JP2775789B2 - 排水処理方法 - Google Patents

排水処理方法

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JP2775789B2 JP63323043A JP32304388A JP2775789B2 JP 2775789 B2 JP2775789 B2 JP 2775789B2 JP 63323043 A JP63323043 A JP 63323043A JP 32304388 A JP32304388 A JP 32304388A JP 2775789 B2 JP2775789 B2 JP 2775789B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は溶剤を含有する排水を低コストにて浄化する
排水処理方法に関し、特に吸着剤等を用いた溶剤回収装
置から排出される含溶剤排水を浄化する排水処理方法に
関するものである。
(従来の技術) 一般に溶剤を含有する排気ガスから溶剤を回収する溶
剤回収装置としては活性炭等で溶剤を吸着し、その吸着
された溶剤を水蒸気にて脱着し、活性炭等を再生して処
理される吸着脱着操作方法が広く採られているが、この
溶剤回収装置からは溶剤を含む排水が出ることは必至で
ある。従来、水に溶けにくい溶剤を先の溶剤回収装置に
て回収した際には回収装置からの排水には微量の溶剤が
含まれるがこの排水を浄化する方法としては、例えば第
2図に示した特開昭51-16282なる方法即ちエアレーショ
ンによる排水浄化方法が知られている。しかしながら特
開昭51-16282に記載されている方法では、排水中に多量
の溶剤が含まれる場合、もしくは溶剤の沸点が高い場合
において常温のエアレーション操作にて排水中の溶剤濃
度を充分に下げるためには、処理時間が大幅に長くな
る、もしくは処理装置が非常に大きくなるという欠点が
あった。また近年問題となっているトリクロルエチレン
等の塩素系有機溶剤等を対象とした際には非常に高度の
排水処理が必要であるが、これらに対して、常温のエア
レーション操作にて対処した際には、前記同様排水の処
理時間が大幅に長くなる、もしくは処理装置が非常に大
きくなるという欠点があった。これらの欠点を解決する
方法としては、処理温度即ち処理される排水温度を上げ
る方法即ち加熱エアレーション方法が知られている。加
熱エアレーション方法における処理方法のフローの1例
を第3図に示す。しかしながら、エタノール等の比較的
沸点の高い水溶性の溶剤を含有する排水もしくは高度の
排水処理が要求されるトリクロルエチレン等の塩素系有
機溶剤を含む排水等を加熱エアレーション方法にて浄化
するには排水を高温にて処理する必要があるために多量
の熱が必要であり、排水処理装置のランニングコストが
非常に大きくなるという欠点があった。
(発明が解決しようとする課題点) 本発明の目的は、溶剤回収装置から排出される含溶剤
排水をエアレーション操作にて浄化する排水処理方法で
あって、前記従来の欠点即ち、エタノール等の比較的沸
点の高い水溶性の溶剤を含有する排水もしくは高度の排
水処理が要求されるトリクロルエチレン等の塩素系有機
溶剤を含む排水等を加熱エアレーション法にて浄化した
際、この排水浄化方法では多量の熱が必要で膨大なラン
ニングコストがかかるという欠点を解消し、排水を浄化
するランニングコストを大幅に低減させる排水処理方法
を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 即ち本発明は、有機溶剤、とくに水溶性の有機溶剤を
含む排気ガスから該有機溶剤を活性炭等の吸着剤を用い
た溶剤回収装置にて回収する際に該吸着剤の再生に加熱
水蒸気を使用した場合に生ずる該有機溶剤を含有する排
水に対し、該排水を加熱し併せて該排水に空気を供給し
即ち加熱エアレーションにより該排水中の該有機溶剤を
除去する排水処理方法であって、該溶剤回収装置の再生
時に生ずる水蒸気と該溶剤の混合ガス(以下脱着ガス)
が持つ熱を熱交換器により回収し、該脱着ガスから回収
された熱を該排水処理装置(エアレーション槽)の加熱
源に用いることを特徴とする排水処理方法である。
本発明においては、前記熱交換器はエアレーション槽
の内部に設置されるのが望ましいが、外部にあってもよ
いことはもちろんである。
以下、この発明の詳細を第1図に示すフローシートに
基づいて説明する。
溶剤の蒸気を含むガスを、管1に通じブロワー2を介
して、吸着塔3に送り込むと、同塔3内に充填されてい
る活性炭等の吸着剤が、原ガス中の溶剤を吸着する。原
ガスは溶剤が除去されることにより浄化され大気中に排
出される。溶剤で飽和した先の吸着剤を再生するために
吸着操作を脱着操作に手動あるいは自動で切り替える。
即ち脱着用の水蒸気を吸着塔に供給する。
吸着剤を再生するために吸着塔3に供給された水蒸気
は吸着剤に吸着した溶剤を脱着し、溶剤と水蒸気の混合
ガス、即ち脱着ガスとなり管4を通じエアレーションタ
ンク7内の熱交換器13に送られ、エアレーションタンク
7内の被処理水と熱交換され被処理水を加熱する。脱着
ガスの内、凝縮しなかった脱着ガスについては管12を通
じコンデンサー5に送られそこで凝縮されたのち、凝縮
液はセパレータ6に供給され、そこで比重差を利用して
溶剤層6aと水層6bに分離される、熱交換器13を通じた脱
着ガスの内の凝縮した液は管14を通じセパレータ6に送
られ、同様溶剤層6aと水層6bに分離される。溶剤層6aは
回収溶剤として外部に抜き出す。
発明の処理対象となる含溶剤排水、即ち水層6bはポン
プ15等によりエアレーションタンク7に供給されエアレ
ーションタンク内の熱交換器13により加熱され、さらに
エアレーションタンク7に供給されるガスにより水層7b
に溶解している溶剤を外層7aに放出される。エアレーシ
ョンタンク7に供給するガスは空気が適当であるが、原
ガスを用いることも可能である。即ち吸着塔3の手前か
らバイパス管8を分岐させ、エアレーションタンク7に
原ガスを供給すればよい。
これらの処理方法により水層7bの溶剤濃度は著しく低
下し、そのまま下水等に流すことが可能である。
気層7aについては水層7bの溶剤濃度が低い場合にはエ
アレーションタンク5とブロワー2前段の管1と、この
両者を結ぶ戻し管10を通じて、排出ガスをブロワー2に
送り込み吸着塔3にて吸着させることができる。また気
層7aの溶剤濃度が高い場合もしくは溶剤濃度が無限大に
発散する場合においては、気層7bは何らかの排気ガス処
理装置16にて処理されることが公害対策上望ましい。
尚、第1図に示したフローシートは本発明の一実施例
にすぎず、要旨を変えない範囲で種々変形して実施する
ことができる。また本発明は溶剤回収装置、及びエアレ
ーション方法についても特に限定するものではない。即
ち溶剤回収装置としては、固定床型、流動層型、回転
型、等の水蒸気脱着を用いた溶剤回収装置が対象とな
る。またエアレーション方法については、第1図に示し
たような1槽式連続エアレーション方式に限らず、多槽
式連続エアレーション方式、もしくはバッチ型エアレー
ション方式などが挙げられる。
第1図に示した、熱交換器については金属性の蛇管も
しくは直管が適当と思われるが、特にこれらを限定する
ものではない。またこれらの熱交換器の伝熱面積等の交
換熱量を規定する数値については、処理される排水の濃
度または必要とされる処理の度合いによりそれぞれ決定
される。
上記した方法により溶剤回収装置から排出された排水
を加熱エアレーション方式にて浄化する際の熱源として
脱着ガスの潜熱及び顕熱をエアレーションタンク内で回
収することで、排水の浄化にかかるランニングコストを
大幅に低減することが可能となった。
(実施例) 実施例1 溶剤回収装置から排出されるエタノールを2%含有す
る20kg/hrの排水をバッチ式加熱エアレーションにより
排水中のエタノール濃度を10ppm以下とするためには、
従来の方法即ち排水の加熱源に新たなる水蒸気を用いた
際には10kg/hrの水蒸気が新たに必要であったが、本発
明(第1図)によれば排水の加熱源に溶剤回収装置の脱
着ガスの熱を回収し用いることで新たなる熱源を用いる
ことなく、排水を浄化でき、排水浄化にかかるランニン
グコストのうち排水の加熱にかかるコストをほぼ100%
カットすることができた。
実施例2 溶剤回収装置から排出されるエタノールを2%含有す
る20kg/hrの排水をバッチ式加熱エアレーションにより
排水中のエタノール濃度を10ppm以下とするためには、
従来の方法即ち排水の加熱源に水蒸気を用いた際には10
kg/hrの水蒸気が新たに必要であったが、本発明の脱着
スチームの潜熱及び顕熱をエアレーションタンクの外部
熱交換器により回収する方法においては、排水処理に新
たに約2.5kg/hrの水蒸気を使用するだけで排水を浄化で
き、排水浄化にかかるランニングコストのうち、排水の
加熱にかかるコストを従来の約75%カットすることがで
きた。
(発明の効果) 本発明によれば、次のような格別優れた効果が得られ
る。
(1)溶剤回収装置から排出される含有機溶剤排水を加
熱エアレーションにより処理する際の処理にかかるラン
ニングコストを大幅に低減することができる。
(2)低コストにて高温加熱エアレーション処理が可能
となるため高度の排水処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における、溶剤回収装置からの排水を処
理する方法の1例である。 第2図は従来からある、溶剤回収装置の排水をエアレー
ションにより処理した方法の1例であり、第3図は従来
からある、溶剤回収装置の排水を加熱エアレーションに
より処理した方法の1例である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C02F 1/04 - 1/18 B01D 53/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶剤含有ガスを吸着剤と接触させて溶剤を
    吸着させ、この溶剤を水蒸気により脱着して得た溶剤含
    有水蒸気を凝縮し、比重差により溶剤を分離した排水を
    エアレーションタンクに入れ、空気によりエアレーショ
    ン処理する排水処理方法であって、前記溶剤含有水蒸気
    の潜熱又は顕熱を前記エアレーションタンク内の排水の
    加熱源として使用することを特徴とする排水処理方法。
  2. 【請求項2】熱交換器を介して前記溶剤含有水蒸気を通
    すことにより、前記溶剤含有水蒸気の潜熱又は顕熱を前
    記エアレーションタンク内の排水の加熱源として使用す
    ることを特徴とする請求項1に記載の排水処理方法。
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