JP2800152B2 - 導電性ペースト - Google Patents

導電性ペースト

Info

Publication number
JP2800152B2
JP2800152B2 JP1108066A JP10806689A JP2800152B2 JP 2800152 B2 JP2800152 B2 JP 2800152B2 JP 1108066 A JP1108066 A JP 1108066A JP 10806689 A JP10806689 A JP 10806689A JP 2800152 B2 JP2800152 B2 JP 2800152B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive paste
conductive
present
semiconductor
molecule
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1108066A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02288016A (ja
Inventor
輝 奥野山
洋志 稲葉
Original Assignee
東芝ケミカル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東芝ケミカル株式会社 filed Critical 東芝ケミカル株式会社
Priority to JP1108066A priority Critical patent/JP2800152B2/ja
Publication of JPH02288016A publication Critical patent/JPH02288016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2800152B2 publication Critical patent/JP2800152B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、半導体素子のアッセンブリー等に使用する
ウレタン系導電性ペーストに関し、半導体チップの大型
化等に対応するとともに耐加水分解性、接着性に優れた
ものである。
(従来の技術) 半導体素子(広く半導体デバイスを意味する)の製造
において、金属薄板(リードフレーム)上の所定部分に
IC,LSI等の半導体チップを接続する工程は、半導体素子
の長期信頼性に影響を与える重要な工程の1つである。
従来からこの接続方法として半導体チップのシリコン面
をリードフレーム上の金メッキ面に加圧圧着するという
Au−Si共晶法が主流であった。近年、貴金属、特に金の
高騰を契機として、樹脂封止型半導体素子では、Au−Si
共晶法から、半田を使用する方法、導電性ペースト(接
着剤)を使用する方法等に急速に移行しつつある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、半田を使用する方法は、一部実用化されてい
るが半田や半田ボールが飛散して電極等に付着し、腐食
断線の原因となることが指摘されている。一方、導電性
ペーストを使用する方法では、通常、銀粉末等を配合し
たエポキシ樹脂が用いられ、約10年前から一部実用化さ
れてきたが、信頼性の面でAu−Siの共晶合金を生成させ
る共晶法に比較して満足すべきものが得られなかった。
導電性ペーストを使用する方法は、半田を使用する方法
に比べて耐熱性に優れる等の長所を有しているが、その
反面、使用される樹脂やその硬化剤が半導体素子の接着
用として作られたものでないため、ボイドの発生や、耐
湿性、耐加水分解性に劣り、アルミニウム電極の腐食を
促進し、断線不良の原因となる欠点ずあった。さらに、
最近のIC/LSIやLED等の半導体チップの大型化やCu系な
ど各種フレームの出現に伴い、チップの接着力の低下や
反りが問題となってきた。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもの
で、耐加水分解性、接着性に優れ、アルミニウム電極の
腐蝕による断線不良がなく、またチップの反りを低減し
た信頼性の高い導電性ペーストを提供しようとするもの
である。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明者は、上記の目的を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、後述の組成とすることによって、耐加水分
解性、接着性に優れた信頼性の高い導電性ペーストが得
られることを見いだし、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、 (A)分子内にベンゾフェノン基を有するウレタンプレ
ポリマー、 (B)多価アルコール化合物及び (C)導電性粉末 を必須成分とし、半導体チップのアッセンブリに適用す
ることを特徴とする導電性ペーストである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いる(A)分子内にベンゾフェノン基を有
するウレタンプレポリマーとしては、分子内にベンゾフ
ェノン基を有しウレタンを形成するプレポリマーおよび
オリゴマーのすべてのものが使用できる。これらの中で
も末端活性イソシアネート基を活性水素化合物でブロッ
ク化したブロックイソシアネートプレポリマーが望まし
い。ベンゾフェノン基を導入することについては、末端
活性イソシアネートを有するポリエステル又はポリブタ
ジエンを、アセト酢酸エステルオキシム、フェノール等
のブロッキング剤でブロック化したものに、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物などを加熱反応させるこ
とが挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用
することができる。これらのブロック化されたベンゾフ
ェノン基を含むウレタンプロポリマーおよびオリゴマー
は室温で安定であるが、120℃以上に加熱するとブロッ
ク化がはずれる性質をもっているものである。
本発明に用いる(B)多価アルコール化合物として
は、可撓性、柔軟性を考慮して長鎖のアルキル基を有す
るものや、ポリエステル系、ポリブタジエン系およびシ
リコーン系の多価アルコール類が使用できる。具体的な
化合物としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール(三洋化成社製)、R−45HT(出光石油
化学社製、商品名)、アルコール変性シリコーンBYシリ
ーズ(トーレ・シリコーン社製、商品名)等が挙げら
れ、これらは単独又は2種以上混合して使用される。
これらの多価アルコール化合物の水酸基は、前述した
分子内にベンゾフェノン基を有するウレタンプレポリマ
ーから解離したイソシアネート基と反応する。該ウレタ
ンプレポリマーと多価アルコールの配合割合は、解離イ
ソシアネート基(NCO)と多価アルコール化合物の水酸
基(OH)の当量比(NCO/OH)が1.0〜1.2の範囲内である
ことが望ましい。この配合割合が1.0当量未満または1.2
当量を超えると所定の特性が得られない。このイソシア
ネート基と水酸基との反応系を促進する触媒として、一
般的にジアルキルチンジラウレート等が使用される。
本発明に用いる(C)導電性粉末としては、銀粉末、
銅粉末、ニッケル粉末、表面に金属層を有する粉末等が
挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用する
ことができる。これらの導電性粉末は、いずれも平均粒
径で10μm以下であることが好ましい。平均粒径が10μ
mを超えると、高密度の充填が不可能となり、ペースト
状にならず、また塗布性能が低下し好ましくない。
分子内にベンゾフェノン基を有するウレタンプレポリ
マーと多価アルコールからなる結合材と導電性粉末との
配合割合は、重量比で30/70〜10/90であることが望まし
い。導電性粉末が70重量部未満であると十分な導電性が
得られず、また90重量部を超えると接着性や作業性が低
下し好ましくないからである。
本発明にかるる導電性ペーストは、その粘度調整のた
め、必要に応じて有機溶剤を使用することができる。そ
の有機溶剤としては、ジオキサン、ヘキサン、酢酸セロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチル
セロソルブアセテート、ブチルカルビトールアセテー
ト、イソホロン等が挙げられ、これらは単独又は2種以
上混合して使用することができる。
本発明の導電性ペーストは、上述した、分子内にベン
ゾフェノン基を有するウレタンプレポリマー、多価アル
コール、及び導電性粉末を含むが、必要に応じて消泡剤
やカップリング剤、その他の添加剤を加えることができ
る。導電性ペーストの製造方法は、分子内にベンゾフェ
ノン基を有するウレタンプレポリマーと多価アルコール
とを反応させた後、導電性粉末を加えて十分混合し、さ
らに例えば三本ロールによる混練処理を行い、その後、
減圧脱泡して製造することができる。こうして製造した
導電性ペーストは、シリンジに充填し、ディスペンサー
を用いてリードフレーム上に吐出するなどして、半導体
素子のアッセンブリー等に使用される。この導電性ペー
ストを用いてアセンブリーをした半導体素子は、280℃
で加熱しても、大型チップの反り変形が極めて少なく、
また優れた接着力を有するものである。
(実施例) 次に本発明を実施例によって説明するが、本発明はこ
れらの実施例によって限定されるものではない。実施例
及び比較例において「部」とは特に説明のない限り「重
量部」を意味する。
実施例 1〜3 第1表に示した各組成を加熱反応させて、分子内にベ
ンゾフェノン基を有するウレタンプリポリマーの合成例
A、B、Cを製造した。
第2表に示した各組成を混合し、さらに三本ロールに
より3回混練して、導電性ペーストをそれぞれ製造し
た。
比較例 市販のエポキシ樹脂ベースの溶剤型半導体用導電性ペ
ーストを入手した。
実施例1〜3および比較例の導電性ペーストを用い
て、半導体チップとリードフレームとを第2表の半導体
チップ接着条件で接続固定して半導体素子を製造した。
これらの半導体素子について接着強度、半導体チップの
反りおよび加水分解性塩素の試験を行った。その結果を
第2表に示したがいずれも本発明の顕著な効果が認めら
れた。
なお、接着強度の試験は、200μm厚の銅系のリード
