JP2775546B2 - 低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造 - Google Patents
低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造Info
- Publication number
- JP2775546B2 JP2775546B2 JP4076313A JP7631392A JP2775546B2 JP 2775546 B2 JP2775546 B2 JP 2775546B2 JP 4076313 A JP4076313 A JP 4076313A JP 7631392 A JP7631392 A JP 7631392A JP 2775546 B2 JP2775546 B2 JP 2775546B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- protective film
- spike
- cures
- low temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用タイヤや靴底或
いは杖の石突き等に利用できる低温下で硬化するゴムで
成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部
の構造に関するものである。
いは杖の石突き等に利用できる低温下で硬化するゴムで
成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】氷雪路に於ける車両用タイヤ、靴底又は
杖の石突き等の滑り止め用スパイクピンは金属製のもの
が用いられていた。しかし、金属製のスパイクピンは、
特に車両用スパイクピンに於ける粉塵の発生問題で使用
が規制され、金属に代える新たな素材でのスパイクピン
の成形が研究されている。
杖の石突き等の滑り止め用スパイクピンは金属製のもの
が用いられていた。しかし、金属製のスパイクピンは、
特に車両用スパイクピンに於ける粉塵の発生問題で使用
が規制され、金属に代える新たな素材でのスパイクピン
の成形が研究されている。
【0003】そして、新たな素材として、硬質ゴムを利
用したスパイクピンが提案されており、本発明者の出願
に係る、常温下では軟化しているが低温下で硬化する性
質を有するゴム(特願昭63−235771号)や、硬
度を高めたゴム(特願平2−274240号)等が開発
されている。
用したスパイクピンが提案されており、本発明者の出願
に係る、常温下では軟化しているが低温下で硬化する性
質を有するゴム(特願昭63−235771号)や、硬
度を高めたゴム(特願平2−274240号)等が開発
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温下で硬
化するゴムを利用して成形したスパイクピンを車両用タ
イヤ、靴底又は杖等の接地面に装着する具体的構成を提
供し、滑り止め効果を一層発揮せんとするものである。
化するゴムを利用して成形したスパイクピンを車両用タ
イヤ、靴底又は杖等の接地面に装着する具体的構成を提
供し、滑り止め効果を一層発揮せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、低温下で硬化
するゴムで成形したスパイクピンの側周に保護膜を設
け、かつ保護膜の外側に間隙を設けて基材に装着したこ
とを特徴とする低温下で硬化するゴムで成形したスパイ
クピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造としたも
のである。
するゴムで成形したスパイクピンの側周に保護膜を設
け、かつ保護膜の外側に間隙を設けて基材に装着したこ
とを特徴とする低温下で硬化するゴムで成形したスパイ
クピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造としたも
のである。
【0006】保護膜は接地部を形成する基材と同一材、
又は少なくとも被覆する低温下で硬化したゴムより軟ら
かい素材であればよい。又、スパイクピンの保護膜の外
側に設ける間隙は、スパイクピンの側周全面であって
も、一部の面に設けられていてもよい。
又は少なくとも被覆する低温下で硬化したゴムより軟ら
かい素材であればよい。又、スパイクピンの保護膜の外
側に設ける間隙は、スパイクピンの側周全面であって
も、一部の面に設けられていてもよい。
【0007】
【作用】低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピン
は氷雪面に接触加圧された時、荷重圧で硬化したゴムで
成形したスパイクピンが接触面にくい込むことによって
摩擦抵抗を得られるのである。したがって、接地面が荷
重圧力で変形又は潰れても、その変形部又は潰部がスパ
イクピンの保護膜の外側の間隙に吸収され、スパイクピ
ンに影響を与えず、しかも、荷重圧に耐えられるスパイ
クピンが接地面より突出し、接地面にくい込むのであ
る。
は氷雪面に接触加圧された時、荷重圧で硬化したゴムで
成形したスパイクピンが接触面にくい込むことによって
摩擦抵抗を得られるのである。したがって、接地面が荷
重圧力で変形又は潰れても、その変形部又は潰部がスパ
イクピンの保護膜の外側の間隙に吸収され、スパイクピ
ンに影響を与えず、しかも、荷重圧に耐えられるスパイ
クピンが接地面より突出し、接地面にくい込むのであ
る。
【0008】又、接地面と地面(氷雪面)との摩擦や振
動によって熱が生じても、間隙に氷雪が入り込んで保護
膜を通して冷却作用をなし、低温を維持しスパイクピン
の硬化を堅持する。
動によって熱が生じても、間隙に氷雪が入り込んで保護
膜を通して冷却作用をなし、低温を維持しスパイクピン
の硬化を堅持する。
【0009】更に、スパイクピンの側周に設けた保護膜
は、スパイクピンを成形する低温下で硬化するゴムの劣
化、損傷或いは裂傷を防止する作用を呈する。
は、スパイクピンを成形する低温下で硬化するゴムの劣
化、損傷或いは裂傷を防止する作用を呈する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。図
1は低温下で硬化する性質を有するゴム(例えば、特願
昭63−235771号のゴム配合物)で成形したスパ
イクピン1の外側周囲にゴム又は合成樹脂で保護膜2を
設け、車両用タイヤ、靴底又は杖の石突き等の基材3の
装着凹部4に、装着凹部4の周壁4Aとに間隙5を有し
て前記スパイクピン1を装着したものである。
1は低温下で硬化する性質を有するゴム(例えば、特願
昭63−235771号のゴム配合物)で成形したスパ
イクピン1の外側周囲にゴム又は合成樹脂で保護膜2を
設け、車両用タイヤ、靴底又は杖の石突き等の基材3の
装着凹部4に、装着凹部4の周壁4Aとに間隙5を有し
て前記スパイクピン1を装着したものである。
【0011】保膜膜2を形成するゴム又は合成樹脂は基
材3を形成するゴム又は合成樹脂と同質材を使用してい
る。しかし、必ずしも保護膜と基材とが同質材で形成さ
れることは要件でなく、例えば保護膜2がゴムで基材3
が合成樹脂とした異質材で形成されていてもよい。保護
膜2の材質は基材3との関係で定めるのではなく、スパ
イクピン1の低温下で硬化したゴムより軟らかい材質で
あればよいのである。
材3を形成するゴム又は合成樹脂と同質材を使用してい
る。しかし、必ずしも保護膜と基材とが同質材で形成さ
れることは要件でなく、例えば保護膜2がゴムで基材3
が合成樹脂とした異質材で形成されていてもよい。保護
膜2の材質は基材3との関係で定めるのではなく、スパ
イクピン1の低温下で硬化したゴムより軟らかい材質で
あればよいのである。
【0012】図2は他の実施例を示すものであり、スパ
イクピン1を挿填する保護膜2を基材3と一体に形成
し、かつ、保護膜2の外側に設けた溝や切り込みを間隙
5とし、保護膜2に硬質ゴムのスパイクピン1を挿填し
たものである。
イクピン1を挿填する保護膜2を基材3と一体に形成
し、かつ、保護膜2の外側に設けた溝や切り込みを間隙
5とし、保護膜2に硬質ゴムのスパイクピン1を挿填し
たものである。
【0013】スパイクピン1の形状は円柱状、多角柱状
或いは円錐状又は角錐状等任意に成形してよく、又基材
3への装着手段は、例えば、接着剤や装着用金具を利用
したり、基部を鍔状とし抜脱を防止したりして固定する
等すればよい。
或いは円錐状又は角錐状等任意に成形してよく、又基材
3への装着手段は、例えば、接着剤や装着用金具を利用
したり、基部を鍔状とし抜脱を防止したりして固定する
等すればよい。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明は低温下で硬化し
たスパイクピンを被覆する保護膜の外側に間隙を設けて
基材に装着したため、基材の接地面による荷重圧による
変形を間隙で吸収し、スパイクピンへ影響を与えないか
ら、スパイクピンは氷雪面へくい込みを確実に行える効
果がある。そして、保護膜はスパイクピンの硬度に支え
られ、スパイクピンと一体と成っている。
たスパイクピンを被覆する保護膜の外側に間隙を設けて
基材に装着したため、基材の接地面による荷重圧による
変形を間隙で吸収し、スパイクピンへ影響を与えないか
ら、スパイクピンは氷雪面へくい込みを確実に行える効
果がある。そして、保護膜はスパイクピンの硬度に支え
られ、スパイクピンと一体と成っている。
【0015】又、低温下で硬化する性質を有するゴムで
成形したスパイクピンは、保護膜の外側の間隙に詰まる
氷雪によって保護膜を通して冷却作用を受けるため、例
え基材の振動や回転等で内部発熱が生じても低温を保ち
スパイクピンの軟化を防止する効果をも有するのであ
る。
成形したスパイクピンは、保護膜の外側の間隙に詰まる
氷雪によって保護膜を通して冷却作用を受けるため、例
え基材の振動や回転等で内部発熱が生じても低温を保ち
スパイクピンの軟化を防止する効果をも有するのであ
る。
【0016】更に、保護膜は、間隙によって外気に露出
した状態となるスパイクピンの劣化や外的起因による疵
及び裂傷の発生を防止し、スパイクピンの性能の維持及
び耐久性を高める効果を発揮するものである。
した状態となるスパイクピンの劣化や外的起因による疵
及び裂傷の発生を防止し、スパイクピンの性能の維持及
び耐久性を高める効果を発揮するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す縦断正面図である。
1 低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピン 2 保護膜 3 基材 4 装着凹部 5 間隙
Claims (3)
- 【請求項1】 低温下で硬化するゴムで成形したスパイ
クピンの側周に保護膜を設け、かつ保護膜の外側に間隙
を設けて基材に装着したことを特徴とする低温下で硬化
するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形
品の接地部の構造。 - 【請求項2】 保護膜が基材と同一材で形成されている
請求項1記載の低温下で硬化するゴムで成形したスパイ
クピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造。 - 【請求項3】 保護膜が低温下で硬化したゴムより軟質
材で形成されている請求項1記載の低温下で硬化するゴ
ムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接
地部の構造。
Priority Applications (15)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4076313A JP2775546B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造 |
NZ242909A NZ242909A (en) | 1991-06-04 | 1992-05-26 | Rubber spike pin projects within tread open mounting recess |
CA 2069696 CA2069696C (en) | 1991-06-04 | 1992-05-27 | Spike pin and system for mounting a spike pin |
AU17195/92A AU650536B2 (en) | 1991-06-04 | 1992-05-27 | Spike pin and system for mounting a spike pin |
US07/891,729 US5324369A (en) | 1991-06-04 | 1992-06-01 | Spike pin and system for mounting a spike pin |
AT92304996T ATE129205T1 (de) | 1991-06-04 | 1992-06-01 | Gleitschutzkörper und system zu seiner montage. |
DK92304996.9T DK0518539T3 (da) | 1991-06-04 | 1992-06-01 | Pigtap og system til montering deraf |
ES92304996T ES2081053T3 (es) | 1991-06-04 | 1992-06-01 | Taco y sistema para su montaje. |
DE69205496T DE69205496T2 (de) | 1991-06-04 | 1992-06-01 | Gleitschutzkörper und System zu seiner Montage. |
EP92304996A EP0518539B1 (en) | 1991-06-04 | 1992-06-01 | Spike pin and system for mounting a spike pin |
FI922534A FI102601B1 (fi) | 1991-06-04 | 1992-06-02 | Järjestelmä hokkinastan asentamiseksi |
NO922179A NO176428C (no) | 1991-06-04 | 1992-06-02 | Kjöretöydekk med pigger |
KR1019920009624A KR970000521B1 (ko) | 1991-06-04 | 1992-06-03 | 스파이크핀 부착구조 및 스파이크핀 |
CN92104303A CN1042014C (zh) | 1991-06-04 | 1992-06-04 | 尖钉和安装尖钉的*** |
GR950403342T GR3018225T3 (en) | 1991-06-04 | 1995-11-29 | Spike pin and system for mounting a spike pin. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4076313A JP2775546B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05238213A JPH05238213A (ja) | 1993-09-17 |
JP2775546B2 true JP2775546B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=13601887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4076313A Expired - Lifetime JP2775546B2 (ja) | 1991-06-04 | 1992-02-26 | 低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2775546B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3345712B2 (ja) * | 1999-08-11 | 2002-11-18 | 株式会社ウイング | タイヤ用スタッド、及びスタッド付きタイヤ |
JP2003252010A (ja) * | 2002-03-05 | 2003-09-09 | Hiroshi Yamada | スパイク用芯棒、スパイク、タイヤ及び履物 |
WO2014157873A1 (ko) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | Kim Sung Shik | 아이젠 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS588410A (ja) * | 1981-07-06 | 1983-01-18 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | スパイクピン付タイヤ |
JPS6034004U (ja) * | 1983-08-13 | 1985-03-08 | 中島 巌 | スパイクタイヤ |
-
1992
- 1992-02-26 JP JP4076313A patent/JP2775546B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05238213A (ja) | 1993-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0518539B1 (en) | Spike pin and system for mounting a spike pin | |
US7507078B2 (en) | Flexible molding device for molding a sunk groove, a sunk blade, and a large keyhole sipe in tire tread | |
JP2775546B2 (ja) | 低温下で硬化するゴムで成形したスパイクピンを有する滑り止め成形品の接地部の構造 | |
US4790362A (en) | Tire shield device | |
JPH05246216A (ja) | 滑り止め用成形品 | |
JP3286405B2 (ja) | タイヤトレッド | |
CA2069696C (en) | Spike pin and system for mounting a spike pin | |
JPH08118920A (ja) | 滑り止め具、および滑り止め具付きタイヤ | |
US4018258A (en) | Anti-skid device for vehicle wheel | |
JP2775548B2 (ja) | ゴム製スパイクピンの取り着け構造 | |
US20090097915A1 (en) | Low Profile Road Marker Protector | |
JP2994603B2 (ja) | ピン装置付きタイヤ及びピン装置 | |
JP2002225513A (ja) | スリップ防止装置 | |
JPH08170314A (ja) | 道路用誘導標識およびその設置構造 | |
JPH0650242Y2 (ja) | 車両用スパイク付き滑止め部材 | |
JP4277944B2 (ja) | タイヤのスタッド構造 | |
JPH0237604Y2 (ja) | ||
JP3014071U (ja) | 自動車タイヤに取り付ける滑り止め用ピン。 | |
JPH021683B2 (ja) | ||
JPH03114904A (ja) | 伸縮自在スタッド付自動車用タイヤ | |
JPH07186634A (ja) | タイヤ用滑り止め具及びこれを装着したタイヤ | |
JPH07256825A (ja) | 滑りを防止したゴム成形品の構造 | |
EP0875404A1 (en) | Anti-skid member and tire equipped with the anti-skid member | |
JP3198476B2 (ja) | 冬期用タイヤ及び冬期におけるタイヤのスリップ防止方法 | |
JPH10315716A (ja) | ゴム状突起付きタイヤ |