異なる輪郭
    を持つ第１の表面に位置させた請求項１記載のブラシ。
  3. 【請求項３】第１及び第２の表面の輪郭を互いに同心の
    円形にした請求項２記載のブラシ。
  4. 【請求項４】ブラシ心に直交する横断面における第２表
    面の輪郭を円形にし、前記ブラシ心に直交する同じ横断
    面における第１表面の輪郭を多角形にした請求項２記載
    のブラシ。
  5. 【請求項５】第１の表面の多角形輪郭を三角形にした請
    求項４記載のブラシ。
  6. 【請求項６】比較的こわい剛毛をそれぞれの端部に切れ
    込みを設け複数の小さなかぎ形を形成した請求項１ない
    し５のいずれかに記載のブラシ。
  7. 【請求項７】比較的こわい剛毛に実質的に影響を及ぼし
    てこれ等の剛毛の端部に切れ込みを形成する効果を持つ
    研磨作用を行った請求項６記載のブラシ。
  8. 【請求項８】比較的柔らかい剛毛は10/100mmより細い直
    径を持ち、比較的こわい剛毛は10/100より太い直径を持
    つようにした請求項１ないし７のいずれかに記載のブラ
    シ。
  9. 【請求項９】比較的こわい剛毛が30/100より細い直径を
    持つようにした請求項８記載のブラシ。
  10. 【請求項１０】心を、よりあわせた金属質のらせんによ
    り形成した請求項１ないし９のいずれかに記載のブラ
    シ。
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