JP2805324B2 - メータリングシリンダ装置 - Google Patents

メータリングシリンダ装置

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JP2805324B2 JP1049441A JP4944189A JP2805324B2 JP 2805324 B2 JP2805324 B2 JP 2805324B2 JP 1049441 A JP1049441 A JP 1049441A JP 4944189 A JP4944189 A JP 4944189A JP 2805324 B2 JP2805324 B2 JP 2805324B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ストロークに応じて、その吐出量を複数
段階に変えることができるメータリングシリンダ装置に
関する。
(従来の技術) 第6図に示した従来の装置は、吸入ポートPを設けた
メータリングシリンダAのシリンダ本体S1にピストン1
を摺動自在に内装し、ピストン1の両側に一対のメータ
リングロッド1aを装着している。そして、ピストン1と
シリンダ本体S1とで、ピストンの左右に室R1、R2を区画
している。
また、シリンダ本体S1の一側にオイルリザーバ2を設
け、ピストン1が図示の中立位置にあるとき、吸入ポー
トPを介してオイルリザーバ2と上記両室R1、R2の一側
に、それぞれ吐出ポートD1、D2を設け、この吐出ポート
D1、D2に通路3、4をそれぞれ接続している。
上記通路3、4の他端にアクチュエータBのシリンダ
本体S2を設け、このシリンダ本体S2にピストン5を摺動
自在に内装するとともに、ピストン5の両側に一対のロ
ッド5aを装着している。そして、表示ピストン5とシリ
ンダ本体S2とで、ピストン5の左右に室R3、R4を区画す
るとともに、この両室R3、R4を上記通路3、4を介して
メータリングシリンダAの室R1、R2にそれぞれ連通して
いる。
このようにしたメータリングシリンダAは、ピストン
1が図中の中立位置にあるとき、オリルリザーバ2内に
蓄えた作動油が吸入ポートPを経てシリンダ本体S1の左
右両室R1、R2に常時補給できるようにしている。そし
て、この作動油は、さらに通路3、4を経由してアクチ
ュエータBの左右両室R3、R4に導かれ、作動油は両シリ
ンダ本体S1、S2内に充満する。
いま、メータリングシリンダAのピストンロッド1aに
外力が作用して、ピストン1が図面左右いずれか一方、
例えば図面左方向に移動すると、シリンダ本体S1の室R1
が縮小する。そして、室R1内の動作油はピストン1の移
動に応じて吐出され、通路3を経由してアクチュエータ
Bの室R3に供給される。そして、室R3に作動油が供給さ
れると、この作動油の供給量に比例してピストン5は図
面右方向に移動する。
また、ピストン5の背面側の室R4内の作動油は、ピス
トン5の移動に応じて吐出され、吐出された作動油は通
路4を経由してメータリングシリンダAの室R2に戻され
る。メータリングシリンダAのピストン1が図面左右い
ずれか他方に移動したときは、上記説明の符号が図面左
右対称に入れ替わるだけで、実質的には上記説明と同様
である。上記のようにした従来の装置は、メータリング
シリンダAのメータリングロッド1aに外力が作用してピ
ストン1が移動すると、シリンダ本体S1内の作動油をメ
ータリングロッド1aのストローク量に比例して吐出す
る。そして、この作動油がアクチュエータBに供給さ
れ、この供給量に比例してピストン5が移動する。
しかし、当該メータリングシリンダAは、その直径が
一定なので、ピストン1のストローク量に比例した容積
の作動油を吐出する。換言すれば、ピストン1のストロ
ーク量に応じて、その吐出量を可変にできない。
なお、上記のようにしたメータリングシリンダ装置
を、例えば車両の4輪操舵装置に装備したのが、第7図
に示した4輪操舵装置の回路図である。
上記4輪操舵装置は、例えば、ハンドル6を図面時計
方向に回すと、ピニオン7とラック8との噛み合いを介
してタイロッド9が図面左方向に移動し、左右両前輪10
を転舵するとともに、アーム11およびメータリングロッ
ド1aを介してピストン1を図面左方向に移動する。
上記のように、メータリングシリンダAのピストン2
が図面左方向に移動すると、メータリングシリンダAの
一方の室R1が縮小する。そして、室R1内の作動油はアク
チュエータBの室R3に供給され、ピストン5は図面右方
向に移動するとともに、ピストン5に装着したロッド5a
を介して、左右両後輪12を転舵する。
つまり、ハンドルの操作速度に比例して後輪12が一様
の転舵速度で転舵する。
(本発明が解決しようとする問題点) 上記のようにした従来のメータリングシリンダ装置で
は、メータリングシリンダの作動油の吐出量をそのスト
ローク量に応じて変えることができない。したがって、
メータリングシリンダが吐出する作用油をアクチュエー
タへ供給しても、その供給量が変わらないので、アクチ
ュエータの作動速度を段階的に変えることができないと
いう問題があった。
また、当該シリンダ装置を例えば4輪操舵装置に装備
すると、ハンドルの操作速度に比例して後輪が転舵して
しまうので、ハンドル操作の重い転舵の前期も、ハンド
ル操作が軽くなる転舵の後期も後輪転舵速度が変わらな
い。したがって、運転者のハンドルの切り回し感覚と車
両の実際の走行状態とに違和感があるという問題があっ
た。
この発明の目的は、アクチュエータの作動速度を、メ
ータリングシリンダのストロークに応じて変えることが
できるメータリングシリンダ装置を提供することであ
る。
(問題点を解決する手段) この発明は、メータリングシリンダとアクチュエータ
とを設け、メータリングロッドを設けたピストンを、上
記メータリングシリンダのシリンダ本体に摺動自在に設
けるとともに、このピストンの左右に室を区画し、これ
らの室をアクチュエータに連通させたメータリングシリ
ンダ装置を前提にする。
上記の装置を前提にしつつ、この発明は、シリンダ本
体とメータリングロッドとの間に、そのメータリングロ
ッドを覆うサブシリンダを位置させ、このサブシリンダ
の外周にメインピストンを固定し、このメインピストン
をシリンダ本体に対して摺動自在にする一方、上記サブ
シリンダにサブピストンを設け、これらサブシリンダと
サブピストンとの相対位置を保持する保持部材を設ける
とともに、この保持部材は、サブシリンダとサブピスト
ンとの間に、設定値以上の相対移動力が作用したとき、
それら両者の相対移動を可能にする保持力を保ってい
る。
さらに、メータリングロッドに外力が作用し、その作
用力が保持部材の保持力より小さいとき、サブシリンダ
とサブピストンとを一体的に移動させ、上記作用力が保
持部材の保持力より大きいとき、その保持力に抗してサ
ブシリンダとサブピストンとを相対移動させる構成にし
ている。
(本発明の作用) 上記のようにメータリングシリンダのシリンダ本体と
メータリングロッドとの間に、メインピストンを固定し
たサブシリンダを同軸に内装し、当該メータリングシリ
ンダのストローク量に応じて、その吐出量が可変となる
ものである。
したがって、メータリングシリンダの作動油の吐出量
をメータリングロッドのストローク行程の前期、後期に
対応して変えることができるとともに、ストローク前期
行程の吐出量を後期行程の吐出量より多くするように設
定することができる。
(本発明の効果) この発明のメータリングシリンダ装置によれば、メー
タリングシリンダの吐出量をそのストローク量に応じて
複数段階に変えることができるとともに、ストローク前
期行程の吐出量を後期行程の吐出量より多くするように
設定することができる。
したがって、メータリングシリンダは上記吐出量特性
によって吐出した作動油をアクチュエータへ供給して、
アクチュエータの作動速度を複数段階に変えるととも
に、その前期工程の作動速度を後期行程の作動速度より
速くするように制御することができる。
また、当該メータリングシリンダ装置を、例えば4輪
操舵装置に装備すると、ハンドル操作が重い転舵前期に
は、後輪を速く転舵し、ハンドル操作が軽くなる転舵後
期には、後輪を前期より遅く転舵することができる。
したがって、運転者のハンドルの切り回し感覚と、車
両の実際の走行状態とに違和感がなく、最適の操舵感覚
で車両を運転することができる。
(本発明の実施例) 第1、2図に示したこの発明の実施例は、メータリン
グシリンダAのシリンダ本体13に吸入ポートPおよび左
右一対の吐出ポートD1、D2を設けている。そして、シリ
ンダ本体13に、メインピストン14およびガイド部材15を
溶着したサブシリンダ16を摺動自在に内装している。
上記サブシリンダ16は、左右一対のシリンダチューブ
16aの両外端に複数の凹部19を形成するとともに、シリ
ンダチューブ16aの両内端内周に円錐部22を形成してい
る。そして、上記左右両チューブ16aを結合部材20で結
合するとともに、左右両チューブ16aの向い合う端面と
上記結合部材20とで環状凹溝21を形成している。
また、シリンダ本体13の左右両側に一対のシリンダヘ
ッド23を螺合し、左右両シリンダヘッド23とメインピス
トン14の両側とで室17、18を区画するとともに、左右両
シリンダヘッド23の内側23aをサブシリンダ16の両端面
に対向させている。
そして、サブシリンダ16が移動して、これがシリンダ
ヘッド23の内側面23aとサブシリンダ16の凹部19とで通
路cを区画形成する。
上記のようにしたサブシリンダ16には、サブピストン
24とで、室25、26を区画している。そして、サブピスト
ン24の両側に、左右両シリンダヘッド23に支持された一
対のメータリングロッド27をそれぞれ螺合している。
また、サブピストン24の外周であって、サブピストン
24の軸線対称に、一対のボール穴28を形成し、この両ボ
ール穴28の間に形成したバネ穴29を介して、上記両ボー
ル穴28を連通している。そして、上記両ボール穴28にデ
ィテントボール30を装着するとともに、バネ穴29に伸長
方向に勢力を付与したスプリング31を装着している。さ
らにスプリング31の両端とディテントボール30との間
に、例えば弗素樹脂製など低フリクションのバネ受32を
設け、このバネ受32を介してスプリング31のばね力をデ
ィテントボール30に作用させている。
上記のようにしたディテントボール30は、サブピスト
ン24がサブシリンダ16内を移動するときには、サブシリ
ンダ16内面を転がり、サブピストン24の摺動抵抗がメイ
ンピストン14の摺動抵抗より小さくなるようにしてい
る。また、通常は図示したようにディテントボール30を
上記スプリング31のばね力の作用でサブシリンダ16の環
状凹溝21に突出し、この突出したディテントボール30を
介してサブピストン24がサブシリンダ16を保持するよう
にしている。
したがって、サブピストン24が移動すれば、サブシリ
ンダ16と共にこれに溶着したメインピストン14も移動す
る。
なお、上記ディテントボールの保持力はメインピスト
ン14の摺動抵抗より大きくするとともに、ディテントボ
ール30とスプリング31とで本発明の保持部材を構成して
いる。
上記以外の構成は、前記従来と同様なので、前記従来
の説明をそのまま引用し、説明を省略する。
このようにした当該メータリングシリンダ装置は、サ
ブピストン24が図示の中立位置にあるとき、メインピス
トン14の外周を吸入ポートPの開口部に臨ませ、オイル
リザーバ2内に蓄えた作動油を吸入ポートPを経てメー
タリングシリンダA内に常時補給できるようにしてい
る。
いま、メータリングロッド27に外力が作用して、サブ
ピストン24が図面左右いずれか一方の方向に移動する
と、それとともにサブシリンダ16及びメインピストン14
も移動する。このようにメインピストン14が移動すると
その左右両室17、18のいずれか一方の室と吸入ポートP
との連通を遮断する。そして、メインピストン14は上記
いずれか一方の室を縮小しながら移動し、サブシリンダ
16がシリンダヘッド23に当接するまで移動する。
そして、サブシリンダ16がシリンダヘッド23に当接す
ると、メータリングロッド27に作用する外力がサブピス
トン24のディテントボール30に作用する。ディテントボ
ール30に外力が作用すると、ディテントボール30はスプ
リング31のばね力に抗してボール穴28に没し、サブシリ
ンダ16の環状凹溝21から離脱する。このようにして、サ
ブピストン24はサブシリンダ16をきり放し、今度はサブ
ピストン24のみが左右いずれか一方の室を縮小しながら
ストロークエンドまで移動する。
また、上記の状態で、メータリングロッド27に反対方
向の外力が作用すると、メータリングロッド27は図面左
右いずれか他方の方向に戻り、サブピストン24のディテ
ントボール30がサブシリンダ16の環状凹溝21に臨む。そ
して、ディテントボール30はスプリング31のばね力の作
用で環状凹溝21に突出し、サブピストン24はサブシリン
ダ16を保持する。
上記のようにサブシリンダ16を保持したサブピストン
24は、サブシリンダ16と共に移動して図示の中立位置に
復帰する。
メータリングロッド27に反対方向の外力がさらに作用
すると、サブピストン24は図示の中立位置から、さらに
図面左右いずれか他方の方向に移動するが、この場合の
動作機構は上記説明と実質的に変わらないので、説明を
省略する。
しかして、いま当該メータリングシリンダ装置に外力
が作用し、メータリングロッド27が、例えば図面左方向
に移動したとすると、メインピストン14はサブシリンダ
16がシリンダヘッド23に当接するまで移動する。そし
て、シリンダ本体13の室17内の作動油は吐出ポートD1
吐出され、通路3を経由してアクチュエータBの室R3
供給される。このように室R3に作動油が供給されると、
ピストン5はこの供給量に比例したストローク量だけ、
図面右方向に移動する。
そして、サブシリンダ16がシリンダヘッド23に当接す
ると、今度はサブピストン24がサブシリンダ16内を移動
しはじめる。このようにサブピストン24が移動しはじめ
ると、サブピストン24は室25内の作動油を吐出しながら
ストロークエンドまで移動し、室25内の作動油を前記シ
リンダヘッドの内側面23aと凹部19とで区画形成する。
通路→室17→吐出ポートD1→通路3を経由してアクチュ
エータBの室R3へ供給する。そして、ピストン5はこの
供給量に比例したストローク量だけさらに図面右方向に
移動する。
また、上記ピストン5の作動油が供給される室R3とは
反対側の室R4内の作動油は、ピストン5の移動に応じて
吐出され、通路4→吐出ポートD2を経由してメータリン
グシリンダAの室18に戻される。
上記のようにした当該メータリングシリンダ装置は、
いまメータリングシリンダAのシリンダ本体13の直径を
Dm1、そのストローク量をSm1に、またサブシリンダ16の
直径をDs1、そのストローク量をSs1に設定すると、この
ときのメータリングシリンダAの吐出量特性は第3図
(イ)に示した0−q1−q2特性線になる。
すなわち、メインピストン14がそのストローク量Sm1
移動してストロークエンドx1に達すると、シリンダ本体
13内の作動油は0−q1特性線のように吐出される。そし
て、ストロークエンドx1では容積Q1=〔π/4(Dm1
×Sm1〕の作動油を吐出し、アクチュエータBへ供給す
る。また、サブピストン24がそのストローク量Ss1移動
してストロークエンドxeに達すると、サブシリンダ16内
の作動油はq1−q2特性線のように吐出される。そしてス
トロークエンドxeでは容積Q2=〔π/4(Ds1×Ss1
の作動油を吐出し、上記シリンダ本体13の吐出油に連続
してアクチュエータBへ供給する。
つまり、メータリングシリンダAは、直径の異なるメ
インピストン14とサブピストン24のストローク量に応じ
て作動油を吐出するので、アクチュエータBに供給され
る作動油の供給量は、メインピストン14と、サブピスト
ン24とが同時に作動して作動油を供給する前期行程の供
給量Q1とサブピストン24のみが作動して作動油を吐出す
る後期行程の供給量Q2との2段階に変化する。そして、
ストローク前期行程の供給量はストローク後期行程の供
給量より多く、その特性線は後期行程より急勾配にな
る。
また、第4図に示したように、シリンダ本体13の直径
を第1実施例よりも小さいDm2とし、そのストローク量
をSs2に設定すると、このときのメータリングシリンダ
Aの吐出量特性は第3図(ロ)に示した0−q3−q4特性
線になる。そして、アクチュエータBへ供給する作動油
の供給量は、上記第3図(イ)の特性線0−q1−q2と同
様に、前期、後期行程2段階に変化するとともに、特性
線の勾配が緩やかになる。
なお、上記特性はメータリングロッド27が図示の中立
位置から左右いずれの方向に移動しても同様であるとと
もに、メータリングロッド27が中立位置に復帰するとき
の特性は、往路の特性に対し、ヒステリシスはほとんど
ない。
上記のようにこの実施例によれば、メータリングシリ
ンダAの作動油の吐出量をそのストローク量に応じて2
段階に変えることができるとともに、ストローク前期行
程の吐出量を後期行程の吐出量より多くするように設定
することができる。
したがって、メータリングシリンダAは上記吐出量特
性によって吐出した作動油をアクチュエータBへ供給し
て、アクチュエータBのロッド5aの移動速度を2段階に
変えるとともに、ロッド5のストローク前期行程の移動
速度を後期行程の移動速度より速くするように制御する
ことができる。
また、上記のようにした当該メータリングシリンダ装
置を、例えば4輪操舵装置に装備すると、ハンドル操作
が重い転舵前期には、後輪を速く転舵し、ハンドル操作
が軽くなる転舵後期には、後輪を前期より遅く転舵する
ことができる。
したがって、運転者のハンドルの切り回し感覚と車両
の実際の走行状態とに違和感がなく、最適の操舵感覚で
車両を運転することができる。
なお、上記実施例を次のように構成できること当然で
ある。
(イ)メータリングシリンダAに内装するシリンダ数を
複数にして、メータリングシリンダAの吐出量を多段階
に変化させ、アクチュエータBのロッド5aの移動速度を
多段階に制御する。
(ロ)サブピストン24に設けたディテントボール30の外
周であって、その中心対称に一対の回転軸を設けるとと
もに、ボール穴28の外周に上記回転軸を装着するスリッ
トを形成し、ディテントボール30をボール穴28に装着し
たときに、ディテントボール30が上記回転軸とスリット
とのはめ合いを介して出没ならびに回転するようにす
る。そして、サブピストン24がサブシリンダ16内を摺動
するときに、ディテントボール30が上記回転軸を軸とし
てサブシリンダ16内面を容易に転動するようにし、シリ
ンダ面の傷付きを防止する。
(ハ)第5図に示したメータリングシリンダAは、その
吐出量特性を第3図(ハ)に示したようにストローク後
期行程が急勾配になるように構成したものである。
すなわち、第5図に示した上記メータリングシリンダ
Aは、メインピストン14の両側に一対のスプリング33を
それぞれ設けるとともに、サブピストン24の両側にも一
対のスプリング34を設け、サブシリンダ16を図示の中立
位置に保持するようにしている。
また、上記一対のスプリング34のばね力は、メインピ
ストン14の両側に設けたスプリング33のばね力より弱く
している。そして、メータリングロッド27が外力の作用
で、例えば図面左方向に移動したとすると、サブピスト
ン24はスプリング34のばね力に抗して移動し、室25内の
作動油を吐出する。上記のようにサブピストン24が移動
してスプリング34のばね力がスプリング33のばね力に打
勝つと、今度はサブシリンダ16が図面左方向に移動しは
じめ、スプリング33のばね力に抗してストロークエンド
まで移動し、室17内の作動油を吐出する。
つまり、メータリングロッド27のストローク前期行程
時には直径の小さいサブシリンダ16内の作動油を吐出
し、ストローク後期行程時には直径の大きいシリンダ本
体13の作動油を吐出して、第3図(ハ)に示したストロ
ーク前期行程に小吐出量緩勾配、ストローク後期行程に
大吐出量、急勾配の特性がえられる。
【図面の簡単な説明】
図面第1〜5図は、この発明の実施例を示すもので、第
1図は断面図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図
(イ)(ロ)(ハ)はメータリングシリンダの吐出量特
性線図、第4図はメータリングシリンダの要部寸法記
号、第5図は第1図と構成の異なるメータリングシリン
ダの断面図、第6、7図は従来装置を示すもので、第6
図は断面図、第7図は4輪操舵装置の回路図である。 A……メータリングシリンダ、B……アクチュエータ、
13……シリンダ本体、14……メインピストン、16……サ
ブシリンダ、24……サブピストン、27……メータリング
ロッド。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 5/07 B62D 5/10 B62D 7/14 F15B 15/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メータリングシリンダとアクチュエータと
    を設け、メータリングロッドを設けたピストンを、上記
    メータリングシリンダのシリンダ本体に摺動自在に設け
    るとともに、このピストンの左右に室を区画し、これら
    の室をアクチュエータに連通させたメータリングシリン
    ダ装置において、上記シリンダ本体とメータリングロッ
    ドとの間に、そのメータリングロッドを覆うサブシリン
    ダを位置させ、このサブシリンダの外周にメインピスト
    ンを固定し、このメインピストンをシリンダ本体に対し
    て摺動自在にする一方、上記サブシリンダにサブピスト
    ンを設け、これらサブシリンダとサブピストンとの相対
    位置を保持する保持部材を設けるとともに、この保持部
    材は、サブシリンダとサブピストンとの間に、設定値以
    上の相対移動力が作用したとき、これら両者の相対移動
    を可能にする保持力を保ってなり、メータリングロッド
    に外力が作用し、その作用力が保持部材の保持力より小
    さいとき、サブシリンダとサブピストンとを一体的に移
    動させ、上記作用力が保持部材の保持力より大きいと
    き、その保持力に抗してサブシリンダとサブピストンと
    を相対移動させる構成にしたメータリングシリンダ装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102242194B1 (ko) * 2020-06-02 2021-04-20 한국생산기술연구원 전기-유압 구동 시스템이 적용된 제자리 회전용 텔레스코픽 실린더 타입의 조향 시스템과, 이를 포함하는 4륜 조향 액슬 및, 제자리 회전 구동방법

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JPH02227371A (ja) 1990-09-10

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