JP2784923B2 - 静電荷像現像用トナーおよび静電荷像現像剤 - Google Patents

静電荷像現像用トナーおよび静電荷像現像剤

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JP2784923B2 JP63182397A JP18239788A JP2784923B2 JP 2784923 B2 JP2784923 B2 JP 2784923B2 JP 63182397 A JP63182397 A JP 63182397A JP 18239788 A JP18239788 A JP 18239788A JP 2784923 B2 JP2784923 B2 JP 2784923B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、電子写真において潜像を現像するための静
電荷像現像用トナーと、この静電荷像現像用トナーとキ
ャリア粒子とを含有する2成分系の静電荷像現像剤とに
関する。
<従来の技術> 電子写真装置における静電荷像現像は、通常、下記の
ように行なわれる。
感光体表面を正または負に帯電させる。
感光体表面に原稿からの反射光を照射する。
感光体は光の照射により導電性を増すため、感光体表
面には原稿からの反射光の強弱に対応して帯電が消失す
る部分と帯電が残存する部分とが生じ、感光体表面に潜
像が形成されることになる。
感光体表面の帯電と逆極性に帯電した現像用トナー
を、静電引力によりトナー担持体等から感光体表面に付
着させて顕像化する。
この顕像を転写紙表面に転写した後、加熱、圧着等に
より定着する。
このような静電荷像現像において、上記の現像用ト
ナーとしては、1成分系あるいは2成分系トナーが用い
られている。
2成分系現像用トナーは、着色剤を含有する樹脂粉か
らなるトナー粒子と、鉄あるいはフェライト等からなる
キャリア粒子とから構成される。この2成分系現像用ト
ナーの帯電は、トナー粒子とキャリア粒子との摩擦によ
り行なわれる。また、帯電極性は、キャリア粒子構成材
料の選択・キャリア粒子表面の樹脂コート・現像用トナ
ーに含有させる荷電制御剤の選択等により制御される。
一方、1成分系現像用トナーはキャリア粒子を使用せ
ず、例えば、米国特許第3909258号明細書、同第4121931
号明細書に示されるように、それ自身着色剤である磁性
粉を含有する磁性トナー粒子からなる。
このような1成分系現像用トナーの帯電は、磁性トナ
ー粒子と、これが接触するブレード・トナー担持体等と
の摩擦、あるいは磁性トナー粒子同士との摩擦により行
なわれる。しかし、このような摩擦による帯電では、す
べてのトナー粒子を同一極性に帯電させることが難し
く、また、帯電量も不十分である。
このように不十分な帯電量しか保持していない磁性ト
ナーが現像トナーとして使用されると、画像が乱れたり
する画質劣化を生じやすい。したがって、安定的に高画
質像を得る方法としては、十分な帯電量を保持している
2成分系現像用トナーを用いることが望ましい。
<発明が解決しようとする課題> しかし、2成分系現像用トナーには、下記に示すよう
な問題がある。
トナー粒子の帯電がキャリア粒子との摩擦により行な
われるため、キャリア粒子表面がトナー粒子の成分によ
り汚染され易い。
トナー粒子個々は不定形で分布を持つことから、それ
自身荷電制御が不完全である。
キャリア粒子劣化に伴ないトナー(%)のコントロー
ルが不十分となり、トナー粒子補給時に悪影響をおよぼ
す。
以上より、キャリヤ粒子と混合したとき帯電の立ち上
がりが遅く、またトナー粒子の帯電量の経時変化が大き
く、画像濃度・カブリ・解像力といった画質に与える影
響も大きくなる。更に、現像用トナーの機内飛散をも引
き起こす。
本発明は2成分系現像用トナーにおける上記問題を解
決するためになされたものであり、帯電量の経時変化・
画像濃度の経時変化が小さく、カブリが少なくまたその
経時劣化が小さく、解像力が高くまたその経時劣化が小
さく、迅速に帯電が立ち上がり、機内飛散の少ない静電
荷像現像用トナーおよび静電荷像現像剤を提供すること
を目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的は、下記の本発明により達成される。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(9)である。
(1)荷電性絶縁性非磁性トナー粒子およびこれと同極
性を有する荷電性絶縁性磁性トナー粒子を含有し、 前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子100重量部に対
し、前記荷電性絶縁性磁性トナー粒子を0.01〜10重量部
含有する静電荷像現像用トナー。
(2)前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子および前記荷
電性絶縁性磁性トナー粒子の導電率が10-12mho/cm以下
である上記(1)に記載の静電荷像現像用トナー。
(3)前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子の体積平均粒
径が5〜30μmであり、前記荷電性絶縁性磁性トナー粒
子の体積平均粒径が2〜10μmである上記(1)または
(2)に記載の静電荷像現像用トナー。
(4)前記荷電性絶縁性磁性トナー粒子の飽和磁化(σ
m)が、2〜45emu/gである上記(1)ないし(3)の
いずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
(5)前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子および荷電性
絶縁性磁性トナー粒子が、スチレン−アクリル共重合体
樹脂を含有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記
載の静電荷像現像用トナー。
(6)前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子と同極性の流
動化剤を含有する上記(1)ないし(5)のいずれかに
記載の静電荷像現像用トナー。
(7)前記流動化剤が、コロイダルシリカである上記
(6)に記載の静電荷像現像用トナー。
(8)上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の静荷
電像現像用トナーと、キャリア粒子とを含有する静電荷
像現像剤。
(9)前記キャリア粒子がMg−Cu−Zn系フェライトであ
る上記(8)に記載の静電荷像現像剤。
なお、特開昭53−35546号公報には静電荷像現像用の
現像剤が開示されているが、この現像剤は導電性磁性粉
体(導電率10-4〜10-11mho/cm)と絶縁性非磁性粉体
(導電率10-12mho/cm以下)との混合物であり、キャリ
ア粒子を用いない1成分系の現像剤である。しかも、同
公報の記載によれば、これら導電性磁性粉体と絶縁性非
磁性粉体は、2成分系においてトナー粒子とキャリア粒
子とが逆の極性に帯電するのと同様に、互いに逆の極性
に帯電するものである。したがって、この公報記載の静
電荷像現像剤は、上記本発明の静電荷像現像用トナーと
は構成を全く異にするものである。
なお、特開昭60−159752号公報には、『高抵抗キャリ
アと、前記キャリアとの接触により一定極性に帯電され
る絶縁性トナーと、前記トナーとの接触によりトナーの
摩擦帯電極性と逆極性に摩擦帯電されるものの、前記キ
ャリアとの接触によっては実際的に摩擦帯電されない平
均粒径8μm以上の絶縁性粒子とを混合してなることを
特徴とする静電荷像現像用粉体現像剤』が開示されてい
る。同公報によれば、このものは、トナーのキャリアと
の接触による帯電立ち上がりを速やかなものとすること
ができ、しかも、絶縁性粒子が、現像時にトナーと分離
するとともに静電潜像担体(感光体)の非画像部に付着
するため、複写紙に悪影響を与えることがないものであ
る。
しかし、このものは、絶縁性粒子が感光体に付着する
ため、感光体のクリーニング装置が必要である他、感光
体の劣化を招く。また、この絶縁性粒子は画像とならな
いため、結果的にトナー濃度を低下させ、転写効率が低
下してしまう。
以下、本発明の静電荷像現像用トナーを2成分系現像
剤に用いる場合、すなわち、キャリア粒子と混合して用
いる場合の具体的構成について、詳細に説明する。
本発明の静電荷像現像用トナーは、荷電性絶縁性非磁
性トナー粒子(以下、非磁性トナー粒子という)および
これと同極性を有する荷電性絶縁性磁性トナー粒子(以
下、磁性トナー粒子という)を含有する。
非磁性トナー粒子に加え、同極性の磁性トナー粒子を
含有することにより、トナー補給時における帯電の立ち
上がりを迅速にし、そのことで帯電量の経時変化を抑制
し、画像濃度・カブリ・解像力等を安定的に持続させ、
更には現像用トナーの機内飛散についても防止する効果
をもつものとなる。
本発明において、非磁性トナー粒子および磁性トナー
粒子の導電率は、好ましくは10-12mho/cm以下、より好
ましくは10-14mho/cm以下である。導電性が上記範囲を
超えると、カブリや解像力といった、いわゆる画質に悪
影響をおよぼしやすくなる。
非磁性トナー粒子は着色剤を含有する樹脂から構成さ
れ、必要に応じて荷電制御剤、ワックス、抵抗調整剤等
がさらに含有される。
磁性トナー粒子は磁性粉を含有する樹脂から構成さ
れ、必要に応じて荷電制御剤、ワックス、着色剤、抵抗
調整剤等がさらに含有される。
非磁性トナー粒子の体積平均粒径は、好ましくは5〜
30μm、特に5.0〜20.0μmより好ましくは9.0〜12.0μ
mである。
体積平均粒径が上記範囲未満となるとトナー凝集が発
生し、高帯電となりやすく、画像濃度低下やクリーニン
グ不良を引き起こしやすくなる。上記範囲を超えると低
帯電となり、カブリ悪化や機内飛散の悪化を生じやすく
なる。
磁性トナー粒子の体積平均粒径は、好ましくは2〜10
μm、特に2.0〜9.5μm、より好ましくは7.0〜9.0μm
である。体積平均粒径が上記範囲未満となると高帯電と
なり、画像濃度低下を生じやすくなり、上記範囲を超え
ると黒ベタ画像部上にトナークランプを生じやすくな
る。
これらのトナー粒子の含有量比は、比磁性トナー粒子
100重量部に対し、磁性トナー粒子が0.01〜10重量部、
特に0.03〜5.0重量部、より好ましくは0.1〜0.7重量部
である。磁性トナー粒子の含有量比が上記範囲未満とな
ると現状2成分トナーの諸問題を生じ、上記範囲を超え
ると比磁性トナーと磁性トナーの選択現像が起こる。
磁性トナー粒子の飽和磁化(σm)は、好ましくは2
〜45emu/g、より好ましくは3〜30emu/gである。σmが
上記範囲未満となると現状2成分トナーの諸問題を生じ
やすく、上記範囲を超えると感光体劣化が促進されやす
くなる。
本発明において、比磁性および磁性トナー粒子に用い
る樹脂は、加熱あるいは圧着等の定着方法に応じて公知
の樹脂から選択すればよく、特に制限はない。本発明に
おいて好適に用いられる樹脂は、例えば以下に挙げるも
のである。
すなわち、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなオ
レフィン樹脂、ポリメタクリル酸エステル、メタクリル
酸共重合体、アクリル酸共重合体のようなアクリル樹
脂、スチレン−アクリル共重合体などのスチレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等
各種のビニル樹脂;重合脂肪変性ポリアミドのようなポ
リアミド樹脂;フタル酸樹脂、マレイン酸樹脂のような
アルキド樹脂;エポキシ樹脂;フェノールホルムアルデ
ヒド樹脂のような合成樹脂;さらには、ポリエステル樹
脂等の各種樹脂の1種以上を用いればよい。
これらの樹脂のうち、特に、スチレン−アクリル共重
合体樹脂およびポリエステル樹脂、特にスチレン−アク
リル共重合体樹脂を用いることが好ましい。
この場合、スチレン−アクリル共重合体は、スチレン
およびその誘導体と共重合可能な(メタ)アクリル系単
量体との共重合反応により得られるものである。
共重合可能なアクリル系単量体としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルなどのア
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル類などの
1種以上が挙げられる。
着色剤は、目的に応じて選択すればよく、特に制限は
ない。好適な着色剤としては、例えば、カーボンブラッ
ク、銅フタロシアニン、デュポンオイルレッド、キノリ
ンイエロー、メチレンブルー、クロームイエロー、アゾ
系染料、ニグロシン系染料等の顔料および染料等が挙げ
られる。
このような着色剤の含有量は、比磁性トナー粒子の樹
脂100重量部に対し3〜20重量部程度であることが好ま
しい。また、着色剤が磁性トナー粒子に含有される場
合、磁性トナー粒子の樹脂100重量部に対し1〜10重量
部程度であることが好ましい。
荷電制御剤は、帯電極性、帯電量等を制限するために
必要に応じて添加する。本発明では、目的とする極性、
帯電量等に応じて公知の適当な帯電制御剤を選択すれば
よく、特に制限はない。例えば、金属錯塩アゾ系染料、
ニグロシン系染料等が挙げられるが、これらは要求特性
に応じて選択されるものである。
このような荷電制御剤の含有量は、非磁性トナー粒子
においては樹脂100重量部に対し0.3〜5重量部程度であ
ることが好ましい。
また、磁性トナー粒子においても、樹脂100重量部に
対し0.3〜5重量部程度であることが好ましい。
ワックスは離型剤として、オフセット防止のために必
要に応じて添加される。本発明では用いるワックスに特
に制限はなく、公知の種々のワックス、例えば、ポリエ
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、シリコンワ
ックス等を用いればよいが、これらは要求特性に応じて
選択されるものである。このようなワックスの含有量
は、非磁性トナー粒子においては樹脂100重量部に対し
2〜7重量部程度であることが好ましい。また、磁性ト
ナー粒子においては、樹脂100重量部に対し1〜7重量
部程度であることが好ましい。
磁性トナー粒子に含有される磁性粉に特に制限はな
く、公知の磁性粉、例えば、マグネタイト、各種フェラ
イト等を用いればよいが、これらは要求特性に応じて選
択されるものである。
このような磁性粉は、磁性トナー粒子のσmが上記範
囲になるように含有されればよく、磁性粉の種類によっ
ても異なるが、例えば、磁性トナー粒子の樹脂100重量
部に対し5〜70重量部程度含有されることが好ましい。
なお、非磁性トナー粒子および磁性トナー粒子には、
これらの他、抵抗調整剤が含有されていてもよい。
非磁性トナー粒子および磁性トナー粒子は、通常のト
ナー製造法により製造すればよく、例えば、下記のよう
にして製造される。
上記したような着色剤・荷電制御剤・ワックス・磁性
粉・その他の添加剤等のうちから必要なものを選択し、
これらの所定量と樹脂とを溶融・混練し、冷却後、ハン
マーミル、カッターミル等により粗粉砕する。次いで、
ジェットミル、オングミル等により微粉砕した後、好ま
しくは上記体積平均粒径範囲になるように分級して非磁
性あるいは磁性トナー粒子を得る。
このようにして得られた非磁性トナー粒子および磁性
トナー粒子は、ヘンシェルミキサー、グラインドミキサ
ー等で混合され、非磁性トナー粒子表面に磁性トナー粒
子が付着した状態にされて、静電荷像現像用トナーとし
て用いられる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、非磁性トナー粒子
および磁性トナー粒子に加え、これらと同極性の流動化
剤を含有することが好ましい。流動化剤は、非磁性トナ
ー粒子および磁性トナー粒子と同極性であれば公知の流
動化剤のいずれを用いてもよいが、本発明において特に
好ましい流動化剤は、コロイダルシリカである。コロイ
ダルシリカはシリカの微粒子であり、本発明では平均粒
径0.01〜0.5μm程度のコロイダルシリカが好適に用い
られる。
流動化剤の含有量は、非磁性トナー粒子100重量部に
対し、好ましくは0.1〜重量部、より好ましくは0.3〜0.
8重量部である。流動化剤の含有量が上記範囲未満とな
るとトナー凝集が起こり、流動性は悪化しやすくなる。
上記範囲を超えると、感光体劣化や帯電量の不安定性を
引き起こすことで画質に影響を与えやすい。
本発明の静電荷像現像用トナーに流動化剤が含有され
る場合、上記と同様に非磁性トナー粒子、磁性トナー粒
子および流動化剤がヘンシェルミキサー等で混合され、
非磁性トナー粒子表面に磁性トナー粒子および流動化剤
が付着した状態にされて、静電荷像現像用トナーとして
用いられる。
本発明の静電荷像現像用トナーは、通常、キャリア粒
子と混合され、2成分系の静電荷像現像剤とて用いられ
る。
用いるキャリア粒子に特に制限はなく、Fe、各種フェ
ライト等から構成される公知のキャリア粒子を用いれば
よいが、帯電制御が容易であることからMg−Cu−Zn系フ
ェライトを用いることが好ましい。
本発明において、キャリア粒子の体積平均粒径は、好
ましくは40〜120μm、さらに好ましくは75〜120μmで
ある。
このようなキャリア粒子と上記の静電荷像現像用トナ
ーとから構成される静電荷像現像剤中において、静電荷
像現像用トナーの含有量は、好ましくは2〜10wt%、よ
り好ましくは3.5〜4.5wt%である。
このような本発明の静電荷像現像剤は、2成分系現像
剤として磁気ブラシ現像法、カスケード法、毛ブラシ
法、パウダークラウド法などの乾式現像法に用いられて
所定の効果を発揮する。
なお、本発明の静電荷像現像用トナーは、キャリア粒
子と混合せずに1成分系の現像剤としても用いることが
できる。例えば、特公昭41−9475号公報、同45−2877号
公報、同54−3624号公報、米国特許第2895847号明細
書、同3152012号明細書等に記載されているジャンピン
グ法、インプレッション法、タッチング法等にも好適に
用いることができる。さらに、特開昭57−114163号公報
に記載されているFEED現像法にも好適に用いることがで
きる。
<実施例> 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに
詳細に説明する。
[実施例1−1] スチレン/アクリル樹脂 (スチレン70−メチルメタアクリレート20−ブチルアク
リレート10) 85重量部 ポリプロピレンワックス (三洋化成工業社製ビスコール550P) 3重量部 カーボンブラック (三菱工業化成社製MA−100) 10重量部 荷電制御剤(保土谷化学社製TRH) 2重量部 上記物質を溶解・混練後、冷却し、ハンマーミルにて
粗粉砕した。次いでジェットミルにて微粉砕し、分級し
て各種非磁性トナー粒子を作製した。
次に、 スチレン/アクリル樹脂 (スチレン78−ブチルアクリレート22) 83重量部 マグネタイト (ティーディーケイ株式会社製TFP−2) 15重量部 荷電制御剤(保土谷化学社製TRH) 2重量部 上記物質を溶解・混練後、冷却し、ハンマーミルにて
粗粉砕した。次いでジェットミルにて微粉砕し、分級し
て各種磁性トナー粒子を作製した。
上記のようにして作製した非磁性トナー粒子および磁
性トナー粒子と、流動化剤(コロイダルシリカ:日本ア
エロジル社製R−972)とをヘンシェルミキサーにて混
合し、表1に示すトナーNo.1〜5を得た。これらのトナ
ーを透過型電子顕微鏡および、EPMAにて観察した結果、
非磁性トナー表面に、磁性トナーおよび流動化剤が付着
していることが確認された。なお、非磁性トナー粒子、
磁性トナー粒子および流動化剤は、すべて同極性であっ
た。
各トナー中の非磁性トナー粒子、磁性トナー粒子およ
び流動化剤の含有量を、表1に示す。
また、非磁性トナー粒子の導電率および体積平均粒径
と、磁性トナー粒子の導電率、体積平均粒径およびσm
を表1に示す。
[実施例1−2] 非磁性トナー粒子および磁性トナー粒子の原料を下記
のものとした以外は、実施例1−1と同様にして表1に
示すトナーNo.11〜13を作製した。
(非磁性トナー粒子) ポリエステル樹脂 82重量部 ポリプロピレンワックス (三洋化成工業社製ビスコール550P) 3重量部 カーボンブラック (三菱工業化成社製MA−100) 10重量部 荷電制御剤(保土谷化学社製TRH) 0.5重量部 (磁性トナー粒子) ポリエステル樹脂 82重量部 マグネタイト (ティーディーケイ株式会社製TFP−2) 15重量部 過電制御剤(保土谷化学社製TRH) 0.5重量部 [比較例1−1] 比較のために、磁性トナーを含有しない他は実施例1
−1と同様にして表1に示すトナーNo.101〜103を作製
した。また、磁性トナー粒子を含有せず、体積平均粒径
の異なる2種の非磁性トナー粒子を含有するトナーNo.1
04も作製した。これらのトナーに用いた非磁性トナー粒
子および磁性トナー粒子は、実施例1−1と同組成とし
た。
[比較例1−2] 比較のために、磁性トナーを含有しない他は実施例1
−2と同様にして、表1に示すトナーNo.111を作成し
た。
[実施例2−1] 上記実施例1−1で作製した各種トナーとMg−Cu−Zu
フェライト製キャリア粒子(ティーディーケイ株式会社
製TFC−040)とを混合し、それぞれトナーを4.0wt%含
有する各種現像剤を得た。各現像剤が含有するトナーN
o.を表2に示す。
[比較例2−1] 上記比較例1−1で作製した各種トナーを用い、実施
例2と同様にしてそれぞれトナーを4.0wt%含有する各
種現像剤を作製した。
実施例2−1および比較例2−1で作製した現像剤を
電子写真式複写機(株式会社東芝製BD−7720)に適用
し、下記の項目について評価を行なった。なお、複写原
稿は、データクェストチャート、電子写真学会チャー
ト、ランニングテストパターン等を使用した。結果を表
2に示す。
(画像濃度) 初期および5万枚複写後の複写画像濃度を、フォトボ
ルト濃度計(東京電色(株)製)により測定した。
(帯電量) 初期および5万枚複写後のトナーの帯電量を、ブロー
オフ帯電量測定装置(株式会社東芝ケミカル製TB−20
0)により測定した。表2に示す測定値は、10秒値であ
る。
(カブリ) 初期および5万枚複写後のトナー画像(電子写真学会
チャート)の白地部と、普通紙白地部とをフォトボルト
濃度計(東京電色(株)製)により測定し、下記式によ
りカブリを求めた。
(解像力) 初期および5万枚複写後の複写画像の解像力をライン
濃度計(東京電色(株)製)により測定した。
(機内飛散) 5万枚複写後に、複写機内の現像剤飛散を測定した。
表2に示す評価の詳細は下記のとおりである。
○:微小 △:中程度 ×:大 (トナークランプ) 初期および5万枚複写後の黒ベタ画像において、トナ
ークランプの発生を目視により確認した。
○:なし ×:有 表2から明らかなように、磁性トナー粒子を含有しな
い現像剤No.101〜103は、解像力、カブリおよび機内飛
散に関して不十分な結果を示した。また、磁性トナー粒
子を含まず、替わりに磁性トナー粒子と同一の体積平均
粒径を有する非磁性トナー粒子を含有する現像剤No.104
も、各特性の経時変化が大きいものであった。
なお、現像剤No.4は、帯電量の変化および画像濃度変
化は若干大きいが、解像力、カブリおよび機内飛散に関
しては、きわめて良好な結果を示した。
[実施例2−2] 上記実施例1−2で作製した各種トナーとMg−Cu−Zn
フェライト製キャリア粒子(ティーディーケイ株式会社
製TFC−040)とを混合し、それぞれトナーを4.0wt%含
有する各種現像剤を得た。各現像剤が含有するトナーN
o.を表3に示す。
[比較例2−2] 上記比較例1−2で作製した各種トナーを用い、実施
例2−1と同様にしてそれぞれトナーを4.0wt%含有す
る各種現像剤を作製した。
実施例2−2および比較例2−2で作製した現像剤を
電子写真式複写機(株式会社東芝製BD−7720)に適用
し、上記と同様の項目について評価を行なった。
結果を表3に示す。
ただし、画像濃度、帯電量、カブリ、解像力、機内飛
散およびトナークランプについては、3万枚複写後の値
である。
[実施例3] 上記現像剤No.2、4および102についてボールミル攪
拌を行ない、帯電量の立ち上がりを測定した。結果を第
1図に示す。なお、帯電量の測定は、上記と同様にして
行なった。
第1図から明らかなように、現像剤No.102は帯電量の
立ち上がりが悪い。これに対し、本発明の現像剤である
現像剤No.2および4では、良好な立ち上がりを示し、表
2からも帯電量の経時変化および画質の経時変化、機内
飛散防止効果に優れていることがわかる。
<発明の効果> 本発明の静電荷像現像用トナーおよび静電荷像現像剤
は、トナー補給時に迅速な帯電の立ち上がりが得られる
ため、帯電量の経時変化・画像濃度の経時変化が小さ
い。また、カブリおよびその経時劣化が小さい。さら
に、解像力が高く、しかもその経時劣化が小さいといっ
たいわゆる高品位画像を安定的に持続させる効果をもつ
ものである。そして、現像剤の機内飛散も少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の静電荷像現像剤の帯電量の立ち上が
りを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 敏彦 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−85060(JP,A) 特開 昭59−218458(JP,A) 特開 昭63−206765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08 G03G 9/083

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷電性絶縁性非磁性トナー粒子およびこれ
    と同極性を有する荷電性絶縁性磁性トナー粒子を含有
    し、 前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子100重量部に対し、
    前記荷電性絶縁性磁性トナー粒子を0.01〜10重量部含有
    する静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子および
    前記荷電性絶縁性磁性トナー粒子の導電率が10-12mho/c
    m以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子の体積
    平均粒径が5〜30μmであり、前記荷電性絶縁性磁性ト
    ナー粒子の体積平均粒径が2〜10μmである請求項1ま
    たは2に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】前記荷電性絶縁性磁性トナー粒子の飽和磁
    化(σm)が、2〜45emu/gである請求項1ないし3の
    いずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 【請求項5】前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子および
    荷電性絶縁性磁性トナー粒子が、スチレン−アクリル共
    重合体樹脂を含有する請求項1ないし4のいずれかに記
    載の静電荷像現像用トナー。
  6. 【請求項6】前記荷電性絶縁性非磁性トナー粒子と同極
    性の流動化剤を含有する請求項1ないし5のいずれかに
    記載の静電荷像現像用トナー。
  7. 【請求項7】前記流動化剤が、コロイダルシリカである
    請求項6に記載の静電荷像現像用トナー。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれかに記載の静電
    荷像現像用トナーと、キャリア粒子とを含有する静電荷
    像現像剤。
  9. 【請求項9】前記キャリア粒子がMg−Cu−Zn系フェライ
    トである請求項8に記載の静電荷像現像剤。
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