JP2779468B2 - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2779468B2
JP2779468B2 JP11870593A JP11870593A JP2779468B2 JP 2779468 B2 JP2779468 B2 JP 2779468B2 JP 11870593 A JP11870593 A JP 11870593A JP 11870593 A JP11870593 A JP 11870593A JP 2779468 B2 JP2779468 B2 JP 2779468B2
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幸司 西田
建治 大朏
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KOSUMO KEMIKARU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用分野】本発明は、床材、とくに、コンクリート床
面等のように平滑に仕上げられた基礎床面上に敷設され
且つ畳や絨毯を敷設するための下地床面となる複数の床
材ユニットを、相互に連結するようにした床材に関する
ものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来のマンション等、鉄
骨製又は鉄筋コンクリート製の住宅では、居室に完成す
る前の基礎床面は、コンクリートやパネルによって構成
された平滑床面となっている。そして、この基礎床面は
居室となった場合の床面よりも一段低く設定されてお
り、この基礎床面に下地床面を形成して、畳を敷設した
り絨毯を敷設して、最終的な居室床面とする。これによ
り、前記居室床面と前記基礎床面との間に断熱層が形成
されて、快適な居室となる。
【0003】ところが、従来の前記下地床面の施工に
は、多大の時間を要し、且、この施工が木製材を組合せ
る施工となることから、熟練を要したものとなる。この
ような不便を解消するものとして、既に、特願平4-1264
48号のものを提案した。この先行技術の基本的構成は、
図1及び図2に示すような、正方形又は長方形の天板部
(10)の下面の各コーナー部から脚部(11)を突出させた床
材ユニット(1)(1)を、図7に示すように連続的に敷設す
るものであり、隣接する床材ユニットの脚部(11)(11)相
互を、皿状体に形成された連結固定具(2)(2)によって連
結して一体化させるものである。前記連結固定具(2)
は、床材ユニット敷設状態において隣接する4つの脚部
(11)(11)を嵌入することによりこれら脚部(11)(11)を連
結するものであり、これにより、床材ユニット(1)(1)の
上面が一様な平面として連続することとなり、しかも、
床材ユニット相互が一体的に連結されることから、敷設
された床材ユニット(1)(1)の上面の平面状態が安定す
る。
【0004】ところで、上記のように床材ユニット(1)
(1)が敷設され、更に、この上面に畳や絨毯等が敷設さ
れて居室床面が完成した状態においては、この居室内で
発生する生活音や振動が階下に伝達され易い。床材ユニ
ット(1)(1)で発生したり、これらに伝達された音や振動
が前記の4つの脚部(11)(11)から連結固定具(2) に集中
し、その底壁部から前記基礎床面に直接伝達されてしま
うからである。
【0005】
【技術的課題】本発明は、このような点に鑑みてなされ
たものであり、『正方形又は長方形の天板部(10)の下面
の各コーナー部から一定の高さの脚部(11)を突出させた
床材ユニット(1)(1)を、基礎床面に密に敷設するように
した床材』において、床材ユニット(1)(1)で発生した
り、これに伝達された音や振動が階下に伝達されないよ
うにすることをその課題とする。
【0006】
【技術的手段】上記技術的課題を解決するために講じた
本発明の技術的手段は、『4つの床材ユニット(1)(1)の
コーナー部が一致するように並べられた状態で隣接する
4つの脚部(11)(11)を矩形皿状の連結固定具(2) に丁度
嵌入すると共に、この連結固定具(2) の底壁部材(2a)を
基礎床面に対接させ、この底壁部材(2a)を防振ゴムその
他の防振性又は制振性素材により構成した』ことであ
る。
【0007】
【作用】本発明の上記技術的手段は次のように作用す
る。基礎床面に床材ユニット(1)(1)を敷設する際、各床
材ユニット(1) の所定の脚部(11)(11)に連結固定具(2)
(2)を装着させた状態で敷設するか、又は、予め基礎床
面上の所定の位置に配設された連結固定具(2)(2)によっ
て床材ユニット(1)(1)を連結するように敷設する。この
とき、4つの床材ユニット(1)(1)のコーナー部が一致す
るように並べられた状態で隣接する4つの脚部(11)(11)
を各連結固定具(2) に嵌入させると共に、この連結固定
具(2) を基礎床面に対接した状態とする。
【0008】そして、前記床材ユニット(1)(1)を上記の
ように前記基礎床面に密に敷設して、この敷設が完了す
る。この敷設完了後の居室使用状態においては、前記連
結固定具(2) の底壁部材(2a)は、防振性又は制振性素材
で構成されていることから、この居室内で発生する音や
振動により、床材ユニット(1)(1)が振動して、これらの
脚部(11)(11)を連結する連結固定具(2) に前記振動が集
中しても、前記底壁部材(2a)により、振動は大幅に減衰
され、前記基礎床面には、振動が伝達されないか、ある
いは伝達されたとしても僅かとなる。
【0009】
【効果】本発明は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。この床材においては、共通の床材ユニット(1)
(1)及び連結固定具(2)(2)の組み合わせによって前記下
地床面の施工が可能であるから、この施工が簡単であ
る。そして、この床材においては、連結固定具(2) によ
り、床材ユニット(1)(1)から基礎床面への振動が遮断さ
れているから、居室で発生した音や振動が階下に伝達さ
れることがない。即ち、防音・防振が可能となる。
【0010】
【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。この実施例は、図4に示すように、連結固
定具(2) の底壁部材(2a)が、連結固定具(2) の底部(25)
と、これとは別体に形成され且つ防振ゴムからなるクッ
ション材(29)とから構成され、これらを嵌着により一体
化したものである。
【0011】既述の床材ユニット(1) は、図1・図2の
ように、正方形の天板部(10)のコーナ部に脚部(11)(11)
が連設されると共に、全体が合成樹脂の射出成形によっ
て形成された構成となっている。前記天板部(10)は、薄
板の表面板の裏面に、中央から放射状に延びる多数の一
定幅の直線リブ(R1)(R1)とこれらに交叉する多数の環状
リブ(R2)(R2)が一体的に結合された構成となっていて、
これらのリブによって天板部(10)の成形時の歪を防止す
ると共にこの天板部の強度を確保している。
【0012】又、各脚部(11)は、正方形断面の筒状に構
成されており、天板部(10)のコーナ部の各辺に続く側壁
は、天板部(10)の輪郭よりも一定寸法内側に位置させて
いる。従って、多数の床材ユニット(1)(1)が行列状に敷
設されたとき、天板部(10)(10)の各頂点が一点に集中し
た箇所では、隣接する脚部(11)(11)相互の間には一定の
間隙が生じる。
【0013】前記脚部(11)は下方に開放する筒体となっ
ており、その側壁であって天板部(10)の隣接する2辺に
続く側壁(以下、単に外方側壁(11a) という。)には、
上下に延びる帯状の弾性係合片(3) が装備されている。
この弾性係合片(3) は、その上端部が脚部(11)の側壁と
一体的に連続し、その両側には、下方に開放するスリッ
ト(S)(S)が形成されていることから、脚部(11)の側壁に
対して直角方向に弾性的に屈曲できる。又、弾性係合片
(3) の下端は、脚部(11)の下端よりも僅かに上位に設定
されると共に下端外面全域にはその縦断面が外側に凸の
山形となった係合突起(31)が形成されている。
【0014】尚、この弾性係合片(3) の形成位置は、各
脚部(11)の外方側壁(11a) においてその中心よりも天板
部(10)の各辺の中心側に偏って位置する。一方、連結固
定具(2) は、図3及び図4に示すように、正方形の皿状
体としてあり、その側壁の厚さは、天板部(10)の周辺と
外方側壁(11a) との間の段差よりも僅かに小さく設定さ
れている。又、連結固定具(2) の側壁(21)によって囲ま
れる範囲にはL字状に屈曲する4つの区画壁(22)(22)が
形成され、一つの区画壁(22)と側壁(21)のコーナ部とに
よって囲まれる範囲が正方形の角室部(20)となり、この
角室部(20)の大きさは、脚部(11)が丁度嵌合される大き
さとなっている。前記区画壁(22)を構成する各側壁部(2
2a) には、その中央から外側に偏った位置に下方開放す
る切欠部(43)が形成され、この切欠部(43)の上辺は、角
室部(20)の内側に向く傾斜面(44)となっている。尚、こ
の切欠部(43)の形成域は上記した脚部(11)における弾性
係合片(3) の形成域に適合し、傾斜面(44)の位置は、係
合突起(31)に適合させている。
【0015】前記切欠部(43)と対向する位置には、押圧
舌片(40)が形成され、この押圧舌片(40)は、連結固定具
(2) の底壁から延びる直立片(41)とその上端から水平方
向に延びる水平片(42)とからなり、全体としてはL字状
に屈曲する板状舌片としてある。そして、前記水平片(4
2)の先端部はその断面を円弧状とすると共に前記傾斜面
(44)と対向する。また、この水平片(42)の先端と側壁部
(22a) の内面との間隔は、上記弾性係合片(3) における
係合突起(31)の形成部の厚さよりも大きく設定されてい
る。
【0016】以上のことから、連結固定具(2) の内部に
は4つの角室部(20)(20)が形成され、各角室部(20)の底
壁には、側壁部(22a)(22a)に対向するように2つの押圧
舌片(40)(40)が延長形成されている。更に、前記連結固
定具(2) の底部(25)の下面には、この底部(25)と丁度対
接する大きさの板状のクッション材(29)が嵌着されて連
結されている。このために、図3に示すように、前記各
角室部(20)の底壁における前記直立片(41)(41)と側壁(2
1)のコーナー部とで囲まれる区域の略中央部に係合孔(8
0)を貫通形成すると共に、前記クッション材(29)におけ
るこの係合孔(80)に一致する位置には、図4に示すよう
に、円柱部(81)の先端に球部(82)が一体形成され全体が
茸状となる係止杆(8) が連設一体化されている。そし
て、この係止杆(8) は、その円柱部(81)の直径が前記係
合孔(80)のそれより僅かに小さく、且つ、前記球部(82)
の直径は前記係合孔(80)のそれより僅かに大きく設定す
ると共に、前記円柱部(81)の高さを連結固定具(2) の底
部(25)の肉厚より僅かに小さく設定していることから、
このクッション材(29)の各係止杆(8) を前記係合孔(80)
に押し込むと、クッション材(29)が連結固定具(2) の底
部(25)に押し付けられる傾向で、これらが抜止め状態に
係合される。
【0017】更に、この実施例では、床材ユニット(1)
を所定のサイズに裁断して使用するための補助脚(9) が
用意されている。この補助脚(9) は、図5に示すよう
に、矩形の有底筒状体に構成され、その高さは、脚部(1
1)を連結固定具(2) の角室部(20)内に嵌入させた状態に
おける天板部(10)の裏面と連結固定具(2) の下面との間
隔に一致させている。そして、補助脚(9) の上端面で相
互に対向する2辺のそれぞれの中央部には一対の突出片
(91)(91)を上方に突出させ、これら突出片(91)(91)の間
隔(92)は直線リブ(R1)の断面下部が圧入される間隔に設
定されている。また、これら突出辺(91)(91)を具備させ
た対向辺相互の間隔は、隣接する環状リブ(R2)(R2)の最
大間隔よりも大きく設定してある。つまり、突出片(91)
(91)を具備しない辺の長さが隣接する環状リブ(R2)(R2)
の最大間隔よりも長く設定されている。
【0018】尚、この補助脚(9) の下部には、図9に示
すように、前記連結固定具(2) と同様にしてクッション
材(95)が連結一体化されている。次に、上記床材ユニッ
ト(1) 、連結固定具(2) 及び補助脚(9) を用いて基礎床
面(51)に下地床面(52)を構成する実際について説明す
る。床材ユニット(1) を敷設するには、これに先立っ
て、連結固定具(2)(2)を床材ユニット(1)(1)の敷設姿勢
に適合させて各脚部(11)に装着してから敷設する。この
とき、図6のように、基礎床面(51)のコーナ部に敷設す
る床材ユニット(1) では、一つの脚部(11)には連結固定
具(2) をそのコーナ部が基礎床面(51)のコーナ部に一致
するように装着固定する。基礎床面(51)の周辺に位置す
る脚部(11)には連結固定具(2) の側壁と基礎床面(51)の
周辺とが一致するように装着固定する。また、基礎床面
(51)の中程に敷設される床材ユニット(1) の各脚部(11)
には、床材ユニット(1) の対角線と連結固定具(2) の対
角線が一致し且床材ユニットから外側に突出するように
連結固定具(2) を装着する。
【0019】以上の条件に基いて、基礎床面(51)のコー
ナ部から順次連結固定具(2)(2)を装着した床材ユニット
(1)(1)を敷設して行く。基礎床面(51)のコーナ部に敷設
された床材ユニット(1) には、予め全ての脚部(11)(11)
に連結固定具(2)(2)を所定の姿勢で装着しておく。これ
に続く床材ユニット(1) の敷設に際しては、敷設済みの
床材ユニット(1)(以下、敷設済みユニットという)の
一辺に対して天板部(10)の一辺が合致するように新たに
付加される床材ユニット(1) (以下、付加ユニットとい
う)が敷設される。この敷設済ユニットの前記一辺から
外側に突出した一対の連結固定具(2)(2)の角室部(20)に
付加ユニットの合致辺側の一対の脚部(11)(11)を各別に
嵌入連結させるが、この嵌入連結に先立って、これら一
対の脚部(11)(11)が配設された辺の対向辺側の一対の脚
部(11)(11)には所定姿勢で連結固定具(2)(2)を装着して
おく。すると、敷設された前記付加ユニットの外側に
は、連結固定具(2)(2)の一部の角室部(20)が突出した状
態となり、新たな付加ユニットを前記の場合と同様にし
て連結敷設できる。
【0020】このようにして順次床材ユニット(1)(1)を
敷設すると、基礎床面(51)の上方に前記脚部(11)の高さ
と連結固定具(2) の底部の高さの和に相当する間隔を置
いて天板部(10)(10)が連続する下地床面(52)が構成さ
れ、この上に板材(54)を接着剤(50)によって接着すると
仕上げ床面(53)が形成され、この上面に絨毯を敷設する
と居室床面が完成する。
【0021】基礎床面(51)の形状及び大きさが、床材ユ
ニット(1)(1)を丁度敷き詰められる形状及び大きさであ
る場合には上記施工のみで不都合が生じないが、床材ユ
ニット(1)(1)の敷設完了時点で図7のように基礎床面(5
1)の周辺部に敷設未了部が生じた場合には、この敷設未
了部に対応する床材ユニット(1) を図8のように前記敷
設未了部の大きさに適合するサイズに裁断した裁断ユニ
ット(1a)とする。このとき、一部の脚部(11)が切除され
る場合が生じるが、この場合には、同図及び図9のよう
に天板部(10)の切除された側の裁断端部近傍裏面の直線
リブ(R1)を突出片(91)(91)相互の間隔(92)内に圧入して
補助脚(9) を仮止め状態に装着して敷設する。これによ
り敷設未了部に敷設された裁断ユニット(1a)は、その脚
部(11)(11)は敷設済みユニットから突出した連結固定具
(2)(2)に嵌合されて連結されるとともに、天板部(10)は
前記脚部(11)(11)と補助脚(9)(9)によって支持されたも
のとなる。このとき、裁断ユニット(1a)に対して前記補
助脚(9)(9)が仮止め状態に装着されているから、これの
敷設作業の作業性が良い。
【0022】敷設未了部の全域に裁断ユニット(1a)が上
記手順によって敷設されると、基礎床面(51)の全域が床
材ユニット(1)(1)によって敷設された下地床面(52)が形
成される。以上のようにして下地床面(52)が構成された
とき、敷設域の大部分では、図10のように4つの脚部
(11)(11)が一つの連結固定具(2) の各角室部(20)(20)に
圧入されて係合突起(31)が傾斜面(44)に係合した状態と
なる。このとき、側壁部(22a) と水平片(42)の先端との
間隔は、係合突起(31)を形成した弾性係合片(3) の先端
部分の厚さよりも小さく設定されているが、押圧舌片(4
0)は弾性材料で成形され、直立片(41)を具備する構成と
なっているから、水平片(42)が後退して係合突起(31)が
水平片(42)の先端と側壁部(22a) との間隔を押し広げる
ようにして強制的に嵌入され、山形断面の係合突起(31)
が傾斜面(44)と対接するように係合する。
【0023】一方、基礎床面(51)のコーナ部及び周辺部
に位置する連結固定具(2) には、図11のように、弾性
係合片(3) は側壁(21)の内壁面接触する態様で脚部(11)
が角室部(20)内に圧入されるが、係合突起(31)の断面が
山形となっていることから、また弾性係合片(3) が屈曲
自在の弾性材料で構成されているから、同図のように、
内側に湾曲した状態で脚部(11)が角室部(20)内に収容さ
れる。
【0024】以上の床材ユニット(1) 及び連結固定具
(2) を用いた床面の施工では、連結固定具(2)(2)を床材
ユニット(1) に装着する作業と、これを連結状態に敷設
する作業が主たる作業となるから、従来のような熟練を
要するものとはならない。また、床材ユニット(1)(1)の
敷設に際して裁断ユニット(1a)が必要な場合において
も、この裁断ユニット(1a)は補助脚(9)(9)と脚部(11)(1
1)とによって安定的に敷設できる。
【0025】更に、これら床材ユニット(1)(1)の敷設完
了後の居室使用状態においては、前記連結固定具(2) 及
び補助脚(9) の下部に装着されたクッション材の防振作
用によって、この居室内で発生する振動が基礎床面(51)
に伝達されることがない。尚、上記実施例のものでは、
脚部(11)が角室部(20)に圧入された状態で、係合突起(3
1)が切欠部(43)の傾斜面(44)に係合するが、側壁部(22
a) と水平片(42)の先端との間隔が係合突起(31)の形成
部の厚さよりも小さく且その上方部の弾性係合片(3) の
厚さよりも大きく設定されている。従って、前記係合状
態においては、弾性係合片(3) の裏面と僅かな間隔で水
平片(42)の先端が対向突出していることとなり、何等か
の事情によって弾性係合片(3) に歪が生じて係合突起(3
1)が切欠部(43)から脱出する傾向となっても、前記水平
片(42)の先端がストッパとして機能し容易には外れな
い。
【0026】又、床面の修復などの際に、床材ユニット
(1) を個別に取外す場合には、これを強制的に引き上げ
る。傾斜面(44)と係合突起(31)とが傾斜面によって対接
していること、また、水平片(42)が直立片(41)の上端に
連設されていることから、床材ユニット(1) を強制的に
引き上げれば、水平片(42)を後方に退避させながら係合
突起(31)が切欠部(43)から脱出することとなって、床材
ユニット(1) が個別に取外せる。
【0027】尚、係合突起(31)の不用意な脱出を防止す
るために、押圧舌片(40)が有効であるが、この押圧舌片
(40)は上記実施例のようにL字状となっている必要はな
い、水平片(42)の先端と側壁部(22a) の内壁との間隔が
上記実施例と同じであるかぎり、水平片(42)の突出長さ
は短くてもよい。極端な場合には、押圧舌片(40)を直立
片(41)のみから構成して、その上端に上記実施例の水平
片(42)の先端部の位置に一致するように構成されていて
もよい。また、先端の断面が円弧状となっておれば、図
12のように傾斜片(46)が角室部(20)(20)の底壁から突
出する構成や、図13のように円弧状片(45)となってい
てもよい。
【0028】また、上記施工例では、脚部(11)(11)に装
着した連結固定具(2)(2)を基礎床面(51)に添設するだけ
としたが、各連結固定具(2) を基礎床面(51)に接着する
構成としてもよい。また、上記施工例では、連結固定具
(2)(2)を脚部(11)(11)のそれぞれに所定の姿勢で装着し
て基礎床面(51)に敷設するようにしたが、予め基礎床面
(51)の所定の位置に連結固定具(2)(2)を接着固定してお
き、これに床材ユニット(1)(1)を嵌合させて敷設する方
法を採用するようにしてもよい。
【0029】また、居室床面を畳面とする場合には、既
述の下地床面(52)の上面にそのまま畳を敷設しても良
く、居室が板間の場合には下地床面(52)の上面に接着す
る板材(54)を板間の床面を構成する床板用化粧板とすれ
ばよい。居室床面が絨毯の場合には、上記板材(54)を敷
設した仕上げ床面(53)にそのまま絨毯を敷設する。尚、
この実施例では、天板部(10)の上面に薄板を具備する構
成としているが、天板部(10)が直線リブ(R1)と環状リブ
(R2)と外周枠のみから構成されるようにしてもよい。こ
の場合、各リブの上端縁と外周枠上端縁が同一平面上に
位置するように構成する。また、この実施例では、直線
リブ(R1)と環状リブ(R2)の組合せとしたが、直線状のリ
ブが碁盤目状に配設される構成等他の配設態様であって
もよい。
【0030】又、床材ユニット(1) の寸法及び連結固定
具(2) の寸法は、仕様に応じて任意に変更できることは
言うまでもない。さらに、補助脚(9) については、他の
形状のものが採用できる。また、この補助脚(9) の一対
の突出片(91)(91)が対向隣接する一対のリブ間に圧入さ
れてもよく、要するに、補助脚(9) が天板部(10)の下面
に仮止め状態に装着される構成であればよい。
【0031】尚、上記の実施例では、連結固定具(2) の
底部(25)にクッション材(29)を嵌着する形式としたが、
これを、両面テープあるいは接着剤等により貼着するよ
うにしてもよい。又、前記クッション材(29)としては、
防振特性を有する合成樹脂、例えば、飽和型熱可塑性エ
ラストマー(旭化成社製のタフテック(登録商標)等)
を採用することができる。
【0032】更に、図14に示すように、連結固定具
(2) の底部(25)の下面周縁部から下方に突出させた矩形
リブ(26)により囲まれる凹部にクッション材(29)を丁度
嵌め込む形式としてもよい。この場合、前記下地床面(5
2)及び仕上げ床面(53)の施工完了時点で、この矩形リブ
(26)の下端面と基礎床面(51)との間に僅かの間隙が生じ
るように設定する。
【0033】又、この実施例では、既述のクッション材
(29)を連結固定具(2) とは別体に形成して、この連結固
定具(2) の底部(25)に嵌着する形式としたが、これを、
前記防振ゴム等の防振性素材により連結固定具(2) の全
体を一体成型しても、又、前記防振性素材を、図15の
ように、底部(25)の下面に積層成形するようにしても、
上記と同様の防振効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】床材ユニット(1) の側面図
【図2】床材ユニット(1) の底面図
【図3】脚部(11)(11)を挿入した連結固定具(2) の平面
【図4】A−A断面図
【図5】補助脚(9) の斜視図
【図6】床面施工の際の平面状態説明図
【図7】敷設未了部が生じる場合の敷設平面図
【図8】裁断ユニット(1a)の裏面図
【図9】補助脚(9) の装着状態の説明図
【図10】施工完了状態の床面中央部の要部断面図
【図11】施工完了状態の床面端部の要部断面図
【図12】押圧舌片(40)の他の例の説明図
【図13】押圧舌片(40)の他の例の説明図
【図14】クッション材(29)の他の装着方法の説明図
【図15】底部(25)に防振性素材を積層成形した連結固
定具(2) の説明図
【符号の説明】
(10)・・・天板部 (11)・・・脚部 (1) ・・・床材ユニット (2) ・・・連結固定具 (2a)・・・底壁部材 (25)・・・底部 (29)・・・クッション材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正方形又は長方形の天板部(10)の下面の各
    コーナー部から一定の高さの脚部(11)を突出させた床材
    ユニット(1)(1)を、基礎床面に密に敷設するようにした
    床材において、4つの床材ユニット(1)(1)のコーナー部
    が一致するように並べられた状態で隣接する4つの脚部
    (11)(11)を矩形皿状の連結固定具(2) に丁度嵌入すると
    共に、この連結固定具(2) の底壁部材(2a)を基礎床面に
    対接させ、この底壁部材(2a)を防振ゴムその他の防振性
    又は制振性素材により構成した床材。
  2. 【請求項2】連結固定具(2) の底壁部材(2a)を、連結固
    定具(2) の底部(25)と、これとは別体に形成され且つ前
    記防振性又は制振性素材からなるクッション材(29)とか
    ら構成すると共に、これら底部(25)とクッション材(29)
    とを嵌着あるいは他の方法により一体化した請求項1に
    記載の床材。
  3. 【請求項3】連結固定具(2) を、防振性又は制振性素材
    により一体成型した請求項1に記載の床材。
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