JP2775700B1 - Cdma無線伝送方式 - Google Patents

Cdma無線伝送方式

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JP2775700B1
JP2775700B1 JP9089997A JP8999797A JP2775700B1 JP 2775700 B1 JP2775700 B1 JP 2775700B1 JP 9089997 A JP9089997 A JP 9089997A JP 8999797 A JP8999797 A JP 8999797A JP 2775700 B1 JP2775700 B1 JP 2775700B1
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豪藏 鹿毛
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株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
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Abstract

【要約】 【課題】 自局から相手局へ送った情報信号の伝送品質
に関する情報を、伝送効率を著しく損なうことなく、か
つ、この情報の信頼性を確保した状態で検知することが
できるCDMA無線伝送方式を提供する。 【解決手段】 第1の誤り率測定部24は、スペクトラ
ム逆拡散部21における逆拡散出力の誤り率を測定する
もので、第1の無線局100への上り回線の回線品質が
反映される。第2の誤り率測定部25は、第1の無線局
100から第2の無線局200へ送り、さらに第2の無
線局200から1チップ区間あたり1ビットが割り当て
られて送り返されてきた第1の情報信号に対する誤り率
を測定する。第2の伝送品質表示部29には、第1の誤
り率測定部24の測定結果が所定の値以下となるときの
第2の誤り率測定部25の測定結果を表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信に使われ
ている符号分割多重(CDMA:Code Divis
ion Multiple Access)無線伝送方
式に関するものである。特に、自局の送信情報が相手局
にどの様に受信されているかを検知することによって、
適切な信号伝送条件、信号伝送方式、伝送手順を選択し
たり、送信系の故障診断等に役立てようとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自局が送信している情報の伝送品
質を知る方法は、相手局で測定した受信電力等の伝送品
質を自局や相手局が送信している情報と同程度の伝送速
度で自局まで送り返してから評価する方式が用いられて
いた。しかしながら、この方式は、相手局で測定した
「伝送品質に関する情報」自体を、相手局から自局へ送
り返すときに伝達の信頼性を大きく劣化させることなく
伝達することができるが、この「伝送品質に関する情
報」を送り返す際には、伝送時間を占有するため、本来
伝送すべき情報の伝送効率を著しく損なうものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、自局から相手局
へ送った情報信号の「伝送品質に関する情報」を、本来
伝送すべき情報の伝送効率を著しく損なうことなく、か
つ、この「伝送品質に関する情報」の信頼性を十分確保
した状態で検知することができるCDMA無線伝送方式
を提供することを目的とするものである。
【0004】特に伝送路がマルチパス伝送路になってい
て、しかもフェージングによる激しい電界変動を伴うよ
うな電波伝搬環境下において使われることを前提として
おり、自局が送信している情報信号の伝送品質および伝
送効率を適切な状態にコントロールしたり、伝送品質が
悪い状態のときに情報を再送したり、あるいは、自局の
送信系の故障診断を行うなど、多くの用途に使うことが
可能である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
おいては、第1の無線局から第2の無線局に第1の情報
信号を第1の拡散符号によって拡散して送信し、前記第
2の無線局から前記第1の無線局に第2の情報信号を第
2の拡散符号によって拡散して送信するCDMA無線伝
送方式において、前記第2の無線局は、受信した前記第
1の情報信号の少なくとも一部を、前記第2の情報信号
の伝送速度に比べ高速の伝送速度で前記第2の情報信号
に付加した上で第2の拡散符号によって拡散して送信す
る第1の手段を有し、前記第1の無線局は、前記第2の
情報信号を受信して前記第2の情報信号の伝送品質を測
定する第2の手段と、前記第2の無線局から送り返され
てきた前記第1の情報信号を受信して前記第1の情報信
号の伝送品質を測定する第3の手段と、前記第2の手段
で測定した伝送品質が所定の値以上であるときの前記第
3の手段の測定結果に基づいて前記第1の無線局から前
記第2の無線局へ送られた前記第1の情報信号の伝送品
質を検知する第4の手段を有するものである。
【0006】したがって、第1の無線局から送信した第
1の情報信号の伝送品質を、第1の情報信号を送り返す
ことによって測定することができる。しかも、この第1
の情報信号は、第2の情報信号の伝送速度に比べ高速の
伝送速度で第2の情報信号に付加して送り返すものであ
るため、本来伝送すべき第2の情報信号の伝送効率を著
しく損なうことがない。また、第2の無線局から送信し
た第2の情報信号の伝送品質も測定し、この伝送品質が
所定の値以上であるときに、第1の情報信号の伝送品質
を検知するため、逆方向の伝送路の影響を排除すること
ができ、第1の情報信号の伝送品質の信頼性を十分確保
した状態で検知することができる。
【0007】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載のCDMA無線伝送方式において、前記第2の
手段は、受信した前記第2の情報信号の逆拡散出力の誤
り率により伝送品質を測定するものであり、前記第3の
手段は、送信した前記第1の情報信号に対する受信した
前記第1の情報信号の誤り率により伝送品質を測定する
ものである。したがって、第1の無線局から送信した第
1の情報信号の伝送品質および第2の無線局から送信し
た第2の情報信号の伝送品質を容易に測定することがで
きる。
【0008】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載のCDMA無線伝送方式において、前
記第4の手段は、前記第2の手段の測定結果が所定の値
以上であるときの前記第3の手段で測定した伝送品質の
平均値を求めるものであり、前記平均値が低いときは前
記第1の情報信号の伝送品質が上がるように、前記平均
値が高いときは前記第1の情報信号の伝送効率が上がる
ように制御する第5の手段を有し、前記第1の情報信号
の伝送品質および伝送効率を前記第1の無線局から前記
第2の無線局へ伝送する方向の回線品質に適応させるも
のである。したがって、第1の無線局から送信する第1
の情報信号の伝送品質および伝送効率を第1の無線局か
ら第2の無線局へ伝送する方向の回線品質に適応させる
ことができる。
【0009】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載のCDMA無線伝送方
式において、前記第2の手段の測定結果が第1の所定の
値以上であって前記第3の手段の測定結果が第2の所定
の値以下であることを前記第4の手段が検知したとき
に、前記第1の無線局は、送信した前記第1の情報信号
を前記第2の無線局に対して再送するものである。した
がって、第1の無線局から第2の無線局へ伝送する方向
の伝送特性が悪いときにも対応することができる。
【0010】請求項5に記載の発明においては、請求項
1ないし4のいずれか1項に記載のCDMA無線伝送方
式において、前記第2の手段の測定結果が第1の所定の
値以上であって前記第3の手段の測定結果が第2の所定
の値以下である状態が一定時間以上続いたことを前記第
4の手段が検知したときに、前記第1の無線局は、前記
第1の情報信号の送信を停止するものである。したがっ
て、第1の無線局から第2の無線局へ伝送する方向の回
線の伝送特性が悪い状態が続くときに周波数資源の無駄
使いを防ぐとともに、他局への干渉妨害を減少させるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のCDMA無線伝
送方式の実施の一形態を説明するための第1の無線局の
ブロック構成図である。図2は、同じく第2の無線局の
ブロック構成図である。図1と図2とを合わせて双方向
のCDMA無線伝送が行われるのであるが、図が大きく
なりすぎるため、図1,図2の2つの図に分けて示して
いる。一例として第1の無線局100は基地局であり、
第2の無線局200は移動局であるとする。まず初め
に、第1の無線局100から第2の無線局200へ第1
の情報信号を送信する下り回線の場合について説明す
る。
【0012】図1の第1の無線局100において、第1
の情報信号は誤り訂正符号変換部1により誤り訂正可能
な符号に変換され、誤り訂正符号変換部1の出力X1は
スペクトラム拡散部2によってスペクトラム拡散され
る。スペクトラム拡散部2の出力X2は、スペクトラム
拡散符号発生部3から出力されるスペクトラム拡散符号
をX3とすると、チップ単位で次式が成り立つ。 Im +Cmn=Smn ここで、Im は誤り訂正符号変換部1の出力X1を構成
する各情報ビットであり、Cmnはスペクトラム拡散符号
X3を構成する最小パルス(以後、1チップという)単
位の符号、Smnはスペクトラム拡散部2の出力X2を構
成する1チップの符号を表す。また、+は、mod2の
加算(例えば排他的OR)を表すものとする。
【0013】スペクトラム拡散部2の出力X2は、電力
増幅部4によって増幅され、アンテナ5によって電波と
して送信される。その際、スペクトラム拡散部2の出力
X2は、電力増幅部4において、フィルタを通したり、
PSK変調などの狭帯域変調を行って帯域制限した上で
電力増幅される。さらに、周波数変換部を設けて、適当
な周波数帯に変換した上で電力増幅してもよい。
【0014】なお、この例では、誤り訂正符号変換部1
の出力X1の先頭にフレーム同期信号F,F
,・・・,Fを付加しているが、これらについて
は、スペクトラム拡散符号発生部2においてスペクトラ
ム拡散符号X3とのmod2の加算処理を行わずにその
まま出力している。
【0015】図2の第2の無線局200において、電波
をアンテナ6で受けてフロントエンド7を通すと、フロ
ントエンド7の出力X7は、上述したスペクトラム拡散
部2の出力X2と同じものとなる。その際、図1の電力
増幅部4において、PSK変調などの狭帯域変調を行っ
た場合には復調が行われ、周波数変換部を設けて適当な
周波数帯に上げていた場合には、周波数帯をベースバン
ド帯に変換する。また、フレーム同期信号F,F
,・・・,Fの同期検出を行い、チップ同期、ビ
ット同期を行い、後続する情報ビットI〜Iでは位
相の同期した逆拡散処理が行われるようにする。
【0016】スペクトラム逆拡散符号X9を構成する1
チップ単位の符号は、第一の無線局100側のスペクト
ラム拡散符号X3と同じ符号Cmnが使われる。したがっ
て、スペクトラム逆拡散部8の出力X8は、スペクトラ
ム逆拡散符号発生部9から出力されるスペクトラム逆拡
散符号をX9とすると、誤りのない理想状態では、それ
ぞれのチップで次式が成り立つ。 Smn+Cmn=(Im +Cmn)+Cmn=Im フレーム同期信号F,F,F,・・・,Fにつ
いては、スペクトラム逆拡散符号発生部9の出力X9と
の加算処理は行われずそのまま出力される。
【0017】スペクトラム逆拡散部8は、SmnとCmn
対するmod2の加算結果を1ビットの区間毎に積分し
て各情報ビットの値Im を判定する。スペクトラム逆拡
散部8の出力X8は、誤り訂正処理部10によって誤り
訂正され、受信した第1の情報信号X10として出力さ
れる。メモリ11は、スペクトラム拡散部8の出力X
8、すなわち、第1の無線局100から受信した情報ビ
ットI,I,・・・,Iを一時格納しておくもの
であり、さらにこの内容は、高速出力制御部12を通し
て読み出され第1の無線局100へ送り返される。
【0018】次に、第2の無線局200から第1の無線
局100へ第2の情報信号にメモリ11の内容を付加し
て送信する上り回線について説明する。図2の第2の無
線局200において、第2の情報信号は、誤り訂正符号
変換部13により誤り訂正可能な符号に変換され、誤り
訂正符号変換部13の出力X13は、合成部14によっ
て高速出力制御部12の出力X12とともに合成され
て、スペクトラム拡散部15によってスペクトラム拡散
される。
【0019】合成部14の出力X14は、第2の情報信
号を誤り訂正符号変換部13に通して得たMビットの信
号列J1,J2,・・・,Jと、高速出力制御部12
からスペクトラム拡散符号と同じ1チップ単位で出力さ
れる情報ビットI,I,・・・,Iの信号列とを
直列に合成したものである。
【0020】スペクトラム拡散部15の出力X15は、
スペクトラム拡散符号発生部16から出力されるスペク
トラム拡散符号をX16とすると、それぞれのチップ単
位で、次式が成立する。 Jm +Dmn=Tmnm +Dxm=Txm ここで、Jm は誤り訂正符号変換部13の出力X13に
関して合成部14の出力X14を構成する各情報ビット
であり、Dmnはスペクトラム拡散符号発生部16から出
力されるスペクトラム拡散符号X16を構成するチップ
単位の符号である。また、Tmnはフレーム同期信号
,F,・・・,Fを除く区間において、スペク
トラム拡散部15の出力X15を構成するチップ単位の
符号を表す。
【0021】また、合成部14の出力X14の後部に並
ぶ信号列I,I,・・・,Iは、第1の無線局1
00から送られてきた情報信号を表すが、これについて
は、スペクトラム拡散符号X16のうち、DX1,DX2
・・・,DXMによる拡散を受け、スペクトラム拡散部1
5の出力X15に、TX1,TX2,・・・,TXMとして出
力される。ここでも、フレーム同期信号F,F,F
,・・・,Fは、スペクトラム拡散符号X16との
mod2の加算処理は行わない。スペクトラム拡散部1
5の出力X15は、図1に示した電力増幅部4と同様の
電力増幅部17によって増幅され、アンテナ18によっ
て電波として送信される。
【0022】図1の第1の無線局100において、この
電波をアンテナ19で受けて、図2に示したフロントエ
ンド7と同様のフロントエンド20を介してスペクトラ
ム拡散部15の出力X15と同じ信号列X20を得る。
スペクトラム逆拡散部21の出力X21は、スペクトラ
ム逆拡散符号発生部22から出力されるスペクトラム逆
拡散符号をX22とすると、誤りのない理想状態ではそ
れぞれのチップ単位で次式が成立する。 Tmn+Dmn=(Jm +Dmn)+Dmn=Jm xm+Dxm=(Im +Dxm)+Dxm=Im
【0023】ここで、スペクトラム逆拡散符号X22
は、図2に示したスペクトラム拡散符号X16を構成す
るチップ単位の符号と同じ符号であるDmn,Dxmが使わ
れる。また、フレーム同期信号F,F,F,・・
・,Fについては、そのまま出力される。スペクトラ
ム逆拡散部21は、TmnとDmnに対するmod2の加算
結果を1ビットの区間毎に積分して各情報ビットJm
値を判定する。スペクトラム逆拡散部21の出力X21
は、誤り訂正処理部23によって誤り訂正され、受信し
た第2の情報信号として出力される。
【0024】第1の無線局100において受信したフロ
ントエンド20の出力X20の信号品質は、第1の誤り
率測定部24および第2の誤り率測定部25によって測
定される。第1の誤り率測定部24は、スペクトラム逆
拡散部21における逆拡散出力の誤り率を測定するもの
であり、スペクトラム逆拡散符号X22による逆拡散の
結果、どの程度スペクトラム逆拡散出力が安定して得ら
れているかを測定するものである。この誤り率には、第
2の無線局200から第1の無線局100への上り回線
の回線品質が反映されている。
【0025】例えば、スペクトラム逆拡散部21におけ
る逆拡散出力は、情報信号のmビット目の区間では、あ
る一定の値Jm が出力されるはずであるが、その区間内
のDm1,Dm2,・・・,DmNの中に誤りがあれば、誤っ
た数だけ出力はJm にならない。この誤った数をMビッ
トの区間(すなわちm=1からMまでの区間)について
カウントすることにより、スペクトラム逆拡散部21に
おける逆拡散出力の誤り率を測定することができる。具
体的な回路については、図5,図6を参照して後述す
る。
【0026】上述した例は、1と0からなる2値化され
たフロントエンド20の出力X20について逆拡散する
ものである。これに対し、フロントエンド20の出力X
20が、2値化されずに連続した振幅をとるアナログ信
号として出力される場合には、逆拡散符号X22の1と
0を1と−1に対応させ、mod2の加算を乗算器に置
き換えた相関器、あるいは、マッチドフィルタを用いれ
ばよい。この場合、フロントエンド20の出力X20と
逆拡散符号X22との相関出力値を各1ビットの区間に
おいて検出することにより求める。この相関出力値は、
所定の閾値と比較されて各1ビットの区間が1または0
であると判定される。その際、相関出力値と理想値との
差を求めることによりスペクトラム逆拡散部21におけ
る逆拡散出力の品質が測定される。この品質には、第2
の無線局200から第1の無線局100への上り回線の
回線品質が反映されている。
【0027】第2の誤り率測定部25は、第1の無線局
100から第2の無線局200へ送られ、さらに第2の
無線局200から1チップ区間あたり1ビットが割り当
てられて送り返されてきた、第1の情報信号の信号列I
,I,・・・,Iの誤り率を測定するものであ
る。まず、第1の無線局100の送り側で、予め誤り訂
正符号変換部1の出力X1の中から信号列I,I
・・・,Iをメモリ26に格納しておき、スペクトラ
ム逆拡散部21の出力X21に含まれる信号列I,I
,・・・,Iと照合して不一致の個数をカウントす
ることによって、信号列I,I,・・・,Iに対
する誤り率を測定することができる。
【0028】評価部27は、第1の誤り率測定部24と
第2の誤り率測定部25のそれぞれの測定結果を受け
て、予め定められた測定回数分の平均値を求め、第1の
伝送品質表示部28および第2の伝送品質表示部29に
表示するとともに、第1の無線局100から送信する第
1の情報信号の伝送品質と伝送効率を適応的に変化させ
るよう制御する。
【0029】この場合、第1の伝送品質表示部28に
は、第1の誤り率測定部24の測定結果について予め定
められた測定回数分の平均値をそのまま表示させる。第
2の伝送品質表示部29には、第1の誤り率測定部24
の測定結果が所定の値以下となるとき、すなわち、第2
の無線局200から第1の無線局100までの上り回線
品質が所定の値以上となっているときの第2の誤り率測
定部25の測定結果について、予め定められた測定回数
分の平均値を求めて表示させる。
【0030】その結果、第2の伝送品質表示部29で表
示される値は、第1の情報信号について、第1の無線局
100から第2の無線局200までの下り回線で送った
信号列I,I,・・・,Iに対するビット誤り率
を平均化処理を行って表示しているのと同等である。す
なわち、第2の無線局200から第1の無線局100ま
での上り回線の回線品質が所定の値以上のものに関して
の誤り率測定であるため、上述した信号列I,I
・・・,Iを送り返す上り回線に発生する誤りについ
ては実用上無視することができる。
【0031】CDMA無線伝送方式においては、上り回
線、下り回線とも同じ周波数帯を用いるのが普通であ
り、この点からは上り回線と下り回線とで回線品質は平
均的には同じとなるはずである。しかし、第1の無線局
から第2の無線局へ第1の情報信号を送信する時点と、
第2の無線局から第1の無線局に第1の情報信号を送り
返す時点との間には、若干のずれがある。移動局が高速
走行している車載局の場合、フェージングの変動周期は
非常に短くなる。したがって、上述した時点のずれによ
って、回線品質が大きく異なる場合がある。そのために
上述したように、上り回線の回線品質の影響を除いた上
で、第1の無線局から第2の無線局への下り回線の品質
を検知している。また、第1の無線局100が基地局、
第2の無線局が移動局である場合、それぞれの無線伝送
設備が大きく異なるために、上り回線と下り回線の品質
が異なる場合がある。
【0032】図3は、図1に示した第1の無線局から図
2に示した第2の無線局に送信される第1の情報信号の
処理過程における各部の出力信号を示す説明図である。
誤り訂正符号変換部1の出力X1は、先頭部にフレーム
同期信号F,F,F,・・・,Fが付加され、
その後に、それぞれが1ビットの所定区間を有するM個
の情報ビットI〜Iの信号列が続く一連の符号列で
あり、間隔を置いて複数回、間欠的に送信される例を示
している。図では、フレーム同期信号F,F
,・・・,Fを簡略して記載しているが、例え
ば、PN系列あるいはこれと同様な信号系列が用いら
れ、箇々の符号F〜Fの単位時間長は、1チップの
単位時間長に等しく、フレーム同期信号F,F,F
,・・・,Fの全体の長さは、1ビット区間の整数
倍とすることができる。スペクトラム拡散符号X3その
ものを複数周期分用いてフレーム同期信号としてもよ
い。
【0033】第2の無線局200においては、フロント
エンド7に同期化部を設けるなどして、フレーム同期信
号F,F,F,・・・,Fを用いてビット同期
およびチップ同期を行い、後続する情報ビットでは位相
の同期した逆拡散処理が行われる。
【0034】スペクトラム拡散符号X3は、1ビット区
間あたりNチップのPN系列である。図ではビット区間
ごとに記号を異ならせて、C11,C1N,・・・,CM1
MNとして示しているが、ビット区間を1周期とするP
N系列を用いてよい。スペクトラム拡散部2の出力X2
は、上述したように誤り訂正符号変換部1の出力X1を
構成する各情報ビットIm とスペクトラム拡散符号X3
を構成する1チップ単位の符号Cmnに対してmod2の
加算を行い、S11〜S1N,・・・,SM1〜SMNとして示
す拡散された符号列になる。先頭には、フレーム周期信
号F,F,F,・・・,Fがそのまま付加され
ている。
【0035】図2の第2の無線局200において、図1
のスペクトラム拡散部2の出力X2である信号列F
,F,・・・,F,S11〜S1N,・・・,SM1
〜SMNは、τ遅延してフロントエンド7の出力X7と
して現れている。スペクトラム逆拡散符号X9には、ス
ペクトラム拡散符号X3と同じ符号C11〜C1N,・・
・,CM1〜CMNが使われる。スペクトラム逆拡散部8の
出力X8は、フロントエンド7の出力X7を構成する各
情報ビットS11〜S1N,・・・,SM1〜SMNと上述した
スペクトラム逆拡散符号X9に対しmod2の加算を行
い、逆拡散されて情報ビットI〜Iが復元される。
フレーム同期信号F,F,F,・・・,Fにつ
いては、逆拡散処理は行われずそのまま出力される。
【0036】図4は、図2に示した第2の無線局から図
1に示した第1の無線局に送信される第1および第2の
情報信号の処理過程における出力信号を示す説明図であ
る。図2に示した第2の無線局200における合成部1
4の出力X14は、先頭部にフレーム同期信号F,F
,F,・・・,Fが付加され、その後に、それぞ
れが1ビットの所定区間を有するM個の情報ビット
,J,・・・,Jが続き、最後部に、第1の無
線局100から受信した情報ビットI,I,・・
・,Iが高速出力制御部12から出力されて各1ビッ
トがスペクトラム拡散符号と同じ1チップ単位の信号列
となって続くものである。
【0037】一方、スペクトラム拡散符号X16は、ス
ペクトラム拡散符号X3と同様に、1ビット区間あたり
Nチップの符号列であり、スペクトラム拡散符号X3と
は異なるPN系列が用いられる。図ではビット区間ごと
に記号を異ならせて、D11〜D1N,・・・,DM1〜DMN
として示し、第1の無線局100から受信した情報ビッ
トI,I,・・・,Iに対応する区間ではDX1
X2,・・・,DXMとして示しているが、ビット区間を
1周期とするPN系列を用いてよい。
【0038】スペクトラム拡散部15の出力X15は、
誤り訂正符号変換部13の出力X13の信号列に関して
は、T11〜T1N,・・・,TM1〜TMNに拡散される。加
えて、上述した情報ビットに関しても、スペクトラム拡
散符号X16に対しmod2の加算をし、情報ビット
は、TX1〜TXMに変換される。
【0039】上述した説明では、第1の無線局100か
ら受信した情報ビットI,I,・・・,Iを全て
送り返す例を示している。全てを送り返す場合、情報ビ
ットI,I,・・・,Iの誤り率の測定精度が高
くなるが、一部の情報ビットのみを送り返すようにして
もよい。一部の情報ビットのみを送り返す場合、上述し
た場合と同様に、情報ビット1ビットに対し1チップの
区間で高速伝送する場合、送信する一連の符号列の長さ
を短くすることができ、伝送に要する時間を短縮するこ
とができる。また、情報ビット1ビットを複数チップの
区間に割り当てて若干伝送速度を遅くする場合には、上
り回線でのこの情報ビットの誤り率を小さくすることが
できる。
【0040】図1の第1の無線局100において、図2
のスペクトラム拡散部15の出力X15である信号列F
,F,F,・・・,F,T11〜T1N,・・・,
M1〜TMN,TX1〜TXMは、τ遅延してフロントエン
ド20の出力X20として現れている。スペクトラム逆
拡散符号X22は、図2に示したスペクトラム拡散符号
X16を構成するチップ単位の符号と同じ符号D11〜D
1N,・・・,DM1〜DMNが使われる。スペクトラム逆拡
散部21は、フロントエンド20の出力X20を構成す
る各情報ビットT11〜T1N,・・・,TM1〜TMNと上述
したスペクトラム逆拡散符号X9に対してmod2の加
算を行い、逆拡散された第2の情報信号の情報ビットJ
〜Jと第1の情報信号の情報ビットI〜Iとが
復元される。
【0041】第1の誤り率測定部24は、逆拡散符号X
22による、T11〜T1N,・・・,TM1〜TMNの逆拡散
出力を各1ビットの区間ごとに検出することにより誤り
率を求める。一方、第2の誤り率測定部25は、第1の
無線局100の送り側でメモリ26に予め格納しておい
た信号列I,I,・・・,Iに対する、スペクト
ラム逆拡散部21の出力X21の最後に含まれる信号列
,I,・・・,Iの誤り率を求める。この誤り
率には、第1の無線局100から第2の無線局200へ
の下り回線と第2の無線局200から第1の無線局10
0への上り回線の、両方の回線品質がともに反映され
る。
【0042】評価部27では、第1の誤り率測定部24
で測定した誤り率を、例えば、1回の送信期間あるいは
複数回にわたる送信期間について平均化する。第2の誤
り率測定部25で測定した誤り率は、上述した第1の誤
り率測定部24で測定した誤り率が所定水準以下である
ことを条件として評価され、同様にして平均値を求め
る。
【0043】図5は、図1に示された第1の誤り率測定
部の一具体例を示す回路図である。図6は、図5の各部
の信号状態を示す波形図である。図中、301,305
はDフリップフロップ、302,306はANDゲー
ト、303はカウンタ、304は並列入出力レジスタで
ある。
【0044】図1に示したスペクトラム逆拡散部21に
おいては、mod2加算がなされているが、このmod
2加算出力を第1の誤り率測定部24の入力とし、Dフ
リップフロップ301のD端子およびANDゲート30
2に供給する。Dフリップフロップ301のクロック端
子には1チップの周期を有するパルス信号fCHIPが
入力される。一方、Dフリップフロップ305のD端子
には1ビットの周期を有するパルス信号fCLKが入力
され、クロック端子には1チップの周期を有するパルス
信号fCHIPが入力される。Dフリップフロップ30
1,305は1チップ遅延回路となる。
【0045】ANDゲート302,306の入力は、D
フリップフロップ301,305のそれぞれ、D端子と
Qの否定端子とに接続される。ANDゲート302は、
カウンタ303のクロック入力端子に接続され、AND
ゲート306は、カウンタ303のリセット端子に接続
される。カウンタ303の並列出力端子は並列入出力レ
ジスタ304の並列入力に接続される。並列入出力レジ
スタ304は、1ビットの周期を有するパルス信号fC
LKをクロック入力とし、その出力が品質情報出力とな
る。
【0046】図6を参照しながら、図5に示した第1の
誤り率測定部の一具体例を説明する。ここでは、簡単な
回路例として、スペクトラム逆拡散部21の出力X21
のJmの区間において、フロントエンド20の出力X2
0とスペクトラム逆拡散符号X22に対するmod2加
算の出力がどの程度一定の状態になるかをディジタル的
に調べることによって、スペクトラム逆拡散部21にお
ける逆拡散出力の品質を測定する回路を説明する。mo
d2加算の出力は、干渉波や雑音が多いときにはその程
度に従って一定状態にはならない。図6の例では、t
1,t5が情報信号のビット区切りであり、t2,t
3,t4は、干渉や雑音等で出力が反転した部分を示
す。
【0047】mod2加算の出力が立ち上がった時点で
AND回路302の出力X302にパルスが発生する。
同様にして、ビット周期のパルス信号fCLKが立ち上
がった時点でAND回路306の出力X306にパルス
が発生する。ANDゲート302の出力はカウンタ30
3によってカウントされる。カウンタ303がリセット
されるのは情報ビットの始まりであり、t1,t5の時
点である。
【0048】カウンタ303は、t1,t5以外の時点
で発生するAND回路302の出力X302のパルスを
カウントするが、このカウント結果は、次の並列入出力
レジスタ304でラッチされる。すなわち、並列入出力
レジスタ304の出力には、t1,t5の時点を除くA
ND回路302の出力X302のパルス数を出力し、こ
の値は、スペクトラム逆拡散部21の出力X21のJm
の区間において逆拡散出力がどの程度安定して一定状態
になっているかを示す。このようにして得られる品質情
報は、誤り率に相当(比例)する並列入出力レジスタ3
04の出力の値が大きいほど品質が劣化していることを
意味する。
【0049】本発明の実施の一形態においては、第1の
無線局100(自局)が送信している情報信号に対する
伝送品質を、第2の伝送品質表示部29により検知する
ことができるため、その結果に適応させて第1の無線局
100の送信電力、情報信号の伝送速度、情報信号の誤
り訂正能力等を変化させて、情報信号の伝送品質と伝送
効率をともに適切な状態に制御することができる。
【0050】以下、情報信号の伝送品質と伝送効率の制
御の数例を具体的に説明するが、最初めに、送信電力の
制御について説明する。送信電力は、必要以上に大きく
すると相手局以外の無線局に対して干渉妨害を与えるば
かりでなく、自局の電力消費の面からも損失となる。し
たがって、自局の送信電力は、必要な分だけ確保すれ
ば、それ以上にならないように制御することが望まし
い。このために、図1に示した送信電力制御部30が設
けられており、評価部27からの制御信号を受けて、情
報信号のビット誤り率が劣化しない範囲で送信電力が小
さくなるように電力増幅部4を制御して伝送効率を向上
させる。
【0051】次に、伝送速度の制御について説明する。
チップレートが一定の場合、情報1ビットに対する拡散
符号のチップ数(図2ではNの値)を多くする程、情報
信号の伝送速度が遅くなるが、情報信号のビット誤り率
は小さくなり伝送品質は高くなる。しかしながら、1ビ
ット当たりのチップ数が多くなるということは、情報信
号を伝送するために与えられた周波数をより長い時間占
めることになり、周波数および時間に対する伝送効率を
低下させる。すなわち、情報の伝送速度が低いときに
は、伝送品質は良くなるが伝送効率は低下し、逆に情報
の伝送速度が高いときには、伝送品質は悪くなるが伝送
効率は良くなる。そこで、自局から送信している情報信
号の伝送速度を適切な値に制御することが望ましい。こ
のために伝送速度制御部31が設けられており、評価部
27からの制御信号を受けて、誤り訂正符号変換部1、
スペクトラム拡散部2、およびスペクトラム拡散符号発
生部3を制御することにより、自局の情報信号の伝送速
度を適切な値に可変している。
【0052】この場合の制御は、自局から送信している
第1の情報信号の伝送品質が最低限必要な値になるよう
に行われる。すなわち、チップレート一定の場合、第1
の情報信号の伝送品質と伝送効率を上述した第2の伝送
品質表示部29が指示するビット誤り率の平均値に応じ
て変化させて、ビット誤り率の平均値が高い値を示すと
きは、伝送品質が低過ぎるため、情報信号1ビットに対
応させる拡散符号のチップ数を増やして、第1の情報信
号の伝送品質を上げ、ビット誤り率の平均値が低い値を
示すときは、伝送品質が高いため、情報信号1ビットに
対応させる拡散符号のチップ数を減らして、第1の情報
信号の伝送効率を上げるように行われる。受信側の逆拡
散符号もこれに応じて変える必要があり、逆拡散符号を
変更する制御情報信号を第1の無線局100から第2の
無線局200に送信する必要がある。
【0053】上述した伝送速度の制御と同様なことが、
誤り訂正符号についてもいえる。誤り訂正符号の誤り訂
正能力を強くして符号間距離を遠くするほど、1つの情
報の伝送に要する時間はかかるが情報信号の誤り訂正を
行った後のビット誤り率は小さくなり伝送品質は高くな
る。逆に情報信号の誤り訂正能力を弱くして符号間距離
を近くするほど、1つの情報の伝送に要する時間は短く
なるが情報信号の誤り訂正を行った後のビット誤り率は
高くなり伝送品質は低くなる。
【0054】すなわち、誤り訂正能力が強くなること
は、情報信号に対する伝送品質は高くなるが、他方、情
報信号を伝送するために与えられた周波数をより長い時
間占めることになり、周波数と時間に対する伝送効率を
低下させる。逆に、誤り訂正能力が弱くなることは、情
報信号の伝送に要する時間は短くなり、周波数と時間に
対する伝送効率は良くなる。
【0055】そこで、自局から送信している第1の情報
信号の誤り訂正能力は、適切な値に制御することが望ま
しい。このために誤り訂正制御部32が設けられてお
り、評価部27からの制御信号を受けて、誤り訂正符号
変換部1を制御することにより、第1の情報信号の伝送
に関する誤り訂正能力を適切な値に可変している。この
場合の制御も、第1の情報信号の伝送品質が最低限必要
な値になるように行われる。すなわち、第1の情報信号
の伝送品質と伝送効率を第2の伝送品質表示部29のビ
ット誤り率の平均値に応じて変化させる。
【0056】上述した説明では、評価部27からの制御
信号を受けて、送信電力の制御、伝送速度の制御、誤り
訂正符号の誤り訂正能力の制御など、各種の伝送制御を
個別に行う場合を説明したが、同時に複数の伝送制御を
行うようにすることもできる。
【0057】上述した本発明の実施の一形態では、自局
が送信している情報の伝送品質を自局で検知しているの
であるから、その品質が所定の値に達しているかいない
かを自局で判断可能であり、所定の値に達していないと
判断されるときは、情報を再送するような伝送制御手順
を採用することもできる。
【0058】図示の例では、図1において、誤り率測定
部25で測定する被測定信号を誤り訂正符号変換部1の
出力X1としたが、図中、点線で示すように、誤り訂正
符号変換部1への入力となる第1の情報信号の信号列そ
のものを用いることもできる。この場合、図2におい
て、メモリ11に取り込む信号列は、スペクトラム逆拡
散部8の出力X8ではなく、誤り訂正処理部10の出力
側のX10、すなわち、受信された第1の情報信号が用
いられる。受信された第1の情報信号を第1の無線局1
00へ送り返して評価する利点としては、第2の無線局
200において実際に誤り訂正ができたか否かを第1の
無線局で知ることができるという点であり、このことを
考慮して第1の無線局100において再送するか否かの
判断を可能にする利点がある。
【0059】上述した本発明の実施の一形態では、自局
が送信している情報信号を自局で監視しているのである
から、自局の故障診断にも使うことができる。すなわ
ち、自局が送信している情報の伝送品質が所定の値に達
しないという状態がある一定時間以上続いたときには、
送信系が異常であると判断することができる。この場合
には、故障診断に続けて、送信を停止することもでき
る。実際、相手局に正常に受信されない電波を無駄に送
信し続けることは、周波数資源の無駄使いだけでなく、
他局への干渉妨害等、大きな損失を伴う。
【0060】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、本発
明は、自局の送信した情報信号を相手局から高速度の伝
送速度で自局まで送り返すことにより、自局から相手局
までの無線回線の伝送品質を測定できるという効果があ
る。しかも、相手局から自局までの反対方向の無線回線
が十分信頼性の良い場合についてこの品質測定が行われ
る。したがって、自局の送信している情報信号の伝送品
質を、情報の伝送効率を著しく損なうことなく、かつ、
相手局から自局に送り返す際の「伝送品質に関する情
報」の伝達の信頼性を十分に確保した状態で検知するこ
とができるという効果がある。この結果、自局が送信し
ている情報信号の伝送品質および伝送効率をともに適切
な状態に制御したり、伝送品質が悪い情報について再送
したり、あるいは、自局の送信系の故障診断を容易に行
うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCDMA無線伝送方式の実施の一形態
を説明するための第1の無線局のブロック構成図であ
る。
【図2】本発明のCDMA無線伝送方式の実施の一形態
を説明するための第2の無線局のブロック構成図であ
る。
【図3】図1に示した第1の無線局から図2に示した第
2の無線局に送信される第1の情報信号の処理過程にお
ける各部の出力信号を示す説明図である。
【図4】図2に示した第2の無線局から図1に示した第
1の無線局に送信される第1および第2の情報信号の処
理過程における各部の出力信号を示す説明図である。
【図5】図1に示された第1の誤り率測定部の一具体例
の回路図である。
【図6】図5の各部の信号状態を示す波形図である。
【符号の説明】
100 第1の無線局 200 第2の無線局 1,13 誤り訂正符号変換部 2,15 スペクトラム拡散部 5,18 送信アンテナ 6,19 受信アンテナ 8,21 スペクトラム逆拡散部 10,23 誤り訂正処理部 24 第1の誤り率測定部 25 第2の誤り率測定部 27 評価部 28 第1の伝送品質表示部 29 第2の伝送品質表示部 301,305 Dフリップフロップ 302,306 ANDゲート 303 カウンタ 304 並列入出力レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/707 H04B 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の無線局から第2の無線局に第1の
    情報信号を第1の拡散符号によって拡散して送信し、前
    記第2の無線局から前記第1の無線局に第2の情報信号
    を第2の拡散符号によって拡散して送信するCDMA無
    線伝送方式において、前記第2の無線局は、受信した前
    記第1の情報信号の少なくとも一部を、前記第2の情報
    信号の伝送速度に比べ高速の伝送速度で前記第2の情報
    信号に付加した上で前記第2の拡散符号によって拡散し
    て送信する第1の手段を有し、前記第1の無線局は、前
    記第2の情報信号を受信して前記第2の情報信号の伝送
    品質を測定する第2の手段と、前記第2の無線局から送
    り返されてきた前記第1の情報信号を受信して前記第1
    の情報信号の伝送品質を測定する第3の手段と、前記第
    2の手段で測定した伝送品質が所定の値以上であるとき
    の前記第3の手段の測定結果に基づいて前記第1の無線
    局から前記第2の無線局へ送られた前記第1の情報信号
    の伝送品質を検知する第4の手段を有することを特徴と
    するCDMA無線伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記第2の手段は、受信した前記第2の
    情報信号の逆拡散出力の誤り率により伝送品質を測定す
    るものであり、前記第3の手段は、送信した前記第1の
    情報信号に対する受信した前記第1の情報信号の誤り率
    により伝送品質を測定するものであることを特徴とする
    請求項1に記載のCDMA無線伝送方式。
  3. 【請求項3】 前記第4の手段は、前記第2の手段の測
    定結果が所定の値以上であるときの前記第3の手段で測
    定した伝送品質の平均値を求めるものであり、前記平均
    値が低いときは前記第1の情報信号の伝送品質が上がる
    ように、前記平均値が高いときは前記第1の情報信号の
    伝送効率が上がるように制御する第5の手段を有し、前
    記第1の情報信号の伝送品質および伝送効率を前記第1
    の無線局から前記第2の無線局へ伝送する方向の回線品
    質に適応させることを特徴とする請求項1または2に記
    載のCDMA無線伝送方式。
  4. 【請求項4】 前記第2の手段の測定結果が第1の所定
    の値以上であって前記第3の手段の測定結果が第2の所
    定の値以下であることを前記第4の手段が検知したとき
    に、前記第1の無線局は、送信した前記第1の情報信号
    を前記第2の無線局に対して再送することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のCDMA無線
    伝送方式。
  5. 【請求項5】 前記第2の手段の測定結果が第1の所定
    の値以上であって前記第3の手段の測定結果が第2の所
    定の値以下である状態が一定時間以上続いたことを前記
    第4の手段が検知したときに、前記第1の無線局は、前
    記第1の情報信号の送信を停止することを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載のCDMA無線伝
    送方式。
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