JP2809017B2 - 差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール - Google Patents

差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール

Info

Publication number
JP2809017B2
JP2809017B2 JP30607392A JP30607392A JP2809017B2 JP 2809017 B2 JP2809017 B2 JP 2809017B2 JP 30607392 A JP30607392 A JP 30607392A JP 30607392 A JP30607392 A JP 30607392A JP 2809017 B2 JP2809017 B2 JP 2809017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
cavity
casting
stalk
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30607392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05200524A (ja
Inventor
脩嗣 大西
康夫 飯塚
佳久 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP30607392A priority Critical patent/JP2809017B2/ja
Publication of JPH05200524A publication Critical patent/JPH05200524A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809017B2 publication Critical patent/JP2809017B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は差圧鋳造方法に関し、
特に鋳造品の品質の向上を図ることができる差圧鋳造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムなどの酸化されやすい材料
から低圧鋳造法などによって鋳造品を鋳造するときに
は、ストーク内のアルミニウム溶湯の酸化を防止し、あ
るいはストーク内のアルミニウム酸化物を除去する必要
がある。アルミニウムの低圧鋳造において従来より一般
に行われていたのは、下型の湯口に金網を配置してアル
ミニウムの酸化物を除去する方法であった。上記従来の
方法では大きな酸化物を除去することはできるものの、
細かい酸化物は金網を通過してキャビティー内に至り、
またキャビティー内において空気と接触して新たに酸化
してしまう。更にこの方法では一回の鋳造毎に金網を交
換する必要が生じ、また製品の湯口部分より切除された
スクラップ材に金網が付着しているから、スクラップ材
の有効利用を図ることができないという問題点があっ
た。
【0003】溶湯の酸化を解消する手段として、例えば
特開昭48−49625号、特開平3−71964号等
には、キャビティーへの注湯前にキャビティー内に不活
性ガスを供給する差圧鋳造方法が提案されている。この
方法によれば、下型の湯口に金網を配置することなく、
溶湯の酸化を防止することができる。また特開平1−1
04457号公報には、上端を金型の湯口に接続し下端
を保持炉内の溶湯の湯面よりも高く保った内筒と、上端
を内筒の外面との間で密閉し下端を溶湯に浸漬した外筒
とを有し、内外筒の間に形成される環状領域と外部とを
連通する孔を設けた差圧鋳造用ストークを用い、空気よ
りも重い不活性ガスを前記孔から供給して溶湯表面およ
びキャビティー内の空気を不活性ガスで置換した後に、
差圧によって溶湯をキャビティー内に導入する方法が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時省エネ
ルギーの観点から自動車部品の軽量化が推進され、自動
車のディスクホイールも従来のスティールホイールに変
わってアルミホイールが使用されるようになった。しか
るに、軽量化の要望は一層きびしくなり、アルミホイー
ルを軽量化するために薄肉化の検討が必要になってき
た。ここで、アルミホイールを単に薄肉化しただけでは
機械的強度が不足することとなるため、薄肉化のために
は機械的強度向上が必須の要件となる。前記特開昭48
−49625号、特開平3−71964号等で提案され
ている注湯前にキャビティー内に不活性ガスを供給する
差圧鋳造方法によれば、鋳造品中の酸化物量が低減する
から、鋳造品の機械的強度を向上することができる。し
かしより一層の薄肉化に対応するためには、これだけで
は不十分である。
【0005】また特開平1−104457号公報の技術
では、不活性ガスを供給する以前には溶湯表面に空気が
存在しているから、なおも溶湯の酸化を免れないという
問題点がある。すなわちこの公報には、溶湯とキャビテ
ィーとの間の差圧を解除すると、未凝固の溶湯は下降し
て保持炉内に戻る旨開示されており、そのとき溶湯の表
面は真空ではあり得ないから空気が存在するほかはな
い。したがってこの時点で、すみやかに空気よりも重い
不活性ガスを供給して溶湯表面の空気を不活性ガスで置
換しても、比重の差による置換には一定の時間を必要と
し、その間は溶湯表面は空気にさらされるから一定程度
の溶湯の酸化を免れることはできない。また溶湯とキャ
ビティーとの間の差圧を解除しても、湯口部上部に完全
には凝固していない溶湯が存在し、これが湯口部をシー
ルするために、未凝固の溶湯はすぐには下降しない。し
たがって溶湯が下降しない間、湯口部近傍の鋳造物の冷
却が遅れ、生産効率を阻害するばかりか、金属組織の微
細化をもさまたげる。
【0006】したがって本発明の目的は、アルミホイー
ル、その他の鋳造品の軽量化に対応して機械的強度を向
上することができる差圧鋳造方法を提供することであ
る。本発明の他の目的は、溶湯表面の空気を不活性ガス
で置換して溶湯表面を常に不活性ガスで覆い、もって溶
湯の酸化を防止するための、効率的な差圧鋳造方法を提
供することである。更に本発明の他の目的は、機械的強
度の高いアルミニウム合金製ホイールを提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、キャビティ
ーへの注湯前にキャビティー内に不活性ガスを供給する
差圧鋳造方法について種々検討した結果、特定の鋳造方
法を用いればキャビティー内における湯流れ性を向上す
ることができることを知見するに至った。第1の発明は
この湯流れ性向上に着目してなされたものであり、開閉
可能な金型によってキャビティーを形成し、該キャビテ
ィーに連通する湯口を前記金型の下部に開口し、該湯口
にストークの上端を接続し、該ストークの下端を保持炉
内の活性金属又は活性金属合金の溶湯に浸漬し、該溶湯
を加圧し又は前記キャビティーを減圧して前記溶湯を前
記キャビティー内に導入し、キャビティー内の溶湯を凝
固させて鋳造品に鋳造する差圧鋳造方法において、溶湯
注湯前に前記ストークとキャビティー内とを不活性ガス
雰囲気に保ち、前記キャビティー内に溶湯を導入すると
きの差圧印加速度を0.001〜0.006Kgf/c
2/sにして鋳造することを特徴とする差圧鋳造方法
である。
【0008】第2の発明もまた湯流れ性向上に着目して
なされたものであり、溶湯注湯前に前記ストークとキャ
ビティー内とを不活性ガス雰囲気に保ち、過熱度を50
〜80℃とした溶湯を注湯し、あるいはアルミニウム又
はアルミニウム合金を対象とする場合に、溶湯注湯前に
前記ストークとキャビティー内とを不活性ガス雰囲気に
保ち、金型の温度を350〜430℃に保って鋳造する
ことを特徴とする差圧鋳造方法である。
【0009】第3の発明は、開閉可能な金型によってキ
ャビティーを形成し、該キャビティーに連通する湯口を
前記金型の下部に開口し、該湯口にストークの上端を接
続し、該ストークの下端を保持炉内の溶湯に浸漬し、該
溶湯の圧力を前記キャビティーの圧力よりも上昇(溶湯
を加圧する場合とキャビティーを減圧する場合とを問わ
ない)させて前記溶湯を前記キャビティー内に導入し、
キャビティー内の溶湯を凝固させて鋳造品に鋳造し、前
記金型を開いて鋳造品を取出す差圧鋳造方法において、
前記ストーク内に不活性ガスを供給することによって前
記鋳造品と前記溶湯とを分離し、鋳造品から分離された
ストーク内の溶湯の湯面高さを保持炉内の湯面高さより
も高く保って鋳造品の冷却・取出しを行うことを特徴と
している。
【0010】第4の発明は、上記差圧鋳造方法によって
得られたアルミニウム合金製ホイールにおいて、 (1)次の条件(a)、(b)を満足する機械的強度を
有すると共に、(a)リアフランジ部の引張り強さ(σ
B-R)、フロントフランジ部の引張り強さ(σB-F)およ
びスポーク部の引張り強さ(σB-S)がいずれも24K
g/mm2以上であり、かつ、σB-R>σB-F>σB-Sであ
り、(b)リアフランジ部の伸び(εR)、フロントフ
ランジ部の伸び(εF)およびスポーク部の伸び(εS
が3%以上であり、かつ、εF>εR>εSであり、 (2)二次アームスペーシングが2mm以下である、こ
とによって、上記目的を達成した。ここで二次アームス
ペーシングは0.8mm以下であることが望ましい。
【0011】
【作用】ところで周知のように、金属材料はその組織を
微細化すると機械的強度が向上する。また溶湯を注湯す
る速度を低下させると、指向性凝固が顕著に生じ、組織
の微細化を図ることができる。しかるに本発明者の検討
によると、大気中で鋳造を行った場合、キャビティーに
侵入する溶湯の先端部に酸化被膜が形成され、この酸化
被膜による表面張力の作用によって湯流れ性が阻害され
ているものと考えられる。キャビティーが薄い部分は他
の部分に比べ酸化被膜による湯流れ性劣化が顕著とな
り、この場合には湯流れ性を確保し得る溶湯速度で鋳造
する必要がある。すなわち大気中における鋳造では、湯
流れ性が低いために溶湯速度を十分に低下させることが
できなかった。これに対して第1の発明は、湯流れ性向
上効果を利用して、従来に比べ溶湯速度を低下させ、す
なわちキャビテイー内に溶湯を導入するときの差圧の上
昇速度を低下させた点に特徴を有する。すなわち鋳造雰
囲気を不活性ガスとすることにより溶湯先端部の酸化被
膜発生を抑制して湯流れ性向上を図っているので、溶湯
速度を従来に比べ低下させることを可能とした。したが
って鋳造品の組織微細化が図られ、機械的強度も向上す
る。第1の発明において差圧印加速度を0.001〜
0.006Kgf/cm2/sとするのは、0.006
Kgf/cm2/sを越えると組織微細化による十分な
強度向上が得られないためであり、一方0.001Kg
f/cm2/s未満となると本質的な湯流れ性低下によ
り湯廻り不良が発生する虞があるからである。
【0012】既述のごとく金属材料はその組織を微細化
すれば機械的強度が向上するが、組織の微細化は溶湯の
凝固速度を速くすることによっても達成される。しかる
に大気中で鋳造を行った場合には、上述したようにキャ
ビティーに侵入する溶湯の先端部に酸化被膜が形成され
るので湯流れ性が低く、この結果溶湯温度または金型温
度を十分に低下させることができなかった。具体的に
は、溶湯の過熱度は100〜150℃、アルミニウム又
はアルミニウム合金の場合の金型温度は480〜500
℃に設定されていた。これに対して第2の発明は、湯流
れ性向上効果を利用して従来に比べ過熱度、または金型
温度を低下させた点に特徴を有する。すなわち鋳造雰囲
気を不活性ガスとすることにより溶湯先端部の酸化被膜
発生を抑制して湯流れ性向上を図っているので、溶湯温
度または金型温度を従来に比べ低下させることを可能と
した。したがって、鋳造品の組織微細化が図られ、機械
的強度も向上する。第2の発明において過熱度を50〜
80℃とするのは、80℃を越えると組織微細化による
十分な強度向上が得られないためであり、一方50℃未
満となると本質的な湯流れ性低下により湯廻り不良が発
生する虞があるからである。なお過熱度とは、溶湯温度
と当該金属又は合金の融点との差をいう。また第2の発
明においてアルミニウム又はアルミニウム合金を対象と
する場合には、上記と同様の理由により金型温度を35
0〜430℃とするものである。
【0013】第3の発明の鋳造方法によれば、キャビテ
ィー内に溶湯導入後適時にストーク内に不活性ガスを供
給するため、この不活性ガスは凝固部分と未凝固部分の
境界に進入して両者を分離する。したがって、後に金型
を開いても溶湯表面は不活性ガスで覆われて溶湯の酸化
は防止される。また、溶湯を迅速に降下させることがで
き、湯口部近傍の冷却も促進されるから鋳造サイクルの
短縮を図ることができる。また不活性ガスで分離された
溶湯は、保持炉内の湯面より高い位置までしか降下させ
ない、つまり溶湯の昇降幅を少なくしているため、保持
炉内の撹拌が抑制され、溶湯酸化が防止されるとともに
鋳造サイクルの短縮が図られる。鋳造品から分離された
ストーク内の湯面高さを保持炉内の湯面高さよりも高く
保つには、保持炉内の溶湯に所定の圧力を付与すればよ
い。なおこの圧力を付与すると溶湯の凝固部分と未凝固
部分とは分離されにくくなるから、不活性ガスを侵入さ
せて分離させる必要性は極めて大きい。また鋳造品と溶
湯とを分離するためのストーク内への不活性ガス供給
を、キャビティーへ溶湯を導入後溶湯の圧力を低下させ
た後に行えば、低い圧力でガス供給を行うことができ
る。
【0014】本発明の鋳造方法によれば、機械的強度が
高くかつ組織が微細化したアルミホイールが得られる
が、特に第4の発明の如く、各部の引張り強さが24K
g/mm2以上と極めて高く、又伸びも大きく、そして
二次アームスペーシングが2mm以下といった極めて微
細な組織を有する高強度の一体アルミホイールが得られ
る。このアルミホイールは、保安基準を満足するのみな
らず、高性能かつ安全性の高いものである。
【0015】
【実施例1】本発明を図面によって説明する。図1は本
発明方法を適用した低圧鋳造機の一例を示し、鋳造すべ
き鋳造品の形状に適合したキャビティー1が金型2によ
って形成されている。金型2は上型2aと下型2bと横
型2cによって形成されており、下型2bにはキャビテ
ィー1に連通する湯口5が開口している。ストーク10
は内筒11と外筒12とを有し、内筒11の上端は金型
の湯口5に接続しており、下端は保持炉6内の溶湯7の
湯面8よりも高く保たれている。外筒12の上端は内筒
11の外面との間で密閉されており、下端は溶湯7に浸
漬しており、こうして内外筒11,12の間に下方に向
けて開放した環状領域13が形成されている。外筒12
には、環状領域13の上部と外筒の外面とを連通する孔
14が穿設されており、孔14には遮断弁21及び逆止
め弁22を介してアルゴンガスボンベ20が接続されて
いる。
【0016】この低圧鋳造機を用いて鋳造品を鋳造する
には、先ず遮断弁21を開いて孔14を通じてストーク
10内の空気をアルゴンガスで置換する。ストーク10
内の空気をアルゴンガスで置換するまでは、溶湯の湯面
8は空気にさらされていたから湯面8近傍の溶湯7は酸
化されている。ストーク10内の空気がアルゴンガスで
置換された後に遮断弁21を閉じて保持炉6内を加圧す
ると、湯面8は上昇して内筒11の下端に接し、以降は
溶湯7は二手に分かれ、図2に示すように一方はアルゴ
ンガスを排除しつつキャビティー1内に侵入し、他方は
アルゴンガス23を圧縮しつつ環状領域13内に侵入す
る。環状領域13内の湯面8が孔14の内面側開口部よ
りも高く上昇しないように、逆止め弁22から環状領域
13下端までの空間の体積を定めて、孔14とこれに接
続した配管とを溶湯7から保護することが好ましい。キ
ャビティー1内に溶湯7が充満した後一定時間経過する
と、溶湯7は凝固して鋳造品となるが、最初に供給され
たのは酸化した溶湯であったから、最初の鋳造品は不良
品となる。
【0017】最初の鋳造品が凝固した後に、遮断弁21
を開いて環状領域13内にアルゴンガス23を供給する
と、図3に示すようにアルゴンガス23は環状領域13
内の湯面8を徐々に押し下げ、ついには環状領域13か
ら内筒11内に移動し、内筒11内の溶湯中を上昇し、
鋳造品9と湯面8との間に溜って両者を分離する。すな
わち未凝固の溶湯7は、それまで溶湯であった鋳造品9
と接していた後、アルゴンガス23によって鋳造品9か
ら分離されて自由表面を形成し、したがって湯面8が形
成されるときは常に該湯面8はアルゴンガス23で覆わ
れることとなる。アルゴンガス23によって鋳造品9と
湯面8とが分離され、更に保持炉6の加圧を解除した後
には、金型2を開いて最初の鋳造品、すなわち不良品を
排出し、金型2を閉じる。しかる後、遮断弁21を閉
じ、保持炉6を加圧して2個目の鋳造品を鋳造する。2
個目の鋳造品のための溶湯7は全く空気と遮断されてい
たから、以降は良品のみを鋳造することができる。
【0018】図4は第1の発明の鋳造方法によって鋳造
した自動車用アルミホイール(JIS AC4C)を示
し、同図に示すようにスポーク位置S、フロントフラン
ジ位置F、リアフランジ位置Rより、ASTM,B55
7,E8に従った試験片を採取して機械的強度を測定し
た。図5はこの測定結果を示し、金型の温度を480℃
に保ち、湯温を710℃に保ち、加圧速度、すなわちキ
ャビティー内に溶湯を導入するときの圧力の上昇率を変
更したときの機械的性質の測定結果を示す。同図より明
らかなように加圧速度が低下すると、引張強さ、伸び共
に上昇し、特に加圧速度を0.006Kgf/cm2
s以下とすることにより鋳造品の機械的強度を大幅に向
上できることが解った。また、スポーク位置Sにおける
強度向上効果が顕著であることが注目される。但し加圧
速度を0.001Kgf/cm2/s未満とすると、湯
廻り不良を引き起こすおそれがあるから、結局加圧速度
を0.001〜0.006Kgf/cm2/sに保つこ
とが好ましいことが解った。なお本実施例はアルミニウ
ムの鋳造について行ったが、その他Mg,Zn,Ni,
Ti,Cu等の活性化金属又はその合金についても同様
である。
【0019】図6及び図7は上記自動車用アルミホイー
ルについて行った染色探傷検査の結果を示し、図6は加
圧速度0.004Kgf/cm2/s、アルゴンガス雰
囲気下の鋳造による場合であり、図7は従来例の加圧速
度0.009Kgf/cm2/s、大気雰囲気下の鋳造
による場合である。両図を比較すれば明らかなように、
従来の鋳造方法では鋳造欠陥AやバリBが散見される
が、本実施例ではキャビティー1内に充満する溶湯の乱
れが低下するために鋳造欠陥が抑制され、またキャビテ
ィー1内に溶湯が充満して溶湯の動圧が静圧に変化する
ときの衝撃圧が抑制されるから、バリの発生も抑制され
ていることが解る。
【0020】図8及び図9は、スポーク位置Sで採取し
た試料の顕微鏡写真であり、図8は加圧速度0.004
Kgf/cm2/s、アルゴンガス雰囲気下の鋳造によ
る場合であり、図9は従来例の加圧速度0.009Kg
f/cm2/s、大気雰囲気下の鋳造による場合であ
る。両図を比較すれば明らかなように、本実施例の鋳造
方法では指向性凝固が生じ易くなっており、この結果金
属組織の著しい緻密化が図られていることが解る。
【0021】
【実施例2】第2の発明の鋳造方法によって鋳造した自
動車用アルミホイール(JIS AC4C)について
も、図4に示すスポーク位置S、フロントフランジ位置
F、リアフランジ位置Rより、ASTM,B557,E
8に従った試験片を採取して機械的強度を測定した。図
10及び図11はこの測定結果を示し、先ず図10は金
型の温度を480℃に保ち、加圧速度を0.009Kg
f/cm2/sとし、溶湯の過熱度を変更したときの機
械的性質の測定結果を示す。同図より明らかなように過
熱度が低下すると、引張強さ、伸び共に上昇し、特に過
熱度を80℃以下とすることにより鋳造品の機械的強度
を大幅に向上できることが解った。また、スポーク位置
Sにおける強度向上効果が顕著であることが注目され
る。但し溶湯の過熱度を50℃未満とすると、湯廻り不
良を引き起こすおそれがあるから、結局溶湯の過熱度を
50〜80℃に保つことが好ましいことが解った。なお
本実施例はアルミニウム合金の鋳造について行ったが、
その他Mg,Zn,Ni,Ti,Cu等の活性化金属又
はその合金についても同様の効果を得ることができる。
【0022】次に図11は湯温を710℃に保ち、加圧
速度を0.009Kgf/cm2/sとし、型温を変更
したときの機械的性質の測定結果を示す。同図より明ら
かなように型温が低下すると、引張強さ、伸び共に上昇
し、特に型温を430℃以下とすることにより鋳造品の
機械的強度を大幅に向上できることが解った。但し型温
を350℃未満とすると、湯廻り不良を引き起こすおそ
れがあるから、結局型温を350〜430℃に保つこと
が好ましいことが解った。
【0023】図12及び図13は、スポーク位置Sで採
取した試料の顕微鏡写真であり、図12は型温370
℃、アルゴンガス雰囲気下の鋳造による場合であり、図
13は従来例の型温480℃、大気雰囲気下の鋳造によ
る場合である。両図を比較すれば明らかなように、本実
施例の鋳造方法によって金属組織の著しい緻密化が図ら
れていることが解る。
【0024】
【実施例3】第3の発明の詳細を図面によって説明す
る。図1において先ず遮断弁21を開いてストーク10
内およびキャビティー1内の空気をアルゴンガス23で
置換し、更に保持炉6を加圧して、ストーク内の湯面高
さh の当初の値h0を保持炉6内の湯面高さよりも高く
且つ内筒11の下端の高さh1よりも若干低い位置に保
つ。ストーク内のアルゴンガスの圧力P1の当初の値P
10は、キャビティーを通過するアルゴンガス流の圧力損
失ΔPCだけ大気圧P0よりも高く、 P10=P0+ΔPC となっている。またアルゴンガスボンベ20の圧力PAr
は、アルゴンガスボンベ20からストーク10にまで流
れるアルゴンガス流の圧力損失ΔPArだけP10よりも高
く、 PAr=P10+ΔPAr となっている。但し差圧ΔPC,ΔPArは共に小さい。
また保持炉の圧力P2の当初の値P20は、高さh0の溶湯
の重量分だけP10よりも高く、 P20=P10+ρgh0(ρはアルミニウムの密度、gは
重力加速度) となっている。他方ストーク10内の空気をアルゴンガ
ス23で置換するまでは、ストーク内の溶湯の湯面8は
空気にさらされていたから、湯面8近傍の溶湯7は酸化
されている。
【0025】ストーク10内とキャビティー1内の空気
がアルゴンガス23で置換された後に、図14に示すよ
うに保持炉6内を当初の圧力P20より更に加圧すると、
湯面8は当初の高さh0より更に上昇し、保持炉の圧力
21が、 P21=P10+ρgh1 となったときに、湯面8は内筒11の下端に接する。以
降は溶湯7は二手に分かれ、図2に示すように一方はア
ルゴンガス23を排除しつつキャビティー1内に侵入
し、他方はアルゴンガス23を圧縮しつつ環状領域13
内に侵入する。後者すなわち環状領域13内に侵入しよ
うとする溶湯7は、当初はアルゴンガスボンベ20から
供給されるアルゴンガスによって侵入を阻止されるが、
保持炉の圧力P22を一層上昇し、その結果ストーク内の
アルゴンガスの圧力P1=P22−ρgh1が一層上昇して
1=PArとなったとき、すなわち、 P22=PAr+ρgh1 となったときに、アルゴンガスボンベ20からストーク
10に至るアルゴンガス23の流れは停止し、逆止め弁
22は閉じる。
【0026】更に保持炉6の圧力P2を加圧すると、逆
止め弁22よりも環状領域13側に閉じ込められたアル
ゴンガス23は、その絶対圧力と容積との積が一定とな
るように圧縮され、保持炉の圧力P2が最高圧力P23
なったときに、ストーク内のアルゴンガスの圧力P1
1=P23−ρgh2となり、すなわち環状領域13内の
湯面高さは最高高さh2となる。この最高高さh2が孔1
4の内面側開口部よりも高くならないように、逆止め弁
22から環状領域13下端までの空間の体積が定められ
ている。他方キャビティー1内に溶湯7が充満した後一
定時間経過すると、溶湯7は凝固して鋳造品9となる
が、最初に供給されたのは酸化した溶湯であったから、
最初の鋳造品は不良品となる。
【0027】最初の鋳造品9が凝固した後に保持炉6の
加圧を解除しても、鋳造品9と溶湯7との接触部位は密
閉されているからストーク10内の溶湯7はすぐには落
下せず、単に溶湯7の圧力と、環状領域13に閉じ込め
られたアルゴンガスの圧力P1だけが低下する。この結
果環状領域に閉じ込められたアルゴンガス23は圧縮の
ときと逆の過程で膨脹し、したがってP1=PArとなっ
たときにストーク内の湯面高さhはh1まで低下し、す
なわち保持炉6の圧力P22が、 P22=PAr+ρgh1 となったときに環状領域内の湯面は内筒11の下端に至
る。
【0028】更に保持炉の圧力P2を低下させ、その結
果ストーク内のアルゴンガスの圧力P1がP1<PArにな
ろうとすると、逆止め弁22が開き、アルゴンガスボン
ベ20からストーク10に向ってアルゴンガス23が流
れ、結局ストーク内のアルゴンガスの圧力P1がP1=P
Arに保たれつつアルゴンガス流が生じる。この結果、図
3に示すようにアルゴンガス23は環状領域13から内
筒11内に移動し、内筒11内の溶湯中を上昇し、鋳造
品9と湯面8との間に溜って両者を分離する。すなわち
未凝固の溶湯7は、それまで溶湯であった鋳造品9と接
していた後、アルゴンガス23によって鋳造品9から分
離されて自由表面を形成し、したがって湯面8が形成さ
れるときは常に該湯面8はアルゴンガス23で覆われる
こととなる。
【0029】ストーク内のアルゴンガスの圧力P1をP1
=PArに保つべくアルゴンガス23がストーク内に供給
されつつも、なおも保持炉の圧力P2を当初の圧力P20
にまで低下させると、ついにはストーク内の上部はアル
ゴンガス23で充満し、アルゴンガスボンベからストー
クに至るアルゴンガスの流れは停止し、逆止め弁22は
閉じる。その状態でのストーク内の湯面高さh3は、 P20=PAr+ρgh3 で与えられる高さ、すなわち、 h3=(P20−PAr)/ρg である。なおストーク内の当初の湯面高さh0=(P20
−P10)/ρgとh3との差h0−h3は、 h0−h3=ΔPAr/ρg であり、すなわちアルゴンガスボンベからストークに至
るアルゴンガスの流れが停止している分だけ僅かに湯面
高さhは下がっている。
【0030】アルゴンガス23によって鋳造品9と湯面
8とが分離され、更に鋳造品9が冷却した後には、金型
2を開いて最初の鋳造品、すなわち不良品を排出する。
鋳造品9を排出するときにはストーク内の湯面の圧力は
ほぼ大気圧P0になるから、ストーク内の湯面高さh
4は、 h4=(P20−P0)/ρg にまで上昇する。h4とh3との差は、 h4−h3=(ΔPC+ΔPAr)/ρg であるから僅かである。次いで金型2を閉じると、スト
ーク内の湯面高さhは下降して当初の値h0に至る。h4
とh0との差は、 h4−h0=ΔPC/ρg であるから僅かである。しかる後キャビティー1内の空
気をアルゴンガスで置換し、保持炉6を加圧して2個目
の鋳造品を鋳造する。2個目の鋳造品のための溶湯7は
全く空気と遮断されており、またキャビティー1内には
アルゴンガスが充満しているから、以降は良品のみを鋳
造することができる。
【0031】以上のように本実施例の鋳造方法は、スト
ーク10内にアルゴンガス23を供給することによって
鋳造品9と溶湯7とを分離するものであるから、湯面8
は常にアルゴンガス23で覆われ、溶湯7の酸化は完全
に防止され、また鋳造品9の冷却は溶湯7と分離した状
態で行われるから、鋳造品は早期に冷却し、鋳造サイク
ルの短縮を図ることができる。更に溶湯の昇降幅は僅か
であるから保持炉内の溶湯の撹拌を招くことがなく、こ
の点でも溶湯の酸化を招くことがなく且つ鋳造サイクル
の短縮を図ることができる。
【0032】また図5及び図9から、本発明のアルミホ
イールは、上述した(a)(b)の条件を満足する機械
的強度を有することがわかる。(なお通常のアルミホイ
ールの引張り強さは、スポーク部で約21〜22Kg/
mm2である。) 更に図8及び図12から、本発明のアルミホイールは、
上述した条件を満足する組織を有することがわかる。
(なお通常のアルミホイールの二次アームスペーシング
は2〜3mmである。) なお、以上の各実施例では加圧鋳造方法について示した
が、減圧鋳造方法にも同様に適用できる。
【0033】
【発明の効果】
(1)第1の発明は、不活性ガス雰囲気において低差圧
印加速度のもとに鋳造する鋳造方法であるから、金属組
織の著しい緻密化を図ることができ、したがって鋳造品
の機械的強度を向上することができ、この結果鋳造品の
軽量化を図ることができ、また鋳造欠陥やバリの軽減を
図ることができる。 (2)第2の発明は、不活性ガス雰囲気において低湯温
ないしは低型温のもとに鋳造する鋳造方法であるから、
金属組織の著しい緻密化を図ることができ、したがって
鋳造品の機械的強度を向上することができ、この結果鋳
造品の軽量化を図ることができる。また金型の温度変化
の幅が減少するから伸縮量も減少し、したがって鋳造品
のバリが減少し、また金型の寿命を伸ばすことができ
る。 (3)第3の発明によればストーク内の溶湯の酸化と保
持炉内の溶湯の撹拌が防止され、したがって鋳造品の品
質の向上を図ることができ、また鋳造サイクルの短縮も
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用した低圧鋳造機の一例の概略
縦断面図
【図2】保持炉を加圧したときの図1に対応する図
【図3】アルゴンガスを導入して鋳造品と溶湯とを分離
したときの図1に対応する図
【図4】自動車用アルミホイールからの試験片の採取位
置を示す図
【図5】差圧印加速度に対する鋳造品の機械的性質の変
化を示す図
【図6】本発明方法による鋳造品の染色探傷検査の結果
の一例を示す左半断面右半正面概略図
【図7】従来の鋳造方法による図6に対応する図
【図8】自動車用アルミホイールからの試験片の金属組
織の写真
【図9】従来の鋳造方法による図8に対応する金属組織
の写真
【図10】溶湯の過熱度に対する鋳造品の機械的性質の
変化を示す図
【図11】型温に対する鋳造品の機械的性質の変化を示
す図
【図12】自動車用アルミホイールからの試験片の金属
組織の写真
【図13】従来の鋳造方法による図12に対応する金属
組織の写真
【図14】保持炉の加圧とアルゴンガスの供給・停止の
タイミングを示した図
【符号の説明】
1…キャビティー 2…金型 2
a…上型 2b…下型 2c…横型 5
…湯口 6…保持炉 7…溶湯 8
…湯面 9…鋳造品 10…ストーク 1
1…内筒 12…外筒 13…環状領域 1
4…孔 20…アルゴンガスボンベ 21…遮断弁 2
2…逆止め弁 23…アルゴンガス A…鋳造欠陥 B
…バリ S…スポーク F…フロントフランジ R
…リアフランジ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−131261(JP,A) 特開 平4−200852(JP,A) 特開 平5−123851(JP,A) 特開 平5−96356(JP,A) 特開 昭53−103930(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 18/04 B22D 18/06 B22D 18/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能な金型によってキャビティーを形
    成し、該キャビティーに連通する湯口を前記金型の下部
    に開口し、該湯口にストークの上端を接続し、該ストー
    クの下端を保持炉内の活性化金属又は活性化金属合金の
    溶湯に浸漬し、該溶湯を加圧し又は前記キャビティーを
    減圧して前記溶湯を前記キャビティー内に導入し、キャ
    ビティー内の溶湯を凝固させて鋳造品に鋳造する差圧鋳
    造方法において、 前記ストーク内とキャビティー内とを不活性ガス雰囲気
    に保ち、前記キャビティー内に溶湯を導入するときの差
    圧印加速度を0.001〜0.006Kgf/cm2
    sにして鋳造することを特徴とする差圧鋳造方法。
  2. 【請求項2】開閉可能な金型によってキャビティーを形
    成し、該キャビティーに連通する湯口を前記金型の下部
    に開口し、該湯口にストークの上端を接続し、該ストー
    クの下端を保持炉内の活性化金属又は活性化金属合金の
    溶湯に浸漬し、該溶湯を加圧し又は前記キャビティーを
    減圧して前記溶湯を前記キャビティー内に導入し、キャ
    ビティー内の溶湯を凝固させて鋳造品に鋳造する差圧鋳
    造方法において、 前記ストーク内とキャビティー内とを不活性ガス雰囲気
    に保ち、前記溶湯の過熱度を50〜80℃に保って鋳造
    することを特徴とする差圧鋳造方法。
  3. 【請求項3】開閉可能な金型によってキャビティーを形
    成し、該キャビティーに連通する湯口を前記金型の下部
    に開口し、該湯口にストークの上端を接続し、該ストー
    クの下端を保持炉内のアルミニウム又はアルミニウム合
    金の溶湯に浸漬し、該溶湯を加圧し又は前記キャビティ
    ーを減圧して前記溶湯を前記キャビティー内に導入し、
    キャビティー内の溶湯を凝固させて鋳造品に鋳造する差
    圧鋳造方法において、 前記ストーク内とキャビティー内とを不活性ガス雰囲気
    に保ち、前記金型の温度を350〜430℃に保って鋳
    造することを特徴とする差圧鋳造方法。
  4. 【請求項4】開閉可能な金型によってキャビティーを形
    成し、該キャビティーに連通する湯口を前記金型の下部
    に開口し、該湯口にストークの上端を接続し、該ストー
    クの下端を保持炉内の溶湯に浸漬し、該溶湯を加圧し又
    は前記キャビティーを減圧して前記溶湯を前記キャビテ
    ィー内に導入し、キャビティー内の溶湯を凝固させて鋳
    造品に鋳造し、前記金型を開いて鋳造品を取出す差圧鋳
    造方法において、 前記ストーク内に不活性ガスを供給することによって前
    記鋳造品と前記溶湯とを分離し、鋳造品から分離された
    ストーク内の溶湯の湯面高さを保持炉内の湯面高さより
    も高く保って鋳造品の冷却・取出しを行うことを特徴と
    する差圧鋳造方法。
  5. 【請求項5】前記鋳造品と溶湯とを分離するためのスト
    ーク内への不活性ガスの供給は、溶湯の圧力を低下させ
    た後に行う請求項4に記載の差圧鋳造方法。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれか1項記載の差圧
    鋳造方法によって得られたアルミニウム合金製ホイール
    において、 (1)次の条件(a)、(b)を満足する機械的強度を
    有すると共に、 (a)リアフランジ部の引張り強さ(σB-R)、フロン
    トフランジ部の引張り強さ(σB-F)およびスポーク部
    の引張り強さ(σB-S)がいずれも24Kg/mm2以上
    であり、かつ、σB-R>σB-F>σB-Sであり、 (b)リアフランジ部の伸び(εR)、フロントフラン
    ジ部の伸び(εF)およびスポーク部の伸び(εS)が3
    %以上であり、かつ、εF>εR>εSであり、 (2)二次アームスペーシングが2mm以下である、こ
    とを特徴とするアルミニウム合金製ホイール。
JP30607392A 1991-10-22 1992-10-19 差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール Expired - Fee Related JP2809017B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30607392A JP2809017B2 (ja) 1991-10-22 1992-10-19 差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30425791 1991-10-22
JP3-304258 1991-10-22
JP3-304257 1991-10-22
JP30425891 1991-10-22
JP3-315412 1991-11-01
JP31541291 1991-11-01
JP30607392A JP2809017B2 (ja) 1991-10-22 1992-10-19 差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05200524A JPH05200524A (ja) 1993-08-10
JP2809017B2 true JP2809017B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=27479870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30607392A Expired - Fee Related JP2809017B2 (ja) 1991-10-22 1992-10-19 差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809017B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111496225A (zh) * 2020-05-22 2020-08-07 山西电机制造有限公司 三相异步高压电机铸铝转子的低压铸铝加压工艺

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2517810B2 (ja) * 1991-11-11 1996-07-24 株式会社神戸製鋼所 低圧鋳造方法
EP2994256B1 (en) * 2013-05-08 2019-03-27 Borgwarner Inc. Process and apparatus for casting titanium aluminide components
CN114192755B (zh) * 2021-11-18 2023-08-11 保定市立中车轮制造有限公司 商用车轮毂制造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111496225A (zh) * 2020-05-22 2020-08-07 山西电机制造有限公司 三相异步高压电机铸铝转子的低压铸铝加压工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05200524A (ja) 1993-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. Casting defects in low-pressure die-cast aluminum alloy wheels
WO2020018477A1 (en) Aluminum casting alloys
CN108326256A (zh) 一种低压充型高压凝固铸造装置与铸造方法
JP2809017B2 (ja) 差圧鋳造方法及びアルミニウム合金製ホイール
US6334478B2 (en) Mold structure for injection molding of a light alloy and method of injection molding a light alloy using the same
KR101052517B1 (ko) 고강도 알루미늄합금 주물
US5309975A (en) Differential pressure casting process
Dybowski et al. Effects of die-casting defects on the blister formation in high-pressure die-casting aluminum structural components
JPH09143605A (ja) 強度、靭性に優れた高圧鋳造アルミニウム合金およびその製造方法
JP2003170263A (ja) 車両用ホイールの低圧鋳造方法
MXNL04000072A (es) Proceso y producto de fundicion.
Murali et al. Effect of iron and combined iron and beryllium additions on the fracture toughness and microstructures of squeeze-cast Al-7Si-0.3 Mg alloy
CN106513622A (zh) 一种am50镁合金的真空压铸工艺
JP5448019B2 (ja) 車両用ホイール
JPH06264157A (ja) アルミニウム合金の鋳造方法及びアルミニウム合金部品
EP1166922A1 (en) Vacuum die-casting method for producing castings of non-ferrous alloys
JP5871399B2 (ja) 車両用ホイール及びその製造方法
Eperješi et al. Evaluation of cracking causes of AlSi5Cu3 alloy castings
Otarawanna et al. Microstructure formation in high pressure die casting
JP2003285153A (ja) 粒子分散アルミニウム合金材料の低圧鋳造装置
CN110541095A (zh) 高性能铝合金汽车零部件制备方法
JP4096087B2 (ja) 粒子分散アルミニウム合金材料の低圧鋳造装置
Chen et al. Microstructure and mechanical properties of indirect squeeze cast Al-7Si-0.7 Mg alloys containing 0.1–0.6 wt% Fe
JPH07256427A (ja) 半溶融合金の成形方法
JP2000355206A (ja) 自動車用サスペンション部材

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees