JP2793122B2 - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2793122B2
JP2793122B2 JP6099550A JP9955094A JP2793122B2 JP 2793122 B2 JP2793122 B2 JP 2793122B2 JP 6099550 A JP6099550 A JP 6099550A JP 9955094 A JP9955094 A JP 9955094A JP 2793122 B2 JP2793122 B2 JP 2793122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクター等に連結さ
れる農作業機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクター等の後部に設けられた昇降装
置に連結される農作業機、特に進行方向と直交する方向
に機幅を有するハローや耕耘機においては、機体の両側
の部分を中央側に折り畳む構造としたものが知られてい
る。例えば実開平1−163907号公報のものは、左
右に延びた作業機を本体フレームに設けた垂直な或いは
傾斜した連結ピン回りに回動させることで機幅を実質的
に縮小させ、路上走行や格納の便宜を図るようになって
いる。また特開昭61−282001号公報に開示され
た耕耘装置は、図7に示すように、トラクター101 の後
部に連結した中央耕耘装置102 と、その両側に設けた側
部耕耘装置103 ,104 とで構成されており、必要に応じ
て水平方向の軸105,106 回りに回動されるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来の農
作業機においては、相当の重量を有した左右の作業機を
展開することで、重心が上方或いは後方に大きく移動
し、折り畳み姿勢における操縦性及び安定性が低下する
という問題があった。
【0004】また左右の作業機に動力を伝達するための
チェーンケースやギヤケースを両側端或いは中央耕耘装
置102 と側部耕耘装置103 ,104 との間に設けているの
で、その設置箇所の分だけ耕起できず、再耕も困難であ
るという問題があった。
【0005】そこで本発明は、上記事情に鑑み、折り畳
み時の操縦性及び安定性の低下を防ぐことができる農作
業機、及び残耕が生じない農作業機を提供すべく創案さ
れたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央作業部の
機幅方向両側に左右作業部を、その中央作業部に幅方向
で直線状になるよう連結し、かつその左右作業部を、上
方に折り畳み自在に設けた農作業機において、上記中央
作業部の上部に、その中央作業部を支持する主杵を設け
て主フレームを形成し、左右作業部の上部にその左右作
業部を支持する左右連結杵を設けて左右フレームを形成
し、その左右フレームの左右連結杵を、中央作業部側に
延出させて形成すると共にその左右連結杵の端部と接合
すべく、上記中央作業部の幅に対して主杵を短く形成
し、その主杵と左右連結杵の接合部の上部に枢軸を設け
て主杵に対して左右連結杵を上方に回動自在に連結した
ものである。上記各作業部は、作業軸を有し、その作業
軸に動力が、主杵から連結杵内を挿通させた出力軸で伝
達されるものであることが好ましい。上記枢軸は、左右
フレームを斜め後方に展開させて折り畳まれるべく水平
より僅かに傾斜して形成されたものであることが好まし
い。上記左右フレームは、斜め後方に展開して折り畳ま
れたときに、その折り畳まれた左右作業部が、中央作業
部の幅内に略納まるように上記左右連結杵と主フレーム
を連結する枢軸の位置が決められるものであることが好
ましい。また主フレームと左右フレームとの間に、各作
業部を機幅方向に一直線状に揃えた姿勢に固定するため
の固定装置が設けられたものであってもよい。
【0007】
【作用】上記構成によって、左右作業部の長さは枢軸回
りに回動する部分の全長よりも短くなり、中央作業部側
に折り畳まれるときの重心の移動が抑えられる。クラッ
チ機構は、左右作業部が中央作業部と機幅方向に連なっ
たときに各作業軸を連結させる。伝動機構は、クラッチ
機構の連結により駆動力を一側端から各作業軸に伝達す
る。枢軸が適宜傾斜した構成によって、重心が後方に大
きく移動するのを防ぐと共にトラクター等の動力側との
干渉を避ける。左右作業部が中央作業部の内方に展開位
置される構成によって、折り畳み姿勢の機幅は中央作業
部の長さできまる。また固定装置は、各作業部が一直線
状に揃った姿勢を保つ。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0009】図1乃至図3は、本発明に係わる農作業機
の一実施例をハロー1に適用した場合として示したもの
である。このハロー1は、トラクター(図示せず)の後
部に連結される中央作業部3と、その機幅方向両側に配
設された左作業部6及び右作業部7とを有して構成さ
れ、左右作業部6,7は枢軸たる支軸ピン26回りに回
動自在であり、必要に応じて中央側に折り畳まれるよう
になっている。各作業部3,6,7は、機幅方向に延び
る作業軸40,70,75と、作業軸40,70,75
に軸方向に所定の間隔で且つ放射状に取り付けられた多
数の作業爪41とで成り、作業軸40,70,75の回
転駆動によって作業爪41が旋回し、砕土・すき込み等
を行うようになっている。各作業軸40,70,75
は、これと並行な中空の主杆14,15及び左右連結杆
46,72によってそれぞれ吊支されており、主杆1
4,15及び中央作業部3が一体となって主フレーム2
として構成され、左連結杆46及び左作業部6により左
フレーム4が、右連結杆72及び右作業部7により右フ
レーム5がそれぞれ一体的に構成されている。
【0010】主杆14,15の中間位置(機幅方向中
央)にはミッション13が設けられ、トラクター等の駆
動源から回転駆動力を得るための入力軸11が収容され
ている。ミッション13の頂部及びその両側には、三点
リンク等の昇降装置と連結するためのトップステー22
及びロワーアーム20,21が設けられている。主杆1
4,15の両外端には径方向に張り出した連結部材1
6,17が形成され、左右連結杆46,72の端部に形
成された断面矩形の筒状の連結部材47と対向してい
る。そしてこれら連結部材16,17,47の先端が適
宜重ね合わされて、その上端位置に支軸ピン26が挿通
されている。本実施例にあっては、支軸ピン26は平面
視上進行方向Fに延び、且つ前方が高くなるように僅か
に傾斜している(水平から約15度)。すなわち図2中二
点鎖線にて示したように、左右フレーム4,5が上方且
つ後方の斜めに折り畳まれるようになっている。
【0011】そして支軸ピン26の位置は、中央作業部
3の両側端(図1中、垂直に立ち上げた軸線Bにて示
す)よりも中央寄りに位置されている。言い換えると、
左右フレーム4,5の左右連結杵46,72は中央作業
部3の両側端よりも、略作業部3,6,7の高さ分、中
央側に延出され、逆に主杵14,15の長さは、略作業
部3,6,7の高さ分、短くなるように形成され、その
作業部高さ分、中央側にオフセットされた位置で、主杵
14,15と左右連結杵46,72が突き合わされ、そ
の接合位置の上部に設けた支軸ピン26で回動自在に連
結されいる。さらに本実施例にあっては、左右フレーム
4,5を90度以上(110〜115度)展開移動させ
るものとし、そのときの左右作業部6,7の外端(作業
爪41の先端の回転軌道P)が中央作業部3の両端位置
(B)からはみださないようになっている。すなわち、
中央作業部3の幅Wが、略折り畳み姿勢時の機幅となる
ように、支軸ピン26のオフセット位置が決められ、そ
れに応じて、主杵14,15及び左右連結杵46,47
の長さが設定されているものである。
【0012】次にハロー1の回転駆動系は、左側主杆1
4の内部に設けられ、入力軸11とはベベルギヤ9,1
0により連結された第一出力軸12と、左連結杆46の
内部に設けられ左作業軸70とは伝動装置8で連結され
た第二出力軸55とで構成されている。そして第一出力
軸12と第二出力軸55とは第一のクラッチ機構121に
より、作業軸70,40,75同士は第二のクラッチ機
構122 及び第三のクラッチ機構(図示略)により、それ
ぞれ接合・離反されるようになっている。
【0013】図4にも示すように、入力軸11は二個の
軸受11a,11bによりミッション13において両持
ち支持され、そのベベルギヤ9は一方の軸受11bの近
傍に取り付けられている。第一出力軸12は左側主杆1
4の両端位置に設けられた軸受23により支持されてお
り、一端がミッション13内に挿入されて、入力軸11
のベベルギヤ9に噛合するベベルギヤ10が取り付けら
れている。第一出力軸12の他端は連結部材16の内方
に突出し、第一のクラッチ機構121 である爪クラッチ部
材25がスプライン結合されている。第二出力軸55は
左連結杆46の両端に設けられた軸受54により支持さ
れ、一端は連結部材47の内方に突出して、第一出力軸
12の爪クラッチ部材25に噛合する爪クラッチ部材5
6が軸方向に摺動自在にスプライン結合されている。こ
の爪クラッチ部材56の基端と軸受54との間には圧縮
ばね60が設けられ、爪クラッチ部材56を突出させる
方向に付勢している。第二出力軸55の一端の軸端面に
は爪クラッチ部材56を係止する抜止板61が取り付け
られている。第二出力軸55の他端は左連結杆46から
突出し、伝動装置8となるスプロケット57が取り付け
られている。
【0014】左作業軸70は、左連結杆46のフランジ
48に取り付けられた左側板49と、左連結杆46のブ
ラケット53に取り付けられた支持板63により吊支さ
れたクラッチケース67とに、それぞれ軸受69,36
を介して両端支持されている。そして左作業軸70の一
端には第二出力軸55のスプロケット57にチェーン5
8で連結するスプロケット71が取り付けられている。
これらスプロケット57,71及びチェーン58は、左
側板49に取り付けられたチェーンケース59により密
閉状に覆われている。また左作業軸70の他端には第二
のクラッチ機構122 となる爪クラッチ部材68がスプラ
イン結合で取り付けられ、クラッチケース67内におい
て軸支されている。中央作業軸40は、両端にクラッチ
部材39がスプライン結合で取り付けられ(右側は図示
略)、クラッチケース98に軸受37を介して支持され
ている。このクラッチケース98は、主杆14,15の
下方に並設された二本の補助杆32に支持されている。
主杆14,15と補助杆32とは連結部材16の下端に
取り付けられた吊持板43により連結されている。補助
杆32とクラッチケース98とは、補助杆32の両端に
設けられた支持板35により連結されている。
【0015】また右作業軸75は、左作業軸70と同様
に、一端が右連結杆72にブラケット53、支持板6
3、クラッチケース(図示せず)を介して軸支され、他
端は右連結杆72のフランジ48に取り付けられた右側
板73に軸受74で支持されている。そして第二のクラ
ッチ機構122 のクラッチ部材68と同様なクラッチ部材
により、中央作業軸40の他端と接離されるようになっ
ている。なお作業軸70,40,75を挟んで対面して
いる左側板49と支持板63、支持板35同士、支持板
63と右側板73のそれぞれの内側面には、前後方向に
延びた連結板65,64,33,34が重ね合わされて
取り付けられ、各作業部3,6,7の作業爪41の上部
を覆うカバー体42,66,95を支持している。また
各カバー体42,66,65の後部下端には軸44によ
り均し平板45,97,96が回動自在に支持されてい
る。
【0016】次に左右フレーム4,5を展開移動させる
ためのフレーム展開手段を説明する。図1に示したよう
に、フレーム展開手段は、左フレーム4と主フレーム2
との間、及び主フレーム2と右フレーム5との間に、左
右対称の構造で設けられ、左右連結杆46,72にそれ
ぞれ取り付けられた係合部材51及び取付金具52と、
主杆14,15に取り付けられた係止部材18,19
と、取付金具52と係止部材18,19との間に張設さ
れた引張バネ30とにより主として構成されている。係
合部材51は左右連結杆46,72上に立設された板で
形成され、左右フレーム4,5が折り畳まれたときに係
止部材18,19に係合するような位置に設けられてい
ると共に、その上部に進行方向Fに延びた係止ピン50
が取り付けられている。取付金具52は、係合部材51
よりも外側の、左右連結杆46,72の略中間位置に立
設され、その上端に設けられた進退調節自在の係止杆6
2により引張バネ30の一端を支持している。係止部材
18,19は、主杆14,15の両外端付近に立設した
板で形成され、引張バネ30の他端を支持する支持ピン
31が取り付けられていると共に、上部が適宜屈折され
て斜め上方に開口した溝部27が形成されている。すな
わちこの溝部27に、係合部材51の係止ピン50を嵌
着させるようになっている。そして係止部材18,19
の上部には、先端が溝部27に対向する鉤形状となって
いるフック29が回動自在に設けられ、その他端に設け
られた小バネ28の引張力により、係止ピン50が溝部
27に入るのを案内すると共に溝部27内に嵌着した係
止ピン50を拘束するようになっている。
【0017】次に図5及び図6によって、フレーム2,
4,5を一直線状に揃った状態に固定するための固定装
置76を説明する。なお固定装置76は左右に同様のも
のが設けられているので、ここでは左フレーム4のもの
で説明する。この固定装置76は、中央カバー体42の
前方に取り付けられた係合体77と、後方に設けられた
係合ブラケット78と、係合体77に枢支されたレバー
部材79と、左フレーム4に設けられたチャンネル部材
80と、チャンネル部材80に支持されたフック81及
びベルクランク82と、これらを連結する連結杆83
と、レバー部材79とチャンネル部材80とを係脱する
牽引ロッド84とで構成されている。
【0018】係合体77は小さな板により箱状に区画形
成され、上板86の一部と前方及び左方の二側面とが開
口されている。下板85は、垂直な側板85aが下方に
延出して中央カバー体42の上面に当接した状態で固定
されている。レバー部材79は、枢支軸となる突設軸8
7a,87bを上下に延出させた側断面U字状のレバー
ブラケット87と、レバーブラケット87の基端から適
宜屈折して接続しているハンドル88とで成る。上方に
突出した突設軸87aは、上板86の開口86aに形成
された鉤状の溝86bに係止され、上板86の上面に取
り付けられた固定板94の通孔94aに挿通されてい
る。下方に突出した突設軸87bは、下板85に形成さ
れた通孔85cに挿通されている。またレバーブラケッ
ト87には上下方向に貫通したピボット軸90がその軸
心回りに回動自在に支持され、このピボット軸90に、
牽引ロッド84の基端が取り付けられている。牽引ロッ
ド84の先端側はチャンネル部材80の切欠の部分80
aを通るように延び、その端部に当接片89が位置調節
可能に螺着されている。
【0019】チャンネル部材80は、左連結杆46のブ
ラケット53に取り付けられ、前方にベルクランク82
を支持する支軸91が、後方にフック81を支持する支
軸92が設けられている。チャンネル部材80及びベル
クランク82の前方端部には牽引ロッド84の当接片8
9に係合する凹部80b,82aが同軸上に形成されて
いる。すなわちレバー部材79のハンドル88が前方に
延びるように位置されると、牽引ロッド84の当接片8
9がチャンネル部材80に係止された状態でベルクラン
ク82を拘束し、図中レバー部材79が軸(87a,8
7b)回りに図中反時計方向に回転操作されると、ピボ
ット軸90が回転移動して牽引ロッド84の当接片89
と凹部80b,82aとの当接がゆるむようになってい
る。連結杆83は長さ調節自在に形成され、ベルクラン
ク82の他端とフック81の基端とに両端がそれぞれ軸
支されて進行方向Fに沿うように延びている。係合ブラ
ケット78にはフック81の先端の鉤溝81aに係合す
る軸93が立設されている。従って、牽引ロッド84に
よりベルクランク82を拘束した状態ではフック81の
先端が係合ブラケット78により係止され、牽引ロッド
84がベルクランク82の拘束を解除してピボッド軸9
0を中心にして前方(中央側)へ旋回されると、ベルク
ランク82及びフック81がフリーとなって、それぞれ
反時計回りに回転することにより、主フレーム2と左フ
レーム4との固定が解かれることになる。このほか各均
し平板45,97,96の下端間には、固定装置76に
よって固定された状態のときに互いに交錯しない適宜距
離を保つための係着部材99が掛け渡されている。
【0020】次に本実施例の作用を説明する。
【0021】水田等で作業を行うに際しては、左右フレ
ーム4,5を機幅方向に延ばして主フレーム2と一直線
状に揃え、固定装置76のレバー部材79を前方に回動
位置させて通常の作業姿勢に固定する。このとき各クラ
ッチ機構121 ,122 のクラッチ部材25,56,68,
39は、互いにその爪24,38を噛み合わせた状態と
なる。特に第一クラッチ機構121 においては、枢支点
(支軸ピン26)に近い位置にあるために、爪クラッチ
部材25,56の爪24同士が一部先行して径方向に当
接することになるが、第二出力軸55の爪クラッチ部材
56が圧縮バネ60の付勢力に抗して軸方向に摺動する
ので、クラッチ接続に支障を来すことはない。クラッチ
接続を確認したなら、トラクターの三点リンク等にトッ
プステー22及びロワーアーム20,21を結合させる
と共に、入力軸11をトラクターの駆動軸(図示せず)
に接続する。これで回転駆動力は、入力軸11からベベ
ルギヤ9,10、第一及び第二出力軸12,55及び伝
動装置8を経て、左作業軸70に伝達され、第二のクラ
ッチ機構122 により中央作業軸40及び右作業軸75に
も同時に伝達されて、作業爪41が旋回駆動され、トラ
クターの走行に伴って砕土・すき込み等を行う。
【0022】そしてトラクターなどによりハロー1を運
搬する、或いは倉庫等に格納するに際しては、固定装置
76のレバー部材79を反時計回りに回転させ、牽引ロ
ッド84の当接片89とベルクランク82及びチャンネ
ル部材80との当接を解除した後、牽引ロッド84をピ
ボット軸90の軸心回りに約90度回転させて中央側に位
置させる。そしてベルクランク82を軸91回りに回転
させて、フック81と軸93との係止を解除する。次に
引張バネ30の付勢力を利用して左右フレーム4,5を
支軸ピン26を中心にして上方に展開させ、中央側に折
り畳む。そして係合部材51の係止ピン50を係止部材
18,19の溝部27に嵌入させると共に、フック29
により拘束して、左右フレーム4,5を主フレーム2に
固定する。これで作業部6,7は中央作業部6の両側端
から垂直に立ち上げた軸線Bから出ない状態で、斜め上
方且つ後方に保持される。
【0023】このように、支軸ピン26を中央作業部3
の両側端(B)よりも中央寄りに位置させたので、展開
する左右フレーム4,5全体のうちの作業部6,7が占
める重量は少なくなり、折り畳み姿勢における重心を比
較的下方に位置させることができ、トラクターにより運
搬走行する場合の操縦性及び安定性を損なうことを抑制
できる。言い換えると、機幅の縮小と操縦性及び安定性
の確保との両立が達成される。また左右フレーム4,5
を引き上げるための動力も削減できる。すなわち本実施
例のように、引張ばね30の力を利用して容易に折り畳
むことができる。さらに本実施例では、その引張ばね3
0に係止部材18,19及び係合部材51を併設して展
開移動に伴って自動的に固定されるようにしたので、折
り畳んだ左右フレーム4,5を主フレーム2に簡単に掛
け止めることができる。
【0024】また出力軸12,55間及び作業軸70,
40,75間にクラッチ機構121,122を設けると
共に、機体の左側端となる第二出力軸55と左作業軸7
0との間の位置に伝動装置8を設けて回転駆動力を伝達
するようにしたので、機体の全幅のうちこの左側端だけ
が作業を行わない部分となり、再耕が困難な残耕は生じ
ない。例えば畦のきわを耕作する際には、その畦の側面
に右作業部7を接するように起耕することで、残耕のな
い完全な作業が遂行できる。そして支軸ピン26を水平
よりも僅かに傾斜させ、左右フレーム4,5を斜め後方
に展開させるようにしたので、前後方向の重心の移動を
必要最小限とし、且つ動力側(トラクター)との干渉を
避けることができる。さらに左右作業部6,7を、斜め
後方に展開したときに中央作業部3の両側端(B)より
も内方に位置するように形成したので、折り畳んだとき
の機幅は中央作業部3の幅Wで決定され、機体全体の縮
小が有効になされ、格納時のデッドスペースも少なくな
る。また主フレーム2と左右フレーム4,5との間に固
定装置76を設けたので、作業部3,6,7が一直線状
に揃った作業姿勢を確実に保つことができる。
【0025】さらに本実施例の固定装置76は、牽引ロ
ッド84及びフック81により前後方向に隔てた二箇所
においてフレーム2,4,5間を締結し、しかもレバー
部材79の操作によりその締結を解除できるようにした
ので、強固に作業姿勢の固定ができると共に、折り畳み
姿勢への切り替えが簡単にできる。
