JP2791279B2 - 堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法 - Google Patents

堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法

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JP2791279B2
JP2791279B2 JP6126252A JP12625294A JP2791279B2 JP 2791279 B2 JP2791279 B2 JP 2791279B2 JP 6126252 A JP6126252 A JP 6126252A JP 12625294 A JP12625294 A JP 12625294A JP 2791279 B2 JP2791279 B2 JP 2791279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の内外装壁面或
は床面の装飾用として、重厚さ、深みに富んだ天然堆積
岩割り肌状凹凸模様を施した装飾材の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂エマルジョンと大理石粉末その
他の骨材や着色硅砂あるいは有色陶磁器粉などの着色骨
材などの骨材を含む吹付材を寒冷紗その他の適宜の比較
的目の粗い合成繊維織物や適宜の固体基材上に吹付け等
適宜の方法により塗布して天然石風の模様を施した装飾
材は建築物の内外装壁面或は床面の装飾用など建築物表
面仕上用シートとして用いられている。(特開平4−7
6151号、特開平3−279561号)。
【0003】砂岩、粘板岩、泥岩などの堆積岩は、岩石
の機械的風化で生じた砕屑物が流水、風、氷河などによ
って運ばれ堆積し固結して生じた岩石類であり、一般に
成層構造を有している。そのため、層方向に岩石を割る
とそれによって生じた面は特有の凹凸を有するいわゆる
割り肌状凹凸模様が出現する。すなわち凸部はある岩石
層が現れ、凹部には、例えば凸部の下の層が表面に露出
した形となる。そして、本発明者が種々検討した結果、
凹部と凸部とでは層の相違により、微妙な色調の相違、
例えば若干の明度の差異や、彩度の違い、あるいは色相
の違い、あるいはこれらの2つ以上の違いが生じてい
て、天然堆積岩特有の深みのある自然な感じの割り肌状
凹凸模様が出現している事がわかった。そのため、これ
ら深みのある割り肌凹凸模様を有する天然堆積岩は、高
級建築物の壁材や床材などに用いられてきている。
【0004】しかし、天然の堆積岩は高価であり、非常
に重く運搬に極めてコストがかかり、また、重いので例
えば高所などでは作業がしにくい、重くて脆いので運搬
中や取り付け作業中の取り扱い方によっては、衝撃によ
り、例えばトラックから作業現場に荷を降ろす際の不注
意な衝撃などにより角などの一部が欠けたりする、産地
が限られ従って同一品種のものを長期間に亘って安定し
て供給しにくい、割り肌凹凸模様を持たせて曲面に加工
することが難しいなどの問題がある。
【0005】一方、前述した合成樹脂エマルジョンと大
理石粉末、硅砂、陶磁器粉あるいは着色硅砂、有色陶磁
器粉などの適宜の骨材を含む吹付材を寒冷紗その他の適
宜の布状シート基材上に吹付け等適宜の方法により塗布
し、あるいは成型加工して得られる天然石風の模様を施
した装飾材は天然の岩石に比べて比較的安価であり、重
さも軽くなり運搬コストの面でも有利であり同一品種の
ものを長期間に亘って安定して生産でき、また、用いる
合成樹脂の種類にもよるが、最も良く用いられているア
クリル系樹脂の場合など一般に熱可塑性樹脂又はその架
橋物などの場合には比較的柔軟性があるので、適宜の岩
石模様を有する平面状のシート状物を製造しておいて、
これを施工面の曲面に沿って曲げながら曲面に施工する
ことが可能であるし、成型品が硬くなる合成樹脂を用い
る場合には、目的の曲面を有する基材に吹付けないし塗
布する方法や、鋳型を曲面状にしておいて成型する事な
ども考えられるので比較的容易に曲面加工もできる事
や、比較的軽くて施工時の取扱が容易な事から、高所な
どにおいても施工作業がしやすいなどの利点かあり、近
年、建築物の内外装壁面或は床面の装飾用など建築物表
面仕上用シートなどとして頻繁に用いられてきている。
【0006】そして、合成樹脂エマルジョンまたは溶液
と大理石粉末、硅砂、陶磁器粉あるいは着色硅砂、有色
陶磁器粉などの適宜の骨材を含む塗布材を用いて、砂
岩、その他の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材に
ついても、本発明者は種々検討し、天然堆積岩の割り肌
に型取り用のシリコンゴムを用いて割り肌状凹凸反転レ
リーフ模様を型取り、あるいは他の適宜の方法で天然の
割り肌凹凸反転レリーフ模様を型取り、これを鋳型にし
て、この鋳型に前記塗布材を吹付けたり、塗布したりす
ることにより、また、必要に応じて裏側に更に厚みを増
すための下地層を吹付けたり塗布したり、あるいは適宜
合成繊維の寒冷紗などの布状基材シートを積層して乾燥
固化し、鋳型から取り外して堆積岩割り肌状凹凸模様を
付することは可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の成型品は凹凸模様は堆積岩割り肌状凹凸模様を有する
ものの、天然の堆積岩の割り肌とは若干異なって、天然
の堆積岩の割り肌面に特有の深みや重厚性がなどが物足
りない付加価値のやや低い装飾材しか得られないと言う
問題があった。本発明者の検討によると、この装飾材は
凹部と凸部の色調が同一であるため単調な感じとなるこ
とがわかった。本発明者はこの欠点を解決すべく、凹部
と凸部の色調、即ち、彩度、明度または色相のいずれか
少なくとも1つを異ならせることにより、天然の堆積岩
の割り肌と同様のまたは類似した深みや重厚性を備えた
堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法を見
出し、本発明に到達した。
【0008】本発明は、天然堆積岩の割り肌面と同様の
割り肌状凹凸立体模様を有し、天然堆積岩よりも軽量で
取扱が容易であり、運搬中や作業中のちょっとした衝撃
などにより角などの一部が欠けたりする欠点が改良さ
れ、かつ天然堆積岩の割り肌面と同様のまたはそれに類
似した深みや重厚性をかもしだすことのできる堆積岩割
り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次ぎの構成を有するものである。 ()堆積岩割り肌状凹凸反転レリーフ模様を有する鋳
型に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材が分散さ
れてなる上層を形成するための第1の塗布材を塗布し、
前記第1の塗布材が乾燥する前に鋳型の凹凸反転レリー
フ模様の凸部の上に塗布されている第1の塗布材の少な
くとも1部又は全部を除去し、ついで前記第1の塗布材
と異なる色調を有し合成樹脂エマルジョンまたは溶液中
に骨材が分散されてなる下層を形成するための第2の塗
布材を塗布し、乾燥後前記鋳型を取り外す工程を含む堆
積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0010】()下層を形成するための第2の塗布材
を塗布後、その表面が乾燥する前に布状シート基材が積
層される工程を含む前記()項に記載の堆積岩割り肌
状凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0011】()(a)下層を形成するための第2の
塗布材を塗布後、または、(b)下層を形成するための
第2の塗布材を塗布しその表面が乾燥しないうちに布状
シート基材を積層した後、更に合成樹脂エマルジョンま
たは溶液中に骨材が分散されてなる下地層用塗布材を塗
布する工程を含む前記()項に記載の堆積岩割り肌状
凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0012】()下地層用塗布材を塗布後、その表面
が乾燥する前に布状シート基材が積層される工程を含む
前記()項に記載の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する
装飾材の製造方法。
【0013】()骨材が主として12〜200メッシ
ュの大きさの骨材である前記()〜()項のいずれ
かに記載の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製
造方法。
【0014】()骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒
状物、またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる
骨材である前記()〜()項のいずれかに記載の堆
積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0015】()第1の塗布材または第2の塗布材に
おいて、合成樹脂エマルジョンまたは溶液の割合が固形
分で骨材100重量部に対し、5〜20重量部である前
記()〜()項のいずれかに記載の堆積岩割り肌状
凹凸模様を有する装飾材。
【0016】()上層と下層を形成する第1の塗布材
と第2の塗布材の乾燥後の色調の差異が,その色相、明
度、彩度の少なくとも1つが異なるものである前記
)〜()項のいずれかに記載の堆積岩割り肌状凹
凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0017】()上層と下層を形成する第1の塗布材
と第2の塗布材の乾燥後の明度の差異が,マンセル値で
0.5〜4である前記()項に記載の堆積岩割り肌状
凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0018】(10)上層と下層を形成する第1の塗布
材と第2の塗布材の乾燥後の彩度の差異が,マンセル値
で1〜5である前記()項に記載の堆積岩割り肌状凹
凸模様を有する装飾材の製造方法。
【0019】
【作用】発明の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾
材の製造方法の発明においては、堆積岩割り肌状凹凸反
転レリーフ模様を有する鋳型に合成樹脂エマルジョンま
たは溶液中に骨材が分散されてなる上層を形成するため
の第1の塗布材を塗布し、前記第1の塗布材が乾燥する
前に鋳型の凹凸反転レリーフ模様の凸部の上に塗布され
ている第1の塗布材の少なくとも1部又は全部を除去
し、ついで前記第1の塗布材と異なる色調を有し合成樹
脂エマルジョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる下
層を形成するための第2の塗布材を塗布し、乾燥後前記
鋳型を取り外す工程を含むので、天然の堆積岩割り肌状
凹凸模様と同様の自然な凹凸模様を付与できると共に、
第1の塗布材が乾燥する前に鋳型の凹凸反転レリーフ模
様の凸部の上に塗布された第1の塗布材層をすべて/ま
たは凸部のうちの一部を残して第1の塗布材を除去し、
ついで前記第1の塗布材と異なる色調を有し合成樹脂エ
マルジョンまたは溶液中に骨材が分散されてなる下層を
形成するための第2の塗布材を塗布しているので、得ら
れる装飾材の凸部は主として第1の塗布材により形成さ
れて第1の塗布材層が表側面に現れ、また凹部の一部ま
たは全部は主として第1の塗布材と異なる色調を有する
第2の塗布材から形成されて且つ第2の塗布材層が表面
側に現れるので、天然の堆積岩割り肌凹凸模様と同様な
いしは類似の色調模様になり、従って天然の堆積岩と同
様ないしは類似の重厚性、深みのある堆積岩割り肌状凹
凸模様を有する装飾材を容易に製造し得る堆積岩割り肌
状凹凸模様を有する装飾材を有する装飾材の製造方法が
提供できる。しかも第1、第2の塗布材に合成樹脂成分
を含有しているので天然の堆積岩よりも比重が小さくな
り、軽量で取扱が容易であり、運搬中や作業中のちょっ
とした衝撃により欠けたりする欠点が改良された堆積岩
割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法が提供でき
る。
【0020】また、前記()項に記載したように、下
層を形成するための第2の塗布材を塗布後、その表面が
乾燥する前に布状シート基材が積層される工程を含む本
発明の好ましい態様とすることにより、より強度が大き
く、従って取扱が容易な堆積岩割り肌状凹凸模様を有す
る装飾材の製造方法が提供できる。
【0021】また、前記()項に記載したように、
(a)下層を形成するための第2の塗布材を塗布後、ま
たは、(b)下層を形成するための第2の塗布材を塗布
しその表面が乾燥しないうちに布状シート基材を積層し
た後、更に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材が
分散されてなる下地層用塗布材を塗布する工程を含む本
発明の好ましい態様とすることにより、厚手の堆積岩割
り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法が提供でき
る。
【0022】また、前記()項に記載したように、下
地層用塗布材を塗布後、その表面が乾燥する前に布状シ
ート基材が積層される工程を含む本発明の好ましい態様
とすることにより、厚手で且つ強度が大きく、従って取
扱が容易な堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製
造方法が提供できる。
【0023】また、前記()項に記載したように、骨
材が主として12〜200メッシュの大きさの骨材であ
る本発明の好ましい態様とすることにより、天然の砂
岩、粘板岩、泥岩などの堆積岩により類似した外観の堆
積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法を提供
できる。
【0024】また、前記()項に記載したように、骨
材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物、またはこれらの
着色物の少なくとも1種からなる骨材である本発明の好
ましい態様とすることにより、プラスチックなどの有機
の骨材などに比べて安価であり、また、色褪せや変色な
どが生じる恐れがなく耐久性のよい堆積岩割り肌状凹凸
模様を有する装飾材の製造方法を提供できる。
【0025】また、前記()項に記載したように、第
1の塗布材または第2の塗布材において、合成樹脂エマ
ルジョンまたは溶液の割合が固形分で骨材100重量部
に対し、5〜20重量部である本発明の好ましい態様と
することにより、合成樹脂は比較的比重が骨材などに比
べて小さいので、体積的にはかなりの量を占めることに
なり、骨材や着色材のバインダーの役割も果たし、天然
の堆積岩調の風合いを保持したまま、耐久性のある強度
を有する堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造
方法を提供できる。
【0026】また、前記()項に記載したように、上
層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材の乾燥
後の色調の差異が,その色相、明度、彩度の少なくとも
1つが異なるものである本発明の好ましい態様とするこ
とにより、天然の堆積岩のごとき重厚性、深みの付与さ
れた堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法
を提供できる。
【0027】また、前記()項に記載したように、上
層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材の乾燥
後の明度の差異が,マンセル値で0.5〜4である本発
明の好ましい態様とすることにより、天然の堆積岩によ
り類似した重厚性、深みの付与された堆積岩割り肌状凹
凸模様を有する装飾材の製造方法を提供できる。
【0028】また、前記(10)項に記載したように、
上層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材の乾
燥後の彩度の差異が,マンセル値で1〜5である本発明
の好ましい態様とすることにより、天然の堆積岩により
類似した重厚性、深みの付与された堆積岩割り肌状凹凸
模様を有する装飾材の製造方法を提供できる。
【0029】
【実施例】本発明の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装
飾材を構成する一成分の合成樹脂マトリックスは、上
層、下層、あるいは必要に応じて増厚の目的などで用い
られる下地層の合成樹脂成分のいずれにおいても、通
常、原料として合成樹脂エマルジョンあるいは合成樹脂
溶液が用いられ、天然石模様を有する装飾材の製造の際
に従来より用いられている各種の合成樹脂エマルジョン
や溶液を用いることができる。有機溶剤の回収や環境問
題などを余り考慮する必要がないという点からは、合成
樹脂エマルジョンが好ましく用いられる。特に耐候性、
対アルカリ性、耐水性、接着性、柔軟性、耐吸水性等を
満足する合成樹脂エマルジョンが好ましく、具体的な例
としては、例えばアクリル系樹脂エマルジョン(アクリ
ル−スチレン系樹脂エマルジョン、アクリル−ウレタン
系樹脂エマルジョン、アクリル−シリコン樹脂系エマル
ジョン、アクリル−弗素樹脂系エマルジョンも含む)、
エチレン−酢酸ビニル樹脂などの酢酸ビニル系樹脂エマ
ルジョン、塩化ビニル系樹脂エマルジョン、ウレタン系
樹脂エマルジョン等が挙げられる。これらのいずれの樹
脂も乾燥後の樹脂マトリックスは適宜の柔軟性を有して
おり、曲面への施工も可能である。中でもアクリル系樹
脂エマルジョンが特に耐候性の点でより優れているので
建築物の内外装壁面或は床面などの建築物表面仕上用シ
ートとして用いた場合など長期の耐久性を有し好まし
い。
【0030】骨材としてはかかるタイプの天然石模様を
有する装飾材の製造の際に用いられている各種の公知の
骨材を用いる事ができ、大理石粉や御影石粉、硅砂その
他の天然石粉、陶磁器粉、あるいはこれらを人工的に着
色した例えば着色焼成硅砂や有色陶磁器粉などのいわゆ
る着色骨材と称されているものなど、天然石細粒状物、
陶磁器細粒状物、またはこれらの着色物の少なくとも1
種からなる骨材で代表される無機材料が好ましく用いら
れる。これらの骨材はプラスチックなどの有機材料から
成る骨材に比べて色褪せや変色などが生じる恐れがなく
耐久性がよいことと、価格的にも安価であることなどか
ら好ましく用いられる。
【0031】骨材の大きさは主として12〜200メッ
シュの大きさの骨材を用いることが好ましい。なお、人
工的に着色を施した着色骨材あるいは特に人工的に着色
を施していない素材そのままの色の骨材などの中から適
宜1種または2種以上を併用することによって所望の色
調や風合を調整することができる。
【0032】また、必要に応じて独特の風合を出すため
に、別途、雲母や着色雲母あるいは合成樹脂着色薄片な
どで代表される鱗片状の添加物を加えてもよい。かかる
鱗片状の添加物としては、通常200メッシュ〜1cm
2 程度の大きさのものが好ましく用いられる。
【0033】骨材と合成樹脂マトリックスの配合割合は
堆積岩として砂岩、粘板岩、泥岩などのいずれの風合い
の堆積岩とするかとか、どこの産地の堆積岩に似せた風
合のものにするかとか、上層となる第1の塗布材または
下層となる第2の塗布材において若干の相違があるが、
合成樹脂エマルジョンまたは溶液の割合が固形分で骨材
100重量部に対し、5〜20重量部程度が好ましい。
【0034】この範囲の好ましい態様とすることによ
り、合成樹脂成分は比較的比重が骨材などに比べて小さ
いので、体積的にはかなりの量を占めることになり、骨
材のバインダーとしての役割も果たし、天然の堆積岩調
の風合いを保持したまま、耐久性のある強度を有する堆
積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材が提供できる。
【0035】塗膜層の色調を調整するには前述したよう
