JP2774655B2 - 電子ファイリング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、書類や図面などをイメージ情報として記録
し検索する、特に複数のイメージ情報検索体系を備えた
電子ファイリング装置に関するものである。

（従来の技術） 従来の電子ファイリング装置の構成を第10図に示す。

第10図において、電子ファイリング装置は、図面をイ
メージ情報として取り込むイメージ読み込み装置１とイ
メージを図面として印刷する印刷装置２を有し、イメー
ジ読み込み装置１から読み込まれたイメージ情報は、イ
メージ記録媒体制御手段４を介してイメージ記録媒体３
へ記録される。

通常、イメージ記録媒体３としては大きな記録容量を
持つ追記形光ディスクが用いられ、これは一回しか書き
込みができないので、予めイメージ情報を検索するため
のキーワード項目を検索体系としてファイリング体系記
録テーブル６に設定しておき、イメージ情報を登録する
とき、予め定めたキーワード項目に該当するキーワード
をマンマシン制御手段９を介して入力することにより、
ファイリング体系管理手段５がファイリング体系記録テ
ーブル６にそれらの情報を書き込んで初めて検索が可能
となる。

なお登録されたイメージ情報の固有データ（図面サイ
ズ，ページ，読み込み精度，レビジョンなど）もファイ
リング体系管理手段５によって検索用キーワードの情報
と一緒にファイリング体系記録テーブル６に自動的に登
録される。

（発明が解決しようとする課題） 上述のように、電子ファイリング装置は図面の検索
（登録）体系を図面の入力前に決めておく必要がある
が、この検索体系は途中で変更することがむずかしいの
で、日常の業務内容を分析した上で慎重に設計する必要
がある。

ところが、複数の部署で装置を共有するときは、同一
図面であっても整理の仕方すなわち検索体系を変える必
要がある場合があり、従来の電子ファイリング装置は図
面の検索体系を一意に定めているので、異なる部署間で
共通の検索体系を作成する必要がある。

しかしながら、どの部署でも使える共通の検索体系に
すると、検索用のキーワード項目の数が増え、イメージ
情報登録時のキーワード入力が繁雑になるという問題が
ある。

本発明は、イメージ情報自体は一元管理すると共に、
その検索体系は利用目的に応じて多様に設定できる合理
的な電子ファイリング装置を提供することを目的として
いる。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段と作用） 本発明の基本的な構成を第１図に示す。

第１図において、１はイメージ読み込み装置、２は印
刷装置、３はイメージ記録媒体、４はイメージ記録媒体
制御手段、５はファイリング体系管理手段、６−ｉ（ｉ
＝１〜Ｎ）はファイリング体系記録テーブル、７は体系
間リレーション管理手段、８は体系間リレーション記録
テーブル、９はマンマシン制御手段である。

イメージ読み込み装置１は書類，図面類をイメージ情
報として読み込む装置、印刷装置２はイメージ情報を印
刷物として出力する装置であり、イメージ読み込み装置
１から読み込まれたイメージ情報はイメージ記録媒体３
へ保存される。

ファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉはそれぞ
れイメージ情報記録媒体３に記録されるイメージ情報に
ついて、イメージ記録媒体３上の書き込み位置やイメー
ジサイズといったイメージ記録媒体３上のイメージ情報
を一意に決定できる情報や、書類や図面のサイズ，ペー
ジ数，読み込み精度やレビジョンといったイメージ情報
を印刷したり、画面に表示したりする上で制御に必要な
情報（以後これらをまとめてイメージデータ記録状況と
呼ぶ）、およびイメージ情報の検索体系（イメージ情報
を検索するときにキーワードとする項目、例えば図面分
類No.、図面名称，作成者などの集まり）を記録するテ
ーブルである。

このファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉは装
置内にいくつでも作成することができるものであり、第
３図はファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉの概
念図を示している。

この場合、任意のファイリング体系記録テーブル
（ｉ）６−ｉ（ｉ＝ｋ）内の検索体系に基づいてイメー
ジ情報の登録・削除が行われたとき、その結果を他のフ
ァイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉ（ｉ≠ｋ）内
の検索体系に反映させるために、各ファイリング体系記
録テーブル（ｉ）６−ｉの検索用キーワードの少なくと
も一項目は全ファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−
ｉに共通のキーワードが入力される項目として定義して
おく必要があり、第３図ではこの共通のキーワード項目
をキーワード共通項目として示している。

ファイリング体系管理手段５はファイリング体系記録
テーブル（ｉ）６−ｉへの情報の登録，削除，検索やテ
ーブルの新規作成の制御を行うものであり、イメージ情
報の検索時は、マンマシン制御手段９から任意のファイ
リング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉが指定される。

ファイリング体系管理手段５はマンマシン制御手段９
によって指定された検索体系内の任意の検索用キーワー
ドによるイメージ情報の検索要求を受け付けると、先に
選択された検索体系内で検索条件に合う各キーワード項
目の一覧を抽出しマンマシン制御手段９に渡すと共に、
マンマシン制御手段９にて表示される一覧内でイメージ
情報の照会要求を受け付け、先に指定した前記ファイリ
ング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉ内の指定されたイメ
ージ情報についてのイメージデータ記録状況をイメージ
記録媒体制御手段４へ渡す。

イメージ情報の登録および削除の場合にも検索の場合
と同様に、マンマシン制御手段９によって任意のファイ
リング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉが指定される。

イメージ情報の登録時は、ファイリング体系管理手段
５は指定された検索体系内の検索用キーワード項目をマ
ンマシン制御手段９へ渡し、マンマシン制御手段９から
その検索用キーワード項目に対するキーワードが入力さ
れると、それからのキーワードを体系間リレーション管
理手段７へ渡し、現在指定されている検索体系以外の全
ての検索体系にその結果を反映させる要求を出す。ま
た、イメージ記録媒体３より送られるイメージデータ記
録状況を全てのファイリング体系記録テーブル（ｉ）６
−ｉに記録する。

イメージ情報の削除時は、ファイリング体系管理手段
５はマンマシン制御手段９から指定された検索体系内の
任意の検索用キーワードによるイメージ情報の検索要求
受け付け、先に選択された検索体系内で検索条件に合う
各キーワード項目の一覧を抽出してマンマシン制御手段
９に渡し、マンマシン制御手段９で表示される一覧内で
イメージ情報の削除要求を受け付けると、先に指定した
前記ファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉ内の該
当する検索用キーワード項目を削除する。

体系間リレーション管理手段７は、ファイリング体系
記録テーブル（ｉ）６−ｉに記録されている任意の検索
体系、例えば、あるファイリング体系記録テーブル
（ｉ）６−ｉ（ｉ＝ｋ）に記録されている検索体系を用
いて、イメージ情報の登録の要求を受けた時に、体系間
リレーション記録テーブル８を参照しながら、ファイリ
ング体系管理手段５に対して他の検索体系が記録されて
いるファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉ（ｉ≠
ｋ）を含めて検索体系内のイメージ情報検索用キーワー
ドののデータ登録要求を行う。

第４図は体系間リレーション記録テーブル８の概念図
を示すもので、体系間リレーション記録テーブル８は任
意のファイリング体系記録テーブル（ｉ）６−ｉの検索
用キーワード項目間で、同一のキーワードが入力される
検索用キーワード項目を記録しており、このテーブル
は、判別コード，テーブル名，キーワード項目名から成
り、同じ判別コードを持つテーブルのキーワード項目に
は同じキーワードが入力される。

第４図において、例えば判別コードＡを持つ項目（フ
ァイリング体系記録テーブル（１）．キーワード項目１
−1,ファイリング体系記録テーブル（２）．キーワード
項目２−1,…ファイリング体系記録テーブル（ｉ）．キ
ーワード項目ｉ−1,…ファイリング体系記録テーブル
（Ｎ）．キーワード項目Ｎ−１）にはすべて同一のキー
ワードが入力される。

この体系間リレーション記録テーブル８の情報を用い
ると、ある１つのファイリング体系記録テーブル（ｉ）
６−ｉ（ｉ＝ｋ）の検索用キーワード項目のキーワード
が決まれば、他の全てのファイリング体系記録テーブル
（ｉ）６−ｉ（ｉ≠ｋ）の検索用キーワード項目中の少
なくとも１項目に対応するキーワードが決まる。体系間
リレーション記録テーブル８で定義されない検索用キー
ワード項目に対してはNULLが入力される。

イメージ記録媒体制御手段４は、イメージ読み込み装
置１から入力されたイメージ情報のイメージ記録媒体３
への書き込みや、イメージ記録媒体からの読み込みを行
なうもので、イメージ情報記録媒体３にイメージ情報が
登録されるとき、そのイメージデータ記録状況はファイ
リング体系管理手段５に送られる。

マシンマン制御手段９はファイリング体系記録テーブ
ル（ｉ）６−ｉに記録されている任意の検索体系の選択
要求を受付け、選択された検索体系に基づいてイメージ
情報の登録・削除・照会操作や、イメージ情報の画面表
示、印刷などの操作を受け付ける。

このように構成された本発明のファイリング装置は、
イメージ情報は共有しながら、イメージ情報の利用目的
に応じた検索体系を、同時に複数設定することが可能と
なる。

また、ある１つの検索体系に基づいてイメージ情報を
登録するとき、体系間リレーション管理手段７が、体系
間リレーション記録テーブル８の内容を参照しながら、
ファイリング体系管理手段５に対して、他の検索体系が
登録されているファイリング体系記録テーブルへ検索体
系内の検索用キーワードの登録要求を送信するので、自
動的に全ての検索体系へイメージ情報登録の結果を反映
させることができる。

（実施例） イメージ記録媒体として光ディスクを用いた場合の本
発明の具体的な一実施例を第２図に示す。

第２図において、１はイメージ読み込み装置、２は印
刷装置、3aは光ディスク、4aは光ディスク制御手段、５
はファイリング体系管理手段、6aは光ディスク状態テー
ブル、6b−ｉ（ｉ＝1,2,3）はファイリング体系記録テ
ーブル、７は体系間リレーション管理手段、８は体系間
リレーション記録テーブル、９はマンマシン制御手段で
ある。

本実施例では、第１図で示した各構成要素について具
体的に、イメージ記録媒体３として光ディスク3aを、イ
メージ記録媒体制御手段４として光ディスク制御手段4a
を用いており、またファイリング体系記録テーブル
（ｉ）６−ｉとしては、光ディスク3a内のイメージデー
タ記録状況を示す光ディスク状態記録テーブル6aと３個
のファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝1,
2,3）として定義している。なおファイリング体系記録
テーブル（ｉ）６−ｉは任意個数設定可能であるが、説
明を分かりやすくするために本実施例では３個としてい
る。

光ディスク状態記録テーブル6aおよびファイリング体
系記録テーブル（ｉ）6b−ｉは、磁気ディスク内に設け
られたリレーショナル形のデータベースであり、第５図
に光ディスク状態記録テーブル6aの構成例を、また第６
図（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）にファイリング体系記録テー
ブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝1,2,3）の構成図例を示してい
る。

光ディスク状態記録テーブル6aは、光ディスク3a内の
イメージ情報を一意に決定させるための情報を記録する
テーブルであり、例えば光ディスク3a内のイメージ情報
の書き込み位置やイメージサイズ等を設定している。

ファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉを用いて
光ディスク3a上のイメージ情報を一意に扱うためには、
光ディスク状態記録テーブル6aと、ファイリング体系記
録テーブル（ｉ）6b−ｉを関連づける情報が必要であ
り、このため光ディスク状態記録テーブル6a内にイメー
ジ管理番号の項目を設定し、光ディスク3aにイメージ情
報が登録されるとき、そのイメージ情報にユニークな番
号として例えば１、２、３と番号付けを自動的に行って
イメージ管理番号として設定する。第５図ではイメージ
管理番号1,2,3によって３件のイメージ情報が光ディス
ク3a上に登録されている状態を示している。

一方、ファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉに
おいても同様にイメージ管理番号の項目を設定し、光デ
ィスク状態記録テーブル6aに設定されているものと同じ
イメージ管理番号を自動的に設定していく。第６図
（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）は、第５図に示した光ディスク
状態記録テーブル6aに記録されているイメージ管理番号
1,2,3の３件のイメージ情報が各ファイリング体系記録
テーブル（ｉ）６−ｉ（ｉ＝1,2,3）に全て記録されて
いる状態を示している。

これにより、イメージ管理番号を光ディスク状態記録
テーブル6aとファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−
ｉ間の共通のキーとして、１つのファイリング体系記録
テーブル（ｉ）6b−ｉで一意に決まったイメージ情報
を、光ディスク状態記録テーブル6aの情報で光ディスク
から取り出すことができる。

ファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉは図面の
検索体系を記録するテーブルであり、検索体系はイメー
ジ情報を検索するときのキーワード項目（例えば図面N
o.,図面名称，図面分類など）から構成され、これらの
キーワード項目は検索体系を定義する者が予め設定して
おく。

第６図（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）では、ファイリング体
系記録テーブル（１）6b−１のキーワード項目として図
面名称,A課図面管理No.,A課管理分類，作成者が、また
ファイリング体系記録テーブル（２）6b−２のキーワー
ド項目として図面名称,B課図面管理No.,B課図面分類
が、さらにファイリング体系記録テーブル（３）6b−３
のキーワード項目として図面名称,C課図面管理No.,C課
図面分類，作成年月日，作成者が設定されている。

この場合、任意のファイリング体系記録テーブル
（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝ｋ）で登録したイメージ情報を他の
ファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ≠ｋ）
でも検索可能とするため、少なくとも１つのキーワード
項目は、全ての検索体系に共通に持たせるように設定す
る必要があり、第６図（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）において
は、「図面名称」が各ファイリング体系記録テーブル
（ｉ）6b−ｉの共通のキーワードとなっている。

ファイリング体系管理手段５は、マンマシン制御手段
９または体系間リレーション管理手段７からの要求によ
り、光ディスク状態記録テーブル6aと各ファイリング体
系記録テーブル（ｉ）6b−ｉに対し、イメージデータ記
録状況や、検索用キーワード登録，削除，照会の制御を
行う。

光ディスク制御手段4aは、ファイリング体系管理手段
５から、光ディスク状態記録テーブル6aに記録されてい
る光ディスク3a上のイメージ情報の位置を与えられるこ
とによって、光ディスク3aへのイメージ情報の書き込
み、および光ディスク3aからのイメージ情報の読み出し
を制御する。

体系間リレーション記録テーブル８は、各ファイリン
グ体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉに記録されている各検
索体系間のキーワード項目の関連情報を記録しており、
このテーブル８の情報は、任意のファイリング体系記録
テーブル（ｉ）6b−ｉに記録されている検索体系を用い
てイメージ情報の登録・削除が行なわれたとき、その結
果を他の全ての検索体系に自動的に反映させることを可
能とする。

第７図は体系間リレーション記録テーブル８の一例を
示すもので、この場合の体系間リレーション記録テーブ
ル８は、判別コード，テーブル名，キーワード項目名か
ら成り、そのキーワード項目名に対して、同じ検索用キ
ーワードが入力されるファイリング体系記録テーブルと
同じ判別コードをつけており、第７図の例では、ファイ
リング体系記録テーブル（１），（２），（３）におけ
る図面名称の項目、およびファイリング体系記録テーブ
ル（１），（３）における作成者の項目と同じキーワー
ドが入力されている。

体系間リレーション管理手段７は、マンマシン制御手
段９を介して指定された１つの検索体系に基づいてイメ
ージ情報の登録・削除を行うとき、その結果を他の検索
体系にも反映させるために、体系間リレーション記録テ
ーブル８の情報に基づいて、他の検索体系を記録してい
るファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉへのキー
ワード項目に対応する検索用キーワードの登録または削
除要求を作成し、ファイリング体系管理手段５に送信す
る。

本実施例ではイメージ情報を鮮明に参照できるよう
に、マンマシン制御手段９として高精細なディスプレイ
装置を利用しており、このマンマシン制御手段９で先ず
複数あるファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉの
中から任意の検索体系を１つ選択し、選択された検索体
系に基づいてイメージ情報の登録・削除・照会を行って
いる。

上記の構成によるイメージ情報の登録は下記の手順で
行われる。

（１） マンマシン制御手段９を介してファイリング体
系記録テーブル（ｉ）6b−ｉの中から任意の検索体系を
選択する。以下、検索体系がファイリング体系記録テー
ブル（１）6b−１から選択されたものとして説明を進め
る。

（２） イメージ読み込み装置１を介して光ディスク3a
に登録すべきイメージ情報を読み込む。この情報は例え
ば図面名称＝「Ｄ配線図」,A課図面管理No.＝「A444」,
A課管理分類＝「電気」，作成者＝「佐藤」，ページ数
＝「２」，イメージサイズ＝「A2」の図面であるとす
る。

（３） ファイリング体系記録テーブル（１）6b−１の
検索体系の各キーワード項目として必要な検索用キーワ
ードをマシンマン制御手段９を介して入力する。この場
合は、図面名称の項目に「Ｄ配線図」,A課図面管理No.
の項目に「A444」,A課管理分類の項目に「電気」，作成
者の項目に「佐藤」を検索用キーワードとして入力す
る。

（４） マンマシン制御手段９からイメージ情報の登録
を要求する。

（５） マンマシン制御手段９から体系間リレーション
管理手段７に、上記（３）で入力したファイリング体系
記録テーブル（１）6b−１の検索用キーワードが送ら
れ、これによって体系間リレーション管理手段７は、体
系間リレーション記録テーブル８の内容とファイリング
体系記録テーブル（１）6b−１に新たに追加された検索
用キーワードから、自動的にファイリング体系記録テー
ブル（１）6b−１以外のファイリング体系記録テーブル
（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝2,3）の検索体系の各キーワード項
目について、検索用キーワードを作成する。

第６図および第８図を用いて今回の場合を説明する
と、ファイリング体系記録テーブル（２）6b−２の図面
名称の項目に「Ｄ配線図」，ファイリング体系記録テー
ブル（３）6b−３の図面名称の項目に「Ｄ配線図」，作
成者の項目に「佐藤」が作成される。

またファイリング体系記録テーブル（２）6b−２のキ
ーワード項目「Ｂ課図面管理No.」，「Ｂ線管理分
類」，ファイリング体系記録テーブル（３）6b−３のキ
ーワード項目「Ｃ課図面管理No.」，「Ｃ課管理分
類」，「作成年月日」については、ファイリング体系記
録テーブル（３）の各キーワード項目との関係が第７図
の体系間リレーション記録テーブル８に定義されていな
いので、そのキーワード項目についてはNULLを検索用キ
ーワードとして作成する。

先に述べたようにファイリング体系記録テーブル
（ｉ）6b−ｉに記録されている全ての検索体系では少な
くとも１つが共通のキーワード項目を持たせるように設
定されている（本実施例では「図面名称」が共通キーワ
ード項目）ので全てがNULLとなることはない。従って少
なくとも１つのキーワードは必ず設定されることによ
り、他の検索体系にも登録結果が反映される。

（６） 体系リレーション管理手段７によって作られた
全てのファイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ
＝1,2,3）の検索用キーワードがファイリング体系管理
手段５に送られ、ファイリング体系管理手段５はそのフ
ァイリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝1,2,
3）に対して検索用キーワードを登録する。

（７） イメージ読み込み装置１で読み込まれたイメー
ジ情報が、ファイリング体系管理手段５を介して光ディ
スク制御手段4aに送られる。この場合、ファイリング体
系管理手段５は、光ディスク状態記録テーブル6aを参照
して得られた光ディスク位置情報から、そのイメージ情
報を光ディスク3aに登録するときの物理的位置を算出
し、その位置情報とイメージ情報と合わせて光ディスク
制御手段4aに渡す。

光ディスク制御手段4aはイメージ情報を光ディスク3a
に書き込むと共に、イメージ情報を書き込んだ光ディス
ク3a上の位置、イメージ情報のサイズ、およびイメージ
ページ情報をファイリング体系管理手段５に送り、ファ
イリング体系管理手段５はこの情報に新たなイメージ管
理番号を付けて光ディスク状態記録テーブル6aに登録す
る（今回はイメージ管理番号＝４となる）と同時に、イ
メージ管理番号を前記（６）で登録した全てのファイリ
ング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝1,2,3）のイ
メージ管理番号の項目に追加する。

また、イメージ情報の削除は次の手順で行われる。

（１） マンマシン制御手段９を介して、ファイリング
体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝1,2,3）が任意の
検索体系を選択する。以下、検索体系がファイリング体
系記録テーブル（１）6b−１から選択されたものとして
説明を進める。

（２） マンマシン制御手段９から、ファイリング体系
記録テーブル（１）6b−１のキーワード項目に基づい
て、イメージ情報の検索条件を入力する。今回Ａ課図面
管理No.に「A1＊＊」を入力したとする（＊＊は任意の
値であることを示すもので、No.が全て分かっていなく
ても、分かる範囲で検索可能としている）。

検索条件はファイリング体系管理手段５に送られ、フ
ァイリング体系管理手段５はファイリング体系記録テー
ブル（１）6b−１からその検索条件に合うもののみを抽
出し、各キーワード項目のキーワード一式をマンマシン
制御手段９に返す。

今回はＡ課図面管理No.に「A1＊＊」の検索条件が与
えられているので、第６図のファイリング体系記録テー
ブル（１）のＡ課図面管理No.の欄を照らし合わせる
と、該当するものはイメージ管理番号＝2,3のイメージ
情報となる。従って、その行のキーワード（画面名称,A
課図面管理No.,A課管理分類，作成者）一式をマンマシ
ン制御手段９へ返す。

（３） マンマシン制御手段９は、受け取ったキーワー
ドを一覧として画面上に表示し、こごで削除したイメー
ジ情報のキーワードが選択される。今回イメージ管理番
号＝２の画面（図面名＝「Ｚ組立図」,A課図面管理No.
＝「A102」,A課管理分類＝「機械」，作成者＝「田
中」）を削除候補として選択したとする。

（４） 選択されたキーワードに対応するイメージ情報
について、ファイリング体系管理手段５によってファイ
リング体系記録テーブル（１）6b−１から、各キーワー
ド項目のキーワード（図面名称＝「Ｚ組立図」,A課図面
管理No.＝「A102」,A課管理分類＝「機械」，作成者＝
「田中」）が削除される。

ただし、この操作で削除されたイメージ情報は、ファ
イリング体系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝2,3）上
にはその検索用キーワードがまだ残っているので、その
検索体系を用いることで検索することは可能である。

さらに、イメージ情報の照会は次の手順を用いて行わ
れる。

（１） マンマシン制御手段９を介してファイリング体
系記録テーブル（ｉ）6b−ｉ（ｉ＝1,2,3）の中から任
意の検索体系を選択する。以下、検索体系がファイリン
グ体系記録テーブル（１）6b−１から選択されたものと
して説明を進める。

（２） マンマシン制御手段９から、ファイリング体系
記録テーブル（１）6b−１のキーワード項目に基づいて
イメージ情報の検索条件を入力する。今回Ａ課図面管理
No.に「A1＊＊」と入力したとする（＊＊は任意の値で
あることを示すもので、No.が全て分かっていなくて
も、分かる範囲で検索可能としている）。

検索条件はファイリング体系管理手段５に送られ、フ
ァイリング体系管理手段５はファイリング体系記録テー
ブル（１）6b−１からその検索条件にあうもののみを抽
出して、各キーワード項目のキーワード一式をマンマシ
ン制御手段９に返す。

今回Ａ課図面管理No.に「A1＊＊」の検索条件が与え
られているので、第６図のファイリング体系記録テーブ
ル（１）のＡ課図面管理No.の欄を照らし合わせると、
該当するものはイメージ管理番号＝2,3のイメージ情報
となる。従って、その行のキーワード（図面名称,A課図
面管理No.,A課管理分類，作成者）一式をマンマシン制
御手段９へ返す。

（３） マンマシン制御手段９は、受け取ったキーワー
ドを一覧として画面上に表示し、ここで表示したいイメ
ージ情報のキーワードが選択される。今回はイメージ管
理番号＝２の図面（図面名称＝「Ｚ組立図」,A課図面管
理No.＝「A102」,A課管理分類＝「機械」，作成者＝
「田中」）を表示候補として選択したとする。

（４） 選択されたキーワードに対するイメージ情報の
イメージ管理番号（今回の場合、イメージ管理番号＝
２）が、ファイリング体系管理手段５に送られる。ファ
イリング体系管理手段５はイメージ管理番号＝２を用い
て、第５図で示される光ディスク状態記録のテーブル6a
から、イメージページ情報＝「３」，光ディスク位置情
報＝「105」，イメージサイズ＝「A1」を取り出す。光
ディスク制御手段4aはこれらの情報を用いて光ディスク
3aからイメージ情報を取り出す。

（５） 取り出されたイメージ情報はマンマシン制御手
段９へ送られて画面上に表示されると共に、マンマシン
制御手段９からの指示によって印刷装置２へ送られ、印
刷される。

なお、イメージデータを検索，登録，削除するとき
は、１つのファイリング体系記録テーブルを選択し、そ
の体系に基づいて検索，登録，削除を行う。

各ファイリング体系登録テーブルはそれぞれパスワー
ドを持っており、マンマシン制御手段９によってその検
索体系における使用権を制限している。

また使用中のファイリング体系記録テーブル６（ｉ）
6b−ｉ（ｉ≦Ｎ）の１つを変更する場合は、使用中の検
索体系の他に変更に対応する新たなファイリング体系記
録テーブル６（ｊ）6b−ｊ（ｊ＝Ｎ＋１）を追加するこ
とによって業務を中断することなくスムースに変更作業
を行うことができ、不要になったファイリング体系記録
テーブルは削除することができる。

また第９図に示すように、マンマシン制御手段９を複
数台数用意し、ファイリング体系管理手段との間を回路
で結ぶことによって、複数の端末からイメージ情報を共
有してファイリングを行うことも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、 （ａ） イメージ記録媒体に対して一元管理されるイメ
ージ情報の登録・削除・照会を行う検索体系を利用目的
に応じて複数個設定できるので、１つの検索体系しか設
定できなかった場合に比べて、多様な利用者を考慮した
無理な検索体系の汎用化を考える必要がなくなり、 （ｂ） 検索体系を利用目的に合わせて最適化できるの
で、特にイメージ情報の登録作業時に検索体系に記録す
べきキーワードを最小限におさえることができ、 （ｃ） イメージ情報の照会においても、利用目的に合
った最小限のキーワードだけで必要とするイメージ情報
を手軽に検索できるので、検索キーワードの設定が容易
となり、 （ｄ） どの検索体系でイメージ情報の登録を行って
も、自動的に他の検索体系にその結果が反映されるの
で、利用者はどの検索体系を用いてイメージ情報の登録
を行ったかを考慮することなく同一のイメージ情報の検
索が可能となる、 合理的な電子ファイリング装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電子ファイリング装置の基本的な
システム構成図、第２図は本発明の一実施例を示す光デ
ィスクを用いた電子ファイリング装置のシステム構成
図、第３図はファイリング体系記録テーブルの概念図、
第４図は体系間リレーション記録テーブルの概念図、第
５図は光ディスク状態記録テーブルの一例を示す図、第
６図（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）はそれぞれファイリング体
系記録テーブルの一例を示す図、第７図は体系間リレー
ション記録テーブルの一例を示す図、第８図（Ａ），
（Ｂ），（Ｃ）はそれぞれ第６図（Ａ），（Ｂ），
（Ｃ）のファイリング体系記録テーブルに対してイメー
ジ情報が登録されたときの一例を示す図、第９図は本発
明の他の実施例を示すシステム構成図、第10図は従来の
電子ファイリング装置の一例を示すシステム構成図であ
る。 １……イメージ読み込み装置 ２……印刷装置 ３……イメージ記録媒体制御手段 ４……イメージ記録媒体 ５……ファイリング体系管理手段 ６−ｉ……ファイリング体系記録テーブル（ｉ）（ｉ＝
１〜Ｎ） ７……体系間リレーション管理手段 ８……体系間リレーション記録テーブル ９……マンマシン制御手段 10……通信制御装置 11……通信媒体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−128332（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−173545（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−286929（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−59862（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−73461（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G06F 17/30 ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】図面をイメージ情報に変換するイメージ読
   み込み装置、イメージ情報を記録するイメージ記録媒
   体、およびイメージ記録媒体に対する情報の書き込みお
   よび読み出しを行うイメージ記録媒体制御手段を備えた
   電子ファイリング装置において、イメージ記録媒体に記
   録されるイメージ情報を一意的に指定すると共に、検索
   体系別にキーワードを定義する検索情報を記録する各検
   索体系ごとの複数のファイリング体系記録テーブルと、
   上記複数のファイリング体系記録テーブル内の検索情報
   を共通のキーワードを介して関連づける関連情報を記録
   する体系間リレーション記録テーブルと、上記複数のフ
   ァイリング体系記録テーブルに対する検索情報の登録を
   管理するファイリング体系管理手段と、上記複数のファ
   イリング体系記録テーブルの１つに検索情報が登録され
   たとき、上記体系間リレーション記録テーブルを参照し
   て、他のファイリング体系記録テーブルに対応する共通
   のキーワードを登録する体系間リレーション管理手段を
   備えたことを特徴とする電子ファイリング装置。