JP2795350B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JP2795350B2
JP2795350B2 JP1210155A JP21015589A JP2795350B2 JP 2795350 B2 JP2795350 B2 JP 2795350B2 JP 1210155 A JP1210155 A JP 1210155A JP 21015589 A JP21015589 A JP 21015589A JP 2795350 B2 JP2795350 B2 JP 2795350B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
latent image
toner
photosensitive layer
binder resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1210155A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0373963A (ja
Inventor
雅文 内田
次朗 高橋
裕幸 高橋
俊子 矢島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP1210155A priority Critical patent/JP2795350B2/ja
Publication of JPH0373963A publication Critical patent/JPH0373963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2795350B2 publication Critical patent/JP2795350B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に
おいて適用される画像形成方法に関する。
〔従来の技術〕
現在において、ある画像情報から可視画像を形成する
方法として、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等の
ように静電潜像を経由する方法が広く利用されている。
例えば電子写真法においては、光導電性材料よりなる
感光層を有してなる潜像担持体に一様な静電荷が付与さ
れた後、像様露光により当該潜像担持体の表面に原稿に
対応した静電潜像が形成され、この静電潜像が現像剤に
より現像されてトナー像が形成される。このトナー像は
紙等の記録材に転写された後、加熱あるいは加圧等によ
り定着されて複写画像が形成される。一方、転写工程後
の潜像担持体は、除電され,次いで転写されずに潜像担
持体上に残留したトナーがクリーニングされたうえ次の
複写画像の形成に供される。
しかして、静電潜像の現像方法としては、従来、磁気
ブラシ現像方法が知られている。この磁気ブラシ現像方
法は、現像剤に含まれる磁性材料により現像体担持体上
に現像剤を穂立ちさせて磁気ブラシを形成し、この磁気
ブラシにより潜像担持体の感光層表面を擦過して当該感
光層表面に形成された静電潜像を現像する方法である。
また、潜像担持体を構成する感光層としては、従来、
セレン感光層、酸化亜鉛感光層、硫化カドミウム感光
層、有機感光層、アモルファスシリコン感光層等が知ら
れているが、これらの中でも特に有機感光層は、製造コ
ストが低いうえ、感度、耐久性、耐熱性、無毒性の点で
優れた感光層である。
一方、現像剤を構成するトナーの結着樹脂としては、
従来、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂等が知られているが、耐ホットオフセット
性、定着クリーニングローラからのトナーのはきだし等
の定着特性が優れている点でポリエステル樹脂が好適で
ある。
トナーの結着樹脂として用いられるポリエステル樹脂
としては、従来、ビスフェノールAプロピレンオキサイ
ド、テレフタル酸、トリメリット酸よりなる単量体組成
物を反応させて得られるポリエステル樹脂(特開昭57−
37353号公報参照)、ビスフェノールAプロピレンオキ
サイド、テレフタル酸、炭素数12のアルキル基を置換し
たコハク酸、トリメリット酸よりなる単量体組成物を反
応させて得られるポリエステル樹脂(特開昭59−9669号
公報参照)等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記のポリエステル樹脂は、その単量体組成
物中に硬質成分であるビスフェノール系ジオールが含ま
れているため硬質となり、従って、感光層として好まし
いバインダー型のキャリア発生層とキャリア輸送層とよ
りなる有機感光層を具えた潜像担持体を用い、現像方法
として磁気ブラシ現像方法により現像を行うと、有機感
光層表面に対する磁気ブラシによる擦過力が過大とな
り、そのため比較的早期に当該有機感光層の表面に擦過
傷が発生し、当該擦過傷に起因して画像に白筋状の画像
ヌケが発生し、また擦過傷にトナー粒子が埋め込まれて
クリーニング不良による黒筋状の汚れが発生する問題が
ある。
また、現像時に静電潜像に付着した先行のトナー像が
後続の磁気ブラシにより過剰に擦過されるため、擦過方
向に沿ったトナー像の流れ条斑や白筋状の掃き目が発生
する問題がある。
さらには、磁気ブラシによる擦過時の打撃によりトナ
ー粒子が画像周辺に散乱し、画像の解像度が低下する問
題がある。
本発明は以上の如き事情に基づいてなされたものであ
って、その目的は、感光層の擦過傷に起因する白筋状の
画像ヌケ、クリーニング不良による黒筋状の汚れ、流れ
条斑や白筋状の掃き目を伴わずに解像度の高い良好な画
像を多数回にわたり安定に形成することができる画像形
成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の画像形成方法は、
キャリア発生物質をバインダー樹脂中に分散含有させて
なるキャリア発生層とキャリア輸送物質をバインダー樹
脂中に分散含有させてなるキャリア輸送層とを組合せて
なる機能分離型の有機感光層を備えてなる潜像担持体上
に形成された静電潜像を、下記成分乃至を含む単量
体組成物を縮重合反応させて得られるポリエステル樹脂
(以下「特定のポリエステル樹脂」ともいう。)を結着
樹脂として含有してなるトナーを含む現像剤により、磁
気ブラシ現像方法を用いて現像する工程を含む構成を採
用する。
成分;分岐鎖をもつ脂肪族ジオールが50モル%以
上である脂肪族ジオール 成分;芳香族ジカルボン酸 成分;3価以上のポリオール トナーの結着樹脂を構成する前記特定のポリエステル
樹脂は、特定の脂肪族ジオール、芳香族ジカルボン酸、
3価以上のポリオールを含む単量体組成物を縮重合反応
させて得られるものである。すなわち、従来用いられて
いたビスフェノール系ジオールではなくて特に脂肪族ジ
オールを用いてなるため、当該ポリエステル樹脂におけ
る分岐鎖のフレキシビリティーが良好となり、磁気ブラ
シが有機感光層の表面を擦過する場合の衝撃エネルギー
が、当該ポリエステル樹脂の分岐鎖の運動によって緩和
される。そのため好ましい磁気ブラシ現像方法を適用す
る際に有機感光層に対する磁気ブラシの擦過力を小さく
制御することができる。
また、3価以上のポリオールを用いることにより好適
な正帯電性トナーを得ることができ、そのため帯電量分
布がシャープで解像度の高い画像を得ることができる。
成分の脂肪族ジオールとしては、炭素数が2〜10の
脂肪族ジオールが好ましい。斯かる炭素数の脂肪族ジオ
ールが存在することにより、得られるポリエステル樹脂
においては、有機感光層に対する擦過傷をさらに有効に
減少させる効果を発揮するものとなる。なお、炭素数が
2未満の脂肪族ジオールでは、分子鎖のフレキシビリテ
ィが不十分となる場合がある。一方、炭素数が10を超え
る脂肪族ジオールでは、クリーニングの際に有機感光層
にフィルミングしやすく、このフィルミングが顕著とな
る場合には、当該フィルミング部分の電位が上昇して、
画像の白地部に黒い汚れが発生する場合がある。
成分の脂肪族ジオールの具体例としては、例えば、
(1)分岐鎖をもつ脂肪族ジオールとしては、1,2−プ
ロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,2−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、
2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオ
ール等を挙げることができ、(2)分岐鎖をもたない脂
肪族ジオールとしては、エチンレグリコール、1,3−プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレング
リコール、2−ブテン−1,4−ジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジプロピレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、トリプロピレングリコール、ペンタエチレング
リコール等を挙げることができる。
ここで分岐鎖とは、以下に模式的に示すように2つの
OH基の間の炭素でつながれた直鎖を主鎖としたときのそ
れ以外の炭素鎖のことをいう。
有機感光層に対する擦過傷を減少させるという条件
と、有機感光層に対するフィルミングを有効に防止する
という条件をともに十分に満足させる観点から、分岐鎖
をもつ脂肪族ジオールの割合が脂肪族ジオールの全体に
対して50モル%以上とされる。
分岐鎖をもつ脂肪族ジオールとしては、上記の観点か
ら特にネオペンチルグリコールが好ましい。
なお、以上の脂肪族ジオールとともにその他のジオー
ルを併用してもよい。斯かるその他のジオールとして
は、例えば1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキ
サン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、
ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプ
ロピレン化ビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノ
ール等、その他のジオール単量体を挙げることができ
る。
斯かるその他のジオールの配合割合は、ジオール全体
の30モル%以下が好ましい。当該その他のジオールの配
合割合が過大のときには、有機感光層に対する擦過傷を
十分に減少させることが困難となる場合がある。
成分の芳香族ジカルボン酸としては、例えばフタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、これらの酸の無水物
またはエステル等を挙げることができる。
なお、以上の芳香族ジカルボン酸とともにその他のジ
カルボン酸を併用してもよい。斯かるその他のジカルボ
ン酸としては、例えばマレイン酸、フマール酸、メサコ
ン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピ酸、セバチ
ン酸、マロン酸、またはこれらの酸の無水物もしくは低
級アルキルエステル、リノレイン酸の二量体、その他の
2官能の有機酸単量体を挙げることができる。斯かるそ
の他のジカルボン酸の配合割合は、ジカルボン酸全体の
30モル%以下が好ましい。当該その他のジカルボン酸の
配合割合が過大のときには、得られるポリエステル樹脂
のガラス転移点Tgが低下しやすいため、クリーニングの
際にトナーによって有機感光層がフィルミングされやす
く、画像の白地部に黒い汚れが発生する場合がある。
成分の3価以上のポリオールとしては、例えばソル
ビトール、グリセリン、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ショ
糖、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオ
ール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、
2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒド
ロキシメチルベンゼン等を挙げることができる。
これらの3価以上のポリオールのうち、好適な性帯電
性が得られる点で、特にトリメチロールプロパンが好ま
しい。
3価以上のポリオールの配合割合は、ポリオール成分
の全体の1〜30モル%が好ましい。斯かる範囲を選択す
ることにより、より好ましい正帯電性が得られる。
トナーの結着樹脂として用いる前記特定のポリエステ
ル樹脂においては、さらに好ましい正帯電性が得られる
点から、その酸価(AV)が0.1〜20の範囲にあるものが
好ましく、特に好ましくは0.1〜5の範囲にあるもので
ある。
ここで、酸価(AV)とは、試料1g中に含まれる酸を中
和するために必要な水酸化カリウムのミリグラム数をい
う。
また、当該特定のポリエステル樹脂においては、有機
感光層に対するトナーのフィルミングを有効に防止し、
かつ、有機感光層に対する擦過傷を有効に減少させる観
点から、その軟化点Tspが90〜170℃の範囲のものが好ま
しく、特に好ましくは100〜160℃の範囲のものである。
斯かる軟化点Tspが過小のときには有機感光層に対して
トナーのフィルミングが生じやすく、画像の白地部に黒
い汚れが発生する場合がある。一方、当該軟化点Tspが
過大のときには有機感光層に対する擦過傷を十分に防止
することが困難となる場合がある。
ここで、「軟化点Tsp」とは、高化式フローテスター
「CFT−500型」(島津製作所製)を用いて、測定条件
を、荷重20kg/cm2、ノズルの直径1mm、ノズルの長さ1m
m、予備加熱80℃で10分間、昇温速度6℃/分とし、サ
ンプル量1cm3(真性比重×1cm3で表される重量)として
測定記録したとき、フローテスターのプランジャー降下
量−温度曲線(軟化流動曲線)におけるS字曲線の高さ
をhとするとき、h/2のときの温度をいう。
また、前記特定のポリエステル樹脂においては、有機
感光層に対するフィルミングを有効に防止し、かつ、有
機感光層の擦過傷を有効に減少させる観点から、そのガ
ラス転移点Tgが50〜70℃の範囲のものが好ましい。斯か
るガラス転移点Tgが過小のときには有機感光層に対して
フィルミングが生じやすく、画像の白地部に黒い汚れが
発生する場合がある。一方、当該ガラス転移点Tgが過大
のときには有機感光層に対する擦過傷を十分に減少させ
ることが困難となる場合がある。
ここで、「ガラス転移点Tg」とは、示差走査熱量計
「低温DSC」(理学電気社製)を用い、次の操作により
測定された値をいう。
(1)30mgの粉末状サンプルをアルミパンに入れ、昇温
速度10℃/分で20℃から100℃まで昇温する。
(2)100℃において3分放置し、その後、空冷により2
0℃まで冷却する。
(3)その後、昇温速度10℃/分で測定し、ガラス転移
領域におけるDSCサーモグラムのガラス転移点以下のベ
ースラインの延長線と、ピークの立上がり部分からピー
クの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温
度をガラス転移点と定める。
本発明に用いる現像剤を構成するトナーには、上記特
定のポリエステル樹脂からなる結着樹脂とともに、必要
に応じて、着色剤、定着性向上剤、荷電制御剤、クリー
