JP2794054B2 - 油脂処理装置 - Google Patents

油脂処理装置

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JP2794054B2 JP2309562A JP30956290A JP2794054B2 JP 2794054 B2 JP2794054 B2 JP 2794054B2 JP 2309562 A JP2309562 A JP 2309562A JP 30956290 A JP30956290 A JP 30956290A JP 2794054 B2 JP2794054 B2 JP 2794054B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、廃水の油脂除去に使用する油脂処理装置に
関する。
〔従来の技術〕
従来、廃水を油脂処理槽に流入させて廃水に含まれる
油脂を浮上分離させ、油脂が少なくなった廃水を油脂処
理槽からオーバーフローによって流出させるように構成
した油脂処理装置にあっては、油脂除去が浮上分離のみ
で行われるようになっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
例えば厨房廃水の場合、油脂処理槽の設置用スペース
をあまり広く確保できなくて油脂処理槽の収容量をあま
り大にできないことから、油脂処理槽に比較的早急に油
脂詰まりが生じて排水不良が発生し易くなるとか、油脂
詰まりが生じないように比較的短期間の周期で槽内清掃
を繰返して行う必要が生じていた。
本発明の目的は、油脂詰まりが生じにくく、しかも、
廃水流入量の変化にかかわらず高い浄化性能を発揮する
油脂処理装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために講じた本発明における油脂
処理装置の技術手段は、目的達成のために、廃水の流入
口及びオーバーフロー式流出口を備え、かつ、前記流入
口と前記流出口との間で廃水から油脂を浮上分離させる
油脂処理槽を設け、この油脂処理槽の内部に、油脂分解
用微生物を着生させる微生物担体を収容した微生物処理
器を配設し、その微生物処理器を配設した槽内空間の底
部付近に曝気用空気の供給具を備えるとともに、前記微
生物処理器は、槽内の廃水面レベル付近に浮遊する浮力
を備えたことである。
〔作 用〕
上記構成を採用したことにより、厨房廃水など、多量
の油脂分を含む処理対象廃水からの油脂分離を効率よく
行うことができる。
つまり、油脂処理槽の底部付近に曝気用空気の供給具
が備えられていて、廃水中の油脂を気泡にのせて液面近
くに浮上分離させ易く、かつ、その液面近くには油脂分
解用微生物を着生させる微生物担体を収容した微生物処
理器が配備されている。このため、微生物を利用した生
物分解の作用と、その微生物の活性化のために用いられ
る曝気時の気泡による浮力を利用した分離作用との相乗
で、廃水中からの油脂の分離除去を行うことができる。
また、厨房廃水を処理する場合のように、スペース的
に油脂処理槽の容積をあまり大にできない制約があると
共に、廃水排出源から単位時間当たりに排出される廃水
量の変動が大きく、廃水が油脂処理槽を比較的短時間で
通過するような条件下でも、微生物を微生物担体に保持
させて、廃水と共に微生物のほとんどが流出してしまう
ような事態の発生を回避し、確実な生物分解処理の維持
を図ることができる。
しかも、前記微生物担体は、槽内の廃水面レベル付近
に浮遊する浮力を備えた微生物処理器に収容されている
ので、廃水流入量の増減変化によって槽内の廃水液面レ
ベルが変化しても、これかかわらず微生物担体を、常に
油脂の多い廃水面レベル付近に位置させて、微生物によ
る生物分解を効率良く行うことができる。
〔発明の効果〕
油脂処理槽をスペース面から有利に設置できるように
比較的小型に作成しても、かつ、単位時間当たりの廃水
流入量が比較的多くなることがあっても、油脂を浮上分
離と、微生物による生物分解とによって効果的に除去で
きるようになった。
しかも、微生物担体を収容する微生物処理器が常に廃
水面レベル付近に維持され、廃水量の変動にかかわらず
効率の良い生物分解処理を行うことが可能となった。
これによって、油脂が分離された後の廃水の排水管路
で、大量の油脂の凝固による詰まり発生の可能性を低減
することが期待できる。
〔実施例〕
次に実施例を示す。
第1図及び第2図に示すように、F.R.P.製の油脂処理
槽(1)にステンレス製ストレーナ(2)、抜き差し可
能な仕切り板(3)及び(4)、固定式の仕切り板
(5)、排出パイプ(6)を付設し、油脂処理槽(1)
の仕切り板(3)と(4)の間に微生物担体(17),
(18)を収容する第一微生物処理器(7)及び第二微生
物処理器(8)を内装すると共に、油脂処理槽(1)内
の底部に空気供給具(9a),(9b)及び(10)を設け
て、油脂処理装置を構成してある。
この油脂処理装置は主として厨房の廃水から油脂を除
去する浄化処理を行うためのものであり、詳しくは次の
如く構成してある。
すなわち、油脂処理槽(1)の側板と仕切り板(3)
とによって流入口(11)を形成し、油脂処理槽(1)を
第1図に示す如く清掃口蓋(23)を有する床スラブ(1
2)を取付けることにより、流入口(11)を厨房からの
排水路(13)に接続して、厨房からの排水が油脂処理槽
(1)に流入することを可能にするように構成してあ
る。排出パイプ(6)に下水路や水処理装置への排水路
(15)を接続することにより、流出口(14)を廃水路
(15)に接続して、排水が油脂処理槽(1)から流出す
ることを可能にするように構成してある。
流出口(14)は排水パイプ(6)の作用により、油脂
処理槽(1)の内部廃水をオーバーフローによって流出
させるように構成すると共に、油脂処理槽(1)に流入
する廃水が流入口(11)から流出口(14)に短絡するこ
とを仕切り板(3),(4)及び(5)によって防止す
るように構成することにより、流入口(11)と流出口
(14)の間で廃水から油脂が浮上分離し、油脂の少なく
なった廃水が流出して行くように構成してある。
第一微生物処理器(7)及び第二微生物処理器(8)
は第3図の如き廃水流通孔(16)としての網目を備えた
ポリエチレン製網で形成したり、第4図の如き廃水流通
孔(16)を多数、備えた樹脂板あるいはステンレス板で
形成してある。
第一微生物処理器(7)には、油脂が付着し易いよう
に、かつ、油脂分解用微生物の吸着性を有するように、
ポリプロピレン等の樹脂で成ると共に網目状を有する円
筒状の微生物担体(17)を多数収容してある。
第二微生物処理器(8)には、廃水が流通し易いよう
に、かつ、油脂分解用微生物の吸着性を有するように珪
石(SiO2)を主化学組成とする多孔質体(18)を収容し
てある。空気供給具(9a),(9b)及び(10)は第1図
の如く多数の上向き排気孔(19)…を有した塩化ビニル
製の箱状体で成り、空気供給具(9a),(9b)及び(1
0)の排気量比の調節用のバルブ(20)を有した給気管
(21)を介して曝気ポンプ(22)に接続することによ
り、曝気用空気をポンプ(22)から付与されて油脂処理
槽(1)の内部廃水に供給するように構成してある。
つまり、微生物による生物分解が行われるように空気
供給具(9a),(9b)及び(10)によって曝気用空気を
供給し、廃水に含まれるグリスや油を浮上分離と、微生
物による生物分解との両方によって除去処理するように
構成してある、さらに、厨房からの単位時間当たりの廃
水排出量が多くなって油脂処理槽(1)の廃水流入量が
比較的多くなっても、微生物が樹脂製の微生物担体(1
7)及び多孔質体で構成される微生物担体(18)での着
生のために廃水と共に流出しにくいと共に容易に繁殖し
て生物分解による処理性能が低下せず、廃水流入量の変
化にかかわらず高処理性能の維持ができるように配慮し
てある。
第一微生物処理器(7)は微生物担体(17)の浮力の
ために廃水面レベル付近に位置するように構成してあ
る。すなわち、廃水面レベルの変化にかかわらず常に、
微生物担体(17)が廃水面レベル付近に位置して浮上分
離した油脂を確実に吸着し、微生物担体(17)に着生す
る微生物が生物分解及び繁殖を確実に行うように配慮し
てある。
第二微生物処理器(8)は第4図に示す如く仕切り板
(5)の支持部(5a)による受止めのみによって支持さ
れるように構成し、かつ、微生物処理器(8)の自重と
多孔質体(18)の重量とによって常に廃水面下に沈下し
ているように構成してある。すなわち、多孔質体(18)
の清掃等に際しての第二微生物処理器(8)の取出しが
操作簡単にできるように、しかも、第二微生物処理器
(8)及び微生物担体(18)が常に廃水中に位置いて流
入廃水の流出口(14)への短絡を防止する仕切り作用を
したり、着生する微生物の廃水内滞在が確実になるよう
に配慮してある。
〔別実施例〕
第一微生物処理器(7)を沈下式に構成して実施して
もよい。
微生物担体(17)と多孔質体(18)のいずれか一方の
みを採用したり、第一微生物処理器(7)及び第二微生
物処理器(8)のいずれか一方のみによる微生物担体
(17),(18)の支持を行わせて実施してもよい。さら
には、網目状樹脂や多孔質体からなる微生物担体(1
7),(18)に替え、活性炭等を採用してもよいのであ
り、これらを微生物を着生させる微生物担体(17),
(18)と総称する。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る油脂処理装置の実施例を示し、第1
図は油脂処理槽の断面図、第2図は油脂処理槽の平面
図、第3図及び第4図は微生物担体微生物処理器の一部
切欠き正面図である。 (1)……油脂処理槽、(7)……微生物処理器、(9
a),(9b),(10)……空気供給具、(11)……流入
口、(14)……流出口、(17)……微生物担体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃水の流入口(11)及びオーバーフロー式
    流出口(14)を備え、かつ、前記流入口(11)と前記流
    出口(14)との間で廃水から油脂を浮上分離させる油脂
    処理槽(1)を設け、 この油脂処理槽(1)の内部に、油脂分解用微生物を着
    生させる微生物担体(17)を収容した微生物処理器
    (7)を配設し、 その微生物処理器(7)を配設した槽内空間の底部付近
    に曝気用空気の供給具(9a),(9b),(10)を備える
    とともに、前記微生物処理器(7)は、槽内の廃水面レ
    ベル付近に浮遊する浮力を備えている油脂処理装置。
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