JP2798496B2 - 図形処理装置 - Google Patents

図形処理装置

Info

Publication number
JP2798496B2
JP2798496B2 JP30671090A JP30671090A JP2798496B2 JP 2798496 B2 JP2798496 B2 JP 2798496B2 JP 30671090 A JP30671090 A JP 30671090A JP 30671090 A JP30671090 A JP 30671090A JP 2798496 B2 JP2798496 B2 JP 2798496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
sub
edge
value
graphic processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30671090A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04195268A (ja
Inventor
博顕 鈴木
直史 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US07/659,559 priority Critical patent/US5299308A/en
Priority to GB9103885A priority patent/GB2243063B/en
Priority to DE4106458A priority patent/DE4106458C2/de
Publication of JPH04195268A publication Critical patent/JPH04195268A/ja
Priority to US08/149,552 priority patent/US5386509A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2798496B2 publication Critical patent/JP2798496B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Generation (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はベクトルデータのエッジ部のギザギザを除去
する図形処理装置に関し、より詳細には、サブピクセル
分割によって、ベクトルデータのエッジ部画素の階調値
(濃度値)を求め、該階調値をドット変調可能な出力装
置へ出力する図形処理装置に関する。
〔従来の技術〕
コンピュータ・グラフィックスの分野では、その出力
媒体であるCRTに画像を表示する際、その表示画像をよ
り美しくするためにアンチエイリアシング処理という手
法が用いられている。この処理は、第39図(a)に示す
ような階段上のギザギザ部分(エイリアスと呼ばれる)
に輝度変調をかけ、視覚的に表示画像を第39図(b)に
示すように滑らかにするものである。
従来の図形処理装置では、均一平均化法,重み付
け平均化法,畳み込み積分法等がアンチエイリアシン
グ処理の方法として一般的に適用されている。
均一平均化法は、各ピクセル(画素)をN*M(N,M
は自然数)のサブピクセルに分解し、高解像度でラスタ
計算を行った後、各ピクセルの輝度をN*Mサブピクセ
ルの平均をとって求めるものである。第40図(a),
(b)を参照して、均一平均化法によるアンチエイリア
シング処理を具体的に説明する。あるピクセルに画像の
端がかかっている場合(ここでは斜めの線の右下に画像
がつながっているものとする)、アンチエイリアシング
処理を行わないときは、同図(a)を示すように、この
ピクセルの輝度kidには表示できる階調の最高輝度(例
えば、256階調ではkid=255)が割り当てられる。この
ピクセルにN=M=7の均一平均化法によるアンチエイ
リアシング処理を実施する場合、同図(b)に示すよう
に、ピクセルを7*7のサブピクセルに分解し、画像に
覆われているサブピクセル数をカウントする。そのカウ
ント数(28)を1ピクセル中の全サブピクセル数(この
場合、49)で割って規格化(平均化)したものを最高輝
度(255)に掛け、そのピクセルの輝度を算出する。こ
のように均一平均化法では、各ピクセルに画像がどのよ
うにかかっているかを考慮にいれてそのピクセルの輝度
を決める。
重み付け平均化法 重み付け平均化法は、均一平均化法を一部変更したも
のであり、均一平均化法が1ピクセル中のサブピクセル
を全て同じ重み(即ち、画像のかかっているサブピクセ
ルを単純にカウントする)で取り扱ったのに対して、重
み付け平均化法は各サブピクセルに重みをもたせ、画像
がどのサブピクセルにかかっているかでそのサブピクセ
ルの輝度kidへの影響が異なるようにしている。尚、こ
の際の重みはフィルターを用いて付与する。
第41図(a),(b)を参照して、第40図(a)と同
じ画像データに、同じ分割法(N=M=7)で重み付け
平均化法を実施した例を示す。
第41図(a)は、フィルター(ここでは、conefille
r)の特性を示し、対応するサブピクセルにこの特性と
同じ重みが与えられる。例えば、右上角のサブピクセル
の重みは2である。各サブピクセルに画像がかかってい
た場合、フィルター特性より与えられた重みの値がその
サブピクセルのカウント値となる。同図(b)には、サ
ブピクセルの重みの違いによってかかった画像の表示パ
ターンを変えて示してある。この場合、重みを付けて画
像のかかったサブピクセルをカウントすると、199とな
る。この値を、均一平均化のときに対応してフィルター
の値の合計(この場合、336)で割って平均化し、最高
輝度に掛けて、このピクセルの輝度を算出する。尚、フ
ィルターとしては、第42図(a),(b),(c),
(d)に示すフィルターが知られている。
畳み込み積分法 畳み込み積分法は、1つのピクセルの輝度を決定する
にあたり、その回りのピクセルの様子も参照する方法で
ある。即ち、喜怒を決定しようとする1ピクセルの周り
N′×N′ピクセルを、均一平均化法或いは重み付け平
均化法のピクセルに対応するものと考える。第43図は3
×3ピクセル参照の畳み込み積分法を示す。この図で、
輝度を決定しようとしているピクセルを2901で示す。画
像は斜めの線の右下に続いており、黒く塗ったサブピク
セルがカウントされるサブピクセルである。各ピクセル
は4*4に分割されている。従って、この場合はフィル
タとして12*12のものを用いることになる。この方法は
ベクトル画像に含まれる高周波成分を除去する効果があ
る。
一方、パーソナルコンピュータを用いた出版システ
ム、所謂、DTP(デスク・トップ・パブリッシング)の
普及に伴い、コンピュータ・グラフィクスで扱うような
ベクトル画像を印字するシステムが広く使われるように
なっている。その代表的なものとして、例えば、アドビ
社のポスト・スクリプトを用いたシステムがある。ポス
ト・スクリプトは、ページ記述言語(Page Description
Language:以下、PDLと記述する)と呼ばれる言語ジャ
ンルに属し、1枚のドキュメントを構成する内容につい
て、その中に入るテキスト(文字部分)や,グラフィッ
クス,或いは,それらの配置や体裁までを含めたフォー
ムを記述するためのプログラミング言語であり、このよ
うなシステムでは、文字フォントとしてベクトルフォン
トを採用している。従って、文字の変倍を行っても、ビ
ットマップフォントを使用したシステム(例えば、従来
のワードプロセッサ等)と比べて、格段に印字品質を向
上させることができ、また、文字フォントとグラフィッ
クとイメージを混在させて印字することができるという
利点がある。
ところが、これらのシステムで使用されるレーザープ
リンタの解像度は、せいぜい240dpi〜400dpiのものが多
く、コンピュータ・グラフィックスのCRT表示と同様
に、解像度が低いためにエイリアスが発生するという問
題点がある。このため、レーザープリンタを用いた印字
においても、アンチエイリアシング処理を行い、印字画
像の品質を向上させる必要が起こっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の図形処理装置において、N×N
のサブピクセル分割でアンチエイリアシング処理方法を
導入する場合、例えば、Nを大きくすると計算に時間が
かかり、逆に小さくしすぎると効果があまり期待出来
ず、処理時間や主観的な画質評価の仕様から適度なNを
決定して使用しているため、必ずしも十分な効果が得ら
れないという問題点があった。
また、従来の均一平均化法を適用した図形処理装置に
よれば、階調値(輝度値及び濃度値)を算出する際に使
用するサブピクセル形状として1種類のサブピクセル形
状(例えば、画素をN*Mに分割した形状)を用いてい
るため、ベクトルデータの傾きによっては、実際の面積
から求めた階調値の値と、該サブピクセル形状を用いて
求めた階調値の値とが大きく異なり、充分なアンチエイ
リアシング処理が行われないという問題点もあった。
即ち、N*Mに分解されたサブピクセル形状を用いる
と、ベクトルデータの傾きが垂直或いは水平に近い傾き
の場合、実際の面積比率と異なった階調値が算出される
可能性が高くなる。例えば、3*3に分割されたサブマ
トリックス(サブピクセル形状)を使用した場合を例と
すると、第44図(a)及び(b)に示すように、ベクト
ルデータが垂直に近い傾きで通過するエッジ部画素の場
合、階調値0から階調値9までの10階調のうち、階調値
1及び階調値2の算出される確率が小さくなる。一方、
階調値3,階調値6,階調値9の算出される確率は高くなる
ため、実際の面積から算出した場合の階調値(同図
(b)の階調値4)と、このサブピクセル分割によって
算出した階調値(同図(a)の階調値6)との間に大き
な差ができてしまい、意図とする最終出力が得られず、
アンチエイリアシング処理の効果を充分に奏することが
できない。
また、重み付け平均化法及び畳み込み積分法を適用し
た図形処理装置では、均一平均化法に比較して、実際の
面積から算出した場合の階調値とサブピクセル分割によ
って算出した階調値との差が小さくなり、アンチエイリ
アシング処理の効果は高くなるものの、面積率の計算に
時間がかかり、処理速度が低下するという問題点があっ
た。
また、従来のアンチエイリアシング処理方法を適用し
た図形処理装置によれば、出力装置がCRTから電子写真
プロセスによって画像を出力するレーザープリンタに代
わったにもかかわらず、単にCRTの輝度値をレーザープ
リンタの濃度値として転用しているため、電子写真プロ
セスの特性によってアンチエイリアシング処理の効果が
必ずしも充分に現れないという問題点があった。
例えば、第45図(a)に示すようなベクトル画像にア
ンチエイリアシング処理を施して、同図(b)に示す階
調値(ここでは0〜9の10階調で現す)を得る。この階
調値を輝度値としてCRTで表示すると、同図(c)に示
すようにアンチエイリアシング処理の効果によってベク
トル画像のイメージに近い滑らかな画像を得ることがで
きる。ところが、同図(b)の階調値を濃度値として、
パルス巾変調方式でレーザービームの出力を調整し、潜
像を形成すると、同図(d)に示すように、潜像の左端
(左エッジ)で濃度が薄くなり、逆に潜像の右端(右エ
ッジ)で濃度が濃くなるという現象が起こり、アンチエ
イリアシング処理の効果が損なわれるという不都合が起
こる。これは、パルス巾変調方式で潜像を形成する場
合、画素の左端を基点として階調値に基づいて所定量
(所定のパルス巾)だけレーザービームを出力してドッ
トを形成するためである。従って、パルス巾変調方式に
おいては、潜像の左端において、階調値の小さいドット
ほど実際の画像部分の位置から離れたところに形成され
ることになるため、アンチエイリアシング処理によって
求めた階調値(同図(b)参照)のイメージを忠実に再
現できないだけでなく、逆にギザリを目立たせるという
欠点がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、アンチ
エイリアシング処理の効果を向上させることを第1の目
的とする。
また、本発明は、処理速度を低下させることなく、実
際の面積率から求めた階調値と大きく異ならない値の階
調値を得ることを第2の目的とする。
また、本発明は、電子写真プロセスの特性を考慮し
て、アンチエイリアシング処理の効果が損なわれないよ
うにすることを第3の目的とする。
また、本発明は、処理速度を低下させることなく、且
つ、パルス巾変調方式の特性によって低濃度のドットが
アンチエイリアシング処理の効果を損なってエイリアス
発生の原因となるのを回避することを第4の目的とす
る。
更に、本発明は、アンチエイリアシング処理の精度を
低下させることなく、低濃度のドットによるエイリアス
の発生を回避できることを第5の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の第1の目的を達成するため、サブピク
セル分割によって、ベクトルデータのエッジ部画素の階
調値(濃度値)を求め、該階調値をドット変調可能な出
力装置へ出力する図形処理装置において、サブピクセル
の分割形状を変更するサブピクセル可変手段を備えた図
形処理装置を提供するものである。
また、本発明は上記の第1の目的を達成するため、サ
ブピクセル分割によって、ベクトルデータのエッジ部画
素の階調値(濃度値)を求め、該階調値をドット変調可
能な出力装置へ出力する図形処理装置において、ベクト
ルデータを直線ベクトルに近似し、直線ベクトルの傾き
に応じて、エッジ部画素のサブピクセル分割サイズを可
変するサブピクセル可変手段を備えた図形処理装置を提
供するものである。
また、本発明は上記の第2の目的を達成するため、サ
ブピクセル分割によって、ベクトルデータのエッジ部画
素の階調値(濃度値)を求め、該階調値をドット変調可
能な出力装置へ出力する図形処理装置において、ベクト
ルデータの傾き,及び,エッジ部画素内の端点の有無に
基づいて、複数のサブピクセル形状の中から適切なサブ
ピクセル形状を選択し、サブピクセル分割を実行するサ
ブピクセル分割手段を備えた図形処理装置を提供するも
のである。
また、本発明は上記の第3の目的を達成するため、サ
ブピクセル分割によって、ベクトルデータのエッジ部画
素の階調値(濃度値)を求め、該階調値をパルス巾変調
方式のレーザープリンタへ出力する図形処理装置におい
て、エッジ部画素を左右に分割した場合の右側部分の面
積を、左側部分の面積より高い寄与率で階調値に変換す
る階調値決定手段を備えた図形処理装置を提供するもの
である。
また、本発明は上記第4の目的を達成するため、サブ
ピクセル分割によって、ベクトルデータのエッジ部の画
素の階調値(濃度値)を求め、該階調値をパルス巾変調
方式のレーザープリンタへ出力する図形処理装置におい
て、画素を、サブピクセル分割を行うサブピクセル分割
領域と、サブピクセル分割を行わないサブピクセル分割
領域外とに分けて、サブピクセル分割領域の画像部分の
かかっているサブピクセル数に基づいて、階調値を決定
する階調値決定手段を備えた図形処理装置を提供するも
のである。
また、本発明は上記の第5の目的を達成するため、サ
ブピクセル分割によって、ベクトルデータのエッジ部画
素の階調値(濃度値)を求め、該階調値をパルス巾変調
方式のレーザープリンタへ出力する図形処理装置におい
て、エッジ部画素を横切るベクトルデータの傾き,及
び,エッジの種類に基づいて、塗りつぶすべき画像部分
がエッジ部画素の上下・左右の何れの部分にあるか判定
する画像部判定手段と、塗りつぶすべき画像部分がエッ
ジ部画素の上側に位置する場合に使用する上用フィルタ
ー,塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画素の下側に位
置する場合に使用する下用フィルター,塗りつぶすべき
画像部分がエッジ部画素の右側に位置する場合に使用す
る右用フィルター,及び,塗りつぶすべき画像部分がエ
ッジ部画素の左側に位置する場合に使用する左用フィル
ターの4つの重み付けフィルターを記憶した記憶手段
と、画像部判定手段の判定結果に基づいて、記憶手段か
ら該当する重み付けフィルターを選択して、エッジ部画
素の階調値を決定する階調値決定手段とを備えた図形処
理装置を提供するものである。
〔作用〕
本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割における
サブピクセルの形状を変えて、各画素の階調値を適切な
値にする。
また、本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割に
おいて重みの異なるフィルターを用いることにより、各
画素の階調値を適切な値にする。
〔実施例〕
以下、本発明の図形処理装置を実施例1,実施例2,実施
例3,実施例4,実施例5の順に図面を参照して詳細に説明
する。
〔実施例1〕 本発明の図形処理装置をPDLコントローラとして組み
込んだ画像形成システムを実施例1として説明する。
本実施例の画像形成システムは、DTP(デスク・トッ
プ・パブリッシング)から出力されるページ記述言語
(Page Description Language:以下、PDL言語と記す)
で記述されたベクトルデータを、PDLコントローラを介
してイメージ画像に変換して画像情報の画像形成を行う
ものである。
第1図に示すように、画像形成システムは、PDL言語
(本実施例ではポストスクリプト言語を使用)で記述さ
れた文書を作成するホストコンピュータ100と、ホスト
コンピュータ100からページ単位で送られたきたPDL言語
をアンチエイリアシング処理を施しながら、記録に必要
なブラック(BK),イエロー(Y),マゼンタ(M),
及び、シアン(C)の多値イメージデータに展開するPD
Lコントローラ(本発明の図形処理装置)200と、PDLコ
ントローラ200の出力する多値イメージデータを印字す
る多値カラー・レーザー・プリンタ300と、PDLコントロ
ーラ200,及び,多値カラー・レーザー・プリンタ300を
制御するシステム制御部400とから構成される。
第2図は、PDLコントローラ200の構成を示し、ホスト
コンピュータ100から送られてきたPDL言語を受信する受
信装置201と、受信装置201で受信したPDL言語の格納制
御及びアンチエイリアシング処理等の実行を行うCPU202
と、内部システムバス203と、内部システムバス203を介
して受信装置201から転送させるPDL言語を格納するRAM2
04と、アンチエイリアシングプログラム等を格納したRO
M205と、アンチエイリアシング処理を施した多値のYMC
及びBKイメージデータを格納するページメモリ206と、
ページメモリ206に格納したYMC及びBKイメージデータを
多値カラー・レーザー・プリンタ300に転送する送信装
置207と、システム制御部400との送受信を行うI/O装置2
08と、サブピクセル可変手段209とから構成される。
ここで、CPU202は、受信装置201で受信したPDL言語を
ROM205に格納されたプログラムに従って、内部システム
バス203を通して、RAM204に格納する。その後、1ペー
ジ分のPDL言語を受信し、RAM204へ格納すると、後述す
るフローチャートに基づいて、RAM204内の図形要素にア
ンチエイリアシング処理を施し、多値のYMC及びBKイメ
ージデータをページメモリ206のプレーンメモリ部に格
納する(ページメモリ206は、Y,M,C,BKのプレーンメモ
リ部と、特徴情報メモリ部とからなる)。
ページメモリ206内のデータは、その後、送信装置207
を介して多値カラー・レーザー・プリンタ300へ送られ
る。
第3図(a),(b)はページメモリ206内に格納さ
れた画像情報の一部を1画素G分だけ取り出したもので
ある。同図(a)は画素Gを4*4のサブピクセルS1に
分割した場合を示し、16個のサブピクセルS1のうち4個
が塗りつぶされている。また、同図(b)は画素Gを縦
8個・横2個のサブピクセルS2で分割した場合を示し、
16個のサブピクセルS2のうち3個が塗りつぶされてい
る。このとき、同図(a)の画素の輝度は25%、同図
(b)の画素の輝度は18.75%となる。また、斜線部の
実面積は12.5%であるから、同じサブピクセル数におい
ても縦横で異なる設定とした方が精度が高い場合が存在
する。そこで、第4図に示すように、直線のx軸とy軸
に対する傾きに応じて領域A,領域B,領域Cに分割し、そ
の領域毎に、例えば、第5図に示すように、領域Aには
4*4個のサブピクセルS1(同図(a))を、領域Bに
は2*8個のサブピクセルS3(同図(b))を、領域C
には8*2個のサブピクセルS2(同図(c))をそれぞ
れ対応させる。このようにして、アンチエイリアシング
処理の精度を高めるものである。
次に、上記のように構成したPDLコントローラ200の動
作を第6図のフローチャートを参照して詳細に説明す
る。
先ず、第4図及び第3図に示すような、直線の始点・
終点座標,及び,両点から算出できる傾きのデータをテ
ーブル・データとしてRAM204に格納しておく。
そして、ページメモリ206に、第7図に示す図形デー
タD00が格納されたとすると、図形データD00の開始ライ
ンL=0の位置と、終了ラインL=Eの位置は各々図形
データD00の点e0(X0,Y0),点e2(X2,Y2)のY座標に
等しい。そこで、図形データD00の開始L=0のY座標
を読み込み(S601)、曲線・図形エッジ部の直線近似化
を行う(S602)。直線近似化とは、第8図に示すよう
に、曲線RLを直線DLのような直線の集合で表せるように
する処理をいう。このように、近似した直線の始点・終
点座標,及び、両点から算出できる傾きのデータをテー
ブル・データとして格納する(S603)。そして、サブピ
クセル可変手段209で各ラインLの処理をするときに
は、このテーブル・データとRAM204にあらかじめ格納さ
れているテーブル・データとから、近似直線の傾きを得
る。次に、得られた傾きが属する領域を判定し(S60
4)、対応サブピクセル判定を行って、サブピクセルs1,
s2,s3の大きさを決める(S605)。そして近似直線の傾
きに応じて各サブピクセルs1,s2,s3でスキャンラインコ
ンバージョン処理を行う(S606)。その後、塗りつぶさ
れたサブピクセルs1,s2,s3の個数から輝度を算出し(S6
07)、画素の輝度データとしてら書き込む(S608)。こ
の処理をL=0からL=Eまで続行して処理を終了す
る。(S609,S610)。
前述したように本実施例では、画像の直線近似された
直線の傾きに応じて、近似直線の各画素を分割するサブ
ピクセルの分割サイズを可変するようにしたから、近似
化された直線の傾きに応じて、1画素の輝度計算に用い
るサブピクセルサイズを変えることができ、固定サイズ
の場合よりもアンチエイリアシング処理を、効果的に、
且つ、高い精度で行える。従って、形成される画像の品
質を向上させることができる。
〔実施例2〕 以下、本発明の図形処理装置をPDLコントローラとし
て組み込んだ画像形成システムを実施例2として、ア
ンチエイリアシング処理の概要,画像形成システムの
ブロック図,PDLコントローラ(本発明の図形処理装
置)の構成及び動作,多値カラー・レーザー・プリン
タの構成及び動作,ドライバの多値駆動の順で詳細に
説明する。
アンチエイリアシング処理の概要 実施例2の図形処理装置(以下、PDLコントローラと
記載する)は、エッジ部画素を横切るベクトルデータの
傾き及び端点の有無に基づいて、サブピクセル分割を行
う際のサブピクセル形状を変化させることにより、サブ
ピクセル分割で求めた階調値が実際の面積から算出した
階調値から大きく外れないようにしたものである。
以下、第9図(a)〜(f)を参照して、本実施例の
図形処理装置におけるアンチエイリアシング処理の概要
を詳細に説明する。
第9図(a),(b),(c)は本実施例で使用する
3つのサブピクセル形状(以下、サブマトリックスと記
載する)を示し、同図(a)はベクトルデータの傾きθ
がtanθ>9/2(即ち、77.47゜<θ<102.53゜)の場合
に使用する1*9サブマトリックス、同図(b)はベク
トルデータの傾きθが2/9>tanθ<−2/9(即ち、12.53
゜>θ>−12.53゜)の場合に使用する9*1サブマト
リックス、同図(c)はベクトルデータの傾きθが上記
以外の場合に使用する3*3サブマトリックスである。
尚、エッジ部画素内に端点(ベクトルデータの始点或い
は終点)がある場合には、ベクトルデータの傾きθが一
概に定められないため本実施例では、同図(c)のサブ
マトリックスを使用する。
例えば、ベクトルデータの傾きθがtanθ>9/2の場
合、換言すれば、垂直に近い傾きの場合には、1*9サ
ブマトリックスを用いて、第9図(d)に示すように、
サブマトリックス分割を実行すると階調値4が得られ
る。一方、同じエッジ部画素について、従来の方法(3
*3サブマトリックス)で階調値を求めると、第9図
(e)に示すように、階調値6となる。従って、1*9
サブマトリックスを用いて求めた階調値が実際の階調値
に近い値(或いは、同じ値)となる。
また、エッジ部画素内に端点がある場合は、第9図
(f)に示すように3*3サブマトリックスを用いて階
調値を求める。
これらの処理はエッジ部画素のベクトルデータから簡
単に求められる傾きθの値や、端点の有無を用いて判断
を行い、ベクトルデータがエッジ部が画素内のどのサブ
ピクセルを通過するかに対しては従来と同じ判定処理を
行うため、処理速度は従来の均一平均化法と殆ど変わら
ない。換言すれば、重み付け平均化法や,畳み込み積分
法と比較して処理速度は数段速いと言える。
画像形成システムのブロック図 本実施例の画像形成システムは、DTP(デスク・トッ
プ・パブリッシング)から出力されるページ記述言語
(Page Description Language:以下、PDL言語と記す)
で記述されたベクトルデータを、PDLコントローラを介
してイメージ画像に変換して画像情報の画像形成を行う
ものである。以下、第10図を参照して、本実施例の画像
形成システムの構成を説明する。
画像形成システムは、PDL言語(本実施例ではポスト
スクリプト言語を使用)で記述された文書を作成するホ
ストコンピュータ100と、ホストコンピュータ100からペ
ージ単位で送られたきたPDL言語をアンチエイリアシン
グ処理を施しながら、記録に必要なブラック(BK),イ
エロー(Y),マゼンタ(M),及び,シアン(C)の
多値イメージデータに展開するPDLコントローラ(本発
明の図形処理装置)200と、PDLコントローラ200の出力
する多値イメージデータを印字する多値カラー・レーザ
ー・プリンタ300と、PDLコントローラ200,及び,多値カ
ラー・レーザー・プリンタ300を制御するシステム制御
部400から構成される。
PDLコントローラの(本発明の図形処理装置)構成及
び動作 第11図は、PDLコントローラ200の構成を示し、ホスト
コンピュータ100から送られてきたPDL言語を受信する受
信装置201と、受信装置201で受信したPDL言語の格納制
御及びアンチエイリアシング処理等の実行を行うCPU202
と、内部システムバス203と、内部システムバス203を介
して受信装置201から転送させるPDL言語を格納するRAM2
04と、アンチエイリアシングプログラム等を格納したRO
M205と、アンチエイリアシング処理を施した多値のYMC
及びBKイメージデータを格納するページメモリ206と、
ページメモリ206に格納したYMC及びBKイメージデータを
多値カラー・レーザー・プリンタ300に転送する受信装
置207と、システム制御部400との送受信を行うI/O装置2
08とから構成される。
ここで、CPU202は、受信装置201で受信したPDL言語を
ROM205に格納されたプログラムに従って、内部システム
バス203を通して、RAM204に格納する。その後、1ペー
ジ分のPDL言語を受信し、RAM204へ格納すると、後述す
るフローチャートに基づいて、RAM204内の図形要素にア
ンチエイリアシング処理を施し、多値のYMC及びBKイメ
ージデータをページメモリ206のプレーンメモリ部に格
納する(ページメモリ206は、Y,M,C,BKのプレーンメモ
リ部と、特徴情報メモリ部とからなる)。
ページメモリ206内のデータは、その後、送信装置207
を介して多値カラー・レーザー・プリンタ300へ送られ
る。
以下、第12図(a),(b)を参照して、PDLコント
ローラ200の動作を説明する。
第12図(a)は、CPU202が行う処理のフローチャート
を示す。PDLコントローラ200は、前述したようにホスト
コンピュータ100からページ単位で送られてきたPDL言語
をアンチエイリアシング処理を施しながら、ブラック
(BK),イエロー(Y),マゼンタ(M),及び,シア
ン(C)の4色のイメージ画像に展開する。
PDL言語では、グラフィックスも文字も全てベクトル
データで記述されており、また、ページ言語という呼び
名が示す通り、画像情報の処理単位はページ単位で扱う
ものである。更に、1ページは、1つ或いは複数の要素
(図形要素及び文字要素)から構成されるパスを単位と
して、少なくとも1個以上のパスで構成される。
先ず、PDL言語を入力すると、その要素が曲線ベクト
ルか否か判定し、曲線ベクトルの場合はこれを直線ベク
トルに近似して、直線要素(ライン)として作業エリア
に登録する。これを1つのパス内の全ての図形及び文字
要素について行い、パス単位で作業エリアへ直線要素の
登録を実施する(処理1)。
そして、このパス単位に登録した作業のエリアの直線
要素を直線の開始y座標によりソーティングする(処理
2)。
次に、処理3により、y座標を1つずつ更新しなが
ら、走査線による塗りつぶし処理を行う。例えば、第12
図(b)に示すパスの塗りつぶし処理を実施する場合、
処理する走査線yc(本実施例では、1画素分の厚みをも
ったものをスキャンラインとして記載し、厚みをもたな
い直線を示す場合走査線と記載する)の横切る辺の要素
と、その走査線ycを横切ったx座標の実数値(第12図
(b)に示すx1,x2,x3,x4)をAET(Active Edge Table:
走査線上に現れるエッジ部のx座標を記録するテーブ
ル)に登録する。ここで、作業エリアに登録されている
要素の順番は、処理1で登録した順番になっているた
め、必ずしも走査線ycを横切るx座標が小さい順に登録
されているとは限らなり。例えば、処理1において、第
12図(b)の走査線ycとx3とを通過する直線要素が最初
に処理された場合には、走査線yc上に現れるエッジ部の
x座標としてx3がAETに最初に登録される。そこで、AET
の登録後、AET内の各辺の要素をx座標の小さい順にソ
ーティングする。そして、AETの最初の要素から2つを
ペアにして、その間を塗りつぶす(具体的には、例え
ば、走査線ycと走査線yc+1のよって形成されるスキャ
ンラインによる塗りつぶし処理)。アンチエイリアシン
グ処理はこの塗りつぶし処理において、エッジ部画素の
濃度を面積率に応じて調整することで実現する。その
後、処理済みの辺をAETから除去し、走査線を更新(y
座標を更新)し、AET内の辺を全て処理するまで、換言
すれば、1つのパス内の要素を全て処理するまでの同様
の処理を繰り返す。
上記処理1,処理2,処理3の作業をパス単位に実行し、
1ページ分の全パスが終了するまで繰り返す。
次に、前述した処理3のスキャンラインによる塗りつ
ぶし処理中に実行されるアンチエイリアシング処理につ
いて、第12図(c)のフローチャートを参照して詳細に
説明する。
ここで、例えば、第12図(a)の処理1で、第13図
(a)に示すような四角形ABCDが入力されたとすると、
この図形は、以下の要素を持つ。
(イ)AB,BC,CD,DAの4本の線ベクトル(実数表現) (ロ)図形内部の色及び輝度値 この図形は前述の動作により、第13図(b)に示すよ
うに、主走査方向に延びた5本の直線ベクトル(実数表
現)に分割される。この時、本実施例では、以下に示す
情報を5本の直線ベクトルの始点及び終点に付加する。
即ち、 (ハ)直線ベクトルの始点及び終点を構成するベクトル
要素(上記の(イ))の始点座標値(実数表現) (ニ)直線ベクトルの始点及び終点を構成するベクトル
要素の傾き情報 (ホ)直線ベクトルの始点及び終点の特徴情報(右エッ
ジ,左エッジ,図形の頂点,1ドット以下の線,直線の交
差部等) スキャンラインの塗りつぶし処理において、エッジ部
画素が検出されると、第12図(c)のフローチャートに
示すアンチエイリアシング処理が実行される。
先ず、サブピクセル塗りつぶし処理において、エッジ
部画素内にベクトルデータの端点が存在するか否か端点
の有無を判定し、端点がある場合には、第9図(c)で
示した3*3サブマトリックスを用いて、1画素をサブ
ピクセル分割して、サブピクセル毎の塗りつぶし領域の
算出を行う。また、端点がない場合には、ベクトルデー
タの傾きθを判定し、θがtanθ>9/2ならば1*9サブ
マトリックス(第9図(a)参照)を用い、θが2/9>t
anθ>−2/9ならば9*1サブマトリックス(第9図
(b)参照)を用い、それ以外ならば、3*3マトリッ
クスを用いて、1画素をサブピクセル分割して、サブピ
クセル毎の塗りつぶし領域の算出を行う(S1201)。こ
の処理を走査線を横切る全てのベクトルに対して繰り返
す(S1202)。
次ぎに、濃度決定処理において、走査線の最初の画素
から順番に各画素の階調値(濃度)を算出する(S120
3)。
続いて、詳細は省略するが重ね書き処理で図形の各色
(BK,R,G,Bの4色)の階調値(濃度)を計算する(S120
4)。
その後、ページメモリ描画処理で各色の階調値をペー
ジメモリに書き込む(S1205)。
更に、上記のS1203からS1205の処理を1ライン分の全
ての画素に対して繰り返し実行する(S1206)。
CPU202は、上記の処理を走査線(y座標)の最後の画
素まで繰り返し、同時に上記の(ニ)の情報により、上
記(ハ)の内容を更新する。このようにしてアンチエイ
リアシング処理によって求めた第13図(a)の図形の階
調値kは第14図に示すような値となる。
このようにして求められた階調値kは、所定のYMC及
びBK変換処理(詳細は省略するが本実施例では、ソフト
ウェアとしてYMC及びBK変換プログラムを備えている)
によって、前述した図形内部の色及び輝度値((ロ)の
情報)に基づいて、ブラック(BK),イエロー(Y),
マゼンタ(M),及び,シアン(C)の4色のイメージ
画像に展開されて、ページメモリ206の該当するプレー
ンメモリ部にイメージデータとして格納される。第15図
(a),(b),(c),(d)は、色及び輝度値の情
報が、C:M:Y=1:0.5:0.3の場合でUCRを100%かけたとき
の状態を示す。
多値カラー・レーザー・プリンタの構成及び動作 先ず、第16図に示す制御ブロック図を参照して、多値
カラー・レーザー・プリンタ300の概略構成を説明す
る。
感光体現像処理部301は後述する感光体ドラムの表面
を一様に帯電し、荷電面をレーザービームで露光して潜
像を形成し、その潜像をトナーで現像して記録紙に転写
するものであり、詳細は後述するがBKデータの現像・転
写を行うブラック現像・転写部301bkと、Cデータの現
像・転写を行うシアン現像・転写部301cと、Mデータの
現像・転写を行うシアン現像・転写部301mと、Yデータ
の現像・転写を行うシアン現像・転写部301yとを備えて
いる。
レーザー駆動処理部302は、前述したPDLコントローラ
200から出力されるY,M,C,BKの5ビットデータ(ここで
は、画像濃度データとなる)を入力して、レーザービー
ムを出力するものであり、Y,M,Cの5ビットデータを入
力するバッファメモリ303y,303m,303cと、Y,M,C,BKのそ
れぞれ対応したレーザービームを出力するレーザーダイ
オード304y,304m,304c,304bkと、レーザーダイオード30
4y,304m,304c,304bkをそれぞれ駆動するドライバ305y,3
05m,305c,305bkとから構成される。
尚、感光体現像処理部301のブロック現像・転写部301
bkと、レーザー駆動処理部302レーザーダイオード304b
k,及び,ドライバ305bkとの組合せをブラック記録ユニ
ットBKU(第17図参照)と呼ぶ。同様に、シアン現象・
転写部301c,レーザーダイオード304c,ドライバ305c,及
び,バッファメモリ303cの組合せをシアン記録ユニット
CU(第17図参照)、マゼンタ現象・転写部301m,レーザ
ーダイオード304m,ドライバ305m,及び,バッファメモリ
303mの組合せをマゼンタ記録ユニットMU(第17図参
照)、イエロー現像・転写部301y,レーザーダイオード3
04y,ドライバ305y,及び,バッファメモリ303yの組合せ
をイエロー記録ユニットYU(第17図参照)と呼ぶ。これ
らの各記録ユニットは、図示の如く、記録紙を搬送する
搬送ベルト306の周囲に記録紙の搬送方向からブラック
記録ユニットBKU,シアン記録ユニットCU,マゼンタ記録
ユニットMU,イロー記録ユニットYUの順に配設されてい
る。
このような各記録ユニットの配列によって、最初に露
光開始となるのはブラック露光用のレーザーダイオード
304bkであり、イエロー露光用のレーザーダイオード304
yが最後に露光を開始することになる。従って、各レー
ザーダイオード間で露光開始順に時間差があり、該時間
差の間記録データ(PDLコントローラ200の出力)を保持
するため、レーザー駆動処理部302には前述した3組の
バッファメモリ303y,303m,303cが備えられている。
次に、第17図を参照して多値カラー・レーザー・プリ
ンタ300の構成を具体的に説明する。
多値カラー・レーザー・プリンタ300は、記録紙を搬
送する搬送ベルト306と、前述したように搬送ベルト306
の周囲に搬送された各記録ユニットYU,MU,CU,BKUと、記
録紙を収納した給紙カセット307a,307bと、給紙カセッ
ト307a,307bからそれぞれ記録紙を送り出す給紙コロ308
a,308bと、給紙カセット307a,307bから送り出された記
録紙の位置合わせを行うレジストローラ309と、搬送ベ
ルト306によって記録ユニットBKU,CU,MU,YUを順次搬送
されて転写された画像を記録紙に定着させる定着ローラ
310と、記録紙を所定の排出部(図示せず)に排出する
排紙コロ311とから構成される。ここで、各記録ユニッ
トYU,MU,CU,BKUは、感光体ドラム312y,312m,312c,312bk
と、それぞれ感光体ドラム312y,312m,312c,312bkを一様
に帯電する帯電器313y,313m,313c,313bkと、感光体ドラ
ム312y,312m,312c,312bkにレーザービームを導くための
ポリゴンミラー314y,314m,314c,314bk及びモータ315y,3
15m,315c,315bkと、感光体ドラム312y,312m,312c,312bk
上に形成された静電潜像をそれぞれ該当する色のトナー
を用いて現像するトナー現像装置316y,316m,316c,316bk
と、現像したトナー像を記録紙に転写する転写帯電器31
7y,317m,317c,317bkと、転写後に感光体ドラム312y,312
m,312c,312bk上に残留するトナーを除去するクリーニン
グ装置318y,318m,318c,318bkとから構成される。尚、31
9y,319m,319c,319bkは、それぞれ感光体ドラム312y,312
m,312c,312bk上に設けられた所定のパターンを読み取る
ためのCCDラインセンサーを示し、詳細は省略するが、
これによって多値カラー・レーザー・プリンタ300のプ
ロセス状態の検知を行う。
以上の構成において、イエロー記録ユニットYUの露光
・現像・転写を例にその動作を説明する。第18図
(a),(b)はイエロー記録ユニットYUの露光系の構
成を示す。同図において、レーザーダイオード304yから
出射されたレーザービームはポリゴンミラー314yで反射
されて、f−θレンズ302yを通過して、更にミラー321
y,322yで反射されて防塵ガラス323yを通して感光体ドラ
ム312yに照射される。このときレーザービームはポリゴ
ンミラー314yがモータ315yで定速回転駆動されるので、
感光体ドラム312yの軸に沿う方向(主走査方向)に移動
する。また、本実施例では、主走査の走査位置追跡のた
めの基点を検知するため、非露光位置のレーザービーム
をフォトセンサ324yを配設してある。レーザーダイオー
ド304yは記録データ(PDLコントローラ200からの5ビッ
トデータ)に基づいて発光付勢されるので、記録データ
に対応した多値露光が、感光体ドラム304yの表面に対し
て行われる。感光体ドラム304yの表面は、前述したよう
に予め帯電器313yで一様に電荷されており、上記露光に
より原稿画像の対応の静電潜像が形成される。該静電潜
像はイエロー現像装置316yで現像され、イエローのトナ
ー像となる。このトナー像は、第17図に示したように、
カセット307a(或いは,307b)から給紙コロ308a(或い
は,308b)で繰り出され、レジストローラ309によってブ
ラック記録ユニットBKUのトナー像形成と同期をとっ
て、搬送ベルト306によって搬送されてきた記録紙に転
写される。
他の記録ユニットBKU,CU,MUも同様な構成で同様な動
作を実行するが、ブラック記録ユニットBKUはブラック
トナー現像装置316bkを備え、ブラックのトナー像の形
成及び転写を行い、シアン記録ユニットCUはシアントナ
ー現像装置316cを備え、シアンのトナー像の形成及び転
写を行い、マゼンタ記録ユニットMUはマゼンタトナー現
像装置316mを備え、マゼンタのトナー像の形成及び転写
を行う。
ドライバの多値駆動 ドライバ305y,305m,305c,305bkは、画像処理装置400
から送られてくるY,M,C,BKの5ビットデータに基づい
て、該当するレーザーダイオード304y,304m,304c,304bk
を多値駆動するための制御を行うものであり、その駆動
方法としてはパルス巾変調方式を用いる。
以下、本実施例で適用するパルス巾変調方式による多
値駆動を第19図(a),(b),(c),(d)を参照
して詳細に説明する。尚、ドライバ305y,305m,305c,305
bk,及び,レーザーダイオード304y,304m,304c,304bkは
それぞれ同一の構成であるため、ここでは、ドライバ30
5y及びレーザーダイオード304yを例として説明する。
ドライバ305yは、第19図(a)に示すように、レーザ
ーダイオード304yをon/offするレーザーダイオードon/o
ff回路350と、5ビットの画像濃度データ(ここでは,Y
データ)に基づいて、LDドライバクロックのパルス巾を
変調するパルス巾変調回路351と、レーザーダイオード3
04yを駆動する電流(LD駆動電流)Idをレーザーダイオ
ードon/off回路350に供給する定電流回路352とから構成
される。
第19図(b)はパルス巾変調回路351の構成を示し、
第19図(c)はそのタイミングチャートを示す。この回
路では、画像濃度データとしてD0,D1,D2,D3,D4の5ビッ
トデータを入力し、0(off)を含めて10レベルの値を
Dラッチ351aで選択するようにしている。D0はレーザー
ビームのon/offを表し、0のときレーザービームoff,1
のときonである。
更に、レーザービームonのときのみD1,D2,D3,D4の4
ビットで9通りのパルス巾を選択させる。以下、9通り
のパルス巾の調整を説明する。
先ず、LDドライブクロックをデイレイ素子351b,351c,
351d,351eに通してC1,C2,C3,C4の4種の信号を発生させ
る。次に、LDドライブクロックとC1のNAND351iによりA1
の信号を得て、これとLDドライブクロックをAND351mに
通すことにより約1/9デユーテイのP1を得る。同じ様に
してLDドライブクロックとC2,C3,C4の信号より約2/9,約
3/9,約4/9デユーティの信号P2,P3,P4を得る。更にLDド
ライブクロックとC1のOR351qにより約11/18デユーティ
の信号P6を得る。同じ様にしてLDドライブクロックとC
2,C3,C4の信号より約13/18,約15/18,約17/18デユーティ
の信号P7,P8,P9を得る。一方、LDドライブクロックとC2
のOR351fにより約90%デユーテイのP3を得る。一方、LD
ドライブクロック自身は約50%デユーテイのP5となる。
P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8,P9はデータセレクタ351gに入
力され、画像濃度データD1,D2,D3,D4に基づいてそのう
ちの1つが選択される。続いて、AND351hによってD0がo
nのときのみのPn(nは0〜3)がパルス巾変調後のLD
ドライブクロックVとして出力される。
次に、第19図(d)を参照して、レーザーダイオード
on/off回路350,及び,定電流回路352の具体的な回路構
成を示す。レーザーダイオードon/off回路350は、TTLイ
ンバータ353,354と、on/offのトルグ動作をする差動型
スイッチング回路355,356と、VG1>VG2の時、差動型ス
イッチング回路355がon,差動型スイッチング回路356がo
ff、VG1<VG2の時、差動型スイッチング回路355がoff,
差動型スイッチング回路356がonとなる条件を満足するV
G2を生成する分圧回路を形成する抵抗R2,R3とから構成
される。従って、LDドライブクロックがonの時にインバ
ータ354の出力がVG1を生成し、前記条件(VG1>VG2)を
満足し、差動型スイッチング回路355がon,差動型スイッ
チング回路356がoffとして、レーザーダイオード304をo
nする。また、逆にLDドライブクロックがoffの時には、
インバータ354の出力がないため、前記条件(VG1<VG
2)を満足し、差動型スイッチング回路355がoff、差動
型スイッチング回路356がonして、レーザーダイオード3
04yをoffする。
定電流回路352は、前述したようにレーザーダイオー
ドon/off回路350にレーザーダイオード304yの電流を供
給するものであり、トランジスター360と、抵抗R4,R5
から構成される。
レーザーダイオード304yからのレーザービームは、レ
ベル0〜9(階調値0〜9に対応する)に基づいて、感
光体ドラム312y上に、第20図に示すような潜像を形成す
る(但し、レベル0はドットなしを示すため図示せ
ず)。
実施例2の図形処理装置では、前述した構成及び動作
によって、第13図(a)に示した四角形ABCDに対して、
最終的に第21図に示すトナー像が記録紙上に形成され
る。
〔実施例3〕 以下、本発明の図形処理装置をPDLコントローラとし
て組み込んだ画像形成システムを実施例3として、アン
チエイリアシング処理の概要を説明する。尚、その他の
構成は実施例2と同様につき構成及び動作の説明を省略
する。
実施例3の図形処理装置(以下、PDLコントローラと
記憶する)は、レーザープリンタから出力される最終的
な画像のエッジ部画素において、左エッジの画素が薄
く、右エッジの画素が濃く形成されるという電子写真プ
ロセスの特性を考慮して、予め、階調値(濃度値)を決
定する際に、エッジ部画素を左右に分割した場合の右側
部分の面積を、左側部分の面積より高い寄与率で階調値
に変換するものである。
以下、第22図(a)〜(c)を参照して、実施例3の
図形処理装置におけるアンチエイリアシング処理の概要
を詳細に説明する。
実施例3では、エッジ部画素を左右に分割した場合の
右側部分の面積を、左側部分の面積より高い寄与率で階
調値に変換するために、隣合うサブピクセルを比較した
場合常に右側のサブピクセルが小さくなるように設定さ
れた所定のサブピクセル分割比率によって分割したサブ
ピクセルを用いる。具体的には、第22図(a)に示すよ
うに、画素をサブピクセル分割する際の横分割比率を、
画素の左側から3:2:1の関係になるように分割する。
尚、本実施例では、3*3サブピクセル分割を例として
説明するが、特にこれに限定するものではなく、全ての
サブピクセル分割に適用可能なのは勿論である。また、
サビピクセルの横分割比率も特に限定するものではな
い。
第22図(a)では3*3サブピクセル分割を行う場合
を示し、換言すれば、出力装置(ここでは、レーザープ
リンタ)の階調数が10階調(0〜9)のときの塗りつぶ
すべき面積(画像部分の面積)を階調値に変換する場合
を示す。これらのサブピクセルの重みは均一であり、同
図(b)に示すように、サブピクセルの大きさに関係な
く全て「1」が割り当てられる。従って、ベクトル画像
の左側部分が描画される場合(即ち、エッジ部画素が左
エッジ部の場合)には、画素の右側部分でサブピクセル
が画像部分と交わる可能性が増えるため、左エッジのエ
ッジ部画素の濃度が上がる傾向となる。一方、ベクトル
画像の右側部分が描画される場合(即ち、エッジ部画素
が右エッジの場合)には、画素の左側部分でサブピクセ
ルが画像部分と交わる可能性が減るため、右エッジのエ
ッジ部画素の濃度が下がる傾向となる。
例えば、第22図(b)に示すように、ベクトル画像が
エッジ部画素にかかっている場合、画像部分と交わって
いるサブピクセルは3個であるので3/9階調(階調値
3)となる。一方、横分割比率が1:1:1の従来の3*3
サブピクセル分割を用いて、同じようにベクトル画像の
かかったエッジ部画素の階調を求めると画像部分と交わ
っているサブピクセルが2個であるので2/9階調(階調
値2)となる。
説明は省略するが、エッジ部画素の左側に画像部分が
かかっている場合には、反対に同図(c)のサブピクセ
ル分割より同図(b)のサブピクセル分割の方が階調値
が下がる傾向になる。
従って、第22図(a)に示したサブピクセル分割を用
いることにより、エッジ部画素を左右に分割した場合の
右側部分の面積を、左側部分の面積より高い寄与率で階
調値に変換することができる。
また、横分割比率を変えたサブピクセル分割によっ
て、エッジ部画素を左右に分割した場合の右側部分の面
積を左側部分の面積より高い寄与率で階調値に変換する
重み付けを実行するにもかかわらず、階調値の決定を従
来の均一平均化法と同等に高速で行うことができる。
エッジ部画素を左右に分割した場合の右側部分の面積
を、左側部分の面積より高い寄与率で階調値に変換する
方法として、エッジ部画素の右側のサブピクセルの重み
を大きくした重み付けフィルターを用いて、重み付け平
均化法によって階調値を決定することも可能である。例
えば、第22図(d)に示すように、画素を横分割数6,縦
分割数3でサブピクセル分割し、図示の如く、重み付け
したフィルターを用いて階調値を求める。同図(b)と
同様の効果(3/9階調(階調値3))を得ることができ
る。但し、この場合は、重み付けの乗算処理を行うた
め、第22図(a)で示した横分割比率を変えたサブピク
セル分割を行う方法と比較して処理速度が遅くなる。
ここで、例えば、第23図(a)に示すような五角形AB
CDEが入力されたとすると、この図形は、以下の要素を
持つ。
(イ)AB,BC,CD,DE,EAの5本の線ベクトル(実数表現) (ロ)図形内部の色及び輝度値 この図形は前述の動作により、第23図(b)に示すよ
うに、主走査方向に延びた7本の直線ベクトル(実数表
現)に分割される。この時、本実施例では、以下に示す
情報を7本の直線ベクトルの始点及び終点に付加する。
即ち、 (ハ)直線ベクトルの始点及び終点を構成するベクトル
要素(上記の(イ))の始点座標値(実数表現) (ニ)直線ベクトルの始点及び終点を構成するベクトル
要素の傾き情報 (ホ)直線ベクトルの始点及び終点の特徴情報(右エッ
ジ,左エッジ,図形の頂点,1ドット以下の線,直線の交
差部等) 次に、第24図のフローチャートを参照して、スキャン
ラインの塗りつぶし処理におけるアンチエイリアシング
処理を説明する。第22図(a)〜(c)で示したよう
に、本発明ではエッジ部画素を左右に分割した場合の右
側部分の面積を、左側部分の面積より高い寄与率で階調
値に変換する。
先ず、サブピクセル塗りつぶし処理において、第22図
(a)で示した横分割比率で、1画素を3*3のサブピ
クセルに分割して、サブピクセル毎の塗りつぶし領域の
算出を行う(S2401)。この処理を走査線を横切る全て
のベクトルに対して繰り返す(S2402)。
次に、対象となる走査線の最初の画素から順番に、均
一平均化法(アンチエイリアシング処理方法)のフィル
ターを用いて、各画素の階調値(濃度)を算出する(S2
403)。
続いて、詳細は説明するが重ね書き処理で図形の各色
(BK,R,G,Bの4色)の階調値(濃度)を計算する(S240
4)。
その後、ページメモリ描画処理で各色の階調値をペー
ジメモリに書き込む(S2405)。
更に、上記のS2403からS2405の処理を1ライン分の全
ての画素に対して繰り返し実行する(S2406)。
CPU202は、上記の処理を走査線(y座標)の最後の画
素まで繰り返し、同時に上記の(ニ)の情報により、上
記(ハ)の内容を更新する。このようにしてアンチエイ
リアシング処理によって求めた第23図(a)の図形の階
調値kは第25図に示すような値となる。
このようにして求められた階調値kは、所定のYMC及
びBK変換処理(詳細は省略するが本実施例では、ソフト
ウェアとしてYMC及びBK変換プログラムを備えている)
によって、前述した図形内部の色及び輝度値((ロ)の
情報)に基づいて、ブラック(BK),イエロー(Y),
マゼンタ(M),及び,シアン(C)の4色のイメージ
画像に展開されて、ページメモリ206の該当するプレー
ンメモリ部にイメージデータとして格納される。第26図
(a),(b),(c),(d)は、色及び輝度値の情
報が、C:M:Y=1:0.5:0.3の場合でUCRを100%かけたとき
の状態を示す。
実施例3の図形処理装置では、前述した構成及び動作
によって、第23図(a)に示した五角形ABCDEに対し
て、最終的に第27図に示すトナー像が記録紙上に形成さ
れる。第28図は横分割比率が1:1:1のをサブピクセル分
割を行った場合の五角形ABCDEのトナー像を示し、第27
図(本発明によるトナー像)と第28図とを比較すると明
らかなように、アンチエイリアシング処理の効果を損な
うことなくトナー像を形成することができる。実際に
は、電子写真プロセスの特性(欠点)によってトナー像
の低濃度のエッジ部分は再現が確実でないため、現像・
転写後の画像においては実施例3の効果が更に明らかに
なる。
また、実施例3では、横分割比率が3:2:1のサブピク
セル分割によってエッジ部画素を左右に分割した場合の
右側部分の面積を、左側部分の面積より高い寄与率で階
調値に変換したが、第22図(d)で示したような重み付
けフィルターを用いても同様の効果が得られるのは勿論
である。
〔実施例4〕 以下、本発明の図形処理装置をPDLコントローラとし
て組み込んだ画像形成システムを実施例4として、アン
チエイリアシング処理の概要を説明する。尚、その他の
構成は実施例2と同様につき構成及び動作の説明を省略
する。
実施例4の図形処理装置(以下、PDLコントローラと
記載する)は、1つの画素を、サブピクセル分割を行う
サブピクセル分割領域と、サブピクセル分割を行わない
サブピクセル分割領域外とに分けて、サブピクセル分割
領域の画像部分のかかっているサブピクセル数に基づい
て、階調値を決定することにより、パルス巾変調方式の
特性によって、アンチエイリアシング処理の効果を損な
い、エイリアス発生の原因になる恐れのあるエッジ部画
素の階調値を「0」に設定できるようにしたものであ
る。
以下、第29図(a)〜(e)を参照して、実施例4の
図形処理装置におけるアンチエイリアシング処理の概要
を詳細に説明する。
実施例4では、第29図(a)に示すように、画素(ア
ンチエイリアシング処理の対象となる画素)の左側部分
をサブピクセル分割領域として、右側部分をサブピクセ
ル分割領域外として設定する。また、サブピクセル分割
領域は3*3のサブピクセルに分割される。
次に、第29図(b)〜(e)を参照して、本発明によ
る階調値の求め方を従来の方法(3*3サブピクセル分
割による方法)と比較して示す。同図(b)に示すよう
に、画像部分が画素のサブピクセル分割領域外のみにか
かっている場合、換言すれば、サブピクセルに画像部分
がかかっていない場合、塗りつぶすべきサブピクセルの
数が0/9であるので、階調値は「0」となる。一方、従
来の3*3サブピクセル分割では、同図(c)に示すよ
うに、塗りつぶすべきサブピクセルの数が1/9であるの
で、階調値は「1」となる。この場合、画像部分が画素
の端をかすめている程度であるため、パルス巾変調方式
でドットを形成すると、、画像部分から離れてアンチエ
イリアシング処理の効果を損なうことになる。
また、同図(d)に示すように、画像部分がサブピク
セル分割領域にかかっている場合には、塗りつぶすべき
サブピクセルの数が2/9であるので、階調値は「2」と
なる。一方、従来の3*3サブピクセル分割では、同図
(e)に示すように、塗りつぶすべきサブピクセルの数
が3/9であるので、階調値は「3」となる。この場合、
従来の方法と比較して階調値が小さめに決定されること
になるが、副走査方向に左エッジの画素を眺めた場合、
全ての画素が同様に小さめの階調値を割り当てられるた
め、アンチエイリアシング処理の効果を損なうことはな
い。
更に、前述した説明から明らかなように、重み付けフ
ィルターを用いないため、重み付けの乗算処理を行う必
要がなく、通常の均一平均化法と同様の処理速度で階調
値を求めることができる。
次に、第30図のフローチャートを参照して、スキャン
ラインの塗りつぶし処理におけるアンチエイリアシング
処理を説明する。第29図(a)〜(e)で示したよう
に、本発明ではエッジ部画素を左右に分割した場合の右
側部分の面積を、左側部分の面積より高い寄与率で階調
値に変換する。
先ず、サブピクセル塗りつぶし処理において、第29図
(a)で示しように、1画素をサブピクセル分割領域と
サブピクセル分割領域外に分け、更に、サブピクセル分
割領域を3*3のサブピクセルに分割して、サブピクセ
ル毎の塗りつぶし領域の算出を行う(S3001)。この処
理を走査線を横切る全てのベクトルに対して繰り返す
(S3002)。
次に、対象となる走査線の最初の画素から順番に、均
一平均化法(アンチエイリアシング処理方法)のフィル
ターを用いて、各画素の階調値(濃度)を算出する(S3
003)。
続いて、詳細は省略するが重ね書き処理で図形の各色
(BK,R,G,Bの4色)の階調値(濃度)を計算する(S300
4)。
その後、ページメモリ描画処理で各色の階調値をペー
ジメモリに書き込む(S3005)。
更に、上記のS3003からS3005の処理を1ライン分の全
ての画素に対して繰り返し実行する(S3006)。
CPU202は、上記の処理を走査線(y座標)の最後の画
素まで繰り返し、同図に(ニ)(実施例3参照)の情報
により、(ハ)(実施例3参照)の内容を更新する。こ
のようにしてアンチエイリアシング処理によって、例え
ば、第23図(a)の図形の階調値kは第31図に示すよう
な値となる。
このようにして求められた階調値kは、所定のYMC及
びBK変換処理(詳細は省略するが本実施例では、ソフト
ウェアとしてYMC及びBK変換プログラムを備えている)
によって、前述した図形内部の色及び輝度値((ロ)の
情報)に基づいて、ブラック(BK),イエロー(Y),
マゼンタ(M),及び,シアン(C)の4色のイメージ
画像に展開されて、ページメモリ206の該当するプレー
ンメモリ部にイメージデータとして格納される。第32図
(a),(b),(c),(d)は、色及び輝度値の情
報が、C:M:Y=1:0.5:0.3の場合でUCRを100%かけたとき
の状態を示す。
実施例4の図形処理装置では、前述した構成及び動作
によって、第23図(a)に示した五角形ABCDEに対し
て、最終的に第33図に示すトナー像が記録紙上に形成さ
れる。第28図に示した従来の3*3サブピクセル分割と
比較すると明らかなように、アンチエイリアシング処理
の効果を損なうことなくトナー像を形成することができ
る。
また、実施例4では、サブピクセル分割領域を3*3
サブピクセルに分割したが特にこれに限定するものでは
ない。更に、サブピクセル分割領域外の比率を大きくし
ても良い。
〔実施例5〕 以下、本発明の図形処理装置をPDLコントローラとし
て組み込んだ画像形成システムを実施例5として、アン
チエイリアシング処理の概要を説明する。尚、その他の
構成は実施例2と同様につき構成及び動作の説明を省略
する。
実施例5の図形処理装置(以下、PDLコントローラと
記載する)は、エッジ部画素を横切るベクトルデータの
傾き,及び,エッジの種類に基づいて、塗りつぶすべき
画像部分がエッジ部画素の上下・左右の何れの部分にあ
るか判定し、この判定結果に基づいて、所定の重み付け
フィルターから該当する重み付けフィルターを選択し、
エッジ部画素の階調値を決定する。換言すれば、ベクト
ルデータの傾きと塗りつぶし領域の方向より、使用する
重み付けフィルターを選択し、上下・左右の各エッジ部
画素に対して最も相応しい重み付けフィルターを用いて
階調値を決定することにより、最終出力時に適正濃度の
印字画像を得るようにしたものであり、特に、左エッジ
の画素(塗りつぶすべき画像部分が画素の右側に位置す
るエッジ部画素)においてパルス巾変調方式の特性によ
って起こるところの低濃度のドットによるエイリアスの
発生を回避できるようにしたものである。
以下、第34図(a)〜(f)を参照して、実施例5の
図形処理装置におけるアンチエイリアシング処理の概要
を詳細に説明する。
実施例5では、4*4のフィルター形状で重み付け平
均化法の重みの値が異なる4つの重み付けフィルターを
使用してエッジ部画素の階調値を求め、この階調値を10
階調をもつパルス巾変調方式の多値カラー・レーザー・
プリンタ300へ出力するため10階調へ変換して最終的な
階調値としている。
第34図(a),(b),(c),(d)は本実施例で
使用する4つの重み付けフィルターを示し、同図(a)
は塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画素の左側に位置
する場合に使用する右エッジ用フィルターであり、同図
(b)は塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画素の右側
に位置する場合に使用する左エッジ用フィルターであ
り、同図(c)は塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画
素の下側に位置する場合に使用する上エッジ用フィルタ
ーであり、同図(d)は塗りつぶすべき画像部分がエッ
ジ部画素の上側に位置する場合には使用する下エッジ用
フィルターである。尚、これらのフィルターの重み付け
の値は、特にこれに限定されるものではなく、出力装置
となるレーザープリンタの階調数及びドット形状等を考
慮して、最終的な印字画像のギザリが少なくなるように
設定すれば良い。
第34図(e)は、エッジ部画素を横切るベクトルデー
タの傾き,及び,エッジの種類に基づいて、塗りつぶす
べき画像部分がエッジ部画素の上下・左右の何れの部分
にあるか判定する画像部判定の例を示したものである。
ここで、例えば、ベクトルデータの傾きαがπ/2で、エ
ッジ部の種類が右エッジ部のエッジ部画素は、エッジ部
画素の左側を塗りつぶすと判定され、図示の如く、右エ
ッジ用フィルターが使用フィルターとして選択される。
実施例5では、ベクトルデータの傾きαがπ/4(或い
は,−π/4)以上であるか、以下であるかを基準として
塗りつぶすべき画像部分を上下で判定するか、或いは左
右で判定するか区別するが、特にπ/4(或いは,−π/
4)に限定するものではない。
次に、第34図(f)を参照して具体的にフィルターの
使用例を挙げて説明する。
画素G1は、図示から明らかなように、傾きαが0≦α
<π/4で、エッジの種類が左エッジであるので、エッジ
部画素の下側を塗りつぶすと判定することができる。従
って、上エッジ用フィルターを用いて階調値を求める
と、階調値は4(4/19)となる。
画素G2は、傾きαがπ/4より大きく、エッジの種類が
左エッジであるので、エッジ部画素の右側を塗りつぶす
と判定することができる。従って、左エッジ用フィルタ
ーを用いて階調値を求めると、階調値は0(0/19)とな
る。
画素G3は、傾きαが−π/4より小さく、エッジの種類
が右エッジであるので、エッジ部画素の左側を塗りつぶ
すと判定することができる。従って、右エッジ用フィル
ターを用いて階調値を求めると、階調値は6(6/16)と
なる。
画素G4は、傾きαが0≦α<π/4で、エッジの種類が
右エッジであるので、エッジ部画素の上側を塗りつぶす
と判定することができる。従って、下エッジ用フィルタ
ーを用いて階調値を求めると、階調値は0(0/20)とな
る。
次に、第35図のフローチャートを参照して、スキャン
ラインの塗りつぶし処理におけるアンチエイリアシング
処理を説明する。
先ず、サブピクセル塗りつぶし処理において、1画素
を4*4のサブピクセルに分割して、サブピクセル毎の
塗りつぶし領域の算出を行う(S3501)。この処理を走
査線を横切る全てのベクトルに対して繰り返す(S350
2)。
次に、濃度決定処理において、第34図(e)で示した
ように、エッジ部画素を横切るベクトルデータの傾き,
及び,エッジの種類に基づいて、塗りつぶすべき画像部
分がエッジ部画素の上下・左右の何れの部分にあるか判
定し、該当するフィルターを選択して、重み付け平均化
法によって対象となる走査線の最初の画素から順番に各
画素の階調値(濃度)を算出する(S3503)。
続いて、詳細は省略するが重ね書き処理で図形の各色