ニング性向上剤等の添加剤が含有されていてもよい。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、ニグロシ
ン染料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロム
イエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッ
ド、キノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フ
タロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレー
ト、ランプブラック、ローズベンガル、これらの混合
物、その他を用いることができる。着色剤の配合割合
は、結着樹脂100重量部に対して1〜20重量部程度であ
る。
定着性向上剤としては、例えばポリオレフィン、脂肪
酸金属塩、脂肪酸エステル、部分ケン化脂肪酸エステ
ル、高級脂肪酸、高級アルコール、流動または固形のパ
ラフィンワックス、アミド系ワックス、多価アルコール
のエステル、シリコーンワニス、脂肪族フロロカーボ
ン、これらの混合物等を用いることができる。定着性向
上剤の配合割合は、結着樹脂100重量部に対して1〜20
重量部程度である。
荷電制御剤としては、例えば金属錯体染料、ニグロシ
ン系染料、アンモニウム塩系化合物、トリフェニルメタ
ン系化合物等を用いることができる。
クリーニング性向上剤としては、例えばステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム等の脂肪酸金属塩等を用いることができる。
また、トナーには、流動性等の種々の特性を改善する
ために無機微粒子が外部から添加混合されていてもよ
い。
無機微粒子の配合割合はトナー全体の0.01〜5重量%
が好ましく、特に0.1〜2.0重量%が好ましい。当該配合
割合が過大のときには有機感光層に対する擦過傷を十分
に減少させることが困難となる場合がある。一方当該配
合割合が過小のときには現像剤の流動性が低下し、その
結果カブリや画像荒れを発生する場合がある。
無機微粒子の構成材料としては、例えばシリカ、アル
ミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネ
シウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化亜鉛、珪砂、クレー、雲母、珪石灰、珪藻土、
酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモ
ン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウ
ム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化
ケイ素等を用いることができる。これらのうち特にシリ
カ微粒子が好ましい。
現像剤を構成するトナーの製造法としては、特に限定
されないが、例えば上記特定のポリエステルと、その他
必要に応じて添加されるトナー成分とを混合し、これを
溶融混練し、次いで冷却し、その後粉砕し、さらに分級
して、所定の平均粒径を有するトナーを得る方法を適用
することができ、また、以上のようにして得られたトナ
ー粉末に、必要に応じて、さらに無機微粒子等を外部か
ら添加混合してトナーを得る方法を適用することもでき
る。
現像剤として二成分系現像剤を用いる場合に、当該二
成分系現像剤を構成するキャリアとしては、例えば平均
粒径が15〜200μmの粒子であり、磁場によってその方
向に強く磁化する物質、例えば鉄、フェライト、マグネ
タイトをはじめとする鉄、ニッケル、コバルト等の強磁
性を示す金属もしくは合金またはこれらの元素を含む化
合物等よりなる粒子を用いることができる。また、これ
らの粒子の表面を例えばスチレン−アクリル系樹脂、ア
クリル系樹脂、シリコーン樹脂等により被覆すればキャ
リアの耐久性が向上する。
本発明においては、潜像担持体として有機感光層を備
えてなる潜像担持体を用いる。
有機感光層を備えてなる潜像担持体は、例えばアルミ
ニウム、ステンレス等よりなる導電性支持体上に、例え
ばバインダー樹脂中に有機光導電性物質が分散含有され
て構成された有機感光層が積層されて構成される。
有機感光層としては、特に耐久性を高める観点から、
例えばアンスアンスロン系化合物、ペリレン系誘導体、
ビスアゾ系化合物、フタロシアニン系化合物等の像露光
用光を吸収して荷電キャリアを発生するキャリア発生物
質を、例えばスチレン−メチルメタクリレート共重合
体、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂等のバイン
ダー樹脂中に分散含有させて構成されたキャリア発生層
と、例えばオキサジアゾール誘導体、トリアリールアミ
ン誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ヒドラゾン誘
導体、スチルベン誘導体、スチリルトリアリールアミン
誘導体等のキャリア発生層において発生したキャリアを
輸送するキャリア輸送物質を上記と同様のバインダー樹
脂中に分散含有させて構成されたキャリア輸送層とを組
合せてなる機能分離型の感光層が用いられる。
第1図は、本発明の画像形成方法の実施に用いること
ができる画像形成装置の一例を示す。10は有機感光層を
備えてなる潜像担持体であり、この潜像担持体10は回転
ドラム状の形態を有している。潜像担持体10の周囲には
その回転方向上流側から下流側に向かって、順に、コロ
ナ帯電器20、露光光学系30、接触型磁気ブラシ現像器4
0、静電転写器50、分離器60、ブレード式クリーニング
器70が配置されている。80は熱ローラ定着器である。
この画像形成方法においては、コロナ帯電器20により
潜像担持体10の表面が一様な電位に帯電され、次いで露
光光学系30により像様露光されて潜像担持体10の表面に
原稿に対応した静電潜像が形成される。そして接触型磁
気ブラシ現像器40内に収容された、前記特定のポリエス
テルを結着樹脂として含有してなるトナーを含む現像剤
により、磁気ブラシ現像方法を適用して上記静電潜像が
現像されて原稿に対応したトナー像が形成される。この
トナー像は静電転写器50により転写材Pに静電転写さ
れ、熱ローラ定着器80により加熱定着されて定着画像が
形成される。一方、静電転写器50を通過した潜像担持体
10は、ブレード式クリーニング器70によりその表面が摺
擦されて残留トナーが掻き取られてもとの清浄な表面と
され、再びコロナ帯電器20による帯電工程に付されて次
の画像の形成に供される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例とともに説明するが、
本発明はこれらの態様に限定されるものではない。な
お、以下において「部」は「重量部」を表す。
<ポリエステルの製造> 後記第1表に示すジカルボン酸およびジオールを、温
度計、ステンレススチール製撹拌器、ガラス製窒素ガス
導入管、および流下式コンデンサを備えた容量1の4
つ口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコをマントルヒ
ーターにセットし、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入
してフラスコ内を不活性雰囲気に保った状態で昇温さ
せ、次いで0.05gのジブチルスズオキシドを加えて温度2
00℃に保って反応させた後、後記第1表に示す3価以上
のポリオールを加え、さらに反応させることにより、各
ポリエステルを得た。
各ポリエステルの酸価(AV)、軟化点Tsp、ガラス転
移点Tgは後記第2表に示した通りである。
<トナーの製造> トナー1 第1表のポリエステル1の100部と、カーボンブラッ
ク「モーガルL」(キャボット社製)10部と、ポリプロ
レン「ビスコール550P」(三洋化成工業社製)3部と、
荷電制御剤「ボントロンP−51」(オリエント化学社
製)1部とをV型ブレンダーにより混合した後、二本ロ
ールにより100〜130℃で十分に溶融混練し、その後冷却
し、次いでハンマーミルにより粗粉砕し、さらにジェッ
トミルにより微粉砕し、次いで分級して、平均粒径が1
1.0μmのトナー1を製造した。
トナー2 トナー1の製造において、ポリエステル1をポリエス
テル2に変更したほかは同様にして、平均粒径が10.5μ
mのトナー2を製造した。
トナー3 トナー1の製造において、ポリエステル1をポリエス
テル3に変更したほかは同様にして、平均粒径が11.5μ
mのトナー3を製造した。
比較用トナー1 トナー1の製造において、ポリエステル1を比較用ポ
リエステル1に変更したほかは同様にして、平均粒径が
11.0μmの比較用トナー1を製造した。
<現像剤の製造> 現像剤1乃至3および比較用現像剤1 各現像剤においては、前記トナーの各々50部に、無機
微粒子として疎水性シリカ微粒子「R−972」(二本ア
エロジル社製)0.3部を外部から添加してこれらをヘン
シェルミキサーにより混合することにより、トナー粒子
の表面に無機微粒子を付着させ、さらに、これらにシリ
コーン樹脂で被覆された球状フェライト「F−150」
(二本鉄粉社製)よりなるキャリア950部を混合して各
現像剤を製造した。
<潜像担持体> 有機潜像担持体OPC1 キャリア発生物質としてアンスアンスロン系顔料を用
い、キャリア輸送物質としてカルバゾール誘導体を用い
て構成された負帯電性2層構造の有機感光層を、回転ド
ラム状のアルミニウムよりなる導電性支持体上に積層し
て有機潜像担持体OPC1を製造した。
有機潜像担持体OPC2 有機潜像担持体OPC1の製造において、キャリア発生物
質としてビスアゾ系顔料を用い、キャリア輸送物質とし
てヒドラゾン系誘導体を用いたほかは同様にして有機潜
像担持体OPC2を製造した。
有機潜像担持体OPC3 有機潜像担持体OPC1の製造において、キャリア発生物
質としてビスアゾ系顔料を用い、キャリア輸送物質とし
てスチリルトリアリールアミン系誘導体を用いたほかは
同様にして有機潜像担持体OPC3を製造した。
実施例および比較例 各実施例および比較例においては、上記各現像剤から
選択された現像剤を用いて下記の画像形成装置により、
温度20℃、相対湿度50%の常温の環境条件下において、
連続して10万回にわたり複写画像を形成し、下記の項目
についてそれぞれ評価した。評価の結果を後記第3表に
示す。
<画像形成装置> 電子写真複写機「U−Bix 1550MR」(コニカ(株)
製)改造機であって、要部の構成は次の通りである。
潜像担持体 後記第3表に示すように、既述の潜像担持体から選択
したものを搭載した。
現像器 二成分系現像剤用の接触型磁気ブラシ現像器を搭載し
た。
定着器 表層がテフロン(デュポン社製ポリテトラフルオロエ
チレン)により形成された直径30mmの熱ローラと、表層
がシリコーンゴム「KE−1300RTV」(信越化学工業社
製)により形成されたバックアップローラとよりなる熱
ローラ定着器を搭載した。
クリーニング器 ウレタンゴムよりなるクリーニングブレードを備えて
なるクリーニング器を搭載した。
<評価項目> 画質 複写画像を目視により観察して、白筋状の画像ヌケ、
黒筋状の汚れ、白筋状の掃き目、流れ条斑の有無を調べ
た。
評価は、良好である場合を「○」、若干不良であるが
実用レベルにある場合を「△」、不良で実用的には問題
のある場合を「×」とした。
なお、「白筋状の画像ヌケ」とは画像の一部が筋状に
欠ける現象をいい、「黒筋状の汚れ」とはクリーニング
不良に起因して筋状の黒い汚れが発生する現象をいい、
「白筋状の掃き目」とは画像に線状の濃淡の差が現れる
現象をいい、「流れ条斑」とは画像が乱れて画像の後端
部に尾引きが発生する現象をいう。
解像度 JIS Z4916に準拠して、グレイドとして1mm当たり等間
隔の横線を4.0本、5.0本、6.3本、8.0本設けたチャート
を使用し、横線の判別ができるグレイドを解像度として
表示した。
以上の結果から理解されるように、本発明の実施例に
よれば、白筋状の画像ヌケ、黒筋状の汚れ、流れ条斑、
白筋状の掃き目を伴わずに解像度の高い良好な画像を形
成することができる。
また、潜像担持体の表面の擦過傷が認められず、潜像
担持体の耐久性が格段に向上する。
また、オフセット現象が発生せず、熱ローラ定着器の
ローラ汚れも認められない。
これに対して、比較例1によれば、トナーの結着樹脂
が、脂肪族ジオールを含まず芳香族ジオールを含む単量
体組成物から得られるポリエステルであり、かつ、多価
カルボン酸によって架橋されているため、白筋状の画像
ヌケ、黒筋状の汚れ、流れ条斑、白筋状の掃き目、解像
度のすべての点において劣る。
〔発明の効果〕 本発明の画像形成方法によれば、特定のポリエステル
を結着樹脂として含有してなるトナーを含む現像剤を用
い、かつ有機感光層を備えてなる潜像担持体を用いるの
で、有機感光層の擦過傷に起因する白筋状の画像ヌケ、
クリーニング不良による黒筋状の汚れ、流れ条斑や白筋
状の掃き目を伴わずに解像度の高い良好な画像を多数回
にわたり安定に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は画像形成装置の一例を示す説明図である。 10……潜像担持体、20……コロナ帯電器 30……露光光学系 40……接触型磁気ブラシ現像器 50……静電転写器、60……分離器 70……ブレード式クリーニング器 80……熱ローラ定着器、P……転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 俊子 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−75043(JP,A) 特開 昭64−15755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/087

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリア発生物質をバインダー樹脂中に分
    散含有させてなるキャリア発生層とキャリア輸送物質を
    バインダー樹脂中に分散含有させてなるキャリア輸送層
    とを組合せてなる機能分離型の有機感光層を備えてなる
    潜像担持体上に形成された静電潜像を、下記成分乃至
    を含む単量体組成物を縮重合反応させて得られるポリ
    エステル樹脂を結着樹脂として含有してなるトナーを含
    む現像剤により、磁気ブラシ現像方法を用いて現像する
    工程を含むことを特徴とする画像形成方法。 成分;分岐鎖をもつ脂肪族ジオールが50モル%以上で
    ある脂肪族ジオール 成分;芳香族ジカルボン酸 成分;3価以上のポリオール
JP1210155A 1989-08-16 1989-08-16 画像形成方法 Expired - Lifetime JP2795350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1210155A JP2795350B2 (ja) 1989-08-16 1989-08-16 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1210155A JP2795350B2 (ja) 1989-08-16 1989-08-16 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0373963A JPH0373963A (ja) 1991-03-28