フレーム上に4×12mmのシリコンチップを接着し、350
℃における接着強度をプッシュプルゲージを用いて測定
した。反り試験は、硬化後のチップ表面を表面粗さ計で
測定し、チップ中央部と端部との距離の差で示した。加
水分解性塩素の試験は、ペーストを半導体チップ接着条
件で硬化させた後、100メッシュに粉砕して、180℃で2
時間加熱水抽出を行い、抽出されたClイオンの量をイオ
ンクロマトグラフィーで測定した。
[発明の効果] 以上の説明および第2表から明らかなように、本発明
の導電性ペーストは、耐加水分解性、接着性に優れ、ア
ルミニウム電極の腐蝕がなく、断線不良のない、またチ
ップの反りを低減した信頼性の高いものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)分子内にベンゾフェノン基を有する
    ウレタンプレポリマー、 (B)多価アルコール化合物及び (C)導電性粉末 を必須成分とし、半導体チップのアッセンブリに適用す
    ることを特徴とする導電性ペースト。
JP1108066A 1989-04-27 1989-04-27 導電性ペースト Expired - Fee Related JP2800152B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1108066A JP2800152B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 導電性ペースト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1108066A JP2800152B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 導電性ペースト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02288016A JPH02288016A (ja) 1990-11-28
JP2800152B2 true JP2800152B2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=14475024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1108066A Expired - Fee Related JP2800152B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 導電性ペースト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2800152B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0245642B2 (ja) * 1980-03-10 1990-10-11 Dainippon Ink & Chemicals Toryoyojushisoseibutsu
JPS60186569A (ja) * 1984-12-20 1985-09-24 Hitachi Chem Co Ltd 実装回路板用防湿絶縁塗料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02288016A (ja) 1990-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003129017A (ja) 導電性接着フィルム及びこれを用いた半導体装置
JP2800152B2 (ja) 導電性ペースト
JPH03188180A (ja) 導電性フイルム状接着剤,接着法,半導体装置および半導体装置の製造法
JPH05190022A (ja) 絶縁性ペースト
JP2720343B2 (ja) 導電性ペースト
JPH04342902A (ja) 導電性ペースト
JPH02278609A (ja) 絶縁性ペースト
JP2584424B2 (ja) 樹脂封止型半導体装置
JPH04355005A (ja) 導電性ペースト
JPH05152354A (ja) 絶縁性ペースト
JPH04359525A (ja) 半導体装置
JP2003147316A (ja) 接着用樹脂ペースト組成物及びこれを用いた半導体装置
JPH02262346A (ja) 半導体装置
JPH04343441A (ja) 半導体装置
JP2596663B2 (ja) 半導体用導電性樹脂ペースト
JPH05144855A (ja) 半導体装置
JPH05160175A (ja) 絶縁性ペースト
JP2006073812A (ja) ダイボンディングペースト
JPH04209688A (ja) 導電性ペースト
JPH02300284A (ja) 半導体素子
JPH04209689A (ja) 絶縁性ペースト
JPH04370184A (ja) 導電性ペースト
JPH02266539A (ja) 絶縁性ペースト
JPH05144854A (ja) 半導体装置
JP2003147317A (ja) 接着用樹脂ペースト組成物及びこれを用いた半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees