JP2799259B2 - トラクターの前輪駆動装置 - Google Patents

トラクターの前輪駆動装置

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JP2799259B2
JP2799259B2 JP4074410A JP7441092A JP2799259B2 JP 2799259 B2 JP2799259 B2 JP 2799259B2 JP 4074410 A JP4074410 A JP 4074410A JP 7441092 A JP7441092 A JP 7441092A JP 2799259 B2 JP2799259 B2 JP 2799259B2
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bearing
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kingpin
axle
front wheel
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良雄 鰐川
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石川島芝浦機械株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四輪駆動型のトラクタ
ーにおける前輪駆動・操向部の構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からトラクターの操向用前輪駆動装
置におけるキングピン部の軸方向の移動止めの技術は公
知になっており、例えば、実開昭58−19827号や
実開昭58−87626号や実開昭60−115722
号公報の技術である。このような前輪駆動部において、
実開昭58−19827号と実開昭58−87626号
技術は、動力伝達軸とベベルギアとを固定してキングピ
ン及びギア機構を介して抜き出し不能としていたのであ
る。また、実開昭60−115722号の技術は、キン
グピン下部軸受を上下両側から止め金具により軸方向の
固定を行っていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
における前者の場合、ギア機構の噛み合いに悪影響を与
え、例えば、マウンティングディスタンス及びバックラ
ッシュが変動して歯当たりが悪くなるようなことがあ
り、耐久性の低下や歯の破損を起こす等の問題があった
のである。また、後者の場合には、キングピン下部軸受
を止め金具により固定するので構造が複雑となり、ケー
ス奥部で止め金具を装着するため組立性が悪く、更に、
車軸支持軸受がキングピンの回動中心から離れるため
に、車軸及び車軸に取り付ける車輪が外方に離反して、
キングピンから車輪までの寸法が大きくなり、これによ
って、操向操作時における操舵力が大きくなる等の問題
が発生していたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、次の如く構成したものである。前
輪駆動軸1を内装したフロントアクスルケース2の外方
端に、略上下方向の軸芯を有するキングピン3を下方に
向かって延出し、該キングピン3の上部に固定ケース6
を設けて、上部にベベルギア機構5を配した縦軸4を内
装し、前輪7が取り付けられる軸受27・28に軸支さ
れた車軸8に、前記縦軸4より駆動力を伝える減速ベベ
ルギア機構9を内装した回動ケース10を前記固定ケー
ス6のキングピン3回りに軸受11・12を介して回動
自在に支持してなる前輪駆動装置において、前記回動ケ
ース10の外側方に開口した開口部10aに、車軸8に
外嵌して支持する軸受27を、回動ケース10の内部に
構成するキングピン3側のハウジング15内まで挿入し
て配置し、前記キングピン3の下部軸受12は固定金具
13により、キングピン3の外周で軸方向に固定され、
前記車軸8のキン グピン側軸受27を、前記下部軸受1
2の軸方向投影範囲内に臨ませ、キングピン3の下部軸
受12と車軸8のキングピン側軸受27の間にスペーサ
31を介装させて、スペーサ31の外周が下部軸受12
と軸受27に当接し、回動ケース10の固定ケース6か
らの抜き出しを不能としたものである。
【0005】
【作用】キングピン3下部に外嵌した下部軸受12とス
ペーサ31は、固定金具13により軸方向に固定されて
回動ケース10に挿入され、該キングピン3には上部軸
受11と下部軸受12が外嵌されて回動ケース10は回
動自在に支持され、該回動ケース10の外側方に開口し
た開口部10aに、車軸8に外嵌して支持する軸受27
をハウジング15内まで挿入して下部軸受12の軸方向
投影範囲内に臨ませることにより、下部軸受12がスペ
ーサ31と当接し、かつスペーサ31の外周が軸受27
に当接することにより、キングピン3の部分が回動ケー
ス10に対して上方に抜けないのである。言い換えれ
ば、回動ケース10が固定ケース6に対して下方へ移動
不可能となり、下方向けて、回動ケース10と、これに
一体化された支持ケース19と車軸8を抜くことが出来
なくなるのであるそして、車軸8は回動ケース10との
間に介装した軸受27と、該回動ケース10側面に固設
した支持ケース19との間に介装した軸受28により回
転自在に支持されるのである。
【0006】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び解決する手段は
以上の如くであり、次に添付の図面に示した実施例につ
いて説明すると、図1はフロントアクスルケース部の正
面断面図、図2はフロントアクスルケース回動部の正面
断面図、図3はトラクターの全体側面図である。
【0007】図2、図3において全体構成から説明する
と、7は前輪、20は後輪、21は座席であり、ボンネ
ット22内にはバッテリー23やエンジンE等が収納さ
れ、該ボンネット22後部にハンドル24が突出され
て、該ハンドル24の回動により前輪7を操向回動可能
としている。前記座席21下方にはミッションケース2
5が配設され、該ミッションケース25にてエンジンE
からの動力を変速して、前輪7及び後輪20及び作業機
を駆動するためのPTO軸に伝えるのである。そして、
前記前輪7への動力の伝達はミッションケース25前部
より突出した前輪駆動出力軸に伝動軸26を介してフロ
ントアクスルケース2内の差動装置Dに伝え、該フロン
トアクスルケース2の左右中央部が機体両側に配置した
アクスルフレーム33に横設した横フレーム34・34
に傾倒可能に支持され、該フレームアクスルケース2両
側に本発明の前輪駆動装置の回動部が配設され、該回動
部の両外端に前輪7・7が装着されるのである。
【0008】本発明の前輪駆動装置の回動部は、図1、
図2に示すように、差動装置Dからの動力はフロントア
クスルケース2に軸架した前輪駆動軸1に伝えられ、該
フロントアクスルケース2の両端には固定ケース6が固
設され、該固定ケース6下部は筒状のキングピン3を形
成して下方に延設している。該固定ケース6内に挿入さ
れた前輪駆動軸1の端部はフロントアクスルケース2と
固定ケース6の接合部において軸受16を介して回転自
在に支持され、前輪駆動軸1端にベベルギア5aがスプ
ライン嵌合されて固定され、該ベベルギア5aは縦軸4
上端にスプライン嵌合固定されたベベルギア5bと噛合
している。
【0009】前記縦軸4は固定ケース6からキングピン
3内を貫通しており、上端はベベルギア5bに外嵌した
軸受17を介して固定ケース6に回動自在に支持され、
下端はキングピン3より突出して、回動ケース10下部
に軸受18を介して回動自在に支持されたベベルギア9
aの軸芯部に挿入してスプライン嵌合し、動力を伝える
べく構成している。該ベベルギア9aには大径ベベルギ
ア9bと噛合され、該大径ベベルギア9bは回動ケース
10とその側部に固設した支持ケース19に軸受27・
28を介して回動自在に支持された車軸8上に固設され
ており、該車軸8の外端部に設けたフランジ部8aにボ
ルトにて前輪7が固設され、縦軸4より減速ベベルギア
機構9を介して車軸8に動力が伝えられて前輪7が駆動
されるのである。
【0010】前記回動ケース10は前記ハンドル24の
回動に連動してナックルアーム等を介して回動できるよ
うに構成され、回動ケース10は前記キングピン3との
間に上部軸受11と下部軸受12を介して回動自在に支
持されており、前記固定ケース6下部のキングピン3上
部にはオイルシール14を介装して回動ケース10との
間の隙間からゴミ等が侵入しないようにし、その下部に
は上部軸受11を外嵌し、キングピン3下部にスペーサ
31と下部軸受12を外嵌して固定金具13にて固定さ
れるのである。
【0011】そして、車軸8を支持するために、回動ケ
ース10の外側面に前記軸受27を嵌合するための開口
部10aが開口されており、該開口部10aに軸受27
を嵌合させると、軸受27下部はハウジング15内に突
出し、つまり、前記下部軸受12の軸方向投影範囲内に
軸受27を臨ませることになり、回動ケース10にキン
グピン3をオイルシール14、上部軸受11、スペーサ
31及び下部軸受12を外嵌した状態で挿入して、側方
から車軸8に軸受27・28、大径ベベルギア9b及び
支持ケース19を外嵌して回動ケース10に挿入してボ
ルト35にて固定すると、キングピン3を上方へ引き上
げてもスペーサ31が軸受27に当たり抜き出すことが
できなくなるのである。但し、スペーサ31を省いても
軸受27に下部軸受12が当たり抜き出すことは不可能
となる。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するものである。第1に、車軸軸受27
をキングピン3の下部軸受12の軸方向投影範囲内に臨
ませて、固定ケース6と回動ケース10の抜き出し不能
としたことにより、駆動力伝達系とは関係なく、固定ケ
ース6と回動ケース10の抜き出しを防止して、ベベル
ギアの耐久性を向上し、ギア等の破損を防止できるので
ある。 第2に、車軸軸受27をキングピン3に近付けら
れるために、キングピン3から車軸8の先端部に取り付
けられる前輪までの寸法を短縮することができ、これ
よって、操向操作時における操舵力を低減することがで
きると共に、構造が簡単で車軸ケースの小型化を図るこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】フロントアクスルケース部の正面断面図であ
る。
【図2】フロントアクスルケース回動部の正面断面図で
ある。
【図3】トラクター全体側面図である。
【符号の説明】
1 前輪駆動軸 2 フロントアクスルケース 3 キングピン 4 縦軸 5 ベベルギア機構 6 固定ケース 7 前輪 8 車軸 9 減速ベベルギア機構 10 回動ケース 11 上部軸受 12 下部軸受 13 固定金具 27・28 軸受 31 スペーサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪駆動軸1を内装したフロントアクス
    ルケース2の外方端に、略上下方向の軸芯を有するキン
    グピン3を下方に向かって延出し、該キングピン3の上
    部に固定ケース6を設けて、上部にベベルギア機構5を
    配した縦軸4を内装し、前輪7が取り付けられる軸受2
    7・28に軸支された車軸8に、前記縦軸4より駆動力
    を伝える減速ベベルギア機構9を内装した回動ケース1
    0を前記固定ケース6のキングピン3回りに軸受11・
    12を介して回動自在に支持してなる前輪駆動装置にお
    いて、前記回動ケース10の外側方に開口した開口部1
    0aに、車軸8に外嵌して支持する軸受27を、回動ケ
    ース10の内部に構成するキングピン3側のハウジング
    15内まで挿入して配置し、前記キングピン3の下部軸
    受12は固定金具13により、キングピン3の外周で軸
    方向に固定され、前記車軸8のキングピン側軸受27
    を、前記下部軸受12の軸方向投影範囲内に臨ませ、キ
    ングピン3の下部軸受12と車軸8のキングピン側軸受
    27の間にスペーサ31を介装させて、スペーサ31の
    外周が下部軸受12と軸受27に当接し、回動ケース1
    0の固定ケース6からの抜き出しを不能としたことを特
    徴とするトラクターの前輪駆動装置。
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