JP2786333B2 - 洗剤組成物 - Google Patents
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Description
属アルミノ珪酸塩(ゼオライト)と、ペルオキシ酸を含
む漂白剤系とを含有する漂白洗剤組成物に関する。
水溶液からカルシウムイオンを封鎖することができるの
で、リン酸塩の代わりに洗浄力ビルダーとして使用する
ことがよく知られている。ゼオライトを含有する粒状洗
剤組成物は文献に広く開示されており、例えば英国特許
第1473201号(Henkel)に記載され、ヨーロッパ、日本
及び米国の多くの場所で市販されている。
に好適なゼオライトは常にゼオライトAであり、X又は
P(B)等の他のゼオライトはカルシウムイオン捕捉が
不十分又は遅過ぎるという理由で好ましくないとされて
いる。ゼオライトAは可能な最大のアルミニウム対ケイ
素比率を有する、換言するならばSi:Al比の理論的最小
値が1.0である「最大アルミニウム」構造であるという
利点を有するので、水溶液からカルシウムイオンを捕捉
する能力は、一般にアルミニウム比率の低い(即ちSi:A
l比の高い)ゼオライトX及びPよりも本質的に優れて
いる。
細書及び請求の範囲は、1.33以下、好ましくは1.55以下
といった特に低いケイ素対アルミニウム比を有する新規
ゼオライトP(最大アルミニウムゼオライトP即ちゼオ
ライトMAP)を記載している。この材料は従来のゼオラ
イト4Aよりも有効な洗浄力ビルダーであることが立証さ
れている。
(Unilever)明細書は、補助ビルダー(クエン酸塩又は
ポリマー)と共にゼオライトMAPを含有し、更に過硼酸
ナトリウム・1水和物漂白剤及びTAED漂白剤前駆物質を
含有する洗剤組成物を開示している。ゼオライトMAPを
含有する組成物は、ゼオライト4Aを含有する対応する組
成物よりも良好な洗浄力を示す。
と、有機ペルオキシ酸をベースとする漂白剤系を有する
高嵩密度の洗剤粉末において、ペルオキシ酸の貯蔵安定
性が著しく増加するという付加的利点を得られることが
茲に知見された。ゼオライトMAPの含水料はゼオライト
Aと比較してさほど低くないので、この知見は予想外で
ある。
浄力ビルダー、及び (c)有機ペルオキシ酸を含む漂白剤系 を含有し、アルカリ金属アルミノ珪酸塩が1.33以下のケ
イ素対アルミニウム比を有するゼオライトP(ゼオライ
トMAP)を含む粒状漂白洗剤組成物を提供する。
洗剤組成物において有機ペルオキシ酸の安定性を改善す
るためのゼオライトMAPの使用に関する。
とするビルダー系、及び有機ペルオキシ酸を含む漂白剤
系を含有する高嵩密度の粒状漂白洗剤組成物に関する。
これらの成分は本発明の必須成分であり、所望又は必要
に応じて他の任意洗剤成分も存在し得る。
にして (a)1種以上の洗剤活性化合物5〜60重量%、 (b)ゼオライトMAPを含む1種以上の洗浄力ビルダー1
0〜80重量%、好ましくは15〜80重量%、 (c)有機ペルオキシ酸2〜10重量%を含有する漂白剤
系、 (d)任意成分として他の洗剤成分100重量%までを含
有する。
カチオン性、非イオン性、両性及び両性イオン性洗剤活
性化合物、並びにその混合物から選択され得る1種以上
の洗剤活性化合物(界面活性剤)を必須成分として含有
する。多数の適切な洗剤活性化合物が市販されており、
文献、例えばSchwartz,Perry及びBerch著“Surface−Ac
tive Agents and Detergents",Volumes I and I
Iに詳細に記載されている。
アニオン性及び非イオン性化合物である。
ン性界面活性剤の例としては、アルキルベンゼンスルホ
ネート、特にC8−C15のアルキル鎖長を有する線状アル
キルベンゼンスルホネート;第1及び第2アルキルスル
フェート、特にC12−C15第1アルキルスルフェート;ア
ルキルエーテルスルフェート;オレフィンスルホネー
ト;アルキルキシレンスルホネート;ジアルキルスルホ
スクシネート;並びに脂肪酸エステルスルホネートが挙
げられる。ナトリウム塩が一般に好適である。
第2アルコールエトキシレート、特にアルコール1モル
当たり平均1〜20モルのエチレンオキシドでエトキシル
化したC10−C20脂肪族アルコール類、より特定的にはア
ルコール1モル当たり平均1〜10モルのエチレンオキシ
ドでエトキシル化したC12−C15第1及び第2脂肪族アル
コール類が挙げられる。
ルポリグリコシド類;ヨーロッパ特許出願公開第423968
A号(Unilever)明細書に記載されているようなO−ア
ルカノイルグルコシド類;及び国際特許出願第WO 92
06162A号(Procter & Gamble)に記載されているよ
うなポリヒドロキシアミド類(グルカミド)も有用であ
る。
洗剤組成物の使用目的に依存し、手洗い用製品及び種々
の型の洗濯機用製品に適合するように当業者に周知の方
法で種々の界面活性剤系を選択することができる。
は5〜60重量%、好ましくは5〜40重量%である。
アニオン性非石鹸界面活性剤、非イオン性界面活性剤、
又は任意比の両者の組み合わせを任意に石鹸と共に含有
する。
に含有する。組成物中の洗浄力ビルダーの合計量は10〜
80重量%が適切である。
をベースとし、任意に1種以上の補助ビルダーを併有す
る。ゼオライトMAPの配合量は無水換算(後記参照)で
5〜60重量%、好ましくは少なくとも15重量%、より好
ましくは15〜60重量%、有利には15〜45重量%である。
ノ珪酸塩は実質的にゼオライトMAPのみから構成され
る。
び洗剤組成物におけるその使用はヨーロッパ特許出願公
開第384070A号(Unilever)明細書及び請求の範囲に記
載されている。ゼオライトMAPは、1.33以下、好ましく
は0.9〜1.33、より好ましくは0.9〜1.2のケイ素対アル
ミニウム比を有するゼオライトP型のアルカリ金属アル
ミノ珪酸塩として定義されている。
トMAPが特に有利であり、1.07以下のケイ素対アルミニ
ウム比を有するゼオライトMAPが特に好適である。
有するが、本発明の目的ではゼオライトの量及び百分率
は一般に純理論的無水材料として換算する。周囲温度及
び湿度で水和ゼオライトMAP中に存在する水の量は一般
に約20重量%である。
el)及びヨーロッパ特許出願公開第384070A号(Unileve
r)明細書に“Method I"として記載されている標準方
法により測定した場合に、無水アルミノ珪酸塩1g当たり
少なくとも150mg CaOのカルシウム結合能を有する。カ
ルシウム結合能は一般に少なくとも160mg CaO/gであ
り、170mg CaO/gに達してもよい。ゼオライトMAPは更
に、一般にヨーロッパ特許出願公開第384070A号(Unile
ver)明細書に“Method II"として記載されているよう
に測定した場合に、少なくとも145mg CaO/g、好ましく
は少なくとも150mg CaO/gの「有効カルシウム結合能」
を有する。
状であり、0.1〜5.0μm、より好ましくは0.4〜2.0μ
m、最適には0.4〜1.0μmのd50(下記に定義)を有す
る。
も小さい直径を有することを示し、対応する「d80」、
「d90」等の用語が存在する。特に好適な材料はd90<3
μm及びd50<1μmを有する。
って結果は多少異なる。本明細書中に記載する粒度分布
及び平均値(重量)は、脱イオン水に分散して10分間超
音波処理後に45mmレンズを備えるMalvern Mastersizer
(商標)を使用して測定した。
が小さいのみならず、大きい粒子の含有率が低く、実質
的に含まない場合もある。即ち、少なくとも90重量%、
好ましくは少なくとも95重量%が10μm未満であり、少
なくとも85重量%、好ましくは少なくとも90重量%が6
μm未満、少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも
85重量%が5μm未満となるような粒度分布を採用する
と有利である。
ダーと併用してもよい。但し、有意量のゼオライトAが
存在するのは好ましくない。
げられ、所望により英国特許第1437950号(Unilever)
に開示されているように炭酸カルシウムの結晶化種晶と
組み合わせる。存在し得る有機ビルダーとしては、ポリ
カルボキシレートポリマー類(例えばポリアクリレー
ト、アクリル酸/マレイン酸コポリマー及びアクリルホ
スフィネート);モノマーポリマルボキシレート類(例
えばシトレート、グルコネート、オキシジスクシネー
ト、グリセロールモノ、ジ及びトリスクシネート、カル
ボキシメチルオキシスクシネート、カルボキシメチルオ
キシマロネート、ジピコリネート、ヒドロキシエチルイ
ミノジアセテート、アルキル及びアルケニルマロネート
並びにスクシネート);及びスルホン化脂肪酸塩類が挙
げられる。使用可能な材料はこれらの例に限定されな
い。
特にナトリウム塩の形態で存在するのが好ましい。
しては、適切には3〜35重量%、より好ましくは5〜30
重量%のクエン酸塩、特にクエン酸ナトリウムが挙げら
れる。このビルダーの組み合わせはヨーロッパ特許出願
公開第448297A号(Unilever)明細書及び請求の範囲に
記載されている。
リカルボキシレートポリマー類、特にアクリル酸/マレ
イン酸コポリマー類を使用するのも好ましく、このビル
ダーの組み合わせはヨーロッパ特許出願公開502675A号
(Unilever)明細書及び請求の範囲に記載されている。
として含有する漂白剤系を含有する。
ミド結合を有するアルキレンもしくは置換アルキレン
基、又はフェニレンもしくは置換フェニレン基であり、
Yは水素、ハロゲン、アルキル、アリール、イミド芳香
族基、イミド非芳香族基、カルボン酸基、ペルカルボン
酸基又は第4アンモニウム基である)を有する。
例を以下に挙げる。
酸、例えばペルオキシ−α−ナフトエ酸; (ii)脂肪族、置換脂肪族及びアリールアルキルモノペ
ルオキシ酸、例えばペルオキシラウリン酸、ペルオキシ
ステアリン酸及びN,N′−フタロイルアミノペルオキシ
カプロン酸(PAP); (iii)6−オクチルアミノ−6−オキソペルオキシヘ
キサン酸。
カプロン酸(PAP)が特に好適である。
ペルオキシ酸の例を以下に挙げる。
酸及びジペルオキシイソフタル酸; (vii)2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二酸;及
び (viii)4,4′−スルホニルビスペルオキシ安息香酸。
DA)が特に好適である。
ましくは4〜8重量%である。
は、珪酸ナトリウム;再付着防止剤(例えばセルロース
ポリマー類);蛍光剤;有機塩類(例えば硫酸ナトリウ
ム);適宜起泡抑制剤又は起泡増進剤;顔料及び香料が
挙げられる。使用可能な材料はこれらの例に限定されな
い。
しくは少なくとも800g/lの嵩密度を有する。本発明の利
点は、感受性成分の貯蔵安定性が一般に低密度粉末より
も問題となる超高嵩密度組成物に特に適用可能である。
製造することができる。
他のビルダー、及び洗剤活性化合物の少なくとも一部を
含む相容性の非感熱成分のスラリーを噴霧乾燥した後、
スラリーを介して処理するのに不適切な成分、例えばペ
ルオキシ酸及び任意の他の漂白剤成分を噴霧又は後添加
する。この方法の好適変形例によると、後添加成分の添
加前にバッチ又は連続して高速ミキサー/グラニュレー
ターで噴霧乾燥ベース粉末を圧縮することにより高嵩密
度粉末を製造することができる。
できる。特に好適な別法によると、高速ミキサー/グラ
ニュレーターで混合及び造粒後、噴霧乾燥/塔後圧縮経
路と同様に漂白剤及び他の成分を後添加することによ
り、高嵩密度ベース粉末をその構成原料から直接製造す
る。
例えばヨーロッパ特許出願公開第340013A号、367339A
号、390251A号及び420317A号(Unilever)に開示されて
いる。
例中、部及び百分率は特に指定しない限り重量に基づ
く。数字を付した実施例は本発明の実施例であり、文字
を付した実施例は比較例である。
願公開第384070A号(Unilever)の実施例1〜3に記載
されていると同様の方法により製造した。そのケイ素対
アルミニウム比は1.07であった。Malvern Mastersizer
により測定したその粒度(d50)は0.8μmであった。
P粉末である。
ning Co.製ココナツアルコールスルフェート(ココPA
S)である。
モルのエチレンオキシドでエトキシル化したC12−C15ア
ルコールであるICI製Synperonic(商標)A7及びA3であ
る。
レーターで混合及び造粒することにより、下記組成(重
量部)の洗剤ベース粉末を調製した。
て換算した量を記載し、水和水は合計含水量に含まれる
ものとした。
りベース粉末の実含水量を決定した処、以下の通りであ
った。
やや高い含水量を有していた。
り粉末サンプルを調製した。DPDA顆粒の組成(重量%)
は以下の通りであった。
これは3.1重量%のDPDA自体と等価であった。
た。サンプルを種々の時間間隔で取り出し、クロロホル
ム/チオ硫酸ナトリウムで滴定して残留過酸を定量する
ことにより貯蔵安定性を評価した。
た。
より実施例1及びAの手順を繰り返した。実施例2の粉
末は実施例1の粉末と同一組成を有しており、比較例B
の粉末は比較例Aの粉末と同一組成を有するものとし
た。
も拘わらず、ゼオライトMAP含有粉末における過酸安定
性は良好であった。
レーターで混合及び造粒することにより、下記組成(重
量部)の洗剤ベース粉末を調製した。
性キャリヤー)0.5gを各ベース粉末9.5gと混合すること
により粉末サンプルを調製した。従って、各粉末はPAP
顆粒5重量%を含有しており、これは3.33重量%のPAP
自体と等価であった。
の時間間隔で取り出し、チオ硫酸ナトリウムで滴定して
残留過酸を定量することにより貯蔵安定性を評価した。
た。
Claims (12)
- 【請求項1】(a)1種以上の洗剤活性化合物、 (b)アルカリ金属アルミノ珪酸塩を含む1種以上の洗
浄力ビルダー、及び (c)有機ペルオキシ酸を含む漂白剤系 を含有しており、少なくとも700g/lの嵩密度を有してお
り、アルカリ金属アルミノ珪酸塩がゼオライトMAPを含
む粒状漂白洗剤組成物であって、漂白剤前駆体を含まな
いことを特徴とする粒状漂白洗剤組成物。 - 【請求項2】ゼオライトMAPが1.07以下のケイ素対アル
ミニウム比を有することを特徴とする請求項1に記載の
洗剤組成物。 - 【請求項3】有機ペルオキシ酸が脂肪族、置換脂肪族又
はアリールアルキルモノペルカルボン酸であることを特
徴とする請求項1に記載の洗剤組成物。 - 【請求項4】有機ペルオキシ酸がN,N′−フタロイルア
ミノペルオキシカプロン酸であることを特徴とする請求
項3に記載の洗剤組成物。 - 【請求項5】有機ペルオキシ酸が脂肪族又は芳香族ジペ
ルカルボン酸であることを特徴とする請求項1に記載の
洗剤組成物。 - 【請求項6】有機ペルオキシ酸が1,12−ジペルオキシド
デガカン二酸であることを特徴とする請求項5に記載の
洗剤組成物。 - 【請求項7】ゼオライトMAPの粒子の50重量%がd50より
も小さい直径を有するという意味で、ゼオライトMAPが
0.1〜5.0μmの粒度d50を有することを特徴とする請求
項1に記載の洗剤組成物。 - 【請求項8】ゼオライトAを実質的に含有しない請求項
1に記載の洗剤組成物。 - 【請求項9】アルカリ金属アルミノ珪酸塩が実質的にゼ
オライトMAPのみから構成される請求項1に記載の洗剤
組成物。 - 【請求項10】少なくとも700g/lの嵩密度を有してお
り、洗剤組成物を基にして (a)1種以上の洗剤活性化合物5〜60重量%、 (b)ゼオライトMAPを含む1種以上の洗浄力ビルダー1
0〜80重量%、 (c)有機ペルオキシ酸2〜10重量%を含有する漂白剤
系、 (d)任意成分として他の洗浄流剤100重量%まで を含有する請求項1に記載の洗剤組成物。 - 【請求項11】15〜60重量%(無水換算)のゼオライト
MAPを含有することを特徴とする請求項10に記載の洗剤
組成物。 - 【請求項12】4〜8重量%の有機ペルオキシ酸を含有
することを特徴とする請求項10に記載の洗剤組成物。
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