に素材本来の色調のままの各種骨材やこれらを人工的に
着色したいわゆる着色骨材などの1種または2種以上を
適宜配合することによって達成される。
【0036】本発明においては上層と下層を形成する第
1の塗布材と第2の塗布材の乾燥後の色調に差が生じる
ように第1の塗布材と第2の塗布材への骨材の配合を調
整する。目的とする色調差によって異なるが、第1の塗
布材と第2の塗布材への骨材の種類や添加量、2種以上
の骨材の併用など、その骨材の色や種類や配合量、添加
種類数の増減の組み合わせなどによって、調整すること
ができる。色調差は例えば、第1の塗布材と第2の塗布
材の色相、明度、彩度の少なくとも1つが異なるように
調整することによって達成される。そして、好ましくは
上層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材の乾
燥後の明度の差異の範囲が,マンセル値で0.5〜4と
するか、彩度の差異の範囲が,マンセル値で1〜5の範
囲にするか、その両者を満足させる範囲にするか、更に
この両者の範囲を満足し色相を異ならせる範囲の色調差
とすることが、天然堆積岩により類似した重厚性、深み
が付与できることからも好ましい。尚、第1の塗布材と
第2の塗布材の色調差を乾燥後の色調で比べるのは、乾
燥前で色調を整えておけば通常の場合十分であるが、一
部のものには乾燥前と乾燥後で色調が若干異なってくる
ものもあるので、乾燥後の色調で比べることが好ましい
ためである。
【0037】尚、マンセル値は、色彩学などの各種書籍
に掲載されていて、著名であるので説明は省略する。例
えぱ「マンセル ブック オブ カラー 、ネーバリン
グヒューズ 版」(米国メリーランド州ボルチモアのマ
ンセル カラー カンパニー インコーポレーテッド発
行)(MUNSELL BOOK OF COLOR, NEIGHBORING HUESEDIT
ION, MUNSELL COLOR COMPANY, Inc. BALTIMORE ・ MAR
YLAND U.S.A.)などに掲載されている。
【0038】また、必要に応じて装飾材全体の厚みを厚
くするために下層の更に下側に積層される下地層として
は同様に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材が分
散されてなる下地層用塗布材がもちいられ、この下地層
についてはその色調はほとんど考慮する必要はなく、い
かなる色調にしてもよいが、通常は下層に用いた第2の
塗布材と同じ物を用いることが多い。しかし厚みを付与
するための層であるので何等これに限定されるものでは
ない。
【0039】第1の塗布材や第2の塗布材あるいは下地
層となる塗布材には、更に必要に応じて充填材、造膜助
剤、増粘剤、消泡剤、pH調整剤などを加えたり、粘度
を小さめにするために水などや適宜の溶剤などを加えて
もよい。
【0040】例えば、充填材としては炭酸カルシウムな
ど、増粘剤としては例えばメチルセルロース系のもの
(たとえば“ハイメトローズ90SH−30000”、
信越化学(株)社製)、造膜助剤としては例えばブチル
カルビトールアセテートなど、消泡剤としては例えば
“ノプコサントNXZ”(サンノプコサン(株)社製)
など、pH調整剤としては濃アンモニア水などが好適に
用いられるが、これらのみに限定されるものではない。
【0041】本発明の装飾材に於てはその裏側に布状シ
ート基材が積層されていることが装飾材の強度をより大
きくでき、従って取扱がより容易な装飾材を提供できる
点からも好ましいが、かかる布状シート基材としては、
例えば従来より用いられているこの種の建築物表面仕上
用シートなどの装飾材の製造の際に用いられている布状
シート基材などが同様に用い得る。具体的には、例えば
合成繊維製織物、より好ましくは比較的目の粗い合成繊
維製織物、例えば、吸水性のない又は吸水性の小さいア
クリル繊維或いはポリエステル繊維からなるガーゼ程度
又はそれ以上に粗く織ったものが好ましく、アクリル繊
維或いはポリエステル繊維からなる寒冷紗などが特に好
ましい。吸水性のない又は吸水性の小さい織物が好まし
いのは、吸水性の大きいものは水分により膨張し、乾燥
時に収縮しやすい傾向があり、乾燥後の製品が反ったり
して変形する恐れがあるが、吸水性のない又は吸水性の
小さい織物を用いた場合にはこの様な問題が生じないの
で好ましい。
【0042】また、布状シート基材が好ましいのは、柔
軟な装飾材の場合にはその柔軟性を阻害しないことや、
布は通気性があるため鋳型で本発明の装飾材を成型し乾
燥させる場合に、水分や溶剤などを鋳型の存在しない
側、すなわち裏側から容易に蒸発させることができるか
らである。また織物以外の布状シート基材としては、編
物、不織布なども適用できる。
【0043】この様に裏側に布状シート基材を積層する
場合には、通常、下層を形成するための第2の塗布材を
塗布後、その表面が乾燥する前に布状シート基材を積層
し、通常は積層後その上を例えば適宜のローラーなどで
押さえてから乾燥させる方法や、また、下層を形成する
ための第2の塗布材を塗布後、厚みを付与するための前
述した下地層用塗布材を更に塗布し、その表面が乾燥す
る前に布状シート基材を前記と同様にして積層してもよ
いし、あるいは、下層を形成するための第2の塗布材を
塗布後、その表面が乾燥する前に第1の布状シート基材
を積層し、これらが乾燥しないうちに、あるいは乾燥後
にまたは場合によっては乾燥させて鋳型を取り外してか
ら、前述した下地層用塗布材を塗布し、更に必要に応じ
て前記下地層用塗布材の表面が乾燥する前に布状シート
基材を前記と同様に積層する方法や構成を採用してもよ
い。そして、特に最終段階の布状シート基材を積層した
場合には、更にその上に第1の塗布材、第2の塗布材あ
るいは下地層用の塗布材などのうちいずれかを布状シー
ト基材を積層した上に更に薄く吹き付けたり塗布してお
くことも、よりしっかりと布状シート基材を接着させる
ことができ、好ましい。
【0044】本発明の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する
装飾材の製造の際に使用する堆積岩割り肌状凹凸反転レ
リーフ模様を有する鋳型としては、特に限定するもので
はないがシリコンゴムの鋳型やポリエステルフィルムな
どの適宜のプラスチックフィルムからなる鋳型が好適に
用いられる。例えば、シリコンゴムの鋳型の場合には、
目的とする天然の堆積岩の割り肌に直接市販の型取り用
のシリコンゴムを塗布して固めた後、シリコンゴムを堆
積岩の割り肌から剥離させる事により、堆積岩割り肌状
凹凸反転レリーフ模様を有する鋳型を容易に得る事がで
きる。また、ポリエステルフィルムなどのプラスチック
フィルムの鋳型の場合には、通常の鋳型制作の方法を応
用する事により、その結果としてまず目的とする天然の
堆積岩の割り肌凹凸模様の金属製の雄型と雌型の金型を
作成し、作成された金属製の雄型と雌型の金型を加熱し
てその間にポリエステルフィルムなどの適宜のプラスチ
ックフイルムをはさんで金型でエンボスして成型する事
により、容易に堆積岩割り肌状凹凸反転レリーフ模様を
有する鋳型を得る事ができる。
【0045】このようにして内面が堆積岩割り肌状凹凸
反転レリーフ模様を有する鋳型を用いて本発明の堆積岩
割り肌状凹凸模様を有する装飾材を製造する方法につい
て、以下図面を参照しながら更に説明する。
【0046】図1は本発明の堆積岩割り肌状凹凸模様を
有する装飾材の一つの製造方法の工程を示す工程断面図
である。図1(a)に示すように、ベニヤ板などの適宜
の平坦な基板台1上に前述した堆積岩割り肌状凹凸反転
レリーフ模様を有する鋳型2を載置する。次いで図1
(b)に示すように、鋳型に合成樹脂エマルジョンまた
は溶液中に適宜の骨材が分散されてなる上層を形成する
ための第1の塗布材3を塗布する。塗布手段は特に制限
するものではないが通常は吹付けガンを用いて塗布材3
を鋳型2の上に吹付けるか、塗布材3を鏝を用いて鋳型
2の上に塗布するのが一般的である。塗布量も特に制限
するものではないが、通常1〜1.5kg/m2 程度で
ある。
【0047】次に図1(c)に示すように、第1の塗布
材層が乾燥する前に(通常塗布直後〜塗布後30分以内
程度が好ましい。)鋳型2の凹凸反転レリーフ模様の凸
部4の上に塗布されている第1の塗布材の少なくとも1
部又は全部を除去する。除去手段は特に限定するもので
はないが通常はゴム製のへらなどを用いて掻き落す手法
が用いられる。こうすることによって鋳型2の凹凸反転
レリーフ模様の凹部に第1の塗布材3が残ることにな
る。必要に応じて第1の塗布材3を乾燥させる。
【0048】次いで図1の(d)に示されるように、前
記第1の塗布材と異なる色調を有し合成樹脂エマルジョ
ンまたは溶液中に適宜の骨材が分散されてなる下層を形
成するための第2の塗布材5が塗布される。塗布手段は
前記第1の塗布材の塗布手段と同様の手段を用いること
ができる。塗布量も特に制限するものではないが、通常
2.5〜3kg/m2 程度である。
【0049】次いで必要に応じて図1の(e)に示され
るように、第2の塗布材の表面が乾燥する前に(通常塗
布直後〜塗布後30分以内程度が好ましい。)布状シー
ト基材6を積層し、鏝またはローラーなどでその上から
押さえ付けて第2の塗布材層にしっかりと積層されるよ
うにする。布状シート基材6の積層後、より接着性を確
実なものとする為、更にその上から薄く第1の塗布材、
第2の塗布材あるいは前述した下地層用塗布材などの適
宜の塗布材を吹付けておいても良い。この点は他の態様
に於いても同様であり、他の態様に於いて説明すると長
くなるので他の態様に於いては説明を省略する。
【0050】そして次に図1の(f)に示されるよう
に、全体が乾燥した時点で鋳型を取り外し、本発明の一
態様の装飾材を得ることができる。すなわち第2の塗布
材層5からなる合成樹脂マトリックス中に骨材が分散さ
れてなる下層と前記下層の表面を部分的に覆っている第
1の塗布材層3からなる合成樹脂マトリックス中に骨材
が分散されてなる上層とからなり、前記上層と下層の色
調が異なるので、凹部7に部分的に色相の異なる下層が
現れた天然の堆積岩調の外観を有する堆積岩割り肌状凹
凸模様を有する装飾材が得られる。この装飾材は天然堆
積岩に比べて軽いし、天然堆積岩の様に脆くないので作
業中に落したり、運搬中の不注意などによる多少の衝撃
が加わっても欠けたりする恐れが少ないので、取り扱い
が容易であり、高所などでの作業もやりやすくなる。
【0051】次に図2に本発明の別の態様の堆積岩割り
肌状凹凸模様を有する装飾材の断面模式図を示した。図
2に示した装飾材が図1の(f)に示された装飾材と主
として異なる点は、第2の塗布材5からなる下層の裏側
面に、更に増厚のための下地層11が更に設けられてお
り、また、布状シート基材12が下地層11の裏側面側
に積層されている点である。
【0052】この態様の装飾材は、図1の(d)で示さ
れた工程の次に第2の塗布材5の上に、必要に応じて第
2の塗布材5を乾燥させ、更に適宜の骨材を含む合成樹
脂エマルジョンまたは溶液からなる下地層11を塗布
し、その表面が乾燥する前に(通常塗布直後〜塗布後3
0分以内程度が好ましい。)布状シート基材12を積層
し、鏝またはローラーなどでその上から押さえ付けて乾
燥後、鋳型を取り外すことによって容易に製造すること
ができる。
【0053】上記製法に於いて、下地層11を塗布する
手段は前記第1の塗布材の塗布手段や第2の塗布材の塗
布手段と同様の手段を用いることができる。塗布量も特
に制限するものではないが、通常2.5〜3kg/m2
程度である。この態様に於いて、下地層11を塗布する
時期は第2の塗布材の塗布後であれば、第2の塗布材の
乾燥前でもよいし、乾燥後でもよいし、場合によっては
第1、第2の塗布材の乾燥後鋳型を取り外してから塗布
してもよい。しかし、この態様に限らずいずれの態様の
場合においても第1の塗布材層と第2の塗布材層あるい
は下地層を塗布する場合に先に塗布した層が粘度が低
く、乾燥する前に次に塗布する塗布材を塗布してしまう
と先に塗布した層と混ざってしまって色調などに変化が
生じて好ましくない場合には、先に塗布した層を少なく
とも混合が生じない程度以上に乾燥してから次の層の塗
布材を塗布することが好ましい。
【0054】次に図3に本発明の更に別の態様の堆積岩
割り肌状凹凸模様を有する装飾材の断面模式図を示し
た。図3に示した装飾材が図2の装飾材と主として異な
る点は、図2の布状シート基材12の代わりに、第2の
塗布材5からなる下層と下地層11の間に布状シート基
材6が設けられている点である。こうすることにより、
図2に示して態様とほぼ同様に厚さの厚い、また強度の
向上した装飾材を得ることができる。この態様に於い
て、下地層11を塗布する時期は第2の塗布材5の裏側
面に布状シート基材6を積層した後であれば、第2の塗
布材の乾燥前でもよいし、乾燥後でもよいし、場合によ
ってはやや手間がかかるが第1、第2の塗布材の乾燥後
鋳型を取り外してから塗布することもできる。尚、布状
シート基材6の積層手段は、図1の(d)の工程で説明
したと同様の手法が採用できる。
【0055】次に図4に本発明の更に別の態様の堆積岩
割り肌状凹凸模様を有する装飾材の断面模式図を示し
た。図4に示した装飾材が図2の装飾材と主として異な
る点は、第2の塗布材5からなる下層と下地層11の間
に更に布状シート基材6が設けられている点であり、こ
の態様に於いては布状シート基材は6と12の2層にな
