JP2815714B2 - 翻訳装置 - Google Patents

翻訳装置

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JP2815714B2
JP2815714B2 JP3002114A JP211491A JP2815714B2 JP 2815714 B2 JP2815714 B2 JP 2815714B2 JP 3002114 A JP3002114 A JP 3002114A JP 211491 A JP211491 A JP 211491A JP 2815714 B2 JP2815714 B2 JP 2815714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自然な翻訳文を生成
できる翻訳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、翻訳装置としは次のようなものが
ある。この翻訳装置は、キーボード等から入力されたソ
ース言語をメインCPUの制御によって翻訳モジュール
に入力する。そして、この入力されたソース言語を、メ
モリに格納されている辞書,文法規則および木構造変換
規則等を利用して、翻訳モジュールによってターゲット
言語に翻訳するものである。その際に、上記翻訳モジュ
ールは、次のようにして入力されたソース言語を翻訳す
る。すなわち、読み込まれたソース言語の1文を構成す
る単語をバッファに格納する。そして、上記メモリに格
納された辞書を用いて上記バッファに格納された各単語
の品詞を得る。次に、この得られた各単語の品詞間をま
とめることができる文法規則を上記メモリから捜し出
し、この捜し出された文法規則を用いて上記各単語間の
係り受け関係を表す構造解析木を作り上げる。こうして
作り上げられたソース言語の構文解析木がターゲット言
語の構文解析木に変換されて、ターゲット言語の翻訳文
が生成されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の翻訳
モジュールには、ソース言語として次のような英文“He
played cards in the room,the yard,and the garage
of his house."が入力された場合に、3個の句“the ro
om",“the yard"および“the garage"が並列関係にある
ことを判定する手段がない。そのために、文法規則に従
って、3個の句“the room",“the yard",“the garage
of his house"が並列関係にあると誤判定され、「彼
は、部屋、中庭、及び、彼の家の車庫においてカードを
プレイした。」とターゲット言語である日本語に翻訳され
てしまうという問題がある。また、上述のように、上記
翻訳装置による翻訳に際しては、文法規則を用いて上記
ソース言語による入力文を構成する各単語間の係り受け
関係を示す構造解析木を作り上げ、このソース言語の構
文解析木に基づいてターゲット言語による翻訳文を生成
するようにしている。したがって、上述のような各語句
の並列関係が曖昧である文や各単語間の係り受け構造が
曖昧な文が入力された場合には、入力文を構成する各単
語の品詞間をまとめることができる文法規則の組が上記
メモリから複数組得られる場合がある。こうした場合に
は、作り上げ得る総ての構文解析木を作り上げて各構文
解析木別に複数の翻訳文を得、この得られた複数の翻訳
文を所定の順序で出力し得るようにしている。そのため
に、オペレータは、最初に出力されたターゲット言語に
よる翻訳文が適切な翻訳文でないと判断した場合には、
キーボード等からの指示によって他の翻訳文を順次切り
替え出力させ、最適な翻訳文を選択する必要がある。こ
のような操作は、一度に総ての翻訳文を表示できないの
で翻訳文の切り替え表示を何度も繰り返さなければなら
ず、非常に煩わしいという問題もある。
【0004】そこで、この発明の目的は、語句の並列関
係が曖昧な入力文であっても、精度の高い翻訳文を迅速
に得ることができる翻訳装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、入力されたソース言語による文を形態
素に分割して辞書を用いてその形態素の品詞情報等を得
る辞書引き形態素解析部と、上記辞書引き形態素解析部
によって分割された形態素列の構文を上記品詞情報と文
法規則とに基づいて解析する構文解析部と、上記構文解
析部で得られた構文解析結果をターゲット言語の構文に
変換する変換部と、上記変換部によって得られたターゲ
ット言語の構文に従ってターゲット言語による翻訳文を
生成する翻訳文生成部を有する翻訳装置において、入力
文中における並列語句,その並列語句の品詞およびその
並列語句を構成する各語句を指定するための並列語句指
定記号を上記入力文に付加する並列語句指定記号付加手
段と、上記入力文中に付加されている上記並列語句指定
記号を検出する並列語句指定記号検出手段と、上記並列
語句の第1品詞情報および上記並列語句を構成する各語
句の第2品詞情報が格納される品詞情報格納バッファ
と、上記入力文中に付加されている並列語句指定記号が
上記並列語句指定記号検出手段によって検出された場合
に、当該並列語句指定記号によって指定された当該並列
語句の開始位置,品詞および形態素数から成る当該並列
語句の上記第1品詞情報と当該並列語句を構成する各語
句の開始位置,品詞および形態素数から成る当該並列語
句を構成する各語句の上記第2品詞情報とを当該並列語
句指定記号に基づいて求めて上記品詞情報格納バッファ
に格納する品詞情報格納手段を備えて、上記構文解析部
は、上記品詞情報格納バッファに上記第1品詞情報と第
2品詞情報とが格納されている場合には、上記両品詞情
報に基づく当該並列語句を構成する各語句は並列関係に
あると見なして上記入力文の構文を解析することを特徴
としている。
【0006】
【作用】語句の並列関係が曖昧なソース言語による文が
入力された場合、並列語句指定記号付加手段によって、
上記入力文中に並列語句指定記号が付加されて、並列語
句,その並列語句の品詞およびその並列語句を構成する
各語句が指定される。そして、上記入力文中に付加され
た並列語句指定記号が並列語句指定記号検出手段によっ
て検出されると、品詞情報格納手段によって、当該並列
語句指定記号によって指定された当該並列語句の開始位
置,品詞および形態素数から成る第1品詞情報と当該並
列語句を構成する各語句の開始位置,品詞および形態素
数から成る当該語句を構成する各語句の第2品詞情報と
が、当該並列語句指定記号に基づいて求められて品詞情
報格納バッファに格納される。そうすると、構文解析部
によって、上記辞書引き形態素解析部によって得られた
上記入力文を構成する各形態素の品詞情報に基づいて入
力文の構文解析を実施する際に、次のようにして構文解
析が実行される。すなわち、上記品詞情報格納バッファ
に上記第1品詞情報と第2品詞情報とが格納されている
場合には、上記両品詞情報に基づく当該並列語句を構成
する各語句は並列関係にあると見なして上記入力文の構
文が解析されるのである。したがって、上記構文解析部
によって得られた構文解析結果は、上記並列語句指定記
号によって指定された並列関係にある複数語句が正しく
並列関係にあるとして解析されている。つまり、語句の
並列関係が曖昧な文が入力されても、予め上記並列語句
指定記号を付加することによって精度の高い翻訳文が迅
速に生成されるのである。
【0007】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1はこの発明の翻訳装置における一実施例
のブロック図である。1はメインCPU(中央処理装
置)、2はメインメモリ、3はCRT(カソード・レイ・チ
ューブ)、4はキーボード、5は翻訳モジュール、6は
翻訳用の辞書,文法規則および木構造変換規則等を格納
しているメモリ、7は確定された翻訳結果を用紙に印字
するプリンタである。上記翻訳モジュール5は、ソース
言語による文章がキーボード4等から入力されると、そ
れをターゲット言語による文章に翻訳して出力するもの
である。すなわち、キーボード4等から入力されたソー
ス言語による文章はメインCPU1の制御によって翻訳
モジュール5に送られる。翻訳モジュール5はメモリ6
に記憶されている辞書,文法規則および木構造変換規則
等を用いて、入力されたソース言語を後に詳述するよう
にしてターゲット言語に翻訳する。こうして得られた翻
訳結果は、CRT3に出力されて表示されたりプリンタ
7に出力されて印字されるのである。上記メインCPU
1は、CRT3,キーボード4,翻訳モジュール5および
プリンタ7を制御して翻訳処理を実施する。上記メイン
メモリ2にはメインCPU1用のシステムプログラム等
が格納されている。また、上記CRT3には、入力され
たソース言語による文章やターゲット言語による翻訳文
章や各種の指示等が表示される。そして、上記指示に基
づく指定等がキーボード4によって行われる。
【0008】上記翻訳モジュール5で行われる自動翻訳
には、一般に図2に示すような解析レベルがある。図中
左上においてソース言語が入力されると、レベルL1
辞書引き,レベルL2の形態素解析,レベルL3の構文解
析,…と解析が進められる。自動翻訳はこの解析レベル
により大きく次の2つに分けられる。1つは、レベルL
6におけるソース言語およびターゲット言語のどちらに
も依存しない概念(中間言語とよぶ)まで解析し、そこか
ら、レベルL7の文脈生成,レベルL8の意味生成,レベル
9の構文生成,レベルL10の形態素生成と生成を進め
て、ターゲット言語を生成していくピボット方式であ
る。もう1つは、上述のレベルL2の形態素解析,レベル
3の構文解析,レベルL4の意味解析およびレベルL5
文脈解析のいずれかまで解析を行ってソース言語の内部
構造を得、次に、この得られたソース言語の内部構造と
同レベルのターゲット言語の内部構造に変換した後、タ
ーゲット言語を生成するトランスファー方式である。こ
こで、上記各解析について説明する。 ・辞書引き・形態素解析 −入力されたソース言語の文を各形態素列(単語列)に分
割し、図1に示すメモリ6に格納された辞書を引いて各
単語に対する品詞等の文法情報および訳語を得、さら
に、時制・人称・数などを解析する。 ・構文解析−後述するようにして、単語間の係り受け構
造等の文の構造(構造解析木)を決定する。 ・意味解析−構文解析によって得られた複数の構文解析
結果の中から、意味的に正しいものとそうでないものと
を判別する。 ・文脈解析−話題を理解し、省略語や曖昧さを取り去
る。 本実施例で用いる翻訳モジュール5は、少なくともレベ
ルL3の構文解析のレベルまでの解析を行うものとす
る。すなわち、本実施例の翻訳モジュール5は図3のよ
うな辞書引き形態素解析部11,構文解析部12,変換部
13および翻訳文生成部14の各機能部分から成る翻訳
モジュールを考える。
【0009】図4は上記翻訳モジュール5の具体的なブ
ロック図である。また、図5〜図9には、「This is a
pen.」というソース言語である英語による入力文をター
ゲット言語である日本語に翻訳する場合における図4に
示す各バッファA〜Eの内容を例示する。なお、バッフ
ァFおよびバッファGは本実施例において使用されるバ
ッファであり、その説明は後に詳細に行なう。以下、図
3〜図9に従って通常の英日翻訳処理について説明す
る。まず、読み込まれた原文は、翻訳プログラム格納部
16に格納された翻訳プログラムに基づく翻訳CPU1
5の制御の下に、図5に示すように、形態素に分割され
ると共に先頭から順に番号が付加されて図4のバッファ
Aに格納される。そうすると、バッファAに格納された
形態素列が先頭から順次読み出されて、メモリ6の辞書
を用いて各形態素の訳語や品詞情報等の必要な情報が得
られる。こうして得られた各形態素の情報は、形態素の
見出し語と関連付けてバッファBに格納される(図3に
示す辞書引き形態素解析部11による辞書引き・形態素
解析)。その結果、例えば上記情報の一部である品詞情
報は図6のように格納される。ここで、単語「this」は多
品詞語であるが、次の構文解析により一意に決定され
る。すなわち、メモリ6に格納された辞書と文法規則に
従って、各単語間の係り受け構造を示す構造解析木が図
7に示すように決定されて、図4に示すバッファCに格
納される(図3の構文解析部12による構文解析)。この
構造解析木は次のようにして決定される。すなわち、メ
モリ6に格納された文法規則の中からバッファBに格納
された各品詞をまとめることができる文法規則が読み出
される。上述の例文の場合には、 文法規則(a) 文 → 主部+述部 文法規則(b) 主部 → 名詞句 文法規則(c) 述部 → 動詞+名詞句 文法規則(d) 名詞句 → 代名詞 文法規則(e) 名詞句 → 冠詞+名詞 の各文法規則が読み出される。これらの文法規則は次の
ような意味を表す。 文法規則(a)は、文は主部と述部とから成ることを表す 文法規則(b)は、主部は名詞句から成ることを表す 文法規則(c)は、述部は動詞と名詞句とから成ることを
表す 文法規則(d)は、名詞句は代名詞から成ることを表す 文法規則(e)は、名詞句は冠詞と名詞とから成ることを
表す 以下、これらの文法規則にしたがって構造解析木が決定
されるのである。次に、上記メモリ6に格納された木構
造変換規則を用いて、入力された英文の構文解析木(図
7参照)の構造が図8に示すような日本語の構文解析木
に変換される。そして、得られた日本語の構文解析木が
図4に示すバッファDに格納される(図3の変換部13
による構文変換)。最後に、日本語の構文解析木に基づ
いて得られた日本文字「これ ペン である。」が、日本語
として適切な助詞「は」や助動詞が付けられて図9に示す
ような日本語の文体に校正され、図4に示すバッファE
に格納される(図3の翻訳文生成部14による翻訳文生
成)。こうして得られた日本文「これはペンである。」は、
翻訳モジュール5から出力されてCRT3等に表示され
る。
【0010】以下、本実施例の特徴である並列語句処理
について詳細に説明する。本実施例は、ソース言語によ
る入力文中に語句の並列関係を指定する並列語句指定記
号を付加することによって、入力文における語句の並列
関係の曖昧さを無くして精度の高いターゲット言語によ
る翻訳文を得るものである。図10は、本実施例におい
て、語句の並列関係を指定する際に使用される並列語句
指定記号の一例を示す。図10(A)に示す記号は、並列
語句の指定を開始することを表す並列語句指定開始記号
(以下、単に並列開始記号と言う)である。この並列開始
記号は図10(A)に示すように4種類あり、夫々以下の
ような意味を表す。すなわち、記号番号“1"の並列開
始記号“nS ["は、この並列開始記号で始まる並列語句
全体を名詞として取り扱うことを意味する。また、記号
番号“2"の並列開始記号“vS ["は、この並列開始記号
で始まる並列語句全体を動詞として取り扱うことを意味
する。また、記号番号“3"の並列開始記号“aS ["は、
この並列開始記号で始まる並列語句全体を形容詞として
取り扱うことを意味する。さらに、記号番号“4"の並
列開始記号“dS ["は、この並列開始記号で始まる並列
語句全体を副詞として取り扱うことを意味するのであ
る。図10(B)に示す記号は、上記並列語句を構成する
夫々の語句(以下、並列要素と言う)の指定を開始するこ
とを表す並列要素指定開始記号(以下、単に並列要素開
始記号と言う)である。また、図10(C)に示す記号
は、上記並列要素の指定を終了することを表す並列要素
指定終了記号(以下、単に並列要素終了記号と言う)であ
る。図10(D)に示す記号は、並列語句を構成する最終
の並列要素の指定を開始することを表す並列語句指定終
了記号(以下、単に並列終了記号と言う)である。つま
り、上記並列開始記号で始まる語句から並列終了記号で
始まる語句までを並列語句であると指定するのである。
ここで、上記並列開始記号は最初の並列要素に係る並列
要素開始記号を兼ねる一方、最終の並列要素に係る上記
並列要素終了記号は全体の並列語句の終了を表す記号を
兼ねている。上述のような並列語句指定記号は、図1に
示すキーボード4からキー入力することによって入力文
中に付加される。すなわち、キーボード4によって上記
並列語句指定記号付加手段を構成するのである。
【0011】上記構成の翻訳装置は、上記形式の並列開
始記号,並列要素開始記号,並列要素終了記号および並列
終了記号が付加されたソース言語による入力文を、以下
に述べるようにしてターゲット言語に翻訳する。図11
および図12は、図1,図3および図4に示す翻訳モジ
ュール5の翻訳CPU15(翻訳モジュール5の機能部
分で言えば辞書引き形態素解析部11)によって実行さ
れる並列語句処理動作のフローチャートである。以下、
図11および図12に従って並列語句処理動作について
詳細に述べる。ステップS1で、ソース言語による入力
文が形態素(以下、説明を簡単にするため単に単語と言
う)に分割され、先頭から順に番号が付加されて図4に
示すバッファAに格納される。ステップS2で、ポイン
タに“0"がセットされる。そして、バッファAにおけ
る“0"の番号が付加された単語が読み出される。ステ
ップS3で、読み出された単語の先頭が並列開始記号で
あるか否かが判別される。その結果並列開始記号である
場合にはステップS10に進み、そうでない場合にはステ
ップS4に進む。ステップS4で、上記読み出された単語
の先頭が並列要素開始記号であるか否かが判別される。
その結果並列要素開始記号である場合にはステップS13
に進む一方、そうでない場合にはステップS5に進む。
ステップS5で、上記読み出された単語の先頭が並列終
了記号であるか否かが判別される。その結果並列終了記
号である場合にはステップS13に進み、そうでない場合
にはステップS6に進む。ステップS6で、上記読み出さ
れた単語の末尾が並列要素終了記号であるか否かが判別
される。その結果並列要素終了記号である場合にはステ
ップS17に進む一方、そうでない場合にはステップS7
に進む。ステップS7で、上記読み出された単語の見出
し語が、図4に示すバッファBにおける既に単語の見出
し語が格納されている単語位置の次の単語位置に格納さ
れる。ステップS8で、上記バッファAに次の単語が格
納されているか否かが判別される。その結果格納されて
いる場合にはステップS9に進み、格納されていない場
合にはステップS18に進む。ステップS9で、ポインタ
の内容がインクリメントされる。そして、バッファAに
おける次の番号が付加された単語が読み出され、ステッ
プS3に戻って次の単語の処理に入る。
【0012】ステップS10で、当該並列開始記号で始ま
る並列語句全体を一つの単位として取り扱う際の品詞名
が、当該並列開始記号の内容によって指定されて図4に
示すバッファFに格納される。ステップS11で、当該単
語の位置(すなわち、ポインタにセットされている番号)
が、既に格納されている品詞名に関連付けて上記バッフ
ァFに格納される。ステップS12で、当該単語から並列
終了記号で始まる並列要素の最終単語までの単語数をカ
ウントし、このカウントされた単語数が既に格納されて
いる品詞名および単語位置に関連付けて上記バッファF
に格納される。すなわち、上記バッファFに格納された
上記品詞,単語位置および単語数で当該並列語句の第1
品詞情報を構成するのである。ステップS13で、上記ス
テップS10において、上記並列開始記号の内容によって
指定された品詞名が図4に示すバッファGに格納され
る。ステップS14で、当該単語の単語位置が、既に格納
されている品詞名に関連付けて上記バッファGに格納さ
れる。ステップS15で、当該並列開始記号,当該並列要
素開始記号あるいは当該並列終了記号で始まる並列要素
を構成する単語数をカウントし、このカウントされた単
語数が既に格納されている品詞名および単語位置に関連
付けて上記バッファGに格納される。すなわち、上記バ
ッファGに格納された上記品詞,単語位置および単語数
で当該並列要素の第2品詞情報を構成するのである。ス
テップS16で、当該並列開始記号,当該並列要素開始記
号あるいは当該並列終了記号が削除される。そして、当
該単語の見出し語のみが、上記バッファBにおける既に
単語の見出し語が格納されている単語位置の次の単語位
置に格納される。そして上記ステップS8に進む。ステ
ップS17で、当該並列要素終了記号が削除される。そし
て、当該単語の見出し語のみが、上記バッファBにおけ
る既に単語の見出し語が格納されている単語位置の次の
単語位置に格納される。そして上記ステップS8に進
む。
【0013】ステップS18で、上記ステップS8におい
て次の単語が無い(すなわち、入力文を構成する総ての
単語の見出し語が上記バッファBに格納された)と判別
されたので、メモリ6に格納された辞書が引かれて、バ
ッファBに格納された各単語の見出し語の品詞が得られ
る。こうして得られた各見出し語の品詞に単語数を付加
した品詞情報が、各見出し語に対応付けてバッファBに
格納される。ステップS19で、上記ステップS10〜ステ
ップS12において得られたバッファFの内容と、上記ス
テップS13〜ステップS15において得られたバッファG
の内容とが、バッファBにおける対応する単語位置の見
出し語の品詞情報に付加される。こうして、並列語句処
理動作を終了する。すなわち、本実施例においては上記
翻訳CPU15で上記並列語句指定記号検出手段および
品詞情報格納手段を構成するのである。また、上記バッ
ファB,バッファFおよびバッファGで上記品詞情報格
納バッファを構成するのである。以後、上述のようにし
てバッファBに格納された各品詞情報に基づいて、上記
構文解析部12によって上記入力文の構文解析が実施さ
れるのである。
【0014】このように、本並列語句処理動作において
は、入力文中に並列開始記号,並列終了記号,並列要素開
始記号および並列要素終了記号が付加されている場合
は、その並列開始記号と最終の並列要素終了記号(すな
わち、並列終了記号に対応した並列要素終了記号)とで
挟まれた区間に存在する複数の語句は、並列関係にある
と見なすのである。そして、各語句(すなわち、並列要
素)毎に単語位置,品詞および単語数から成る第2品詞情
報を設定して、上記バッファBに格納された対応する単
語の品詞情報に付加する。さらに、上記区間内に存在す
る総ての単語を一つのイディオムであると見なすのであ
る。そして、そのイディオムの先頭単語の単語位置,そ
のイディオムの品詞および単語数から成る第1品詞情報
を設定して、上記バッファBに格納された各単語の情報
に付加するのである。その結果、構文解析の際に、上記
区間に存在する各語句が並列関係にあると正しく構文解
析される。また、上記区間に存在する単語列が一つのイ
ディオムとして構文解析されるのである。
【0015】次に、例文を上げて、図11および図12
のフローチャートを参照して、上述の並列語句処理動作
をより具体的に説明する。この場合のソース言語は英語
であり、ターゲット言語は日本語である。上記キーボー
ド4からのキー入力によって、並列開始記号,並列要素
開始記号,並列要素終了記号および並列終了記号が付加
された例文(イ) “He played cards in nS [the room],[the yard],and
E [the garage] of his house." が入力されたとする。そうすると、入力文(イ)が単語に
分割された後、得られた各単語は図13に示すように先
頭から順に番号が付加されて上記バッファAに格納され
る。単語位置を指定するポインタが“0"にセットされ
てバッファAから先頭単語“He"が読み出される。こう
して読み出された単語“He"は、その先頭“H"は並列開
始記号,並列要素開始記号および並列終了記号のいずれ
でもなく、末尾“e"は並列要素終了記号ではないので、
図16に示すように、そのまま当該単語の見出し語“H
e"がバッファBの単語位置“0"に格納される。さら
に、“played"以下の未処理単語が存在するのでポイン
タの内容をインクリメントして“played"以下の単語列
の処理を続行する。その結果、バッファAの番号“3"
が付加された単語“in"までは、その先頭または末尾に
並列開始記号,並列終了記号,並列要素開始記号および並
列要素終了記号のいずれでもが存在しないので、図16
に示すように、バッファBの単語位置“3"までそのま
ま各単語の見出し語が格納される。 …ステップS1〜ステップS9
【0016】さらに、ポインタが“4"にセットされ
て、バッファAから単語“nS [the"が読み出される。こ
うして読み出された単語“nS [the"の先頭“nS ["は並
列開始記号であるので、図14に示すように、並列開始
記号“nS ["の内容によって指定される品詞“名詞"と、
単語位置“4"と、並列開始記号“nS ["が付加された単
語“nS [the"から並列終了記号“E ["で始まる並列要素
“E [the garage]"の最終単語“garage]"までの単語数
“9"とが、バッファFに格納される。また、図15に
示すように、並列開始記号“nS ["の内容によって指定
される品詞“名詞"と、単語位置“4"と、並列開始記号
“nS ["で始まる並列要素“nS [the room]"を構成する
単語数“2"とがバッファGに格納される。そうした
後、当該単語“nS [the”の並列開始記号“nS [”が削
除されて、図16に示すように、当該単語の見出し語
“the"のみがバッファBの単語位置“4"に格納される
のである。 …ステップS9,ステップS3,ステップS10〜ステップS
16,ステップS8
【0017】次に、ポインタの内容がインクリメントさ
れて、バッファAから単語“room]"が読み出される。こ
うして読み出された単語“room]"の末尾“]"は並列要素
終了記号であるので、当該単語“room]"の並列要素終了
記号“]"が削除されて、図16に示すように、当該単語
の見出し語“room"のみがバッファBの単語位置“5"に
格納される。…ステップS9,ステップS3〜ステップS
6,ステップS17,ステップS8次に、ポインタの内容がイ
ンクリメントされて、バッファAから単語“,"が読み出
される。単語“,"には並列開始記号,並列終了記号,並列
要素開始記号および並列要素終了記号のいずれでもが存
在しないので、そのまま当該単語の見出し語“,"がバッ
ファBの単語位置“6"に格納される。 …ステップS9,ステップS3〜ステップS8
【0018】さらにポインタの内容がインクリメントさ
れて、バッファAから単語“[the"が読み出される。こ
うして読み出された単語“[the"の先頭“["は並列要素
開始記号であるので、図15に示すように、上記並列開
始記号“nS ["の内容によって指定される品詞“名詞"
と、単語位置“7"と、並列要素開始記号“["で始まる
並列要素“[the yard]"を構成する単語数“2"とが、バ
ッファGに格納される。そうした後、当該単語“[the"
の並列要素開始記号“["が削除されて、図16に示すよ
うに、当該単語の見出し語“the"のみがバッファBの単
語位置“7"に格納される。 …ステップS9,ステップS3,ステップS4, ステップS13〜ステップS16,ステップS8 以下、上述と同様にして、各単語“yard]",“,"および
“and"に対する処理が行われる。 …ステップS9,ステップS3〜ステップS8,ステップS1
7
【0019】やがて、ポインタが“11"にセットされ
て、バッファAから単語“E [the"が読み出される。こ
うして読み出された単語“E [the"の先頭“E ["は並列
終了記号であるので、図15に示すように、単語位置
“4"の単語“nS [the"の並列開始記号“nS ["の内容に
よって指定される品詞“名詞"と、単語位置“11"と、
並列終了記号“E ["で始まる並列要素“E [the garag
e]"を構成する単語数“2"とが、バッファGに格納され
る。そうした後、当該単語“E [the"の並列終了記号“E
["が削除されて、図16に示すように、当該単語の見
出し語“the"のみがバッファBの単語位置“11"に格
納される。 …ステップS9,ステップS3〜ステップS5, ステップS13〜ステップS16,ステップS8 以下、上述と同様にして、各単語“garage]",“of",“h
is",“house”および“."に対する処理が行われる。 …ステップS9,ステップS3〜ステップS8,ステップS1
7
【0020】こうして、文末の単語“."に対する処理が
終了すると、例文(イ)に対する並列語句処理動作が終了
する。その結果、バッファB,バッファFおよびバッフ
ァGに図14,図15および図16に示すように各情報
が格納される。その後、図16に示すようにバッファB
に格納された単語の見出し語に基づいて辞書引きが行わ
れ、各見出し語に対する品詞および単語数から成る品詞
情報が得られて、図17に示すように、バッファBにお
ける“品詞1 単語数1"の欄に格納される。すなわ
ち、図6に示すバッファBの“品詞"の欄は図17に示
す“品詞1 単語数1"の欄に相当するのである。次
に、バッファGに格納されている上記第2品詞情報が、
図18に示すように、バッファBにおける該当する単語
位置の“品詞2 単語数2"の欄に格納される。さら
に、バッファFに格納されている上記第1品詞情報が、
図18に示すように、バッファBにおける該当する単語
位置の“品詞3 単語数3"の欄に格納される。その結
果、上記バッファBにおける単語位置“4"の単語“th
e"は、辞書引きの結果“冠詞"という品詞を有していた
が、バッファGに格納された第2品詞情報により単語数
“2"の品詞“名詞"が追加される。このことは、当該単
語“the"を含む2単語“theroom"を一つのイディオムと
して扱い得ることを表す。さらに、構文解析の際にはこ
の2単語を一つの名詞として処理可能であることを表す
のである。単語位置“7”の単語“the”および単語位
置“11"の単語“the”も同様である。そして、後に、
図3に示す上記構文解析部12で実施される構文解析に
際しては、上記単語“the"を含む3個のイディオムは夫
々並列の関係にあるとして取り扱われるのである。さら
に、上記バッファBにおける単語位置“4"の単語“th
e"には、バッファFに格納された第1品詞情報により単
語数“9"の品詞“名詞"が追加されるのである。このこ
とは、当該単語“the”を含む上記3個のイディオム“t
he room",“the yard”および“the garage"を構成する
6個の単語と、それらのイディオム間に在る2個の単語
“,"および1個の単語“and"とから成る合計9単語を、
一つのイディオムとして扱い得ることを表す。さらに、
構文解析の際にはこの9単語を一つの名詞として処理可
能であることを表すのである。
【0021】上述のようにして、上記翻訳モジュール5
の辞書引き形態素解析部11による辞書引き・形態素解
析および並列語句処理が終了する。そうすると、バッフ
ァBの“品詞1 単語数1"の欄に格納された各単語の
品詞情報に基づいて、構文解析部12によって例文(イ)
の構文解析が実施される。その際に、バッファBの単語
位置“4",“7"および“11"に格納された単語“the"
は、“品詞2 単語数2"の欄にも“名詞 2"なる第2
品詞情報が格納されているので、上記“品詞1 単語数
1"の欄に格納された品詞情報を無視して夫々の単語“t
he"を含む2単語“the room",“the yard"および“the
garage”を一つの名詞のイディオムと見なすのである。
さらに、単語位置“4"に格納された単語“the"は、
“品詞3 単語数3"の欄にも“名詞 9"なる品詞情報
が格納されているので、その“the”から始まる9単語
“the room , the yard ,andthe garage”を一つの名詞
のイディオムと見なすのである。そして、まず、例文
(イ)における上記9単語“the room ,theyard ,and the
garage”が、図19の(ア)内に示すように構文解析さ
れるのである。以後、この9単語“the room,theyard ,
and the garage"を一つの名詞のイディオムとして構文
解析が行われる。すなわち、上記メモリ6に格納された
文法規則の中から、例文(イ)の単語列の品詞をボトムア
ップ的にまとめ上げることができる文法規則 文法規則(d) 名詞句 → 代名詞 文法規則(f) 文 → 平叙文+終止符 文法規則(g) 平叙文 → 名詞句+動詞句 文法規則(h) 名詞句 → 名詞 文法規則(i) 名詞句 → 限定詞+名詞 文法規則(j) 名詞句 → 名詞句+前置詞句 文法規則(k) 動詞句 → 動詞+名詞句 文法規則(l) 動詞句 → 動詞句+前置詞句 文法規則(m) 前置詞句 → 前置詞+名詞句 文法規則(n) 名詞 → 名詞+コンマ+名詞+コン
マ+ 接続詞+名詞(並列指定時専用規則) が読み出される。そして、これらの文法規則を用いて、
図18に示すようにバッファBに格納された各品詞情報
に基づいて構文解析が実行されて、図19に示すような
構文解析木が得られるのである。ここで、文法規則(n)
は、入力文中に並列語句指定記号が存在している場合に
のみ用いられる文法規則の一つである。つまり、この構
文解析結果においては、並列語句指定記号によって指定
されている部分は次のように見なされる。すなわち、ま
ず“the room",“the yard"および“the garage"は、夫
々名詞であると見なされるのである。そして次に、バッ
ファBに格納されている単語位置,品詞および単語数の
各品詞情報に基づいて並列指定時専用規則の中から最適
な文法規則(n)が当てはめられて、9単語“theroom ,th
e yard ,and the garage"は一つの名詞と見なされるの
である。こうして、得られた構文解析木に基づいて上記
翻訳モジュール5における変換部13によって変換処理
が行われ、この変換結果に基づいて翻訳文生成部14に
よって翻訳文生成処理が行われる。こうして、日本語に
よる翻訳文「彼は、彼の家の部屋、中庭、及び、車庫に
おいてカードをプレイした。」が生成される。
【0022】これに対して、例文(イ)に上記並列開始記
号,並列終了記号,並列要素開始記号および並列要素終了
記号が付加されていない場合には、辞書引き形態素解析
部11による並列処理および辞書引きの結果、バッファ
Bには図17に示すように品詞情報が格納される。そし
て、上記メモリ6に格納された文法規則の中から、例文
(イ)の単語列の品詞をボトムアップ的にまとめ上げるこ
とができる文法規則 文法規則(d) 名詞句 → 代名詞 文法規則(f) 文 → 平叙文+終止符 文法規則(g) 平叙文 → 名詞句+動詞句 文法規則(h) 名詞句 → 名詞 文法規則(i) 名詞句 → 限定詞+名詞 文法規則(j) 名詞句 → 名詞句+前置詞句 文法規則(k) 動詞句 → 動詞+名詞句 文法規則(l) 動詞句 → 動詞句+前置詞句 文法規則(m) 前置詞句 → 前置詞+名詞句 文法規則(e) 名詞句 → 冠詞+名詞 文法規則(o) 名詞句 → 名詞句+接続詞(並列用) 文法規則(p) 名詞句 → 名詞句+名詞句 文法規則(q) 名詞句 → 名詞句+コンマ(並列用) が読み出される。そして、これらの文法規則を用いて、
図17に示すように上記バッファBに格納された各品詞
情報に基づいて構文解析が実行されて、図20に示すよ
うな構文解析木が得られるのである。つまり、この構文
解析結果においては、3語句“the room",“the yard",
“the garage of his house"が、夫々並列関係にあると
見なされるのである。そして、得られた構文解析木に基
づく上記変換処理と、その変換結果に基づく翻訳文生成
処理によって、日本語による翻訳文「 彼は、部屋、中庭、及び、彼の家の車庫においてカー
ドをプレイした。」 が生成される。すなわち、オペレータの意図しない翻訳
文が生成されてしまうのである。
【0023】上述のように、本実施例においては、ソー
ス言語による入力文における各単語の係り受け構造が曖
昧なために語句の並列関係が誤って認識される恐れがあ
る場合には、オペレータはキーボード4を操作して予め
上記入力文に並列語句指定記号を付加する。その際に、
上記並列語句指定記号のうち並列開始記号は上記並列語
句を構成する最初の並列要素の直前に付加し、並列終了
記号は並列語句を構成する最終の並列要素の直前に付加
し、並列要素開始記号は並列語句を構成する並列要素の
うち最初と最後の並列要素以外の各並列要素の直前に付
加し、並列要素終了記号は並列語句を構成する全並列要
素の直後に付加するのである。そうすると、上記翻訳モ
ジュール5の辞書引き形態素解析部11による並列語句
処理によって、上記並列開始記号で始まる単語から並列
終了記号で始まる語句の末尾の単語までを一つのイディ
オムとして扱うことを表すための第1品詞情報を上記各
記号に基づいて求めてバッファFに格納する。この第1
品詞情報は、並列開始記号で始まる単語の単語位置と上
記一つのイディオムとして扱われる単語数と上記一つの
イディオムの品詞から成る。また、上記並列語句処理に
よって、上記並列開始記号,並列要素開始記号あるいは
並列終了記号で始まる単語から対応する並列要素終了記
号で終わる単語までを一つのイディオムとして扱うこと
を表すための第2品詞情報を上記各記号に基づいて求め
てバッファGに格納する。この第2品詞情報は、並列開
始記号,並列要素開始記号あるいは並列終了記号で始ま
る単語の単語位置と上記一つのイディオムとして扱われ
る単語数と上記一つのイディオムの品詞から成る。そう
した後、入力文を構成する各単語の夫々の見出し語に基
づいて辞書引きが行われ、入力文を構成する個々の単語
の品詞情報が得られてバッファBに格納される。さら
に、上記第1品詞情報が上記バッファFから読み出され
てバッファBの対応する単語位置に付加される。さら
に、上記第2品詞情報が上記バッファGから読み出され
てバッファBの対応する単語位置に付加されるのであ
る。こうすることによって、上記翻訳モジュール5の構
文解析部12による構文解析の際には、上記バッファB
に付加された品詞情報に基づいて、上記並列開始記号,
並列要素開始記号あるいは並列終了記号で始まる単語か
ら対応する並列要素終了記号で終わる単語までを一つの
イディオムとして取り扱われると共に、夫々のイディオ
ムが並列関係にあるとして取り扱われる。また、並列開
始記号で始まる単語から並列終了記号で始まる語句の末
尾の単語までを一つのイディオムとして取り扱われる。
したがって、入力文における語句の並列関係の曖昧さが
除去されて、並列語句指定記号によって指定された語句
が正しく並列関係にあると構文解析されるのである。
【0024】上記実施例においては、品詞情報格納バッ
ファをバッファB,バッファFおよびバッファGで構成
しているが、この発明はこれに限定されるもではない。
例えば、上記第1品詞情報と第2品詞情報とを直接バッ
ファBに格納するようにしても何等差し支えない。この
発明におけるバッファA〜バッファGの各バッファの構
成および内容は本実施例に限定されるものではない。こ
の発明における並列開始記号,並列終了記号,並列要素開
始記号および並列要素終了記号の形式は図10に示すよ
うな形式に限定されるものではない。要は、並列語句の
開始,並列語句の終了,並列要素の開始,並列要素の終了
および並列語句の品詞を指定できるような形式であれば
よいのである。この発明における並列語句処理動作のア
ルゴリズムは上記実施例におけるアルゴリズムに限定さ
れるものではない。上記実施例においては、ソース言語
を英語とする一方ターゲット言語を日本語として説明し
ているが、この発明はこれに限定されるものではないこ
とは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明の翻訳装置は、並列語句指定記号付加手段,並列語句
指定記号検出手段,品詞情報格納バッファおよび品詞情
報格納手段を有して、上記並列語句指定記号付加手段に
よって入力文中に付加された並列語句指定記号を上記並
列語句指定記号検出手段が検出した場合には、上記品詞
情報格納手段によって、当該並列語句指定記号によって
指定された当該並列語句の第1品詞情報と当該並列語句
を構成する各語句の第2品詞情報とを当該並列語句指定
記号に基づいて求めて、上記品詞情報格納バッファに格
納するようにしている。そして、上記品詞情報格納バッ
ファに上記第1品詞情報と第2品詞情報とが格納されて
いる場合には、構文解析部は、上記入力文の構文を解析
する際に、上記並列語句指定記号によって指定される当
該並列語句を構成する各語句は並列関係にあると見なし
て構文解析を実施するのである。したがって、この発明
によれば、語句の並列関係が曖昧な入力文であっても、
予め並列語句指定記号を付加して並列語句を指定するこ
とによって語句の並列関係を明らかにでき、上記指定さ
れた並列語句を構成する各語句を正しく並列関係にある
として構文解析できる。その結果、精度の高い翻訳文を
得ることができるのである。また、上述のように、予め
入力文中に並列語句指定記号を付加して並列関係の曖昧
さを除去しておくことによって、上記入力文の並列関係
における構文解析が一意に定まる。したがって、得られ
る翻訳候補数が限定され、オペレータは目的とする翻訳
結果を迅速に得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の翻訳装置における一実施例のブロッ
ク図である。
【図2】自動翻訳における翻訳レベルの説明図である。
【図3】図1に示す翻訳モジュールの機能部分の構成図
である。
【図4】上記翻訳モジュールのブロック図である。
【図5】図4に示すバッファAの内容例を示す図であ
る。
【図6】図4に示すバッファBの内容例を示す図であ
る。
【図7】図4に示すバッファCの内容例を示す図であ
る。
【図8】図4に示すバッファDの内容例を示す図であ
る。
【図9】図4に示すバッファEの内容例を示す図であ
る。
【図10】並列語句指定記号の説明図である。
【図11】並列語句処理動作の一例を示すフローチャー
トである。
【図12】図11に示す並列語句処理動作のフローチャ
ートに続く並列語句処理動作のフローチャートである。
【図13】例文(イ)を翻訳する際におけるバッファAの
内容例を示す図である。
【図14】例文(イ)を翻訳する際におけるバッファFの
内容例を示す図である。
【図15】例文(イ)を翻訳する際におけるバッファGの
内容例を示す図である。
【図16】例文(イ)を翻訳する際における辞書引き前の
バッファBの内容例を示す図である。
【図17】例文(イ)を翻訳する際における辞書引き後の
バッファBの内容例を示す図である。
【図18】例文(イ)を翻訳する際における並列語句処理
終了後のバッファBの内容例を示す図である。
【図19】例文(イ)を翻訳する際して並列語句指定記号
を付加した場合に得られる構文解析木を示す図である。
【図20】例文(イ)を翻訳する際して並列語句指定記号
を付加しない場合に得られる構文解析木を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…メインCPU、 2…メインメモリ、 3…CRT、 4…キーボード、 5…翻訳モジュール、 6…メモリ、 11…辞書引き形態素解析部、 12…構文解析部、 13…変換部、 14…翻訳文生成
部、 15…翻訳CPU、 16…翻訳プログラ
ム格納部、 A〜G…バッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐田 いち子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 平井 徳行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−163176(JP,A) 特開 昭62−203271(JP,A) 特開 平2−293973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/27

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたソース言語による文を形態素
    に分割して辞書を用いてその形態素の品詞情報等を得る
    辞書引き形態素解析部と、上記辞書引き形態素解析部に
    よって分割された形態素列の構文を上記品詞情報と文法
    規則とに基づいて解析する構文解析部と、上記構文解析
    部で得られた構文解析結果をターゲット言語の構文に変
    換する変換部と、上記変換部によって得られたターゲッ
    ト言語の構文に従ってターゲット言語による翻訳文を生
    成する翻訳文生成部を有する翻訳装置において、 入力文中における並列語句,その並列語句の品詞および
    その並列語句を構成する各語句を指定するための並列語
    句指定記号を上記入力文に付加する並列語句指定記号付
    加手段と、 上記入力文中に付加されている上記並列語句指定記号を
    検出する並列語句指定記号検出手段と、 上記並列語句の第1品詞情報および上記並列語句を構成
    する各語句の第2品詞情報が格納される品詞情報格納バ
    ッファと、 上記入力文中に付加されている並列語句指定記号が上記
    並列語句指定記号検出手段によって検出された場合に、
    当該並列語句指定記号によって指定された当該並列語句
    の開始位置,品詞および形態素数から成る当該並列語句
    の上記第1品詞情報と当該並列語句を構成する各語句の
    開始位置,品詞および形態素数から成る当該並列語句を
    構成する各語句の上記第2品詞情報とを、当該並列語句
    指定記号に基づいて求めて上記品詞情報格納バッファに
    格納する品詞情報格納手段を備えて、 上記構文解析部は、上記品詞情報格納バッファに上記第
    1品詞情報と第2品詞情報とが格納されている場合に
    は、上記両品詞情報に基づく当該並列語句を構成する各
    語句は並列関係にあると見なして上記入力文の構文を解
    析することを特徴とする翻訳装置。
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