JP2775679B2 - シート状ガスケット及びその製造方法 - Google Patents

シート状ガスケット及びその製造方法

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JP2775679B2
JP2775679B2 JP63096508A JP9650888A JP2775679B2 JP 2775679 B2 JP2775679 B2 JP 2775679B2 JP 63096508 A JP63096508 A JP 63096508A JP 9650888 A JP9650888 A JP 9650888A JP 2775679 B2 JP2775679 B2 JP 2775679B2
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gasket
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邦衛 藤原
年永 金田
正美 味野
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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はミシン,農工,建設,船舶あるいは自動車等
の機器の接合部に挟持して、該接合面からの流体の漏洩
を防止するために用いる新規なシート状ガスケット及び
その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来からこれらの接合部に挟持してシールする固形シ
ート状ガスケットとしてアスベストがある。アスベスト
は鉱物繊維で耐熱性があり、安価であるところから、種
々のバインダーと組み合わせて製造され汎用されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが最近、アスベストが発癌物質であることが指
摘され、したがってアスベストを主成分としたシート状
アスベストガスケットは敬遠され、その使用が規制され
るようになってきた。
かかる事情に鑑み、シート状アスベストガスケットに
代わるものとしてセピオライトが注目され試みられてき
たが、何れも満足し得るシート状ガスケットを完成する
ことは出来ず、いまだ実現されていないのが実情であ
る。
〔発明構成の具体的説明〕
本発明者等はゴムをバインダーとしてセピオライトの
繊維を連続し、これを加硫成型することによりシート状
にすることを見い出し、本発明をするに至ったものであ
る。
即ち、本発明は、a.アスペクト比50以上で、かつブレ
ーン空気透過率装置による透過率200秒/1.5g以上の解繊
度を持つセピオライトと、 b.該セピオライトの重量に対して10〜67重量%の天然ゴ
ム若しくは合成ゴムまたはそれらの混合物を含有し、 しかも、前記a成分とb成分との合計量がガスケット
全体を85重量%以上であるシート状ガスケットである。
また、本発明は、a.アスペクト比50以上で、かつブレ
ーン空気透過率装置による透過率200秒/1.5g以上の解繊
度を持つセピオライトと、 b.該セピオライトの重量に対して10〜67重量%の天然ゴ
ム若しくは合成ゴムまたはそれらの混合物と を含む配合物を有機溶剤などの溶媒を用いずにロールや
ミキサーなどにより混練し、練り上がった生地を予備成
型する第1の工程と、次いで、該予備成型した生地を金
型内で加硫成型してシート状に成型する第2の工程と、 から構成されるシート状ガスケットの製造方法である。
本発明で用いられるセピオライトは繊維状の珪酸マグ
ネシウム粘土で、空孔を持った結晶構造に特徴を持ち、
膨潤性もなく、電解質の影響も受けないもので、繊維に
沿った細長いトンネル構造を持っており、更にトンネル
内も繊維の外もOH基が無数につき、また、トンネル内に
浮遊しているイオンのないことなどの特異な構造を有
し、その組成は次の一般式で示される二種類のものが多
く産出されている。
(I)(H2O)(OH)4Mg8Si12O30(H2O)6〜8 (II)Mg8H2(Si4O1133H2O 前記セピオライトは、ブレーン空気透過装置による透
過率200秒/1.5g以上で、アスペクト比(繊維の径と長さ
の比)50以上の解繊度のものが使用される。ブレーン空
気透過率200秒/1.5g以下になると、ゴムをバインダーと
して使うことは困難でありシート状にすることは不可能
である。
また本発明に用いられる合成ゴムはイソプレンゴム,
ニトリルゴム,スチレンゴム,ブタジエンゴム,クロロ
プレンゴム,ブチルゴム,アクリルゴム,シリコンゴ
ム,弗素ゴム,クロロスルフォン化ポリエチレンゴム及
びこれらの共重合体等であり、これらの一種又は二種以
上の組合わせからなる混合物として使用できる。これら
の合成ゴムのセピオライトに含有する割合は67重量%以
上になると耐熱,耐油性が劣り、応力緩和率が低下す
る。また一方、ゴムの量が10重量%以下になるとセピオ
ライトのバインダーとしての働きが得られない。
加硫のために用いる加硫剤としては加硫用イオウ,酸
化亜鉛,酸化マグネシウム,芳香族ニトロ化合物,パラ
キノンジオキシム等があり、加硫促進剤としてはグアニ
ジン類,アルデヒドアンモニウム類,アルデヒドアミン
類,アルキルアミン類,ニトロン化合物,チアゾール
類,チアゾリン類,イミダゾリン類,チオ尿素類,チオ
酸塩類,カルピチオ酸塩類,イソチオ尿素塩類等の有機
促進剤が使用される。特にシクロヘキシルベンゾチアジ
ルスルフィンアマイド(略称CZ),テトラメチルチウラ
ムモノサルファイド(略称TT),テトラエチルチウラム
ジスルフィド(略称TET)は有機促進剤として本発明に
顕著である。
本発明を実施するには、先ずセピオライトの繊維をア
スペクト比50以上の解繊度になるようにほぐし、この10
0重量部に対し10〜67重量%の天然ゴム又は合成ゴムと
を混練ロールやインターミキサーでよく練り合わせる。
この時加硫剤,加硫促進剤を添加する。この混練時には
先ず、高温で短時間練り、練り上がった生地を予備成型
したのち金型内で加硫成型してシート状のガスケットを
構成する。金型は蒸気又は電熱のプレス金型のどちらで
も良く、またこれらの金型で特定の形状に成型すること
ができる。
なおセピオライトとゴム及び加硫剤,加硫促進剤を混
練するとき、充填剤例えば炭酸カルシウム等や他の添加
剤,例えば可塑剤,ゴム老化防止剤,着色剤などを必要
に応じ添加することができる。
〔実施例〕
次に具体的な実施例について述べる。
実施例1 セピオライト(ブレーン空気透過率340秒/1.5g) 300重量部 アクリロニトリルブタジエン共重合体 120重量部 炭酸カルシウム 50重量部 をインターミキサーによるアップサイドダウン方式によ
って混練し、さらに 加硫用イオウ 7重量部 CZ 4重量部 を添加して混練した。これをカレンダーロールで予備成
型して定尺でカットし、電熱プレスを用いて先ず160℃
で10分、ついで150℃以上でポストキュアし、1.00mmの
厚さを有するセピオライトシートを完成した。
実施例2 セピオライト(ブレーン空気透過率340秒/1.5g) 350重量部 スチレン−ブタジエンゴム 120重量部 加硫用イオウ 7重量部 TT 4重量部 を実施例1と同様にして1.50mmの厚みを有するセピオラ
イトシートを完成した。
実施例3 セピオライト(ブレーン空気透過率480秒/1.5g) 300重量部 クロロスルフォン化ポリエチレン 120重量部 炭酸カルシウム 50重量部 加硫用イオウ 7重量部 TET 2重量部 CZ 2重量部 を実施例1と同様の方法により0.80mmの厚みのセピオラ
イトシートを完成した。
参考例1 本発明実施例と従来のアスベストシートの物理的性質
を比較すると次の通りである。
参考例2 本発明実施例1〜3のシートを、JISK 6820で定めら
れたフランジに合致するように切断し、該フランジに締
め付け面圧160kg/cm2でシートを挟み耐圧試験を行った
ところ 試験温度(℃) 耐圧(kg/cm2 室 温 120 80℃ 100 150℃ 100 200℃ 80 の結果が得られた。このことから本発明はガスケットと
して、アスベストシートガスケットに替わって十分に利
用できるだけでなく、従来のこの種のシート状ガスケッ
トでは得られなかった種々の特性を有することが判明し
た。
実施例4,5,6 以下の配合のものを実施例1と同様の処理を行ってセ
ピオライトシートを完成した。
以上の実施例4,5,6の性能試験結果は以下の通りであ
る。
〔発明の効果〕 本発明は上記のようにアスペクト比50以上であるから
繊維同士の絡みがよく、かつブレーン空気透過率装置に
よる透過率200秒/1.5g以上の解繊度を持つセピオライト
を用いたので、繊維と各種ゴムとの融合性がよく、有機
溶剤などの揮発性溶媒を添加しなくとも、天然ゴム又は
合成ゴムあるいはこれらの混合物とセピオライトを混合
するだけで、セピオライト繊維の空隙内に前記のゴム成
分がよく混入するため、セピオライトに対して10〜67重
量%の量でもバインダーの作用を十分果たすと共に強度
があるものである。
このようにして得られたシートはそのゴムすなわち有
機質の量が少ないにもかかわらずゴムシートのように柔
軟性に富み、また、その耐熱性、耐油性、耐水性は高
く、さらに高圧によってもゴムの流動現象がなく、応力
緩和率の優れたガスケットが得られるのである。
そしてまた、前記セピオライトと、天然ゴム又は合成
ゴムあるいはこれらの混合物との合計量をガスケット全
体の85重量%以上とすることで、無機充填材などの余分
な成分の添加を極力少なくでき、しかも上記の如くシー
ト状ガスケットとしての基本性能と強度を保持できるも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/10 F16J 15/10 C08J 5/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.アスペクト比50以上で、かつブレーン空
    気透過率装置による透過率200秒/1.5g以上の解繊度を持
    つセピオライトと、 b.該セピオライトの重量に対して10〜67重量%の天然ゴ
    ム若しくは合成ゴムまたはそれらの混合物を含有し、 しかも、前記a成分とb成分との合計量がガスケット全
    体の85重量%以上であるシート状ガスケット。
  2. 【請求項2】a.アスペクト比50以上で、かつブレーン空
    気透過率装置による透過率200秒/1.5g以上の解繊度を持
    つセピオライトと、 b.該セピオライトの重量に対して10〜67重量%の天然ゴ
    ム若しくは合成ゴムまたはそれらの混合物と を含む配合物を有機溶剤などの溶媒を用いずにロールや
    ミキサーなどにより混練し、 練り上がった生地を予備成型する第1の工程と、次い
    で、該予備成型した生地を金型内で加硫成型してシート
    状に成型する第2の工程と、 から構成されるシート状ガスケットの製造方法。
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