JP2814939B2 - 波形処理装置 - Google Patents

波形処理装置

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JP2814939B2
JP2814939B2 JP6337442A JP33744294A JP2814939B2 JP 2814939 B2 JP2814939 B2 JP 2814939B2 JP 6337442 A JP6337442 A JP 6337442A JP 33744294 A JP33744294 A JP 33744294A JP 2814939 B2 JP2814939 B2 JP 2814939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生成された波形サンプ
ルに対して、乗算および時間遅延等の波形処理を施して
出力する波形処理装置に関するものであり、特に電子楽
器に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】入力された波形サンプルデータを加工処
理して出力するには、従来ディジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)等の波形処理装置が用いられるが、この波
形処理装置には、通常、長時間の波形サンプルデータの
遅延を行うための遅延用RAMが備えられている。この
場合、遅延用RAMの記憶容量を減少するために、遅延
させる波形サンプルデータを圧縮して書き込むように
し、所定時間遅延された波形サンプルデータを読み出し
て伸長することにより、遅延された波形サンプルデータ
を得るようにすることが行われている。
【0003】これにより、遅延用RAMには圧縮された
少ないデータ量とされた波形サンプルデータが書き込ま
れるため、少ない容量の遅延用RAMにより長時間の遅
延を行うことができるようになる。また、波形サンプル
データにレベルデータを乗算することによる加工処理を
行う場合に、レベルデータが指数部と仮数部とからなる
フローティングデータとされている場合に対応できるよ
うに、シフタを含む乗算器が波形処理装置に備えられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遅延用
RAMに書き込むために波形サンプルデータを圧縮する
圧縮回路と、遅延用RAMから読み出された圧縮された
波形サンプルデータを伸長して元に戻すための伸長回路
とは、それぞれ独立して設けられており、波形サンプル
データ加工用の波形処理装置の回路規模が大規模化する
という問題点があった。
【0005】そこで、本発明は圧縮回路と伸長回路とを
兼用することができる波形処理装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の波形処理装置は、リニアデータとされてい
る波形サンプルデータを発生する波形サンプル発生手段
と、フローティングデータとされたレベルデータを発生
するレベル発生手段と、データを遅延するための遅延用
メモリと、シフタを有する乗算手段と、前記波形サンプ
ルデータに前記フローティングデータとされたレベルデ
ータを乗算して新たな波形サンプルデータを生成する場
合に、前記乗算手段において、前記波形サンプルデータ
に前記レベルデータ中の仮数部データを乗算すると共
に、その乗算結果を、前記レベルデータ中の指数部デー
タに基づいて前記シフタによりシフトするように制御
し、前記遅延用メモリに前記波形サンプルデータを書き
込む場合は、前記シフタにおいて前記波形サンプルデー
タをシフトすることにより、前記乗算手段を用いて前記
波形サンプルデータの対数圧縮を行ってから、前記用遅
延メモリに書き込むように制御する制御部とを備えるよ
うにしたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、レベル乗算用の乗算器の備え
るシフタを用いて波形サンプルデータの圧縮、および圧
縮された波形サンプルデータの伸長を行うようにしたの
で、シフタを有する乗算器により圧縮回路と伸長回路と
を兼用して構成することができるようになる。このた
め、波形処理装置の回路規模を小さくすることができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の波形処理装置が波形処理部として音
源に備えられている電子楽器の構成を示すブロック図を
図1に示す。この図において、1はROM2に格納され
ているCPUプログラムに基づいて、CPUバス11を
介してデータの授受を行うことにより、メインルーチン
処理や割込処理を行うマイクロプロセッサ(CPU)、
2はCPUプログラムやプリセット音色が記憶されてい
るROM(Read Only Memory)、3はユーザが記憶した
音色データの記憶エリアやCPUのワークエリアとして
使用されるRAM(Random Access Memory)、4は音色
等の設定を行う時に操作されるパネルスイッチ、5は音
色番号等が表示される表示器、6は演奏操作子である鍵
盤である。
【0009】さらに、7は転送された音色情報、ノート
情報や音量情報等に基づいて波形サンプルデータを生成
する音源、8は音源7が波形サンプルデータの遅延に使
用する遅延用DRAM、9は音源7より出力される波形
サンプルデータをアナログ信号に変換するディジタル・
アナログ変換器(DAC)、10アナログ信号に変換さ
れた楽音信号をスピーカから発音するサウンドシステム
である。
【0010】このように構成された電子楽器において、
鍵盤6が押鍵されたとすると、そのノートオンがCPU
1により検出されて発音チャンネルが割り当てられ、そ
の発音チャンネルに設定されている音色情報、音量情報
やノート情報等が音源7に転送される。音源7は転送さ
れた情報に基づいて内蔵される波形処理部において波形
サンプルデータが生成されて出力される。この生成され
た波形サンプルデータは、DAC9によりアナログ信号
に変換されてサウンドシステム10に供給され、楽音が
発音されるようになる。なお、効果情報も音源7に転送
されて、内蔵される波形処理部において生成される波形
サンプルデータが効果情報に基づいて加工されるように
なる。
【0011】次に、音源7の詳細な構成を示すブロック
図を図2に示すが、音源7にはCPUバス11が接続さ
れていると共に、遅延用DRAM8が接続されている。
この図において、CPUバス11を介して音源7に転送
される各種情報は制御レジスタ21に格納される。そし
て、制御レジスタ21から波形発生器22、複数関数発
生器24および本発明にかかる波形演算部23にそれぞ
れ必要とする情報が与えられている。なお、音源7にお
いては、例えば発音チャンネル数が32チャンネルとさ
れていることから、時分割処理により32チャンネルの
それぞれの波形サンプルデータが生成されており、各チ
ャンネルの処理タイミングに合わせて制御レジスタ21
から各チャンネルの必要とされる情報が各部に与えられ
ている。
【0012】波形発生器22には音色情報、ノート情報
等が与えられて、この情報に基づいて波形サンプルデー
タ(WAVE)が時分割されて発生され、波形演算部2
3に出力されている。また、複数関数発生器24には音
量パラメータ等が与えられて、この情報に基づいて各時
分割チャンネル毎に6つのエンベロープデータ(EGO
UT)が時分割されて発生され、波形演算部23に出力
されている。このエンベロープデータは指数部と仮数部
とからなるフローティングデータとされている。さら
に、波形演算部23はマイクロプログラムに従って、波
形発生器22から与えられている各時分割チャンネルの
波形データにフィルタ演算、レベル乗算、出力累算等の
加工を施し、さらに累算後の波形データにコーラス効
果、リバーブ効果等のエフェクト処理を施して、新たな
波形サンプルデータを生成して、インタフェース(DA
C I/O)25を介してDAC9へ出力している。
【0013】この場合、前記コーラス効果、リバーブ効
果等のエフェクト処理において波形サンプルデータを遅
延させる必要が生じた場合は、波形演算部23からアド
レスMAと圧縮された波形サンプルデータMWDとを、
遅延用DRAM8に供給して波形サンプルデータMWD
を書き込み、所定時間後に書き込み時と同一のアドレス
MAを遅延用DRAM8に供給して、圧縮されている波
形サンプルデータMRDを読み出して伸長することによ
り所定時間遅延された波形サンプルデータを得るように
している。なお、波形演算部23に備えられているMP
M23−1は波形演算部23を構成するディジタルシグ
ナルプロセッサ(DSP)のマイクロプログラムを記憶
しているマイクロプログラムメモリであり、TRAM4
1は波形サンプルデータを一次記憶するテンポラリレジ
スタであり、CRAM23−2は演算係数を記憶してい
る係数メモリである。
【0014】次に、波形演算部23の詳細な構成を示す
ブロック図を図3に示すが、この波形演算部23におい
てはDCFフィルターによる周波数成分制御処理(フィ
ルタ処理)、波形サンプルにエンベロープデータを乗算
する音量変化制御処理(レベル乗算)、各チャンネルデ
ータを累算するチャンネル累算処理(出力累算)、およ
び音響効果制御処理(エフェクト処理)が行われてい
る。この図において、乗算器33は10ビットのデータ
と24ビットのデータとを乗算しており、10ビットの
データはセレクタA31により選択されて入力されてお
り、24ビットのデータはセレクタB32により選択さ
れて入力されている。なお、セレクタA31には係数メ
モリCRAM23−2から読み出された係数(COE
F)、演算結果(YM)、複数関数発生器24により発
生されたエンベロープデータ(EGOUT)の乗算する
側のデータが、フローティングデータあるいはリニアデ
ータとして供給されており、セレクタB32にはテンポ
ラリレジスタ(TRAM)41、あるいは出力ラッチL
24からの乗算される側のリニアデータとされた波形サ
ンプルデータが供給されている。
【0015】また、セレクタA31により選択されたデ
ータが指数部と仮数部とからなるフローティングデータ
とされている場合は、上位5ビットの指数部データがセ
レクタDを介して可変シフタ37に供給されると共に、
下位10ビットの仮数部データが乗算器33に入力され
て、セレクタB32で選択された波形サンプルデータに
乗算される。乗算器33より出力される乗算結果はセレ
クタC34を介して可変シフタ37に入力されて、前記
5ビットの指数部データに応じてシフトアップ/シフト
ダウンされることにより、可変シフタ37からリニアデ
ータ(波形サンプルデータ)とフローティングデータ
(例えば、エンベロープデータ)とを乗算した新たな波
形サンプルデータを得ることができる。この新たな波形
サンプルデータはセレクタF38、25ビット加減算器
39を介してTRAM41に入力されて一次格納され
る。なお、エンベロープデータEGOUTが乗算器33
で乗算される場合は、セレクタB32にて出力ラッチL
24に格納されているフィルタ処理済の波形サンプルデ
ータが選択される。
【0016】また、乗算器33においては乗算出力が4
クロック遅延されて出力されるため、4クロック遅延す
ることなくセレクタB32からのデータをセレクタC3
4に送りたい場合は、乗算器33を迂回する迂回路L1
を用いるようにする。さらに、セレクタD35は可変シ
フタ37のシフト量を選択するものであり、セレクタE
36はシフトされるデータを選択するものとされてい
る。そして、乗算器33を用いてリニアなデータ同士を
乗算する場合は、指数部データがなく可変シフタ37は
不要となるので、セレクタE36および可変シフタ37
を迂回する迂回路L2を介して乗算結果をセレクタF3
8に供給するようにしても良い。
【0017】ところで、波形発生器22より出力される
波形サンプルデータWAVEはセレクタG40に入力さ
れるが、この波形サンプルデータWAVEは発音チャン
ネル数が32チャンネルとされている場合、32チャン
ネルの波形サンプルデータWAVEが時分割されて入力
されている。そして、加減算器39により加減算された
加減算出力データはTRAM41に入力されて格納され
る。また、セレクタG40が加減算器39よりの出力を
選択した場合は、セレクタG40と加減算器39とでル
ープが構成されて、累算することができるようになる。
これにより、セレクタF38より出力される波形サンプ
ルデータを累算することができる。
【0018】さらに、加減算器39の出力は指数発生器
42に入力されて入力された波形サンプルデータに基づ
いて指数部データEXP1,EXP2が発生される。発
生された指数部データEXP2はセレクタD35を介し
て可変シフタ37に入力されるが、指数発生器42をス
ルーし、セレクタE36を介して可変シフタ37に入力
されている圧縮前のリニアなデータを、前期指数部デー
タEXP2によりシフトアップすることにより仮数部デ
ータが生成されて遅延用DRAMインターフェース(I
/O)44に供給される。この時、指数発生器42より
EXP2と逆符号の指数部データEXP1が遅延用DR
AM I/O44に供給されて、前記仮数部データに指
数部データEXP1が結合されて遅延用DRAM I/
O44から出力される。
【0019】前記指数発生器42では、シフトアップの
結果の前記仮数部データが圧縮前のリニアなデータの符
号と同じ値を持つ上位ビットを省略できるようにEXP
2,EXP1を発生している。このように、遅延用DR
AM I/O44から出力されるフローティングデータ
は、圧縮処理の行われた波形サンプルデータとなる。こ
の圧縮された波形サンプルデータは8ビットづつ2デー
タに分割されて遅延用DRAM8に書き込まれる書込デ
ータDMWDとされる。なお、書込データDMWDは可
変シフタ37から出力される仮数部データが12ビッ
ト、指数部データEXP1が4ビットの16ビットで構
成されるフローティングデータとされている。
【0020】さらにまた、加減算器39の出力は乗数発
生器43にも入力されており、指数発生器42よりの指
数部データEXP1と結合されて15ビットのフローテ
ィングデータとされた演算結果YMが得られている。そ
して、所定時間後に遅延用DRAM8から読み出された
読出データDMRDはDRAM I/O45に入力され
て、分離された仮数部データがセレクタE36を介して
可変シフタ37に入力される。また、分離された指数部
データEXP1がセレクタD35を介して可変シフタ3
7に入力されることにより、仮数部データがシフトダウ
ンされる。したがって、読出しデータDMRDが伸長さ
れて、所定時間遅延されたリニアな波形サンプルデータ
とされ、TRAM41に格納される。なお、指数発生器
42において発生される指数部データは、上位ビットか
ら初めて「1」が現れるまでの「0」の数に対応してい
る。
【0021】このように構成された波形演算部23にお
いては、前記したように時分割処理により32チャンネ
ルの波形サンプルデータWAVEのそれぞれに加工が施
されて、それぞれ6つのレベル乗算をして32チャンネ
ル分の波形サンプルデータを累算することにより6つの
出力が生成されているが、この出力は波形演算部23か
らDAC9のサンプリングクロック毎に出力されてい
る。すなわち、DAC9のサンプリングクロックを基準
として波形演算部23は時分割処理を行っており、例え
ばDAC9のサンプリングクロック周期を768分割し
たクロック周期を単位として時分割処理が行われてい
る。この768クロックは、1発音チャンネルに24ク
ロックづつ割り当てた32チャンネル分のクロック数と
されている。
【0022】そこで、波形演算部23のタイミングチャ
ートを図4に示すが、このタイミングチャートにおいて
は1発音チャンネル分の24クロックだけが示されてい
る。この図に示すように、1発音チャンネルにおいて
は、フィルタ演算、時分割チャンネル(CH)出力累
算、エフェクト演算1、エフェクト演算2の処理が順
次、3クロックおきに4重に行われている。このため、
乗算器33および加減算器39には、それぞれ4Dとし
て示す4クロック分の遅延手段が設けられているのであ
る。
【0023】このように、発音チャンネル毎に行われる
フィルタ演算、時分割CH出力累算は6クロックにより
1発音チャンネルの演算が行われており、一方エフェク
ト演算1およびエフェクト演算2は発音チャンネルとは
無関係であるため、DAC9のサンプリングクロック周
期の中でそれぞれ割り当てられている192クロックに
より演算が行われるが、そのうちの6クロックづつが図
4にそれぞれ示されている。この割り当てられたクロッ
クにおいて、それぞれ192ステップからなるエフェク
ト演算1,エフェクト演算2のマイクロプログラム動作
が1ステップづつ行われている。また、遅延用DRAM
8には24クロックで2回アクセスすることができる。
そして、遅延用DRAM8はエフェクト演算1あるいは
エフェクト演算2においてアクセスされるため、マイク
ロプログラム側から見ると、3ステップに1回遅延用D
RAM8にデータ書込あるいはデータ読出ができること
になる。
【0024】次に、例として波形演算部23における時
分割CH出力累算の処理内容の図表を図5に示す。この
図表において、(6)として示すように前チャンネルの
第6ステップで、TRAM41内の処理すべき発音チャ
ンネルの後述するフィルタ演算処理済の波形サンプルデ
ータTRAM(D2)が出力ラッチL24に格納されて
いるものとする。第1ステップにてリバーブ用の音量デ
ータEG(REV)と出力ラッチL24よりの波形サン
プルデータとが、乗算器33により乗算されて乗算出力
MPYOとされる。同時に、前回(4クロック前)乗算
された乗算出力MPYOとTRAM41よりの、累算さ
れたリバーブ用のデータTRAM(REV)とが加減算
器39により加算されて新たに累算されたリバーブ用の
TRAM(REV)データが生成され、TRAM41に
格納される。
【0025】次いで、第2ステップにてLチャンネル、
第3ステップにてRチャンネルのパン制御用の処理が行
われるが、第2ステップにて音量データEG(DL)と
出力ラッチL24よりの波形サンプルデータとが、乗算
器33により乗算されて乗算出力MPYOとされる。同
時に、前回乗算された乗算出力MPYOとTRAM41
よりの累算されたデータTRAM(DL)とが加減算器
39により加算されて新たに累算されたパン用のLチャ
ンネルTRAM(DL)データが生成され、TRAM4
1に格納される。また、第3ステップにては第2ステッ
プと同様の処理が行われて、新たに累算されたパン用の
RチャンネルTRAM(DR)データが生成されてTR
AM41に格納される。なお、(DL)(DR)の
「D」はドライ(エフェクタを通さずそのまま出力す
る)であることを示している。
【0026】さらに、第4ステップにてLチャンネル、
第5ステップにてRチャンネルのコーラス制御用の処理
が行われるが、第4ステップにて音量データEG(CH
L)と出力ラッチL24よりの波形サンプルデータと
が、乗算器33により乗算されて乗算出力MPYOとさ
れる。同時に、前回乗算された乗算出力MPYOとTR
AM41よりの累算されたコーラス用のデータTRAM
(CHL)とが加減算器39により加算されて新たに累
算されたコーラス用のLチャンネルTRAM(CHL)
データが生成され、TRAM41に格納される。また、
第5ステップにては第4ステップと同様の処理が行われ
て、新たに累算されたコーラス用のRチャンネルTRA
M(CHR)データが生成されてTRAM41に格納さ
れる。
【0027】そして、第6ステップにて音量データEG
(VA)と出力ラッチL24よりの波形サンプルデータ
とが、乗算器33により乗算されて乗算出力MPYOと
される。同時に、前回乗算された乗算出力MPYOとT
RAM41よりの累算されたバリエーション用のデータ
TRAM(VA)とが加減算器39により加算されて、
新たに累算されたバリエーション用のTRAM(VA)
データがTRAM41に格納される。
【0028】ここで、32の時分割チャンネルの最初の
チャンネルのタイミングでセレクタG40が「0」を出
力するため、そのタイミングでTRAM41内の6つの
データ、すなわちTRAM(REV)、TRAM(D
L)、TRAM(DR)、TRAM(CHL)、TRA
M(CHR)、TRAM(VA)は、最初のチャンネル
のフィルタ処理済みサンプルデータTRAM1 (D2)
に最初のチャンネルの各音量データEG1 (REV)、
EG1 (DL)、EG1 (DR)、EG1 (CHL)、
EG1 (CHR)、EG1 (VA)を乗じた6つの乗算
結果がそれぞれ書き込まれる。続く、第2番目のチャン
ネルのタイミングでは、その値にさらに第2チャンネル
の波形サンプルデータTRAM2 (D2)に6つの音量
データEG2 (REV)〜EG2 (VA)の6つの乗算
結果が加算され、最初の2つのチャンネルの6つの累算
値がTRAM(REV)〜TRAM(VA)に書き込ま
れる。このようにして、順次累算が進行し第32チャン
ネルのタイミングでは、6つのデータ、TRAM(RE
V)〜TRAM(VA)として、32チャンネル分の各
発音チャンネルのデータが6系統分累算され、6つの累
算結果がエフェクト演算1およびエフェクト演算2の入
力値として供給されるようになる。
【0029】次に、DCFフィルターのDCFアルゴリ
ズムを図6に示し、このDCFフィルターの波形演算処
理内容の図表を図7に示す。そこで、図6を参照しなが
ら波形演算部23により実行される各時分割チャンネル
毎のDCFアルゴリズムを説明する。ステップ1にて係
数データEG(−q)とTRAM41から読み出された
データTRAM(D1)とが、乗算器33にて乗算され
て乗算出力MPYOとされる。同時に、前回(4クロッ
ク前)乗算された乗算出力MPYOと入力されたデータ
WAVEとが加減算器39により加算されて加減算出力
FAOとされる。この第1ステップでは、1サンプルの
遅延を行う第1遅延手段D1出力に第3係数乗算器K3
において係数qが乗算されて、第1減算器A1にて入力
データWAVEから減算される演算が行われている。
【0030】次いで、第2ステップにて(−1)がTR
AM41より読み出されたデータTRAM(D2)に乗
算されて、乗算出力MPYOとされる。同時に、前回乗
算された乗算出力MPYOと加減算出力FAOとが加減
算器39で加算されて、その加減算出力TRAM(X)
がTRAM41に格納される。この第2ステップでは、
第1減算器A1の出力から1サンプル遅延を行う第2遅
延手段D2の出力が第2減算器A2で減算されることが
演算されている。続く第3ステップにては、乗算器33
においてその他の処理が行われ、同時に加減算器39に
おいてTRAM41より読み出されたTRAM(D1)
と「0」とが加算されて加減算出力FAOとされる。こ
の第3ステップでは、第1加算器A3に供給される第1
遅延手段D1よりのデータを作成している。
【0031】さらに、第4ステップにて係数データEG
(K)とTRAM41から読み出されたデータTRAM
(X)とが、乗算器33にて乗算されて乗算出力MPY
Oとされる。同時に前回乗算された乗算出力MPYOと
第3ステップにて生成された加減算出力FAOデータと
が加減算器39により加算されて、その加減算出力TR
AM(D1)がTRAM41に格納される。この第4ス
テップでは、第2減算器A2の出力に係数Kが第1乗算
器K1で乗算されて第1加算器A3において第1遅延手
段D1出力と加算されることが演算されている。
【0032】次いで、第5ステップにては、乗算器33
においてその他の処理が行われ、同時に加減算器39に
おいてTRAM41より読み出されたTRAM(D2)
と「0」とが加算されて加減算出力FAOとされる。こ
の第5ステップでは、第2加算器A4に供給される第2
遅延手段D2よりのデータを作成している。続く第6ス
テップにて係数EG(K)とTRAM41から読み出さ
れたデータTRAM(D1)とが、乗算器33にて乗算
されて乗算出力MPYOとされる。同時に、前回乗算さ
れた乗算出力MPYOと第5ステップにて生成された加
減算出力FAOデータとが加減算器39により加算され
て、その加減算出力TRAM(D2)がTRAM41に
格納される。
【0033】この第6ステップでは、第1加算器A3の
出力に係数Kが第2乗算器K2で乗算されて、第2加算
器A4において第2遅延手段D2出力と加算されること
が演算されている。これにより、DCFフィルターによ
りフィルター処理された波形サンプルデータがTRAM
41にTRAM(D2)として格納されることになり、
図6に示すアルゴリズムでは第2加算器A4からそのデ
ータが出力されることになる。なお、係数データEGは
波形演算部23において負のdB(デシベル)データと
して扱われている。
【0034】以上説明したように、本発明の波形演算部
23においては、レベル制御のために指数部データと仮
数部データとからなるフローティングデータとリニアデ
ータとを乗算器33により乗算する場合に、仮数部デー
タとリニアデータとを乗算した乗算出力を指数部データ
によりシフトする可変シフタ37に迂回路L2を設ける
ようにして、乗算出力を迂回路L2を通すように選択す
ることにより、可変シフタ37を空いた状態として、こ
の可変シフタ37を使用することにより、乗算演算と同
時に遅延用DRAM8に書き込む書込データDMWDを
圧縮することもできるようにしている。同様に、遅延用
DRAM8から読み出した読出データDMRDを可変シ
フタ37により伸長するときに、乗算器33からの乗算
データを迂回路L2を使用して迂回することにより、乗
算演算と伸長演算を同時に行うようにしている。さら
に、データ圧縮手段とデータ伸長手段とが兼用されてい
ることにより、波形演算部23の回路規模を小さくする
ことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、レベル制
御の演算を行う場合に用いる乗算器に内蔵されたシフタ
を、サンプルデータの圧縮を行う圧縮手段として用いる
と共に、圧縮されたサンプルデータの伸長を行う伸長手
段としても用いるようにしたので、レベル制御を行うシ
フタ付き乗算器によりデータ圧縮回路とデータ伸長回路
とを兼用して構成することができるようになる。さら
に、シフタに迂回路を設けるようにしたので乗算演算と
データの圧縮/伸長処理を同時に行うことができ、波形
処理装置の回路規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の波形処理装置を備えた電子楽器の構
成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の波形処理装置を内蔵する音源の詳細
な構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の波形処理装置の一実施例である波形
演算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の波形処理部のタイミングチャートで
ある。
【図5】 本発明の波形処理部の時分割CH出力累算の
演算処理内容を示す図表である。
【図6】 DCFフィルターのアルゴリズムを示す図で
ある。
【図7】 本発明の波形処理部のフィルタ演算の演算処
理内容を示す図表である。
【符号の説明】
1 マイクロプロセッサ(CPU)、2 ROM、3
RAM、4 パネルSW、5 表示部、6 鍵盤、7
音源、8 遅延用DRAM、9 DAC、10サウンド
システム(SS)、11 CPUバス、21 制御レジ
スタ、22 波形発生器、23 波形演算部、24 複
数関数発生器、25 DAC I/O、33 乗算器、
37 可変シフタ、39 加減算器、41 テンポラリ
レジスタ(TRAM)、42 指数発生器、L1,L2
迂回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアデータとされている波形サンプ
    ルデータを発生する波形サンプル発生手段と、 フローティングデータとされたレベルデータを発生する
    レベル発生手段と、 データを遅延するための遅延用メモリと、 シフタを有する乗算手段と、 前記波形サンプルデータに前記フローティングデータと
    されたレベルデータを乗算して新たな波形サンプルデー
    タを生成する場合に、前記乗算手段において、前記波形
    サンプルデータに前記レベルデータ中の仮数部データを
    乗算すると共に、その乗算結果を、前記レベルデータ中
    の指数部データに基づいて前記シフタによりシフトする
    ように制御し、前記遅延用メモリに前記波形サンプルデ
    ータを書き込む場合は、前記シフタにおいて前記波形サ
    ンプルデータをシフトすることにより、前記乗算手段を
    用いて前記波形サンプルデータの対数圧縮を行ってか
    ら、前記遅延用メモリに書き込むように制御する制御部
    とを備えることを特徴とする波形処理装置。
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