JP2791351B2 - 板状ワークの把持装置 - Google Patents

板状ワークの把持装置

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JP2791351B2 JP10117294A JP10117294A JP2791351B2 JP 2791351 B2 JP2791351 B2 JP 2791351B2 JP 10117294 A JP10117294 A JP 10117294A JP 10117294 A JP10117294 A JP 10117294A JP 2791351 B2 JP2791351 B2 JP 2791351B2
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茂美 砂本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状ワークをロボット
等で搬送するときに、板状ワークを把持するために使用
する板状ワークの把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から板状ワークを把持する装置とし
て、1つのエア駆動、またはモータ駆動のチャックがあ
り、これは上下の爪が同じストロークで開閉して板状ワ
ークを把持するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例では、
上下の爪が同じストロークで動作するため、ワークステ
ージに置かれた板状ワークを横から把持する際に、下爪
の入るスペースとして大きなスペースが必要になる。特
に、板状ワークはそりを生じやすいため、上爪下爪全体
のストロークを大きくせざるを得ず、そのため下爪のた
めの大きなスペースが必要になり、スペース効率が悪い
という問題があった。また、上下の爪のストロークを変
えるためには、各別の駆動手段が必要であり、装置が大
型化して、コストが上昇するという問題があった。
【0004】そこで本発明の目的は、1つの駆動手段で
下爪のストロークと上爪のストロークを任意に設定でき
る把持装置を簡単な構成で低コストで提供することであ
る。本発明の他の目的は、下爪のストロークを小さくし
て、上爪のストロークを大きくすることにより、無駄な
スペースを設けることなく板状ワークのそりに対応でき
るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る板状ワークの把持装置は、シリンダ本
体と、シリンダ本体の両側に突出しかつ進退可能である
シリンダロッドとを有するシリンダと、シリンダロッド
の一端に固着されている下爪と、下爪と対向するように
シリンダ本体の一端に固着され、下爪と協働して板状ワ
ークを把持する上爪と、シリンダロッドの進退方向に対
して平行にシリンダ本体を移動可能とするガイド手段
と、シリンダ本体の原位置を規定すべく、シリンダ本体
の一部と対向するように設けてあるストッパと、シリン
ダが非作動状態にある時に、シリンダ本体を原位置に位
置させるべくシリンダ本体をストッパに当接するように
付勢する付勢部材と、シリンダが非作動状態にある時
に、シリンダロッドの他端と間隔を有して位置する固定
部材とから構成される。
【0006】また、本発明に係る板状ワークの把持装置
は、上記のシリンダが非作動状態にあるとき、シリンダ
ロッドの他端と固定部材との間隔を、上爪と下爪との間
隔の2分の1より小さいものとすれば、下爪のストロー
クが上爪のストロークよりも小さくなる。
【0007】また、本発明に係る板状ワークの把持装置
は、上記のストッパを固定部材に対して進退調整可能と
して下爪と上爪間のストロークを変更可能にしてある。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。
【0009】図1に示すように、シリンダ1は、シリン
ダ本体11とシリンダロッド12とから構成されてい
る。シリンダ本体11は筒状をしたものであり、シリン
ダロッド12は、このシリンダ本体の中心を貫通してそ
の上下両側から突出し、上下方向に進退可能である。
【0010】板状ワークを把持する把持手段2は、上爪
21と下爪22とから構成され、上爪はシリンダ本体1
1の一端である下端に固着されており、下爪22はシリ
ンダロッド12の一端である下端に、上爪21と対向す
るように固着されている。上爪21と下爪22とは協働
して板状ワークを把持可能である。
【0011】シリンダ本体11は、ガイド手段3により
上下方向に、すなわち、シリンダロッド12の進退方向
に対して平行に移動可能に支持されている。このガイド
手段3は、スライダ31とガイドレール32とから構成
されており、スライダ31は、シリンダ本体11の右側
に固着され、ガイドレール32は、固定部材であるL字
状のブラケット4の一方のアームである縦アーム41
に、シリンダ1と対向して設けてある。スライダ31は
ガイドレール32に沿って摺動し、このため、シリンダ
本体11は上下方向に移動可能である。
【0012】シリンダ本体11の原位置を規定するため
に、ブラケット4の他方のアームである横アーム42に
は、付勢手段としてのコイルばね5と、ねじで構成され
たストッパ6とが設けてある。コイルばね5は、横アー
ム42とシリンダ本体11とに立設されたばね掛け5
1,52にその両端が掛け止められて張設されており、
シリンダ本体11に上方向の付勢力を付与している。こ
のストッパ6は、横アーム42を上下方向に貫通してね
じ合わされており、ナット7により上下方向の位置が固
定可能になっているので、ストッパ6の下端面6aの位
置を上下に位置調整して固定することができる。したが
って、シリンダ本体11の原位置は、シリンダ本体11
がばね5の付勢力により上昇し、その他端である上端面
11aがストッパ6の下端面6aに当接して上昇を阻止
されることによって規定される。
【0013】シリンダロッド12は、後述するシリンダ
1の非作動状態の時は、図1に示すように下降位置にあ
るもので、この時シリンダロッド12の他端である上端
面12aと固定部材である横アーム42との間に、所定
の間隔tを有するようにしてある。この間隔tの大きさ
は、ナット7をゆるめてストッパ6を上下に移動させる
ことにより調整することが可能である。
【0014】シリンダ1は、この例ではエア駆動式のも
ので、作動状態の時には図2に示すように、シリンダロ
ッド12をシリンダ本体11に対して上方へ移動させ、
非作動状態の時には図1に示すように、シリンダロッド
12をシリンダ本体11に対して下方へ移動させる。
【0015】把持動作を行なう際には、シリンダ1を作
動状態にする。この時は上に述べたようにシリンダロッ
ド12は上方移動し、間隔tに等しい距離だけ上昇する
とその上端面12aが横アーム42に当接してそれ以上
は上昇できなくなる。このために、相対的にシリンダ本
体11がばね5を伸長させて下降する。図2に示すよう
に、シリンダ本体11の下降とシリンダロッド12の上
昇とに伴って、上爪21が下降し、下爪22が上昇し、
両爪間の間隔が狭くなり、この間隔内で板状ワークを把
持することが可能になる。
【0016】板状ワークを解放する際には、シリンダ1
を非作動状態にする。この時は上に述べたようにシリン
ダロッド12は下方へ移動し、横アーム42から離れよ
うとするが、シリンダ本体11がばね5によって上方向
へ付勢されているために、シリンダロッド12の上端面
12aは横アーム42に当接した状態が継続する。シリ
ンダ本体11が上方へ移動してその上端面11aがスト
ッパ6の下端面6aに当接し、それ以上の上昇ができな
くなったとき初めてシリンダロッド12が横アーム42
から離れて下降し、図1に示したように横アーム42と
の間に間隔tを生じた位置で停止する。このシリンダ本
体11の上昇とシリンダロッド12の下降とに伴って、
上爪21が上昇し、下爪22が下降し、両爪間の間隔が
開くので、把持されていた板状ワークは解放される。
【0017】この実施例では、間隔tの大きさを、シリ
ンダ1が非作動状態にある時の上爪21と下爪22との
間隔Tの2分の1よりも小さくしているので、把持動作
時の下爪22の上方移動距離が小さく、上爪21の下方
移動距離が大きくなる。上に説明したように、ストッパ
6をねじにして上下に調整可能にすることによって、間
隔tを調整することができるので、間隔tを下爪22の
望ましい上方移動距離に対応するように調整すればよ
い。
【0018】なお、シリンダ本体11をストッパ6に当
接させる付勢手段5は、図示したコイルばね5に限定さ
れるものでなく、ゴム等の適宜の弾性材を用いることに
よっても同じ作用を達成することが可能である。
【0019】シリンダロッド12の上端面12aと間隔
tを保つための固定部材は、ブラケット4の横アーム4
2に限られず、ピンを突出させるなど所定の位置を保持
できるものであればよい。
【0020】次に、図3乃至図5には、本発明の把持装
置Aを穴開け装置のチャック装置として適用した例を示
している。すなわち、多数個取りされたプリント基板の
板状ワークWは、外形抜きのために基準孔を穿設しなけ
ればならないので、この基準孔を開けるための装置であ
る。
【0021】図3に示すように、穴開け装置のワークス
テージ8上に板状ワークWが載置されている。ワークス
テージ8には浅い凹部8aが穿設され、板状ワークWの
一端部はこの凹部8aに突出するように載置されてい
る。板状ワークWは、この突出する部分で把持装置Aに
把持される。ワークステージ8の凹部8aの端部に、取
付け台8bが形成してあり、この台上に、把持装置Aを
所望の位置に移動させるためのシリンダ9が固定してあ
る。このシリンダのシリンダロッド9aの先端に把持装
置Aが固定されるもので、把持装置Aのブラケット4の
背面にシリンダロッド9aの先端面が固着されている。
【0022】したがって、板状ワークWを把持する際に
は、図4に示すように、シリンダ9を作動状態にしてシ
リンダロッド9aを前進(左方向へ進出)させると、こ
の位置では把持装置Aの下爪22がワークWの突出部分
の下方に位置し、上爪21は上方に位置する。この位置
で先に説明した本発明の把持装置Aによる把持動作を行
なう。
【0023】板状ワークWを把持した状態を図5に示し
ており、下爪22は浅い凹部8aの深さ内で上方移動
し、上爪21は十分に下方移動し、薄い板状ワークWを
しっかりと把持する。上爪21と下爪22との間隔Tは
十分に大きいので、板状ワークWに多少のそりが生じて
いても、確実に把持することができる。このようにして
板状ワークWを把持した状態で、所望の穴開け加工が行
なわれる。
【0024】板状ワークWへの加工が終了したら、把持
装置Aを図1の非作動状態にして板状ワークWを解放
し、シリンダロッド9aを後退させれば、図3に示した
元の状態となる。
【0025】なお、図3に示された例では、シリンダ9
は台8bに固定されているが、シリンダ9を台8にX−
Yテーブルを介して取り付けるようにすれば、板状ワー
クWを把持した後で、ワークの位置が正しい穴開け位置
に来るようにワーク送りをすることができる。さらに、
シリンダ9に代えてスカラロボットを用いると、ワーク
Wの自由な移動が可能になる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、1つの駆動手段で下爪
のストロークと上爪のストロークを任意に設定できるた
め、構成が簡単になり、コストの低減を達成できる。ま
た、下爪のストロークを小さく、上爪のストロークを大
きくすることにより、板状ワークの下方に位置させる下
爪のために加工機に設けられる凹部を浅くでき、かつ板
状ワークのそりに対応できるだけの上爪と下爪との間の
十分な間隔を確保できるので、スペースの効率の向上を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示す把持装置が板状ワークを把持する状
態を示す正面図である。
【図3】本発明の把持装置を工作機械のチャック装置と
して適用した例を示すもので、板状ワークを把持する前
の待機状態を示す要部の断面図である。
【図4】図3における板状ワークを把持する位置に移動
した状態を示す要部の断面図である。
【図5】図3に示す把持装置が板状ワークを把持した状
態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 11 シリンダ本体 12 シリンダロッド 21 上爪 22 下爪 3 ガイド手段 42 固定部材(ブラケットの横アーム) 5 付勢部材(ばね) 6 ストッパ(ねじ) W 板状ワーク
フロントページの続き (72)発明者 砂本 茂美 東京都墨田区太平四丁目1番1号 株式 会社精工舎内 (56)参考文献 特開 平5−169386(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体と、上記シリンダ本体の両
    側に突出しかつ進退可能であるシリンダロッドとを有す
    るシリンダと、 上記シリンダロッドの一端に固着されている下爪と、上
    記下爪と対向するように上記シリンダ本体の一端に固着
    され、上記下爪と協働して板状ワークを把持する上爪
    と、 上記シリンダロッドの進退方向に対して平行に上記シリ
    ンダ本体を移動可能とするガイド手段と、 上記シリンダ本体の原位置を規定すべく、上記シリンダ
    本体の一部と対向するように設けてあるストッパと、 上記シリンダが非作動状態にある時に、上記シリンダ本
    体を原位置に位置させるべく上記シリンダ本体を上記ス
    トッパに当接するように付勢する付勢部材と、 上記シリンダが非作動状態にある時に、上記シリンダロ
    ッドの他端と間隔を有して位置する固定部材とからなる
    ことを特徴とする板状ワークの把持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記シリンダが非作
    動状態にあるとき、上記シリンダロッドの他端と上記固
    定部材との間隔は、上記上爪と上記下爪との間隔の2分
    の1より小さいことを特徴とする板状ワークの把持装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記ストッ
    パは上記固定部材に対し、進退調整可能に設けてあるこ
    とを特徴とする板状ワークの把持装置。
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JP7115961B2 (ja) * 2018-11-16 2022-08-09 セイコーインスツル株式会社 食品切断装置

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