JP2820468B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP2820468B2
JP2820468B2 JP1303716A JP30371689A JP2820468B2 JP 2820468 B2 JP2820468 B2 JP 2820468B2 JP 1303716 A JP1303716 A JP 1303716A JP 30371689 A JP30371689 A JP 30371689A JP 2820468 B2 JP2820468 B2 JP 2820468B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、変速機構の動力伝達経路を切換える複数の
摩擦要素を備えた自動変速機の変速制御装置に関し、と
くに、少なくとも2つの摩擦要素が締結される変速段か
ら一方の摩擦要素が解放される変速段への変速が行なわ
れるときの制御に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、遊星歯車装置等を用いた変速機構に動力伝
達経路を切換えるための各種クラッチ、ブレーキ等の複
数の摩擦要素が設けられ、これら摩擦要素が油圧制御回
路により切換作動されるようになっている自動変速機に
おいて、変速時に、摩擦要素の締結、解放の切替わりの
タイミング等を制御することにより変速ショックの軽減
を図るようにした制御装置は種々知られている。例え
ば、特開昭62−13847号公報に示された装置では、2速
で締結されるセカンドブレーキおよび3,4速で締結され
るフロントクラッチが変速機構に組込まれている自動変
速機において、セカンドブレーキに対する油圧ラインに
3−2タイミングバルブを設け、3速から2速への変速
時に、上記3−2タイミングバルブを制御することによ
ってセカンドブレーキの締結タイミングを調整し、セカ
ンドブレーキの締結への切換わりとフロントクラッチの
解放への切換わりの同期を図るようにしている。
ところで、変速機構の構造は上記公報に示されたもの
の他にも種々知られ、変速機構によっては、所定変速段
で少なくとも2つの摩擦要素が締結されて、他の変速段
で一方の摩擦要素が解放されるようになっているものが
ある。例えば、2速および4速で締結される2−4ブレ
ーキと3速および4速で締結される3−4クラッチとを
備え、これらの締結、解放で前進4段の変速が達成され
るように変速機構を構成したものがあり、この変速機構
によると、4速では2−4ブレーキと3−4クラッチが
ともに締結され、2速では3−4クラッチが解放され
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のように所定変速段で少なくとも2つの摩擦要素
が締結されて、他の変速段で一方の摩擦要素が解放され
るようになっている自動変速機において、上記所定変速
段から上記他の変速段への変速が行なわれる場合、例え
ば2−4ブレーキと3−4クラッチを備えたものにおい
て4速から2速への変速が行なわれる場合に、次のよう
な理由でトルクショックが生じ易い。
すなわち、上記2つの摩擦要素が締結されている状態
から一方の摩擦要素が解放されたときは、その解放に伴
い、締結状態にある他の摩擦要素が受けるトルクが増大
する。このため、上記所定変速段から上記他の変速段へ
の変速時に、単に上記一方の摩擦要素の締結圧を除去さ
せていくだけでは、この摩擦要素が解放状態に達する変
速終期に、締結状態にある他の摩擦要素が受けるトルク
が急増し易く、これに起因してショックが生じる。これ
に対し、油圧制御回路にタイミングバルブ等を設けたと
しても、上記のような締結状態の摩擦要素の変速終期に
おけるトルクの急増を充分に緩和することは難しい。
本発明は上記の事情に鑑み、少なくとも2つの摩擦要
素が締結される変速段から一方の摩擦要素が解放される
変速段への変速時に、締結状態の摩擦要素が受けるトル
クの急増を緩和し、ショックを軽減することができる自
動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、変
速機構の動力伝達経路を切換える複数の摩擦要素を備え
るとともに、所定変速段で、変速段に関係する少なくと
も所定の2つの摩擦要素が締結され、他の特定変速段で
上記2つの摩擦要素のうちの一方が解放されて他方が締
結されているように構成された自動変速機において、上
記所定変速段から上記他の特定変速段への変速時に、上
記一方の摩擦要素が変速の進行につれて解放状態に移行
するようにこの摩擦要素の締結力を変速開始時点から次
第に低下させ、かつ、この締結力を、変速終了直前に設