JP2795350B2 true JP2795350B2 (ja) 1998-09-10

Family

ID=16584681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1210155A Expired - Lifetime JP2795350B2 (ja) 1989-08-16 1989-08-16 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2795350B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2001269458A1 (en) 2000-07-06 2002-01-21 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Drawn yarn package and production method therefor
JP6335009B2 (ja) * 2014-04-23 2018-05-30 花王株式会社 トナー用結着樹脂組成物の水系分散体の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2435894A1 (de) * 1973-10-26 1975-04-30 Xerox Corp Feinverteilte tonerteilchenzusammensetzung
JPH0812471B2 (ja) * 1987-07-09 1996-02-07 三菱レイヨン株式会社 トナー用樹脂およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0373963A (ja) 1991-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007041049A (ja) 画像形成装置用現像剤と該現像剤を用いる画像形成装置
JPH0728273A (ja) 静電荷像現像剤組成物
JP4141335B2 (ja) 静電潜像現像用トナー、二成分現像剤およびそれを用いた画像形成装置
JP2795350B2 (ja) 画像形成方法
US5500046A (en) Toner for developing electrostatic images, image forming apparatus, apparatus unit and facsimile apparatus
JP2010160234A (ja) 電子写真用トナーの製造方法、トナー、現像剤、画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2001265051A (ja) 静電荷現像用トナー
JP2636300B2 (ja) 画像形成方法
JP2003186236A (ja) 電子写真用トナー並びにそれを用いた電子写真用現像剤、画像形成方法及び画像形成装置
JPS62299859A (ja) 静電像現像用トナ−およびそれを用いる画像形成方法
JP4172337B2 (ja) トナー、二成分現像剤及び画像形成装置
JP2636295B2 (ja) 画像形成方法
JP2781206B2 (ja) 画像形成方法
JP2001013715A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3907556B2 (ja) 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2709958B2 (ja) 画像形成方法
JPH0627728A (ja) 現像剤およびその製造方法
JP2010210703A (ja) 静電荷像現像用現像剤、及び光沢付与装置
JPH07134437A (ja) 静電荷像現像剤組成物
JP3450634B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2728881B2 (ja) 画像形成方法
JP2693082B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、画像形成装置、装置ユニット及びファクシミリ装置
JP2781198B2 (ja) 現像方法
JP2636295C (ja)
JPH0119582B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080626

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080626

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090626

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100626

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100626

Year of fee payment: 12