【0026】なお本実施例にあっては、伝動装置8を左
側に設けて左連結杆46を経由して回転駆動力を伝達す
るものとしたが、右側に伝動装置を設けた構成にしても
当然かまわない。また本実施例ではハローに適用した場
合において示したが、同様の構造の農作業機、例えば耕
耘機などにも本発明は広く適用されるものである。
【0027】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0028】(1) 請求項1記載の構成によれば、折り畳
み時の重心の移動が少なくなり、操縦性及び安定性の低
下を防止できる。
【0029】(2) 請求項2記載の構成によれば、全機幅
のうち作業しない部分が一側端に限られ、残耕のない完
全な作業が達成される。
【0030】(3) 請求項3記載の構成によれば、左右作
業部を斜め後方に展開させることで、前後方向の過度な
重心移動及び前方動力側との干渉を避けることができ
る。
【0031】(4) 請求項4記載の構成によれば、折り畳
んだときの機幅が中央作業部の幅で決定され、機幅縮小
が有効になされる。
【0032】(5) 請求項5記載の構成によれば、各作業
部が一直線状に揃った姿勢を確実に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農作業機の一実施例を示した背
面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】図1の回転駆動系を説明するための部分断面図
である。
【図4】図3の要部詳細図である。
【図5】図1の固定装置を示した平面図である。
【図6】図5の要部を説明するための側断面図である。
【図7】従来の農作業機を示した背面図である。
【符号の説明】
3 中央作業機 4 左フレーム 5 右フレーム 6 左作業部 7 右作業部 8 伝動装置(伝動機構) 26 支軸ピン(枢軸) 40 中央作業軸 70 左作業軸 75 右作業軸 76 固定装置 122 第二のクラッチ機構(クラッチ機構) B 中央作業部の両側端から垂直に立ち上げた軸線
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−148215(JP,U) 実開 昭63−50508(JP,U) 実公 平1−5450(JP,Y2)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央作業部の機幅方向両側に左右作業部
    を、その中央作業部に幅方向で直線状になるよう連結
    し、かつその左右作業部を、上方に折り畳み自在に設け
    た農作業機において、上記中央作業部の上部に、その中
    央作業部を支持する主杵を設けて主フレームを形成し、
    左右作業部の上部にその左右作業部を支持する左右連結
    杵を設けて左右フレームを形成し、その左右フレームの
    左右連結杵を、中央作業部側に延出させて形成すると共
    にその左右連結杵の端部と接合すべく、上記中央作業部
    の幅に対して主杵を短く形成し、その主杵と左右連結杵
    の接合部の上部に枢軸を設けて主杵に対して左右連結杵
    を上方に回動自在に連結したことを特徴とする農作業
    機。
  2. 【請求項2】 上記各作業部が作業軸を有し、その作業
    軸に動力が、主杵から連結杵内を挿通させた出力軸で伝
    達される請求項1記載の農作業機。
  3. 【請求項3】 上記枢軸が、左右フレームを斜め後方に
    展開させて折り畳まれるべく水平より僅かに傾斜して形
    成された請求項1又は2記載の農作業機。
  4. 【請求項4】 上記左右フレームが、斜め後方に展開し
    折り畳まれたときに、その折り畳まれた左右作業部
    が、中央作業部の幅内に略納まるように上記左右連結杵
    と主フレームを連結する枢軸の位置が決められる請求項
    3記載の農作業機。
  5. 【請求項5】 主フレームと左右フレームとの間に、各
    作業部を機幅方向に一直線状に揃えた姿勢に固定するた
    めの固定装置が設けられた請求項1乃至4のいずれかに
    記載の農作業機。
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