っている点である。こうすることにより、より一層強度
の向上を計ることができる。この態様に於いて、下地層
11を塗布する時期は第2の塗布材5の裏側面に布状シ
ート基材6の積層後であれば、第2の塗布材の乾燥前で
もよいし、乾燥後でもよいし、場合によってはやや手間
がかかるが第1、第2の塗布材の乾燥後鋳型を取り外し
てから塗布してもよい。布状シート基材6の積層手段
は、図1の(d)の工程で説明したと同様の手法が採用
できる。また、布状シート基材12の積層手段は下地層
11を塗布し、その表面が乾燥する前に(通常塗布直後
〜塗布後30分以内程度が好ましい。)布状シート基材
12を積層し、鏝またはローラーなどでその上から押さ
え付ける前述したと同様の手法が採用できる。
【0056】以下、より具体的な実施例を挙げて更に本
発明を説明するが、本発明はこの実施例のもののみに限
定されるものではない。実施例1巾1000mm、長さ
750mm、厚さ40mmの大きさの天然のインド砂岩
表面の割り肌形状面に、型取り用シリコンゴム(信越化
学工業(株)製の“信越シリコンKE−17”)を用い
て型取りした後、シリコンゴムを天然のインド砂岩から
剥離した。シリコンゴムの使用量は1Kg/0.75m2 であ
った。
【0057】以上の様に作製したシリコンゴムの凹凸反
転レリーフ型シートの周囲の4辺を断裁して、960mm
×680mmの大きさに加工して鋳型を作成した。鋳型を
基板台(ベニヤ板5.5mm厚 950×670mm)の上
に、型取りしたインド砂岩割り肌状凹凸反転レリーフ模
様が形成されている面を上にして置く。
【0058】次いで第1の塗布材として、 合成樹脂エマルジョン: アクリル樹脂系エマルジョン(旭化成工業(株)製“ポ
リトロンE-300 ”)4000g、 骨材: 天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製“KD
-1”(約30〜40メッシュ)]6500gと、 天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製“KD
-100”(約100〜200メッシュ)]2000g、 着色骨材: ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“20Y205”
(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]500g
と、 イエロー系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“67イエロー”
(粒子サイズ6号と7号の混合:約40〜50メッシ
ュ)]300gと、 オレンジ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛
フ”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]70
0g、 とから調整された第1の塗布材(調合乾燥後の色がやや
明るいベージュ系の色、マンセル値が10YR 8/
4、ここで10YRは色相を表す記号で赤色よりの黄色
を示している。8/4の8は明度を示す記号で、数値が
大きい方が明るい色であることを示している。4は彩度
を示す記号で、数値が大きい方が鮮やかな色であること
を示している。)を、塗布器具としてアジャスト式リシ
ンガン(吹付ガン)口径5mm(豊岡製作所製)を用いて
塗布量が約1.2Kg/m2 となる様に前記鋳型に吹付けて
第1の塗布材層を形成し、塗布後すぐに鋳型の凸部分に
塗布された第1の塗布材層をゴムベラで掻き落とし、気
温16℃、湿度75%で6時間自然乾燥した。
【0059】次いで第2の塗布材として、 合成樹脂エマルジョン: アクリル樹脂系エマルジョン(旭化成工業(株)製“ポ
リトロンE-300 ”)4000g、 骨材: 天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製“KD
-1”(約30〜40メッシュ)]6500gと、 天然石骨材(寒水石)[(株)同和カルファイン製“KD
-100”(約100〜200メッシュ)]2000g、 着色骨材: ベージュ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“20Y205”
(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]800g
と、 ブラウン系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“20R201”
(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]100g
と、 オレンジ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛
フ”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]60
0g、 とから調整された第2の塗布材(調合乾燥後の色がやや
黒めのベージュ系の色、マンセル値が10YR 7/
3)を、塗布器具としてタイルガン(吹付ガン)口径8
mm(豊岡製作所製)を用いて塗布量が約3Kg/m2 となる
様に前記第1の塗布材層が形成されている鋳型に吹付け
て、第2の塗布材層を形成し、塗布後すぐにポリエステ
ル繊維の寒冷紗を積層しローラーで押さえ付けた。その
後温度45℃の乾燥室で8時間放置して乾燥した。
【0060】そして更に第2の塗布材と同様の材料を下
地層を形成するために同様の条件でこの上から吹付け、
温度45℃の乾燥室で8時間放置して乾燥し、鋳型を取
り外した。こうすることにより、第1の塗布材層からな
る上層がやや明るいベージュ系の色を呈し、第2の塗布
材層からなる下層がそれよりやや濃いめのベージュ系の
色を有し、第1の塗布材層と第2の塗布材層の明度のマ
ンセル値の差が1で、彩度のマンセル値の差が1の、天
然のインド砂岩に極めて良く似た外観を有する割り肌状
凹凸模様を有する装飾材が得られた。
【0061】実施例2 950mm×650mmの大きさの実施例1に用いたと同様
の天然のインド砂岩表面の割り肌形状面から型取りして
通常の金型作成方法により作成したインド砂岩割り肌状
凹凸レリーフ模様が形成されている雄型と、同割り肌状
凹凸反転レリーフ模様が形成されている雌型とからなる
金型に、厚さ0.05mmのポリエステルフイルムを挟
んで加熱プレスすることによって得られたインド砂岩割
り肌状凹凸反転レリーフ模様が形成されているポリエス
テルフイルムからなる鋳型を用いた以外は、実施例1と
全く同様の条件で装飾材を製造した。その結果実施例1
と同様の天然のインド砂岩に極めて良く似た外観を有す
る割り肌状凹凸模様を有する装飾材が得られた。
【0062】実施例3 実施例1と同様に作成した鋳型を用い、第1の塗布材と
第2の塗布材の組成を下記のものに変えた以外はほぼ同
様にして天然のインド砂岩に極めて良く似た外観を有す
る割り肌状凹凸模様を有する装飾材を得た。
【0063】第1の塗布材として、 合成樹脂エマルジョン: アクリル樹脂系エマルジョン(旭化成工業(株)製“ポ
リトロンE-300 ”)4500g、 骨材: 白色陶器砕粒(三久化学(株)製“セルベンC”約40
〜100メッシュ)2500g、 着色骨材: レッド系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8レット゛
”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]50
00gと、 オレンジ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛
フ”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]10
00g、 充填材: 炭酸カルシウム(三共製粉(株)製一級炭酸カルシウ
ム、約200〜300メッシュ)1500g、 とから調整された第1の塗布材(調合乾燥後の色がレン
ガ色、マンセル値が10R 4/8)を用いた。
【0064】第2の塗布材として、 合成樹脂エマルジョン: アクリル樹脂系エマルジョン(旭化成工業(株)製“ポ
リトロンE-300 ”)4500g、 骨材: 白色陶器砕粒(三久化学(株)製“セルベンC”約40
〜100メッシュ)2500g、 着色骨材: レッド系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8レット゛
”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]45
00gと、 ブラウン系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“20R201”
(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]1000
gと、 オレンジ系着色焼成硅砂[新東陶料(株)製“No.8ハ゛
フ”(粒子サイズ8号:約60〜80メッシュ)]50
0g、 充填材: 炭酸カルシウム(三共製粉(株)製一級炭酸カルシウ
ム、約200〜300メッシュ)1500g、 とから調整された第2の塗布材(調合乾燥後の色が焦げ
茶色、マンセル値が2.5YR 4/4)を用いた。
【0065】以上より、第1の塗布材層からなる上層が
レンガ色を呈し、第2の塗布材層からなる下層が焦げ茶
色を有し、第1の塗布材層と第2の塗布材層の彩度のマ
ンセル値の差が1の、天然のインド砂岩に極めて良く似
た外観を有する割り肌状凹凸模様を有する装飾材が得ら
れた。
【0066】
【発明の効果】()本発明の堆積岩割り肌状凹凸模様
を有する装飾材の製造方法の発明においては、天然の堆
積岩割り肌状凹凸模様と同様の自然な凹凸模様を付与で
きると共に、第1の塗布材が乾燥する前に鋳型の凹凸反
転レリーフ模様の凸部の上に塗布された第1の塗布材層
をすべて/または凸部のうちの一部を残して第1の塗布
材を除去し、ついで前記第1の塗布材と異なる色調を有
し合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材が分散され
てなる下層を形成するための第2の塗布材を塗布してい
るので、得られる装飾材の凸部は主として第1の塗布材
により形成されて第1の塗布材層が表側面に現れ、また
凹部の一部または全部は主として第1の塗布材と異なる
色調を有する第2の塗布材から形成されて且つ第2の塗
布材層が表面側に現れるので、天然の堆積岩割り肌凹凸
模様と同様ないしは類似の色調模様になり、従って天然
の堆積岩と同様ないしは類似の重厚性、深みのある堆積
岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材を容易に製造し得る
方法を提供できる。しかも第1、第2の塗布材に合成樹
脂成分を含有しているので天然の堆積岩よりも比重が小
さくなり、軽量で取扱が容易であり、運搬中や作業中の
ちょっとした衝撃により欠けたりする欠点が改良された
堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法が提
供できる。
【0067】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、下層を形成するための第2の塗布材を塗布後、その
表面が乾燥する前に布状シート基材が積層される工程を
含む本発明の好ましい態様とすることにより、より強度
が大きく、従って取扱が容易な堆積岩割り肌状凹凸模様
を有する装飾材の製造方法が提供できる。
【0068】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、(a)下層を形成するための第2の塗布材を塗布
後、または、(b)下層を形成するための第2の塗布材
を塗布しその表面が乾燥しないうちに布状シート基材を
積層した後、更に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に
骨材が分散されてなる下地層用塗布材を塗布する工程を
含む本発明の好ましい態様とすることにより、厚手の堆
積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法が提供
できる。
【0069】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、下地層用塗布材を塗布後、その表面が乾燥する前に
布状シート基材が積層される工程を含む本発明の好まし
い態様とすることにより、厚手で且つ強度が大きく、従
って取扱が容易な堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾
材の製造方法が提供できる。
【0070】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、骨材が主として12〜200メッシュの大きさの骨
材である本発明の好ましい態様とすることにより、天然
の砂岩、粘板岩、泥岩などの堆積岩により類似した外観
の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法を
提供できる。
【0071】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状物、またはこ
れらの着色物の少なくとも1種からなる骨材である本発
明の好ましい態様とすることにより、プラスチックなど
の有機の骨材などに比べて安価であり、また、色褪せや
変色などが生じる恐れがなく耐久性のよい堆積岩割り肌
状凹凸模様を有する装飾材の製造方法を提供できる。
【0072】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、第1の塗布材または第2の塗布材において、合成樹
脂エマルジョンまたは溶液の割合が固形分で骨材100
重量部に対し、5〜20重量部である本発明の好ましい
態様とすることにより、合成樹脂は比較的比重が骨材な
どに比べて小さいので、体積的にはかなりの量を占める
ことになり、骨材や着色材のバインダーの役割も果た
し、天然の堆積岩調の風合いを保持したまま、耐久性の
ある強度を有する堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾
材の製造方法を提供できる。
【0073】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、上層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材
の乾燥後の色調の差異が,その色相、明度、彩度の少な
くとも1つが異なるものである本発明の好ましい態様と
することにより、天然の堆積岩のごとき重厚性、深みの
付与された堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製
造方法を提供できる。
【0074】()本発明の装飾材の製造方法におい
て、上層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材
の乾燥後の明度の差異が,マンセル値で0.5〜4であ
る本発明の好ましい態様とすることにより、天然の堆積
岩により類似した重厚性、深みの付与された堆積岩割り
肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法を提供できる。
【0075】(10)本発明の装飾材の製造方法におい
て、上層と下層を形成する第1の塗布材と第2の塗布材
の乾燥後の彩度の差異が,マンセル値で1〜5である本
発明の好ましい態様とすることにより、天然の堆積岩に
より類似した重厚性、深みの付与された堆積岩割り肌状
凹凸模様を有する装飾材の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾
材の一つの製造方法の工程を示す工程断面図である。
【図2】本発明の別の態様の堆積岩割り肌状凹凸模様を
有する装飾材の断面模式図である。
【図3】本発明の更に別の態様の堆積岩割り肌状凹凸模
様を有する装飾材の断面模式図である。
【図4】本発明の更に別の態様の堆積岩割り肌状凹凸模
様を有する装飾材の断面模式図である。
【符号の説明】
1 基板台 2 鋳型 3 第1の塗布材 4 鋳型の凸部 5 第2の塗布材 6 布状シート基材 7 凹部 11 下地層 12 布状シート基材

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 堆積岩割り肌状凹凸反転レリーフ模様を
    有する鋳型に合成樹脂エマルジョンまたは溶液中に骨材
    が分散されてなる上層を形成するための第1の塗布材を
    塗布し、前記第1の塗布材が乾燥する前に鋳型の凹凸反
    転レリーフ模様の凸部の上に塗布されている第1の塗布
    材の少なくとも1部又は全部を除去し、ついで前記第1
    の塗布材と異なる色調を有し合成樹脂エマルジョンまた
    は溶液中に骨材が分散されてなる下層を形成するための
    第2の塗布材を塗布し、乾燥後前記鋳型を取り外す工程
    を含む堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 下層を形成するための第2の塗布材を塗
    布後、その表面が乾燥する前に布状シート基材が積層さ
    れる工程を含む請求項1に記載の堆積岩割り肌状凹凸模
    様を有する装飾材の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)下層を形成するための第2の塗布
    材を塗布後、または、(b)下層を形成するための第2
    の塗布材を塗布しその表面が乾燥しないうちに布状シー
    ト基材を積層した後、更に合成樹脂エマルジョンまたは
    溶液中に骨材が分散されてなる下地層用塗布材を塗布す
    る工程を含む請求項1に記載の堆積岩割り肌状凹凸模様
    を有する装飾材の製造方法。
  4. 【請求項4】 下地層用塗布材を塗布後、その表面が乾
    燥する前に布状シート基材が積層される工程を含む請求
    項3に記載の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 骨材が主として12〜200メッシュの
    大きさの骨材である請求項1〜4のいずれかに記載の堆
    積岩割り肌状凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
  6. 【請求項6】 骨材が天然石細粒状物、陶磁器細粒状
    物、またはこれらの着色物の少なくとも1種からなる骨
    材である請求項1〜5のいずれかに記載の堆積岩割り肌
    状凹凸模様を有する装飾材の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の塗布材または第2の塗布材におい
    て、合成樹脂エマルジョンまたは溶液の割合が固形分で
    骨材100重量部に対し、5〜20重量部である請求項
    1〜6のいずれかに記載の堆積岩割り肌状凹凸模様を有
    する装飾材。
  8. 【請求項8】 上層と下層を形成する第1の塗布材と第
    2の塗布材の乾燥後の色調の差異が,その色相、明度、
    彩度の少なくとも1つが異なるものである請求項1〜7
    のいずれかに記載の堆積岩割り肌状凹凸模様を有する装
    飾材の製造方法。
  9. 【請求項9】 上層と下層を形成する第1の塗布材と第
    2の塗布材の乾燥後の明度の差異が,マンセル値で0.
    5〜4である請求項8に記載の堆積岩割り肌状凹凸模様
    を有する装飾材の製造方法。
  10. 【請求項10】 上層と下層を形成する第1の塗布材と
    第2の塗布材の乾燥後の彩度の差異が,マンセル値で1
    〜5である請求項8に記載の堆積岩割り肌状凹凸模様を
    有する装飾材の製造方法。
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