JP2780324B2 - X線膜厚計 - Google Patents
X線膜厚計Info
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- JP2780324B2 JP2780324B2 JP9455489A JP9455489A JP2780324B2 JP 2780324 B2 JP2780324 B2 JP 2780324B2 JP 9455489 A JP9455489 A JP 9455489A JP 9455489 A JP9455489 A JP 9455489A JP 2780324 B2 JP2780324 B2 JP 2780324B2
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- Japan
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- thin film
- substrate
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- rays
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は薄膜の厚さを測定するX線膜厚計に関する。
従来、この種のX線膜厚計はX線の吸収効果を利用し
て金属膜の厚さを測定するもあのであり、近年、半導体
基板における薄膜の膜厚を測定するのに、よく用いられ
てきた。
て金属膜の厚さを測定するもあのであり、近年、半導体
基板における薄膜の膜厚を測定するのに、よく用いられ
てきた。
このX線膜厚計は、図面には示さないが、被測定試料
である薄膜が形成された基板表面に対して所定の入射角
でX線を投射するX線発生器と、このX線発生器と対称
に斜に配置された検出器とを有している。
である薄膜が形成された基板表面に対して所定の入射角
でX線を投射するX線発生器と、このX線発生器と対称
に斜に配置された検出器とを有している。
この基板の薄膜の厚さを測定する場合は、まず、X線
を基板の薄膜の表面に照射し、薄膜及び基板に含まれる
元素より反射するX線を検出器でそれぞれ測定し、その
強度差を膜厚に換算して膜厚としていた。
を基板の薄膜の表面に照射し、薄膜及び基板に含まれる
元素より反射するX線を検出器でそれぞれ測定し、その
強度差を膜厚に換算して膜厚としていた。
上述した従来のX線膜厚計で、例えば、1μm以下の
厚さの薄膜では、基板中の反射するX線の強度をモニタ
する場合、薄膜中の元素の密度が大きく、X線質量係数
が大きいと、薄膜中の吸収が大きくなり、1μm以下の
薄膜でも測定可能な場合がある。ところが、逆に、基板
の元素で反射するX線の強度が強く、薄膜の元素の密度
が小さく、かつ薄膜のX線質量吸収係数が小さいとき
は、薄膜によるX線の吸収が小さく、膜厚測定が出来な
いという問題がある。
厚さの薄膜では、基板中の反射するX線の強度をモニタ
する場合、薄膜中の元素の密度が大きく、X線質量係数
が大きいと、薄膜中の吸収が大きくなり、1μm以下の
薄膜でも測定可能な場合がある。ところが、逆に、基板
の元素で反射するX線の強度が強く、薄膜の元素の密度
が小さく、かつ薄膜のX線質量吸収係数が小さいとき
は、薄膜によるX線の吸収が小さく、膜厚測定が出来な
いという問題がある。
本発明の目的は、基板に形成された薄膜の膜厚が1μ
m以下でも膜厚の測定が出来るX線膜厚計を提供するこ
とである。
m以下でも膜厚の測定が出来るX線膜厚計を提供するこ
とである。
本発明のX線膜厚計は、X線の全反射臨界角度θ0を
もつ基板の上に全反射臨界角度θ1をもつとともにこの
θ1が前記θ0より小さい薄膜が形成されたその膜厚を
測定するX線膜厚計において、X線の入射角度θX及び
前記基板より反射するX線を検知する取出し角度θ2を
θ1<θX=θ2<θ0に設定する手段を備え構成され
る。
もつ基板の上に全反射臨界角度θ1をもつとともにこの
θ1が前記θ0より小さい薄膜が形成されたその膜厚を
測定するX線膜厚計において、X線の入射角度θX及び
前記基板より反射するX線を検知する取出し角度θ2を
θ1<θX=θ2<θ0に設定する手段を備え構成され
る。
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例を説明するための入射、反
射X線と薄膜が形成された基板及び検出器との相対位置
を示す模式断面図である。なお、この図面では説明の都
合上屈折角については示していない。いま、第1図で示
すように、基板3の全反射臨界角度をθ0、薄膜1の全
反射臨界角度をθ1、X線の入射角度をθXとし、この
入射X線2の入射角度θXが、θ1<θX<θ0の条件
で薄膜1に照射されると、入射X線2は薄膜1を透過
し、基板3の表面に到達する。
射X線と薄膜が形成された基板及び検出器との相対位置
を示す模式断面図である。なお、この図面では説明の都
合上屈折角については示していない。いま、第1図で示
すように、基板3の全反射臨界角度をθ0、薄膜1の全
反射臨界角度をθ1、X線の入射角度をθXとし、この
入射X線2の入射角度θXが、θ1<θX<θ0の条件
で薄膜1に照射されると、入射X線2は薄膜1を透過
し、基板3の表面に到達する。
この基板3で全反射された出所X線5は、検出器4の
取り出し角度θ2がθ1<θ2<θ0のとき、最も強く
検出することが出来るという知見を得た。なお、このと
きの検出器4の取り出し角度θ2は前述のX線の入射角
度をθXと等しい角度に設定しておいた。
取り出し角度θ2がθ1<θ2<θ0のとき、最も強く
検出することが出来るという知見を得た。なお、このと
きの検出器4の取り出し角度θ2は前述のX線の入射角
度をθXと等しい角度に設定しておいた。
ここで、例えば、薄膜1の膜さをdとすると、入射及
び出所X線2透過距離1/2は、 1=2d/sinθX となる。例えば、θX=2mrad、d=100Åとすると、1
=10μmとなる。もし、仮りに、薄膜3がSiO2であると
すると、この密度が2.3g/cm3、X線質量吸収係数がほぼ
100cm2/gであるので、入射X線の強度I0と検出される出
所X線強度Iの比は、 I/I0=e×p(−100×2.3×10/10000)=0.79 程度となる。また、従来、行なわれていた場合では、検
出器4の取り出し角度θ2が45゜程度とすると、この強
化比I/I0が0.996となり、強度変化が誤差程度になり、
膜厚を評価することは難しい。これに比べ前述の全反射
を用いた本実施例では、薄膜の膜厚を評価するのに十分
な強度減衰が得られる。
び出所X線2透過距離1/2は、 1=2d/sinθX となる。例えば、θX=2mrad、d=100Åとすると、1
=10μmとなる。もし、仮りに、薄膜3がSiO2であると
すると、この密度が2.3g/cm3、X線質量吸収係数がほぼ
100cm2/gであるので、入射X線の強度I0と検出される出
所X線強度Iの比は、 I/I0=e×p(−100×2.3×10/10000)=0.79 程度となる。また、従来、行なわれていた場合では、検
出器4の取り出し角度θ2が45゜程度とすると、この強
化比I/I0が0.996となり、強度変化が誤差程度になり、
膜厚を評価することは難しい。これに比べ前述の全反射
を用いた本実施例では、薄膜の膜厚を評価するのに十分
な強度減衰が得られる。
また、これらX線発生器及び検出器の取付けは、公知
の取付け手段を用い、X線防護用チャンバ外からリモー
トコントロールで各々の角度を調節出来るようにすれば
容易に実現出来る。
の取付け手段を用い、X線防護用チャンバ外からリモー
トコントロールで各々の角度を調節出来るようにすれば
容易に実現出来る。
以上説明したように本発明は、薄く、その密度が小さ
く、かつ質量吸収係数の小さな薄膜の膜厚を測定する際
に、基板と薄膜のX線全反射臨界角度との中間の角度
で、基板の照射点に対して対称的にX線発生器と検出器
を配置することによって、入射X線と出所X線の強度差
が大きく得られるので、膜厚の測定を正確に測定出来る
X線膜厚計が得られるという効果がある。
く、かつ質量吸収係数の小さな薄膜の膜厚を測定する際
に、基板と薄膜のX線全反射臨界角度との中間の角度
で、基板の照射点に対して対称的にX線発生器と検出器
を配置することによって、入射X線と出所X線の強度差
が大きく得られるので、膜厚の測定を正確に測定出来る
X線膜厚計が得られるという効果がある。
第1図は本発明の一実施例を説明するための入射、反射
X線と薄膜が形成された基板及び検出器との相対位置を
示す模式断面図である。 1……薄膜、2……入射X線、3……基板、4……検出
器、5……出所X線。
X線と薄膜が形成された基板及び検出器との相対位置を
示す模式断面図である。 1……薄膜、2……入射X線、3……基板、4……検出
器、5……出所X線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 15/00 - 15/06 G01N 23/00 - 23/227
Claims (1)
- 【請求項1】X線の全反射臨界角度θ0をもつ基板の上
に全反射臨界角度θ1をもつとともにこのθ1が前記θ
0より小さい薄膜が形成されたその膜厚を測定するX線
膜厚計において、X線の入射角度θX及び前記基板より
反射するX線を検知する取出し角度θ2をθ1<θX=
θ2<θ0に設定する手段を備えることを特徴とするX
線膜厚計
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9455489A JP2780324B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | X線膜厚計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9455489A JP2780324B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | X線膜厚計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02271212A JPH02271212A (ja) | 1990-11-06 |
JP2780324B2 true JP2780324B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=14113536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9455489A Expired - Fee Related JP2780324B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | X線膜厚計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2780324B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6171940B2 (ja) * | 2014-01-07 | 2017-08-02 | 富士通株式会社 | X線分析方法及びx線分析装置 |
-
1989
- 1989-04-13 JP JP9455489A patent/JP2780324B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02271212A (ja) | 1990-11-06 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |