JP2803176B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2803176B2 JP16164889A JP16164889A JP2803176B2 JP 2803176 B2 JP2803176 B2 JP 2803176B2 JP 16164889 A JP16164889 A JP 16164889A JP 16164889 A JP16164889 A JP 16164889A JP 2803176 B2 JP2803176 B2 JP 2803176B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は産業用や民生用の電子機器に直流安定化電圧
を供給するスイッチング電源装置に関するものである。
従来の技術 近年、スイッチング電源装置は電子機器の低価格化・
小型化・高性能化・省エネルギー化に伴い、より小型で
出力の安定性が高く高効率なものが強く求められてい
る。以下に従来のスイッチング電源装置について説明す
る。
従来、この種のスイッチング電源装置として、自励フ
ライバック型スイッチング電源装置が構成部品も少なく
安価に作ることが可能なため、一般的に広く用いられて
いる。しかし、スイッチング周波数が出力電流により大
きく変化し電子機器に対する干渉や整流平滑回路が大型
化するなどの課題があることが知られている。
このような従来の課題を解決する方法として、すでに
第4図に示すような構成の回生制御型スイッチング電源
装置が考案されている。第4図において、1は入力直流
電源で交流電圧を整流平滑することで、もしくは電池な
どで構成されるものであり、入力端子2−2′に入力電
圧を供給し正電圧を入力端子2に接続し、負電圧を入力
端子2′に接続している。3はトランスであり、1次巻
線3aの一端を入力端子2に接続し他端をスイッチング素
子4を介して入力端子2′に接続し、2次巻線3cの一端
を出力端子10′に接続し他端をダイオード7を介して出
力端子10に接続し、バイアス巻線3bの一端を入力端子
2′に接続し他端を同期発振回路6に接続している。4
はスイッチング素子であり、制御端子に印加される同期
発振回路6のオン・オフ信号によりオン・オフして入力
電圧を前記1次巻線3aに印加したり遮断したりする。6
は同期発振回路であり、スイッチング素子4を決められ
たオン期間でオン動作させ、スイッチング素子4のオフ
期間を前記バイアス巻線3bの誘起電圧の極性が反転する
まで持続するようにオフ動作させ、このオン・オフの繰
返しにより発進を続けるものである。14は2次スイッチ
ング素子であり、スイッチング素子4のオン期間に貯え
られたトランス3のエネルギーが、スイッチング素子4
のオフ期間に前記2次巻線3cを介して整流ダイオード7
又は前記2次スイッチング素子14から平滑なコンデンサ
8に放出された後、今度は逆に平滑コンデンサ8から前
記2次スイッチング素子14を介して前記2次巻線3cに2
次電流を流す逆流期間を、制御回路15より制御される。
7は整流ダイオードであり、アノード側を前記2次巻線
3cの一端に接続しカソード側を出力端子10に接続する。
8は平滑コンデンサであり、出力端子10−10′間に接続
され前記2次巻線3cの誘起電圧を整流ダイオード7を介
して整流し、平滑コンデンサ8により平滑して出力電圧
とする。15は制御回路であり、出力端子10−10′間の出
力電圧を検出し内部基準電圧と比較して、2次スイッチ
ング素子14の前記2次電流を流す逆流期間を変化させ
る。
次に第5図も参照して詳しく動作説明を行う。第5図
において(a)はスイッチング素子4の両端電圧波形V
DSを示しており、(b)は前記1次巻線3aに流れる1次
電流IDを示しており、(c)は同期発振回路6の駆動パ
ルス波形VG1を示しており、(d)は前記2次巻線3cに
流れる2次電流波形IOを示しており、(e)は2次スイ
ッチング素子14の駆動パルス波形VG2を示しており、オ
フ期間中で斜線で示した期間が前記2次巻線3cに2次電
流を流す逆流期間を示している。同期発振回路6により
決められたオン期間で動作するスイッチング素子4のオ
ン期間に前記1次巻線3aを介して流れる1次電流により
トランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積される。こ
の時トランス3の2次巻線3cに誘起電圧が発生するが、
整流ダイオード7を逆バイアスする方向に電圧が印加さ
れるように構成されるとともに2次スイッチング素子14
はオフしているように構成されている。同時発振回路6
のオフ信号でスイッチング素子4がオフすると前記1次
巻線3aにフライバック電圧が発生すると同時に、前記2
次巻線3cにもフライバック電圧が発生し、整流ダイオー
ド7を順バイアスする方向に電圧が印加されるため、ト
ランス3に蓄積されたエネルギーが前記2次巻線3cを介
して2次電流として放出され、平滑コンデンサ8により
平滑されて出力電圧として出力端子10−10′に供給され
る。この時2次スイッチング素子14も制御回路15により
オンされるがどちらを2次電流がながれても特に動作変
化は生じない。トランス3に蓄積されたエネルギーがす
べて放出され2次電圧がゼロになると、すでにオンして
いる2次スイッチング素子14を介して平滑コンデンサ8
の両端電流すなわち出力電圧は前記2次巻線3cに印加さ
れるため、平滑コンデンサ8より逆方向に2次電流が流
れ、トランス3に前記とは逆方向の磁束が発生しエネル
ギーが蓄積される。この状態ではトランス3の各巻線に
発生する誘起電圧の極性は変化しないため、前記バイア
ス巻線3bのフライバック電圧も変化しないため同期発振
回路6はスイッチング素子4のオフ期間を接続させる。
制御回路15により2次スイッチング素子14のオン期間は
制御されており、2次スイッチング素子14がオフすると
トランス3の各巻線に発生する誘起電圧は極性が反転す
るため、前記2次巻線3cに発生する誘起電圧は整流ダイ
オード7を逆バイアスし、2次スイッチング素子14もオ
フしているため2次巻線電流は流れなくなり、前記1次
巻線3aに発生する誘起電圧はスイッチング素子4の接続
端を負電圧に、入力端子2の接続端を正電圧にする方向
に発生するため、ダイオード5を介して入力直流電源1
を充電する方向に1次電流が流れ、オフ期間中に蓄積さ
れたトランス3のエネルギーを入力直流電源1に電力回
生を行う。この時に前記バイアス巻線3bに発生する誘起
電圧の極性も反転するため、同期発振回路6はスイッチ
ング素子4はオンされるが、1次電流がどちらを流れて
も特に動作上変化は生じない。オフ期間にトランス3に
蓄積されたエネルギーがすべて放出され1次電流がゼロ
になると、すでにオンしているスイッチング素子4を介
して入力電源1より前記とは逆方向に放電するように1
次電流が流れてトランス3に磁束が発生しエネルギーが
蓄積される。この状態ではトランス3の各巻線に発生す
る誘起電圧の極性は変化せず、同期発振回路6によりス
イッチング素子4はオンを持続する。同期発振回路6に
より決められたオン期間で動作するスイッチング素4が
オフするとトランス3に蓄積されたエネルギーは前記2
次巻線3cを介して2次電流として放出される。これらの
動作を繰り返すことで、出力電圧は連続的に出力端子10
−10′より供給される。
さらに出力電圧が安定に制御される動作について詳し
く説明する。第5図に各動作波形を示しているが、同期
発振回路6の駆動パルス波形VG1のオフ期間(t1〜t3
をTOFFとし、そのうち2次電流IOの逆流期(t2〜t3
T′OFFとし、一方オン期間(t3〜t5)をTONとし、その
うち1次電流IDの回生期間(t3〜t4)をT′ONとする。
この時の出力端子11−11′より出力電流IOUTは、 で表され、出力電圧VOUTで表され、発振周波数fは で表わされる。
ここでは、NSは前記2次巻線3cの巻線数であり、NP
前記1次巻線3aの巻線数であり、LSは前記2次巻線3cの
インダクタンス値であり、VINは直流電源1より供給さ
れる入力電圧であり、TONはスイッチング素子4のオン
期間であり、TOFFはスイッチング素子4のオフ期間であ
り、Tは発振周期である。
前記オン期間TONは、同期発振回路6により決められ
た一定値に保たれているため、出力電圧VOUTが一定であ
れば前記オフ期間TOFFも一定で発振周波数fも一定とな
る。しかし前記逆流期間T′OFFは制御回路15により制
御される2次スイッチング素子14で変化でき、出力電流
IOUTが変化すると前記関係式よりIOUT=K×(TOFF−2
T′OFFで出力電圧VOUTが一定であれば一定となる。)で表され
るように、前記逆流期間T′OFFを変化することで制御
可能となる。さらに前記入力電圧VINの変化に対して
も、前記関係式 より前記逆流期間T′OFFを変化させることで制御可能
となる。以上のことより、出力電圧VOUTは、制御回路15
により制御される2次スイッチング素子14のオン期間を
制御することで逆流期間T′OFFを変化させ、絶えず一
定となるように制御される。
第6図は、出力電流IOUTが変化しとた時の各動作波形
で、第6図において第5図と同じものは同一の符号を記
し説明は省略する。第6図で実線は出力端子10−10′よ
り出力電流IOUTが最大に流れている時でいわゆる最大負
荷時を示し、点線は出力電圧IOUTがゼロの時でいわゆる
無負荷時を示している。入力電圧が一定であればTON
間か一定であることから磁束変化幅ΔBは絶えず一定と
なる。
発明が解決しようとする課題 このような回生制御型スイッチング電源装置では、ス
イッチング素子4がターンオフする際にトランス3の漏
れインダクタンスに起因するサージ電圧が、最大負荷時
で従来の自励フライバック型スイッチング電源装置と同
程度、また、軽負荷時においてはターンオフ直前の1次
電流のピーク値が大きくなるため、従来の自励フライバ
ック型スイッイング電源装置以上に発生する。回生制御
型スイッチング電源装置の場合、スイッチング素子4の
ターンオン時のエネルギー回生能力により、スイッチン
グ素子4の両端にスナバ用コンデンサを接続してもター
ンオン損失とならず、ターンオン時のサージ電圧を効率
的に抑制できるという効果があるが、このコンデンサと
トランス3の漏れインダクタンスとの共振エネルギーも
大きくなり、スイッチング素子4の両端電圧にオフ期間
を通してリンギング波形が重畳しノイズ源となってしま
う。さらにこのようなスナバ用コンデンサの付加は、そ
のキャパシタンスに大きなものが必要になるほど、電源
の小型化のためのスイッチング周波数の高周波化の妨げ
となる。
本発明は負荷の変動に伴うスイッチング周波数の変化
を抑制するという回生制御型スイッチング電源装置の有
効性を損うことなく、スイッチング素子のターンオフ時
のサージ電圧やオフ期間中のリンギング波形を効率良く
抑制するスイッチング電源装置を提供することを目的と
するものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のスイッチング電源
装置は、オン・オフを繰り返す第1のスイッチ手段と、
少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線を有するトラ
ンスと、前記第1のスイッチ手段がオンのとき入力電圧
を前記トランスの1次巻線に印加して前記トランスにエ
ネルギーを貯え、前記第1のスイッチ手段がオフのとき
前記トランスの2次巻線から放出されるエネルギーより
出力を得る第1の整流平滑手段と、前記第1のスイッチ
手段がオフのとき前記トランスの1次巻線から放出され
るエネルギーより直流電圧を得る第2の整流平滑手段
と、前記第1のスイッチ手段と交互にオン・オフを繰り
返す第2のスイッチ手段を介して前記直流電圧が前記ト
ランスの1次巻線に印加され前記トランスにエネルギー
を貯え、前記第2のスイッチ手段がオフのとき前記トラ
ンスに貯えられたエネルギーを前記トランスの1次巻線
より前記入力電圧へ回生し、前記出力の電圧制御を前記
第2のスイッチ手段のオン期間を変化させることで行う
ように構成するものである。
作用 この構成によって、第1のスイッチ手段がターンオフ
してその電位が上昇しても、第2の整流平滑手段で作ら
れた直流電圧と入力電圧の和の電位でクランプされ、サ
ージ電圧の発生は抑制される。さらに第2のスイッチ手
段がオンしているためトランスの1次巻線にはこの直流
電圧が印加され、リンギングも発生しない。また、出力
電圧の安定化は第1のスイッチ手段のオフ期間の調整、
即ち第2のスイッチ手段のオン期間の調整により可能で
あり、出力電流の変動によるスイッチング周波数の変化
も従来の回生制御型スイッチング電源装置並みに抑える
ことができる。
実施例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は本発明の第1の実施例におけるスイッチング
電源装置の構成を示すものである。第1図において、第
5図と同じものは同一の符号を記し説明は省略する。1
は直流電源であり、2−2′は入力端子であり、3はト
ランスで1次巻線3a,2次巻線3c,バイアス巻線3bを有し
ており、4は第1のスイッチ手段としてのスイッチング
素子であり、5はダイオードであり、6は同期発振回路
であり、7は整流ダイオードであり、8は平滑コンデン
サであり、ダイオード7と平滑コンデンサ8とで第1の
整流平滑回路を構成する。9は制御回路であり、10−1
0′は出力端子である。
11は第2のスイッチ手段としてのスイッチング素子で
あり、制御回路9によりオンオフされる。尚、制御回路
9はその内部で出力端子10−10′に接続される部分とス
イッチング素子11を駆動する部分とは絶縁されているも
のとする。12は整流ダイオード、13は平滑コンデンサで
あり、整流ダイオード12と平滑コンデンサ13で第2の整
流平滑回路を構成する。以上のように構成されたスイッ
チング電源装置について、以下にその動作を第2図の各
部動作波形を参照しながら説明する。
第2図において(a)はスイッチング素子4の両端電
圧波形VDSを示しており、(b)は前記スイッチング素
子4またはダイオード5に流れる1次電流IDを示してお
り、(c)は同期発振回路6の駆動パルス波形VG1を示
しており、(d)は前記スイッチング素子11または整流
ダイオード12に流れる1次電流ICを示しており、(e)
はスイッチング素子11への駆動パルス波形VG2を示して
おり、(f)は前記2次巻線3cに流れる2次電流IOを示
しており、(g)はトランス3の磁束φの変化を示して
いる。同期発振回路6により決められたオン期間で動作
するスイッチング素子4のオン期間に前記1次巻線3aを
介して流れる1次電流IOによりトランス3に磁束が発生
しエネルギーが蓄積される。この時トランス3の2次巻
線3cに誘起電圧が発生するが、整流ダイオード7を逆バ
イアスする方向に電圧が印加されるように構成され、1
次側の整流ダイオード12も逆バイアスされ、スイッチン
グ素子11はオフしているように構成されている。同期発
振回路6のオフ信号でスイッチング素子4がオフすると
前記1次巻線3aにフライバック電圧が発生し、整流ダイ
オード12が順バイアスされると同時に、前記2次巻線3c
にもフライバック電圧が発生し、整流ダイオード7を順
バイアスする方向に電圧が印加されるため、トランス3
に蓄積されたエネルギーが前記1次巻線3aと整流ダイオ
ード12を介して1次電流ICとして放出され、平滑コンデ
ンサ13により平滑されて直流電圧VCとして供給されると
ともに、前記2次巻線3cを介して2次電流IOとして放出
され、平滑コンデンサ8により平滑されて出力電圧VOUT
として出力端子10−10′に供給される。この時スイッチ
ング素子11は制御回路9によりオンされるが整流ダイオ
ード12とスイッチング素子11のどちらを1次電流ICが流
れても特に動作上変化は生じない。寄生容量等のキャパ
シタンス成分を考えなければ、スイッチング素子4がオ
フしてトランス3の各巻線の電圧が反転した際、トラン
ス3に蓄えられたエネルギーは、漏れインダクタンスの
影響でまず1次巻線3aから放出する。即ち、1次電流IC
は1次電流IDの最終値IPを初期値として流れだし、2次
電流IOはゼロから立上がる。この時、トランス3の磁束
φは1次巻線3aに直流電圧VCが印加された状態でその蓄
積エネルギーを放出するので直線的に減少する。1次電
流ICも従って単調に減少していき、やがて0Aとなるが、
スイッチング素子11がオンしているため、今度は逆に平
滑コンデンサ13からの放電電流がスイッチング素子11を
介して1次巻線3aへ流れるようになる。1次巻線3aには
直流電圧VCが印加されるので、整流ダイオード7は順バ
イアスされており、2次電流IOは流れ続ける。スイッチ
ング素子4のオン期間中にトランス3に蓄えられたエネ
ルギーが放出し終わった後も、スイッチング素子11によ
って直流電圧cVが印加されることによりトラス3は逆励
磁されエネルギーが逆方向に蓄えられる。制御回路9に
よってスイッチング素子11がオフするとトランス3の各
巻線電圧は反転し、整流ダイオード7は逆バイアスさ
れ、2次電流IOは流れなくなり、1次巻線3aに発生する
誘起電圧はスイッチング素子4の接続端を負電圧に、入
力端子2の接続端を正電圧にする方向に発生するため、
ダイオード5を介して入力直流電源1を充電する方向に
1次電流IDが流れ、オフ期間中に蓄積されたトランス3
のエネルギーを入力直流電源1に電力回生を行う。この
時に前記バイアス巻線3bに発生する誘起電圧の極性も反
転するため、同期発振回路6はスイッチング素子4をオ
ンさせるが、1次電流IDがどちらを流れても特に動作上
変化は生じない。オフ期間にトランス3に蓄積されたエ
ネルギーがすべて放出され1次電流がゼロになると、す
でにオンしているスイッチング素子4を介して入力直流
電源1より前記とは逆方向に放電するように1次電流ID
が流れてトランス3に磁束が発生しエネルギーが蓄積さ
れる。この状態ではトランス3の各巻線に発生する誘起
電圧の極性は変化せず、同期発振回路6によりスイッチ
ング素子4はオンを持続する。同期発振回路6により決
められたオン期間で動作するスイッチング素子4がオフ
すると、トランス3に蓄積されたエネルギーは前記1次
巻線3aを介して平滑コンデンサ13及び、前記2次巻線3c
を介して2次電流IOとして出力に放出させる。これらの
動作を繰返すことで、出力電圧は連続的に出力端子10−
10′より供給される。
さらに出力電圧が安定に制御される動作について詳し
く説明する。第2図に各動作波形を示しているが、同期
発振回路6の駆動パルス波形VG1のオフ期間(t1〜t3
をTOFFとし、そのうち、トランス3の逆励磁期間(t2
t3)をT′OFFとし、一方オン期間(t3〜t5)をTON
し、そのうち1次電流IDの回生期間(t3〜t4)をT′ON
とする。本発明によるスイッチング電源装置の安定動作
中では直流電圧VCは、平滑コンデンサ13の容量が充分大
きく、ほとんど変動せず、そのリップル電流であるオフ
期間中の1次電流IONは充放電電流が等しく、その平均
電流は0Aであるから、2次巻線3cから放出され、出力端
子10−10′から供給されるエネルギーは、オン期間中に
トランス3に蓄えられたエネルギーから、T′ON期間中
に入力直流電源1へ回生されるエネルギーの差に等しく
なる。一方直流電圧VCで表されることは、従来例で説明した回生制御型スイッ
チング電源装置の出力電圧の安定化動作で、直流電圧VC
を無負荷の出力電圧と考えれば自明である。さらに本発
明におけるスイッチング電源装置の出力電圧VOUTは、2
次巻線3cのフライバック電圧を整流して得られることか
であり、直流電圧VCを調整することにより、出力電圧V
OUTも調整できることがわかる。例えば、出力電流IOUT
が減少し出力電圧VOUTが上昇した場合、制御回路9によ
り、スイッチング素子11のオン期間(即ち、スイッチン
グ素子4のオフ期間TOFF)が大きくなり、コンデンサ13
は充電電荷よりも放電電荷の量が大きくなり、直流電圧
VCは低下していく。直流電圧VCが低下すると出力電圧V
OUTも低下するとともに、オフ期間中にトランス3の巻
線に発生・印加される電圧VCが低下するため、1次電流
ICの傾きも緩和され、最終的には出力電圧VOUTが所定の
電圧となるような直流電圧VCに落着く。即ち、出力電圧
VOUTはスイッチング素子11のオン期間を調整することで
安定化が可能となる。もともと出力電流IOUTの変動に伴
う出力電圧VOUTの変動(ロードレギュレーション)を補
正するための直流電圧VCの変動分は少なく、従ってオン
期間TONが一定ならば、オフ期間TOFFもほとんど変動せ
ず、スイッチング周波数や磁束変化幅ΔBもほぼ一定と
なる。この様子は、第2図の破線で表わしておく。
次に本発明の第2の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。第3図は本発明の第2の実施例を示すスイ
ッチング電源装置の構成図である。同図において第1図
と同じものは同一の符号を記し説明は省略する。1は直
流電源であり、2−2′は入力端子であり、3はトラン
スであり、4は第1のスイッチング手段としてのスイッ
チング素子であり、5はダイオードであり、6は同期発
振回路であり、7は整流ダイオードであり、8は平滑コ
ンデンサであり、9は制御回路であり、10−10′は出力
端子であり、11は第2のスイッチ手段としてのスイッチ
ング素子であり、12は整流ダイオードであり、13は平滑
コンデンサであり、16,17はスナバ用コンデンサであ
る。第3図のようにスイッチング素子4の両端にスナバ
用コンデンサ16を持続してスイッチング素子4のターン
オフ時の電圧波形の急峻な立上がりを緩和することがで
きる。従来の回生制御型スイッチング電源装置の説明で
も少し触れたが、本発明のスイッチング電源装置にも同
様の回生能力があり、このスナバ用コンデンサ16に貯え
られた電荷はスイッチング素子11のターンオフ時に入力
直流電源1へ電力回生されるため、スイッチング素子4
のターンオン損失にはならない。また、2次巻線3cの両
端に接続されたスナバ用コンデンサ17は、2次電流IO
スイッチング素子11のターンオフ時に急峻に0Aとなるこ
とで整流ダイオード7の両端に発生するサージ電圧を抑
制することができる。これらのような過度時以外の動作
は第1図で説明した実施例と同様であるので省略する。
また、これらのスナバ用コンデンサを付加した場合、過
度時においてトランス3の各巻線の出力インピーダンス
が変化し、特にスイッチング素子4のオフ時の各巻線電
流の電流初期値が変化する。
しかしながら制御動作そのものへの影響は少なく、む
しろ、オフ時1次電流ICのピーク値が減少し、全体とし
て損失低下の効果がある。尚、スナバ用コンデンサ16
は、1次巻線3aの両端あるいはスイッチング素子11の両
端に接続しても、その効果は同様であり、スナバ用コン
デンサ17は整流ダイオード7の両端に接続してもその効
果は同様である。
発明の効果 以上のように本発明によれば、従来の回生制御型スイ
ッチング電源装置が2次側整流素子にスイッチ手段を設
けてトランスの1次−2次間でエネルギーの回生を行な
うことで出力を安定化するのに対し、1次巻線のフライ
バック電圧を整流平滑して得られる直流電圧を利用し、
その整流素子にスイッチ手段を設けてエネルギーの回生
を行なうことで出力を安定化するので、スイッチング周
波数や磁束変化幅の負荷による変動がほとんどないとい
う特性を損なうことなく、1次側のスイッチング素子の
オフ期間にかかる電圧は常に入力電圧と前記直流電圧の
和にクランプされ、ターンオフ時の過大なサージ電圧
や、リンギングを抑制することができる。しかもトラン
スの1次−2次間ではなく、1次側でのみ電力回生する
ため、回生電力のトランス変換効率による損失のない効
率的な電力回生が実現できるという効果も得られる。
さらに本発明によれば、その回生能力のためゼロクロ
スターンオンを実現しており、ターンオフ損失や高周波
ノイズ低減のスナバ用コンデンサを付加してもその蓄積
電荷を入力電源へ回生するのでターンオン損失とならな
いだけでなく、前記の通りリンギングも抑制される。特
に、トランスの2次側にスナバ用コンデンサを付加すれ
ば、整流素子の耐圧保護となるのみならず、オフ期間中
の1次巻線電流すなわち1次側の直流電圧の平滑コンデ
ンサの充放電電流のピーク値が下がり、効率及び信頼性
の向上にもなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図、第2図は本発明の第1図の回
路構成図の動作波形を示す説明図、第3図は本発明の第
2の実施例におけるスイッチング電源装置を示す回路構
成図、第4図は従来のスイッチング電源装置の回路構成
図、第5図、第6図は従来の第4図の回路構成図の動作
波形を示す説明図である。 1……入力直流電源、2−2′……入力端子、3……ト
ランス、4……スイッチング素子、5……ダイオード、
6……同期発振回路、7……整流ダイオード、8……平
滑コンデンサ、9……制御回路、10−10′……出力端
子、11……スイッチング素子、12……整流ダイオード、
13……平滑コンデンサ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オン・オフを繰り返す第1のスイッチ手段
    と、少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線を有する
    トランスと、前記第1のスイッチ手段がオンのとき入力
    電圧を前記トランスの1次巻線に印加して前記トランス
    にエネルギーを貯え、前記第1のスイッチ手段がオフの
    とき前記トランスの2次巻線から放出されるエネルギー
    より出力を得る第1の整流平滑手段と、前記第1のスイ
    ッチ手段がオフのとき前記トランスの1次巻線から放出
    されるエネルギーより直流電圧を得る第2の整流平滑手
    段と、前記第1のスイッチ手段と交互にオン・オフを繰
    り返す第2のスイッチ手段を介して前記直流電圧が前記
    トランスの1次巻線に印加され前記トランスにエネルギ
    ーを貯え、前記第2のスイッチ手段がオフのとき前記ト
    ランスに貯えられたエネルギーを前記トランスの1次巻
    線より前記入力電圧へ回生し、前記出力の電圧制御を前
    記第2のスイッチ手段のオン期間を変化させることで行
    うように構成したスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】第1のスイッチ手段の両端または第2のス
    イッチ手段の両端またはトランスの1次巻線の両端また
    は2次巻線の両端にコンデンサを接続した請求項1記載
    のスイッチング電源装置。
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