JP2791625B2 - 歯付成形品の製造方法 - Google Patents

歯付成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ン等に用いられる歯付成形品の製造方法に係り、特に中
心に貫通孔を有する円筒形状で軸線方向両端部が外方向
に突出する周状のフランジ部を有し、一端又は両端のフ
ランジ外周に歯部が成形される歯付成形品の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸線方向両端部が外方向に突出す
る周状のフランジ部を有し、一端又は両端のフランジ外
周に歯部が成形される歯付成形品の製造方法は、予め円
筒素材の軸線方向中心付近外周に切削加工にて周状逃げ
溝を成形し、更にホブカッタやギアシェイパ等の歯切加
工にてフランジ外周に歯部を成形していた。
【0003】しかしながらこのような、ホブカッタやギ
アシェイパ等の歯切加工にてフランジ外周に歯部を成形
すると、その歯切加工に時間がかかるという問題があっ
た。
【0004】そこで歯切加工に代えて、図5に示す如
く、円筒素材101を温間鍛造により歯部137を有す
る中間成形品130に成形し、続いてその中間成形品1
30の軸線方向中心付近外周に切削加工にて周状逃げ溝
128を成形して軸線方向両端部132,133外周を
フランジ部135,136とする歯付成形品131を成
形していた。この場合の歯部137を有する中間成形品
130の成形を図6を基に説明すると、まず左半部に示
す如く、複数の歯形成形部153が内周面から周状に突
出する下型151の型彫空間156に円筒素材101を
挿入し、円筒素材101の下端部が歯形成形部153の
上端部に着座した状態に配設させる。そして右半部に示
す如く、上方のパンチ142が下降し、円筒素材101
を更に形彫空間156内に押圧することにより円筒素材
101の下側の端部133外周に歯形成形部153によ
り歯部137が成形される。その後、パンチ142は上
方へ退避するとともに続いてノックアウトパンチ155
が上昇し、円筒素材101の一端に歯部137が成形さ
れた中間成形品130が下型151から取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き方法では歯
部137を鍛造で成形することができるので、ホブカッ
タやギアシェイパ等の歯切加工に比べ歯部137の加工
時間を短縮することができるという利点がある。
【0006】しかしながらこの方法では、図5の(ウ)
に示す如く予め歯部137の形成された中間成形品13
0に周状逃げ溝128を切削加工にて成形するため、歯
部137の周状逃げ溝128を形成した側の端部にバリ
138が発生し、別工程でそのバリ138を除去しなけ
ればならず、時間・費用がかかつてしまうということが
ある。
【0007】また、周状逃げ溝128の加工が鍛造とは
別工程の切削加工で行われるため、設備費等の増加につ
ながる。そこでバリ138が発生しないように、すでに
成形された歯部137を横断して切削加工を行うことも
考えられるが、加工が断続切削となり切削工具の消耗が
激しくなるということがある。
【0008】従って、本発明は従来の課題を解決し、所
望の歯部を安価で短時間に製造できる歯付成形品の製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は以下の如
きである。
【0010】一端端部が外方向に突出する周状の外周フ
ランジを有し他端端部が内方向に突出する周状の内周フ
ランジを有する予備成形品を成形する第1工程と、複数
の歯形成形部が内周面から周状に突出する下型の型彫空
間に予備成形品を他端端部側より挿入配設し、予備成形
品の貫通孔の一端端部側内径と略同径のパンチを貫通孔
に挿入押圧して内周フランジを外方向へ突出させた外周
フランジを有する中間成形品を成形する第2工程と、中
間成形品をノックアウトパンチで上方へ押圧するととも
に歯形成形部により外周フランジに歯部を成形する第3
工程とからなる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図4に基づい
て説明する。
【0012】図1は本発明の製造方法により円筒素材1
から歯付成形品31を成形する状態を順次表し、(ア)
は円筒状の円筒素材1、(イ)は一端端部12が外方向
に突出する周状の外周フランジ15を有し他端端部13
が内方向に突出する周状の内周フランジ16を有する予
備成形品11、(ウ)は両端端部12,13が外方向に
突出する外周フランジ15,26を有する中間成形品2
1、(エ)は一方外周フランジ26に歯部37を形成し
た完成品の歯付成形品31である。
【0013】まず円筒素材1から予備成形品11を成形
する第1工程を説明すると、一般的な鍛造装置の押出成
形により、円筒素材1の鍛造装置挿入側の端部13外周
を内径側にしぼり込むと同時にその余肉により端部13
内周を内方向に突出させる。
【0014】次に予備成形品11から中間成形品21を
成形する第2工程を、図2乃至図3に基づいて説明す
る。
【0015】図2は鍛造装置41に予備成形品11を配
設した状態を表し、42は上下方向に移動可能なパン
チ、51は下型である。下型51は、予備成形品11を
規制するダイ52と、ダイの下側に設けたバックアップ
プレート54からなり、バックアッププレート54の貫
通孔57にはパンチ42と同心状に上下方向に移動可能
なノックアウトパンチ55がかん挿されている。またダ
イ52の内周面には、複数の歯形成形部53が周状に突
出する。この歯形成形部53は、予備成形品11を下型
51の型彫空間56に配設した状態で、予備成形品11
の外周フランジ15の位置の若干下側に、内方向に突出
するように設けられている。
【0016】上記装置により第2工程を行うとき、まず
第1工程で成形された予備成形品11を、内周フランジ
16を有する端部13側から下型51の型彫空間56に
配設する。このときノックアウトパンチ55の上端面と
バックアッププレート54の上端面は面一になるように
設定される。そして上方より、予備成形品11の貫通孔
4の一端端部12側内径と略同径のパンチ42を下降さ
せ、図3に示す如くパンチ42を予備成形品の貫通孔に
かん挿させるとともに、内周フランジを押圧して外方向
に突出させて、中間成形品21を成形する。成形後、パ
ンチ42を上方へ退避させて第2工程が終了する。
【0017】最後に第3工程として、第2工程が終了し
た状態の中間成形品21をノックアウトパンチ55で上
方へ押圧する。このとき下型51に設けた複数の歯形成
形部53により、図4に示す如く外周フランジ26に歯
形が成形され、ノックアウト終了とともに完成品である
歯付成形品31が下型51から取り出され、製造が完了
する。
【0018】従って上述の如き歯付成形品31の製造方
法によれば、所望の歯部37及び両端の外周フランジ1
5,26を鍛造のみで成形することができる。
【0019】尚、上記実施例では、歯付成形品31は一
方外周フランジ26のみに歯部37を成形したが、その
後連続的に鍛造成形で他方外周フランジ15に歯部を成
形してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一端端部
が外方向に突出する周状の外周フランジを有し他端端部
が内方向に突出する周状の内周フランジを有する予備成
形品を成形する第1工程と、複数の歯形成形部が内周面
から周状に突出する下型の型彫空間に予備成形品を他端
端部側より挿入配設し、予備成形品の貫通孔の一端端部
側内径と略同径のパンチを貫通孔に挿入押圧して内周フ
ランジを外方向へ突出させた外周フランジを有する中間
成形品を成形する第2工程と、中間成形品をノックアウ
トパンチで上方へ押圧するとともに歯形成形部により外
周フランジに歯部を成形する第3工程とからなるため、
所望の歯部及び両端の外周フランジを鍛造のみで成形で
きるので、短時間、低コストで歯付成形品を成形するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による歯付成形品の成形状態を
順次表す断面平面図である。
【図2】本発明の実施例による第2工程成形前の状態を
表す部分断面平面図である。
【図3】本発明の実施例による第2工程成形中の状態を
表す部分断面平面図である。
【図4】本発明の実施例による第3工程成形中の状態を
表す部分断面平面図である。
【図5】従来例による歯付成形品の成形状態を順次表す
断面平面図である。
【図6】従来例による歯付成形品の成形工程を表し、左
半部は成形前、右半部は成形後を表す部分断面平面図で
ある。
【符号の説明】
4 貫通孔 11 予備成形品 12 端部 13 端部 15 外周フランジ 16 内周フランジ 21 中間成形品 26 外周フランジ 37 歯部 42 パンチ 51 下型 53 歯形成形部 55 ノックアウトパンチ 56 型彫空間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に貫通孔(4)を有する円筒形状
    で、軸線方向両端部(12),(13)が外方向に突出
    する周状の外周フランジ部(15),(26)を有し、
    一端又は両端の外周フランジの外周に歯部(37)が成
    形される歯付成形品の製造方法において、一端端部(1
    2)が外方向に突出する周状の外周フランジ(15)を
    有し他端端部(13)が内方向に突出する周状の内周フ
    ランジ(16)を有する予備成形品(11)を成形する
    第1工程と、複数の歯形成形部(53)が内周面から周
    状に突出する下型(51)の型彫空間(56)に前記予
    備成形品(11)を他端端部(13)側より挿入配設
    し、予備成形品(11)の貫通孔(4)の一端端部(1
    2)側内径と略同径のパンチ(42)を貫通孔(4)に
    挿入押圧して、内周フランジ(16)を外方向へ突出さ
    せた外周フランジ(26)を有する中間成形品(21)
    を成形する第2工程と、該中間成形品(21)をノック
    アウトパンチ(55)で上方へ押圧するとともに歯形成
    形部(53)により外周フランジ(26)に歯部(3
    7)を成形する第3工程とからなることを特徴とする歯
    付成形品の製造方法。
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