JP2800441B2 - 相間に接地部を設けた絶縁ケース - Google Patents
相間に接地部を設けた絶縁ケースInfo
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- JP2800441B2 JP2800441B2 JP3050290A JP5029091A JP2800441B2 JP 2800441 B2 JP2800441 B2 JP 2800441B2 JP 3050290 A JP3050290 A JP 3050290A JP 5029091 A JP5029091 A JP 5029091A JP 2800441 B2 JP2800441 B2 JP 2800441B2
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- Japan
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- phase
- phases
- insulating case
- insulating
- case
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- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、開閉器等の電気機器
の絶縁ケースに関するものである。
の絶縁ケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】開閉機器等のケースは一般に金属材によ
り製作される場合が多いが、最近これを小型軽量化する
ためにエポキシ樹脂等の絶縁材で３相の導体を一括に埋
込んで作る場合も増えてきた。
り製作される場合が多いが、最近これを小型軽量化する
ためにエポキシ樹脂等の絶縁材で３相の導体を一括に埋
込んで作る場合も増えてきた。
【０００３】以下、図面を参照して三相一括成形して形
成した開閉器等の絶縁ケースを説明する。図３におい
て、絶縁ケース１はエポキシ樹脂等の絶縁材により方形
の筐体に内部を２個の相間絶縁バリア２により３相に仕
切って形成されている。そして、左側にはＲ相，Ｓ相，
Ｔ相の一次側導体１１，１２，１３が、右側にはＲ相，
Ｓ相，Ｔ相の二次側導体２１，２２，２３がそれぞれ対
をなすように配置され、これらの一次側導体１１，１
２，１３および二次側導体２１，２２，２３のそれぞれ
に絶縁端子３を被せて取付けられ、相間絶縁バリア２で
区分された筐体内の空間には図示しない３相の開閉器等
がそれぞれ挿入されて接続され屋外等に設置される。
成した開閉器等の絶縁ケースを説明する。図３におい
て、絶縁ケース１はエポキシ樹脂等の絶縁材により方形
の筐体に内部を２個の相間絶縁バリア２により３相に仕
切って形成されている。そして、左側にはＲ相，Ｓ相，
Ｔ相の一次側導体１１，１２，１３が、右側にはＲ相，
Ｓ相，Ｔ相の二次側導体２１，２２，２３がそれぞれ対
をなすように配置され、これらの一次側導体１１，１
２，１３および二次側導体２１，２２，２３のそれぞれ
に絶縁端子３を被せて取付けられ、相間絶縁バリア２で
区分された筐体内の空間には図示しない３相の開閉器等
がそれぞれ挿入されて接続され屋外等に設置される。
【０００４】このように形成された絶縁ケース１を高圧
機器に使用する場合は、人が絶縁ケース１に触れても感
電等の電撃を受けないように、図３および図３のＢ−Ｂ
線に沿った図４に示すように絶縁ケース１の外部に導電
層４が設けられ、これを接地するようにしている。ま
た、相間には絶縁体からなる相間絶縁バリア２を設け、
各相間の短絡を防止するようにしている。
機器に使用する場合は、人が絶縁ケース１に触れても感
電等の電撃を受けないように、図３および図３のＢ−Ｂ
線に沿った図４に示すように絶縁ケース１の外部に導電
層４が設けられ、これを接地するようにしている。ま
た、相間には絶縁体からなる相間絶縁バリア２を設け、
各相間の短絡を防止するようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
三相一括成形した絶縁ケースは、相間を絶縁物で一体成
形されているものの、万一相間絶縁バリア２にクラック
等が発生した場合には相間短絡を生じる場合がある。
三相一括成形した絶縁ケースは、相間を絶縁物で一体成
形されているものの、万一相間絶縁バリア２にクラック
等が発生した場合には相間短絡を生じる場合がある。
【０００６】この相間短絡は地絡と異なり、相間短絡時
の抵抗が地絡の抵抗に比べてかなり小さく、そのため大
電流が流れ、この部分の絶縁物は焼損し、場合によって
は絶縁ケースの内圧を高めて大きな爆発を起す危険性が
あり、最悪の場合には火災を引起す場合もある。
の抵抗が地絡の抵抗に比べてかなり小さく、そのため大
電流が流れ、この部分の絶縁物は焼損し、場合によって
は絶縁ケースの内圧を高めて大きな爆発を起す危険性が
あり、最悪の場合には火災を引起す場合もある。
【０００７】これに対し、地絡の場合は地絡系の抵抗が
かなり高いため、流れる地絡電流も少なく、極部的な損
傷程度のうちに電源が遮断され、被害も少なくて済む場
合が多い。
かなり高いため、流れる地絡電流も少なく、極部的な損
傷程度のうちに電源が遮断され、被害も少なくて済む場
合が多い。
【０００８】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、万一絶縁ケースの相間絶縁バリアにクラック
等が発生しても相間短絡に至る前に地絡事故にとどめよ
うとする相間に接地部を設けた絶縁ケースを提供するこ
とを目的とする。
たもので、万一絶縁ケースの相間絶縁バリアにクラック
等が発生しても相間短絡に至る前に地絡事故にとどめよ
うとする相間に接地部を設けた絶縁ケースを提供するこ
とを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数相の導
体を埋め込んで形成する絶縁ケースにおいて、各相の導
体間を区分するように設ける絶縁体で形成する相間絶縁
バリアに導電材からなる接地部材と、この接地部材と絶
縁ケースの外部に設けた外部導電層を接続するための接
続金具とを埋込んで一体成形して形成したことを特徴と
する相間に接地部を設けた絶縁ケースである。
体を埋め込んで形成する絶縁ケースにおいて、各相の導
体間を区分するように設ける絶縁体で形成する相間絶縁
バリアに導電材からなる接地部材と、この接地部材と絶
縁ケースの外部に設けた外部導電層を接続するための接
続金具とを埋込んで一体成形して形成したことを特徴と
する相間に接地部を設けた絶縁ケースである。
【００１０】
【作用】絶縁ケースの相間絶縁バリアに、例えば金属板
のような導電性部材またはカーボン繊維のような比較的
抵抗の低いものを絶縁ケースを構成する絶縁材に埋め込
んで一体成形し、これを絶縁ケースの外部に設けた外部
導電層と接続金具で電気的に接続し、かつ、これを接地
することにより、相間短絡を確実に防止することができ
る。
のような導電性部材またはカーボン繊維のような比較的
抵抗の低いものを絶縁ケースを構成する絶縁材に埋め込
んで一体成形し、これを絶縁ケースの外部に設けた外部
導電層と接続金具で電気的に接続し、かつ、これを接地
することにより、相間短絡を確実に防止することができ
る。
【００１１】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図１は開閉器等の絶縁ケースの平面図、図２は
図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。即ち、３相の絶
縁ケース１は、例えばエポキシ樹脂等の絶縁材で方形の
筐体に形成される。この左右にはＲ相，Ｓ相，Ｔ相の一
次側導体１１，１２，１３および二次側導体２１，２
２，２３が平行に対になるよう固定される。一次側導体
１１と１２（二次側導体２１と２２）および一次側導体
１２と１３（二次側導体２２と２３）との間の相間絶縁
バリア２には金属板５が埋込まれて構成される。そし
て、この相間絶縁バリア２に埋め込まれる金属板５は、
図２に示されるように両側を接続金具６により、絶縁ケ
ース１の外周に設けられた外部導電層４と電気的に接続
する。なお、相間絶縁バリア２は必ずしも左右の筐体ま
で連なっていなくともよく、途中で切れたものでもよ
い。
明する。図１は開閉器等の絶縁ケースの平面図、図２は
図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。即ち、３相の絶
縁ケース１は、例えばエポキシ樹脂等の絶縁材で方形の
筐体に形成される。この左右にはＲ相，Ｓ相，Ｔ相の一
次側導体１１，１２，１３および二次側導体２１，２
２，２３が平行に対になるよう固定される。一次側導体
１１と１２（二次側導体２１と２２）および一次側導体
１２と１３（二次側導体２２と２３）との間の相間絶縁
バリア２には金属板５が埋込まれて構成される。そし
て、この相間絶縁バリア２に埋め込まれる金属板５は、
図２に示されるように両側を接続金具６により、絶縁ケ
ース１の外周に設けられた外部導電層４と電気的に接続
する。なお、相間絶縁バリア２は必ずしも左右の筐体ま
で連なっていなくともよく、途中で切れたものでもよ
い。
【００１２】従って、万一導体１１と１２，２１と２２
および１２と１３，２２と２３相互間の絶縁物である相
間絶縁バリア２にクラック等の欠陥が発生しても、電気
的には隣の導体と直接接続（相間短絡）することがな
く、相間絶縁バリア２に埋込まれた金属板５との間で接
続されて外部導電層４を介して図示しない接地に電流が
流れ、相間で短絡することが確実に防止することができ
る。
および１２と１３，２２と２３相互間の絶縁物である相
間絶縁バリア２にクラック等の欠陥が発生しても、電気
的には隣の導体と直接接続（相間短絡）することがな
く、相間絶縁バリア２に埋込まれた金属板５との間で接
続されて外部導電層４を介して図示しない接地に電流が
流れ、相間で短絡することが確実に防止することができ
る。
【００１３】上記例では相間絶縁バリア２に金属板５を
埋込んだ場合を説明したが、これは必ずしも金属板であ
る必要がなく金網であってもよい。また、金属線を波形
状に成形したものであってもよい。さらに、カーボン繊
維でできた布状のものであってもよい。通常の状態にお
いて電気的に余裕があれば、これらの埋込んだ導電物は
まわりを完全に覆っていないで露出していてもよい。こ
の場合には電流が絶縁体の表面を走り、隣の相の導体と
つながる前に露出した金属板，金網およびカーボン繊維
等の接地部材から接地金具６を介して外部導電層４に繋
がり、これが接地を介し大地に電流が流れることにな
り、相間の短絡を確実に防ぐことになる。
埋込んだ場合を説明したが、これは必ずしも金属板であ
る必要がなく金網であってもよい。また、金属線を波形
状に成形したものであってもよい。さらに、カーボン繊
維でできた布状のものであってもよい。通常の状態にお
いて電気的に余裕があれば、これらの埋込んだ導電物は
まわりを完全に覆っていないで露出していてもよい。こ
の場合には電流が絶縁体の表面を走り、隣の相の導体と
つながる前に露出した金属板，金網およびカーボン繊維
等の接地部材から接地金具６を介して外部導電層４に繋
がり、これが接地を介し大地に電流が流れることにな
り、相間の短絡を確実に防ぐことになる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の相間に
接地部を設けた絶縁ケースによれば、相間絶縁バリアに
導電性または半導電性による接地部が設けられているの
で、例えばクラックが生じても相間短絡を確実に防止す
ることができ、被害を最小限にとどめることが可能とな
る。また、開閉器等が気密の絶縁ケースで覆われること
により小型軽量でしかも製造が容易であって量産に適
し、設置作業も容易になり安全性の極めて高い絶縁ケー
スとなる。
接地部を設けた絶縁ケースによれば、相間絶縁バリアに
導電性または半導電性による接地部が設けられているの
で、例えばクラックが生じても相間短絡を確実に防止す
ることができ、被害を最小限にとどめることが可能とな
る。また、開閉器等が気密の絶縁ケースで覆われること
により小型軽量でしかも製造が容易であって量産に適
し、設置作業も容易になり安全性の極めて高い絶縁ケー
スとなる。
【図１】本発明の実施例の絶縁ケースの構成を示す平面
図、
図、
【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面図、
【図３】従来の三相一括成形された絶縁ケースの構成を
示す平面図、
示す平面図、
【図４】図３のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。
１ 絶縁ケース ２ 相間絶縁バリア ３ 絶縁端子 ４ 外部導電層 ５ 相間に埋込んだ導電材 ６ 外部導電層と相間に埋込んだ導電材を接続する金具 １１〜１３ 一次側導体 ２１〜２３ 二次側導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 道弘 茨城県日立市日高町５丁目１番１号「日 立電線株式会社日高工場内」 (56)参考文献 実開 昭62−48107（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−103328（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01H 9/02 H01H 9/12 H01H 31/02 H01H 33/02
Claims (1)
- 【請求項１】 複数相の導体を埋め込んで形成する絶縁
ケースにおいて、各相の導体間を区分するように設ける
絶縁体で形成する相間絶縁バリアに導電材からなる接地
部材と、この接地部材と絶縁ケースの外部に設けた外部
導電層を接続するための接続金具とを埋込んで一体成形
して形成したことを特徴とする相間に接地部を設けた絶
縁ケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3050290A JP2800441B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 相間に接地部を設けた絶縁ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3050290A JP2800441B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 相間に接地部を設けた絶縁ケース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04269410A JPH04269410A (ja) | 1992-09-25 |
| JP2800441B2 true JP2800441B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=12854785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3050290A Expired - Lifetime JP2800441B2 (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 相間に接地部を設けた絶縁ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2800441B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112735897B (zh) * | 2020-12-14 | 2024-03-29 | 河南平高电气股份有限公司 | 一种接地开关及其相间联轴装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59103328U (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-11 | 株式会社高岳製作所 | モ−ルド注形絶縁タンクの端子 |
| JPH0428164Y2 (ja) * | 1985-09-10 | 1992-07-08 |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP3050290A patent/JP2800441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04269410A (ja) | 1992-09-25 |
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