JP2775665B2 - 高金属光沢を有する金属粉塗工紙 - Google Patents

高金属光沢を有する金属粉塗工紙

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JP2775665B2 JP5270675A JP27067593A JP2775665B2 JP 2775665 B2 JP2775665 B2 JP 2775665B2 JP 5270675 A JP5270675 A JP 5270675A JP 27067593 A JP27067593 A JP 27067593A JP 2775665 B2 JP2775665 B2 JP 2775665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾紙、包装紙、容器
内装紙などに使用する紙で、高金属光沢を有し、しかも
焼却時の残渣が非常に少ない金属粉塗工紙に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷用紙や板紙等の基材にア
ルミニウム箔等の金属箔を貼合した金属光沢紙は広く用
いられている。
【0003】しかし、このような金属光沢紙は、一旦使
用した後には古紙として再利用することができないばか
りでなく、可燃ごみとして焼却した場合も、焼却炉残渣
が多く発生し、このことが環境保護の見地から問題とな
っている。
【0004】また、印刷用紙や板紙等にアルミニウム等
の金属粉を含むインキを塗工することにより生産される
金属光沢を有する塗工紙が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の塗工紙に使用されている金属粉は、平均長径が12
μ、平均厚さが0.1μ程度と粒子が大きいため、塗工
された金属粒子の層の面の平滑性が劣り、光を乱反射す
るために、紙基材に金属箔を貼合した金属光沢紙と比較
すると、光沢度が低く、高い金属光沢が要求される用途
には使用することができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、下記の構成をとる。
【0007】即ち、本発明は、長径3μ以下、厚さ10
0Å以下である微細鱗片状金属粉を10%以上含む金属
粉体とバインダーからなる塗工層を設けた金属粉塗工紙
である。
【0008】本発明における基材としては、印刷用紙、
板紙等が用途に応じて適宜用いられる。
【0009】また、本発明において使用する微細鱗片状
金属粉の平均長径は0.7μ、平均厚さは75Å程度で
あることが望ましい。また金属粉末の種類としては、ア
ルミニウム、亜鉛、銀などが適宜使用できる。
【0010】本発明に使用する金属粉末は、バインダ
ー、溶媒等と混合した状態で紙基材に塗工する。バイン
ダーとしては、ポリエステル系、ポリアクリル酸エステ
ル系、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体系、酢酸ビニル
・マレイン酸共重合体系など、一般にインキバインダー
として使用されている合成樹脂が使用できる。溶媒とし
ては一般にインキ溶媒として使用されている酢酸エチ
ル、トルエン、イソプロピルアルコール等が使用でき
る。このとき塗工層全体の凝集力を安定化するために、
金属粉とバインダーとの比率は、5〜50部:50〜9
5部であることが望ましい。
【0011】基材に金属粉体とバインダーからなる塗工
層を設けるにあたっては、従来使用されている任意の方
法が使用できる。
【0012】さらに、前述の金属粉末とバインダーから
なる塗工層を設けるに先立って、必要に応じて基材に合
成樹脂によるアンダーコート層やオーバーコート層を設
けることにより、より高い金属光沢度を得ることができ
る。またこのアンダーコート層やオーバーコート層は必
要に応じて着色してもよい。
【0013】
【作用】上記の構成とすることによって、塗工時に金属
粒子が規則正しく配列し平滑な塗工面を形成し、その結
果光が正反射され、高い金属光沢度が得られるものであ
る。
【0014】本発明により、紙基材に金属箔を貼合した
金属光沢紙に遜色ない高金属光沢を有する金属粉塗工紙
を得ることができる。
【0015】さらに、金属粉体全体における微細鱗片状
金属粉末の割合を変えることによって、製品の光沢度を
品質の要求に応じて調節することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明する。
【0017】(実施例1)白板紙の表面に、4色グラビ
ア印刷機によりアンダーコート層としてバインダーと溶
媒に黒色顔料を加えてなる淡透明のグレーインキを印
刷、次いで微細鱗片状アルミ粉末とバインダー及び溶媒
よりなるインキを印刷し、フードドライヤーで120
℃、5秒間乾燥して金属粉塗工紙を得た。
【0018】(実施例2)白板紙の表面に、4色グラビ
ア印刷機によりアンダーコート層として従来のアルミ粉
末とバインダー及び溶媒からなるインキを印刷、次いで
2色目に微細鱗片状アルミ粉末とバインダーと溶媒より