定時間だけ一時的に所定量増大させる制御手段を備えた
ものである。
この装置において、上記一方の摩擦要素はシフトバル
ブにより油圧の給排が切換えられる油路に接続されて、
油圧供給時に締結、油圧排除時に解放となるように油圧
に応じて作動されるものであり、上記制御手段は、上記
他の特定変速段への変速時に、上記一方の摩擦要素に対
し油圧排除状態とした後に変速終了直前に一時的に油圧
供給状態とするように上記シフトバルブを切換制御する
ものであること(請求項2)が好ましい。また、変速終
了直前であることの判定の仕方としては、自動変速機の
タービン回転数が変速前のタービン回転数から予測した
変速終了タービン回転数に対して偏差が設定値になるま
で近づいたときに、変速終了直前であると判定すること
(請求項3)が好ましい。
また、請求項4に係る発明は、変速機構の動力伝達経
路を切換える複数の摩擦要素を備えるとともに、所定変
速段で少なくとも変速段に関係する所定の2つの摩擦要
素が締結され、この所定変速段から飛び離れた他の特定
変速段で上記2つの摩擦要素のうちの一方が解放されて
他方が締結されているように構成された自動変速機にお
いて、上記所定変速機から上記他の特定変速段への変速
時に、変速の進行につれて解放状態に移行する上記一方
の摩擦要素の締結力を、変速終了直前に一時的に所定量
増大させる制御手段を備えたものである。
この装置において、上記所定の変速段が高速段に、ま
た上記他の特定変速段が低速段に設定され、上記変速機
構にワンウェイクラッチが設けられていること(請求項
5)が好ましい。
〔作用〕
上記構成によると、上記所定変速段から上記他の変速
段への変速時における変速終了直前に、解放状態に移行
しつつある上記一方の摩擦要素の締結力が一時的に所定
量増大されることによってトルクがこの摩擦要素に分散
され、このトルクの分散により、締結状態の摩擦要素が
受けるトルクの急増を緩和する作用が得られる。
この装置において、他の変速段への変速時の制御とし
て、上記のように一方の摩擦要素に対し油圧排除状態と
した後に変速終了直前に一時的に油圧供給状態とするよ
うにシフトバルブを切換制御すれば、上記シフトバルブ
が利用されて、変速終了直前に一方の摩擦要素の締結力
を一時的に増大させる制御が効果的に行われる。
また、タービン回転数が変速前のタービン回転数から
予測した変速終了タービン回転数に対して偏差が設定値
になるまで近づいたときに変速終了直前であると判定す
れば、一方の摩擦要素の締結力を一時的に増大させる制
御が適切なタイミングで行われることとなる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例についての自動変速機全体
の構成を示している。この図において、エンジンの出力
軸1にトルクコンバータ2が連結され、このトルクコン
バータ2の出力側に変速機構10が配設されている。上記
トルクコンバータ2は、エンジンの出力軸1に固定され
たポンプ3と、タービン4と、一方向クラッチ6を介し
て固定軸7上に設けられたステータ5とを備えている。
またトルクコンバータ2には、その入力側と出力側とを
直結するロックアップクラッチ8が設けられている。
上記変速機構10は、基端が上記エンジンの出力軸1に
固定されて先端がオイルポンプ11に連結されたオイルポ
ンプ駆動用中央軸12を備えるとともに、この中央軸12の
外方に、基端が上記トルクコンバータ2のタービン4に
連結された中空のタービン軸13を備え、このタービン軸
13上には、ラビニヨ型の遊星歯車装置14が設けられてい
る。この遊星歯車装置14は、小径サンギヤ15、大径サン
ギヤ16、ロングピニオンギヤ17、ショートピニオンギヤ
18およびリングギヤ19からなっている。この遊星歯車装
置14に対して、次のような各種の摩擦要素が組込まれて
いる。
エンジンから遠い側の側方において上記タービン軸13
と上記小径サンギヤ15との間には、フォワードクラッチ
20とコーストクラッチ21とが並列に配置されている。上
記フォワードクラッチ20は、第1ワンウェイクラッチ22
を介してタービン軸13から小径サンギヤ15への動力伝達
を断続し、また上記コーストクラッチ21は、タービン軸
13と小径サンギヤ15との間で相互の動力伝達を断続する
ものである。
上記コーストクラッチ21の半径方向外方には、バンド
ブレーキからなる2−4ブレーキ23が配置されている。
この2−4ブレーキ23は、上記大径サンギヤ16に連結さ
れたブレーキドラム23aとこのブレーキドラム23aに掛け
られたブレーキバンド23bとを有し、この2−4ブレー
キ23が締結されると大径サンギヤ16が固定されるように
なっている。この2−4ブレーキ23の側方には、上記ブ
レーキドラム23aを介して大径サンギヤ16とタービン軸1
3との間の動力伝達を断続する後進走行用のリバースク
ラッチ24が配置されている。また、上記遊星歯車装置14
の半径方向外方において遊星歯車装置14のキャリヤ13と
変速機構10のケース32との間には、上記キャリヤ31とケ
ース32とを係脱するロー・リバースブレーキ25が配置さ
れるとともに、これと並列に第2ワンウェイクラッチ26
が配置されている。
さらに、遊星歯車装置14のエンジン側の側方には、上
記キャリヤ31とタービン軸13の間の動力伝達を断続する
3−4クラッチ27が配置されている。また、この3−4
クラッチ27の側方には、リングギヤ19に連結されたアウ
トプットギヤ28が配置されており、このギヤ28はアウト
プットシャフト29に取付けられている。
この変速機構10は、それ自体で前進4段、後進1段の
変速段を有し、クラッチ20,21,24,27およびブレーキ23,
25を適宜作動させることにより所要の変速段を得ること
ができるものである。ここで、各変速段とクラッチ、ブ
レーキの作動の基本的関係を第1表に示す。
この油圧制御回路40において、フォワードクラッチ20
が締結される前進走行レンジ(D,2,1レンジ)で、とく
に変速段に関係する摩擦要素は2−4ブレーキ23および
3−4クラッチ27の2つであり、これらの締結、解放に
応じて変速比が変化し、両者がともに解放されると1速
状態、2−4ブレーキ23が締結されて3−4クラッチ27
が解放されると2速状態、2−4ブレーキ23が解放され
て3−4クラッチ27が締結されると3速状態、両者がと
もに締結されると4速状態となる。従って、後に詳述す
るような4速から2速への変速が行なわれる場合は、2
−4ブレーキ23および3−4クラッチ27が締結されてい
る状態から、3−4クラッチ27が解放される。なお、こ
の4速から2速への変速が行なわれると、前記の第1ワ
ンウェイクラッチ22は空転状態からロック状態に変化す
るようになっている。
上記変速機構10の摩擦要素(クラッチ20,21,24,27お
よびブレーキ23,25)は、油圧制御回路40から供給され
る油圧によって作動される。上記油圧制御回路40は、後
に詳述するように、各種シフトバルブをコントロールす
る変速用のソレノイドバルブ44〜46を備え、ソレノイド
バルブ44〜46のON,OFFの切換えに応じ、変速機構10の摩
擦要素に対する油圧の給排が行なわれる。
この油圧制御回路40に対し、変速用のソレノイドバル
ブ44〜46等を制御するコントロールユニット(CPU)33
が設けられており、このコントロールユニット33には、
エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度セ
ンサ36、トルクコンバータ2のタービン回転数を検出す
るタービン回転数センサ37等からの信号が入力されてい
る。この制御回路40は、予め設定された変速パターンに
基づいてレンジおよび運転状態(スロットル開度、ター
ビン回転数等)に応じた変速の制御を行なう。さらに、
変速判定手段34により行なわれる変速の判定に基づき、
変速段に関係する少なくとも所定の2つの摩擦要素が締
結される所定変速段から上記2つの摩擦要素のうちの一
方が解放、他方が締結とされる他の特定変速段への変速
時に、変速の進行につれて解放状態に移行する上記一方
の摩擦要素の締結力を変速終了直前に一時的に所定量増
大させる制御手段35が、上記コントロールユニット33に
含まれている。
当実施例において上記制御手段35は、後に詳述するよ
うに、変速段に関係する2つの摩擦要素である2−4ブ
レーキ23と3−4クラッチ27がともに締結される4速か
ら3−4クラッチ27(一方の摩擦要素)が解放、2−4
ブレーキ23(他方の摩擦要素)が締結とされる2速への
変速時を対象としている。つまり当実施例では、高速段
である4速を所定変速段とするとともに、低速段で、か
つ、所定変速段(4速)から飛び離れた変速段である2
速を他の特定変速段と設定して、その所定変速段から他
の特定変速段への変速時を対象としている。そして、ア
クセル操作等による運転状態の変化に応じてこのような
4速から2速への変速が行われたときに、3−4クラッ
チ27が変速の進行につれて解放状態に移行するようにこ
の3−4クラッチ27の締結力を変速開始時点から次第に
低下させ、かつ、この締結力を変速終了直前に設定時間
だけ一時的に所定量増大させるようにしている。
第2図は、上記油圧制御回路40の中の、2−4ブレー
キ23および3−4クラッチ27のアクチュエータに対する
油圧給排に関係する系統を概略的に示している。油圧制
御回路40にはこのほかに、他の摩擦要素やトルクコンバ
ータ2、ロックアップクラッチ8に対する油圧給排系
統、ライン圧の調整手段等が含まれるが、これらの図示
は省略する。なお、上記2−4ブレーキ23のアクチュエ
ータは、アプライポート23cとリリースポート23dとを有
するサーボピストンで構成され、アプライポート23cの
みに油圧が供給されているときに2−4ブレーキ23を締
結し、両ポート23c,23dとも油圧が供給されていないと
き、および両ポート23c,23dとも油圧が供給されている
ときに、2−4ブレーキ23を解放するようになってい
る。また、上記3−4クラッチ27のアクチュエータは、
通常の油圧ピストンで構成され、後記シフトバルブ42に
より油圧の給排が切換えられるライン(油路)に接続さ
れて、3−4クラッチ27を油圧供給時に締結、油圧排除
時に解放とするようになっている。
第2図に示す油圧給排系統には、1−2,2−3,3−4の
各シフトバルブ41,42,43と、これらシフトバルブ41,42,
43をコントロールするソレノイドバルブ44,45,46と、手
動操作に応じてレンジの選択を行なうマニュアルバルブ
47等が含まれている。上記マニュアルバルブ47の入力ポ
ートには、オイルポンプ11からメインラインL1に吐出さ
れて図外の調圧手段で所定のライン圧に調整された作動
油が導かれている。マニュアルバルブ47と1−2シフト
バルブ41との間には、D,2,1レンジでメインラインL1
連通する第1出力ラインL2が設けられ、また、マニュア
ルバルブ47と2−3シフトバルブ42との間には、D,2レ
ンジでメインラインL1に連通する第2出力ラインL3が設
けられている。
上記各シフトバルブ41,42,43は、それぞれ図外のスプ
リングで付勢されたスプール41a,42a,43aを備え、ソレ
ノイドバルブ44,45,46によってコントロールされるパイ
ロット圧に応じてスプール43a,44a,45aが作動されるよ
うになっている。すなわち、各シフトバルブ41,42,43の
パイロットポートに通じる各パイロットラインL4,L5,L6
にそれぞれソレノイドバルブ44,45,46が接続され、各ソ
レノイドバルブ44〜46はそれぞれ、ONのときにパイロッ
ト圧を排出してスプール41a〜43aを図の右側に位置さ
せ、OFFのときにパイロット圧をパイロットポートに作
用させてスプール41a〜43aを図の左側に位置させるよう
になっている。
上記1−2シフトバルブ41は、1−2ソレノイドバル
ブ44がONとなることによってスプール41aが図の右側に
位置する状態となったときに、上記第1出力ラインL2
サーボアプライラインL7に連通させる。このラインL
7は、ワンウェイオリフィス51を介して2−4ブレーキ2
3のアプライポート23cに至る。従って、D,2,1レンジで
1−2ソレノイドバルブ44がONのときに上記アプライポ
ート23cに油圧が供給され、1−2ソレノイドバルブ44
がOFFのときに上記アプライポート23cから油圧が排除さ
れる。なお、サーボアプライラインL7には2−4ブレー
キ締結時の緩衝用の1−2アキュムレータ52が接続され
ている。
上記2−3シフトバルブ42は、2−3ソレノイドバル
ブ45がOFFとなることによってスプール42aが図の左側に
位置する状態となったときに、上記第2出力ラインL3
3−4クラッチラインL8に連通させる。このラインL
8は、ワンウェイオリフィス53を介して3−4クラッチ2
7に至る。従って、D,2レンジで2−3ソレノイドバルブ
45がOFFのときに3−4クラッチ27に油圧が供給され、
2−3ソレノイドバルブ45がONのときに油圧が排除され
る。なお、3−4クラッチラインL8のワンウェイオリフ
ィス53をバイパスするラインにはバイパスバルブ54が設
けられ、また、3−4クラッチラインL8には3−4クラ
ッチ作動時の緩衝用の2−3アキュムレータ55が接続さ
れている。
また、3−4クラッチラインL8から分岐したラインL9
が、3−4シフトバルブ43に導かれている。そして3−
4シフトバルブ43は、3−4ソレノイドバルブ46がOFF
となることによってスプール43aが図の左側に位置する
状態となったときに、上記ラインL9をサーボリリースラ
インL10に連通し、このラインL10は、2−3タイミング
バルブ56、ワンウェイオリフィス57等を介して2−4ブ
レーキ23のアクチュエータのリリースポート23dに至
る。従って、D,2レンジで2−3,3−4ソレノイドバルブ
45,46がともにOFFのときに、2−4ブレーキ23のリリー
スポート23bに油圧が導入されて2−4ブレーキ23が解
放される。
このような油圧回路構成によると、2−4ブレーキ23
は、1−2ソレノイドバルブ44がONで、かつ2−3,3−
4ソレノイドバルブ45,46のすくなくとも一方がONのと
きに締結されて、それ以外のときに解放され、3−4ク
ラッチ27は、2−3ソレノイドバルブ45がOFFのときに
締結されて、2−3ソレノイドバルブ45がONのときに解
放される。
ここで、各変速段と各ソレノイドバルブ44〜46のON,O
FFの組合せのパターン(ソレノイドパターン)との関係
を、第2表に示す。
第1図中に示したコントロールユニット33は、基本的
には、運転状態を変速パターンと照合することによって
決定した変速段を達成するように、上記の第2表のソレ
ノイドパターンに基づいて各ソレノイドバルブ44〜46を
制御するが、Dレンジでの4速から2速への変速時に
は、ソレノイドパターンを4速のパターンから2速のパ
ターンに変更した後、変速終了直前に設定時間だけ、4
速のパターンにして3−4クラッチ27に油圧が供給され
る状態とすることにより、3−4クラッチ27の締結力を
増大させるようにしている。
このコントロールユニット33による4速から2速への
変速時の制御の具体例を、第3図のフローチャートによ
って説明する。
このフローチャートにおいて、スタートすると、ステ
ップS1で変速時であるか否かを調べ、変速時であれば、
ステップS2で4速から2速への変速か否かを調べる。変
速時以外の処理、および4速から2速への変速以外の変
速時の処理については図示を省略する。
4速から2速への変速時には、まずステップS3でDレ
ンジでの2速のソレノイドパターンを出力し、つまりソ
レノイドバルブ44〜46をいずれもONとする(第2表参
照)。続いてステップS4でタービン回転数Ntを読込み、
ステップS5で、上記タービン回転数Ntが、変速終了回転
数NAから設定回転数ΔNだけ減じた値(NA−ΔN)以上
となったか否かを調べる。上記変速終了回転数NAは、変
速前のタービン回転数等から予測した変速終了時のター
ビン回転数であり、また設定回転数ΔNは比較的小さな
値である。従ってこのステップS5は、4速または2速へ
の変速の進行に伴って上昇するタービン回転数が変速終
了回転数NAに対して偏差が設定値ΔNになるまで近付い
たか否かを調べることにより、変速終了直前の状態に達
したかどうかを調べるものである。そしてステップS5
判定がNOの間は、2速のソレノイドパターンを維持す
る。
ステップS5の判定がYESとなったときはステップS6
移り、設定時間だけ、4速のソレノイドパターンを出力
し、つまりソレノイドバルブ44〜46をON,OFF,ONとす
る。そして設定時間が経過すると、ステップS7に移って
2速のソレノイドパターンに戻す。
このような制御による作用を、第4図のタイムチャー
トを参照しつつ説明する。
Dレンジにおける4速時には、各ソレノイドバルブ44
〜46がON,OFF,ONとなっていることにより、2−4ブレ
ーキ23と3−4クラッチ27がともに締結されており、こ
の状態から2速へ変速されるときは、変速開始時点t0
ら、各ソレノイドバルブ44〜46がすべてONとなるDレン
ジの2速のソレノイドパターンに切換えられる。これに
伴い、次第に3−4クラッチ27から油圧が排除されて3
−4クラッチ圧が低下し、3−4クラッチ27が解放状態
へ移行する。一方、変速の進行に伴ってタービン回転数
は変速終了回転数へ向けて上昇する。
この場合、第1図に示す変速機構10において、3−4
クラッチ27を介してキャリヤ31に回転が伝達されている
状態から3−4クラッチ27が解放されると、大径サンギ
ヤ16を固定する2−4ブレーキ23が受けるトルクが増大
するので、単に2速のソレノイドパターンにして3−4
クラッチ27から油圧を排除していくだけでは、3−4ク
ラッチ27が解放される変速終了直前に、2−4ブレーキ
23が受けるトルクの急増でショックが生じる。また、上
記変速機構10中の第1ワンウェイクラッチ22は4速で空
転状態、2速でロック状態となるが、変速終了直前にお
ける上記第1ワンウェイクラッチ22の空転状態からロッ
ク状態への急激な切換わりもショックの原因となる。
これに対し、第3図のフローチャートに示すような制
御によると、タービン回転数Ntが変速終了回転数NAに近
付く変速終了直前の時点t1から設定時間だけ、4速のソ
レノイドパターンに変更されて3−4クラッチ27に油圧
が供給される状態とされる。つまり、3−4クラッチ27
に対して油圧排除状態とした後に変速終了直前に一時的
に油圧供給状態とするように上記2−3シフトバルブ42
が切換制御される。これにより、上記設定時間に応じた
所定量だけ3−4クラッチ圧(3−4クラッチ27の締結
力)が増大される。このため、変速が終了する前に、い
ったん3−4クラッチ27にもトルクが分散され、2−4
ブレーキ23が受けるトルクの急増が緩和されるととも
に、上記第1ワンウェイクラッチ22の空転状態からロッ
ク状態へ切換わりも緩かになり、これらの作用でショッ
クが軽減されることとなる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、変速機構の動力伝達経路を切
換える複数の摩擦要素を備えた自動変速機において、変
速段に関係する少なくとも所定の2つの摩擦要素が締結
される所定変速段から一方の摩擦要素が解放、他方の摩
擦要素が締結とされる他の特定変速段への変速時に、上
記一方の摩擦要素が変速の進行につれて解放状態に移行
するようにこの摩擦要素の締結力を変速開始時点から次
第に低下させ、かつ、この締結力を、変速終了直前に設
定時間だけ一時的に所定量増大させるようにしているた
め、変速が終了する前にいったん上記一方の摩擦要素に
もトルクを分散させて締結状態にある摩擦要素が受ける
トルクの急増を抑制することができ、これによって変速
ショックを軽減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例についての自動変速機全体の
概略図、第2図は油圧制御回路の要部の回路構成図、第
3図は4速から2速への変速時の制御を示すフローチャ
ート、第4図は同制御によるソレノイドパターン、3−
4クラーチ圧およびタービン回転数の時間的変化を示す
タイムチャートである。 10……変速機構、23……2−4ブレーキ、27……3−4
クラッチ、33……コントロールユニット、34……変速判
定手段、35……制御手段、40……油圧制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機構の動力伝達経路を切換える複数の
    摩擦要素を備えるとともに、所定変速段で、変速段に関
    係する少なくとも所定の2つの摩擦要素が締結され、他
    の特定変速段で上記2つの摩擦要素のうちの一方が解放
    されて他方が締結されているように構成された自動変速
    機において、上記所定変速段から上記他の特定変速段へ
    の変速時に、上記一方の摩擦要素が変速の進行につれて
    解放状態に移行するようにこの摩擦要素の締結力を変速
    開始時点から次第に低下させ、かつ、この締結力を、変
    速終了直前に設定時間だけ一時的に所定量増大させる制
    御手段を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御
    装置。
  2. 【請求項2】上記一方の摩擦要素はシフトバルブにより
    油圧の給排が切換えられる油路に接続されて、油圧供給
    時に締結、油圧排除時に解放となるように油圧に応じて
    作動されるものであり、上記制御手段は、上記他の特定
    変速段への変速時に、上記一方の摩擦要素に対し油圧排
    除状態とした後に変速終了直前に一時的に油圧供給状態
    とするように上記シフトバルブを切換制御するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の変速制
    御装置。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、自動変速機のタービン回
    転数が変速前のタービン回転数から予測した変速終了タ
    ービン回転数に対して偏差が設定値になるまで近づいた
    ときに、変速終了直前であると判定することを特徴とす
    る請求項1または2記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】変速機構の動力伝達経路を切換える複数の
    摩擦要素を備えるとともに、所定変速段で少なくとも変
    速段に関係する所定の2つの摩擦要素が締結され、この
    所定変速段から飛び離れた他の特定変速段で上記2つの
    摩擦要素のうちの一方が解放されて他方が締結されてい
    るように構成された自動変速機において、上記所定変速
    段から上記他の特定変速段への変速時に、変速の進行に
    つれて解放状態に移行する上記一方の摩擦要素の締結力
    を、変速終了直前に一時的に所定量増大させる制御手段
    を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】上記所定の変速段が高速段に、また上記他
    の特定変速段が低速段に設定され、上記変速機構にワン
    ウェイクラッチが設けられていることを特徴とする請求
    項4記載の自動変速機の変速制御装置。
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