JP2785660B2 - 鍛造設備におけるワーク冷却装置 - Google Patents

鍛造設備におけるワーク冷却装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば各種機械部品等
のワークを加熱した状態で加工を行う鍛造設備におい
て、加工後の高温ワークを搬送しながら冷却を行うため
の冷却用コンベアを備えた鍛造設備におけるワーク冷却
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間鍛造を行う設備は、高温に加熱され
たワークを鍛造機によって加工したのち、必要に応じて
熱処理等の調質が行われる。例えばワークの材質がSC
鋼などのような従来鋼の場合には、焼入れ・焼戻し等の
熱処理が行われる。そして熱処理後のワークに、切削等
の所望の機械加工が実施されていた。
【0003】また、本発明者らが注目している熱間鍛造
用非調質鋼の場合には、熱間鍛造後に500℃以下の温
度になるまで、いわゆる衝風冷却を実施したのち、切削
加工を実施するようにしている。この衝風冷却は、ワー
クをコンベア上に乗せた状態で一定速度で搬送しなが
ら、冷却ゾーンにおいて風にさらすことにより、一定の
冷却速度で所定温度まで空冷が行われる。従って、この
ような用途に使われるコンベアは、単にワークを搬送す
る機能だけでなく、衝風冷却時のワークの冷却速度や温
度分布等を考慮したものが望まれる。
【0004】ワークを移送するための搬送手段として、
従来より、スラットコンベアが知られている。図9に示
された従来のスラットコンベア100 のコンベア本体101
は、左右一対の無端チェーン102 (一方のみ図示)と、
これら一対のチェーン102 間に設けられた多数のスラッ
ト板103 などから構成されている。チェーン102 は、図
示しないコンベアフレームに設けられた左右一対のガイ
ドレールに沿って走行するようになっている。チェーン
102 は、複数のリンク105 をピン106 によって回動自在
につないだもので、ピン106 を中心として回転するロー
ラ107 を有している。スラット板103 は、リンク105 に
取付けられている。
【0005】熱間加工が行われた高温のワークWを搬送
するためのスラットコンベア100 の場合、スラット板10
3 は耐熱性を有する金属によって作られており、しかも
ワークWの重量に耐えるようにするためにかなり板厚の
大きいスラット板103 が採用されている。そしてこのス
ラット板103 の上にワークWを乗せた状態でワークWを
冷却ゾーンまで搬送することにより、ワークWが冷却さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のスラットコンベ
ア100 において、いわゆるオーバーヘッドタイプのコン
ベアのように搬送始端から搬送終端に至る搬送経路に高
低差があって、スラット板103 が水平に移動する部分と
斜め上方に移動する部分が存在する場合、スラット板10
3 の移動経路が上下方向に湾曲する場所があるため、前
後に隣り合うスラット板103 の隣接部に大きな隙間があ
くことがある。例えば図9において、スラット板103 が
矢印A方向に移動する場合、スラット板103 の隣接部に
大きな隙間110 が生じる。この隙間110 は、スラット板
103 の板厚が大きいほど、顕著になる。
【0007】また、スラット板103 が矢印B方向に移動
する(コンベアの外側に曲がる)箇所を想定すると、前
後に隣り合うスラット板103 の隣接部が互いに干渉しな
いようにするためには、前記隙間110 をある程度広めに
設定しておく必要ある。
【0008】このため従来のスラットコンベア100 で
は、ワークWを搬送しながら衝風冷却を行う場合に、冷
却ゾーンにおいてスラット板103 の周囲から風を取入れ
てスラット板103 の上方に吹き抜けるような空気流を生
じさせると、前記隙間110 を通り抜ける空気流が直接ワ
ークWに当たるなどして、局部的にワーク表面の温度が
過剰に低下して温度むらを生じたり、冷却速度が早すぎ
ることがあった。このような理由で冷却速度が変化する
と、ワークWの機械的性質、例えば引張り強さや耐力あ
るいは衝撃値などの諸特性に悪影響が出ることがあっ
た。
【0009】また、スラット板103 の隣接部に大きな隙
間110 が存在していると、ワークWが隙間110 に噛み込
むことがあり、コンベア100 が停止する原因になった
り、ワークWがうまく運べない原因になる。
【0010】従って本発明の目的は、高温のワークを搬
送しながら衝風冷却をなす場合に、ワークを所定の冷却
速度で均一に冷却することができ、しかもワークがスラ
ット板に噛み込まないようなワーク冷却装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
に開発された本発明のワーク冷却装置は、鍛造機によっ
て加工された高温のワークを受取る搬出コンベアと、上
記搬出コンベアの搬送終端側に設けられかつ上記搬出コ
ンベアから順次送られてくる複数のワークを前後に隣り
合うもの同志でコンベアの幅方向に位置を交互に振り分
けて落とす分配機構と、上記分配機構によって振り分け
られたワークを乗せる金属製スラット板を有しかつ搬送
経路の途中に上記スラット板が水平方向に移動する部分
と斜め上方に移動する部分を有する冷却用コンベアと、
上記冷却用コンベアの搬送経路の途中に設けられていて
ワーク冷却用の空気を上記冷却用コンベアの周囲からコ
ンベア上に取入れてワークの衝風冷却をなす冷却ゾーン
とを有し、しかも上記冷却用コンベアは、複数のリンク
をピンによって回動自在につないだ左右一対の無端チェ
ーンと、上記一対の無端チェーンのリンク間に設けられ
た複数の上記スラット板とを有しており、上記スラット
板は、その搬送面が上記ピンの中心を結ぶ線分付近に位
置するような高さに設けられているとともに、前後に隣
り合う各スラット板の隣接部分の少なくともいずれか一
方に、各スラット板が上記ピンを中心に回動する際のス
ラット板同志の干渉を避けるための逃げ部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0012】
【作用】搬出コンベアによって鍛造機から取出された高
温のワークは、分配機構を経て冷却用コンベアのスラッ
ト板の上に乗り移る。このワークは、冷却用コンベアに
よって冷却ゾーンへと導かれ、冷却ゾーンにおいて所定
の冷却速度で所定温度まで衝風冷却がなされる。この冷
却用コンベアは、スラット板の移動経路が上下方向に湾
曲する部分などにおいて、チェーンの各リンクがピンを
中心に回動するとともに、各スラット板がピンを中心と
してリンクと同じ方向に回動する。
【0013】例えばスラット板の移動経路がコンベア内
側に曲がる箇所では、互いに隣り合うスラット板の逃げ
部が狭まる方向にスラット板が回動する。逆にスラット
板がコンベア外側に曲がる箇所では、各スラット板は上
記逃げ部の開き角が大きくなる方向に回動する。上記い
ずれの場合も、スラット板の隣接部の隙間が広がること
はない。
【0014】このように、スラット板の移動経路の全長
にわたってスラット板の隣接部の隙間が広がることを防
止できるため、冷却ゾーンにおいてスラット板上のワー
クを安定した冷却速度で均一に徐冷することができ、ワ
ークの表面温度にむらが生じたり冷却速度が早すぎるな
どの問題が回避される。
【0015】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1ない
し図8を参照して説明する。図1に示した熱間鍛造設備
1は、加熱されたワークW(図2等に示す)を型打ちす
るための鍛造機2と、加工後の高温ワークWを鍛造機2
の最終加工部3から取出すための搬出コンベア4と、搬
出コンベア4の搬送終端側に設けられたワーク分配機構
5と、この分配機構5から受取ったワークWを冷却ユニ
ット6を経て搬送終端まで搬送する冷却用コンベア10
と、冷却用コンベア10の搬送終端に設けられたワーク
収容部11などを備えている。ワーク収容部11の所定
位置にコンテナ12が置かれている。
【0016】ワークWの一例は、熱間鍛造用非調質鋼か
らなる自動車用駆動系部品などであるが、それ以外の熱
処理可能な金属部品であってもよい。熱間鍛造用非調質
鋼の含有成分の一例は、C:0.31〜0.34%、S
i:0.20〜0.35%、Mn:1.40〜1.60
%、残部が適量のP,S,V,Ti,Pb,Nなどであ
る。
【0017】搬出コンベア4は、図2,3に一部を示し
たように、コンベアフレーム15に沿って水平方向に配
置された多数の耐熱金属製スラット板16を有してお
り、このスラット板16の上に、鍛造機2から取出され
た高温のワークWが乗せられるようになっている。スラ
ット板16の内側に駆動用チェ−ン18が設けられてい
る。チェ−ン18は、モータ20によって回転するスプ
ロケット21の軸21aに設けられた鎖車22に巻掛け
られており、スプロケット21を回転させてチェーン1
8を駆動することにより、スラット板16が図2中の矢
印F1方向に連続的に無端走行するようにしている。チ
ェーン18の張力は、テンショナ23によって適当な張
り具合に保たれている。
【0018】分配機構5は、搬出コンベア4の搬送終端
の下方に位置している。この分配機構5は、図2〜図4
に示すように、搬出コンベア4の幅方向に水平に延びる
前後一対のガイド部材27,28と、このガイド部材2
7,28に沿う方向に走行する可動ホッパ30と、可動
ホッパ30を上記方向に動かすアクチュエータ31など
を備えている。ガイド部材27,28は、ベースフレー
ム32に設けられている。可動ホッパ30の基枠35に
車輪36が設けられている。車輪36はガイド部材3
7,38に転接させられている。図4は可動ホッパ30
を上方から見たものであり、ワーク排出口37の周囲三
方に落下案内板38a,38b,38cが設けられてい
る。
【0019】図3に示すように、上記アクチュエータ3
1は、2個の流体圧シリンダ41,42を平行に結合し
たものであり、各シリンダ41,42のロッド43,4
4が互いに逆方向に突出している。そして双方のロッド
43,44がいずれも伸び側に動いた時に、可動ホッパ
30が図3に示す第1ポジションに位置し、一方のロッ
ド43のみが縮み側に動いた時には可動ホッパ30がベ
ースフレーム32の幅方向中央(第2ポジション)に位
置し、双方のロッド43,44がいずれも縮み側に動い
た時に、可動ホッパ30が図3において右側に寄った第
3ポジションに位置するようになっている。従って上述
の搬出コンベア4から可動ホッパ30内に落とされるワ
ークWは、可動ホッパ30の上記3種類の位置に応じ
て、冷却用コンベア10の上に振り分けられることにな
る。
【0020】図5に示すように、冷却用コンベア10
は、コンベアフレーム50に設けられた左右一対のロー
ラレール51,52と、各ローラレール51,52に沿
って走行するコンベア本体53とを備えている。コンベ
ア本体53は、左右一対の無端状のチェーン55,56
と、チェーン55,56の間を横断する方向に互いに平
行に架け渡された多数のスラット板57を備えている。
スラット板57は耐熱性を有する金属からなり、その上
面はワークWを乗せるための搬送面58となっている。
【0021】チェーン55,56は、それぞれ、複数の
リンク61をピン62によって回動自在に連結したもの
であり、ピン62を中心として回転するローラ63を有
している。各ローラ63は、ローラレール51,52の
内面に転接する。
【0022】スラット板57は、支持部65とボルト等
の固定用部品66によって、チェーンリンク61に取付
けられている。支持部65はリンク61の一部に一体に
形成されていてもよいし、あるいはリンク61とは別の
部品を溶接等の適宜の固定手段によってリンク61に固
定したものであってもよい。これらのスラット板57の
いくつかには、所定のピッチごとに等間隔で立リブ67
(図8等に示す)が設けられている。
【0023】図6,7等に示すように、スラット板57
の搬送面58の高さがピン62の中心を結ぶ線分の高さ
とほぼ同じとなるように、スラット板57が支持部65
によってリンク61に保持されている。また、前後に隣
り合うスラット板57,57の隣接部68に、逃げ部7
0が設けられている。図示例の場合は、互いに隣り合う
スラット板57,57の前面壁71と後面壁72のうち
一方の壁72側を角度θの切り落とし角の傾斜面とする
ことによって、逃げ部70を作り出している。なお、逃
げ部70はスラット板57の前面壁71側に設けられて
いてもよいし、あるいは前面壁71と後面壁72の双方
に設けてもよい。また、傾斜面以外の形状の逃げ部70
としてもよい。
【0024】逃げ部70の上記角度θは、リンク61が
ピン62を中心に回動する際にその回動角が最大になっ
ても前後に隣り合うスラット板57,57同志が互いに
干渉しないような角度に設定されている。そして各スラ
ット板57の搬送面58の前縁部と後縁部を、それぞれ
ピン62の中心線上の近傍に位置させている。
【0025】上記チェーン55,56は、駆動スプロケ
ット75を備えた駆動機構76(図8等に示す)によっ
て、連続的に無端走行させられるようになっている。駆
動スプロケット75は、モータ77によって回転させら
れる。スラット板57の両サイド上方にガイドフェンス
78が設けられている。図中の符号79は、スラット板
57の撓みを防止するためのサポート部材である。チェ
ーン55,56の張力は、スプロケット75の前後方向
の位置を調整可能なチェーンテンショナ80によって適
当な張り具合に保たれている。
【0026】図2に示すチェーンテンショナ80は、前
後方向に延びるガイド82に沿って水平方向に移動可能
な可動部材83と、この可動部材83に接続されたアジ
ャストスクリュー84を備えており、アジャストスクリ
ュー84を回転させてその螺進位置を変化させることに
より、チェーン55,56の張力を調整可能としてい
る。
【0027】上記冷却用コンベア10は、その搬送始端
から搬送終端にわたる搬送経路に高低差をもたせたレイ
アウトとしてあり、図示例(図1)の場合には、搬送始
端側に、スラット板57が水平方向に移動するワーク受
取部90が設けられている。また、冷却ユニット6に向
ってスラット板57が斜めに上昇する部分91と、スラ
ット板57が水平な姿勢に戻って冷却ユニット6の下を
通る水平部分92などを備えており、斜めに上昇する部
分91の前後にそれぞれ搬送経路が上下方向に曲がる箇
所93,94が存在している。
【0028】冷却ユニット6は、冷却用コンベア10の
搬送経路の途中に所定長さにわたって設けられたフード
96と、フード96の上方に設けられた導風ダクト97
と、フード96の内部空気を吸入する送風機98などを
備えており、冷却用コンベア10の周囲からフード96
の内部に取入れた空気を導風ダクト97に吸入すること
により、ワークWを空冷するようにしている。
【0029】次に、上記構成の鍛造設備1の作用につい
て説明する。高温(例えば1200℃前後)に加熱され
たワークWは、鍛造機2の最終加工部3において型打ち
され、ばり取りが行われるなどして、所定の形状に加工
される。この鍛造機2におけるワーク1個当たりの加工
サイクルタイムは、例えば数10秒前後である。加工後
のワークWは、1000℃前後まで温度が下がった状態
で搬出コンベア4上に取出され、分配機構5に渡され
る。
【0030】分配機構5の可動ホッパ30内に落とされ
たワークWは、可動ホッパ30の位置に応じて冷却用コ
ンベア10の上に振り分けながらスラット板57の上に
落とされる。こうしてワークWを振り分けるため、冷却
ユニット6によって冷却するのに好ましい状態にワーク
Wを並べることができ、例えば隣接するワーク同志の熱
的干渉などが回避される。
【0031】上述のワーク受取部90において冷却用コ
ンベア10の上に供給されたワークWは、斜めに上昇す
る部分91を登りながら冷却ユニット6のフード96内
に送り込まれ、冷却ゾーン6aに生じる空気流による冷
却とスラット板57の熱伝導による冷却などによって、
所定の冷却速度(例えば1〜3℃/sec 、好ましい例は
1.4℃/sec )で所定温度まで冷却される。この衝風
冷却によって、例えば初期温度が1040℃であったワ
ークWが370℃付近まで冷却される。冷却時間の一例
は400秒〜500秒前後である。冷却後のワークW
は、冷却用コンベア10の搬送終端からコンテナ12に
収容され、更に空気中に放置されることにより、室温程
度まで徐冷される。
【0032】冷却用コンベア10が上述の搬送経路を無
端走行する際に、例えばスラット板57の移動経路が上
下方向に曲る箇所93,94などにおいて、チェーンリ
ンク61がピン62を中心に回動する。このため各スラ
ット板57は、互いの隣接部68において、ピン62を
中心にリンク61と同じ方向に回動する。
【0033】例えばスラット板57の移動経路がコンベ
ア10の外側に曲がる箇所(図7中の矢印R1方向に曲
がる箇所)においては、逃げ部70の角度θが大きくな
る方向にスラット板57が回動する。この場合、ピン6
2の中心近傍に位置する隣接部68を中心にスラット板
57が回動するから、スラット板57の板厚が大きくて
も隣接部73の隙間が広がることはない。
【0034】上記とは逆に、スラット板57の移動経路
がコンベア10の内側に曲がる箇所(図7中の矢印R2
方向)では、逃げ部70の角度θが小さくなる方向にス
ラット板57が回動する。この方向にスラット板57が
回動しても、前後に隣り合うスラット板57,57の間
に逃げ部70があるためスラット板57,57同志がぶ
つかり合うことはない。
【0035】上記のように、スラット板57の隣接部6
8に大きな隙間が生じたり隙間が広がることを回避でき
るため、ワークWを搬送しながら冷却ゾーン6aにおい
て衝風冷却を行う場合に、空気流がスラット板57の隙
間を通って下から上に吹き抜けることが抑制される。こ
のため、ワークWの冷却速度が早すぎたり、ワークWの
表面温度にむらが生じるなどの不具合を防止でき、一定
の冷却速度で均一な冷却が可能である。このため冷却後
のワークWは、引張り強さや耐力あるいは衝撃値などの
機械的諸性質の要求値を満足することができる。しかも
スラット板57の隙間が広がることがないから、ワーク
Wがスラット板57の間に噛み込まれるなどの問題も生
じない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、熱間加工後の高温ワー
クを搬送しながら冷却する必要がある場合に、ワークを
所定の冷却速度で均一に衝風冷却することができ、しか
も搬送経路の途中でスラット板に大きな隙間が生じない
ため、ワークや異物等がスラット板の間に挟み込まれて
しまうなどの不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鍛造設備の一部の正面
図。
【図2】図1に示された設備における搬出コンベアの一
部と分配機構などの断面図。
【図3】図2中のIII-III 線に沿う断面図。
【図4】図1に示された設備における分配機構の可動ホ
ッパの平面図。
【図5】図1に示された設備における冷却用コンベアの
断面図。
【図6】図5中のVI-VI 線に沿う断面図。
【図7】図5中のVII-VII 線に沿う断面図。
【図8】図1に示された設備における冷却用コンベアの
駆動機構部を示す断面図。
【図9】従来のスラットコンベアの断面図。
【符号の説明】
1…鍛造設備 2…鍛造機 4…搬出コンベア 5…分配機構 6…冷却ユニット 6a…冷却ゾー
ン 10…冷却用コンベア 55,56…チ
ェーン 57…スラット板 58…搬送面 61…リンク 62…ピン 63…ローラ 70…逃げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−98417(JP,A) 特開 昭58−157543(JP,A) 特開 昭58−157544(JP,A) 特開 昭64−87038(JP,A) 特開 平2−209419(JP,A) 特開 昭51−68413(JP,A) 実開 平4−100242(JP,U) 特公 昭54−29413(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21J 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍛造機によって加工された高温のワークを
    受取る搬出コンベアと、上記搬出コンベアの搬送終端側
    に設けられかつ上記搬出コンベアから順次送られてくる
    複数のワークを前後に隣り合うもの同志でコンベアの幅
    方向に位置を交互に振り分けて落とす分配機構と、上記
    分配機構によって振り分けられたワークを乗せる金属製
    スラット板を有しかつ搬送経路の途中に上記スラット板
    が水平方向に移動する部分と斜め上方に移動する部分を
    有する冷却用コンベアと、上記冷却用コンベアの搬送経
    路の途中に設けられていてワーク冷却用の空気を上記冷
    却用コンベアの周囲からコンベア上に取入れてワークの
    衝風冷却をなす冷却ゾーンとを有し、 しかも上記冷却用コンベアは、複数のリンクをピンによ
    って回動自在につないだ左右一対の無端チェーンと、上
    記一対の無端チェーンのリンク間に設けられた複数の上
    記スラット板とを有しており、上記スラット板は、その
    搬送面が上記ピンの中心を結ぶ線分付近に位置するよう
    な高さに設けられているとともに、前後に隣り合う各ス
    ラット板の隣接部分の少なくともいずれか一方に、各ス
    ラット板が上記ピンを中心に回動する際のスラット板同
    志の干渉を避けるための逃げ部を設けたことを特徴とす
    る鍛造設備におけるワーク冷却装置。
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