なるインキを印刷し、実施例1と同様に乾燥して金属粉
塗工紙を得た。
【0019】(実施例3)白板紙の表面に、4色グラビ
ア印刷機によりアンダーコート層としてバインダーと溶
媒と黄色顔料よりなる淡透明イエローインキを印刷、次
いで微細鱗片状アルミ粉末とバインダーよりなるインキ
を印刷、さらにバインダーと溶媒に黄色染料を加えてな
る濃透明イエローインキを印刷し、実施例1と同様に乾
燥して金属粉塗工紙を得た。
【0020】(実施例4)白板紙として新富士製紙
(株)製SSハイグロス260g/m2を使用するほか
は実施例3と同様にして金属粉末塗工紙を得た。
【0021】(実施例5)微細鱗片状アルミ粉末と従来
のアルミ粉末が50:50の比率で混合した金属粉末と
バインダーよりなるインキを用いるほかは、実施例3と
同様にして金属粉塗工紙を得た。
【0022】(実施例6)微細鱗片状アルミ粉末と従来
のアルミ粉末が20:80の比率で混合した金属粉末と
バインダーよりなるインキを用いるほかは、実施例3と
同様にして金属粉塗工紙を得た。
【0023】(実施例7)微細鱗片状アルミ粉末と従来
のアルミ粉末が10:90の比率で混合した金属粉末と
バインダーよりなるインキを用いるほかは実施例3と同
様にして金属粉塗工紙を得た。
【0024】(比較例1)白板紙の表面に、アルミニウ
ム箔(厚さ7μ)を水系の接着剤で貼り合わせながらそ
の表面に無色透明ののニスを塗布し、実施例1と同様に
乾燥してアルミニウム箔貼合紙を得た。
【0025】(比較例2)白板紙(新富士製紙株式会社
製SSハイグロス260g/m2)の表面に、4色グラ
ビア印刷機により、アンダーコート層として実施例1と
同様の淡透明のグレーインキを印刷、次いで従来のアル
ミ粉末とバインダーよりなるインキを印刷し、実施例1
と同様に乾燥して金属粉塗工紙を得た。
【0026】(比較例3)従来のアルミ粉末とバインダ
ーからなるインキを使用するほかは実施例3と同様にし
て金属粉末塗工紙を得た。
【0027】実施例及び比較例において、指定のない白
板紙は全て本州製紙(株)製ピジョンコート350g/
2、バインダーは酢酸ビニル・マレイン酸共重合体
系、溶媒は酢酸エチル・トルエン・イソプロピルアルコ
ール系を使用した。また塗工量はアルミニウム分として
0.9g/m2とした。
【0028】以上の結果を表1に示す。
【0029】 <表1> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 明度(L) 光沢度(%) 焼却後残渣量(g) 実施例1 428 78 2以下 実施例2 435 82 2以下 実施例3 496 88 2以下 実施例4 464 85 2以下 実施例5 488 85 2以下 実施例6 481 82 2以下 実施例7 471 79 2以下 比較例1 443 74 36 比較例2 370 69 2以下 比較例3 395 70 2以下 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 金属光沢の評価方法としては、変角測色計による明度、
定格光沢度計による光沢度を選んだ。
【0030】各評価方法の概要 (1)明度の測定 変角測色計(スガ試験機製VC−1)を使用し、入射光
と反射光とで作る角度を30°〜120°まで変化さ
せ、明度を測定する。最大明度から30°時の明度を差
し引いた値を測定値とする。
【0031】(2)光沢度の測定 定角光沢度計(日本電色VG/D)を使用し、入反射角
20°の光沢度を測定する。(JISZ8741 鏡面
光沢測定法) (3)焼却後残渣量 焼却した場合に発生する酸化アルミニウムの重量(1m
2あたり)で示す。
【0032】以上の実施例、比較例より明らかなよう
に、長径3μ以下、厚さ100Å以下である微細鱗片状
金属粉を10%以上含む金属粉体とバインダーからなる
塗工層を設けた金属粉塗工紙は、金属箔貼合紙と遜色の
ない優れた金属光沢度を有し、しかも焼却時の酸化アル
ミニウム残渣が極めて少ない。また金属粉中における微
細鱗片状金属粉の割合を変化させることにより、品質の
要求に応じて製品の金属光沢度を調節することができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、金属箔貼合紙高金属光
沢を有する金属粉塗工紙を得ることができる。また、こ
の金属粉末塗工紙は焼却することができ、また焼却時残
渣が少ないため、ごみとして処理する際に有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 1/22 B32B 7/02 103 B32B 27/10 B32B 27/18 B44C 1/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長径3μ以下、厚さ100Å以下である微
    細鱗片状金属粉を10%以上含む金属粉体とバインダー
    からなる塗工層を設けた金属粉塗工紙。
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