JP2775544B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2775544B2 JP1659892A JP1659892A JP2775544B2 JP 2775544 B2 JP2775544 B2 JP 2775544B2 JP 1659892 A JP1659892 A JP 1659892A JP 1659892 A JP1659892 A JP 1659892A JP 2775544 B2 JP2775544 B2 JP 2775544B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小開口からインクを
吐出して被記録物上に文字や図形等を記録するインクジ
ェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、パソコン、CADの端末機器とし
てインクジェット記録方式を用いたプリンタが盛んに利
用されるようになってきた。このインクジェット記録方
式の中で、空気流と静電力を利用して微小開口からイン
クを吐出するようにしたインクジェット記録装置とし
て、例えば特開昭57−120452号公報や特開昭5
9−146860号公報に記載されているような構成が
知られている。以下、従来のインクジェット記録装置に
ついて図3を参照しながら説明する。
【0003】図3はインクジェット記録装置の一部断面
概略図である。図3において、ボディ部材101の外壁
の先端面には、絶縁材製の空気ノズル板102が取り付
けられ、内壁の先端面には、絶縁材製のインクノズル板
103が取り付けられている。ボディ部材101の外壁
と内壁の間には、空気室104が形成され、空気ノズル
板102とインクノズル板103の間には、空気室10
4に連通する空気流路105が形成されている。また、
インクノズル板103の内側には、インク室106が形
成されている。インクノズル板103の中央部には、イ
ンク吐出口107が形成され、空気ノズル板102に
は、インク吐出口107に対向して空気吐出口108が
形成されている。空気ノズル板102の表面には、空気
吐出口108の周囲に第1の電極109が形成され、イ
ンクノズル板103の裏面には、インク吐出口107の
周囲に第2の電極114が形成されている。空気室10
4は、空気供給管110により空気供給源112に連通
され、インク室106は、インク供給管111によりイ
ンク供給源113に連通している。第1の電極109お
よび第2の電極114は、信号源115に接続されてい
る。
【0004】以上のような構成において次に動作につい
て説明する。空気供給源112からの空気は、空気室1
14に送られ、急激な曲がりを生じながら空気層として
の空気流路105に一定流速で流出し、この空気が空気
吐出口108およびインク吐出口107の近傍で急激な
曲がりを生じながら空気吐出口108から流出する。一
方、インク室106には、インク供給源113からイン
クが供給されており、空気供給源112から送られてく
る空気圧力によりインク供給源113およびインク室1
06内のインクには一定の圧力が加えられている。これ
により、インクジェット記録装置の非記録時には、空気
流により生じるインク吐出口107近傍の空気圧力とイ
ンク吐出口107内のインク圧力がほぼ等しくなり、イ
ンク吐出口107に生じるインクのメニスカスが静止し
て保たれることになる。そして、第1の電極109と第
2の電極114に信号源115から印加された電圧によ
り電位差が生じると、この電位差による静電力によって
インク吐出口107に生じているインクのメニスカス
が、空気吐出口108の方向に引き伸ばされる。インク
吐出口107から空気吐出口108に至る空気流路10
5には、空気流によって急激な圧力勾配の変化が生じて
いるため、インク吐出口107のインクメニスカスは、
一定長さ以上引き伸ばされると急激に加速され、空気吐
出口108から流出して空気流中を飛翔する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような空気流と静
電力を利用したインクジェット記録装置は、静電力を用
いている割には比較的低電圧(500v以下)で駆動さ
れること、応答性が良い(10〜20kHz)こと、微
細ドット形成(20〜30μmφ)が可能なこと等、記
録特性的には極めて優れている。
【0006】しかしながら、記録特性以外にはいくつか
の問題点を有している。まず第1に、空気供給源11
2、空気供給管110を始めとする空気供給系が必要な
点である。このような空気供給系が存在することによっ
て、コストの面では確実にその分だけ上昇する。さら
に、空気供給系の信頼性の問題が発生する。すなわち、
供給空気中に存在するごみの問題、あるいは空気圧一定
化の問題等がこれに相当する。これらに対応するために
は、フィルターを使用したり、空気圧を検出して電気的
なフィードバックをかけて制御する方法が取られている
が、その分装置としては複雑化し、さらにコストを引き
上げることになる。
【0007】第2に工法上の問題がある。組み立てにお
いて、インク吐出口107と空気吐出口108を同軸同
心円上に配するときに、空気流路105の間隔を精度良
く一定に保つ必要がある。この間隔は100μm弱で、
高精度の平行度が要求され、ばらつきは数μm以内に納
めなければならない。なぜなら、この間隔はインク吐出
口107近傍の空気圧に大きく影響を与えるからであ
る。すなわち、間隔が広がるほどインク吐出口107近
傍の空気圧は上昇し、インク室106内の圧力に近づ
き、インク吐出口107に形成されるインクメニスカス
が、空気吐出口108側に押し出されるような形状で保
持されなくなり、インク吐出量、応答性とも低下してく
る。逆にこの間隔が狭くなってくると、インク吐出量、
応答性とも上昇してくるが、吐出が不安定になってく
る。したがって、これらのバランスが取れる最適な空気
流路の間隔を保持する必要がある。
【0008】さらに別の静電吸引型インクジェット記録
方式、例えば特開昭58−208062号公報に示され
るような構造においては、インク吐出開口と電極開口と
の間が、それぞれの開口より広い断面積の空間領域で構
成されているため、マルチノズル化において高密度にノ
ズルを配する場合には極めて不利となる。加えてこの空
間領域に微細なごみ、インク等の侵入があった場合、電
界の状態が変化してその結果吐出状態が不安定となり、
信頼性の点で問題となりやすい。また、記録特性の安定
性の観点からも、インク吐出開口と電極開口との位置合
わせや平行度の確保といった組み立て上の困難性もあっ
た。
【0009】本発明は、このような従来のインクジェッ
ト記録装置における空気供給系が存在することによる問
題を解決するものであり、構造が簡単で組み立てが容易
な低コストのインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、薄板からなる前面板にインク吐出口を有
し、内部空間にインクが収容される第1ヘッド部材と、
この第1ヘッド部材を着脱可能に収容する凹部を有し、
前面板に第1ヘッド部材のインク吐出口に対向しかつこ
れよりも大きいインク吐出開口を有する第2ヘッド部材
とを備え、第1ヘッド部材の前面板裏面のインク吐出口
周辺に形成された制御電極と、第2ヘッド部材の前面板
表面のインク吐出開口周辺に形成された共通電極とを信
号源に接続するようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明は、上記構成により、電極間に信号電圧
を印加することにより、インク吐出口に形成されたイン
クメニスカスを引き伸ばし、インク吐出開口部を通過し
てインクを外部に飛翔させて記録することができ、あわ
せてヘッド部を二つに分割し、それぞれの構造を単純化
することにより低コスト化を実現することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例におけるインクジ
ェット記録装置の部分断面概略分解斜視図であり、図2
は図1の要部組立拡大断面図である。図1および図2に
おいて、201は第1ヘッド部材、202は第2ヘッド
部材であり、それぞれ絶縁材料で構成されている。第1
ヘッド部材201は、絶縁性の薄板からなる前面板20
3を備えた箱形に形成され、内部空間はインクが収容さ
れるインク室204になっている。前面板203には、
複数のインク吐出口205が水平方向に直列に形成さ
れ、その裏面周囲にはインク吐出口205毎に独立した
複数の制御電極206が形成されている。各制御電極2
06は、それぞれ第1ヘッド部材201上面に設けられ
た複数の端子207に接続されるとともに、インク室2
04内では、そこに充填されたインクに接している。ま
た、第1ヘッド部材201の前面上部は、第2ヘッド部
材202に装着しやすいように斜面になっている。
【0013】一方、第2ヘッド部材202は、第1ヘッ
ド部材201を収容して精度よく固定できるように、内
部形状が、後部を除いて第1ヘッド部材201と同形状
の凹部208に形成されている。また、第2ヘッド部材
202の前面板209には、第1ヘッド部材201を装
着した時に、その列状に並んだインク吐出口205とそ
の中心が合うようにスリット状のインク吐出開口210
が形成されている。このインク吐出開口210は、その
上下方向の寸法がインク吐出口205の径より大きく、
インク吐出口205の径を数十μmとすると、インク吐
出開口210の大きさはその2〜10倍程度に設定され
ている。インク吐出開口210の周囲表面には、単一の
共通電極211が形成されており、凹部208の上面に
は、装着時に第1ヘッド部材201上面の端子207に
それぞれ接触する複数の端子212が設けられている。
そして、この端子212と共通電極211との間には、
各制御電極206に対応した複数の信号源213が接続
されている。なお、インク吐出開口210の前面には、
比較的近い距離(2mm以下)に記録紙214が配置さ
れる(図2参照)。
【0014】次に、上記実施例の動作について説明す
る。インク室204内部にインクを満たされた第1ヘッ
ド部材201は、第2ヘッド部材202の凹部208内
に挿入され、第1ヘッド部材201の前面板203の表
面が、第2ヘッド部材202の前面板209の裏面に密
着固定される。この状態では、図2に示すように、第1
ヘッド部材201のインク吐出口205が、第2ヘッド
部材202のインク吐出開口210に対向しており、第
1ヘッド部材201の端子207と第2ヘッド部材20
2の端子212とが接触している。信号源213から両
電極206,211間に信号電圧を印加すると、インク
吐出口205の前端側エッジに形成されているインクメ
ニスカス表面に電界が集中し、静電力によりインクが前
方に引き出され、曳糸状になってインク吐出開口210
の中心を前方に向かって飛翔し、記録紙214に付着す
る。記録紙214とインク吐出開口210の距離を取り
すぎると、飛翔したインクが戻ってきて共通電極211
に引き付けられて付着するため、この距離は前記の如く
狭くしなければならない。
【0015】本実施例における記録特性を決定する要素
は、インク吐出口205およびインク吐出開口210の
形状、前面板203および209の厚さあるいは比誘電
率、さらにインクの物性値等があげられる。前面板20
3および209の比誘電率は、1〜8程度が有効範囲
で、値が小さいほど応答性向上、駆動電圧低下の特性を
示す。インクの物性値は、比抵抗が重要で104 〜10
8 Ωcmの範囲で安定した曳糸状態になる。
【0016】また、インク吐出開口210の内壁および
周辺、インク吐出口205の表面周辺に撥インク性のコ
ーティング処理を行なうことによって、インク吐出口2
05の前端側エッジでのインクメニスカス保持以外に、
この部分を余分なインクで汚さない効果も合わせ持つこ
とになり、安定吐出には有効な手段となる。ただし、前
面板203,209を形成している材質がテフロンのよ
うな撥インク性を既に保有している場合には、撥インク
性のコーティング処理が不用なことは言うまでもない。
【0017】本実施例による実際の記録特性は、図3に
示した従来例と比較して、応答性でやや劣るが、構造が
単純で、しかもヘッド部が二つに分割された構成となっ
ているため、組み立て工法において簡素化が図れ、コス
ト面で極めて有利となる。
【0018】なお、本実施例では示していないが、前面
板203表面の各インク吐出口205の周囲に溝を設け
その出口部分を突出させると電界の集中が効率的に行な
え、記録特性が増加する。また実施例ではインク吐出開
口210はスリット状であるが、インク吐出口205の
配列密度をそれほど考慮しなくてもよい場合には、イン
ク吐出開口を複数のインク吐出口205のそれぞれ対応
させて独立して設けてもよい。さらにインク吐出口20
5がマトリックス状に配されている場合にも、本発明は
有効である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明は、薄板からなる
前面板にインク吐出口を有し、内部空間にインクが収容
される第1ヘッド部材と、この第1ヘッド部材を着脱可
能に収容する凹部を有し、前面板に第1ヘッド部材のイ
ンク吐出口に対向しかつこれよりも大きいインク吐出開
口を有する第2ヘッド部材とを備え、第1ヘッド部材の
前面板裏面のインク吐出口周辺に形成された制御電極
と、第2ヘッド部材の前面板表面のインク吐出開口周辺
に形成された共通電極とを信号源に接続するようにした
ので、構造が簡単で組み立ての容易な低コストのインク
ジェット記録装置を実現することができ、その効果は大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるインクジェット記録
装置の部分断面概略分解斜視図
【図2】図1の要部組立拡大断面図
【図3】従来のインクジェット記録装置の部分断面概略
構成図
【符号の説明】
201 第1ヘッド部材 202 第2ヘッド部材 203 前面板 204 インク室 205 インク吐出口 206 制御電極 207 端子 208 凹部 209 前面板 210 インク吐出開口 211 共通電極 212 端子 213 信号源 214 記録紙

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板からなる前面板にインク吐出口を有
    し、内部空間にインクが収容される第1ヘッド部材と、
    前記第1ヘッド部材を着脱可能に収容する凹部を有し、
    前面板に前記第1ヘッド部材のインク吐出口に対向しか
    つこれよりも大きいインク吐出開口を有する第2ヘッド
    部材と、前記第1ヘッド部材の前面板裏面のインク吐出
    口周辺に形成された制御電極と、前記第2ヘッド部材の
    前面板表面のインク吐出開口周辺に形成された共通電極
    と、前記制御電極および共通電極に接続された信号源と
    を備えたインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 第1ヘッド部材のインク吐出口が列状に
    複数個形成され、その周囲の制御電極がそれぞれインク
    吐出口に対応して複数個形成され、第2ヘッド部材のイ
    ンク吐出開口が前記複数個のインク吐出口を収容する大
    きさに形成されている請求項1記載のインクジェット記
    録装置。
  3. 【請求項3】 第1ヘッド部材の表面に制御電極に接続
    された端子を備え、第2ヘッド部材の裏面に前記端子に
    接触可能な端子を備えた請求項2または3記載のインク
    ジェット記録装置。
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