JP2786720B2 - 余長付線状体入り金属パイプ心線の製造方法 - Google Patents

余長付線状体入り金属パイプ心線の製造方法

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属パイプ内に光ファイバ等の線状体を収
容した金属パイプ心線の製造方法、特に金属パイプ内の
線状体に余長を生じさせる方法に関するものである。
[従来の技術] 第4図は、外径1.8mm,肉厚0.2mmのステンレス金属パ
イプ2内に、線状体として、被覆外径0.25mmの光ファイ
バ1を、7本一括にまとめて収容した金属パイプ心線3
を示す。
このように金属パイプ2内に光ファイバ1を収容した
構成の金属パイプ心線3は、細径,高密度かつ耐蝕性に
優れており、粉塵,ガスなどの発生する悪環境の使用に
耐えることから、製鉄所内あるいは水中,海中での使用
の検討が進められている。
この種の金属パイプ心線の製造に当り、金属パイプ2
内に線状体たる光ファイバ1を適度な余長をもたせて収
容することは、実際上非常に難しい。即ち、光ファイバ
がパイプ内で引張られたまま収容されると、長期的に疲
労破断する可能性があり、また余長が入り過ぎると、金
属パイプ内で光ファイバが曲り、伝送損失の劣化を招
く。現在保証されている歪み量は0.2%以下とされてお
り、第4図に示した構造寸法の金属パイプ心線3でも、
光ファイバ1の余長は±0.2%内に厳しく制限しなけれ
ばならない。
第5図は、金属パイプ2内に光ファイバ1が緩く入っ
た状態を示す。金属パイプ心線の製造は大別して2つの
方法がある。
(1)予め長尺の金属パイプを用意し、後端から光ファ
イバを挿通する。このとき金属パイプには所定の振動を
与えておく必要がある。
(2)所定の肉厚,板幅の金属テープを用意し、フォー
ミング・溶接すると同時に光ファイバを挿入していく方
法で、溶接不良がなければ、かなりの長尺品を連続的に
製造できる。
光ファイバの弛み具合(ファイバの余長)をコントロ
ールするには、(1)の方法では難しいが、(2)の方
法では製造時の金属パイプ及び光ファイバのバックテン
ションのバランスにより決められる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の方法では、既に完成した金属パイプ心線の光フ
ァイバ余長を変更することは難しい。余長が入り過ぎた
場合には、ダイスでシンギングすれば余長を減少させる
ことができる。
例えば、1.80φ,肉厚0.2mmの金属パイプは、1.79φ
のダイスでシンキングすれば0.1%金属パイプは長くな
り、光ファイバの余長を減少させることができる。
しかしながら、余長が全く無い場合すなわち余長=0,
あるいは余長がマイナスつまり光ファイバに張力が掛か
っている状態では、その修正は不可能である。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消し、
光ファイバ余長がマイナスの金属パイプ心線を修正し余
長を入れることのできる製造方法を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明の余長付線状体入り金属パイプ心線の製造方法
は、金属パイプに線状体を収容した金属パイプ心線を、
複数組の屈曲ロールを通過させ、前記金属パイプの内側
の圧縮歪みが塑性変形域になるように繰り返し曲げを与
えて金属パイプを収縮させながら巻き取り、線状体に余
長を生ぜしめるものである。
この場合、上記複数組の屈曲ロールのうちの少なくと
も1組は他の組と直角に配置させるか、又は金属パイプ
を中心に回転させることが好ましい。
[作用] 完成した線状体入り金属パイプ心線であっても、これ
を複数の屈曲ロールに通して繰り返し曲げを与えると、
金属パイプが収縮し、光ファイバ余長のない金属パイプ
心線に光ファイバ余長を入れることができる。しかも金
属パイプ心線を屈曲ロールに通すといった1工程で余長
を与えることができ、加工工数を減少することができ
る。
[実施例] 第1図〜第3図により、本発明の実施例を説明する。
第1図は金属パイプ心線の屈曲装置4の原理説明図で
あり、線状体入り金属パイプ心線としては、既に第4図
で述べたものと同じもの、つまり外径1.8mm,肉厚0.2mm
のステンレス金属パイプ2内に、被覆外径0.25mmの光フ
ァイバ1を7本一括にまとめて収容した金属パイプ心線
3を取扱う。
屈曲装置4は、基本的に3個の自由回転する屈曲ロー
ル5,6、つまり2個の支持ロール5とそれらの中間上方
に配置した1個の押圧ロール6とを基本的な1組とし、
これを複数組だけ金属パイプ心線3の通過方向に配置し
て構成される。使用する屈曲ロール5,6の大きさとして
は、金属パイプ径1.8mmに対して外径20mmのロールを用
いる。
これら各組の屈曲ロール5,6間に金属パイプ心線3を
順次通過させ、金属パイプ心線3に曲げを与えながら巻
き取る。各組の屈曲ロール5,6間を通過する際、2個の
支持ロール5,5が金属パイプ心線3の前後を支持し、そ
の中間部を押圧ロール6が押して押込み量δだけ押し込
み、これにより金属パイプ2を局部的に曲げ、そして元
に戻す。
このように完成した金属パイプ心線3を複数組の屈曲
ロール5,6に通して、繰り返し曲げを与えると、金属パ
イプを収縮させることができ、その結果、ファイバ余長
のない金属パイプ心線3であっても光ファイバ1に余長
を生ぜしめることができる。
即ち、金属パイプ心線3に繰り返し曲げを与えると、
金属パイプ2は薄肉のパイプ(2t/d=0.22)であるが故
に、曲げの外側は引張り加重を受けて伸ばされるが、内
側は圧縮加重を受ける。このときの圧縮歪みは、曲げが
小さいため9%程度となり、塑性変形域となり、パイプ
であるが故に座屈現象を起こす。
パイプサイズが小さいため外径変動としては確認でき
ないが、パイプ内面に肌荒れ現象として現われる。この
肌荒れ状態は、金属パイプ2を縮径したときに生ずるも
のと殆ど変わらず、金属パイプ心線3として特に影響を
及ぼさない。
第2図は、複数組の屈曲ロールから成る屈曲装置を複
数台用意し、その各機台を金属パイプ心線3の通過方向
に前後して配置するとともに、各機台を相互に直角方向
に配向させた構成例である。
ここでは、2台の屈曲装置4A,4Bを互いに直角方向に
並べて使用しており、各機台は、それぞれ5個の支持ロ
ール5と4個の押圧ロール6を使用した4組の屈曲ロー
ルから成る。従って、金属パイプ心線3は、2台の屈曲
装置4A,4Bを通過することにより、その4組の屈曲ロー
ル5,6によりそれぞれ4回づつ曲げられる。
この屈曲装置4A,4Bを用い、外径1.8mm,外径0.2mmの金
属パイプ3を用い、押込み量δ=0.1mmで実験を行っ
た。その結果を第3図に示す。第3図において、横軸は
屈曲装置4A,4Bへの通過回数N、縦軸は金属パイプ2の
収縮率εであり、次式で表される。
L:初期金属パイプの長さ L′:屈曲装置通過後の長さ 第3図より、通過回数Nが増すごとに金属パイプの収
縮率εが大きくなり、N=10付近で収縮率εが平衡状態
に達することが分かる。金属パイプの収縮率εが大きく
なることは、即ち光ファイバの余長が増すことを意味す
るから、屈曲装置4A,4Bへの通過回数Nにより、金属パ
イプ2内に収納する光ファイバ1の余長をコントロール
できることが分かる。勿論、金属パイプ2の収縮率ε
は、屈曲装置4A,4Bに使用する屈曲ロール5,6の径や配置
間隔ピッチや又は押込み量(δ)により、変わってく
る。従って、屈曲装置による曲げの程度を加減すること
によっても、金属パイプ2内に収納する光ファイバ1の
余長をコントロールすることができる。
余長付線状体入り金属パイプの製造装置は、一般に、
金属テープ及び光ファイバを後方から送り出す送出し装
置、その金属テープを円筒パイプ状に形成するフォーミ
ング装置,この円筒パイプ状の合せ目を溶接するシーム
溶接装置,シンキング装置,引取機,巻取装置等を順次
配列して構成される。上記複数組の屈曲ロール5,6又は
複数台の屈曲装置4A,4Bは、このシンキング装置と引取
機の間に配置することが好ましい。
上記実施例では、屈曲ロール5,6の複数組又は複数台
の屈曲装置4A,4Bを固定して使用したが、これらのうち
1以上の組の屈曲ロール5,6又は1台以上の屈曲装置
が、金属パイプ2を中心に回転するように構成すること
ができ、これにより曲げの方向を平均的に分布させるこ
とができる。
尚、金属パイプに収容する線状体としては、上記のよ
うな光ファイバに限られるものではなく、電線等の線状
体であってもこれに余長を付与することができる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明によれば、次のような優れ
た効果が得られる。
(1)光ファイバ等の線状体入り金属パイプ心線の製造
後、線状体余長を入れることができるため、製造後の余
長を測定し、その後、所定の余長率にすることができ
る。これにより、不良率が低減され且つバラツキの少な
い製品が製造できる。
(2)また、この事により、金属パイプ心線の信頼性、
従って光ファイバの信頼性を高めることができる。
(3)しかも、金属パイプ心線を屈曲ロールに通すとい
った1工程で余長を与えることができ、加工工数を減少
することができ、もって製品原価を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いた屈曲装置の原理説明図、第2図
は本発明の製造方法の実験に使用した屈曲装置の説明
図、第3図はその屈曲試験による試験結果を示す図、第
4図は従来公知の光ファイバ入り金属パイプ心線の横断
面図、第5図は光ファイバを収容した従来公知の金属パ
イプ心線の縦断面図である。 図中、1は光ファイバ(線状体)、2は金属パイプ、3
は金属パイプ心線、4,4A,4Bは屈曲装置、5は支持ロー
ル(屈曲ロール),6は押圧ロール(屈曲ロール)を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平本 嘉之 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日 立電線株式会社電線研究所内 (72)発明者 吉江 康哲 東京都千代田区神田淡路町2丁目8番地 株式会社ヘリオス内 (56)参考文献 特開 昭59−22006(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/44 391

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属パイプに線状体を収容した金属パイプ
    心線を、複数組の屈曲ロールを通過させ、前記金属パイ
    プの内側の圧縮歪みが塑性変形域になるように繰り返し
    曲げを与えて金属パイプを収縮させながら巻き取り、線
    状体に余長を生ぜしめることを特徴とする余長付線状体
    入り金属パイプ心線の製造方法。
  2. 【請求項2】上記複数組の屈曲ロールのうちの少なくと
    も1組が他の組と直角に配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の余長付線状体入り金属パイプ心線の製
    造方法。
  3. 【請求項3】上記複数組の屈曲ロールのうちの少なくと
    も1組を金属パイプを中心として回転させることを特徴
    とする請求項1記載の余長付線状体入り金属パイプ心線
    の製造方法。
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