(BK,R,G,Bの4色)の階調値(濃度)を計算する(S350
4)。
その後、ページメモリ描画処理の各色の階調値をペー
ジメモリに書き込む(S3505)。
更に、上記のS3503からS3505の処理を1ライン分の全
ての画素に対して繰り返し実行する(S3506)。
CPU202は、上記の処理を走査線(y座標)の最後の画
素まで繰り返し、同時に(ニ)(実施例3参照)の情報
により、(ハ)(実施例3参照)の内容を更新する。こ
のようにしてアンチエイリアシング処理によって求めた
第23図(a)の図形の階調値kは第36図に示すような値
となる。
このようにして求められた階調値kは、所定のYMC及
びBK変換処理(詳細は省略するが本実施例では、ソフト
ウェアとしてYMC及びBK変換プログラムを備えている)
によって、前述した図形内部の色及び輝度値((ロ)の
情報)に基づいて、ブラック(BK),イエロー(Y),
マゼンタ(M),及び,シアン(C)の4色のイメージ
画像に展開されて、ページメモリ206の該当するプレー
ンメモリ部にイメージデータとして格納される。第37図
(a),(b),(c),(d)は、色及び輝度値の情
報が、C:M:Y=1:0.5:0.3の場合でUCRを100%かけたとき
の状態を示す。
実施例5の図形処理装置では、前述した構成及び動作
によって、第23図(a)に示した五角形ABCDEに対し
て、最終的に第38図に示すトナー像が記録紙上に形成さ
れる。図示の如く、アンチエイリアシング処理の効果を
損なうことなくトナー像を形成することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の図形処理装置は、サブ
ピクセル分割によって、ベクトルデータのエッジ部画素
の階調値(濃度値)を求め、該階調値をドット変調可能
な出力装置へ出力する図形処理装置において、サブピク
セルの分割形状を変更するサブピクセル可変手段を備え
たため、アンチエイリアシング処理の効果を向上させる
ことができる。
また、本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割に
よって、ベクトルデータのエッジ部画素の階調値(濃度
値)を求め、該階調値をドット変調可能な出力装置へ出
力する図形処理装置において、ベクトルデータを直線ベ
クトルに近似し、直線ベクトルの傾きに応じて、エッジ
部画素のサブピクセル分割サイズを可変するサブピクセ
ル可変手段を備えたため、アンチエイリアシング処理の
効果を向上させることができる。
また、本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割に
よって、ベクトルデータのエッジ部画素の階調値(濃度
値)を求め、該階調値をドット変調可能な出力装置へ出
力する図形処理装置において、ベクトルデータの傾き,
及び,エッジ部画素内の端点の有無に基づいて、複数の
サブピクセル形状の中から適切なサブピクセル形状を選
択し、サブピクセル分割を実行するサブピクセル分割手
段を備えたため、処理速度を低下させることなく、実際
の面積率から求めた階調値と大きく異ならない値の階調
値を得ることができる。
また、本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割に
よって、ベクトルデータのエッジ部画素の階調値(濃度
値)を求め、該階調値をパルス巾変調方式のレーザープ
リンタへ出力する図形処理装置において、エッジ部画素
を左右に分割した場合の右側部分の面積を、左側部分の
面積より高い寄与率で階調値に変換する階調値決定手段
を備えたため、電子写真プロセスの特性を考慮して、ア
ンチエイリアシング処理の効果が損なわれないようにす
ることができる。
また、本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割に
よって、ベクトルデータのエッジ部の画素の階調値(濃
度値)を求め、該階調値をパルス巾変調方式のレーザー
プリンタへ出力する図形処理装置において、画素を、サ
ブピクセル分割を行うサブピクセル分割領域と、サブピ
クセル分割を行わないサブピクセル分割領域外とに分け
て、サブピクセル分割領域の画像部分のかかっているサ
ブピクセル数に基づいて、階調値を決定する階調値決定
手段を備えたため、処理速度を低下させることなく、且
つ、パルス巾変調方式の特性によって低濃度のドットが
アンチエイリアシング処理の効果を損なってエイリアス
発生の原因となるのを回避することができる。
また、本発明の図形処理装置は、サブピクセル分割に
よって、ベクトルデータのエッジ部画素の階調値(濃度
値)を求め、該階調値をパルス巾変調方式のレーザープ
リンタへ出力する図形処理装置において、エッジ部画素
を横切るベクトルデータの傾き,及び,エッジの種類に
基づいて、塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画素の上
下・左右の何れの部分にあるか判定する画像部判定手段
と、塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画素の上側に位
置する場合に使用する上用フィルター,塗りつぶすべき
画像部分がエッジ部画素の下側に位置する場合に使用す
る下用フィルター,塗りつぶすべき画像部分がエッジ部
画素の右側に位置する場合に使用する右用フィルター,
及び,塗りつぶすべき画像部分がエッジ部画素の左側に
位置する場合に使用する左用フィルターの4つの重み付
けフィルターを記憶した記憶手段と、画像部判定手段の
判定結果に基づいて、記憶手段から該当する重み付けフ
ィルターを選択して、エッジ部画素の階調値を決定する
階調値決定手段とを備えたため、アンチエイリアシング
処理の精度を低下させることなく、低濃度のドットによ
るエイリアスの発生を回避できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の画像形成システムの構成を示す説明
図、第2図は実施例1のPDLコントローラの構成を示す
説明図、第3図(a),(b),第4図,及び,第5図
(a),(b),(c)は各々実施例1の原理を示す説
明図、第6図は実施例1の動作を示すフローチャート、
第7図及び第8図は各々実施例1の動作を示す説明図、
第9図(a)〜(f)は実施例2の図形処理装置におけ
るアンチエイリアシング処理の概要を示す説明図、第10
図は実施例2の画像形成システムの構成を示す説明図、
第11図はPDLコントローラ(実施例2の図形処理装置)
の構成を示す説明図、第12図(a)はPDLコントローラ
の動作を示すフローチャート、第12図(b)はパスの塗
りつぶし処理を示す説明図、第12図(c)はアンチエイ
リアシング処理を示すフローチャート、第13図(a),
(b)は図形の直線ベクトル分割を示す説明図、第14図
はアンチエイリアシング処理を実施後の階調値を示す説
明図、第15図(a),(b),(c),(d)はページ
メモリのプレーンメモリ部に格納されるYMC及びBKイメ
ージデータを示す説明図、第16図は多値カラー・レーザ
ー・プリンタを示す制御ブロック図、第17図は多値カラ
ー・レーザー・プリンタの構成を示す説明図、第18図
(a),(b)はイエロー記録ユニットの露光系の構成
を示す説明図、第19図(a),(b),(c),(d)
はパルス巾変調による多値駆動を示す説明図、第20図は
パルス巾変調のレベルによる潜像の状態を示す説明図、
第21図は第13図(a)に示した四角形ABCDの最終的なト
ナー像を示す説明図、第22図(a),(b),(c),
(d)は実施例3の図形処理装置におけるアンチエイリ
アシング処理の概要を示す説明図、第23図(a),
(b)は図形の直線ベクトル分割を示す説明図、第24図
は実施例3のアンチエイリアシング処理を示すフローチ
ャート、第25図は実施例3におけるアンチエイリアシン
グ処理を実施後の階調値を示す説明図、第26図(a),
(b),(c),(d)は実施例3におけるページメモ
リのプレーンメモリ部に格納されるYMC及びBKイメージ
データを示す説明図、第27図は第23図(a)に示した五
角形ABCDEの最終的なトナー像を示す説明図、第28図は
従来のサブピクセル分割による五角形ABCDEのトナー像
を示す説明図、第29図(a),(b),(c),
(d),(e)は実施例4の図形処理装置におけるアン
チエイリアシング処理の概要を示す説明図、第30図は実
施例4のアンチエイリアシング処理を示すフローチャー
ト、第31図は実施例4におけるアンチエイリアシング処
理を実施後の階調値に示す説明図、第32図(a),
(b),(c),(d)は実施例4におけるページメモ
リのプレーンメモリ部に格納されるYMC及びBKイメージ
データを示す説明図、第33図は第23図(a)に示した五
角形ABCDEの最終的なトナー像を示す説明図、第34図
(a),(b),(c),(d),(e),(f)は実
施例5の図形処理装置におけるアンチエイリアシング処
理の概要を示す説明図、第35図は実施例5のアンチエイ
リアシング処理を示すフローチャート、第36図は実施例
5におけるアンチエイリアシング処理を実施後の階調値
を示す説明図、第37図(a),(b),(c),(d)
は実施例5におけるページメモリのプレーンメモリ部に
格納されるYMC及びBKイメージデータを示す説明図、第3
8図は第23図(a)に示した五角形ABCDEの最終的なトナ
ー像を示す説明図、第39図(a),(b)は従来のアン
チエイリアシング処理を示す説明図、第40図(a),
(b)は均一平均化法によるアンチエイリアシング処理
を示す説明図、第41図(a),(b)は重み付け平均化
法によるアンチエイリアシング処理を示す説明図、第42
図(a),(b),(c),(d)は重み付け平均化法
に使用するフィルター例を示す説明図、第43図は3×3
ピクセル参照の畳み込み積分法を示す説明図、第44図
(a),(b),及び,第45図(a),(b),
(c),(d)は従来のアンチエイリアシング処理の問
題点を示す説明図である。 符号の説明 100……ホストコンピュータ 200……PDLコントローラ 201……受信装置、202……CPU 203……内部システムバス 204……RAM、205……ROM 206……ページメモリ、207……送信装置 208……I/O装置 209……サブピクセル可変手段 300……多値カラー・レーザー・プリンタ 400……システム制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平2−202190 (32)優先日 平2(1990)7月30日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平2−202191 (32)優先日 平2(1990)7月30日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サブピクセル分割によって、ベクトルデー
    タのエッジ部画素の階調値(濃度値)を求め、該階調値
    をドット変調可能な出力装置へ出力する図形処理装置に
    おいて、 前記サブピクセルの分割形状を変更するサブピクセル可
    変手段を備えたことを特徴とする図形処理装置。
  2. 【請求項2】サブピクセル分割によって、ベクトルデー
    タのエッジ部画素の階調値(濃度値)を求め、該階調値
    をドット変調可能な出力装置へ出力する図形処理装置に
    おいて、 前記ベクトルデータを直線ベクトルに近似し、直線ベク
    トルの傾きに応じて、前記エッジ部画素のサブピクセル
    分割サイズを可変するサブピクセル可変手段を備えたこ
    とを特徴とする図形処理装置。
  3. 【請求項3】サブピクセル分割によって、ベクトルデー
    タのエッジ部画素の階調値(濃度値)を求め、該階調値
    をドット変調可能な出力装置へ出力する図形処理装置に
    おいて、 前記ベクトルデータの傾き,及び,前記エッジ部画素内
    の端点の有無に基づいて、複数のサブピクセル形状の中
    から適切なサブピクセル形状を選択し、サブピクセル分
    割を実行するサブピクセル分割手段を備えたことを特徴
    とする図形処理装置。
  4. 【請求項4】前記請求項3において、 前記複数のサブピクセル形状は、エッジ部画素を1*N
    分割した四辺形と、エッジ部画素をN*1分割した四辺
    形と、エッジ部画素をN*M分割した四辺形との3種の
    サブピクセル形状からなることを特徴とする図形処理装
    置。
  5. 【請求項5】サブピクセル分割によって、ベクトルデー
    タのエッジ部画素の階調値(濃度値)を求め、該階調値
    をパルス巾変調方式のレーザープリンタへ出力する図形
    処理装置において、 前記エッジ部画素を左右に分割した場合の右側部分の面
    積を、左側部分の面積より高い寄与率で階調値に変換す
    る階調値決定手段を備えたことを特徴とする図形処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記請求項5において、 前記階調値決定手段は、隣合うサブピクセルを比較した
    場合常に右側のサブピクセルが小さくなるように設定さ
    れた所定のサブピクセル分割比率を用い、且つ、均一平
    均化法によって階調値を決定することを特徴とする図形
    処理装置。
  7. 【請求項7】前記請求項5において、 前記階調値決定手段は、前記エッジ部画素の右側のサブ
    ピクセルの重みを大きくした重み付けフィルターを用い
    て、重み付け平均化法によって階調値を決定することを
    特徴とする図形処理装置。
  8. 【請求項8】サブピクセル分割によって、ベクトルデー
    タのエッジ部の画素の階調値(濃度値)を求め、該階調
    値をパルス巾変調方式のレーザープリンタへ出力する図
    形処理装置において、 前記画素を、サブピクセル分割を行うサブピクセル分割
    領域と、サブピクセル分割を行わないサブピクセル分割
    領域外とに分けて、前記サブピクセル分割領域の画像部
    分のかかっているサブピクセル数に基づいて、階調値を
    決定する階調値決定手段を備えたことを特徴とする図形
    処理装置。
  9. 【請求項9】サブピクセル分割によって、ベクトルデー
    タのエッジ部画素の階調値(濃度値)を求め、該階調値
    をパルス巾変調方式のレーザープリンタへ出力する図形
    処理装置において、 前記エッジ部画素を横切るベクトルデータの傾き,及
    び,エッジの種類に基づいて、塗りつぶすべき画像部分
    が前記エッジ部画素の上下・左右の何れの部分にあるか
    判定する画像部判定手段と、 前記塗りつぶすべき画像部分が前記エッジ部画素の上側
    に位置する場合に使用する上用フィルター,前記塗りつ
    ぶすべき画像部分が前記エッジ部画素の下側に位置する
    場合に使用する下用フィルター,前記塗りつぶすべき画
    像部分が前記エッジ部画素の右側に位置する場合に使用
    する右用フィルター,及び,前記塗りつぶすべき画像部
    分が前記エッジ部画素の左側に位置する場合に使用する
    左用フィルターの4つの重み付けフィルターを記憶した
    記憶手段と、 前記画像部判定手段の判定結果に基づいて、前記記憶手
    段から該当する重み付けフィルターを選択して、前記エ
    ッジ部画素の階調値を決定する階調値決定手段とを備え
    たことを特徴とする図形処理装置。
JP30671090A 1990-02-28 1990-11-13 図形処理装置 Expired - Fee Related JP2798496B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/659,559 US5299308A (en) 1990-02-28 1991-02-22 Graphic data processing apparatus for producing a tone for an edge pixel and reducing aliasing effects
GB9103885A GB2243063B (en) 1990-02-28 1991-02-25 Graphic data processing apparatus
DE4106458A DE4106458C2 (de) 1990-02-28 1991-02-28 Graphische Datenverarbeitungseinrichtung zum Erzeugen eines Tones eines Randbildelements aus Vektordaten
US08/149,552 US5386509A (en) 1990-02-28 1993-11-09 Graphic data processing apparatus for producing a tone for an edge pixel and reducing aliasing effects

Applications Claiming Priority (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-19566 1990-02-28
JP1956690 1990-02-28
JP16507990 1990-06-22
JP2-165079 1990-06-22
JP16508090 1990-06-22
JP2-165080 1990-06-22
JP20219190 1990-07-30
JP2-202190 1990-07-30
JP20219090 1990-07-30
JP2-202191 1990-07-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04195268A JPH04195268A (ja) 1992-07-15
JP2798496B2 true JP2798496B2 (ja) 1998-09-17

Family

ID=27520150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30671090A Expired - Fee Related JP2798496B2 (ja) 1990-02-28 1990-11-13 図形処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2798496B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2964931B2 (ja) * 1995-04-25 1999-10-18 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置および画像形成装置
US6297829B1 (en) 1997-12-16 2001-10-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, image output device, image processing method and record medium on which image processing program is recorded

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04195268A (ja) 1992-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3071229B2 (ja) 図形処理装置
US5299308A (en) Graphic data processing apparatus for producing a tone for an edge pixel and reducing aliasing effects
JP3102805B2 (ja) 図形出力装置
US5357583A (en) Graphics processing apparatus for smoothing edges of images
US20120026554A1 (en) Image processing apparatus
US20020163654A1 (en) System and method of simulated increase in image resolution
JP2798496B2 (ja) 図形処理装置
JP2790707B2 (ja) 図形処理装置
JPH04144479A (ja) 図形出力装置
JP3148291B2 (ja) 図形出力装置
JPH0481170A (ja) 図形処理装置
JPH10210295A (ja) 画像形成装置
JPH041872A (ja) 図形処理装置
JPH04249977A (ja) 図形出力装置
JPH03278287A (ja) アンチエイリアシング処理方法及びその装置
JPH04143873A (ja) 図形処理装置
JPH04160869A (ja) 図形出力装置
JP2002232711A (ja) 電子写真装置及び画像処理プログラム
JPH04117581A (ja) 図形処理装置
JPH04260981A (ja) 図形処理装置
JPH04158061A (ja) 図形出力装置
JPH04154363A (ja) 画像形成装置
JPH03286384A (ja) 図形処理装置
JPH04152757A (ja) 画像形成装置
JPH04152751A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070703

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080703

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090703

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees