JP2817860B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はヘリカルスキャニング方
式ＶＴＲ等の磁気記録再生装置に係り、特に、非同期関
係にある２つのプログラムを、１本の磁気テープ上に形
成される隣接２トラックに各々の磁気ヘッドで記録し再
生する、所謂２トラック・２プログラム方式の非同期マ
ルチトラックＶＴＲに関する。
式ＶＴＲ等の磁気記録再生装置に係り、特に、非同期関
係にある２つのプログラムを、１本の磁気テープ上に形
成される隣接２トラックに各々の磁気ヘッドで記録し再
生する、所謂２トラック・２プログラム方式の非同期マ
ルチトラックＶＴＲに関する。
【０００２】
【従来の技術】本発明装置に多少なりとも類似の技術が
開示された文献としては、Ｈ並び｛磁気テープ上に斜め
に形成される全トラックの水平同期信号の記録位置を揃
えて記録すること｝とその効果について記載されたもの
として、ＶＴＲに於けるＨ並びの基本特許である特開昭
４２−１７４７３号公報「磁気記録再生方式」がある。
これにはＨ並びさせることにより、特殊再生時にスキュ
ー歪みが無くなる効果のあることが紹介されている。
開示された文献としては、Ｈ並び｛磁気テープ上に斜め
に形成される全トラックの水平同期信号の記録位置を揃
えて記録すること｝とその効果について記載されたもの
として、ＶＴＲに於けるＨ並びの基本特許である特開昭
４２−１７４７３号公報「磁気記録再生方式」がある。
これにはＨ並びさせることにより、特殊再生時にスキュ
ー歪みが無くなる効果のあることが紹介されている。
【０００３】また、特開昭６２−１０４２９７号公報
「磁気記録方法」には、ＦＭ輝度信号とＦＭ色差信号
を、隣接した２本のトラックに記録させる方法が記載さ
れている。この記録方法によれば、同種の色差信号を隣
接させてＨ並びさせることにより、フィールド相関性を
利用して、再生時の隣接トラックからのクロストークを
低減させ得る効果がある。なお、この方法でテープ上に
形成されるトラックパターンは本発明装置と同じである
が、この記録方法に供される映像プログラムは１種類の
みであり、使用される回転ヘッドのトレース順序も本発
明とは異なるものである。
「磁気記録方法」には、ＦＭ輝度信号とＦＭ色差信号
を、隣接した２本のトラックに記録させる方法が記載さ
れている。この記録方法によれば、同種の色差信号を隣
接させてＨ並びさせることにより、フィールド相関性を
利用して、再生時の隣接トラックからのクロストークを
低減させ得る効果がある。なお、この方法でテープ上に
形成されるトラックパターンは本発明装置と同じである
が、この記録方法に供される映像プログラムは１種類の
みであり、使用される回転ヘッドのトレース順序も本発
明とは異なるものである。
【０００４】即ち、以上の２件の従来技術は、いずれも
１種類のビデオ信号を扱っており、Ｈ並びの態様は各ヘ
ッドの取付け相対位置とサーボで定まるものであり、本
発明のように２トラック・２プログラムで、非同期関係
にある２つのプログラムをＨ並びさせる従来装置や方法
は、未だ紹介されていない。
１種類のビデオ信号を扱っており、Ｈ並びの態様は各ヘ
ッドの取付け相対位置とサーボで定まるものであり、本
発明のように２トラック・２プログラムで、非同期関係
にある２つのプログラムをＨ並びさせる従来装置や方法
は、未だ紹介されていない。
【０００５】ところで、２トラック・２プログラムＶＴ
Ｒでは、同期していない２つのビデオ信号を互い違いに
夫々のトラックに記録していくわけであるが、全く別の
プログラムであるため、フレームの関連性は関係ない
が、テープ上の記録パターンでは垂直同期信号さえ揃っ
ていればよく、フィールドで同期していればよい。
Ｒでは、同期していない２つのビデオ信号を互い違いに
夫々のトラックに記録していくわけであるが、全く別の
プログラムであるため、フレームの関連性は関係ない
が、テープ上の記録パターンでは垂直同期信号さえ揃っ
ていればよく、フィールドで同期していればよい。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】２トラック・２プログ
ラムに於て、Ｈ並びを従来例のような機械精度で行なう
には、２つのビデオ信号は非同期であるため、映像信号
のフレームで同期させる必要があるが、フレーム同期さ
せるためのフレームシンクロナイザーは規模も大きく、
コストも高い。一方、フィールドシンクロナイザーは比
較的規模が小さくてコストも安価であるが、Ｈ並びをさ
せ得ないという問題がある。
ラムに於て、Ｈ並びを従来例のような機械精度で行なう
には、２つのビデオ信号は非同期であるため、映像信号
のフレームで同期させる必要があるが、フレーム同期さ
せるためのフレームシンクロナイザーは規模も大きく、
コストも高い。一方、フィールドシンクロナイザーは比
較的規模が小さくてコストも安価であるが、Ｈ並びをさ
せ得ないという問題がある。
【０００７】上記課題に鑑みてなされたものであり、互
いに非同期関係にある第１，第２のビデオ信号を磁気テ
ープ上で隣接する２つの傾斜したトラックに夫々記録し
て、該２つの傾斜したトラックを再生するために、２組
の磁気ヘッドを回転ドラムの円周面に所定のヘッド取付
角度隔てて夫々取り付けた磁気記録再生装置において、
前記第１，第２のビデオ信号が奇数フィールド又は偶数
フィールドのいずれであるかを夫々検出する第１，第２
のフィールド検出回路と、 前記第１，第２のフィールド
検出回路からの出力で前記第１，第２のビデオ信号が同
種フィールド又は異種フィールドのいずれであるかを判
断するフィールド比較器と、 前記フィールド比較器で同
種フィールドであると判断した場合には、前記第１のビ
デオ信号に対して前記第２のビデオ信号を前記所定のヘ
ッド取付角度分だけ遅延させる一方、異種フィールドで
あると判断した場合には、前記第１のビデオ信号に対し
て前記第２のビデオ信号を前記所定のヘッド取付角度分
に１／２水平走査期間分を加算した量だけ遅延させる遅
延回路とを備え、 前記前記第１のビデオ信号と、前記遅
延回路により遅延さた前記第２のビデオ信号とを前記２
組の磁気ヘッドに夫々供給したことを特徴とする磁気記
録再生装置を提供するものである。
いに非同期関係にある第１，第２のビデオ信号を磁気テ
ープ上で隣接する２つの傾斜したトラックに夫々記録し
て、該２つの傾斜したトラックを再生するために、２組
の磁気ヘッドを回転ドラムの円周面に所定のヘッド取付
角度隔てて夫々取り付けた磁気記録再生装置において、
前記第１，第２のビデオ信号が奇数フィールド又は偶数
フィールドのいずれであるかを夫々検出する第１，第２
のフィールド検出回路と、 前記第１，第２のフィールド
検出回路からの出力で前記第１，第２のビデオ信号が同
種フィールド又は異種フィールドのいずれであるかを判
断するフィールド比較器と、 前記フィールド比較器で同
種フィールドであると判断した場合には、前記第１のビ
デオ信号に対して前記第２のビデオ信号を前記所定のヘ
ッド取付角度分だけ遅延させる一方、異種フィールドで
あると判断した場合には、前記第１のビデオ信号に対し
て前記第２のビデオ信号を前記所定のヘッド取付角度分
に１／２水平走査期間分を加算した量だけ遅延させる遅
延回路とを備え、 前記前記第１のビデオ信号と、前記遅
延回路により遅延さた前記第２のビデオ信号とを前記２
組の磁気ヘッドに夫々供給したことを特徴とする磁気記
録再生装置を提供するものである。
【０００８】
【実施例】本発明の磁気記録再生装置について説明する
に当り、まず、２トラック・２プログラム（１台のＶＴ
Ｒで１本の磁気テープの別トラックに２種類の映像信号
を同時に記録する）機能を実現し得る回転型磁気ヘッド
とその原理について、図２と共に説明する。
に当り、まず、２トラック・２プログラム（１台のＶＴ
Ｒで１本の磁気テープの別トラックに２種類の映像信号
を同時に記録する）機能を実現し得る回転型磁気ヘッド
とその原理について、図２と共に説明する。
【０００９】図２のヘッド配置図に示すような、二組の
磁気ヘッドＡ１，Ａ２及びＢ１，Ｂ２（互いに逆アジマ
スである場合が多い）を回転ドラムＤの円周面に所定の
ヘッド取付角度θ゜隔てて取り付け、夫々のヘッドに記
録信号を供給し、ヘッド記録幅の倍又はそれ以上のピッ
チで磁気テープを走行させることで、２種類の映像信号
を同時に記録することができる。しかるに、２種類の映
像信号は独立に送られてくるため、その周波数や位相は
当然異なっている。そのため、両映像信号をそのまま磁
気ヘッドＡ１，Ａ２及びＢ１，Ｂ２に供給すると、少な
くとも一方のビデオ信号は、再生時にヘッド切換えスイ
ッチングにより、画面上にスキュウ歪を発生する。
磁気ヘッドＡ１，Ａ２及びＢ１，Ｂ２（互いに逆アジマ
スである場合が多い）を回転ドラムＤの円周面に所定の
ヘッド取付角度θ゜隔てて取り付け、夫々のヘッドに記
録信号を供給し、ヘッド記録幅の倍又はそれ以上のピッ
チで磁気テープを走行させることで、２種類の映像信号
を同時に記録することができる。しかるに、２種類の映
像信号は独立に送られてくるため、その周波数や位相は
当然異なっている。そのため、両映像信号をそのまま磁
気ヘッドＡ１，Ａ２及びＢ１，Ｂ２に供給すると、少な
くとも一方のビデオ信号は、再生時にヘッド切換えスイ
ッチングにより、画面上にスキュウ歪を発生する。
【００１０】そこで、一方のビデオ信号にＶＴＲのサー
ボをかけ、もう一方のビデオ信号はそのサーボに合わせ
る必要がある。サーボに合わせるには、ビデオ信号を適
当に遅らせることにより行える。具体的に説明するに、
サーボの基準となるビデオ信号１は、図２のように回転
ドラムＤに取付けられた一対の磁気ヘッドＡ１，Ａ２に
供給され、これとは所定のヘッド取付角度θ゜だけ角度
が異なった一対の磁気ヘッドＢ１，Ｂ２に、ビデオ信号
２が供給されて磁気テープＴに記録される。ここで、一
般的に、非同期関係にあるビデオ信号１，２（２つのプ
ログラム）を磁気テープＴ上で隣り合う傾斜したトラッ
クに記録した場合に、図３（Ａ），（Ｂ）に示したテー
プパターンで記録される。 図３（Ａ），（Ｂ）におい
て、形成される記録トラックの符号は、夫々使用された
磁気ヘッドの符号と同じものを用いており、ＴＥはテー
プ端である。また、図３（Ａ）は２つのビデオ信号がＨ
並びしてないテープパターンを示し、一方、図３（Ｂ）
は２つのビデオ信号がＨ並びしているテープパターンを
示しており、非同期関係にある２つのビデオ信号をなに
もすることなく磁気テープに記録した場合には、２つの
ビデオ信号が入来した時のタイミングにより上記２つの
テープパターンのいずれかが記録されるものであるが、
本発明では、とくに、図３（Ａ）に示したＨ並びしてな
いテープパターンの時にＨ並べを行なうことが主題であ
る。
ボをかけ、もう一方のビデオ信号はそのサーボに合わせ
る必要がある。サーボに合わせるには、ビデオ信号を適
当に遅らせることにより行える。具体的に説明するに、
サーボの基準となるビデオ信号１は、図２のように回転
ドラムＤに取付けられた一対の磁気ヘッドＡ１，Ａ２に
供給され、これとは所定のヘッド取付角度θ゜だけ角度
が異なった一対の磁気ヘッドＢ１，Ｂ２に、ビデオ信号
２が供給されて磁気テープＴに記録される。ここで、一
般的に、非同期関係にあるビデオ信号１，２（２つのプ
ログラム）を磁気テープＴ上で隣り合う傾斜したトラッ
クに記録した場合に、図３（Ａ），（Ｂ）に示したテー
プパターンで記録される。 図３（Ａ），（Ｂ）におい
て、形成される記録トラックの符号は、夫々使用された
磁気ヘッドの符号と同じものを用いており、ＴＥはテー
プ端である。また、図３（Ａ）は２つのビデオ信号がＨ
並びしてないテープパターンを示し、一方、図３（Ｂ）
は２つのビデオ信号がＨ並びしているテープパターンを
示しており、非同期関係にある２つのビデオ信号をなに
もすることなく磁気テープに記録した場合には、２つの
ビデオ信号が入来した時のタイミングにより上記２つの
テープパターンのいずれかが記録されるものであるが、
本発明では、とくに、図３（Ａ）に示したＨ並びしてな
いテープパターンの時にＨ並べを行なうことが主題であ
る。
【００１１】次に、本発明装置の主要部であるＨ並べ回
路の具体的構成例について、図１等を参照し乍ら説明す
る。図１はＨ並べ回路１の回路ブロック図であり、図
中、２，３はクロックジェネレータ（４ｆｓｃ ＧＥ
Ｎ）、４，５は垂直同期信号分離回路（Ｖ Ｓｙｎｃ
Ｓｅｐ．）、６，７は第１，第２のフィールド検出回路
（Ｏ／Ｅ ＤＥＴ．）、８はフィールド比較器（ＣＯＰ
Ｍ．）、９は遅延量切換え回路（Ｈ／２ ＤＬ Ｓ
Ｗ）、１０は遅延回路（θ／１８０＊ｖ ＤＬ）、１１
はＤ／Ａコンバータ、１２はＡ／Ｄコンバータ、１３は
フィールドメモリ（以下単に「メモリ」とも記述す
る）、１４は増幅器である。
路の具体的構成例について、図１等を参照し乍ら説明す
る。図１はＨ並べ回路１の回路ブロック図であり、図
中、２，３はクロックジェネレータ（４ｆｓｃ ＧＥ
Ｎ）、４，５は垂直同期信号分離回路（Ｖ Ｓｙｎｃ
Ｓｅｐ．）、６，７は第１，第２のフィールド検出回路
（Ｏ／Ｅ ＤＥＴ．）、８はフィールド比較器（ＣＯＰ
Ｍ．）、９は遅延量切換え回路（Ｈ／２ ＤＬ Ｓ
Ｗ）、１０は遅延回路（θ／１８０＊ｖ ＤＬ）、１１
はＤ／Ａコンバータ、１２はＡ／Ｄコンバータ、１３は
フィールドメモリ（以下単に「メモリ」とも記述す
る）、１４は増幅器である。
【００１２】かかる構成において、入力端子Ｉｎ１に供
給される第１のビデオ信号（以下「ビデオ信号１」と記
す）は基準となる信号であり、この信号にＶＴＲのサー
ボをかけ、一対の逆アジマスの磁気ヘッドＡ１，Ａ２に
て記録及び再生される。第２のビデオ信号（以下「ビデ
オ信号２」と記す）は、磁気ヘッドＡ１，Ａ２に対して
所定のヘッド取付角度θ゜だけずれた一対の逆アジマス
の磁気ヘッドＢ１，Ｂ２にて、ビデオ信号１に対して後
述する遅延量分だけ遅らせて記録及び再生される（図２
参照）。なお、ｖは垂直帰線周期（垂直同期間隔）であ
る。
給される第１のビデオ信号（以下「ビデオ信号１」と記
す）は基準となる信号であり、この信号にＶＴＲのサー
ボをかけ、一対の逆アジマスの磁気ヘッドＡ１，Ａ２に
て記録及び再生される。第２のビデオ信号（以下「ビデ
オ信号２」と記す）は、磁気ヘッドＡ１，Ａ２に対して
所定のヘッド取付角度θ゜だけずれた一対の逆アジマス
の磁気ヘッドＢ１，Ｂ２にて、ビデオ信号１に対して後
述する遅延量分だけ遅らせて記録及び再生される（図２
参照）。なお、ｖは垂直帰線周期（垂直同期間隔）であ
る。
【００１３】ここで、ビデオ信号１に対してビデオ信号
２を遅延する遅延量は、両ビデオ信号のＯｄｄ／Ｅｖｅ
ｎ｛１フレームを構成するフィールドが奇数番目か？偶
数番目か？｝の関係により０．５Ｈ分（水平走査期間の
半分）の切換えを行い、テープパターンは常にＨ並びを
するよう設定されている（図３（Ｂ），図４参照）。こ
れは周知の如く、奇数フィールドと偶数フィールドとで
は位相が１Ｈの半波長（１／２Ｈ）分ずれていることに
よる。そして、後述するように、ビデオ信号１，２が同
種フィールドである場合には、ビデオ信号１に対してビ
デオ信号２を図２に示した所定のヘッド取付角度θ゜分
だけ遅延回路１０で遅延させている。この際、上記所定
のヘッド取付角度θ゜分の遅延量は、θ／１８０＊ｖと
なる。尚、前記したｖは垂直帰線周期（垂直同期間隔）
である。 一方、ビデオ信号１，２が異種フィールドであ
る場合には、ビデオ信号１に対してビデオ信号２を所定
のヘッド取付角度θ゜分に１／２水平走査期間分（０．
５Ｈ分）を加算した量だけ遅延回路１０で遅延させてい
る。
２を遅延する遅延量は、両ビデオ信号のＯｄｄ／Ｅｖｅ
ｎ｛１フレームを構成するフィールドが奇数番目か？偶
数番目か？｝の関係により０．５Ｈ分（水平走査期間の
半分）の切換えを行い、テープパターンは常にＨ並びを
するよう設定されている（図３（Ｂ），図４参照）。こ
れは周知の如く、奇数フィールドと偶数フィールドとで
は位相が１Ｈの半波長（１／２Ｈ）分ずれていることに
よる。そして、後述するように、ビデオ信号１，２が同
種フィールドである場合には、ビデオ信号１に対してビ
デオ信号２を図２に示した所定のヘッド取付角度θ゜分
だけ遅延回路１０で遅延させている。この際、上記所定
のヘッド取付角度θ゜分の遅延量は、θ／１８０＊ｖと
なる。尚、前記したｖは垂直帰線周期（垂直同期間隔）
である。 一方、ビデオ信号１，２が異種フィールドであ
る場合には、ビデオ信号１に対してビデオ信号２を所定
のヘッド取付角度θ゜分に１／２水平走査期間分（０．
５Ｈ分）を加算した量だけ遅延回路１０で遅延させてい
る。
【００１４】図１の構成に沿って、その動作を更に詳細
に説明する。ビデオ信号１とは非同期の関係にあるビデ
オ信号２は、入力端子Ｉｎ２よりＡ／Ｄコンバータ１２
に供給され、ここで８ビットのディジタル信号に変換さ
れると共に、垂直同期信号分離回路５にも供給されて垂
直同期信号ＶＤ２が分離される。この垂直同期信号ＶＤ
２より生成したパルスを、フィールドメモリ１３の書き
込みリセット信号（ＷＲ）とし、クロックジェネレータ
３のクロック（ＷＣ）に同期してメモリ１３に書き込ま
れていく。なお、クロックジェネレータ３及び２におい
ては、夫々ビデオ信号２及びビデオ信号１に含まれてい
るカラーバースト（副搬送波）成分を基にクロック信号
を生成している。
に説明する。ビデオ信号１とは非同期の関係にあるビデ
オ信号２は、入力端子Ｉｎ２よりＡ／Ｄコンバータ１２
に供給され、ここで８ビットのディジタル信号に変換さ
れると共に、垂直同期信号分離回路５にも供給されて垂
直同期信号ＶＤ２が分離される。この垂直同期信号ＶＤ
２より生成したパルスを、フィールドメモリ１３の書き
込みリセット信号（ＷＲ）とし、クロックジェネレータ
３のクロック（ＷＣ）に同期してメモリ１３に書き込ま
れていく。なお、クロックジェネレータ３及び２におい
ては、夫々ビデオ信号２及びビデオ信号１に含まれてい
るカラーバースト（副搬送波）成分を基にクロック信号
を生成している。
【００１５】次に、ビデオ信号１を垂直同期信号分離回
路４に供給し、ここで分離された垂直同期信号ＶＤＩ
を、遅延回路１０にて遅延した後、メモリ１３に読み出
しリセット信号（ＲＲ）として供給する。そして、クロ
ックジェネレータ２のクロック（ＲＣ）に同期してメモ
リ１３よりビデオ信号２が読み出され、このビデオ信号
２はＤ／Ａコンバータ１１にてアナログ信号に変換され
た後、増幅器１４Ｂを介して磁気ヘッドＢ１，Ｂ２（図
２）に出力される。一方、ビデオ信号１は遅延されるこ
となく増幅器１４Ａを介して磁気ヘッドＡ１，Ａ２（図
２）に出力される。
路４に供給し、ここで分離された垂直同期信号ＶＤＩ
を、遅延回路１０にて遅延した後、メモリ１３に読み出
しリセット信号（ＲＲ）として供給する。そして、クロ
ックジェネレータ２のクロック（ＲＣ）に同期してメモ
リ１３よりビデオ信号２が読み出され、このビデオ信号
２はＤ／Ａコンバータ１１にてアナログ信号に変換され
た後、増幅器１４Ｂを介して磁気ヘッドＢ１，Ｂ２（図
２）に出力される。一方、ビデオ信号１は遅延されるこ
となく増幅器１４Ａを介して磁気ヘッドＡ１，Ａ２（図
２）に出力される。
【００１６】この際、メモリ１３への読み出しリセット
信号（ＲＲ）の遅延量は、ビデオ信号１，２が奇数フィ
ールド又は偶数フィールドのいずれであるかをフィール
ド検出回路６，７で夫々検出し、その後、フィールド検
出回路６，７からの出力でビデオ信号１，２が同種フィ
ールド又は異種フィールドのいずれであるかをフィール
ド比較器８で判断することによって、遅延量切換え回路
９により遅延回路１０の遅延量を切換えている。即ち、
メモリ１３から読み出されるビデオ信号２は、前述した
ように、ビデオ信号１，２が同種フィールドである場合
には、ビデオ信号１に対して所定のヘッド取付角度θ゜
分だけ遅延させるように遅延回路１０から読み出しリセ
ット信号（ＲＲ）がメモリ１３に供給され、一方、ビデ
オ信号１，２が異種フィールドである場合には、ビデオ
信号１に対してビデオ信号２を所定のヘッド取付角度θ
゜分に１／２水平走査期間分（０．５Ｈ分）を加算した
量だけ遅延させるように遅延回路１０から読み出しリセ
ット信号（ＲＲ）がメモリ１３に供給される。 これによ
って、ビデオ信号１，２が異種フィールドである場合に
は、図３（Ａ）に示したような２つのビデオ信号１，２
がＨ並びしてないテープパターンが記録されずに、図４
に示したように、２つのビデオ信号１，２がＨ並びした
テープパターンが記録されることになる。一方、ビデオ
信号１，２が同種フィールドである場合には、図３
（Ｂ）に示したように２つのビデオ信号がＨ並びしたテ
ープパターンがそのまま記録される。
信号（ＲＲ）の遅延量は、ビデオ信号１，２が奇数フィ
ールド又は偶数フィールドのいずれであるかをフィール
ド検出回路６，７で夫々検出し、その後、フィールド検
出回路６，７からの出力でビデオ信号１，２が同種フィ
ールド又は異種フィールドのいずれであるかをフィール
ド比較器８で判断することによって、遅延量切換え回路
９により遅延回路１０の遅延量を切換えている。即ち、
メモリ１３から読み出されるビデオ信号２は、前述した
ように、ビデオ信号１，２が同種フィールドである場合
には、ビデオ信号１に対して所定のヘッド取付角度θ゜
分だけ遅延させるように遅延回路１０から読み出しリセ
ット信号（ＲＲ）がメモリ１３に供給され、一方、ビデ
オ信号１，２が異種フィールドである場合には、ビデオ
信号１に対してビデオ信号２を所定のヘッド取付角度θ
゜分に１／２水平走査期間分（０．５Ｈ分）を加算した
量だけ遅延させるように遅延回路１０から読み出しリセ
ット信号（ＲＲ）がメモリ１３に供給される。 これによ
って、ビデオ信号１，２が異種フィールドである場合に
は、図３（Ａ）に示したような２つのビデオ信号１，２
がＨ並びしてないテープパターンが記録されずに、図４
に示したように、２つのビデオ信号１，２がＨ並びした
テープパターンが記録されることになる。一方、ビデオ
信号１，２が同種フィールドである場合には、図３
（Ｂ）に示したように２つのビデオ信号がＨ並びしたテ
ープパターンがそのまま記録される。
【００１７】以上の説明においては、２トラック・２プ
ログラムのＶＴＲを使用するものとしたが、それに限ら
ず、非同期信号によるマルチトラックＶＴＲならば、前
記実施例と同様の回路構成の組合せにより、同様の効果
を得ることができる。また、ビデオ信号２は８ビットに
てＡ／Ｄ変換されるものとしたが、これに限定されるも
のではない。
ログラムのＶＴＲを使用するものとしたが、それに限ら
ず、非同期信号によるマルチトラックＶＴＲならば、前
記実施例と同様の回路構成の組合せにより、同様の効果
を得ることができる。また、ビデオ信号２は８ビットに
てＡ／Ｄ変換されるものとしたが、これに限定されるも
のではない。
【００１８】なお、本発明装置において互いに異なるプ
ログラムの映像を記録する場合には、各ビデオ信号に付
随する音声信号も、２プログラム分記録しなければなら
ない。その記録方法としては、例えば音声専用の２トラ
ックに固定ヘッドで夫々モノラル記録する方法がある。
また、音声用の２チャンネル回転ヘッドも備えた所謂Ｈ
ｉＦｉＶＴＲの仕様では、各プログラムの音声を２つの
固定ヘッドと２つの回転ヘッドに振分けて、夫々ステレ
オ記録するよう構成することもできる。
ログラムの映像を記録する場合には、各ビデオ信号に付
随する音声信号も、２プログラム分記録しなければなら
ない。その記録方法としては、例えば音声専用の２トラ
ックに固定ヘッドで夫々モノラル記録する方法がある。
また、音声用の２チャンネル回転ヘッドも備えた所謂Ｈ
ｉＦｉＶＴＲの仕様では、各プログラムの音声を２つの
固定ヘッドと２つの回転ヘッドに振分けて、夫々ステレ
オ記録するよう構成することもできる。
【００１９】かかる機能を備えたＶＴＲは、ＴＶ番組の
２ｃｈ．同時録画のみならず、２台のビデオカメラと組
み合わせることにより、新しい用途が開発されるもので
ある。例えば、２台のビデオカメラを人間の左右の目の
間隔だけ離して設置し、その各映像を視聴者の前方に設
置した２台の同サイズのＴＶに左右各ｃｈ．を合せて夫
々表示して、視聴者の左の目で左のＴＶ画面を見つつ、
同時に右の目で右のＴＶ画面を見るようにすれば、頭の
中で立体画像を合成でき、特殊な眼鏡を用いることな
く、臨場感に溢れたカラー画像を楽しむことができる。
２ｃｈ．同時録画のみならず、２台のビデオカメラと組
み合わせることにより、新しい用途が開発されるもので
ある。例えば、２台のビデオカメラを人間の左右の目の
間隔だけ離して設置し、その各映像を視聴者の前方に設
置した２台の同サイズのＴＶに左右各ｃｈ．を合せて夫
々表示して、視聴者の左の目で左のＴＶ画面を見つつ、
同時に右の目で右のＴＶ画面を見るようにすれば、頭の
中で立体画像を合成でき、特殊な眼鏡を用いることな
く、臨場感に溢れたカラー画像を楽しむことができる。
【００２０】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は以上のよう
に構成したので、安価で簡単な回路により、非同期関係
にある２つのプログラムを確実にＨ並びさせることがで
き、再生時に両ビデオ信号とも、スキュウ歪の無い画面
表示ができるという効果がある。
に構成したので、安価で簡単な回路により、非同期関係
にある２つのプログラムを確実にＨ並びさせることがで
き、再生時に両ビデオ信号とも、スキュウ歪の無い画面
表示ができるという効果がある。
【図１】本発明のＨ並べ回路の一実施例を示すブロック
系統図である。
系統図である。
【図２】本発明装置を適用し得るＶＴＲの回転ヘッド取
付図である。
付図である。
【図３】非同期関係にある２つのビデオ信号を磁気テー
プＴ上で隣り合う傾斜したトラックに記録した場合を説
明するための図であり、（Ａ）は２つのビデオ信号がＨ
並びしてないテープパターンを示し、（Ｂ）は２つのビ
デオ信号がＨ並びしているテープパターンを示した図で
ある。
プＴ上で隣り合う傾斜したトラックに記録した場合を説
明するための図であり、（Ａ）は２つのビデオ信号がＨ
並びしてないテープパターンを示し、（Ｂ）は２つのビ
デオ信号がＨ並びしているテープパターンを示した図で
ある。
【図４】２つのビデオ信号が異種フィールドである場合
に、２つのビデオ信号をＨ並びさせたテープパターンを
示した図である。
に、２つのビデオ信号をＨ並びさせたテープパターンを
示した図である。
１ Ｈ並べ回路 ２，３ クロックジェネレータ ４，５ 垂直同期信号分離回路 ６，７ 第１，第２のフィールド検出回路 ８ フィールド比較器 ９ 遅延量切換え回路 １０ 遅延回路 １１ Ｄ／Ａコンバータ １２ Ａ／Ｄコンバータ １３ フィールドメモリ １４ 増幅器（ Ａ１，Ａ２），（Ｂ１，Ｂ２） ２組の磁気ヘッド Ｄ 回転ドラム ＴＥ 磁気テープ端
Claims (1)
- 【請求項１】互いに非同期関係にある第１，第２のビデ
オ信号を磁気テープ上で隣接する２つの傾斜したトラッ
クに夫々記録して、該２つの傾斜したトラックを再生す
るために、２組の磁気ヘッドを回転ドラムの円周面に所
定のヘッド取付角度隔てて夫々取り付けた磁気記録再生
装置において、前記第１，第２のビデオ信号が奇数フィールド又は偶数
フィールドのいずれであるかを夫々検出する第１，第２
のフィールド検出回路と、 前記第１，第２のフィールド検出回路からの出力で前記
第１，第２のビデオ信号が同種フィールド又は異種フィ
ールドのいずれであるかを判断するフィールド比較器
と、 前記フィールド比較器で同種フィールドであると判断し
た場合には、前記第１のビデオ信号に対して前記第２の
ビデオ信号を前記所定のヘッド取付角度分だけ遅延させ
る一方、異種フィールドであると判断した場合には、前
記第１のビデオ信号に対して前記第２のビデオ信号を前
記所定のヘッド取付角度分に１／２水平走査期間分を加
算した量だけ遅延させる遅延回路とを備え、 前記前記第１のビデオ信号と、前記遅延回路により遅延
さた前記第２のビデオ信号とを前記２組の磁気ヘッドに
夫々供給したことを特徴とする磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3357248A JP2817860B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3357248A JP2817860B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05174303A JPH05174303A (ja) | 1993-07-13 |
| JP2817860B2 true JP2817860B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=18453148
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3357248A Expired - Lifetime JP2817860B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2817860B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP3357248A patent/JP2817860B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05174303A (ja) | 1993-07-13 |
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