JP2821675B2 - パチンコ台に付設する煙草の吸殻回収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ台の前方に
備えつけられた灰皿に落とされた煙草の吸殻や灰を自動
回収する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のパチンコ台における煙草の吸殻や
灰の回収には以下のような装置がある。 １、灰皿からシュ−ト内に落とされた吸殻をベルトコン
ベヤで回収する装置。 ２、上述のベルトコンベヤの代わりにスクレ−パコンベ
ヤで回収する装置。 ３、ベルトコンベヤの代わりに片持ちのスクリュ−コン
ベヤで回収する装置。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ベルトコンベヤによる
回収にあっては、ベルトとシュ−トとの間隙に吸殻が詰
まり、コンベヤの動作が悪くなる。

【０００４】スクレ−パコンベヤによる回収装置にあっ
てはチェ−ンが外れやすく、作動が中断する。

【０００５】又、片持ちスクリュ−コンベヤでは回収作
業距離が長いと長いスクリュ−シャフトを回転させるた
めに大出力の駆動モ−タが必要となり、更に、長いシャ
フトを片方で支持するためシャフトが傾きやすく、先端
部のぶれも大きい。

【０００６】更に、上述したコンベヤによる回収装置で
は、回収距離が長いため、吸殻がダストボックスに回収
されるまでに時間がかかり、シュ−ト内に悪臭がこも
る。

【０００７】又、回収用に大きなダストボックスが必要
となり、ダストケ−スに一杯に溜るまで取り替えないた
め、ダストボックスに大量に溜められた吸殻からの悪臭
もする。

【０００８】本発明は、小出力の駆動モ−タで長さの短
いシャフトを安定、確実に回転させることを目的とし、
更に、回収がスピ−ディで、シュ−ト内やダストボック
スからの悪臭を防ぐことができるパチンコ台における煙
草の吸殻回収装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の煙草の吸殻回収装置においては駆動ユニッ
トを回収シュ−トの中央に配設し、該駆動ユニットの左
右に取り付けたシャフトに左右の押進方向が異なるスク
リュ−を取り付けると共に各シュ−トの端にダストケ−
スを配置して煙草の吸殻を回収するのである。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は横一列に設けられたパチン
コ台１を示す一部破断斜視図である。パチンコ台の煙草
の吸殻回収装置はパチンコ台１の前面に形成されたパチ
ンコ玉等を戴置する前板１ａの下に収納されている。前
板１ａ中央部、下方に駆動ボックス２を配設し、駆動ボ
ックス２の左右に多数のスクリュ−羽根１３、１４が取
り付けられた左スクリュ−シャフト１０と右スクリュ−
シャフト１１をそれぞれ取り付けるのである。

【００１１】図２は本発明に係る煙草の吸殻回収装置の
斜視図である。

【００１２】前板１ａの中央部、下方に配設、固定した
駆動ボックス２内に、左右のスクリュ−シャフト１０、
１１を駆動させる駆動ユニットを収納する。駆動ボック
ス２の左に左スクリュ−羽根１３を取り付けた左スクリ
ュ−シャフト１０を取り付け、同様に駆動ボックス２の
右に左スクリュ−羽根とダストの押進方向が逆方向とな
る右スクリュ−羽根１４を取り付けた右スクリュ−シャ
フト１１を取り付けると共に、左右のスクリュ−シャフ
トの一端にダストケ−ス２２、２３を収納したダストボ
ックス２０、２１を配設して煙草の吸殻を回収するので
ある。

【００１３】駆動ユニットは図３の分解斜視図に示すよ
うに駆動モ−タ３、モ−タブラケット４、駆動プ−リ
５、タイミングベルト６、従動プ−リ７、駆動シャフト
８、ボックスカバ−９から成る。

【００１４】モ−タブラケット４を介在させ、モ−タ３
の駆動軸に嵌着した原動プ−リ５と従動プ−リ７間にタ
イミングベルト６を張架し、従動プ−リ７を嵌着した駆
動シャフト８を回転させるのである。

【００１５】モ−タ３を取り付けたモ−タブラケット４
を駆動ボックス２に取り付けて収納し、ボックスカバ−
９で被った後、横一列のパチンコ台１の中央部における
前板１ａの下方に駆動ボックス２を配設、固定する。

【００１６】駆動ボックス２内に収納された駆動モ−タ
３のモ−タコ−ド２６とプラグコ−ド２７を接続するコ
ンセント２８をスイッチボックス２９に収納し、該スイ
ッチボックス２９の前面に穿設された穴２９ａに嵌合し
たスイッチ３０で駆動モ−タ３のＯＮ、ＯＦＦ操作をす
るのである。

【００１７】駆動ボックス２の左右の側板２ａに穿設し
た穴２ｂに駆動シャフト８を挿通し、駆動シャフト８の
両端に、それぞれ左スクリュ−シャフト１０と、右スク
リュ−シャフト１１をベアリング１２を介して取り付け
るのである。

【００１８】左スクリュ−シャフト１０には左スクリュ
−１羽根３をカラ−１５で適宜間隔を保持しながら所望
個数取り付け 右スクリュ−シャフト１１には左スクリ
ュ−羽根１３とダストの押進方向が反対方向となる右ス
クリュ−羽根１４を同じくカラ−１５でスクリュ−羽根
間の間隔を適宜に保持しながら所望個数取り付けるので
ある。

【００１９】右スクリュ−羽根１４を取り付けた右スク
リュ−シャフト１１を収納する上面を開口した右スクリ
ュ−シュ−ト１７の一部を右スクリュ−ケ−ス１６に溶
接固着し、片面がコ字形に屈曲したスクリュ−ケ−ス１
６の溝１６ａの左端を駆動ボックス２の上面の一部を突
設して形成した凸部２ｃに取り付け固定するのである。
更に、右スクリュ−シュ−ト１７の右端は右ダストボッ
クス２０の左側面を切欠して設けた係止部２０ａで支持
するのである。

【００２０】同様に、左スクリュ−シャフト１０を収納
する左スクリュ−シュ−ト１９は左スクリュ−ケ−ス１
８に溶接固着する。

【００２１】左スクリュ−ケ−ス１８のコ字形の溝１８
ａの右端は、駆動ボックス２の上面の一部を突設形成し
た凸部２ｃにネジ留めし、左スクリュ−シュ−ト１８の
左端を左ダストボックス２１の一面に切欠して設けた係
止部２１ａで支持するのである。

【００２２】図４は灰皿をスクリュ−シュ−トの上方に
設けた状態を示す一部切欠拡大斜視図である。

【００２３】横一列のパチンコ台１の前方に設けられた
前板１ａに適宜間隔を保持して穿設された穴に灰皿ボト
ム２４を嵌合し、灰皿ボトム２４の開口された底面部２
４ａからスクリュ−シュ−ト内に煙草の吸殻や灰が落と
されるのである。

【００２４】灰皿ボトム２４には灰皿カバ−２５を嵌合
するが、灰皿カバ−には図５に示すように数種類があ
り、灰皿カバ−２５の中央の凹部には煙草の吸殻や灰等
を落とす穴２５ａが穿設されているが、該穴２５ａはパ
チンコ玉３１を灰皿カバ−内入れた時でも下方に落下し
ないようにパチンコ玉３１の直径よりも幅が狭く形成さ
れている。

【００２５】煙草の吸殻や灰はそれぞれ灰皿ボトム２４
から左右のスクリュ−シュ−ト１７、１８内に落下さ
れ、駆動モ−タ３により回転する駆動シャフト８に接続
された左右のスクリュ−シャフト１０、１１が同方向に
回転し、図２に示すように、左スクリュ−シュ−ト内１
８の吸殻等は左スクリュ−羽根１３の回転により矢印方
向に押進されて、左ダストボックス２１内に収納された
左ダストケ−ス２３に回収される。

【００２６】右スクリュ−シュ−ト１７内に落下した煙
草の吸殻等は左スクリュ−羽根１３とは反対方向へダス
トを押進する矢印方向に右シュ−ト１７内を搬送され、
右端まで搬送された吸殻等は右ダストボックス２０内に
収納されたダストケ−ス２２に回収されるのである。

【００２７】

【発明の効果】本発明は以上に説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 １、駆動モ−タを中央に配設し、その左右にスクリュ−
シャフトを配設することで、小出力の駆動モ−タでスク
リュ−シャフトを回転させることができる。 ２、片持スクリュ−コンベヤに比べ短いシャフトを支持
するため、シャフトが傾かず、ぶれのない安定した回転
を保つことができる。 ３、煙草の吸殻を左右２ケ所に配置したダストケ−スに
回収できるため従来のような大容量のダストケ−スが不
要である。 ４、駆動モ−タの左右で同時に吸殻の回収を行うため、
回収時間が短く、ダストケ−スの交換も頻繁に行えるた
め、スクリュ−シュ−ト内及びダストケ−ス内に大量に
吸殻が長時間溜まらず、悪臭を抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 横一列に設けられたパチンコ台の一部破断斜
視図。

【図２】 本発明に係る煙草の吸殻回収装置の斜視図。

【図３】 本発明に係る煙草の吸殻回収装置の分解斜視
図。

【図４】 灰皿をスクリュ−シュ−トの上方に設けた状
態を示す一部切欠拡大斜視図。

【図５】ａ 灰皿カバ−の斜視図。 ｂ 他の灰皿カバ−の斜視図。

【符号の説明】

１、パチンコ台 ２、駆動ボックス ２ａ、側板
２ｂ、シャフト穴 ２ｃ、凸部 ３、駆動モ−タ ４、モ−タブラケッ
ト ５、原動プ−リ ６、タイミングベルト ７、従動プ−リ ８、駆動
シャフト ９、ボックスカバ− １０、左スクリュ
−シャフト １１、右スクリュ−シャフト １２、ベアリング １３、左スクリュ−羽根 １
４、右スクリュ−羽根 １５、カラ− １６、右スクリュ−ケ−ス １６ａ、
１８ａ、溝 １７、右スクリュ−シュ−ト １８、
左スクリュ−ケ−ス １９、左スクリュ−シュ−ト
２０、右ダストボックス ２０ａ、２１ａ、切欠部
２１、左ダストボックス ２２、右ダストケ−ス
２３、左ダストケ−ス ２４、灰皿ボトム ２
５、灰皿カバ− ２５ａ、穴

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】駆動シャフトの左右に取り付けたスクリュ
   −シャフトに各々ダストの押進方向が逆方向となるスク
   リュ−羽根を取り付けると共に、各スクリュ−シャフト
   の先端下方にダストボックスを備えつけたパチンコ台に
   付設する煙草の吸殻回収装置。