JP2821311B2 - トラクターの前輪駆動装置 - Google Patents

トラクターの前輪駆動装置

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JP2821311B2
JP2821311B2 JP4097588A JP9758892A JP2821311B2 JP 2821311 B2 JP2821311 B2 JP 2821311B2 JP 4097588 A JP4097588 A JP 4097588A JP 9758892 A JP9758892 A JP 9758892A JP 2821311 B2 JP2821311 B2 JP 2821311B2
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良雄 鰐川
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石川島芝浦機械株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクターの操向用前
輪駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からトラクターの操向用前輪駆動装
置の構造に関する技術は公知になっており、例えば、実
開昭58−188225号や実開昭60−115722
号公報の技術である。このような前輪駆動部において回
動ケースよりキングピンが抜けないように、前者の技術
は、動力伝達軸とベベルギアとを軸方向の移動を固定し
て、各ギア機構の噛み合い歯面を介して抜き出し不能と
していたのであり、後者の技術は、キングピン下部軸受
を止め金具により軸方向の移動を固定していたのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
における前者の場合、ギア機構の噛み合い歯面を介して
抜き出し不能としているために、抜き出し力が作用した
場合、ギアの噛み合い時にマウンティングディスタンス
及びバックラッシュが変動し、歯当たりが悪くなり、耐
久性の低下や歯の破損を起こす等の問題があり、また、
後者の場合には、キングピン下部軸受を止め金具により
行っているために構造が複雑となり、ケース奥部での止
め金具の装着となるために組立性が悪くなり、更に、止
め金具のための径方向のスペースを必要とするため車軸
支持軸受をキングピン回動中心に近付けることができ
ず、ひいては、キングピンから車軸までの寸法が大きく
なり、このことにより操向操作時における操舵力が大き
くなる等の問題が発生していたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、次の如く構成したものである。
求項1においては、前輪駆動軸1を内装したフロントア
クスルケース2の外方端に、略上下方向の軸芯を有する
キングピン3を下方に向かって形成し、その内部の縦軸
4に駆動力を伝えるベベルギア機構5を内装した固定ケ
ース6を設け、前輪7が取り付けられる車軸8に、前記
縦軸4より駆動力を伝える減速ベベルギア機構9を内装
した回動ケース10を、前記キングピン3に軸受11を
介して回動自在に支持し、更に、該軸受11は下面に嵌
装した規制金具12により、キングピン3に対して軸方
の下方への動きを規制された構造において、前記軸受
11の上面側に、回動ケース10よりボーク金具13を
挿入して当接して、該回動ケース10をキングピン3か
ら抜き出し不能とし、該ボーク金具13は、回動ケース
10の開口され車軸8を支持するための軸受14の嵌合
用の開口部10bの最奥部より、軸受11a上部に向か
って挿入孔10cを開口し、該挿入孔10cに挿入した
ものである。請求項2においては、前記のボーク金具1
3は、車軸8を支持する軸受14を、回動ケース10の
開口部10bに嵌装することにより、抜け止めとする
のである。
【0005】
【作用】このように構成すると、キングピン3に外嵌し
た軸受11の上側はキングピン3に形成した段部によ
り、下側は規制金具12により固定されて、軸方向の動
きが固定されるようになり、この状態でキングピン3を
回動ケース10に挿入すると、軸受11の外周面下部は
回動ケース10の段部に当接して位置決めされ、上部が
本発明のボーク金具13により固定されて、キングピン
3が回動ケース10より抜き出し不能となるのである。
そして、該ボーク金具13の外側面は減速ギア機構のケ
ースと車軸8との間に介装する軸受14に当接されて、
抜け止めされ、抜け落ちることはないのである。
【0006】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例につ
いて説明すると、図1は ボーク金具を上部軸受側に配
置した回動ケース回動部の正面断面図、図2は同じくボ
ーク金具を下部軸受側に配した実施例を示す正面断面
図、図3はボーク金具組立正面断面図、図4は図2にお
けるボーク金具組立正面断面図、図5は図1におけるA
−A断面図、図6はトラクター全体側面図である。
【0007】図6において全体構成から説明すると、7
は前輪、20は後輪、21は座席であり、ボンネット2
2内にはバッテリー23やエンジンE等が収納され、該
ボンネット22後部にハンドル24が突出されて、該ハ
ンドル24の回動により前輪7を操向回動可能としてい
る。前記座席21下方のミッションケースにてエンジン
Eからの動力を変速して、前輪7及び後輪20及び作業
機を駆動するためのPTO軸に伝え、前記前輪7への動
力の伝達はミッションケース25前部より突出した前輪
駆動出力軸に伝動軸26を介してフロントアクスルケー
ス2内の差動装置に伝え、該作動装置より前輪駆動軸1
に伝えて、本発明の前輪駆動装置を介して前輪7が駆動
されるのである。
【0008】本発明の前輪駆動装置は、図1に示すよう
に、フロントアクスルケース2の両端には固定ケース6
の上部筒部6aが挿入されて、図5に示すように、両者
の下接触部にボルト25を挿入して抜け止め固設され、
該固定ケース6下部は筒状のキングピン3を形成して下
方に延設している。該固定ケース6内に挿入された前輪
駆動軸1の端部はベベルギア5aがスプライン嵌合され
て固定され、該ベベルギア5aは軸受16を介して筒部
6aに回転自在に支持され、前記ベベルギア5aは縦軸
4上端にスプライン嵌合固定されたベベルギア5bと噛
合している。
【0009】前記縦軸4は下部にピニオン4aを形成し
て後述する減速ベベルギア機構9のベベルギア9aと噛
合しており、回動ケース10下部の開口部よりキングピ
ン3内を貫通して固定ケース6内に挿入し、上端はベベ
ルギア5bにスプライン嵌合して、該ベベルギア5bの
ボス部に外嵌した軸受17を介して固定ケース6に回動
自在に支持され、下端はキングピン3より突出して、回
動ケース10下部に軸受18を介して回動自在に支持さ
れている。
【0010】前記縦軸4下部に形成したピニオン4aに
噛合するベベルギア9aは車軸8にスプライン嵌合さ
れ、その両側に軸受14・27を外嵌して回動ケース1
0と支持ケース19に回動自在に車軸8上が支持され、
該車軸8の外端部に設けたフランジ部8aにボルトにて
前輪7が固設され、前記縦軸4より減速ベベルギア機構
9を介して車軸8に動力が伝えられて前輪7が駆動され
るのである。
【0011】前記回動ケース10は前記ハンドル24の
回動に連動してナックルアーム等を介して操向回動でき
るように構成され、該回動ケース10は前記キングピン
3との間に上部と下部にそれぞれ軸受11a・11bを
介装して回動自在に支持しており、図3に示すように、
上側の軸受け11aをキングピン3に下から挿入する
と、段部3aに当たり、規制金具12をキングピン3に
外嵌することにより固定でき、下側の軸受け11bは下
からキングピン3に挿入して段部3bに当接して、この
状態で下から回動ケース10を挿入すると、回動ケース
10の段部10aが当接して位置決めができ、ここで図
3に示すように回動ケース10に車軸8を支持するため
の開口部10bよりボーク金具13を開口部10b底部
に開口した挿入孔10cより軸受11a上部に挿入して
当接させることにより、回動ケース10の軸方向への抜
け止めとなるのである。そして、該ボーク金具13は軸
受け14を回動ケース10の開口部10bに嵌合するこ
とにより、ボーク金具13が抜け落ちることもないので
ある。29はオイルシールである。
【0012】図2・図4においては、他の回動ケース1
0の抜け止めの構成が開示されている。該図2・図4に
おいては、上側の軸受11aの上部をキングピン3の段
部3aに当接し、下側の軸受11bの上部をキングピン
3の段部3bに当接して、下側の軸受11bの下部を規
制金具12’にて係止し、回動ケース10に挿入して上
側の軸受11aの下部を回動ケース10の段部10dに
当接して位置決めし、ボルトよりなるボーク金具13’
をネジ孔10eより螺装して下側の軸受11bの上部に
挿入して当接させることにより、回動ケース10の抜け
止めとしている。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。請求項1の如く、キン
グピンの軸方向の動きを規制された軸受に回動ケースに
装着されたボーク金具により回動ケースを抜き出し不能
とし、ボーク金具13は、回動ケース10の開口され車
軸8を支持するための軸受14の嵌合用の開口部10b
の最奥部より、軸受11a上部に向かって挿入孔10c
を開口し、該挿入孔10cに挿入したことにより、駆動
力伝達系とは関係なく、回動ケース10の軸受14を支
持する開口部10bの部分に挿入したボーク金具13に
より回動ケースの抜き出しを防止することができるの
で、従来の如く、ベベルギアの部分で抜き出し不能とし
た技術に比較して、ベベルギアの耐久性を向上し、かつ
ベベルギアの破損等を防止することが出来るのである。
また、車軸8の支持軸受部である開口部10bの部分
を、キングピン3の中心に近付かせることができ、前輪
7からキングピン3までの寸法を短縮することができる
ことによって、操向操作時における操舵力を軽減するこ
とができるのである。 請求項2の如く、ボーク金具を回
動ケースに車軸側から介装して、車軸支持軸受にて抜け
止めをケース内部にて行ったことにより、ボーク金具の
抜け落ちる危険が無くなると共に、構造が簡単で組立、
メンテナンス性の向上が図れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボーク金具を上部軸受側に配置した回動ケース
回動部の正面断面図である。
【図2】同じくボーク金具を下部軸受側に配した実施例
を示す正面断面図である。
【図3】ボーク金具組立正面断面図である。
【図4】図2におけるボーク金具組立正面断面図であ
る。
【図5】図1におけるA−A断面図である。
【図6】トラクター全体側面図である。
【符号の説明】
1 前輪駆動軸 2 フロントアクスルケース 3 キングピン 4 縦軸 5 ベベルギア機構 6 固定ケース 7 前輪 8 車軸 9 減速ベベルギア機構 10 回動ケース 11 軸受 12 規制金具 13 ボーク金具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪駆動軸1を内装したフロントアクス
    ルケース2の外方端に、略上下方向の軸芯を有するキン
    グピン3を下方に向かって形成し、その内部の縦軸4に
    駆動力を伝えるベベルギア機構5を内装した固定ケース
    6を設け、前輪7が取り付けられる車軸8に、前記縦軸
    4より駆動力を伝える減速ベベルギア機構9を内装した
    回動ケース10を、前記キングピン3に軸受11を介し
    て回動自在に支持し、更に、該軸受11は下面に嵌装し
    た規制金具12により、キングピン3に対して軸方向
    下方への動きを規制された構造において、前記軸受11
    の上面側に、回動ケース10よりボーク金具13を挿入
    して当接して、該回動ケース10をキングピン3から抜
    き出し不能とし、該ボーク金具13は、回動ケース10
    の開口され車軸8を支持するための軸受14の嵌合用の
    開口部10bの最奥部より、軸受11a上部に向かって
    挿入孔10cを開口し、該挿入孔10cに挿入したこと
    を特徴とするトラクターの前輪駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ボーク金具13は、車軸8を支持す
    る軸受14を、回動ケース10の開口部10bに嵌装す
    ることにより、抜け止めとすることを特徴とする請求項
    1記載のトラクターの前輪駆動装置。
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