JP2802165B2 - 張出式床装置の手すり基部構造 - Google Patents

張出式床装置の手すり基部構造

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JP2802165B2 JP33971290A JP33971290A JP2802165B2 JP 2802165 B2 JP2802165 B2 JP 2802165B2 JP 33971290 A JP33971290 A JP 33971290A JP 33971290 A JP33971290 A JP 33971290A JP 2802165 B2 JP2802165 B2 JP 2802165B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、張出式床装置の手すり基部構造に関し、
2階建てもしくは数階建て程度の比較的低層の集合住宅
等の階上部分において、建物本体から張り出して、屋外
に露出した状態で取り付けられる構造の廊下であり、廊
下の片側に建物本体の各居住区画の玄関扉もしくは各区
画部分への開口部が並ぶ、いわゆる片側廊下、あるい
は、バルコニーその他の張出式床装置において、張出床
の屋外側端辺に沿って取り付けられる手すりの基部構造
に関するものである。
〔従来の技術〕
建物本体に対して張出式に取り付けられる片側廊下の
構造は、比較的施工が簡単で設置スペースも狭くて済
み、経済性にも優れているなどの利点を有し、比較的低
層の集合住宅や事務所等の建設に広く利用されている。
具体的には、例えば、第1図に示すような2階建ての
集合住宅では、階上部分の各居住区画R、Rへの出入り
のために、各居住区画R、Rの玄関扉Dに面した部分
に、建物本体から張り出した片側廊下1が設置され、こ
の廊下1には地上に連絡する階段Sが取り付けられてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記したような張出式廊下では、手すり2を廊下1に
取り付ける部分、すなわち手すり2の基部構造(第1図
のA部分)が、地上から見上げたときにちょうど目立つ
個所に存在するので、この部分の仕上げを美麗で体裁の
良いものにしておくことが要求される。この手すり2の
基部個所は、廊下1の床面の先端すなわち軒先とも言え
る部分である。
しかし、この種の張出式廊下が適用される集合住宅な
どは、比較的工期が短く低コストで建築できることに利
点があるので、手すりの基部の仕上げを良好にするため
に、構造が複雑になったり、施工に手間がかかったりし
ては、実用性あるいは商品価値が無くなってしまう。
上記のような問題は、張出式片側廊下の場合だけでな
く、バルコニーその他の各種張出式床装置においても同
様である。
そこで、この発明の課題は、前記したような張出式床
装置において、手すりの基部構造を、外観的に体裁が良
いものにできるとともに、その構造が簡単で施工も容易
かつ能率的に行える張出式床装置の手すり基部構造を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明にかかる張出式床装置
の手すり基部構造は、建物本体の階上部分に建物本体の
壁面から張り出して設置され、屋外側端辺に沿って手す
りを備えた張出式床装置で、張出床の構造部材の屋外側
端辺に沿って下地枠材が取り付けられ、下地枠材の前面
に、手すりの側板が支持される手すり基部構造におい
て、下地枠材の前面に長手方向に沿って位置合わせ用凹
溝が設けられ、下地枠材同士の隣接個所で、両側の位置
合わせ用凹溝にわたって連結部材が嵌入されるととも
に、この連結部材が、長手方向の途中に水平方向のみに
屈曲可能な屈曲部を備えている。
張出式床装置の基本的な構造は、通常の張出式片側廊
下などの床装置の場合と同様でよい。すなわち、形鋼材
等からなる構造部材を、建物本体の構造部材や地上に設
置された支持柱などで支持して、基本的な骨組を構成
し、この構造部材の上に床面を構成する床材や、階下か
ら見上げた場合の外観を良くする天井材を取り付けた
り、張出床の建物本体側と反対の屋外側になる側端辺に
沿って手すり構造を取り付けたり、階下から張出床につ
づく階段構造を取りつけたりする。上記した各構造の構
成部材を、一定の規格に合わせた寸法形状あるいは連結
手段で構成しておくことによって、施工能率を向上させ
たり、施工コストを低減することができる。
この発明では、上記のような基本的な張出式床装置に
取り付けられる手すりの基部構造として、まず、下地枠
材を用いる。下地枠材は、複雑な凹凸形状が加工し易い
アルミ型材などからなり、張出式床装置の床面の梁を構
成する型鋼材などの構造部材の屋外側前面に、ボルト締
結などの手段で取付固定される。この下地枠材が、手す
りの下端部分と張出床との角部、いわゆる軒先部分を構
成する。下地枠材には、取り付け時に床構造部材の一部
に当接する突起状の位置決め部を設けておけば、床構造
部材に対する下地枠材の水平方向の位置決めを簡単確実
に行える。
下地枠材の前面には、側板支持手段が設けられる。側
板支持手段は、手すりの側板の下端部分を支持して、側
板の位置決めできるように、側板の下端あるいは下端裏
面に当接する面や突起を備えておけばよい。側板は、手
すりの枠を介して床の構造部材などに固定されるので、
側板支持手段では、側板の下端側の位置決めができるだ
けでよい。このような側板支持手段を備えていると、張
出床の外部空間側に取り付ける手すりの側板を、側板支
持手段で正確な位置に安定して支持した状態で、ねじ締
結などによる側板の取付固定作業が行える。
つぎに、下地枠材は、輸送保管や取り扱いの容易な定
尺に製造しておき、この定尺の下地枠材を長手方向に並
べて、手すりの全長に設置する。手すりを取り付ける張
出床の屋外側端辺が屈曲している個所では、それぞれの
方向の端辺に沿う下地枠材が一定の角度をもって突き合
わされることになる。
下地枠材の前面で、側板の支持個所よりも下方に、位
置合わせ用凹溝を設けておく。位置合わせ用凹溝として
は、下地枠材の前面に一対の突出片を設け、突出片の間
に構成される空間を利用することができる。この突出片
は、後述する見切りカバーの嵌合用となる嵌合片と兼用
することができる。
位置合わせ用凹溝には、連結部材が嵌入される。連結
部材は、アルミ等の金属あるいは合成樹脂など、下地枠
材の位置決めができる程度の剛性と、後述する屈曲部に
おける屈曲が可能な程度の変形性を有する材料からな
る。手すりの取り付け個所で、隣接して配置された下地
枠材の左右の位置合わせ用凹溝にわたって連結部材が嵌
入される。連結部材は、全体が少なくとも垂直方向に剛
性を有する形状を備えているとともに、長手方向の途中
に、水平方向のみに屈曲可能な屈曲部を備えている。屈
曲部は、剛体状に形成された下地枠材の一部を、切り欠
いたり、切除したり、厚みを薄くしたりして、屈曲可能
に形成しておけばよい。但し、屈曲部は、下地枠材に連
結部材を装着して使用する際に、水平方向になる方向に
は屈曲可能であるが、これと直交する垂直方向になる方
向には屈曲しないようにしておく。
連結部材の具体的構造を示せば、断面コ字形の型材か
らなる連結部材の長手方向中央で、対向する上下の水平
片を、左右45°づつ合計90°の開き角度で切り欠いて切
欠部を形成すれば、切欠部の谷部分に垂直片のみが残
る。この部分の垂直片は、素材の可撓性により、面と直
交する水平方向には屈曲可能であるが、面と平行な垂直
方向には屈曲せず、前記したような屈曲部の機能が果た
せる。上記切欠部の開き角度が90°であれば、連結部材
を、互いに90°の角度をもって突き合う下地枠材同士の
連結部分に用いるのに便利である。但し、開き角度は90
°以外の任意の角度に設定することができる。
上記のようにして、連結部材で連結された下地枠材お
よび側板の前面を、見切りカバーで覆っておくと、外観
的に体裁が良くなる。
見切りカバーは、アルミ型材や合成樹脂の成形型材な
どからなり、下地枠材に支持された側板の下端部分を体
裁良く覆うものである。見切りカバーは、背面に設けら
れた嵌合部を、下地枠材の前面に設けられた嵌合部に嵌
合取付するのが、取り付けが容易で好ましいが、ねじ締
結その他の取付手段を採用することもできる。但し、何
れの取付手段でも、見切りカバーを下地枠材に取り付け
たときに、取付手段が外部に露出しないものが好まし
い。
見切りカバーを下地枠材に嵌合取付する場合、見切り
カバーおよび下地枠材に設ける嵌合部の形状や構造は、
通常の各種建築材等で採用されている嵌合構造と同様の
ものが自由に用いられる。下地枠材の嵌合部として、前
記した連結部材の位置合わせ用凹溝を構成する一対の突
出片を、見切りカバーの嵌合部と嵌合する嵌合片に兼用
すれば、構造の簡略化を図れる。
下地枠材の背面には、天井材の支持手段を備えておく
ことができる。天井材は、張出床の床面の裏側が地上も
しくは階下から見えるので、これを体裁良く塞いでおく
ものである。天井材の材料としては、通常の金属材料あ
るいは無機材料などからなる天井板の材料が用いられ、
例えば、パンチングメタルなども使用できる。天井材の
支持手段としては、上記のような天井材を、嵌合支持で
きる嵌合溝その他の各種板材の支持構造が自由に採用で
きる。但し、天井材の端部や支持構造が、外観的に汚く
目立たないように、外部に露出する部分の体裁が良いも
のが好ましい。
上記のような手すりの基部構造のほか、手すりには、
手すり枠に対する側板の取付構造や、手すりの連結構
造、手すり上部を覆う笠木の構造、あるいは、手すりの
廊下に対する取付構造などが必要であるが、これらの構
造は、通常の張出式床装置における手すりの構造と同様
でよい。
この発明における張出式床装置の手すり基部構造は、
前記した集合住宅の片側廊下のほか、同様の問題を有す
る工場や事務所その他の任意の建築物における片側廊下
あるいはバルコニーその他の張出式床装置に対して適用
することが可能である。
〔作用〕 手すりの側板を支持する下地枠材に位置合わせ用凹溝
が設けられ、この位置合わせ用凹溝に連結部材を嵌入す
ることによって、隣接配置される下地枠材同士の位置決
めが正確に行える。
すなわち、連結部材は、屈曲部により水平方向のみに
屈曲可能になっているので、隣接する下地枠材の位置合
わせ用凹溝にわたって連結部材を嵌入装着すると、位置
合わせ用凹溝同士は、少なくとも垂直方向の高さ位置が
正確に合った状態になり、その結果、下地枠材同士の垂
直方向の位置合わせが正確に行えるのである。
さらに、連結部材が屈曲部で水平方向に屈曲可能にな
っていると、張出床の隅角部分や曲がり部分で、手すり
が屈曲している個所でも、隣接する下地枠材同士の位置
合わせが行える。すなわち、手すりの屈曲個所では、手
すりの側板を支持する下地枠材は、屈曲個所の両側に配
置される下地枠材同士が、互いに角度を有した形で突き
合わされることになる。そこで、連結部材の屈曲部を、
下地枠材同士のなす角度に合わせて屈曲させた状態で、
両側の下地枠材の位置合わせ用凹溝に嵌入嵌着すれば、
互いに角度を有した形で突き合わされる下地枠材同士の
位置合わせが簡単かつ確実に行えるのである。
〔実施例〕
ついで、この発明の実施例を、図面を参照しながら以
下に説明する。
第1図は、この発明にかかる張出式床装置として、張
出式片側廊下を取り付けた集合住宅の全体構造を示して
いる。前記したように、2階建ての集合住宅の階上部分
には、多数の居住区画Rが並んでおり、各居住区画Rの
玄関扉Dに面して、一定の幅を有する張出床すなわち片
側廊下1が設置されている。片側廊下1には、地上につ
ながる階段Sが取り付けられている。片側廊下1の屋外
側端辺には、手すり2が設けられている。
第2図は、手すり2の断面構造を示し、廊下1の屋外
側端辺に設置された梁となるコ字形の溝型鋼材からなる
構造部材10に取付固定されている。構造部材10の上辺に
は、手すり2の下枠取付材23がボルトBで固定され、下
枠取付材23には下枠22が嵌合取付される。下枠22の長手
方向に沿って一定間隔毎に垂直な立枠26が小ねじbによ
り取付固定される。立枠26の上端には、水平な上枠20が
小ねじbで取付固定される。上記した、下枠取付材23、
上下枠20、22および立枠26は、アルミ型材などからな
り、これらの部材で基本的な格子状の手すり構造を構成
する。上枠20の上部には、合成樹脂などからなる笠木30
が嵌合取付されており、外観性および安全性を高めてい
る。
構造部材10の下辺には、下地枠材40がボルトBで取付
固定される。下地枠材40もアルミ型材などからなる。こ
の下地枠材40の前面から、前記上枠取付材23、下枠22お
よび上枠20の前面を覆うように、金属、合成樹脂あるい
は無機ボードなどからなる矩形板状の側板24が取り付け
られる。図示しないが、側板24は、その左右両端を立枠
26に、ねじ締結あるいは嵌合により固定される。側板24
の上端は、笠木30と上枠20の間に構成される隙間に挿入
され、側板24の下端は、下地枠材40に支持される。
第3図は、下地枠材40部分の詳細構造を示している。
下地枠材40は、概略鉤状をなし、水平片400をボルトB
で構造部材10に固定される。水平辺400の下面途中に
は、構造部材10の先端に当接する位置決め突起402が設
けられており、この位置決め突起402により、構造部材1
0に対する下地枠材40の水平方向の取付位置を正確に設
定できる。
水平片400につづく垂直片401の前面に側板24が当接す
る。垂直片401の途中には、側板24を支持する支持突起4
06が設けられている。垂直片401の下端近くには、見切
りカバー42の取り付け用となる一対の嵌合片403、403が
設けられている。嵌合片403、403の外面側先端はやじり
状に膨らんでいる。嵌合片403、403の間に構成されるコ
字形の空間が位置合わせ用凹溝407となり、この位置合
わせ用凹溝407には、断面コ字形の型材からなる連結部
材44が挿入される。
見切りカバー42は、合成樹脂などからなり、下地枠材
40および側板24の下部を覆う。見切りカバー42の背面に
は、下地枠材40の嵌合片403、403の外側に嵌合する嵌合
片421、422が設けられている。嵌合片421、422の内面側
先端はやじり状に膨らんでおり、この嵌合片421、422と
下地枠材40の嵌合片403、403を弾性的に変形させて互い
に嵌合すると、前記やじり状の先端同士が噛み合うこと
になるので、見切りカバー42が確実に固定される。下側
の嵌合片421の上面途中には位置決め突起423が設けられ
ている。この位置決め突起423が、下地枠材40の嵌合片4
03の先端に当接することによって、下地枠材40に対する
見切りカバー42の取付位置が正確に設定される。
見切りカバー42の上部には、側板24の前面を、一定の
隙間をあけて覆う覆い片426が設けられている。
下地枠材40の垂直片401の背面下部には、上下一対の
突出片404、405が設けられている。この突出片404、405
の間に、パンチングメタルなどからなる天井材18が挿入
取付される。パンチングメタルのように屈曲可能な材料
で天井材18が構成されている場合は、天井材18の端部を
屈曲させて突出片404、405の隙間に挿入すれば、天井材
18が弾性的に復元しようとする力で、天井材18を突出片
404、405の間に固定しておくことができる。
第4図は、連結部材44の構造およびその取付部分を示
しており、断面コ字形の型材からなる連結部材44は、長
手方向の中央で、上下の対向片に三角形状の切込部442
が形成されている。切込部442は、谷部分を中心にして
左右に45°づつ合計90°の開き角度を有している。切込
部442の谷部分では、左右の連結部材44が垂直片のみで
つながっており、この垂直片の線状部分が屈曲部440と
なる。
連結部材44は、下地枠材40同士が隣接する任意の個所
に取り付けられるが、第4図〜第7図に示すように、下
地枠材40同士が一定の間隔をあけて配置される個所に設
置すると、特に有効である。
第4図は、廊下1の構造部材として垂直方向の柱100
が設置される個所を示しており、この柱100部分で下地
枠材40のつながりが分断されるので、左右の下地枠材40
で高さ方向に食い違いが生じる可能性が高い。特に、第
5図に示すように、柱100の近くで水平方向の構造部材
(梁)10に締結用のボルトB0が取り付けられている場
合、このボルトB0を避けるために、下地枠材40に切り欠
き409が設けられていたり、下地枠材40、40を構造部材1
0に固定するボルトBが、下地枠材40の端部近くに取り
付けられない場合には、下地枠材40の端部が移動したり
変形したりし易く、左右の下地枠材40、40で位置ずれが
起こり易い。そこで、左右の下地枠材40、40の位置合わ
せ用凹溝407、407に、連結部材44のコ字形の垂直片が奥
側になるようにして嵌入すると、垂直方向には変形しな
い連結部材44により、左右の位置合わせ用凹溝407すな
わち下地枠材40の高さ方向の位置合わせが行われる。
その後、第5図あるいは前記第3図に示すように、下
地枠材40の支持突起407に側板24を支持すれば、側板24
の高さ位置が正確に設定され、下地枠材40の前面に見切
りカバー42を嵌合取り付けすれば、見切りカバー42の高
さ位置がずれることもなく、非常に美麗な仕上がりが得
られる。
上記実施例のように、下地枠材40同士が直線的につな
がっている個所であれば、連結部材44に屈曲部440がな
くても問題はないが、第6図および第7図の実施例のよ
うに、下地枠材40同士が角度を有して突き合わされる個
所では、屈曲部440が必要になる。
第6図は、廊下1の曲がり個所などで、直角に屈曲し
て配置された構造部材の梁10および柱100の曲がりの内
側になる隅部分に、下地枠材40、40が直角に突き合わさ
れた形でつながって配置されている場合を示している。
このような配置は、通常、入隅部と呼ばれている個所で
ある。この場合には、連結部材44を、屈曲部440で直角
に折り曲げ、切欠部442が閉じた状態にして、左右の下
地枠材40、40に嵌入装着する。このように、切欠部442
を閉じた状態における連結部材44の屈曲角度が、下地枠
材40、40の配置角度に一致していれば、連結部材44を正
確に下地枠材40、40の配置角度に合わせて装着すること
ができ好ましい。但し、切欠部442を閉じる方向に連結
部材44を屈曲する場合、切欠部442の開き角度に相当す
る角度までの任意の角度で連結部材44を屈曲することが
可能である。
第7図は、第6図の実施例と異なり、直角に屈曲して
配置された構造部材の梁10および柱100の曲がりの外側
になる角部分に、下地枠材40、40が配置されている。こ
れは、いわゆる出隅部と呼ばれている個所である。この
場合、コ字形断面をなす連結部材44の垂直片が位置合わ
せ用凹溝406の奥側に配置されるようにするには、切欠
部442が開く方向に屈曲部440を屈曲させた状態で、下地
枠材40に嵌入装着すればよい。但し、第6図と同じよう
に、切欠部442が閉じる方向に屈曲させた状態で、連結
部材44の垂直片が位置合わせ用凹溝406の開口側に配置
されるようにして嵌入装着することもできる。
廊下1は、前記した各部材のほか、通常の各種床材
や、前記構造部材10その他の構造部材あるいは床面の仕
上げ構造などを備えている。第2図にその一部が示され
ており、手すり2の根元部分で、構造部材10と床材の排
水溝パネル12の間を、バックアップ材16や目地コーキン
グ14で埋めている。
手すり2の基部構造を施工する際には、廊下1の構造
部材10に、前記のような手順で連結部材44で位置合わせ
を行いながら、下地枠材40を取り付け、さらに、下枠取
付材23、下枠22、立枠26、上枠20等を順次取り付けた
後、側板24の下端を、下地枠材40の支持突起406と垂直
片401の前面にぴったりと当接するように位置決め支持
させ、さらに、側板24の上部を、下枠22や上枠20の前面
に当てて、側板24の位置を正確に決める。その後、側板
24の左右端を立枠26にねじ締結するなどして固定すれ
ば、側板24の取付施工は完了する。
〔発明の効果〕
以上に述べた、この発明にかかる張出式床装置の手す
り基部構造によれば、手すりの側板を支持する下地枠材
が、位置合わせ用凹溝に嵌入する連結部材により、正確
に位置合わせされた状態で取り付けられるので、側板そ
の他の手すり構造全体が正確に位置合わせされた状態で
施工され、手すり全体の外観が良好で体裁の良い美麗な
仕上がりが得られる。連結部材を下地枠材の位置合わせ
用凹溝に嵌入するだけで自動的に位置合わせが行えるの
で、下地枠材の位置をいちいち確かめながら取り付ける
ような面倒な作業が不要であり、作業能率の向上を図る
ことができる。
さらに、連結部材には、水平方向のみに屈曲可能な屈
曲部を備えているので、下地枠材同士が角度を有して突
き合わされた状態で配置される個所にも、連結部材を屈
曲させることにより容易に対応することが可能になる。
張出床あるいは手すりの形態によって、直線的につなが
ったり、角度を有してつながったりする下地枠材の様々
な配置状態に、ひとつの連結部材で対応することがで
き、部品の共通化による管理の簡素化あるいは製造コス
トおよび施工コストの削減にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例にかかる張出式廊下を取り付
けた建築物の全体構造図、第2図は手すり部分の一部切
欠断面図、第3図は手すり基部構造を示す要部拡大断面
図、第4図は下地枠材の取付構造を示す斜視図、第5図
は水平断面図、第6図および第7図はそれぞれ別の使用
例を示す水平断面図である。 1…廊下(張出床)、10…梁、100…柱 2…手すり、24…側板、40…下地枠材、400…水平片、4
01…垂直片、403…嵌合片 406…支持突起、407…位置合わせ用凹溝 42…見切りカバー、44…連結部材、440…屈曲部、442…
切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 11/18 E04B 1/00 501

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物本体の階上部分に建物本体の壁面から
    張り出して設置され、屋外側端辺に沿って手すりを備え
    た張出式床装置で、張出床の構造部材の屋外側端辺に沿
    って下地枠材が取り付けられ、下地枠材の前面に、手す
    りの側板が支持される手すり基部構造において、下地枠
    材の前面に長手方向に沿って位置合わせ用凹溝が設けら
    れ、下地枠材同士の隣接個所で、両側の位置合わせ用凹
    溝にわたって連結部材が嵌入されるとともに、この連結
    部材が、長手方向の途中に水平方向のみに屈曲可能な屈
    曲部を備えていることを特徴とする張出式床装置の手す
    り基部構造。
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