JP2783496B2 - スプレー性粘着剤組成物 - Google Patents

スプレー性粘着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアゾールタイプの粘
着剤として用いられるスプレー性粘着剤組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、貼り込み用糊としてスプレー
タイプの粘着剤が市販されている。また、最近では、紙
面に対して再剥離可能な粘着物性を有するスプレータイ
プの粘着剤が市販されており、そのようなスプレータイ
プの粘着剤組成物は、例えば、特公昭46−12640
号公報に開示されている。しかしながら、上記粘着剤組
成物において、粘着力が高くなると剥離する際に、貼付
面に糊残りが生じて貼付面を汚染したり、さらに粘着力
が高くなると剥離時に貼付面を損傷するという問題点が
あった。
【0003】また、優れた再剥離性を示す粘着性微球体
を有する粘着剤組成物が提案されている(特開昭63−
260973号公報)。しかしながら、上記粘着剤組成
物は、溶剤として1,1,1−トリクロロエタンを用い
ているが、環境保護を目的としてオゾン保護法により使
用禁止が予定されているため、他の溶剤へ変更する必要
があった。さらに、上記粘着剤組成物には、溶剤として
アルコール、アセトン、酢酸エチル等を含有するため、
記録用等に使用する感熱紙にスプレーした場合感熱紙を
発色させるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、オゾン保護
法により使用が規制された溶剤を使用せず、感熱紙にス
プレーしても発色することがなく、さらに貼付面に糊残
りを起こすことのないスプレー性粘着剤組成物を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明のスプレー性粘
着剤組成物は、(a)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル、(b)該(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
共重合性を有する水溶性モノマー及び(c)分子内に2
個以上の重合性不飽和基を有する油溶性の多官能性モノ
マーを含有するモノマー組成物を、油溶性開始剤及び界
面活性剤の存在下で水性懸濁重合することによって得ら
れる平均粒径が5〜100μmの粘着性微球体、炭素数
が5〜7の炭化水素系溶剤ならびにエアゾール噴射剤か
らなるスプレー性粘着剤組成物であって、上記モノマー
組成物中には、(a)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル100重量部に対して(c)多官能性モノマー0.
08〜0.15重量部が含有され、上記エアゾール噴射
剤が液化天然ガス単体もしくは液化天然ガスとジメチル
エーテルの混合物からなることを特徴とする。
【0006】第2発明のスプレー性粘着剤組成物は、上
記スプレー性粘着剤組成物に、環化ゴムもしくは環化ゴ
ムと酢酸ビニルがグラフトされたブチルゴムとの混合物
が添加されていることを特徴とする。
【0007】以下に、第1発明を詳細に説明する。上記
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)としては、
アルキル基の炭素数4〜9のものが好ましく、例えば、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、
(メタ)アクリル酸イソノニル等が挙げられる。
【0008】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合性を有する水溶性モノマー(b)としては、例
えば、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸及びこれらの塩等が挙げられる。
【0009】上記スプレー性粘着剤組成物において、上
記水溶性モノマー(b)の量が少なくなると微球体が凝
集し易く、多くなると適度の粘着性や柔軟性が得られな
くなるので、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
(a)100重量部に対して、水溶性モノマー(b)1
〜10重量部が好ましい。
【0010】上記多官能性モノマー(c)は、分子内に
2個以上の重合性不飽和基を有し、油溶性であって実質
的に水に不溶であり、かつ上記(メタ)アクリル酸アル
キルエステル(a)と相溶するものが好ましく、このよ
うな多官能性モノマーとしては、例えば、ジビニルベン
ゼン、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0011】上記スプレー性粘着剤組成物において、多
官能性モノマー(c)の量が少なくなると製造時の架橋
反応が安定して起こらず、品質にバラツキを生じ、多く
なると架橋の度合いが高くなり粘着力の再現性が悪くな
る上に、後述の炭化水素系溶剤への溶解性が低下するの
で、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)1
00重量部に対して、多官能性モノマー(c)は0.0
8〜0.15重量部である。
【0012】上記重合開始剤は、熱などにより分解して
ラジカルを発生し、油溶性であって実質的に水に不溶で
あり、アクリル系モノマーに可溶なものが好適に使用さ
れる。このような重合開始剤としては、例えば、アゾビ
スイソブチロニトリル等のアゾ化合物;ベンゾイルパー
オキサイド等の過酸化物等が挙げられる。
【0013】上記重合開始剤の使用量は、モノマー全成
分100重量部に対して、0.05〜0.5重量部が好
ましい。
【0014】上記界面活性剤としては、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム等のイオン性界面活性剤;ポリ
オキシエチレンラウリルアルコールエーテル等の非イオ
ン性界面活性剤が好適に使用される。
【0015】上記粘着性微球体は、上記(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル(a)、上記水溶性モノマー
(b)及び多官能性モノマー(c)を含有するモノマー
組成物を、油溶性重合開始剤及び界面活性剤の存在下で
水性懸濁重合することによって得られる。実際には、上
記水性懸濁重合において、重合時に部分架橋された微球
状重合体を含む水懸濁液が得られる。
【0016】次いで、この微球状重合体を包んでいる界
面活性剤を失効させるために、アセトン又はアルコール
等を添加し攪拌後放置することにより、微球状重合体が
水系より分離し浮上する。浮上した微球状重合体を水
洗、脱水することにより、粘着性微球体の塊状物が得ら
れる。
【0017】上記粘着性微球体の塊状物を、炭素数が5
〜7の炭化水素系溶剤と噴射剤からなるエアゾール用分
散媒に分散させることにより、本発明のスプレー性粘着
剤組成物が得られる。上記炭化水素系溶剤としては、例
えば、直鎖状、分枝状及び環状のいずれでも使用可能で
あり、例えば、n−ペンタン、n−ヘキサン、イソヘキ
サン等が好適に使用される。
【0018】上記粘着性微球体の平均粒径は、小さくな
ると被着体の凹部に埋没し、大きくなると噴霧性が低下
するので、5〜100μmに限定される。
【0019】上記噴射剤としては液化石油ガス(以下L
PGという)単体もしくはLPGとジメチルエーテル
(以下DMEという)との混合物が用いられる。上記噴
射剤としてLPGとDMEの混合物を使用する場合は、
感熱紙の発色を防止するために、DMEの比率は70重
量%以下であることが好ましい。
【0020】次に、第2発明のスプレー性粘着剤組成物
について説明する。第2発明で使用されるスプレー性粘
着剤組成物は、第1発明で用いられる粘着剤組成物と同
一のものが使用される。
【0021】第2発明では、上記スプレー性粘着剤組成
物に、環化ゴム単体もしくは環化ゴムと酢酸ビニルがグ
ラフトされたブチルゴムとの混合物が添加されることに
より、該粘着剤組成物の粘着力の上昇を調節し、被着体
への糊残りを改善する。上記環化ゴムが前記炭化水素系
溶剤に対して十分に溶解しない場合は、シクロヘキサン
に一旦溶解させて使用するのが好ましい。
【0022】上記環化ゴムの市販品として、例えば、大
日精化社製「SK−10」(ゴムベヒクル、固形分3
3.3重量%)が挙げられる。
【0023】上記環化ゴムもしくは環化ゴムと酢酸ビニ
ルがグラフトされたブチルゴムの添加量は、少なくなる
と被着体への糊残りが改善されず、多くなるとスプレー
性粘着剤組成物の粘着力が低下するので、粘着性微球体
100重量部に対して2〜20重量部が好ましい。
【0024】
【作用】第1発明のスプレー性粘着剤組成物は、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル(a)100重量部に
対して多官能性モノマー(c)0.08〜0.15重量
部が含有されることにより、炭素数5〜7の炭化水素系
溶剤に均一に分散させることが可能となり、スプレー性
能に適した粘度にコントロールすることができる。
【0025】第2発明のスプレー性粘着剤組成物は、第
1発明のスプレー性粘着剤組成物に環化ゴム単体もしく
は環化ゴムと酢酸ビニルがグラフトされたブチルゴムが
添加されることにより、被着体への糊残りを改善するこ
とができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)アクリル酸2−エチルヘキシル291重量
部、アクリル酸9重量部及びジビニルベンゼン0.3重
量部からなるモノマー組成物に、純水1000重量部、
界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム6.66重量部及びpH調整用水酸化ナトリウム5.
4重量部からなる水性懸濁液を40℃で攪拌し、モノマ
ー液滴の粒径を30μm程度に揃えた後、75℃の温度
に昇温して5時間懸濁重合を行った。
【0027】次に、得られた水性懸濁液に、界面活性剤
を失効させるために、水性懸濁液に対して重量比で25
%のアセトンを加えて攪拌、放置し、微球状重合体を浮
上、分離させた。しかる後、遠心分離機を用いて水洗を
繰り返して、含水分が15重量%以下となるまで脱水
し、微球状重合体を塊状物として取り出した。上記微球
状重合体15重量部を、n−ヘキサン80重量部に攪拌
分散させた分散系をエアゾール缶に充填し、さらに噴射
剤としてLPG:DMEの重量比が4:6である混合物
50重量部を圧入しスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0028】上記エアゾール缶より、粘着剤組成物を2
0cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射したとこ
ろスプレー性能は良好であり、感熱紙に発色がなく均一
に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布された感熱紙
上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落が起こら
ず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返したとこ
ろ、上質紙面に若干のべたつきを感じる程度の糊残り現
象が見られた。
【0029】(実施例2)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部及び環化ゴム(大日精化社製「SK−1
0」)4重量部を、n−ヘキサン80重量部に攪拌分散
させた分散系をエアゾール缶に充填し、さらに噴射剤と
してLPG:DMEの重量比が4:6である混合物50
重量部を圧入しスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0030】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能は良好であり、感熱紙に発色が
なく均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布され
た感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落
が起こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返し
たが、上質紙面に糊残り現象が見られなかった。
【0031】(実施例3)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部及び環化ゴム(大日精化社製「SK−1
0」)4重量部を、n−ヘプタン80重量部に攪拌分散
させた分散系をエアゾール缶に充填し、さらに噴射剤と
してLPG:DMEの重量比が4:6である混合物50
重量部を圧入しスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0032】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能は良好であり、感熱紙に発色が
なく均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布され
た感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落
が起こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返し
たが、上質紙面に糊残り現象が見られなかった。
【0033】(実施例4)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部及び環化ゴム(大日精化社製「SK−1
0」)4重量部を、n−ペンタン75重量部に攪拌分散
させた分散系をエアゾール缶に充填し、さらに噴射剤と
してLPG:DMEの重量比が4:6である混合物50
重量部を圧入してスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0034】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能は良好であり、感熱紙に発色が
なく均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布され
た感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落
が起こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返し
たが、上質紙面に糊残り現象が全く見られなかった。
【0035】(実施例5)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部、環化ゴム3重量部及び酢酸ビニルがグ
ラフトされたブチルゴム1重量部をn−ヘキサン80重
量部に攪拌分散させた分散系をエアゾール缶に充填し、
さらに噴射剤としてLPG:DMEの重量比が4:6で
ある混合物50重量部を圧入してスプレー性粘着剤組成
物を得た。
【0036】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能は良好であり、感熱紙に発色が
なく均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布され
た感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落
が起こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返し
たが、上質紙面に糊残り現象が全く見られなかった。
【0037】(実施例6)実施例1で得られた微球状重
合体15重量部をイソヘキサン75重量部に攪拌分散さ
せた後、その中へ10重量部のシクロヘキサンに5重量
部の環化ゴムを溶解させた溶液を混合攪拌した分散系を
エアゾール缶に充填し、さらに噴射剤としてLPG:D
MEの重量比が4:6である混合物50重量部を圧入し
てスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0038】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能はで良好であり、感熱紙に発色
がなく均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布さ
れた感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱
落が起こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返
したが、上質紙面に糊残り現象が全く見られなかった。
【0039】(実施例7)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部及び酢酸ビニルがグラフトされたブチル
ゴム4重量部をイソヘキサン86重量部に攪拌分散させ
た分散系をエアゾール缶に充填し、さらに噴射剤として
LPG:DMEの重量比が4:6である混合物50重量
部を圧入してスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0040】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところ噴射性能は良好であり、感熱紙に発色がなく
均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布された感
熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落が起
こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返した
が、上質紙面に糊残り現象が全く見られなかった。
【0041】(実施例8)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部、環化ゴム3重量部及び酢酸ビニルがグ
ラフトされたブチルゴム2重量部をイソヘキサン85重
量部に攪拌分散させた分散系をエアゾール缶に充填し、
さらに噴射剤としてLPG50重量部を圧入してスプレ
ー性粘着剤組成物を得た。
【0042】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能は良好であり、感熱紙に発色が
なく均一に塗布された。また、粘着剤組成物が塗布され
た感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落
が起こらず、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返し
たが、上質紙面に糊残り現象が全く見られなかった。
【0043】(比較例1)ジビニルベンゼンの使用量を
0.09重量部としたこと以外は、実施例1と同様にし
て、エアゾール缶に充填されたスプレー性粘着剤組成物
を得た。上記エアゾール缶より、実施例1と同様にし
て、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射し
たところ、重合体が膨潤して良好なスプレー性が失われ
て、棒状に噴射された。また、粘着剤組成物が塗布され
た感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落
は起こらなかったが、剥離した時に1回目の剥離から上
質紙面に糊残りが見られた。
【0044】(比較例2)ジビニルベンゼンの使用量を
1重量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、エ
アゾール缶に充填されたスプレー性粘着剤組成物を得
た。上記エアゾール缶より、実施例1と同様にして、2
0cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射したとこ
ろ、スプレー性は良好であったが、粘着剤組成物が塗布
された感熱紙上に上質紙を貼り付けたところ、粘着性が
なく剥がれた。
【0045】(比較例3)実施例1で得られた微球状重
合体15重量部を、1,1,1−トリクロロエタン60
重量部、アセトン5重量部からなる溶剤混合物に攪拌し
て分散させた後、エアゾール缶に充填し、さらに噴射剤
としてジメチルエーテル50重量部を圧入してスプレー
性粘着剤組成物を得た。
【0046】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところスプレー性能は良好であったが、感熱紙に発
色が認められた。また、粘着剤組成物が塗布された感熱
紙上に上質紙を貼り付けたところ、剥がれや脱落が起こ
らず、貼り付けと剥離を5回繰り返したが、上質紙面に
僅かに糊残り現象が見られた。
【0047】(比較例4)実施例1で得られた微球状重
合体10重量部を、1,1,1−トリクロロエタン60
重量部、アセトン15重量部及びエタノール15重量部
からなる溶剤混合物に攪拌して分散させた分散系50重
量部をエアゾール缶に充填し、さらに噴射剤として、L
PG:DMEの重量比が3:7である混合物50重量部
を圧入してスプレー性粘着剤組成物を得た。
【0048】上記エアゾール缶より、実施例1と同様に
して、20cm離して垂直に配置された感熱紙片に噴射
したところ、スプレー性は良好であったが感熱紙に発色
が認められた。また、粘着剤組成物が塗布された感熱紙
上に上質紙を貼り付けたところ、剥離や脱落は起こらな
かったが、貼り付けと剥離のサイクルを5回繰り返した
ところ、上質紙面に糊残り現象が見られた。
【0049】
【発明の効果】本発明のスプレー性粘着剤組成物の構成
は、上述の通りであり、オゾン保護法により規制される
溶剤を全く使用する必要がなく、感熱紙に塗布されても
発色することがない。さらにスプレー性粘着剤組成物の
塗布面で貼り付けと剥離を繰り返しても、被着面に糊残
りを起こすことがない。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステ
    ル、(b)該(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共
    重合性を有する水溶性モノマー及び(c)分子内に2個
    以上の重合性不飽和基を有する油溶性の多官能性モノマ
    ーを含有するモノマー組成物を、油溶性重合開始剤及び
    界面活性剤の存在下で水性懸濁重合することによって得
    られる平均粒径が5〜100μmの粘着性微球体、溶剤
    ならびにエアゾール噴射剤からなるスプレー性粘着剤組
    成物であって、上記モノマー組成物中には、(a)(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対して
    (c)多官能性モノマー0.08〜0.15重量部が含
    有され、上記溶剤は炭素数が5〜7の炭化水素からなる
    とともに、上記エアゾール噴射剤が液化天然ガス単体も
    しくは液化天然ガスとジメチルエーテルの混合物からな
    ることを特徴とするスプレー性粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスプレー性粘着剤組成物
    に、環化ゴムもしくは環化ゴムと酢酸ビニルがグラフト
    されたブチルゴムとの混合物が添加されていることを特
    徴とするスプレー性粘着剤組成物。
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